〈物語〉シリーズOMS 14話 感想[最終回]そして阿良々木暦は ネタバレ オフ&モンスターシーズン

〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン 第14話「忍物語 しのぶマスタード 其ノ陸【最終回】」感想

公式あらすじより引用

女子バスケットボール部OG会に参加した暦は、彼女たちに行方不明となっている五人の共通点を聞く。話を聞いているうちにとある確信を得た暦は、急ぎその場を後にする。その頃、ひとり神原家で待っているスーサイドマスターのもとを訪れたのは――。

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連続吸血事件真相、阿良々木君の結論

物語シリーズ オフ&モンスターシーズン 第14話 最終回 感想

忍の過去、今の幸福を実感する章に幕

阿良々木暦はまだまだ子供、絶賛モラトリアム期間中だと緩く締めくくって幕

結局高校の頃と変わってない的な

むしろ高校生の気持ちを理解できなくなった

ある面退化であり成長

彼は“解決”できず、天から降ってきた影縫さんに持っていかれてしまった

中途半端な子どもだと思い知らされた

こうやって大人になっていくのね

今期も締めくくりはガハラさん

存在感しかない締めでしたわ

羽川の姿も見たかった…

また第一話でインパクト抜群だった月火も、特に関わる事なく

つくづくまた見てみたいキャラが多すぎる

魅力も再確認する新作でしたわ

犯人は貼交帰依

思えば一話目で視聴者に明示

ミステリーとしては変化球

ではなぜ、こうも状況がとっちらかったのか?って物語だったんですね

答えはスーサイドマスターが望んで協力した為

前回で納得しただけに盲点でしたわ

冒頭 女装の産物

阿良々木君、女バスに女装させられたのをヒントに犯人に気付く

女装もしてるものですな

犯人は貼交帰依

やはりミイラ化を利用、入れ替わっていた

そして、意外だったのは捜査情報が漏れていたのもこれが関わってた事

阿良々木君たちが「貼交のミイラ」の前で推理してたからか!!

貼交は自分の私物を介し、盗聴してたんですね

だから漏れてた訳か

スマホをアプリで盗聴器にしてた

さしもの最強の怪異専門家・臥煙さんも、アプリには気付けなかった訳か

恐るべし現代っ子

まさか臥煙さんが手玉とは

無論スマホはもう電池切れ

ですが既に欲しい情報、スーサイドマスターの事は盗み聞きできたのね

真犯人と協力者

真犯人は第9話、忍物語1で襲われた貼交帰依

第9話では人生に絶望

吸血鬼になる事を望み、スーサイドマスターがその望みを叶えたんいう訳か

見栄で血を吸って失敗したなんて嘘だった

失敗はミイラになった

スーサイドマスターは、人生に絶望した彼女に協力していたんだと

彼女は貼交の協力者だったのか

貼交帰依は吸血鬼化を望んだ

望んだのはアセロラ姫以来

マスターは感傷的になり、姫以外は食わないという禁を破って血を吸ってやったと

そして貼交は四人に復讐を果たした

動機は復讐だったらしい

救済でもあったようですが

そのくらいバスケ部は地獄なんだと

対峙する貼交とスーサイドマスター

スーサイドマスター『阿良々木あいつの想定には

 食われる側が

 食われる事を望んでいるケースが抜け落ちている……

貼交『自ら食べられたいと願う動物なんて、いるとは思えないわ、そんなの……

『(わたし達くらいしか)』

際しリンゴが描写

植物なら自ら食われたがるという事か

植物は実を作って食われる事で、種をより遠くまで運んでもらい種の保全を目指す

貼交達は植物に近い

生き方って意味じゃその通りかも

スーサイドマスター『俺様を喰っていいぜ』

そしてマスターも“食われたがった”

つくづく似た者同士

ただマスターの場合、血も肉も食われ完全消滅するのがお望みであるとの事

さすが大元、一番破滅的

マスターから血を吸えば人間に戻れる

マスターを食い尽くせば、より強い吸血鬼となって人生を更に楽しめる

貼交は、自分は吸血鬼になっても不自由なのかと絶望してましたが

そこでマスターが変化を提供か

スーサイドマスター『どうせ俺様は死ぬんだよ』

彼女は不老不死ですが、アセロラ姫以降は断食状態になって限界が来ている

限界で死ぬのは彼女基準で“ダサい”

