まどか☆マギカ 叛逆の物語 感想[ほむらが選んだ物語]ネタバレ
いつもと違うざっくりネタバレ感想記事です
劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語 感想
公式あらすじより引用
魔法少女は絶望から救われたのか――“円環の理”に導かれて、少女たちの新たな物語がはじまる 鹿目まどか。かつて幸せな日々をおくっていた平凡な一人の少女が、その身を賭してすべての魔法少女たちを残酷な運命の連鎖から解き放った。まどかへの想いを果たせぬままに取り残された魔法少女・暁美ほむらは、彼女の残した世界でひとり戦い続ける。「懐かしいあの笑顔と再びめぐり合うことを夢見て――」鹿目まどかは世界を変えた。その後の世界で、魔法少女が見るのは、希望か、絶望か。(C)Magica Quartet/Aniplex・Madoka Movie Project Rebellion
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[新編]叛逆の物語」の見放題配信が
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— 魔法少女まどか☆マギカ (@madoka_magica) December 11, 2021
2011年TVシリーズ、総集編2作を経た2013年「続編」劇場版
改めて映像美とどんでん返し、余韻が強烈
新劇場版を控え久々に視聴
TVシリーズもビターエンド、まどか視点で描かれまどかの願いが叶う物語だったのに対し
劇場版はほむら視点、願いが叶う続編
どちらも「これでいいの…?」と思えるラスト
それもまた本作らしさなのかなと感じます
あとキュゥべえがひどいめに
これも「視聴者が見たかったもの」を越えてアニメ化してきた感じですね
TVシリーズをがっつり膨らませた内容でした
TV版まどか自己犠牲エンドを経て、彼女の人としての幸せを取り戻す劇場版
神となったまどかへ叛逆の物語
しかしそれが幸せかと言うと疑問符
続劇場場はその視点から作られるのでしょうか
作画枚数的に手間がかかってる事
また家や学校など、日常的な場面すら非日常に描く独特な世界観
共に11年経ても色褪せません
五人が「幸せ」に暮らす物語から
TVシリーズで不幸、またマトモな形で揃わなかった五人+αが肩を並べる生活!
視聴者が見たかったものを描いてきた
そう感じさせる冒頭でした
映像とんでもないスね!!
ただやや演出過多だったも、マミさんが仕切ってたらああなるんだろうなって世界観ですわ!
マミさんが本当にマミさんでしたわ
何故かほむらが「昔」に戻った状態
パラレルワールドなのかと思わされる冒頭
そこからここが魔女の結界、幸福な"閉じられた世界"と解って来ることで事態は一変します
その違和感を探るのはほむらと杏子
TVでも共闘したコンビ
改めて「常識人」でしたわ杏子
そして映像的な不気味さが素晴らしいの一言
この味は他作にないものですね
探る中、事情を知らない者同士で激突したマミ
とにかく強かったのが嬉しい!!
TVシリーズでは早々に退場
早々に劇的に退場
再登場した時も退場に次ぐ退場だったマミさん
しかし描写的にも設定的にも、めちゃくちゃ強いとされていたのを肌身で感じる一戦!!
外伝でアラサーになってるだけじゃないんや!!
その点「見たかったもの」をがっつり見せてくれましたわ
TVシリーズでの記憶を取り戻し、真相を探り始めたほむら
際し意味深に立ちはだかったのがさやか
TVと真逆なのが面白い
TVではほむらがミステリアスで、さやかが阻まれながらも突き進み破滅するポジションでした
さやかちゃん「強い」のも嬉しいですね!!
この世界を誰が作ったのか?
TVシリーズ続編である為、ほむらは「魔女の仕業」と考えて行動します
しかしその点はやはり王道的
ほむら自身が、我知らず"魔女化しかけて"作ったものと判明
知らない方が幸せ
だからさやかが阻んだんですね
しかし状況が本作ならでは
実はキュゥべえ、異星人インキュベーターが「観測実験」に整えたと判明
TVシリーズで魔女という概念は消えました
しかしほむらが言及する事があった
また魔法少女が不可思議に消える事
それらの原因まどか観測実験へ、閉じた世界を整えたのがキュゥべえ達だったらしい
やはりTVシリーズ後の世界でも奴らは奴ら!!
安心のクソ獣
だがそれでこそキュゥべえだった!!
TVシリーズはまどかを救う為ほむらが苦悩の中で選択し、孤独に奔走し続けた物語でした
そのほむらを「皆」が助ける!!
なんて対照的で嬉しいテーマ!!
結果あれやこれやでほむらは救われました
ちょっとビターなハッピーエンド
しかしそれで終わってたら王道、ちょっと退屈にも感じる展開だったかもしれません
そこからのどんでん返しが最高でした
まどか・さやか・べべの正体
本作はTVシリーズ後、魔女化しかけたほむら内面に作られた異世界のようなもの
そこに現実の皆が引き込まれた世界
妄想世界ですが現実でした
特にまどかは「概念」となった彼女自ら、力と記憶を封じて現れた本物
TVで魔女になったさやか
TVで魔女だったベベはその端末のようなもの
神様と天使みたいなものか
さやかちゃんは天使
彼女もかつて魔法少女だったもの
名前は百江なぎさ
さやか同様、魔女となって円環の理(神まどか)のところにいった存在
魔女の力と魔法少女の姿で大活躍でしたね!!
