ユア・フォルマ 第9話 感想[ソゾン]ハロルドが失った日常と価値観 ネタバレ
ユア・フォルマ 第9話「ペテルブルクの悪夢」感想
公式あらすじより引用
明かされるハロルドの過去。浮浪アミクスであったハロルドはソゾンに拾われ、刑事としてソゾンと共に捜査をするようになる。しかし〈ペテルブルクの悪夢〉と呼ばれる残虐な事件が起こり――
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◢◤第9話「ペテルブルクの悪夢」
◢◤次回予告&あらすじ公開5月28日(水)23:45~テレビ朝日“IMAnimation W”枠にて放送、TVアニメ『#ユア・フォルマ』9話の次回予告を公開
明かされるハロルドの過去。
ついに彼の思いが明らかに— ▌#花澤香菜 #小野賢章 #your_forma pic.twitter.com/kD7hflprhQ— ユア・フォルマ【公式】/TVアニメ放送中! (@yourforma) May 27, 2025
ハロルドが追う男、警官となった顛末
結末が解っていても、破滅へ向かっていくハロルドたちが見ていられなかった回……
人の心を持つ彼の前で、"兄"は殺されたのか
それも生きながらバラバラに
ハロルドがどうして"ハロルド"になったかの回
プロファイラーに育てられてたんですな
また冒頭で弟が虫をバラバラにし、ハロルド達は人間は命を労わるものだと弟を諫めました
しかし当の人間が人間をバラバラにした
彼らは必死に人間を目指したのに……
その虚しさもまた怒りとなったのでしょうか
ソゾンはプロファイラー、人の心理・行動を分析する技能を持っていた
ハロルドの推理は彼仕込みなのね
それも記憶、分析がきわめて優れている
知ってか知らずかとんでもない分析官となった
それでも捕まらぬ犯人とは?
ペテルブルクの悪夢
おそらくは通り魔的な連続殺人者
対象を電気のこぎりでバラバラに
ユア・フォルマ絡みらしい
問題は、何故か被害者を呼び出せていた事
普通そういうのは知人同士
ソゾンも連れ出され殺害された
ソゾンの場合「犯人に気付き、捜査のつもりでおびきよせられた」んでしょうか?
だとしたら前回の騒動と繋がるのかね?
前回までの敵はAIで、人間の行動を予測する能力に長けていた
たとえば花火というヒントを意図的に与え、気付かせる事でエチカたちを誘い出した
悪夢とやらも同様なのかね?
同じAI絡みなのか?
冒頭 ハロルドの原点
マーヴィン『ごめん……、選択する行動を間違えたみたいだ』
回想、スティーブ・マーヴィン・ハロルド
三兄弟が揃っていた製造当初
ロイヤルファミリーモデル勢ぞろい!!
末弟マーヴィンが悪意なく虫をバラバラに
人間らしくあろうとする難しさか
末弟は第一話以来の事件で喪失
長兄スティーブ『"生き物はいたわるべきだ"と教えられただろう?』
ハロルド『人間はそうする!』
マーヴィン『人間はそうする……?』
ただ彼らは、人とは考え方が違う
だから苦労してたらしい
これまで、人とは違うからわからないと人間視点で言われ続けているRFモデル
しかし彼ら視点から見ても壁だった
お互いに壁なんですね……
四年後サンクト・ペテルブルグ
ソゾン刑事『その浮浪アミクス、どう見ても故障しているぞ』
ハロルドは浮浪アミクスに
放置状態の際、たまたま近くで通り魔が起こってデータ供出を求められました
そういう社会問題があるんだ……
今回は特殊なケース
ただ多分、廃棄に相当カネがかかる
放置する人も多いのかね
刑事『お得意の推理も無駄だったな?』
ソゾン『家に帰ったら二階のクローゼットを開けてみろ』
刑事『……?』
ソゾン『奥さんが出ていく準備をしている』
ソゾンはプロファイルが得意
データから動向、心理を推理する技能
ですが無駄な技能だと周りは馬鹿に
というか、同僚の事も「分析」して言い返すので煙たがられてるんですな
誰だって見透かされたら腹が立つもの
ソゾンがアミクスに厳しくあたる理由
ソゾン『アミクスと接する人間が恐ろしいだけだ……』
略『機械と接するとき、どんな人間もたいてい歪む』
別にアミクス嫌いではない
ですが他人の、アミクスへの反応を見てると嫌になるのでうんざりしてるのか
アミクスは人に従順
人は従順なものに醜い行動をしがちだと?
普段、対等な人間に見せている態度じゃなくなる
そこにうんざりしてるのか
ソゾン『極端に手荒になる奴、優しくなる奴』
『皆、鬱屈やら願望やらをアミクスに反映させるからなあ』
奴隷制当時の話を連想させますね
また太平洋戦争時の米兵とか
とまれ逆らわないアンドロイドが本作の肝
でもそれは、人の醜さを浮き彫りにするという社会問題も生み出すのか
人の心理に注意深いプロファイラーならでは
ハロルドが浮浪アミクス化した訳
ソゾン『廃棄物処理場で、この女性の死体が見つかった』
『誰なのか知っているようだな?』
本来英国ロイヤルファミリーへの特注品
しかし盗まれ、闇市場で富豪に販売
買われた先で不憫に思ったらしい女性が、彼を逃がしてくれたらしい
結果女性は富豪に殺された
その罪で逮捕し、買った富豪は豚箱行き
ハロルドは行き場がないのか
返そうとしても王室が断ったのか?