だからその前に死にたい

貼交と似てるのね

貼交の境遇は、他人からすれば「何とかなりそうに見える」地獄

スーサイドマスターも、禁を破り他人の血を吸えば済むだけの事

ですが当人主観では二人共限界なんだと

つくづく似てるのね

スーサイドマスター『尊厳死だよ』

略『ただ…、思い残すことはなくなった

『昔のダチがヘラヘラぬくぬく楽しそうにやってるのをこの目で確認したからな……

『思い残すことはない

なぜ貼交“ごとき”に食われてやるのか

トロピカレスクならキレそう

第一にまだ大丈夫だが、じきに限界だから

第二にアセロラ姫の幸せを見たから

親心というべきなのでしょうね

また悪く言えば、またもアセロラ姫は周囲が自分をきっかけにして死んでしまうのか

つくづく因果な人ですわ

ダチが幸せそうにしている

忍物語アイキャッチは幸せそうな忍の姿

スーサイドマスターに写真持たせてあげたくなりますね

貼交帰依『変質者…?』

『いえ、阿良々木先輩ですね

幸い阿良々木変態が到着して中断

完全変態

結局パジャマ姿のまま駆けつけてしまった阿良々木君

おかげで一発で彼だと理解できたらしい

なにこの状況

貼交『例によって人助けですか?』

多分、顔はロクに知らなかったでしょうけど

逸話はたっぷり聞いてたらしい

この状況で、他人を助けに来る変態だったので「阿良々木暦」と認識されたんでしょうか

新しい怪異を生みそうな勢い

貼交『私は襲ったんじゃなくて、助けたんじゃないでしょうか?』

阿良々木君は元に戻すよう要請も

部員の吸血鬼化は救済

第九話冒頭の貼交自身のように、生き地獄になってるから助けてやる為の行動

もっとも言えば、スーサイドマスターを殺すとしても「救済」

地獄のような現状を打破してやる

そういう吸血鬼でもあるんでしょうか

貼交『生きているのか死んでいるのか分からないなんて』

『高校生ならみんなそうでしょう?

『カラカラに乾いているのも

『大学生になったら、そんな気持ちも忘れちゃいましたか?

略『悩みなんて何もない女子高生に見えますか?

今期、阿良々木君は確かに成長したらしい

女子高生の苦しみを理解できなかった

大人になったというべきか

阿良々木君自身、人間強度が下がるだの「苦しい学生時代」を味わってきたのに

そういう気持ちから遠ざかってしまったのか?

直接言われてショックそうです阿良々木君

スーサイドマスター『さっさと決めねえからこういう事になるんだよ』

結局、阿良々木君は“解決”できなかった

幼女に嘲られる青春コンビ

さしもの阿良々木君もご褒美にならない

貼交『今度こそ、主役を喰ってやるわ!!』

バスケ部では控えメンバー

主役を喰い、表舞台に踊り出してやるんだと

なんともメタ的な台詞でしたわ

主役を喰う(物理)

強引に引き戻したのは

踊りかかる瞬間、貼交は吸血鬼を象徴する真っ赤な光に照らされていました

しかしいきなり踏みにじられ「青」

青は青春の青

貼交に言わせれば青春の青はダークブルー

現実に引き戻された象徴なのかね

人間兵器『久しぶり、阿良々木君』

不死の怪異絶対殺すレディ影縫さん!!

貼交帰依終了のお知らせ

以降、地面に立てない影縫さんにひたすら踏まれ続けてました

女子高生にスケキヨさせんなし

扱いひどくない?

影縫『不死身の怪異相手に“やりすぎる”っちゅー事はないんやで』

そうな

この苛烈さ、思えばスーサイドマスターの“名乗り”に似ているんでしょうか

彼女なりに真似ているのかね

影縫さん『今日の所は見逃してやるしかなさそうやな?』

彼女、スーサイドマスター相手だと見境をなくすほど執着してるらしいも

結局その詳細は不明

そしてお目こぼし

以前、影縫が少女だった頃に出会ったらしい

影縫にとって偉大な、全力を出して戦うべき相手みたいな認識なんでしょうか

憎悪みたいなのはありませんでしたわ

スーサイドマスター『どうやら、また生きてしまったらしい』

閉会のお言葉

死んでしまったが口癖の吸血鬼

ですがそう言えるのは、生きているからなんですものね

何事も言い方次第ですわ

影縫さん『じゃかましいわ!』

『ほんで阿良々木君? 足蹴にされてる貼交これは誰?

これはひどい

悪く言えば主役にはなれなかった

よく言えば主役を食うような、悪い奴にはなれなかった

それともこれを糧に強くなるのかね

後日談というか今回のガハラさん

〆は恋人・戦場ヶ原への報告

キラキラしてんな!!

