SANDA 第12話 感想【最終回】サンタの願いを三田で受けて ネタバレ
SANDA 第12話「ペールブルーの帳【最終回】」感想
公式あらすじより引用
大勢の生徒の前で、大渋と戦うことになってしまったサンタ。生徒の声援を受け生き生きとする大渋に対し、サンタは苦戦を強いられる。しかし、サンタが自分の正体を生徒たちに打ち明けると状況は一変。迷いを捨てたサンタは力を取り戻す。そんな二人の対決は体育館の屋上に舞台を移し、ついに対決に決着が!?
毎週土曜深夜2時53分よりAmazonPrime配信
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#12
あらすじ公開꧁ ────꧂
最終回【ペールブルーの帳】
12月19日(金)
MBSアニメイズム枠他25:53から
TBS26:03から放送いよいよ最終決着に!?お楽しみに✨️#SANDA pic.twitter.com/CM8wtyZCsS
— TVアニメ『SANDA』公式 (@sanda_anime) December 16, 2025
小野の願い、小野一会を巡る物語に幕
小野、大好きな冬村と相思相愛で死亡
本作発端の事件は悲しい幕切れ
せめて当人が笑顔で逝けたのが救い
ですが遺した傷が大きすぎる
三田と冬村は小野を通じ結ばれ、死で空中分解
そんな“強い”のも冬村、涙するのも冬村
14歳の矛盾が切ない幕切れですね……
小野の願いと三田の返答
小野の願いとは、冬村を頼むという事
サンタへのお願いだと
ですが三田は三田として叶えると決意
三田がサンタだけじゃなく、三田一重として成長していく様も快い物語でした
サブタイは早朝の色
サンタと縁のない色
まだ14歳の三田たちの色なんですね
前回、薄明と対なのも素敵ですわ
再び学園長に敗れるも、トドメは刺されず終い
まだ物語の途中なので妥当な流れ
妥当ですがその点やら消化不良気味
ひとまず二期予定もないようですし
気になるなら完結済みの原作へという事か
冒頭 大渋、最高の鍛錬
大渋『強くなっている……
なんて、汗臭い誉め言葉は今はいらないぞMr.S?』
『“若返っている”』
『“美しくなっている”
いま私が求めているのはそういった類の言葉だ……!!
あの夜の屈辱……
たとえ胎児まで若返ったとて忘れない……!!』
修行で三田は強くなった、が大渋もまた強くなった
インフレに対応していくタイプのラスボス!!
あらすじ通り生徒の声援で生き生きする大渋
とかく彼は他人の視線を意識
手術痕克服も、合わせ鏡で「視線」に耐えて鍛え上げてきたんだと豪語します
現代人の縮図というには凝縮がすぎる
ただ若く見られたい一念
だからこそ「視線」にうるさいのか
サンタ『(そうか! 大渋って別に強くなりたくて強いんじゃなくて……
ただ異常に美しく若く見られたいだけの爺さんで……)』
『(その為に強くあろうとしてるんだ!)』
究極の若作りは他人の評価が伴ってこそ
大渋は若く見られたい
だから弱くちゃ駄目
だから強い
強さすら若さの副産物なのか……
若さの秘訣かい?
三田の願い、状況の岐路
サンタ『(そもそも、俺の目的は何だったっけ……!?)』
回想・サンタ『存在を信じて欲しいんです!』
大渋は若さ、では三田は?
三田はサンタを信じて欲しい一念と自己分析
以前鉄留理事長に言ったアレなんだと
メタ的にも、サンタは信じてもらえない存在
人が成長と共に否定するもの
ただ信じて欲しいとは至言ですね
サンタクロース『俺は神様でもなければ不審者でもない
俺は……、サンタクロースなんだ』
『名前くらい聞いたことあるかな?』
『今はまだ信じなくていいから……』
略『(言葉にして改めて分かった
俺は“子供に信じてもらう為に”存在している!!』
火災で建物が倒れ、サンタは子供を庇った
第一話以来の不審者扱いから岐路へ
サンタは「自分の願い」へ、自分はサンタクロースだとようやく子供達に打ち明けた
あらすじ、正体ってそこ!?
ですが今までは正体不明
だから生徒に、神とか言われてた訳で
これが始まりとなるんですね
名前だけでも覚えていってください!!
岐路の一撃
教員『アンタそれはやりすぎだ!?』
教員『大渋学園長がお幾つだと思ってるの!?』
略・大渋『敬老……、拒否』
大渋学園長は!優先席を譲られたらキレるタイプの老人じゃ!!
自分は信じて欲しい、と迷いを捨てた
結果学園長に一撃
一撃入れた結果、学園長が「周りに老人として」心配され始めてしまいました
地雷だこれ!!
本作最大の地雷じゃないですか!?
サンタ『忘れてねえだろうな!
俺が勝ったら! 小野を生徒として学園に戻す約束!!』
大渋『小野一会か?
いいだろう!
