あかね噺 2巻 感想“落語バトルロイヤル”!? 仇の真意を示唆?[ネタバレ]
公式あらすじより引用
著者:馬上 鷹将原作:末永 裕樹
老人ホームでの享二の営業に同行し、前座を演ることになった朱音。相手の喜ぶ落語をするために朱音が出した答えとは──!? その後、朱音は学生向けの落語大会が開催されること、そしてその審査委員長を阿良川一生が務めることを知る。大会出場を切望する朱音は師匠の志ぐまからある条件を出され…!?
週刊少年ジャンプ掲載
2022年8月4日発売 https://www.s-manga.net/items/contents.html?isbn=978-4-08-883193-0
【特報】#あかね噺 コミックス2巻の帯に推薦コメントを寄せていただいたのは、なんと #エヴァンゲリオン シリーズの庵野秀明監督!
1巻に推薦コメントをいただいた尾田栄一郎先生に続き、超トップクリエイターの方からのコメント、本当に光栄なことです…!
発売は8月4日(木)! pic.twitter.com/EoQWboBeI5
— 『あかね噺』公式アカウント (@akanebanashi_PR) August 1, 2022
週刊少年ジャンプで絶好調連載中の落語漫画『#あかね噺』の公式アカウントがスタートしました!
作画担当の馬上鷹将先生より、描き下ろしイラストが到着!
最新情報を発信していきますので、フォロー・拡散よろしくお願いいたします!コミックス第1巻は6月3日(金)発売です! pic.twitter.com/OOVAWWSsRh
— 『あかね噺』公式アカウント (@akanebanashi_PR) May 8, 2022
兄弟子に課せられた修行、成果の時!!
役者や声優まで出演、アマチュア大会編開幕
アマらしい無差別階級感が楽しい!!
優勝副賞は父を破門にした真意か
ただ仇の一生師匠は、あの破門事件で広く耳目を集め
破門が「落語普及の為」だと示唆
懸命な人なのか
表紙の亨二、こぐま兄さんも「強み」がはっきりして魅力的でした
扉絵の落語ネタなシャツ姿も楽しい!!
第8話「喜んでもらう為に」
亨二先輩の営業先とは老人ホーム
朱音はさっそく「お客と対話する」居酒屋修行の成果を披露へ!!
転じ、落語の頭にある「マクラ」を解説
意義を語るのが解りやすい
大事なのは場を温め、お客さんを把握し「どう演じるか」を考える事か
落語は演技場だけでやるものではないし、落語は落語以外でも面白くできるって事なんですね
客の目の前で演じる芸ならではですわ
第9話「喜びの先」
前巻の失敗を踏まえた、朱音大成功の回!!
転じ落語の面白さを、朱音自身が知るというのも大きな一歩でした
落語なんて昔の話、今には通じないのでは?
そんな事はないのだと解っていく様は
本作自体の肝に思えます
落語を演じ、現代人である自分も同じ失敗をしていたと共感へ
また、“客に合わせる”大事さを描きながら
己の個性も押し出した!!
この両輪は何事にも通じる大切さですね
第10話「背中」
朱音の成功を受け、兄弟子・亨二が舞台へ!!
真面目な噺家だなんてユニークな?!
彼の真面目さァ、そのまま芸に活きてンですね
また、それは当然「普通」じゃない
師匠が教えてくれた事
転じ師匠と弟子の関係を描くのが秀逸!!
呼び名を変化させ、認めてくれたと感じさせる流れもグッときますね
真面目だから面白いとは素敵な先輩ですわ
第11話「短絡的」
担任教師・岩清水真智子先生と進路指導回
おいおいおいおいおいおいおいおいおい!?
おいジャンボくん立派になって……
先生を通じ「世間から見た落語稼業の怪しさ」を描く回
今回も一般論、落語を知らない人を意識
引き込む構成なのが解りやすい
小学生時代、1話でクソ野郎だったジャンボくんがカッコ良くなってンのがアガる回!!
朱音以外の視点で進むのも楽しい!!
第12話「夢見るあの子」
先生視点から朱音がいかに覚悟、努力を重ねてきたか描く回
ジャンボ君や宿敵再登場といい1話と繋ぐ回か
ジャンボに説得され、先生も朱音の高座を観劇
お題が「知ったつもりだった」のも
内容とぴったりだ!!
でも先生もまた、苦い経験を踏まえた助言だったのが素敵でした
単なる頭ごなしじゃない
嫌われてでも、支えたいと思ってだったと
出てくる人みんな素敵なのですわ
第13話「目的と条件」
宿敵・父の仇一生先生に会うべく「可落杯」編へ!!
朱音の覚悟! 一生の目的を示唆か
高校生大会で優勝すれば、一生と対談でき
父を破門した理由を聞く事が出来る!!
大目的へ前進!!
ジャンプらしいバトル、かつ終わった時「理由」が解る?
極めてヒキの強いスタートでした
こいつは面白ェや!!
また師匠から、寿限無誰=“誰でも知ってる落語”で勝てという無茶ぶり!!
これまた少年漫画してるぜだよ!!
第14話「根に持つタイプ」
サブタイの二重回収が秀逸
朱音の未熟さ、寿限無の難しさ、兄弟子・こぐまメイン回!!
一般論、寿限無は誰でも知ってる落語ですが
その本来のオチは知られてない?
実は辛い話なのか
実は寿限無が死ぬ、“過ぎたるはなお及ばざるがごとし”を貫く噺なんですね
無論、単に昔のオチに戻したところで
それでウケるとは思えません
ですが「誰でも知ってる」ようで、いくらでも掘り下げられる噺なんですね
どんな換骨奪胎を描くのか楽しみですわ
朱音に突きつけられた弱点、成長への課題回
またこぐまは、元東大出の陰キャさんで
タイトル通り「根に持つ」
陰属性の人
ですが転じて情が深く、“年長”だけに朱音の父に恩を感じているとも描写
このサブタイ二重回収
更には、“高座では男前になる”二重性!!
色々二重な回だった!!
第15話「こぐまの落語」
こぐまは“寺子屋”と呼ばれる博識な噺家
彼の魅力を描き、朱音成長の一石二鳥回!!
しかも、可楽杯が初の職業噺家だと触れ
また、今大会の特別さに言及
大いに盛り上げた!!
こりゃ勝てばデカいぞ!!
担任、進路相談の真智子先生も再登場
ジャンボといい一話きりに終わらず個性を出してくるのが楽しいですわ
大会後の新展開も示唆する回か
第16話「可楽杯開幕」
可楽杯はアマチュア大会、連覇した天才だけでなく役者や声優など枠を超えた芸人が参加
ちょっとした芸の無差別バトルだ!!
特に声優は、読者にも馴染みやすいし声のプロ
それぞれどんな演技を見せてくれるか
今から楽しみです
ですが「凄い奴ばかり」と描いた上で、朱音の見せ場なのも強い!!
仇である一生師匠は隆盛を極め
破門された父、その犠牲が無駄でないと描写
一生師匠は、破門事件で「落語」業界自体を盛り上げたかったのか…?
謎に少しずつ迫るのも見所でしたわ
カバー下&巻末
カバー下では今巻、出番を弟子たちに譲った師匠がベリーダンディズム
これはダンディズム100点!!
巻末は落語入門で「マクラ」など解説
初心者にも優しいのが嬉しい
ヤシャスィーンですね
また可楽杯編ライバル、からしって「柳家わさび」さんにかけたダジャレなんでしょうか
キャラ的には全くの別物ですけども
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