異世界失格 第8話 感想[世界樹の魔女]センセーが大の苦手なもの ネタバレ

2024年9月4日

異世界失格 第8話「あの穴はすごく、背徳の匂いがする」感想

公式あらすじより引用

旅人に加護を与える世界樹の麓にある村・トネリコでは、
人々が自然と共に慎ましく暮らしているという。
だが、そこを訪れたセンセー一行が見たのは、
賭博場がにぎわい、ガラの悪い男たちが
闊歩する荒んだ光景だった。
「どうか、この村をもとに戻してくださらんか?」と
村長に頼まれたセンセーは……。

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正義の在処。世界樹村のエッシェ、正義の転移者ヤマダ事件

異世界失格 8話 感想

魔女エッシェが水星の魔女主要キャラ、プロスペラのCV能登さんとは因果

後味の悪いドラクエⅥ的な事件

意外だったのはヤマダの善意

彼は裏がなく、本当に異世界で正義を貫こうとしていたんですね

ですが弱者が善だと誤解したのが運の尽き

元世界でもそうだったんでしょうか

彼とて善意で悪党を蹴散らしたのは事実

因果応報と呼ぶには切ない

得たものは無限毒薬だけだったか……

冒頭 異世界名物・世界樹回

タマチルダ『グリューン名物、世界樹よ♪

タマの扱いの軽いこと!!

明るくてかわいいね!!

世界樹、その豊かな自然に包まれた村が堕転移者に荒らされているという話

彼らはゲーム定番のカジノを作って荒稼ぎ

ディテールがこれまたドラクエ的ですな

今回は文字通りヤクザ者

賭博場を作る能力(?)

運営へカモを脅す能力者の二人が軸

彼ら元世界で不幸ってそりゃそうだ!!

転移者の質ひどくない!?

先生、困る

ニア『ほ~ら、行くよセンセー! 落ちてる小石なんか食べるんじゃありませんっ

お母さんかな?

今回もう一つのテーマは、先生愛用のカルモチン(毒)の品切れ

スナック感覚で食べてるから……

というかよく持ったね!!

でも実際、これがないと先生の猛毒体質が弱まって戦闘力ガタ落ちなんですよね

毒性の少ない人生を送りかねない

ゲームでお約束の展開

村長『どうかこの村を、元に戻してくださらんか?

村長は、彼らを追い出して助けてくれないかとセンセー達に頼みます

ただ後から思えばというか

彼はただ頼むだけだった

彼ら自身は被害者を自認し、自分達で動こうとしないのが「現代作品」では違和感

決して悪い暮らしぶりには見えないのに

自ら戦った王様達と対照的ですね

なおカジノの被害者は
キョータロー『す、すみません!! 借りた金は必ず……』

噂を聞きつけ集まってきた堕転移者

中にはニア回の悪党トリオも

君らそういうポジション!?

解ります、今後こういう巻き込まれ型モブのポジションなんですね

終盤で大活躍しそう

立ち上がったのは正義のヤマダ

てっきり裏があると思ったも

意外や純粋に善意

純粋すぎて人を見る目がなく利用された

元世界も似た苦労をしたのかねえ

センセー『あの穴はすごく、背徳の匂いがする』

とは阿片窟のこと

正確には世界樹の葉に、ケシの葉みたいな効果があるらしい

ひでえ世界観だ!!

いや「薬」と思えば納得

世界樹の葉は薬ですもんね

先生を癒してくれたのは

エッシェ『こんなとこより、もっと楽しい場所へ連れてってあげる……

いかにもいけないお店なお姉さんエッシェ

CV能登、色っぽいよ能登

しかし実態は純粋な優しさ

能登、優しいよ能登

この雰囲気ゆえ誤解されてたのね

センセー『舞を見るのがそんなに立派なのかね~』

太宰先生が、伊豆の踊子を連想したらしくいじける場面も

おのれ川端康成

村人の誤解、村の魔女

村長『年も経歴も不詳、無害ゆえ放っておいたが……

言外に、とっとと追い出せばよかったと後悔していた村長

見逃してやったのにあの女めと

何も悪いことしてないのに……

村長曰く、いつからか村はずれに住んでおり気味悪がられていた女

ほぼ村八分、ムラハチであった

やがて堕転移者事件後、彼らに取り入ったと白眼視

ここがまたひどかった……

村を裏切ったと責める村長

ですが、彼らはエッシェを気味悪がって村八分

その彼女が「裏切った」と?

どの口がとホント思いました

冷遇しておいて、なんで自分達に味方して当然だと思うんでしょうか

この辺までくると流れが確定しますね

村の魔女、エッシェの真実

エッシェ『お願いよ!! 村人には手を出さないで!?

実は彼女はカジノ傍に酒場を作る事で、村まで転移者がいかないように仕向けていた

村を体を張って守っていた

どころか上納金みかじめまで

しかし村人は取り入ったと誤解

私腹を肥やしてると邪推

ただ、村人は転移者の横暴を知らないと思えば一理ないでもない

転移者がちゃんと金を払うと思っていた

エッシェが食い止めてるから知らなかった

守られてる者ならではの邪推か

センセーが大の苦手なもの

センセー『君のように大きな声で立派な事を言う人間が……、僕は大の苦手だ……

幸い、善意の山田が悪党どもを撃退

ヒュー!横文字かっけぇ!!

ですが山田の、決めつける物言いにセンセーは反発

センセー自身言われる側だし……

史実においても、太宰治先生は左翼活動してたからでしょうか

身近で見て来たからこそか

センセー『正義と悪の彼岸など……、実に曖昧なものだ』

『だが多くのものは

 それを解りやすく分けたがり、自らこそが正義だと信じて疑わない……

『そんな者達の大声の前では

 真に誰かを想う繊細で美しい気持ちなど……、かき消されてしまう

事件後、村人は寄ってたかってエッシェを追放

ヤマダは自身の"大声"を悔いる事に

更に村人は悪党が残した資産を押収

どころか、彼らが始めた阿片紛いの商売まで続けようとし始めてヤマダはドン引き

麻薬の一大産地になっちゃう………

エッシェ追放は誤解だとしても

このままでは加害者一直線

被害者から加害者への華麗なスイッチ…!!

しかし、やはりというか今回のオチ

やがて世界樹が枯れ始め、エッシェがその精だったとセンセーにだけ開示

そもそも最近弱り続けていたのも

村を必死に守ってたからか

なんとも救えない結末

なおエッシェ、最後の力で「カルダモン∞」を先生にプレゼント

これでヤク切れの心配はなくなったか……

まさかのヤク補充回じゃったのォ……

ある意味、世界の縮図?

困ってしまい外に助けを求めた村人たち

魔王討伐へ転移者を呼びまくり、戦って当然だと送り出した本世界の縮図なのかね

ただカイバラを見る限り勇者陣営も相当アレ

さっちゃん大丈夫なんでしょうか

それとも相当なタマなのか

次回、第9話

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