SANDA 第11話 感想[生田目の願い]皆が本当の大人になっていく ネタバレ
SANDA 第11話「走馬灯の侵攻」感想
公式あらすじより引用
生田目の凶行により、人けが無くなってしまった未成人式。寂しい祭りの中、ひとり焼きそばを食べる生田目の元へ三田がやってくる。三田はあくまで子どもの姿で生天目と喧嘩をするが、これまでの戦いの負荷がかかり、体が壊れていってしまう。そんな中、冬村と離れ離れになってしまった小野は、身体の異変が強くなり……。
毎週土曜深夜2時53分よりAmazonPrime配信
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#11
あらすじ公開꧁ ────꧂
第11話【走馬灯の侵攻】
12月12日(金)25:53から
MBS・TBS・BS-TBS
アニメイズム枠他にて放送!お楽しみに✨️#SANDA pic.twitter.com/0rdLCNN46p
— TVアニメ『SANDA』公式 (@sanda_anime) December 9, 2025
サンタvs.生田目、本当の願いは
大人になるのは嫌だと叫びまくる回!!
でも精神的に大人になった皆、前より優しい
大人の優しさが染みる回ですわ
肉体でなく精神的に大人になっていく三田
生田目も煎じ詰めれば子供
彼女は孤独を恐れ、唯一親しい母を忘れたくないだけだったのか
だが生田目は「母離れ」に前進
同じく子ども・冬村も心が大人に
自分が小野に酷いことをしたと気付けた
前回曰く子供は残酷、だからこそ成長した皆=大人の優しさが染みる気がします
成長した皆、大切な人へ必死な姿が「優しい」
大人となった小野は助かるのか……?
生田目の見た幻
生田目の根底は「寂しさ」だった?
誰かと一緒にいたいという願い
彼女が、土壇場で出した本音は「母を忘れたくない」に尽きた
対し母の幻は「母離れ」を促した
もうあなたには友達がいるじゃないかと
母への執着から解放へ?
そのまま改心か
それとも罪の報いを受けるのでしょうか
そもそも彼女は母だけを大切に思ってきた
やがて母の老い、変化を恐れて殺した
殺人者となり周りに恐れられるようになった
気付けば独りぼっちになり、どうすればいいかわからなかったんでしょうか?
実際、普通の生徒はみな彼女に怯えていた
三田は怯えなかった
冬村は殴った
そういう「ダチ」が彼女は欲しかったのか
小野の激痛はやはり「成長痛」か
急な成長によるありふれた痛み
しかし急成長すぎ激痛に
ただその後どうなるかは明言されてません
小野は反動で死ぬと確信
ですがあくまで小野がそう思ってるだけで、学園長も肯定しなかったのは気になりますね
小野の勘違いって線も……?
冒頭 薄明の瞬間に
冬村『あたしはさ……、身体はでっかいのに中身はまるっきりのクソガキなの……』
『アンタと一緒なんだよ三田』
『だからここに……、来たァ!!』
冬村がきた!
彼女のデカさは、三田サンタと相通じる象徴か
子供に暴力をふるえないサンタに、容赦なく銃で致命傷を叩き込み続ける生田目
子供の残酷さが身に染みる三田
子供の匂い しみついて
が、彼を救ったのも「子供」冬村でした
生田目、子供は法律により大人を殺しても無罪
だからこそ子供は撃てない
或いは法を口実にした生田目自身の信念か
回想・柳生田『夜になる直前の空は太陽の残光でひときわ奇麗な夕日になる……
その数十分間の薄明を
人生で一番美しいとされる15歳の姿に
たとえるからだ……』
『でもこの薄明の夕日は』
『ただ奇麗なだけじゃなくて……
ん~……、なんつうかギリギリバランスを保ってるっつうか……
見てるこっちが怖くなるような空だろう?』
『確かにオメーら思春期の危うさ
そのものだよな~……』
薄明とは危ういバランスの美しさ
柳生田は大人になればそう思うぞと言った
今、三田は冬村にそれを見たのか
今この瞬間だけの危うい美しさ
今、三田は冬村に改めて恋に落ちたのか
冬村ってホントさあ!
ヒロインだなあ!
