りゅうおうのおしごと! 17巻 感想 “竜王”vsあい!! 銀子の病の真相は ネタバレ
りゅうおうのおしごと! 17巻 感想
公式あらすじより引用
「久しぶり……銀子ちゃん」
八一と銀子、再会。「プロ棋士になります」
就位式でそう宣言したあいは、女流枠で出場した公式戦でプロを相手に連勝を続ける。しかし勝てば勝つほど周囲から人は離れていき……。
一方、世界最強のスーパーコンピューターが計算した百年後の将棋を目にし、八一は絶望する。
それでも未来の将棋に立ち向かう八一に明かされる、もう一つの秘密。
それは――
「……久しぶり。銀子ちゃん」
激闘に次ぐ激闘! 悲しき運命に直面した時、人はそれを受け容れるのか、それとも乗り越えるのか!?
未来に挑む棋士の姿を描く17巻!!
「運命よ、そこをどけ――この飛車が通る!!」
著者:白鳥士郎
初版:2022年12月14日
『りゅうおうのおしごと!』17巻、配信開始です!
八一と銀子が再会することで何が起こるのか。
登場人物全員にふりかかる運命とは。
100年後の将棋の姿とは。その目でご確認ください。https://t.co/mBacge3ZSY pic.twitter.com/BT03XwdDoK
— 白鳥士郎 (@nankagun) December 13, 2022
表紙、すっかり髪の伸びた姉弟子美しい…
相変わらずなだらかでした
白鳥先生、のうりんといい農家幼馴染に恨みでもあるんですか!?
とまれ八一と銀子、愛の再会巻!!
久々のコントが微笑ましい
やっぱ八一は銀子が一番好きなのか…
ですがフタを開ければ、それも天衣が計画の一部とは業が深すぎる
八一は合理性と孤独で、あいは歴史と他人との繋がりで人間らしく成長するのが対照的
ラスボス八一vs.あいが近づいてますね
今巻「古い将棋」の象徴、先代竜王との勝負が熱く素敵でした
観客と一緒に盛り上がるあい!!
無自覚に答えを引き寄せてる感じがあります
未来を見て絶望、将棋を守る為に敢えて悪へ
完全に魔王ムーブじゃないですか!?
これ将棋だよ!?
白鳥先生の落とし込み方が斬新ですね
テーマは「運命」
皆が運命に抗う中、天衣だけが「運命を作る側」的な別格感がありました
ですがその動機も運命への反抗なのかね?
改めて八一にとって「愛情」では銀子、才能と信頼はあいが一番
基本、天衣って「負けヒロイン」
ある意味これも運命
恋愛的な敗北に、持てるものを全部尽くして抗っているんですかね
まっとうには勝てない立場ですから
天衣は商業的に将棋界を変革?
将棋界へ、八一がプレイヤー、あいが制度の改革者として挑戦
どちらも現状のままでは「先」がない
対し天衣は、商業的に将棋界を盛り上げようとしているのか?
商業、興行としての将棋存続を目指す戦い?
それが天衣の「運命に抗う」なのかね
視点の高さが別格
いよいよクライマックスって感じですね
元々あいは天才型
対し天衣は努力型
今巻も正義のヒーロー・あいに対し、天衣は魔王さながらで好対照でした
ただ曰く、あいに「時間がない」とは?
深刻な話かしょうもうない事か
子供でいられる時間の事?
あいは将棋界の制度へ奮闘
奨励会を経ず、直接プロになる制度開拓へ奮闘
一番の動機は時間がないからなのか?
またこの改革に公益があるのは、ここまで読んできた読者的には十分納得できます
その一つが女性棋士にプロへの門戸を開く事か
現代的だしあいちゃんらしいですね
かつて八一に敗れた「先代竜王」は象徴的
遂にこの人が!!
彼は古い将棋界を象徴する人か
悪くも良い意味でも
非常に男性的で威圧的、それでいて「挫折」を強調し魅力的に描いたのもさすがでした
古参の再起、ファンの熱気が熱い!!
立ちはだかる強敵、強さを強調する描写も見所
あいちゃんはある意味、物語初期の八一より強くなってしまったのか
それもパソコンに殆ど頼らぬ手法で
天才性がやはりズバ抜けてますわ
今巻、彼は「換気」をしました
その場の多くには当たり前、"新参者"以外は息苦しいと感じていなかった空気を換えた
業界の硬直を感じるいい演出でしたわ
古参はフェアなつもりで、自分が有利な状況だと気付いていない
古参は新規を無自覚に阻んでいた
色んな業界に通じる問題だった気がします
八一、将棋のゲーム性への苦悩
スパコンを駆使した「百年後の将棋」では、将来ゲームとして行き詰ると予測
効率化していけば千日手ばかりになると
ただこの予測は、天衣が見せた「偽の未来」だったと後で種明かし
希望のある終わり方になりそうですね
あの子、八一が「何年後の将棋」を指しているか正確に見抜いていたんですよね
自前の機材と能力でやれたならスゴい!!
また彼女は、八一が絶望した「未来の将棋」を嬉しそうに見ていた
ハッピーエンドへの布石なんでしょうか
将棋というゲームは、百年もすれば極めつくされ研究の余地がなくなってしまう
そうなればゲームとして「死ぬ」
八一、その偽の真実を隠す為にボロボロになるわ怖がられるわ
AIとコンピュータはつくづく将棋に大きな影響を与えたんですな
天衣の計略で「ラスボス」化がほぼ完了
いずれ彼をあいが倒す?
愛が彼を正気に戻すのが最終決戦なんですかね
いよいよ最終回近し!!
のうりんが未だ最終巻出てませんけど!
銀子、病の正体
銀子の母が、銀子は「心臓病だが既に完治」「遺伝性であり夫は死んだ」「銀子に子供が出来れば遺伝する」と説明
銀子が子を産めば、その子は死ぬ
聞いた八一は銀子と距離を置く事に
ただこれは母の説明のみなので、実は嘘という線もあるんでしょうか
ただでさえ銀子との再会は天衣絡みですし
今巻もう一人の主役・創多きゅん
いやあヤベー奴同士の大決戦でした
登場初期と別ベクトルで底知れませんね
ただやっぱり「好きなら、自分から会いに行くのが大事だ」という事
そこは八一と重なるテーマでしたね
八一に必要な行動力を見た気がしますわ
故郷・宮崎に帰った鏡洲さんも主役!
一度は捨てた将棋に揺れる姿が切ない
彼にずっと片思いする農家の幼馴染、最後まで名前すら出ない徹底っぷりが強烈でした
彼女は報われないよと言わんばかり!!
この人はメインじゃないよ的な!!
幼馴染さんは行動力が足りなかった
次巻創多のように後を追い、奪い返すパワーを見せて欲しいところですね
主人公そっちのけの恋愛模様でしたわ
あと名人がやはりカッコいい
パワーインフレする中、存在感抜群なのが良い塩梅ですね
あと八一はやはりロリコンでした
このクズ竜王!
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