逃げ上手の若君 第7話 感想[瘴奸]1334年 主を求める武士たち ネタバレ

2024年9月30日

逃げ上手の若君 第7話「冬の子供たち」感想

公式あらすじより引用

諏訪での初めての新年を迎える時行。
全国の混乱は一応の小康状態となっているものの、小競り合いは続き、諏訪の地にもまた新たな危機が迫っていた。
諏訪領・北の国境付近にて、小笠原の不穏な動きを察知した頼重たち。
腕利きの偵察が出払っているなか、時行は「逃若党」による偵察を提案する。
心強い申し出に喜ぶ郎党たちだったが、なぜか頼重だけは猛烈に反対し……。
大人たちからの期待と心配を背に、逃若党が諏訪を駆ける――!

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1334年編 諏訪領防衛、“悪党”騒動勃発!!

逃げ上手の若君 7話 感想

冬の日に「吹雪」と出会うとは天晴!!

竹中半兵衛的な軍師?

狐次郎&亜也子をあしらう作画がスゴい

ただ貞宗陣営も新たな武将

前回は玄蕃の変則技で下したものの、懲りた貞宗が「悪党」を雇い入れるとは

武士の強さで不法行為を働く者たち「悪党」

歴史の教科書では楠木正成が有名で、倒幕に活躍したイメージが強いものの

民に牙を剥けば実に厄介

勝利が悲劇につながるとは因果

きららジャンプしてる場合じゃねえ!!

悪党・瘴奸

瘴奸『“賊”のやり方では略奪の美酒を飲めなさそうだ……、“武士”に戻って戦をしよう!!

偽名らしいも、瘴気の瘴に奸物の奸とは物騒

多分元ネタは荘官

悪党は元々は下級武士・荘官

かつてお偉いさんの領地「荘園を管理する」下級武士が、反乱し奪い取ったのが悪党の始まり

なんとも味わい深いネーミングですね

彼の教養を示す名前?

自称「セイギ党」

瘴奸は悪党として暴れまわった末、小笠原貞宗傘下に入ったらしい

逃若党のように自身の手勢を率いる瘴奸

どうも蟻と書いてギと読む様子

何故かアリがたかるのがチャームポイント

彼ら自身がアリのように、各地を「喰いものにする」様を重ねているんでしょうか

貞宗もよくこんなの雇い入れましたな…

逃若党も「軍師」加入?

吹雪『各地を放浪し、仕える主を探しております

今回のテーマは、諏訪辺境の村を小笠原傘下となった瘴奸軍から守る

実は辺境こそ重要拠点だった…?

先んじて単独防衛していた青年と邂逅

その名も吹雪

彼も主を探し旅する青年だと

逃若党にうってつけですが、おそらく10代半ばと時行たちより一回り上なんだそうな

時行さまたちはまだ9歳程度

オールラウンダーな謎の達人

吹雪『どうも自分には、人の才を見抜き、育てる方が合うのかも

『この世のどこかに

 教えを欲する天下人でもいれば話が早いのですが………

狐次郎、亜也子二人がかりで勝てない強さ

子どもたちを育てる教官能力

戦略眼は下手すると諏訪幕僚以上

しかも劣勢な村を単身守る、不器用な生きざまも逃若党にぴったりですね

むしろ強すぎて違和感ある程

軍師らしく早死にしそう

短所らしい短所といえば

村娘『吹雪兄ちゃん、三日で村の蓄え食いつぶしたの……

不利な村を守る不器用さ

また大食漢すぎて、村の備蓄を三日で喰い尽くす食料計算のできなさが欠点

後者致命的じゃない?

世が世ならフードファイターとして、ホットドッグ全米選手権を制覇していたでしょうに

生まれる時代もまた不器用……

冒頭 冬の子供たち

ナレーション『時行は諏訪で初めての新年を迎えた

鎌倉滅亡から早半年、すっかり諏訪にいついた時行さま

きららジャンプする余裕さえある!!

いわゆる御神渡りで有名な諏訪湖!!

しかしアイスホッケー、ワカサギ釣りをするあたり「現代的」で笑えますね

これも頼重の「未来を拾う力」の賜物か

ちなみにワカサギは大正時代に導入

そうなんだよ。1914年(大正3年)に茨城県の霞ヶ浦(かすみがうら)というところから卵を持ってきて諏訪湖に放流したのが始まりだよ。今では諏訪湖でとれたワカサギの卵を全国に出荷するようになっているんだね。

長野県公式HP 水産試験場の項より引用

つまり当時いるはずもない

ホッケー同様に

ホント、近代的なエンディングがぴったりな異形の時代劇ですな

いざ鎌倉EDホント好き

ところがどっこい頼重の危機

頼重『来ちゃった……、“未来見えない期”

肝心の未来視能力が消えるトラブル!!

いつもは結果が分かってるぶん、時行に無茶をさせるド変態であるものの

今回は未来が見えない焦りで別ベクトルのド変態になってしまいました

常人にすれば目が見えないド変態にも等しいのかもしれません

失った事は周りには秘密

周りに頼られているからか

雫は勘づいているようですが……?

逃若党 偵察作戦始動

諏訪森高『礼儀正しい時行さまなら、現地の領民も安心できる!!

この半年で、貞宗が北部にも拠点を獲得

その偵察に手が足りない!!

そこで逃若党が偵察へ

よりによって、未来が見えないこの時期にというのがミソなんですね

第5話は貞宗領は西側だけだったものの

気付けば北部も獲得しとる……

よりしげ様がみてる

頼重『恥ずかしい過去を思い出して、ショックのあまり死ぬかも!!

