逃げ上手の若君 第9話 感想[目に涙、目に光]吹雪・悪党編に幕 ネタバレ

2024年9月30日

逃げ上手の若君 第9話「わたしの仏様」感想

公式あらすじより引用

激しさを増してゆく瘴奸率いる「征蟻党」と逃若党の戦い。
狭い室内、鎧武者相手という厳しい状況のなか、時行は吹雪から授かった「逃げ」を活かした技で大将・瘴奸に立ち向かう。
一方、征蟻党幹部・死蝋を相手に苦戦を強いられる弧次郎と亜也子。
そして一人、同じく征蟻党の幹部・腐乱を誘い出した吹雪の思惑とは……。
圧倒的な戦力差ある大人たちに、天下奪還を目指す少年少女たちが挑む。
慈悲深き仏の一太刀は、地獄の闇を彷徨う鬼への救いとなり得るか――。

Amazon Prime 毎週土曜 24:00 配信

公式サイト公式ツイッター(外部)

https://Twitter.com/dish_info/status/1830049941341028759

vs悪党・瘴奸戦に幕、最後の郎党・吹雪加入!!

逃げ上手の若君 第9話 感想

吹雪も瘴奸も生きる道を見出したか

終わってみれば瘴奸も切ない

生涯かけようとした目的を奪われていた

神・頼重の目にも涙、悪党・瘴奸の目にも光がさす温かい結末

また彼は罪深さを自認

だからこそそれでも救ってくれる誰かを求めていたんですね

お目が高い貞宗、熱いオッサン祭りだった…

吹雪も逃若党に本格加入

彼も自分の好きな事に命を懸ける男か

若さまと相性ぴったりやん!!

次回、総集編ですが

AmazonPrime配信は無し(9/8 日曜日1時現在)

また公式Youtubeなどでの配信もない様子

冒頭 鬼心仏刀の正体

吹雪が教えた剣術とは、動脈を切って逃げ回り失血死を待つというもの

確かにであった……

また刀は振り下ろすより、引いて斬る事が大事

包丁と同じですものね

さすが人斬り包丁

ですが浅くしか斬れないので、正確に動脈を狙う必要がある

逃げるのは時行様の十八番

剣術でも「逃げ」だった!!

独特な構えの意味

拝むような左手は照準代わり

敵の斬り下ろしを誘い、その瞬間に「内籠手」に一撃を当てる為の照準か

数少ない装甲できず、太い血管が通る場所

リストカット殺法だわ!!

リストカッター時行!!

瘴奸『まさか…、それまで俺にやられずに済むつもりか?』

と言われて、逆に高揚する時行様であった

変態だぁ!!

瘴奸、狭い室内で逃げ続けられるわけがないと高をくくって追撃

しかし逃げ続けられる訳がないという状況が時行を高揚

瘴奸、重装甲がたたって追撃しきれず

自慢の重装甲が仇

早めに治療すれば良かったのでしょうけれど

その隙は時行にもチャンス

初手を許したのが致命的だったか

大興奮、長寿丸

今回も逃げ作画が見どころでした

とにかくかわいい

血が飛ぶ悲惨さと好対照

縦横無尽、血しぶきすら避ける時行

無論この鬼心仏刀、逃げずに戦闘に切り替えても有効な技であるものの

内籠手を狙う「引き斬り」がそもそも難しい

時行さまならではか

わたしの仏様、瘴奸の過去

意識朦朧とし、領地を継がせてもらえず家を飛び出した過去を思い出す瘴奸

彼の家は代々、兄弟で領地を分けていた

結果領地が狭くなった

いわゆる“たわけ"(バカ)の語源か

領主として父は正しい

ですが兄の部下になれと言われ、瘴奸は我慢ならなかったんですね

領主になるつもりだったんですから

瘴奸『武芸と兵法を鍛えてきたのは』

『自分の領地を守る為だ!! 領地のない武士など、武士ではない!!

