りゅうおうのおしごと！ 18巻 感想 “あいvs天衣!!”大難題で後2巻!! ネタバレ
りゅうおうのおしごと！ 18巻 感想
公式あらすじより引用
「負けたほうが将棋を捨てる」
あいVS天衣、宿命の再戦!!「私の中で将棋は終わったわ」
スーパーコンピューター《淡路》を使って将棋の解に至ったと嘯く天衣は、その言葉を証明するかのように着々と勢力（タイトル）を拡大していく。
《淡路》との対局を繰り返した八一もまた、親友との初めてのタイトル戦に寂しさを感じていた。
「遅すぎたよ……歩夢」
最強AIが見せた未来は本物か、それとも幻か？ 雛鶴あいは自分の信じる道を進むため、その未来を否定する。賭け金は――自分の未来。
「……わかった。天ちゃんに負けたら、わたしは将棋を捨てる」
あいと天衣。八一と歩夢。競い合うことを定められた光と闇の好敵手（ライバル）が遂に盤を挟む、再戦の18巻!!
著者：白鳥士郎
初版：2023年7月13日
『りゅうおうのおしごと！』18巻、本日発売です‼︎
お店で並べていただいているのを見ると、やはり嬉しいですね…‼︎
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— 白鳥士郎 (@nankagun) July 13, 2023
後2巻で完結!! 魔王・八一と天衣、ライバル達との再戦決着へ
八一も天衣も敗北し、闇が晴れたってね!!
ゴッドコルドレン先生大金星!!
八一も天衣も強くなり過ぎたのが苦悩の一因、必勝法を知って絶望してしまった
だからこそ敗北こそ特効薬だったのでしょうか
自分と対等に指せる人がいる
ゲームとしての喜びが本当に救いでした
二人で指すから熱くて楽しい
その原点をいつも大切にしていますね
あと温泉パートがえっちでした
人より強い、先進的な技術を持つAIと特訓
いずれ将棋は効率化され、つまらないゲームになると知り絶望した八一
AIにより「必勝法」を見出した天衣
強くなりすぎ孤立してしまった八一と天衣
対照的に「人」と接し、力をつけたあいと歩夢
他人と過ごすことの素晴らしさ
とても人間賛歌でしたわ
元竜王碓氷さんにすっかり気に入られたあい
名人にみっちり訓練された歩夢
苦しげだった八一達と、楽しげなあい達が強烈なコントラストでした
八一と歩夢、あいと天衣
原点回帰といえる戦いが二つとは豪華!!
でも「めでたしめでたし」とは、終わらなかったのが本作らしい
毎巻ラストにぶっこんできますね!!
あいvs天衣！ 二人のモチーフ
結果は思わぬ戦術によるあい勝利
それも初戦を踏まえた決着が因果
白鳥先生曰く二人は「将棋AI」をモチーフに、特徴を分割しデザインしてたそうな
確かにあいの異様さは機械的だったも
そこまでワンセットとは驚き
またそもそも、最初から将棋AIがテーマになっていたとは意外でした
今の展開こそ本懐でもあるのか
「百年後の将棋」を上回る技術
前巻で提示、スパコンで研究しつくした「百年後の将棋」に更なる形が!!
なんと「将棋必勝法」を天衣が発見
曰く死亡フラグという技術
ネーミングはともかく
前回で思わせぶりだった奴か
要は、スパコンに「スパコンでも勝てない局面」を洗い出させる事で見つけた必勝点
スパコンでも勝てないなら人類には無理
コロンブスの卵でしたわ
色々あって破られましたけれども
ですが「未来の将棋」を使った戦いは、色んな意味で「つまらない」印象
いちおう未来の将棋は今巻で敗北
かといって全否定も出来ません
ゲームとして必勝法が開拓されすぎてしまった
この現状どう乗り越えるんでしょう
あいの問題、物語最後の難題？
あいが急速に弱っている事が判明
パソコンが発熱で壊れるように、計算力ゆえの負荷で不調を起こしているのだと
であれば完治は無理？
姉弟子に続いての病とは…
冒頭、雷が「負荷」で重傷を負ったのは前振りだったのか
正直、雷の実力もクライマックス級
それが前振りだったとは意外
八一があいに惹かれている事
また天衣が「八一への想いは、両親と重ねている」と客観視したのも大きなトピック
恋愛的な脱落宣言？
あいと銀子がメインヒロインだと絞る展開？
これもまた終盤的ですね
「魔王」八一の敗北
コンピュータを駆使し、将棋の必勝法・効率化の果てを見てしまった八一と天衣
必勝法が見つかればゲームにならない
その問題は二人の敗北で棚上げへ
八一と歩夢、あいと天衣
どちらも物語初期からの再戦、それも当時と逆の結果になるとは因果ですね
久々に「楽しむ」姿が素敵でした
終わって一段落後、負けた事に死ぬほど悔しがったのも八一らしいというべきか
負けて良かったなんてない
なんかめっちゃ闇落ちしそうな…？
強くなり過ぎて闇落ち
敗北しても闇落ち
どっちに転んでも闇だらけだぜ!!
