ガンダム サンダーボルト 1話 感想[ジャズが聞こえたら俺が来た合図だ!!]機動戦士

2023年2月19日

機動戦士ガンダム サンダーボルト TVエディション 第1話「雷」感想

公式あらすじより引用

宇宙世紀0079、地球連邦とジオン公国が戦った一年戦争の末期。コロニーや撃沈された戦艦の残骸が無数に漂う暗礁宙域は絶えず稲妻が閃き、『サンダーボルト宙域』と呼ばれていた。地球連邦軍ムーア同胞団のモビルスーツパイロット、イオ・フレミングと、過去の戦闘で両足を失い、公国軍リビング・デッド師団でエーススナイパーとして活躍するダリル・ローレンツは、戦場で対峙した時、互いに悟る。ふたりは、殺し合う宿命なのだと…。

TVエディションはTVerで期間限定無料配信

元となった劇場版は有料配信

元は劇場公開ディレクターズカット版「機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY」

有料配信の4話分を再編したものです

Amazonならレンタル配信407円

公式サイト公式ツイッター(外部)

殺し合い宇宙、一年戦争サンダーボルト宙域攻防戦!!

ジャズ!義足!戦死!死体!左腕の欠損…!!

ヘビーな「戦争」だなガンダム!!

無敵を誇るイオ、ガンダムが戦争神話になるのも納得の無双っぷりでした

ですが司令部は彼を「人柱」と思ってる

ガルマ国葬同様に英雄に祭り上げて華々しく散らせ、味方の戦意高揚とする気か

利害の上に成り立つ立場

旗印ってのは辛いなガンダム!!

原作では「死なせる為」と明確に描写

イオの連勝を見て焦る姿すら描かれました

たとえば二次大戦前の「爆弾三勇士」

特攻した若者が賞賛、映画や歌にもなった事件

イオにもそんな死を期待しての行いか

雷が鳴る宇宙、サンダーボルト宙域

帯電した残骸が、雷のような放電を起こす宙域

元はサイド4と呼ばれる宇宙居住

通称は「ムーア」

今回の戦争でジオン軍に壊滅され、現在は彼らの補給路となってしまっています

対しムーア生存者は「ムーア同胞団」を結成

連邦政府に恩を売り、戦後の再建を有利にするために戦っています

イオは壊滅したムーア首相の息子

父の責任を押し付けられているんですね

本作の宇宙居住区は「コロニー」

筒状の人工宇宙居住区がコロニー

コロニーの集まりが「サイド」

一つのサイドに約10億人住んでました

サイド4が通称ムーア

サイドは1から7まで存在

サイドは連邦政府に属しますが、サイド3が独立宣言し「ジオン公国」

この戦争がU.C.0079年「一年戦争」です

U.C.0079年 初代ガンダム同時代

先日の閃光のハサウェイは0105年

水星の魔女とは異なる世界観

宇宙世紀の一年戦争が舞台

地球連邦と宇宙のジオン、宇宙戦争が舞台

死もメンタリティも過酷ですね…

余談:本作は「パラレル宇宙世紀」

厳密には初代と基本同じで「別」世界

その為、MSがドハデだ!!

重武装・超加速!!

MSは自由だ!!

連邦軍フルアーマー・ガンダム

初代ガンダムの異名「白い悪魔」を体現!!

ガンダムが大活躍した為、増加生産された機体だと原作中で揶揄

ガンダムの重武装ver!!

量産機ジムと比較にならない高推力重武装

それをデブリだらけ、事故れば即死する宇宙で乗り回すとかキチガイ沙汰ですわ

強力MS+凄腕=強いの典型ですね

腕も度胸もブッ飛んでる!!

初代MSV機のアレンジ版

ジオン軍スナイパー師団

その名もリビングデッド師団

デブリ宙域に潜み、狙撃兵によって守る師団

大半が手足を失った傷痍軍人

義足・義手だらけ!