盗まれ、一度は汚い浮浪者みたいになったロボットを欲しいか?的な?
元々あまり気に入られなかったのかね?
ソゾン『俺の捜査を手伝わないか?』
従順であるも言い返す柔軟さもある
人そのものよう
ソゾンは行き場のないハロルドを引き取ったと
少なくとも同僚と話すより楽しそう
変わり者同士で気が合ったのか
こうしてハロルドは"家族"を得た
ダリヤ『ようこそハロルド~、家族が増えて嬉しい♡』
略・ハロルド『とても気に入りましたっ』
ダリヤ『? どうかした?』
ハロルド『いえ……』
『私のシステムの中に「気に入る」という感覚が備わっていた事を、いま初めて知りまして』
兄弟であるRFモデル同士では淡白なもの
ソゾンとその妻ダリヤ
二人が本当の意味で初めての家族か
ハロルドを「人間らしく」してくれた
兄弟二人と決定的な違いになったと
当初から差はあったとはいえ
ソゾン『ハロルドの性能についてはあまり公にしないようにと』
彼が「考えることが出来る」のがバレないように?
ハロルドの去就については、第一話~四話「開発者」レクシー博士が握っていたらしい
もちろん彼女は面白がって許可
ハロルドはソゾンの助手に
彼のプロファイリング、捜査ノウハウを叩き込まれて立派な技術を手にした訳か
元より記憶、観察力は人より遥かに高い
その使い方を学んだ
とんでもねえ優秀さになった訳ですわ
ダリヤの憂鬱
ダリヤ『なに笑ってんの~!!』
なに笑うとんねん!!
ある日、酒に酔ったダリヤが悩みを吐露
ソゾンは危険な仕事ばかりで不安だと
死と隣り合わせだからか
こうしてみると銃が禁止されてる日本はホント安全なんだなとも感じますね
厄介事の種は尽きないとはいえ
ソゾン『俺はお前の事を、弟のように思っている』
『……悪酔いしたようだ!
お休み、ハロルドっ』
不器用な人ですな……
普段、同僚に嫌われている面倒な性格
しかし一皮むけば温かい人
こうしてかけがえない日常が過ぎていったと
結末が解っている事が切ない……
二年後 ペテルブルグの悪夢事件
警官『四肢と首が斬り落とされています』
四肢をバラバラにする猟奇殺人が勃発
さながら現代アートのよう
犯人の歪みを感じますね
やがてソゾンの読み通り連続、三件立て続けに発生
ソゾンは逮捕に寝食を忘れてしまいます
彼は逮捕に執着
それが彼の命取りとなったのか……?
ソゾン『私怨から来る反抗じゃないな……
犯人の隠れた暴力性が、なんらかのストレスをきっかけにコントロール不能になった』
ハロルド『つまり無差別な犯行だと?』
犯人の痕跡がまったくない
ユア・フォルマが抜き取られている
状況的に通り魔的も、被害者が「呼び出しに応じて殺された」のが不可解だと
被害者を呼べるくらい親しい?
矛盾してるんですな
ソゾン同僚が変に淡々としていた事も
関係者なのか?
それとも、ソゾンでも人の考えは読めないという実例を示したのか?
たぶん後者?
ハロルド『ソゾンはどうして深夜の墓地に来た?
犯人に呼び出されたのか?』
ソゾンも呼び出されて出て行った
警察は早々に行き詰まり困惑
しかしハロルドは、監視カメラの死角を通ったと推理し移動ルートを予想
死角は少ない
でもだからこそ特定しやすいのか
ハロルド『!! 死角がある!!』
ハロルドは真相に気付いて道を見つけた
結果「待ち伏せ」に遭いました
同様にソゾンも真相に気付いた?
調査に赴き待ち伏せされた?
ソゾンは前回までのAI〈E〉のように、思考を先回りされたのか?
エチカが敵の罠にはまったように?
ソゾン発見、そして
犯人『お前はアミクスだから、主人がバラバラにされたって何も感じないだろう?』
幸い発見時、ソゾンは生きていた
しかしそれも計算内だったか?
ハロルドも捕まり、ソゾンが生きたままバラバラにされる姿を目撃させられてしまいます
こうやって見せつけたかったのか?
犯人は相当アミクスに思い入れてるらしい
アミクスは音楽を楽しんだりしない
音楽を楽しむのは人間の特権
こうやって人を殺すのも人の特権だと?
ですが犯人は「ハロルドが音楽を楽しむ事も、人を殺せることも」知りません
知った時どうなるのでしょうか
ダリヤ『ハロルド!
私、家に帰るのが怖いわ!!』
『いつもの日常に戻って、あの人がいないだなんて!!』
ハロルド『私がいますダリヤ!』
『約束します、決してあなたを独りにはしません!!』
ハロルドは殺される事なく解放
なんと無残な……
ダリヤもソゾンがいない日常にと泣き崩れた
復讐を誓うハロルド
普段飄々とし、人に従順な「普通のアミクス」を自認しているものの
内心では滾っているのか
果たして今期で片付くのか……?
際し、バラバラにされた虫を思い出したハロルド
弟は命を呆気なく殺した
それじゃ「機械」だ
人は命をいたわる、我々は人の在り方を真似るようにと人に教わったじゃないかと
でもその「人」が、人をバラバラにして殺してしまった
その矛盾が彼を苦しめるのか
人は機械に人間的である事を求める
しかし当の人間こそ、人間的じゃない行いを平気でやってしまう
だが機械は心がないから苦しまない
ハロルドは心ある機械だから苦しむのか
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