彼の強さは努力の産物

領地の為、人生のすべてを費やしてきた

努力を重ねてきた“目的"を奪われた

現代人からすれば合理的であるも、瘴奸自身にとっては納得できない暴挙だったと

時行は玄蕃に国をやると言ったも

つくづく武士と土地は切り離せないのね

そういう時代だったと

以降、長らく続いた「兄弟」問題

昭和まで子供の死亡率は高かった

特に武家としては、血が絶えないよう子供を複数作るのは当たり前だったそうな

複数作り、嫡子一人だけに継がせていく

とはいえあぶれた側は辛い……

回想・楠木正成『そなたはいつも闇の中におられますなあ』

『追手の来ないどこか遠くへ逃げられよ、いずこかには光差す地もあるでござろう

瘴奸『(嘘を吐くな楠木殿、光などどこにもないではないか)』

前回言った通り、大楠公と知己だった瘴奸

そりゃ腕が立つわけですわ

瘴奸は自分の領地欲しさに「悪党」に

結果お尋ね者となった

気付けば奪う事自体が快楽になり、前回のような外道になり果てたんだと

時行さまは幕府再興へ正当性を持ち、様々な希望・アテがある

味方してくれる人間が少なくない

対し瘴奸は希望がない

無軌道になるしかなかったのか

瘴奸、時行に光を見た

瘴奸『(勝てるはずがない)』

『(この地獄で、こんなに無垢に笑える奴は人じゃない)』

『(こんな俺にも笑ってくれるのか……?)』

『(仏…、様………)』

サブタイ回収

第一話以来、戦場で笑ってきた時行

確かに人じゃない

その様が、救いを求めてさまよっていた瘴奸の心に刺さったんですね

瘴奸がたびたび仏を馬鹿にしたのは、救いを求めていたからか

ただ笑顔だけで良かった

ですが前回みたいに非道な彼に、微笑みかける者なんて誰もいなかったから

救われずに彷徨ってきたのか

征蟻党・幹部たちも次々撃破

亜也子『ガキガキうるさい!!

狐次郎たちと雫の三人がかりで幹部撃破

敵は瘴奸の郎党

元はまともだったが、奪う楽しさを瘴奸に教え込まれて変わってしまった

瘴奸に歪められた「子供」の一人か

おそらく彼も昔、無力だったから

大人の強さが身に染みていたんですね

大人の強さ

体格の違い、ナギナタと相まってリーチがとにかく広く狐次郎たちは苦戦

雫が攪乱、亜也子が捨て身で武器を封じ勝利へ

無茶しおる!

狐次郎『十年早いとか言ってられねぇんだよ!!

狐次郎たちも焦っていた

頼重は第一話、時行が十歳で英雄になると予言

もうたった一年半しかない

焦りすぎて危うくも感じますね

吹雪の喜び、vs"征蟻党最強"

こちらの作画もとんでもなかった!!

新キャラ・吹雪の見せ場

幹部・腐乱は、手首を使った変幻自在の切りかえしで「切っ先が読めない」難敵か

狐次郎たちが当たってたら危うかった!!

幹部・腐乱は「隠し事」の男

前回、瘴奸は部下を使い捨てにしていた

ああいう扱いにならぬよう、かつ大役を任せられないようそこそこのポジションにいた

いずれ瘴奸の寝首を掻くつもりだったと

いや~、乱世乱世

吹雪は「見つける事」を好む男

吹雪『(この村の戦略的価値

 村の子達の戦術的価値 

 隠れた宝石を探し当てたとき……)』

『(冷めた体が少しだけ温かくなる……)』

ある意味、かくれんぼの鬼な吹雪

彼は“使いこなす"事に快感を覚える男!!