生きた死体とは酷い師団名

水星の魔女も彷彿の「義肢」がテーマ

義手・義足を通じ、機体とパイロットを直結

MSを手足として扱う技術

その名も「リユース・サイコ・デバイス」開発も目的

ニュータイプ云々でなく義肢の延長

水星の魔女のGUNDと似てますね

それも放送の理由でしょうか

傷痍兵を「リユース」する技術

手足を失った兵士を戦線復帰させる技術

まだまだ開発段階で、義肢パイロットを集めてデータ採取をしています

人口に劣るジオンらしい技術かもしれません

連邦とジオンのダブル主人公作品

連邦主人公イオは地方政府首相の息子ゆえ孤立

ジオン主人公ダリルは仲間の信望厚いも、本戦争で両足を失って苦しんでいます

鬱屈していたイオはガンダムを得て高揚

対しダリルはどん底!

ですがダリルの腕前も驚異的でしたね

Aパート 旧ムーア宙域

宇宙なのに雷鳴轟くサンダーボルト宙域…!!

戦争で崩壊したコロニー=宇宙居住区、無数の残骸が漂う文字通り宇宙の墓場

水が凝固したのか氷まで漂っています

冒頭から戦争被害が悲惨

ここ、本当は平和な宇宙都市だったんですよね…

残骸に陣取るスナイパー仕様のザク

お前みたいなザクがいるかとツッコみたくなる重武装!!

本体より巨大な狙撃銃を装備

これほど巨大、動力とセンサーを内蔵するからこそザクでもビーム砲が使えるんですね

その名もビッグ・ガン

まんまである

同・所属師団用ザク

デカい背中、防塵用シーリングが特徴

背中は推進器やサブアーム

デブリをアームで排除

なんとも器用な

この濃密な宇宙塵デブリを利用し、敵を寄せ付けない宙域か

スナイパーにはぴったりですわ

連邦軍 宇宙空母ビーハイヴ・同艦内

小粋なジャズと共に、主力MS「ジム」へ搭乗していく姿が描写

イチャついてる奴らまでいるぜ!!

また喫煙スペースが設けられ、排煙しながら吸いまくってるのが面白いですね

宇宙世紀では戦争時に喫煙が再流行

ストレス緩和で回帰したのだとか

議員達もひどいらしい

イオ・フレミング『この選曲、いいねっ』

ジムのコクピットで、ドラムスティックを叩いている一風変わった男

連邦視点主人公イオ・フレミング

ちなみに名前の由来は木星衛星

バチさばきの作画すっげえ!!

コーネリアス・カカ『イオ~、また海賊放送か? せめてヘッドフォン使えよっ」

ツッコむ幼馴染、メカニックのコーネリアス

実はBGMはイオの聴いてたラジオ

この一帯は、帯電の影響でときおりゲリラ放送が受信できるらしい

受信し記録した音源がささやかな楽しみ

ちなみに懲罰モノらしい

この戦争はラジオもかなり人気

オーストラリア戦線も同様でした

イオ『音は体で感じるもんだっ』

なので大音量で鳴らすのがイオ・フレミング流

迷惑ですがちょっぴり分かる

音は耳だけじゃない

何よりイオが「感覚型」であるという描写か

イオ『ここ! ここンとこが出撃前にはイイんだ……!!』

コーネリアス『解るよ、その感じ

曲の高鳴りに合わせ、バーニアを動かすイオ

リズミカルに動く全身の推進器!!

これらの制御が巧みな人間こそが、エースと呼ばれるのでしょうね

特にサンボル版はバーニア数が異様

その方がリアルなのでしょう

ですが作画大変だ!!

イオ『全部が俺の目になって動く…!! ……っくしゅん!!』

略『コーネリアス、ティッシュ!

コーネリアス『ちゃあんと返せよっ

鼻炎なイオ、世話焼きなコーネリアスが数えきれず繰り返してきたやりとり

きっとガキの頃からなんでしょうね

戦場では「帰って来る」という約束

バチで掴むのが器用

これがパイロットの動体視力……

出撃 連邦軍ムーア同胞団MS部隊

クローディア・ペール中佐『作戦目標を伝えるッ!!

