妻、小学生になる。第12話 感想[最終回]怒濤の一年が過ぎ去っても ネタバレ

妻、小学生になる。第12話「その一瞬を、【最終回】」感想

公式あらすじより引用

圭介が指定する場所に、麻衣と貴恵は訪れる。そこは奇しくも圭介がはじめて貴恵のお弁当を食べた公園だった。懐かしく思う貴恵。麻衣と観覧車に乗り、別れの予感に貴恵は麻衣へ感謝の言葉を伝える。そして貴恵は、圭介の決断を目撃する。

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小学生になって帰ってきた妻、成仏の時

妻、小学生になる。12話 最終回 感想

貴恵がいた一年が過ぎても、その想い出と経験がこれからの幸せに繋がったか

貴恵は成仏し麻衣結婚、圭介は独身貴族エンド

十年、死に、当人も家族も向き合えなかった

この一年で向き合う事が出来た

奇跡を通じた終活の物語に

十年前は死に納得できなかった面々が

今度こそ死を受け入れた

奇跡から始まり、奇跡に頼っちゃダメだと日常に戻っていくのが前向きでしたわ

弁当に始まり弁当に終わった

守屋くん最後までいい人だった!!

冒頭 麻衣から貴恵へ

貴恵『きっと……、これが最後の……

前回、守屋くんと結婚すると言う父と大喧嘩

様々な事態を一気に知った麻衣

母・貴恵と出かける約束へ

貴恵も何を意味するか心得たもの

とかく物分かりがいい

それゆえ貴恵は、先んじて諦めてしまうところが少し不憫でもありましたが

成仏一択はやはり変わりようがないか

万理華の友達を呼び出す貴恵

貴恵『妖精さんが私に代わって生活してくれてたの……ッ!!

ヒマリ、美幸、タケルを呼び出した貴恵

自分と万理華の人格、記憶の齟齬

妖精のせいと理由付けへ

てっきり、入れ替わってる事まで正直に打ち明けるのかなと思いましたが

だいぶ強引に誤魔化した!!

全力で見逃せ!!

タケル『どうでもいいじゃん、白石は白石だろ?』

やだイケメン

後のいい男である

とまれ、タケルが積極的に気にしなかった事もあり丸く収まったようです

実際、齟齬があるのは本当の事ですし

理由付けだけしておいたのね

貴恵を満足へ、圭介最大の一手

母娘、想い出の遊園地へ

貴恵『麻衣、あなたは親孝行な娘よっ

略『私の心残りを消してくれてありがとうっ

圭介の作戦で想い出の遊園地を訪れた二人

かつて圭介、貴恵が仲良くなった場所

際し貴恵は麻衣を賞賛

いつも「母は凄い」ばかり言ってたけど、その麻衣こそ母を幸せにしてきた

麻衣が自覚していないからこそ伝えるべきだったんですね

特に重要なのは七話、蓮司と結ばれた事

当時は万理華復活で困惑が勝ったも

あれは貴恵が一度成仏してしまうくらい、満足させた証だったんですね

サティスファクションさせていたのか

圭介の秘策、貴恵の決定打

貴恵『麻衣っ! 強く生きてね………

圭介は、守屋に結婚指輪を渡す場面を目撃させ貴恵を成仏へ

その為に思い出の場所を選んだと

今度こそ貴恵、成仏

となり昇天

ララアみたいになってた……

先の一次的なものと違う、今度こそ完全に成仏してしまったのだと

傍目には残酷にすら見える状況

でもこれこそ貴恵が見たかった光景なのね

愛があればLove is O.K.……!!

貴恵、成仏へ

麻衣『お母さん……!!

際し本来の姿になり、麻衣と抱き合う貴恵

抱きあえるんだ……

てっきりすり抜けるのかと

なんてガッツのある幽霊

圭介、土下座へ

圭介『俺は君に対し、本当に最低な事を……!!

麻衣『!? 何、お父さん……?

守屋君『違うんです

『今、涙が出ているのは……、新島さんが奥さんを思う気持ちが、本当に尊くて………!!

実は成仏させる為の偽装結婚だった

令和偽りブラヰダル

二人の関係は、九話で告白・十話で圭介が断ったあの時点のまんまだと

それで展開が急だったんですね

なお発案は守屋さん

確かに貴恵の為に結婚なんて、守屋君を手段にしてるようで酷いと思ったも

そもそも守屋さん発案だったのか

守屋『私にとっても、大事な友達ですからっ』

圭介たちに愛の素晴らしさを学び

貴恵とも意気投合していた守屋君らしい優しさ

それだけに幸せになって欲しい……

全ては貴恵を成仏させる為だった

成仏を確認し、偽の婚約も解消

その為にわざわざ指環まで

それも偽物でなく、性格的にも間違いなく「本物」をあつらえたらしい

不器用なお父さんですわ

圭介と守屋君

前述の通り、貴恵の為の結婚というのは少しどうかと思ったので

腑に落ちる結末ではありました

今回は必要に迫られ急展開だったも

今後ゆっくり関係を育んでいくんですね

万理華の母、千嘉への手紙

麻衣『解かるんですか……?