時刻は「薄明の瞬間」へ
二胡『薄明ねえ……、美しさで言ったらあたしの勝ち~……♪』
美人薄命、二胡は生き残る事が出来るか
本当は三田と過ごしたかったのに、彼を送り出して独りで迎えた二胡
解っていても切ないポジション
戻ってくると信じたかったのでしょうか……
冬村みたいに駆けだすことは出来なかった
何も知らないんですものね
独りぼっちの未成人式
生田目『ちょっとお腹すいちゃった……』
三田は冬村を巻き込むまいと脱出
独り残った生田目は、屋台の「大人」を脅し子供達を事実上追い出してしまいました
屋台の大人は殺さなかった
彼女、ちゃんと殺す相手は選んでいるのか
確かに撃ちはした
でも殺さなかった事に驚きと納得
決して無差別殺人ではない?
生田目『一人ぼっちのお祭りはつまんないな……』
もちろん自業自得であるも
それ以外に生き方が解らないのか
所謂、箸を使えないのは育ちが悪いという罵倒
言われる側である生田目は不快
彼女は母が好き
なのに母に愛されてない象徴に思えるからか
でも矯正する気にもなれない
それも、母への否定に思えるからでしょうか
子供のケンカ
冬村『子ども同士ならただのケンカじゃん
納得するまで殴り合えばいいんだよ』
三田『ケンカ……、甘矢!ぷちっこグミ持ってるか?』
甘矢『君といる時はいつも持ち歩いてるよ、まったく……』
こんなに気の利く男になろうとは
そらモテますわ甘矢
結局三田は、生田目を“見捨てる”事が出来ず逃げずに見守っていました
子供同士ならただのケンカ
冬村の言葉をヒントに子供に戻ってステゴロへ
いや待ってこのシュールな絵面!?
全体に漂う“三田”vs生田目のシュールさ
あくまでただのケンカだという事か
三田『はははどうした!様子がおかしいぞ!!』
『怖いんだろう?』
『こんな可愛い見た目の俺がさあ、ゴリゴリのオッサンになるのが!』
\ふはは怖かろう!/
銃で武装しようとも 心の弱さは守れないのだ!
問題は、三田は鼻血でサンタ変身してしまう事
服を着てなくても血だけで変身!?
正体も完全に露呈
この場も監視カメラで見られてそうですし
生田目、母殺しの本当の理由
生田目『(本当は怖かった……
お母さんが老いていくごとに、どんどん変わっていくのを……、
もう見たくなくて殺した)』
『(私もお母さんも、本当は同じものを恐れていたんだ!)』
老いによる醜さ、それは見た目の話でもある
また心まで捻じ曲がっていったからか
三田は一瞬で老いてサンタになる
その様に、母が老いていく姿が嫌だった事を嫌でも思い出す生田目
老いるのが嫌
誰もが普遍的に持っている嫌悪
煎じ詰めれば生田目も「普通の子」なんですね
異様なようで普通の子なんだと
三田『みんな一緒だ……
老いていくんだ』
サンタ『生田目!変わっていくものなんだよ!』
老いだけでない、変わっていく事自体が怖い
それが彼女を孤立させているのか
現状が嫌、だが変わるのも嫌
変わりたくなくて変われない悲しさか
対等に殴り合おうとし、出血で強制的サンタになっては「子供」に戻り続けた三田
しかし三田、子供と老化を繰り返しすぎた
当然負荷でグロッキー状態に
そらそうだよ!
後遺症が残らないか心配な過負荷
命懸けの大喧嘩ですわ
限界。小野、症状の自認
生田目『大人になるとは、なんて痛みの伴う事なんだろうって!』
小野、奇しくも生田目の言葉そのまんま
理事長との対話を回想する小野
自分は成長痛だと言われ納得
あの参考書にも書いてあったらしい
ですが理事長、結果どうなるかは言わず終い
小野は先んじて自分は死ぬんだと結論
あくまで小野自身による推論
なら誤解の可能性も?
小野『限られた時間は……、全て冬村さんに使いたいんです』
略・大渋『大人になるとは何て不幸なことだろうねえ?
そう思わないか、小野一会』
小野、激化した成長痛により昏倒
並行し三田も限界へ
三田の方は元々持っている能力だとは言え
どちらも急激な肉体変化で瀕死
小野は果たして助かるのか……?
不屈のサンタ、“大人”となる三田
三田『可愛いと言われてムカついたのなんて!
生まれて初めてだぜ!!』
『男ってのは!!』
『こんなこと思った事もないし、言うのも俺自身初めてだけど!