『我々の故郷、サイド4・ムーアに身をひそめる敵スナイパーの排除!!

 この一か月で

 40機以上の味方が撃墜されました……

この連邦艦隊は「ムーア同胞団」

サイド4宙域、通称「ムーア」に住んでいた人々による志願兵艦隊

勝利に寄与すれば戦後で有利になる

故郷再建の戦いなんですね

女性艦長クローディアが司令官

『故郷を破壊した卑劣な敵を許してはならないッ!!』

本戦争開戦時の1月、ムーアという宇宙都市群がジオン軍により壊滅させられた

以後無人、残骸が漂うサンダーボルト宙域へ

現在は12月、戦争最終局面

同宙域はジオン軍の宇宙要塞、ア・バオア・クーに物資を運ぶ補給ルートに位置

これを連邦へ奪い返す戦いなんですね

決戦への援護作戦

『サイド4ムーアに再びの栄光を!! 卑劣なジオンに死をッ!!』

演説に合わせ「ジム」が武装を次々装備

本作では火力・防御力共に高く、宇宙塵=デブリ避けにシールドを重ねて装備してるのが特徴

こうでもしないと戦う前に死ぬ宙域か

ツインビームライフルまで装備しています

イオ『"同胞"、ね』

『まったく…、生まれた土地はいつまでも俺を縛りやがる

故郷を奪い返す為の戦い

ですがそんな一般的な動機に、むしろテンションが落ちるのがイオ

彼の出自のせい

生まれた土地から自由になりたい

ハサウェイTV版4話、ケネス曰く「厄介なものだな…、生きるというのは」と同じでしょうか

人には絶えず、義務というものがあるからな

イオ『サンダーボルトには…、やっぱフリージャズだ!!』

生き方を縛られ、MSに魅入られたイオ

MSは自由だ!!

兵器ではあるも思うがままに動く巨大な機械

宇宙ならなおさら!!

これほど「面白い」ものはない!!

それはちょっと解る!!

イオ『MSは大好きだぜ!!』

『宇宙も戦場も!! ここは自由だッ!!

言った傍から味方がひとり殉職

自由だが過酷だ…

突然雷が鳴り、思わず目を閉じたパイロットが巡洋艦サラミスの残骸に突っ込み戦死

ただただ運が悪い

こんなん防げってのが無茶ですわ

パイロット『やべえ! 俺達の場所が丸わかりじゃねーか!!』

死を悼むよりまず自分の身が危ない!

これだから戦場は!!

爆発光で、敵に気付かれた公算が高いのか

死の再生産だよ!

隊長『敵が撃ってきたら逆算で位置を割り出すだけだッ!!』

略・イオ『さあて!

『貧乏くじは誰だぁッ!!

イオでした

直後、敵の狙撃によってイオ機が大破・爆散!!

いやねえ貧乏くじって!!

狙撃手を倒すには、まず「誰か」が撃たれるのがてっとり早い

その「誰か」になっちゃった!!

『誰がやられた!!』

『イオ少尉ですっ!!

幸いコクピットブロックが分離

サンボル及びORIGINでは、ジムのコクピットは簡易脱出機となっています

ですが咄嗟に分離した判断力の賜物か

さっきの男はそれが出来なかった

『隊長!?』

しかし直後に隊長が、残る仲間も次々と戦死へ

まるで「ぐはっはっは、面白いようによく落ちる。まるでトンボとりでもしているようだな」的な…

敵の姿はまるで見えない

こんなんチートよ!!

ミノフスキー粒子

連邦兵『敵はデブリの影から狙撃!!

連邦兵『こんなミノフスキー粒子が濃い場所で、無線が繋がる訳ねーだろ!!