ここから八一が戦う相手としては、やはりあいなんでしょうか？
残り「二巻もある」のね
次はどんなどんでん返しが待つのか
同じく八一との実力差が開きすぎ、自分は八一に相応しくないと悩みを深めた銀子
もう全盛期をすぎてしまったと苦しむあい
改めてこの三人に回帰か
どうやったらその悩みは晴れるのか
将棋界自体に、変革をもたらした八一達
ですが一方で、八一が敗けたのは「名人がその局面を見通していた」から
天衣の必勝論は、名人たちが通過した道だった
そんな「大人の凄さ」も印象的でしたね
今巻、名人は歩夢にまさかの敗北も
彼あっての展開だったのが深い
異彩・祭神雷、強さの秘密
実はAI学習同等の事を出来る異彩だったと判明
スパコン並みの将棋がさせる訳か!!
人間離れも納得
八一も兄に似た事をされた異才だとも？
今や雷の能力は、スーパーコンピュータ「淡路」同等とはとんでもないインパクトでした
彼女を心配し続けた「おっちゃん」の姿も
おっちゃんの想いはたぶん本物
父にも“皆"にも愛されていた
雷への見方が変わるエピソードでした
人がスパコン並みの事をすれば負荷で壊れる
絵面がホラー
色んな意味で現実感を欠く対決でした
八一も「幽霊」を見たわけですが、今回限りか最終回への布石なのか
おかげで雷の境遇を理解できたわけですが
前巻、人智を越えた強さだった淡路
淡路同等となった雷
だからこそ、スパコンだろうと倒せる天衣の新戦術「死亡フラグ」に敗れたのが衝撃でした
スパコンって倒せるの!?
天衣曰く将棋の必勝法が遂に見つかったのだと
ですがそれもあいに攻略
八一が歩夢に負けたように、負ける事で「将棋はまだまだ可能性がある」と悩みが晴れたか
もっともあいが破った手法は超チート
歩夢も天才＋αゆえ成し得た事
依然、八一達が桁外れに強いのは変わりません
今後の棋界はどうなっていくのか
あいに「時間がない」理由
棋界の改定、奨励会を経ずにプロになれるルール制定にあいが焦っていた理由
前巻で言及したあいにもう時間がない事
雷同様の負荷が原因と判明
身体が限界なのだと
あい自身でなく他の人の為だったのか
雷の自滅は衝撃的でしたが、あいの将来に関わる「本筋」でもあったんですね
天衣の死亡フラグお披露目でもありました
雷が大きな軸でしたわ
スパコン級の将棋を指しなお元気なのが八一
強さと健康面を両立している
兄の言葉がミスリードでなければ、雷同様のスパコン化を試み失敗したのが八一
彼の何かがあい改善の鍵なんでしょうか？
兄がやった実験とは「あいが対象だった」という線もあるんですかね？
あいもスパコン化してるのは事実
また八一は兄から影響
兄曰く「悪い事を教えた」
八一が、我知らず兄の実験に加担してしまったって線もあるんでしょうか
まさかそんなどんでん返しは…？
天衣の本音、久々の笑顔
憑き物が落ちた天衣お嬢さまがかわいい!!
要はみんな尻拭いだったのね
銀子やあいの代わりに八一を支えてたと
これまで銀子もあいも、八一を思って自ら距離を置いたものの
八一が落ち込んだのはご存じの通り
それで支えてたのか
なんと健気な…
銀子への敵意も、恋のライバルという以上に「八一を傷付けた」からなのかね
ヤンデレーエフ先生みたいになってた天衣
ですが八一に家族を重ね、彼の為に奔走してた
つくづく家族想いな子ですわ
もちろん「実は恋」にまた変わるのかもですが
いや変わるねきっとッ!!
あいが挑む「棋界のルール改定」問題
最善手はスポンサーの口利きと判明
理事会より偉いのはスポンサー!!
そして天衣はスポンサー!!
和解により、あいのルール改定成功へ？
天衣のスポンサー化は、ここに繋がる布石だったのか!?
天衣の動きがここであいに繋がるとは
いやあびっくりのオチでした
銀子推しから八一に乗り換えたと描写
八一の見せる未来の将棋にのめり込んでいるらしい
ですがのめり込み過ぎ戦績が散々
トイレを我慢する姿がコミカル!!
碓氷元竜王といい存在感ありました
単なる棋士で終わるのか、それともここから大きな役割があるんでしょうか
八一とは同年代だそうな
残り二巻、のうりんより一足早く完結か
敗北に打ちのめされた八一
挿絵も併用し、強烈な敗北となってました
八一は立ち直れるのか？
銀子ももう勝負についていけない事に苦悩
あいは身体が壊れ始めた事に苦悩
また前巻曰く、銀子と結ばれると先天性の病を持った子が生まれやすい問題
これらとどう付き合うんんでしょうか
あと194Pの温泉シーンがえっちでしたね!!
挿絵もあったよ!!