本人が本当にそう望むならね!!』
大渋、既に死の淵と知りながらいけしゃあしゃあと
幸い学園長、怒りを押しとどめる事に成功
本性を知られまいとサンタと一対一へ
学園長の外面が救いに
なんて周りの視線を気にするラスボス
サンタ、新たな発現
サンタ『(ソリが風を捉えたのか!?)』
略・回想の三田『(こりゃ恐ろしく至難の業だぜ……)』
『(今どきの子供に、サンタクロースを信じてもらうのは……)』
サンタ『(本当に信じていないのは俺だったんだ)』
『(信じてもらえる存在って
誰よりも自分を……、信じているんだ!!)』
『(俺は……、いる!!)』
サンタ、新たに風を捉えて滑空する能力が発現
空を飛ぶ能力の下地か
三田もサンタが飛ぶとは知っている
それでも三田自身、信じられなかったから力を引き出せてしなかった
三田は皆に信じて欲しい
なのにまず自分が信じてなかったと理解
まずは自分で自分を信じる
煎じ詰めれば当たり前の気付きなのが快い
視聴者だって他人事じゃありませんわ
大渋『自分の立ってる場所に気付かないようでは……
まだまだだな?』
大人は「自分の立ち位置」に敏感なのだ!!
今回も大渋には届かず三田敗戦
危ない場所だと、屋根の端だと気付けず落下
最終回でもまたも敗北
ただ意外や、大渋はトドメを刺さず去りました
サンタを殺すとあれほど憎んでた大渋
あの執念からすると意外だ……
鉄留理事長『今日はベッドじゃなくて
カンオケにでも横になれ、大渋』
大渋学園長『うるさい、しわくちゃクソババア』
若い頃は同志だったんですかねえ
やがて祭りは、理事長命令により延長
大渋と互いに悪態を吐く鉄留
二人とも互いに憎い
それでも無駄な戦いはしなかった
その点「大人」ですな
祭りの延長、オトナ体験
小野『祭りもう終わっちゃったよ!』
冬村は無事、小野と再会
小野、死んでたように見えたのはミスリードか
ですがきっと空元気
あくまで弱さを子供に、好きな人に見せない
それもまた「大人」ですね……
生田目『いつでも半地下の教室に遊びに来てね? 三田くん』
三田『うん、必ず行くよ』
次は後ろ手に武器を持たず迎えてくれるよね……?
生田目は三田に挨拶し、担架で退場
煎じ詰めれば孤独に怯えていた
同時に周りの変化に、他者にも怯えていた
その彼女も他者に、抱きしめてくれる他者を抱き返す勇気を持ち始めた
彼女もこれからが楽しみですね……
柳生田『大渋は明日から緊急で出張だってよ?
アイツをへこませたな~
よくやった!』
三田『なんか疲れすぎて全然よくやった感がないんだけどォ?!』
柳生田『生意気な~?』
『そういう時、大人は何するか知ってるか?
打ち上げすんだよ!』
『『『『『カンパァイ!!』』』』』
三田『わ~♪ 打ち上げって確かに大人っぽい響きだな~♪』
冬村『その発言バカみたい』
三田は普段ホント子供、だからこそ成長が顕著
やがて柳生田が打ち上げへ
人生の楽しみ方を教える大人の鑑
三田・冬村・甘矢トリオ
それに二胡・小野・柳生田で六人
後から思えばたった一度の機会
小野一会と一期一会
大人の階段、打ち上げ初体験ですな
討ち入りや殿中はござらんのですかい?
甘矢『え……』
二胡『もしかしてかっちゃんの事……?
私のフィアンセに変なアダ名つけんじゃねーぞ七三マネキン!』
甘矢『そのアダ名やめろ!?』
見事に自分を棚に上げた二胡さん
いずれ音を立てて落ちてくるよ?
なんか、後の夫婦である感があるコントですね
二胡の想いは叶うのか……?
小野への想い、そして
冬村『(私は大食いで小野は小食
私はクセっ毛で
小野はサラサラのロングヘアー……)』
『(私は私が嫌いで、小野は私が好き……)』
第一話での冬村『お願い三田! 力を貸して!! 小野を見つけたいの!!!!』
『(そっか……)』
『(私、自分にないものを欲しがる子供みたいに……
あのときサンタクロースに
小野をねだったんだ)』
打ち上げも馴染めず、小野の事を想う冬村
打ち上げで一人だけそっぽ
これが「冬村」
ですがちょっと前なら、そもそも打ち上げに参加すらしなかったでしょう
現在進行形で変わっていくのね
いつかこの会も懐かしく思い出すのか……?
『自分の事が心底好きな14歳なんて
多分いないもん』
『だから思春期の恋ってキラキラしてるんだよ』
『今までの冬村さんとの思い出みたいに』
冬村『小野……』
『(ああ、そうか)』
『好きだよ!』
冬村『(告白って、引き留めたくてするんだ)』
『(月日が経って、今までの思い出がどこにも行かないように……
あなたがどこにも行かないように……!!)』
『(全部が永遠じゃないって解かった時にするものなんだ!)』
が、小野は「いって」しまいます
いって欲しくない、と思ったのは正しかった
人がなぜ告白するか、つらつら考えた
告白し、その意味を考えた
その「思考」に気を取られ、小野を看取ってやれなかった冬村
それで良かったのか悪かったのか……
期せず思った通りとなってしまったのか
冬村『ねえ……? 小野!?』
大好きな冬村に告白された小野
笑顔のまま死去
幾度も諦めた想いが報われた
既に死は決まっていた、救われたと言うべきか
越えがたい壁となってしまった……
小野がサンタに願った事
回想・小野『冬村さんをよろしくねっ』
やはり小野、三田に託していた
小野は自分の死と、冬村が自分を好きでないこと両方を覚悟していた
ひとまず当人は救われて世を去ったも……?