アラサーマミさんを思い出しますわ
「被害者」ほむらの本当の狙いは
ほむら『ええ…、そうね。この時を…、待ってた』
狙いは概念となったまどかを引き寄せ、彼女の力と「まどか個人」を奪い取る事
神から人間としての部分を引きはがす事
そしてまた共に生きる事でした
ほむらちゃん大勝利!!
劇場版はずっとほむら主観
なのに、実は企みがあったというのが意外というか
TVと重ねた演出だったでしょうか
つまりほむら自身、企みを忘れてたのか?
或いアドリブで思いついたのか
ですが絶望したのも本当でしょうし
とまれ「まどか」を待っていた、劇場版もほむらがまどかを求める物語
劇場版はほむら主観に思えたも
実は本作でも視聴者が知らない思惑があったと
TV同様、ほむらが視聴者が知らない思惑で動いていた物語だったんですね
劇場版でもミステリアスだった!!
ほむら『これこそが人間の感情の極み…、希望よりも熱く、絶望よりも深いもの……』
『愛よ』
概念、神となったアルティメットまどかの力をごっそり奪い「悪魔」に成長
悪魔☆ほむら(自称)
さすがほむらちゃんは別格だった
かつての神まどか同様、世界改変を実行
TVは主人公まどかが己の願いを叶えた物語
劇場版も主人公ほむらが願いを叶えた
骨子が共通するのが洒落てますわ
TVシリーズに続く世界の再改変
TVでまどかが作った概念、円環の理は健在か
まどかの願いは叶ったまま
魔法少女が救われる世界
何も知らぬ人間に戻ったまどか、さやか&なぎさも巻き込まれて「人間」へ
さやかとなぎさも記憶を失ったらしい
皆が人間として暮らすハッピーエンド
悪魔だの、ほむらの演出的にはバッドエンドのように描かれているものの
状況的にはTV時よりグッドなのが因果ですね
TVでは愛するまどかを失ってしまったものの
今度こそ願いを叶えた
大団円ではないか!!
とは言い難い演出、王道ではないのが本作らしい味わいを出していました
ヤンデレだといえばそこまでですけれども
いわばTV版 第一話に近い状態にリセット
近いだけで状況は変化していますが
記憶を保ってるほむらと出会い直し、物語に幕
それだけだとヤンデレ大勝利エンドも
『やっぱり自分勝手にルールを破るのって、悪いことじゃないかな……?』
ほむら『そう……』
『ならあなたは、いずれ私の敵になるかも』
記憶を無くしたも、秩序を大事にする性格はそのまま
本質的に「良い子」なまどか
自分勝手なほむら
女神と悪魔
もしかしたら、いえきっとまどかはまた真相を求めて世界を元に戻そうとするんでしょうか
その結果自分が犠牲になるとしてもかまわない
そういう子ですから
状況的にほむらが選んだのは最善
しかし改めて孤立した
スタッフロール後、独り踊るほむらが象徴的ですね
ほむらの独り相撲かもしれないラスト
Cパートではボロボロのキュゥべえが描写
仲良くしてたTV版と落差が!!
さすがにこれは…
でもこれが見たかった!!
劇場版で、悪魔が「感情から生まれる」のを見てキュゥべえは方針転換
これまで人類の感情を利用してきたものの
もう手に負えないと逃亡
インキュベーターがさじを投げた!!
それはそれでハッピーエンドのはずでした
悪魔ほむらが「呪いの浄化に必要」と捕縛
以降、彼女に支配されボロ雑巾のように使い倒されているようです
お前ボロボロになったりするのか……
確かに銃撃とか効く訳ですし
まどかが皆を救う為に女神になったTVと対照的
最後に悪魔が勝つのが独特
\今は悪魔が微笑む時代なんだ!!/
ですがこのままでもいいし、またいずれ女神が勝つのでは?とも思わせるのが良い余韻
どちらとも答えを出さない
それがまた味わい深い結末でした
自己犠牲したまどかに、人としての幸せを取り戻した
魔法少女たちを救う円環の理を維持
キュゥべえをボコった
更なるハッピーエンドも示唆
大団円っちゃ大団円、ここで終わりにしていいラストでした
ここで終わりにするか!続けるか!!
続編劇場版PVが発表
『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』特報第1弾
皆再登場するものの
姿の変化、そして「ほむらっぽいもの」は?
キービジュも謎過ぎますね
かいてん
【回天・廻天】の意味天下の形勢を一変させること。また、衰えた勢いをもり返すこと
Oxford Languages提供グーグル日本語辞書より引用
つまり逆襲のワルプルギス的な?
そも叛逆の物語も「逆襲のインキュベーター」という案があったとかどうとか
ある意味そのリベンジなんでしょうか
なのでモブが豪華
二年後「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」主役・三日月役である河西健吾氏
三年後「クロムクロ」主役・青馬 剣之介 時貞CV
そして九年後「機動戦士ガンダム 水星の魔女」グエル役である阿座上洋平氏たちがモブで出演
安座上氏はクロムクロまで燻ってたそうな
純粋無垢ゆえに曇らされるヒロイン
このキャラの印象が強く、悠木さんが他作でアクが強いキャラを演じる度にインパクトが
幼女戦記主役ターニャ、水星の魔女ノレアなど
その点でも印象深い作品です
余談、この記事を書いた一因は
PV発表を受けて視聴したから
加えて北斗の拳40周年で、ジャギ胸像が原作・武論尊先生の故郷に建てられた為です
\今は悪魔が微笑む時代なんだ!!/
そんなジャギの言葉に刺激されました
微笑みを忘れたようなほむらちゃん
新作で愛を取り戻せるのか…?
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