宇宙世紀を激変させた粒子

基本的に「無線・レーダーを妨害する」粒子で、無線誘導による兵器を無力化

レーダー探知しての砲撃も不可能に

小回りの利くMSが戦場の主役となりました

動力炉やビーム兵器もこの産物

『ミノフスキー粒子は濃いままなのに!?』

粒子が濃いと目視して狙うしか手段がない

いくら高性能なカメラ・センサーを使っても、不可能なはずなんですね

やっぱおかしいんですよ彼…!!

『故郷を攻撃するのかよ!?』

危機を脱するには、敵が隠れている「ムーア(所属コロニーの残骸)」を撃つしかない

しらみつぶしに撃ちまくれって事か

そんなの嫌だと言ってると次々と…

郷土愛が仇とは悲惨

ジオン軍狙撃手ダリル・ローレンツ

狙撃手視点、敵がセンサーにひっかかり狙撃

引き金を引くだけの簡単な仕事

問題は「敵が来る方角」へ、事前にセンサーを向けていたダリルの勘の鋭さか

そっちから敵が来ると何故か読めていた

だから彼だけ撃ってたんですね

ダリル『砲身が命数を越えました』

高出力ゆえ連射は砲身が持たない

彼だけ連射してた証ですね

強力なビッグガンならではの難点

ガンダムUCでもスナイパーが銃身を交換する場面がありました

またダリルも音楽を流しています

彼はポップスが大好き

ダリル『ダリル機は機動予測データを送る側に回ります』

略・フーバー『これから落としてやるっての!

 連邦も女も! この俺がさあ!!

狙撃兵は四人、隊長格フーバー少尉は故郷に恋人がいるそうな

ですが艦隊でも女にアタック

恋多き男よ!

死ねばいいのに!!

仲いいですなジオン部隊

ショーン『すっげえなダリルの奴! 千里眼かァ!?』

ダリルが敵がどこから来るか予想し味方と共有

それに従うと面白いように命中!

まるで七面鳥撃ち

その光、一つ一つが兵士だと思うと不憫

フィッシャー『それとも噂のニュータイプか?』

NTとは宇宙に適応した人類の進化形のこと

作中はほぼ超能力者同義の扱いです

ガンダム界のキーワード

義手、義足の兵士たち

ダリル達がみな義肢だと描写へ

この戦争で手足を失い、普通に戦えなくなった傷痍軍人たちらしい

それで動かず戦える狙撃兵にされたと

その名もリビングデッド師団

ひでえ命名ですわ

ダリル『ン…? フーバー少尉、機体が流されていませんか?』

『通信が切れかけています

 ケーブルの接触を確認してください

ミノ粒で無線が使えない為、有線接続して会話

無重力なので機体が勝手に動く事がある

それで接触が悪いのかと思いきや

フーバー!?

注意がそれたフーバー、ハッチが開いて困惑

困惑してるうちに撃たれ即死

白兵戦って怖い

パイロットが昏倒した時など、緊急時は外から開けられないと助ける事が出来ません

それでロックされてなかったんでしょうか

イオ『やっぱコックピットはザクとあんま変わねンだな』

ザクのシミュレーター訓練もやってたらしい

最新鋭のリックドムなので狙ったか

イオは脱出艇で接近後、小さな個人用スラスターでとりついたらしい

小さすぎて認識できなかったか

常に雷が落ちている宙域

こんな無茶するヤツ想定外だろうよ!!

イオ『よう! お前がスナイパー部隊のエースらしいが音楽の趣味は平凡だな?』

通信状態を利用し、気楽に呼びかけるイオ

大胆なあおりをしおる!

ビッグガンは砲身を動かしにく

味方を狙うなど無理!!

イオ『義足野郎だけに遠くからコソコソ撃つのがお似合いだ♪』

ダリル『俺の足を笑うのかッ!!

略『今度会った時は逃がさない!! 次は必ず仕留めてやる…、俺はダリル・ローレンツ曹長

『お前をいつも狙っているぞ!