また小野、五話は冬村に執着
冬村の変化を認めず、心中すら願ったほど
ですが穏やかな死
これも「大人になった」からなのか
三田『(周りから見れば、きっと何も変わらない)』
略『(冬村はもう、立ち直れないかも!?)』
小野の死後、冬村は変わったと痛感する三田
傍目には変わらない
だが三田には変化が解かるんだと
これは視聴者と同じで、冬村がどんな人間か三田に解ってきたからか
積み重ねた関係ゆえなんですね
第一話からのビフォーとアフター
回想・鉄留『死に至る成長痛だや……』
『この時代、通常18歳になって初めて成長するが
小野一会は未成熟な14歳の体で
一晩眠ってしまった……』
『細胞が暴れたんだ』
『大人になるのが皆より一足も二足も早すぎんだよ……』
寝るという誰でもできる行為が自殺行為
原因は不眠医療か
小野の死因は急成長の副作用
医学の発達で睡眠が不要となり、18歳で初めて「寝て」身体を大人に成長させる
それが「現代」の常識なんだと
早すぎる成長が招いた死
現実でも「社会人」になる際、当たり前に精神的成長を求められるものの
本作は生物的にも急に大人になるものなのね
三田と冬村は原点に帰れない
三田『三田一重に何も話せないなら
俺、いくらでもサンタになるよ!』
自分は未熟だ、子供だと常に痛感し続ける三田
そして彼は「大人になる」手段を持っている
なんと三田、刺してくれと自ら包丁を提供
サンタなら頼ってくれるだろ?と
だからって包丁!?
なんて物騒な第一話セルフオマージュ!?
冬村『私はもうサンタには頼らない』
しかし冬村、第一話と違い包丁で断髪
失恋したら髪は切るもの!?
あまりな言いぐさ
第一話セルフオマージュが、あの頃とは違うんだと突きつけてくるような最終回
これもサンタ「あるある」か
冬村『頼んだ願いが叶ったとしても!
次は!
それを失った時に絶望するだけ!!』
願いが叶うだけ、より辛くなるだけなんだと
子供の頃、子供はサンタにプレゼントを貰う
でもそのプレゼントはいつか失う
きっと誰だってそう
冬村にとっては、小野が「それ」だったのか
『ましてや! 三田自身に話すことなんて何もないよ!
もうほっといて!?』
この件、第一話以前に小野が寝たのが原因
第一話以前に終わっていた問題
変えられたとしたら小野、冬村自身か
そもそもサンタクロースが願いを叶え、プレゼントを子供に贈ったのだとしても
その願い、贈り物を大切にできるかどうか
それは子ども自身に委ねられる
そこまで責任を押し付けるのも……?
三田『(三田って男はそれほど無力かよ!?)』
サンタ三下り半を包丁で叩きつけられた三田
サンタってだけの関係なのか?と
そらモヤモヤしますわ
ひどいわ!目当ては私の身体だけだったのね!
ペールブルーの帳
三田『早朝の教室ってなんか青白いな……』
『(赤色なんて、最初から存在しない世界みたいだ……
サンタもいない、誰もいない
青白くて静かな……)』
三田、誰もいない早朝登校すると冬村がいた
早朝の青白い時間
青白い、赤いサンタと無縁な時間だと
前回での薄明、夕日とも対照的
本作で言えば子供だけの時間か
三田『これは本当にただのクラスメイトして言うんだけどさ……』
『小野、きっと幸せだったよ』
『冬村に出会えて』
冬村『あっそ』
『…………………………………………』
三田『冬村!?』
三田『(小野……、ごめん……)』
回想の小野『アフターケアもしっかりね? サンタさんっ
あの子が独りで泣かないように』
三田一重『(その願いだけは……
サンタじゃなくて、今の俺が引き受けてもいいかな?)』
『(冬村を包み込めるような大きな体もないし
強い力もないけれど……)』
『(14歳の青白い世界が……、確かにあるから)』
前日、思いつめた狂暴な姿を見せつけた冬村
しかし今ようやく涙が流せた
彼女を三田が小さな体で抱き留めて幕
サンタではできない事
何より子供の願いに応えるサンタとしてじゃない
三田自身が、こうしたいと願うからか
義務感でなく自分から支えたい
三田の確かな成長を感じる幕切れでした
色んな「あるある」を突き詰めた展開が仰天
そうきたかと唸らされる物語でしたわ
もちろん、原作がここで終わってないゆえの消化不足感は残ったものの
第一話とのセルフオマージュも快いラスト
物語も映像諸々も唸らされましたね!
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