心のまま言ってみるぜ!!』
『男ってのは!カッコよくなきゃ何の意味もねえんだよ!!』
たびたび「可愛さ」を誇ってきた三田の変化
カッコよく在りたいという誇り
三田の確かな成長か
それに痛みに耐える訓練で甘矢を傷つけた
ここで負けたら甘矢に悪い
ダチへのケジメとは熱いな!!
ダチの為に命を張れ
苦しい時こそ笑ってみせろ
命の限りやせ我慢!!
ダサい姿は見せたくないし、キモがられようが「俺はこれがカッコイイ」と貫いてみせる
痛みに屈さず、自分が思う自分を貫いた
大渋と対極的な大人賛歌でしたわ
サンタクロースは子供の願いを叶える
その点大人殺しの生田目は天敵
公式に生天目とよく書かれる生田目
ですが大人殺しはいわば手段、その先に「願い」があるのか
彼女自身が知らない何かがあるんだと
冬村の気付き、成長の瞬間
冬村『(あれは単なる変身じゃない……
三田が
本当の大人になっていく……!?)』
回想・小野『大人になっちゃった私は、大黒愛護学園にいられないよ……』
冬村『(なのに私はこんなところで!?)』
略『こんな時に独りぼっちで置いてきちゃったよ!?』
甘矢『え!? 三田は!?』
冬村『あいつはもう独りでも大丈夫!』
信頼ゆえの放置プレイ!!
不屈の三田に、彼が精神的に大人になっているんだと思い至った冬村
その瞬間、彼女も「成長」したのか
前回小野に酷いことをしたと理解
慌てて探すもその姿はなく
小野は動ける状態ではありませんでした
誰かがさらったか?
それとも成長痛が何かを引き起こしたのか?
冬村『(あたしバカだ!? 小野に何も伝えてない!?)』
冬村は小野とデート中、完全に上の空でした
それがいかに酷かったか気付けた
今日、本当は見惚れてたけど伝えていなかった
思ってた事を伝えなければと思えた
大人になり優しくなった
前回「子供の残酷さ」と好対
冬村は成長し、他人を傷つけた痛みが解かるようになった
これもある種の成長痛か
生田目、その本当の願いは
三田『生田目! “寝かしつけの抱擁”……、あれで決着だ!』
甘矢『(あいついつの間に必殺技なんか!?)』
男の子大好き「必殺技」
ヒサツ・ワザ!!
皆大好きだろう!! 超天空×字拳!
遂に弾切れし、絞め落としに怯える生田目
しかし怖いのは敗北ではない
抱きしめ、上書きされる事が怖い?
生田目、本当の願いに繋がる思いなのか
生田目『(あたしは他の誰かに抱きしめられるわけにはいかない……!!)』
『(あの人の手を忘れちゃう……!!)』
『(逃げなきゃ、逃げなきゃ!!)』
枯葉が母の手、唯一整形していない「母自身の感触」だから好きだったと言っていた生田目
母の感触を忘れたくない
彼女の行動はどれも母に連なるもの
母離れが出来ていない
作中もっとも「子供」な子なのか
生田目の走馬燈
昏倒、母の幻を見る生田目
母『あなたが何をしても、私にはもう叱ることはできない……』
『あなたがいくら大人を撃っても
お祭りをめちゃくちゃにしても……』
生田目『な、何の話? お母さん?』
母『でも大丈夫、今のあなたには友達がいる』
『決してあなたを独りにせず、真剣に話を聞いてくれて……
叱ってくれる友達がいる』
『もう、寂しくない』
略『今度はあなたから、新しい友達を抱きしめるの』
ちゃんと応えてあげなさいと
やがて未成人式の提灯が枯葉に引火
炎に巻かれた生田目は、素顔の母を幻視し「母離れ」を促されました
もうあなたには友達がいると
もう孤独じゃない
生田目の願いとは、孤独から救われる事?
寂しさを埋めて欲しいのだと?
母の言葉はあまりにリアルタイム
それは奇跡か
或いは、母離れしなくちゃいけないという生田目自身の心が見せたものか
それほどに「友達」が欲しかったのか
サンタクロース『今日死ぬのは俺でもこの子でもない!
てめえだぁ!!』
やがて生徒が見守る中、炎の中から彼女を抱き上げてサンタクロースが帰還
\炎の匂い しみついて むせる/
サンタはもはや満身創痍
待ってましたとばかりの大渋理事長と対峙
ズルい、さすが大人はズルい
次回、最終回
元々小野を助けるべく始まった本作
小野の去就で最終回となるのか
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