異世界失格 第9話 感想[勇気のない戦士]ニアと故郷とサイトウさん ネタバレ

2024年9月25日

異世界失格 第9話「僕を一塊の灰に変えるがいい」感想

公式あらすじより引用

ドリッテン聖堂を目指し、見渡す限り何もない灼熱の砂漠地帯を進むセンセーたち。
幸い、ここを故郷とするニアには砂漠での心得があった。
だがそこに、サソリの魔物に乗った堕転移者の率いる暴走集団が襲いかかる……！

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ニアの"家"、砂漠の国ザムスターク地方編

異世界失格 9話 感想

臆病なニア、だからこそ咄嗟に振り絞る勇気が眩しいエピソード

サイトウを庇う為の勇気

ニアの勇気は優しさが根源か

にしてもこう「勇気がない」事や、異様に立派な剣に両親夭折などなど

もしかしてニアこそ勇者なんでしょうか

彼こそ異世界本来の勇者？

本日のサブタイ回収

砂漠が死ぬほど暑い事に大喜びする先生

隙あらば死のうとするな!!

陰の塊なのに太陽でイキイキするとは意外

死ねるならなんでもいいのね!!

今回の堕転移者

トオル『だが覚えとけ……、剣を抜くって事は"死ぬ覚悟があります"って事だ……!!』

暴走族集団らしき転移者たち

公式あらすじ曰く、リーダーのみ転移者らしい

良かった集団転移じゃなかったんだ

暴走族集団をトラックが薙ぎ払って異世界転移したんじゃなかったんだ

リーダーはトオル

CV興津和幸氏

この方、ガラ悪い役をホント楽しそうに演じられますな

とても元イギリス紳士とは思えへんで!!

ニアの里帰り

ニア『なーんせ兄ちゃんは勇者パーティーの一員なんだぜっ!!』

ニアは孤児院育ちだったと判明

ですが両親が夭折しており、また世界各地を旅してきたと語ります

急に只者じゃない雰囲気に

妙に立派な剣だなーとは思ってましたが

戦士じゃなくて勇者なの？

ニアの「実家」を取り巻く異変

怪しい奴がいること、謎の誰かが寄付してくれている事

そして狼の徘徊

これ同一人物のパターンだ!!

ですが正直、容姿は全く予想外でしたわ

怪しい奴は本当に怪しかった

おっちゃん『私は皆が元気に食べているところを

　窓の外から

　こっそり眺めているだけで幸せなんです…』

ニア『びっくりするほど変態じゃん……』

これは寄付人失格

ニア、寄付しようとしているところを発見

しかしあまりにフツーのオッサンだったので意表を突かれましたわ

ただ彼も前世で不幸だった男

確かに幸薄そうな顔だ……

いかにも金がなさそうなのに？

ニア『俺、大事な時に勇気が出なくてさ……』

思えばその苦悩がまんま共通項だったのか

寄付の正体は、オッサンがオアシスを見つけて発見した作物だったらしい

なるほど買ったんじゃなかったのか

ニアは正面から渡すよう促すも

オッサン曰く「資格がない」

いったい何故こんなに卑下するのか…？

真相は堕転移者襲撃で判明

ニア『どうしてこの足は動かない!! どうして俺はこんなに憶病なんだよ!?』

ビビって震えて足が動かない

足が動かないのが共通要素だったのか

オッサンは、なんと自身が狼に変化して孤児院を守ってくれました

彼は“サイトウ"、転移者だったんですね

そういうチートもあるのか！

ですが暴走してしまいます

急に強い力を得ても、元世界で不幸だったゆえに使いこなせないケース

本作の転移者は多くが普通の人ですね…

一方で、悪党転移も多すぎる

前回がヤクザで、今回が暴走族

治安を乱す側よ!!

そらアネット達が悩んだ訳ですわ

力に酔ったサイトウを止めたのは

ニア『もうやめてくれよおっちゃん……!!

　それ以上やると、元の優しいおっちゃんに戻れなくなる気がするんだ!!』

他ならぬニアの勇気

普段はビビって動けないニアが、恐ろしい狼となったサイトウを止めた

ニア、当初はオオカミ少年なイメージでしたが

勇気に憧れる臆病な少年なんですね

勇気への並々ならぬ憧れ

底力が印象的でした

元々勇者紹介業詐欺師、立派な剣、世界を旅する、夭折した両親、勇者を名乗る悪党たちetc

ニアこそ本当の勇者って前振りなのか？

サイトウの「不幸」

サイトウ『この足さえ動けば、きっと彼を助ける事が出来たのに……!!』

彼は歩けず、孤立して生きてきた

だがある時、少年と知り合いに

少年との交流で心を救われた

しかしその少年が不良にいじめられた時、見捨てて逃げてしまったのがトラウマ

サイトウ自身は足が動かない事を嘆くも

その“不幸"を口実にしてしまったのが悲しい

誰しもやってしまう弱さですわ……

ニア『俺…、解かるよおっちゃんの気持ち……』

『俺も臆病者だから、いつも逃げたりウソをついたりしちゃうんだ……』

『それでも……、次こそは逃げないようにって……』

『今度こそ自分に負けないようにって……、必死に頑張ってんだよ!!』

『だからセンセイ…、そんな風におっちゃんを責めないでやってくれよ……』

臆病だからこそ優しい

共感してその人の分まで泣けるし怒れる

どころか暴走したサイトウを庇おうと、"無力なのに"体を張った

ニアの在り方をサイトウは賞賛

サイトウもまた学ぶ事となったのか

サイトウ『勇敢な戦士とは、君のような人の事を言うんです』

『それに比べて私は…、言い訳ばかりの臆病者だ……』

センセー『確かにキミは臆病な男かもしれない』

『だが……、同時に誰よりも心優しい男だ』

略『身に余る力を手に入れた者が皆、己が欲望に駆られる中

　君がその力を

　他人の為だけに使い続けていたのも事実だ……』

『ニア君、キミに教えられたよ』

『彼を"失格者"として描いたのは、僕の傲慢だったようだ』

今回、サイトウについて取材していたセンセー

ですが作品の方向性を恥じて破棄

結果サイトウは送還へ

スズキの時は、作品の完成度が不満だと破棄したのが送還キーとなっていた

すると送還も「失格」がキーなんでしょうか

作品失格的な？

送還されたサイトウは

転移直後に戻され元の生活へ

やはり少年も、サイトウが逃げた事を責める気なんてまったくなかった

足が治るかなと思いましたが

そんな奇跡は起きないのか

あくまで送還だけ

ニア『ありがとうおっちゃん…、元気でな……』

スズキもそうですが状況はそのまま

ですが気持ちが前向きに

自分が幸か不幸か、これから前向きに生きられるかは気持ち一つにかかっているってね！

その点、カイバラこそ心持ちが重要だったも

彼はあまりに悪辣すぎたか

このまま砂漠の国で今期に幕…？

次回、第10話

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異世界失格 感想

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異世界失格 第10話「きちんと僕の命を奪わなかったことは、本当に猛省したまえ」
異世界失格 第11話「君の物語を書き終えるまでは、死ぬわけにいかない」
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