この村の地勢、諏訪家の命運を左右する「戦略」的価値、要衝だと見抜いた事

子どもたちの「戦術」的価値、つまり兵士としての運用法に気付いた事

そうした発見こそ吹雪の喜び

彼は兵法の教育を受けているらしいも

それを実地で活かすのが喜びか

吹雪『ああ、あなたはもう結構です』

腐乱の"隠し事"、謎の剣術を隠していた事も彼の興味を引いたものの

腐乱が使いこなせてないとみるや一蹴

吹雪、別格の強さ

吹雪は学んだ兵法を実地で活かした

対し腐乱は、学んだ剣技がどういうものかを理解せずに使っていた事が敗因か

慢心、環境の違い

腐乱の慢心、無理解

腐乱は手首を使い、切っ先を変える剣術を学んで最強と自認したも

切っ先以外、肘の位置が無意識に変わる事に気付いてなかった

曲がる剣と普通に振り下ろす剣

その違いを見抜かれ敗北

違いの分かる男、吹雪

余談。隠し事の長所短所

腐乱は隠す事の大切さを語ったものの

もしあの剣技を仲間に明かし、日頃から訓練していれば気付けたのかもしれませんね

普段封じているゆえに気づけなかった

何事も一長一短か

吹雪、時行の隠し事も察していたも

吹雪『(デカすぎたァ!?)』

『(庶民としてなら

 ただの優しい逃げ上手

 だが、そこに「北条の子」という条件が付けば

 全ての能力が恐ろしい武器に化ける)』

『(……これは熱いッ!!)』

まさかの北条宗家と知り愕然

そしてすぐさま、それを"使いこなす"方策を考えてワクワクする吹雪

逃げ上手をどう戦で使う

彼は時行さま自身の使い方にも長けるんですね

ついでに白米食べ放題にも惹かれた様子

大丈夫?諏訪家潰れない?

終戦、神の目にも

小笠原貞宗『また貴様か小僧ー!!!

げぇっ貞宗!!

隙あれば再来する小笠原貞宗

この人ホント腰軽いな!!

幸い、玄蕃が頼重軍を連れて来てくれ貞宗撤退

この人ホント戦略的撤退早いな!!

局地戦どころか、諏訪本軍とぶつかれば本格的な戦になる

その備えは出来ていないと

雫『その目玉、蛇にあげて丸呑みするか観察したい』

唐突にド外道台詞を吐く

これでゲームオーバーだド外道ー!!!

瘴奸たちの外道台詞祭りは、ある意味彼女によって幕に

時々ド外道な雫いいよね……

亜也子『諏訪大社の援軍だ!!

頼重、涙の抱擁

神の目にも涙

時行さまは知りませんが今「未来が見えない」頼重はこれまで心から不安だった

不安すぎてずっと見ていた

頼重は見ていた

心からの安堵が微笑ましい

玄蕃『道中でェ~、色っぽい女を見て失血死しそうになった時は肝を冷やしたが』

それ頼重が言ってた杞憂!!

先日頼重は、そうやって時行が死んで血筋が絶えるかもと危惧していましたが

まさかの玄蕃が回収

現場からして異常です

吹雪、正式加入へ

時行の正体を知り郎党入り

遂に参謀を得た

これまでは雫が一応担当も、彼女は執事が本分

陣営を取り仕切るのが役目

戦術・戦略を考えるプロが必要でした

しかし単に頭がいいだけでなく、掎角の勢といった用語も知っています

すると専門教育を受けているらしい

吹雪自身どこの出身なのか

北の国から?

貞宗の言葉、悪党の目にも

貞宗『以後、貴様は賊であるを禁ずる

『「武士」としてのみ儂に仕えい

わざわざ助けに来た貞宗

瘴奸が諏訪を甘く見ていると察し救援に来た

その戦術眼もですが、瘴奸を兵法家として高く評価し死なすには惜しいと現れたとの事

貞宗、挑発へ巫女を射ったりした事もあったも

改めて戦術眼が高い、目が高い

つくづく目がデカい男ですわ

ナレーション『奔放な賊侍たちが最後に花を咲かせた舞台』

『それがこの時代である

以降、瘴奸のように悪党も他陣営配下へ

独立組織ではなくなっていくと

鎌倉末期から暴れた彼らは、新たな時代・再組織化により消えていくんですね

無論、応仁の乱からまた乱世となるも

悪党の時代はこれにて終焉か

大悪党・大楠公の活躍も楽しみ

瘴奸『御意……』

瘴奸、念願の「領地」を与えられ家臣団入り

賊の毒気も抜け去った

仏を見た事に救われたのか

また彼の配下、同じく極悪だった三羽烏は今回の戦で全滅

その事も良い方向に働くというべきか

次回「休憩」

はーい総集編入りまーす!!(※総集編は配信されませんでした)

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