イオ『イオ・フレミング少尉だ

『ジャズが聞こえたら、俺が来た合図だ……

インパクトしかない二人の主人公の邂逅

イオはビッグガンを破壊、他機の射線に入らないよう悠々と離脱してしまいました

挑発と憎悪!

ですがイオも汗ダラダラかいています

仲間を大量に殺され、たった一人で切り抜けたんだから当然か

行動力とメンタルの強さが光る邂逅でした

TV版ではカット

この後ダリルは交代

機体はそのまま、スナイパー達はパイロットだけがガトル宇宙艇で交代へ

同時に銃身の交換作業も行われました

こうして定期交代してるのね

連邦軍ムーア同胞団母艦

『24機出撃して…、帰還がこれだけ!?

生還はイオ含め16名、全機ボロボロです

TV版はカットも本来もっと悲惨

血まみれでこと切れた姿、泣き出す女兵士など悲惨なありさま

これがダリルの行いだと思うと複雑

戦争だからとはいえ

また回収役にはボールの姿も

『クソ野郎の考えた作戦なんてこんなもんだ!』

ただ見ての通り、ダリルはあり得ない距離から狙撃してきます

彼以上の距離から狙撃など不可能

実際、小回りの利くMSで避けながら前進するのが普通の策なのかもしれません

或いはイオ同様に白兵戦?

でも雷が鳴ってる宙域では無謀ですわ

兵士『整備ハンガーに移せ! 最優先だ!!』

コーネリアス『イオ!?

ここコーネリアスは嬉しかったでしょうね

帰還者にイオがいなかった

死んだとしか思えない

ですが直後、リックドムを奪って堂々と帰還してきたんですから

パネえわこの男!

『イオ・フレミング少尉! 帰還しました』

不敵に笑って敬礼するイオ

本当悪役っぽい

ですが英雄ですわこれがな!

ジオン師団母艦ドライドフィッシュ

初代ガンダムでお馴染み老朽補給艦パプワくん

無論ムサイ巡洋艦も随伴

ですが母艦がこれって辺り、扱いが低い艦隊だと察せられますね

作画が尋常じゃねえな…

TV版ではカット

ダリル達がフーバーの遺体とともに帰還

際しダリルは「嫌いだったな」

死んだ今だから言える

死んだ「仲間」へ、弔うような悪口でした

仲間想いで優しい青年

傍若無人なイオと好対照ですね

セクストン博士『遺体はリユース研究室へ運んでくれ!』

略・フィッシャー『死んでもモルモット扱いかよ!

曰く義手からデータを回収する

この師団は、義肢兵士の実験部隊なんですね

データを反映し日々改良

モルモットだけど、そのおかげで彼らの生還率も上がっているとの事

感情的には複雑なもんですわ

カーラ教授『ああああ嫌ぁぁぁぁ………!!』

艦の技術トップ、カーラ・ミッチャムが遺体にとりつき号泣…

故人が「落としてやる」と言ってた女か

死に顔もはっきり描写

描写しちゃうのか

戦争の悲惨さを象徴する場面でした

戦争って嫌なもんですね…

連邦軍 艦長代理クローディア・ペール

グラハム副長『私から命令しましょうか…?

クローディア艦長代理『いえ…、私から伝えます

女性艦長クローディアは犠牲を気に病み疲弊

作戦立案は彼女じゃありません

本部が作戦を立て、現場指揮をしてるだけ

ですが皆に「死んで来い」と命令した

気に病んでいるんですね

優しい人ほど戦場は辛い

大損害を受けた連邦軍ムーア同胞団

しかし大量の補給物資が到着

その一つに「乗れ」と命令するのが辛いんですねクローディアは

そんな繊細さも副長は気に食わない様子

しかしとんでもない物量

ムーア同胞団・司令部は相当な資金力か

ビーハイヴ艦長室

イオ『試作MS、ムーア同胞団が連邦にカネを積んだか……

クローディア『今回の作戦で、あなたより階級の上のパイロットはいなくなった

二人きり、イオに背を向けたまま説明するクロ

ちなみにイオは学生パイロット

ポケ戦のバーニィ同様、短期育成で兵士になったらしい

それであの腕とはバケモンですな

イオ『上官が戦死しての繰り上げ当選はお互い様だろォ~、艦長代理殿♡』

露悪的に言い放つイオ、睨むクローディア

照り返す雷鳴!!