何があろうとも、最後はガハラさんところに帰って来る阿良々木九であった

貼交とスーサイドマスターは

貼交、被害者四人を治す為に特赦

スーサイドマスターは強制送還

際し忍が隠し事

これは忍にとって、阿良々木君こそ「ずっと探していた人間だった」という奴でしょうか

マスターに探し当てると語った人間

それを無事見つけたんだと

自分は、阿良々木暦に救われたんだと改めて実感したんですかね

うつくし姫の物語に幕、と

忍にとって人間ってなんだ?

忍『モンスターじゃろう………

かつて、忍は人間とは食糧だと答えた

でも今はモンスターだ

貼交以下、人間が原因の事件を数知れず見てきた結論か

中でも貼交はとびきりだった

自身、人間社会で苦しんだ過去があるも

あれとは全然違う苦しみから、同じように「喰われたい」と思い願った

そんな貼交に、現代社会に驚いたんでしょうか

だいぶ呆けたような口調に思えました

オフ&モンスターシーズン

不死やら吸血鬼やら大暴れだったも

結局人間こそモンスター

そんな章タイトルだったんですかね

ガハラさん『臥煙さんとの口約束は成立した事になるの?』

以降、阿良々木君には干渉しない

普通の大学生活を楽しめる

そんな臥煙さんの“報酬”はちゃんと得た様子

まあ自分から首突っ込みそうですが

臥煙『人間の人間らしさがこういう形で絡んでくるとなると……』

『やっぱりフウセツカの確立は急務だな

風説? おそらく“風説課”

臥煙さんは後手に回ってしまった訳で

現代怪異への対応に、新しいアプローチが必要だと痛感したらしい

阿良々木君どころじゃないって事かね

阿良々木君『結局…、僕がまだまだ子供って事なんだろうぜ……』

まだ責任を取らなくて良い立場

その点は貼交と同じだと

まだコーヒーにクリームを垂らした直後のような、どっちつかずで曖昧なんだ的な

大人と子供どっちつかず

早く大人になりたいと思ったか

結局「解決」は出来なかった

解決したのはデウス・エクス・マキナよろしく空から降ってきた影縫さん

圧倒的落ちものヒロイン

彼女が容赦なく蹴散らし終わらせた

彼女が正しいとも思えません

今回、貼交を止められなかったことなど諸々は阿良々木君に刺さったらしい

もう“体を張る”のも禁じ手ですし

『まあ乗り掛かった舟だからな』

その後、女子バスケ部は改善へ

改善しようと動き出した

原因となった有力OBが集まって会議し、過剰な自主練習をやめさせようと活動

ホワイト部活になるよう奮闘してる様子

ブルーアイズホワイト部活

地獄だった女子バスケ部

元々神原が主軸だった

その神原は、努力すれば何事もなんとかなるというタイプの天才だった

当時のメンバーはそれで上手くいってたも

普通の人間にはとても無理

なんせ神原が基準なので

いつしか、努力すればなんとかなる・なんとかならないのは努力不足という風潮が根付いた

その同調圧力で貼交は死にかけていたも

今は改善に向かっていると

現代の世相を感じるエピソードですな

阿良々木君も夜練阻止の見張りに協力

夜、ドライブがてら見回ると

際し「ついでに連れてって」とのコメントは、No.2の日傘ちゃんでしょうか

彼女いますか?発言といい

グイグイ来てますわね

というかあの発言、彼女がいると噂で知った上だろうから本当なんというか

女子高生って怖いなあという奴なのかしら

ガハラさん『子供なのは、そういうところじゃない?』

大人は早々に手を引くもの

部外者なんだし

余計なリスクは負わないのが大人なんだと?

影縫『迷わへんよ? 大人やから』

特に今回の件、貼交にも情状酌量の余地があると阿良々木君は思った

そう思うのは子供だからだ

大人は迷わず感情を挟まず賞罰すべきだと

それが阿良々木君の大人

阿良々木君が思う大人の典型が影縫さんなのね

彼女は変わり者だと前提はありますけれど

阿良々木君『それが大人って事なら』

『僕は子供でしかない、幼女よりも幼い子供でしかない

『執行猶予された吸血鬼たちと同様に

『不老不死になろうと、地獄に落ちようと、高校を卒業しようと

『そして大学生になろうと

『阿良々木暦は未だ、猶予期間モラトリアムの真っ最中だった

結局、高校時代と変わってないのだと

ただ実際、高校生の苦しみに共感できなくなっていたのは事実

自分でも気付かぬうちに大人になりながら、大人になりたいと願う猶予期間

良い事であり悪い事もでもある

まだまだ物語は続くって事ね

いい後日談というか今回のオチでしたわ

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