頼重は出撃に大反対も、周り皆が良案だとノリノリで押し切られてしまいます

持って困るは押しの強い家臣団

時行さまが信頼を得た証か

貞宗撃退、綸旨炎上と大活躍でしたものね

雫『父様!!

諏訪頼重『ああ……、時行さまが餓死したら……、血筋が絶えるので……

頼重、ガン見しすぎ事件

雫が怒るんですからよっぽどですわ

あの能面少女

だがそこがいい

血筋が絶えるので

余談ですが、最近リアルに「血筋」に絡む事件があったとかどうとか

ある意味ネタバレ

まあ史実だし

ネットの海は広大ね!

時行『振り回されるのはいつもの事だが…、ただ……』

『心配そうに送り出して貰うのは、少し嬉しいっ

我が主君、天使か?

心配は大事にしてくれてる

そりゃ嬉しい

心配そうという事は、心配しているという事です(某構文)

特に時行さまは家臣に裏切られ家族をまとめて喪失

視聴者の想像以上の嬉しさなのでしょうね

「吹雪」との出会い

時行『(なんと勇敢で……、忠義に篤い家臣たちだ!!)』

問題の辺境に赴いてみれば、既に村は占拠されている様子

謎の若い敵と交戦

際し狐次郎、亜也子が本気に

今回の本気作画!!

前回の異色さとはまた違うストレートに迫力あるバトル作画だった!!

驚くべきは二人の成長

二話で裏切り伯父上と戦った時より成長

それを優に上回る敵の怖さ!

単独で二人と渡り合う吹雪

彼は10代半ばなので、まだ9歳程度の狐次郎たちより強くて当然っちゃ当然

この年頃は数年で別物ですから

とはいえ強すぎる

しかも吹雪自身まだまだ伸び盛り

ただ軍師で最初から強いと、死んでしまいそうなイメージがあって怖いですね

ファイアーエムブレムのジェイガンみたいな

余談。時行さまの大恥

回想・亜也子『ほぉ~ら、あと一押し! がんばれ~♡ がんばれ~♡

実は、狐次郎と亜也子が上手く手加減して訓練してくれていたと自覚

これは恥ずかしい

冒頭、恥ずかしくて死にたくなるかもと頼重が口走ったものの

まさに死にたくなってた!

未来見えてたじゃん!!

幸い、雫と知り合いだった

吹雪『同じ規模の小隊がが三度きて、三度殲滅しましたが……

以前、諏訪への捧げものを食い散らかしてしまった旅人

仕える主を探す旅人か

敵・瘴奸が新たに小笠原に仕えたように

この時代は“仕官”も一大事

当時、幕府崩壊とそれ以前からの治安悪化で主を持たない武士が多数存在

彼らが主を定めていく時代なんですな

実はこの辺境こそ戦略拠点

吹雪『これが成れば、諏訪側は大量の領地を失う事になる……

実は防衛拠点に最適で、百人もいれば難攻不落の要塞に出来る

いずれ侵攻拠点になる土地

獲られたら将来、多くの領地を失う端緒となる

領地戦略を左右する場所だったんですね

恐るべきは見抜いた吹雪と瘴奸

防衛に最適だとした戦術眼

瘴奸も相当なモンですわ

村に残っているのは子供だけ

敵は大人だけを集中して殺害

幸いそこに吹雪が乱入も、子供しか残ってない

普通は女も(有益なので)殺さないのがセオリーな気がするものの

瘴奸、だいぶマトモじゃない様子

余談・フランスと瘴奸

瘴奸『“南無阿弥陀仏”、こう言っときゃあ仏様が全て罪をチャラにして下さる……♪

「南無阿弥陀仏」は阿弥陀仏が私達に「あなたの後生のことはすべて私に任せなさい(南無)。私はそのままのあなたを臨終に極楽に往生させる仏ですよ(阿弥陀仏)。」と、私達に救いを告げる呼び声である。

wikiより抜粋

皆ァ!! 教科書で習ったか!!

平安末期に法然が開いた浄土宗の教え

南無阿弥陀仏と唱えれば、誰でも極楽浄土に行けるという鎌倉仏教

とはいえ好き放題に虐殺

あまりに舐めた態度

彼自身、仏教をバカにしてるからこそ出た言葉って感じですね

部下は額に「仏」

仏、転じフランス国旗のトリコロールに顔を塗っているというギャグ

これまた現代ネタ満載な本作らしい話

前回、皇室の菊を用いたように

全方位に不敬

その全方位っぷり嫌いじゃない!!

次回、第8話「かくれんぼ戦争」

そんなぼくらの七日間戦争みたいな

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逃げ上手の若君 感想

舞台は1333年
逃げ上手の若君 第1話「5月22日」
逃げ上手の若君 第2話「やさしいおじさん」
逃げ上手の若君 第3話「神の住む森」
逃げ上手の若君 第4回「貞宗登場!」
逃げ上手の若君 第5話「決着!犬追物、そして…」
逃げ上手の若君 第6話「盗め綸旨、小笠原舘の夜」

舞台は1334年
逃げ上手の若君 第7話「冬の子供たち」
逃げ上手の若君 第8話「かくれんぼ戦争」
逃げ上手の若君 第9話「わたしの仏様」
逃げ上手の若君 第10話「変態稚児と神力騒動」
逃げ上手の若君 第11話「死にたがりと逃げ上手」
逃げ上手の若君 第12話「がんばれ時行、鎌倉奪還のその日まで【最終回】」

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