チ。5話 感想[遺産]この世に期待できますように ネタバレ ―地球の運動について―

チ。―地球の運動について― 第5話「私が死んでもこの世界は続く」感想

公式あらすじより引用

異端者の言葉に感化されたグラスは任務を放棄し、ノヴァクと敵対する事態に。巻き込まれる形となったオクジーは、異端者の決死の行動に衝撃を受ける。命からがら逃げ延びたオクジーとグラスは異端者の言葉に従い、山奥で古びた石箱を発見。この中身の価値を知り得る人物に心当たりがある、とグラスは言う。
オクジーは元の生活に戻ることを望んでいたが、ある事態が彼に否応なく決断を迫ることになる。

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ラファウの遺産、グラスさんの得た答え

チ。―地球の運動について― 第5話 感想

オクジーにこの世に期待しろと託したグラス

でも何故、オクジーに出来ると思うのか?

何故なら彼は死を恐れてるからか!!

死にたくない、まだ生きていたい男だからこの世に期待できるかもしれないんですね

それこそ、もう死んでもいいと思ってしまったグラスさんには出来ない事

オクジーだからこそとは面白い

覚悟がないから可能性がある!!

清々しい発想転換の再出発でしたわ

冒頭 後を託して

脱走を図ったグラスさん一行、しかしノヴァクにクロスボウで撃たれ馬車転倒

特に異端者は運悪く致命傷

なんてもん携帯してんだ!!

教会が定期的に使用禁止にする武器!!

『そ、それ使用許可は!?』

強力で容易に致命傷を与えるクロスボウ

ですが中世の戦争は、“生け捕りにして身代金を要求する”のがスタンダード

なので致命傷を与えるクロスボウは教会が度々禁止令を出しました

扱い簡単で威力抜群

それゆえ禁止されたという兵器

オクジー、降参を試みたも

やはりノヴァクは殺そうとし、異端の人物が庇って致命傷を免れました

なんて安らかな顔……

後を託せる幸せか

ノヴァクが追撃しない訳

何より彼がめんどくさいから

怠惰ですねェ!!

第二に、代闘士や傭兵は学がなく文字が読めないからとは言われて納得

ホント現代社会って素晴らしい…

異端認定は免れる事に

元居た街、仕事は続けられない

ひとまず放免

意外なくらい軽い扱いでびっくり

いずれまた出会うのでしょうけど

ラファウの研究資料

あの異端者は占星術師だったので、あの星が良く見える丘を発見

そこでラファウの目印を見つけたと

発見した資料に改良も加えたらしい

こうして研究が進んでいくのね……

幸いグラスさんは文字を読めた

学術研究に用いるラテン語は読めない

つくづくラファウは凄かった

片目を怪我したグラスさん

オクジーの目を頼り、意外な返答を聞く事に

今回はただ方位を探す為に頼んだ

しかし今後、天体観測にオクジーの眼が必要になる前振りでもあるんですかね

彼、トラウマで空が見れないそうですけど…

オクジーは星が怖い

オクジーは星を見られない男なのか

メタ的に、オクジーは代闘士ならではの優れた目を持ち観測者に最適であるも

前回のように「星は穢れた大地を見下している」と教会に教えられた

以来星に蔑まれてる気がして怖くなったと

あの「眼」はそういう……

彼の克服の物語でもあるのか

グラスさんの得た答え

グラスさん『君はもう完全に…、この世を諦めてしまっているのか?

オクジー『はい…

当時の一般市民は、死後天国に行けるかが大事だと教会により教育

この世に希望を持てなかった

皆、その考え方が根底にあるんですね

現代的だったラファウはホント異端

私が死んでもこの世界は続く

自分の命なんてちっぽけだと否定する言葉

ホントそう

ですがグラスさんは「続いていく世界」に、何かを残す素晴らしさに気付けた

この続いていく世界に残そうと

奇麗な逆転の発想でしたわ

ですがだからこそ

思うにグラスさんも、異端者もそこに気付いたのが「問題」でもあった

遺せれば悔いはないと思えた

元より二人共、死にゆく運命にあったとはいえ

死んでもいいと思えた

そこがオクジーとの違いだったんでしょうね

グラスさん死す

まさかの橋老朽化による偶然の死

これもう完全に運命

異端審問じゃなくて事故!?

グラスがオクジーに託した願い

グラスさん『この世界に期待する事だ!

『そしていつか、再びその目で空を見てくれ!

結局、グラスはラファウの資料を理解できませんでした

だから彼が願ったのはオクジーの幸福

ただ彼が、より幸福である事か

散々グラスはこの世に絶望したから

自分に似た絶望まみれの青年に、希望と幸福を感じて欲しいと願って死亡

まるで父親のようでしたわ

オクジーなら必ずやれる

グラスさん『君の顔は…、まだ死を恐れてるからだ!!

彼は死ぬのが怖い

だから徹底的に生きようとするのか

オクジーが、いつか幸福に辿り着くはずだと信じてグラスさん事故死へ……

本作、みんな潔く死んでいくものの

オクジーは対照的な人物でもあるのね

修道士バデーニ

グラスさんの遺言により、禁忌で左遷された修道士を頼る事にしたオクジー

しかしこれまた癖が強い!!

そして隻眼

今回のグラスさんのように、オクジーの眼が彼にも必要となるのか……?

思えばあれが奇麗に前振りでもあるのかね

次回、第6話

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