千嘉『解かるわよ……、だって、ママだから……、私、万理華のママだから!

『お帰り、万理華……、おかえり!!

千嘉の下へ、本物の愛娘が戻り大団円

実はその直前、貴恵からも手紙が

色々あったけど尊敬しています

本当、当初とんでもない人に思えました

それこそ幸せな家庭で過ごした人間には、想像しがたい人でしたけれども

幾度も辛い状況を乗り越え、幸せな家庭を目指して生きてきた人

目指す意識を持っている人

置かれた状況からすれば、驚くほど真っ直ぐな人だったのが意外でしたわ

万理華への態度は酷いものだったも

貴恵の手紙『きっと大丈夫です

『もうあなたは既に、立派な母親なんだからっ

千嘉の行いを、"幸運にも"大人である貴恵が肩代わりしてくれたんですね

この過程もまた奇跡

以前、万理華は家に帰りたくなかった

そんな彼女の体に貴恵が憑依

家に帰りたかった貴恵と偶然シンクロし、結果的に大人の力で困難を乗り越え身体を返した

前回言ってた通り、貴恵が万理華の人生を奪ったのも確かでしたが

確かな救いでもあったんですね

転生ではなく憑依だった

今や一大ジャンルな転生もの

でもたまに、これは憑依だとか「元の人格は?」と思ってしまう事もあるものの

ちゃんと身体を返す物語だったんですね

彼女の人生を奪っちゃ気の毒ですものな……

圭介が見た夢

貴恵『圭介、強く生きて

翌朝、圭介が目覚めると普通に貴恵が台所

ああ彼女が死んだ十年間、全て夢だったのかと安堵してしまう圭介

が、やはり最期のお別れに来ただけか

前々回できっちりお別れ

あの時圭介は未練がましく振り返らず、貴恵に「大丈夫だ」と態度で示していましたが

改めてじっくりとお別れ

奇麗に成仏したと思ったらまめな人ですわ

貴恵『時間にこだわりすぎないで?』

幸福が僅かな時間だったと嘆く必要はない

何が幸福か“時間"は関係ない

これから、貴恵がいない数十年を生きるのかと嘆く必要なんてない

またすぐ会えるからくよくよ悩むな

そう励ましてくれたのか

貴恵『お礼に、美味しいご飯また作ってあげるからっ』

再会を約束し、貴恵は成仏

いつか圭介が天寿を全うした時、それまでのことを話して欲しいと伝えて成仏へ

第一話で戻った時は、圭介が辛い十年をすごしてた事にがっくりきていた

今度は幸せな話を聞きたい

幸せに過ごしてねと?

幸せでなくても、私がちゃんと全部聞いてあげるから

聞けるよう沢山想い出を作ってきてね

もう抜け殻にならないでと

そう励ましてくれたのか

貴恵成仏から二年あまり

麻衣『蓮司さんに聞いてもらいたい話があるんです

『私の人生に起こった不思議な話

 奇跡だけど確かに現実にあって、でも夢のような……、そんな話ですっ

最後に後日談、結婚後しばらくした麻衣が「母が戻った話」を蓮司へ

幸せそうで何より

彼女の料理ノートも、新しい想い出

奇跡のおかげだと思える幕

でも貴恵曰く、奇跡に頼っちゃいけない

成仏エンドはその象徴か

戻ってきた母に依存せず、彼女がいなくても幸福に生きていく

それが本作で「奇跡に頼らない」事なのね

圭介たちの新しい日常

圭介『そのたった一年で、どれだけの願いが、叶えられたことか……

『それはとても罪深く

『けれどもかけがえのない、愛おしい時間だった

千嘉と万理華は順風満帆!

万理華、貴恵が残した「妖精さんノート」で周囲との齟齬を埋めつつ楽しくやってる様子

すっかり明るくなったようで何より

圭介、守屋くんとのお弁当付き合いは継続

蓮司に教えてもらった釣りが趣味に

これも貴恵の残滓ですね

彼女は帰ってしまったけどおかげ日々、ちゃんと生きていけるようになった

毎日がお通夜だった日々には戻らない

その為にも趣味は大事ね!

独り、突堤でお弁当をつつく圭介で幕

『百の不幸に勝る一瞬……、それを知ることを幸せと呼ぶのだろう

十年不幸に生きて、たった一年でそれに勝る幸せを味わった今だから言える結論

お弁当に始まりお弁当に終わった

すごく孤独のグルメ

貴恵とを繋ぐ

当初は貰ってばかりだったものを、自分で作るようになった進歩の幕切れか

ちょっとビターな幕切れでした

特に第一話、OPもコミカルだっただけに

終活を描く終盤が意外

「転生もの」を連想させるも

新島家視点では、貴恵が帰ってくるという「チート」を貰った

でも頼らないよう

貴恵なしでやっていけるように

第一話から着実に成長し、また貴恵のいない日常に戻るのが潔さを感じる結末

なんとも前向きな物語でしたわ

最終回「その一瞬を、」

これまでサブタイは「。」

対し「、」

これからも続いていく日常を思う最終回か

終わりにして始まりとは粋ですね

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