作画が濃い!!

水星の魔女から本作を見てる人がドン引きしてないか心配になる濃さですわ

だがそこがいい

クローディア『手を放しなさいイオ・フレミング少尉!』

『艦長命令よ!

いわゆる修正、平手打ちしようとして手を掴まれるクロ

一度もぶてない

彼女も上官が戦死して艦長代理に

それで周囲に憎まれてるのね

戦時中にありそうな悲劇

イオ『イエス・サー……』

グラハム副長『……そういう事か

オペレーター『わかんないもんでしょ?

クローディアを抱きしめ、キスしたイオ

実は二人は恋人関係…!!

副長、その話を聞いたらしく呆れている様子

恋だの言ってる場合じゃない

場合じゃないんですが

今、クローディアを誰かが支えてやらなきゃいけなかったんでしょうね

なのに周りは以下のような有様

船員『エリートってだけで艦長だもんなァ~』

『なんでも特権階級ですねェ

略『イオあいつもね、ムーアの首長の息子だからサっ

同艦隊はムーア生き残りによるもの

なので人間関係、社会がそのまま持ち越されているんですね

みなクローディアを軽蔑

それもごもっとも

ですがイオも、さっき実際に生還しリックドムまで奪った凄腕なんです

なのに「恵まれてるだけ」と思われて

逆差別というべき状況か

『無能なエリートがジオンの侵攻を許し、我々の故郷を壊滅させたってのに!!』

実際もっと立ち回るべき部分はあった

ですがなら誰なら回避できたかというと怪しい

六つもあったサイドの内、中立化を宣言できたのはたった一つしかなかったんですから

結果論で責められてるのは不憫

『しかし人柱にはちょうどいい存在だ』

『理想の命を散らす若き英雄…

『罪深い家系の連中には……、ムーア同胞団のプロパガンダになってもらう

『その為のガンダムだ!!

元首相の息子イオが、自らガンダムで戦い戦死

彼の死に報いる為に頑張ろう!

……的なプロパガンダか

あんな風に戦うんだと若者に思わせる為の手本

華々しく死なせる為のMS

だからこその「英雄の機体」ガンダムだと

滅んだ原因を個人に押し付け、ましてや当人でなく若者に死を強いるとは

両陣営「若者」にしょい込ませるのが非道

華々しくも歪みの象徴

本作の「ガンダム」も因果ですね

ご面相も実に兇悪

名付けてグラハムスペシャル!!

クローディア『もうあなたを愛さない…!!』

『そうすれば死んでこいと命令できる!

イオ『そうだクローディア!

 俺に出撃を命じろ!!

『俺は魅入られたのさ…、戦場で輝くモビルスーツって魔物に!!

その物言いはどうかと思うも

ですが思うままに動き、宇宙を自由に駆ける巨大な鉄の身体

モビルスーツは「快感」!!!!

古人曰く空を自由に飛びたいなって奴だ!!

ハイ!フルアーマーガンダム!!

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Bパート カーラ教授の頼み事

カーラ『お願いよダリル…、その男を必ず殺して……

『撃墜王だもの、できるでしょ……?

ダリル『………………………………

『カーラ先生、痛み止めの薬を貰えますか?

『あなたがつけてくれた足が…、今夜は特に痛むんです

はいとは言わない

撃墜王は兵士、軍と仲間の為に殺す

個人的な復讐、ただの殺人者扱いされて悲しかったんでしょうか

軍人だから殺す事、憎いから殺す事

それは基本的に別物だから

ベッドに誘うような返答だった…

初陣 フルアーマー・ガンダム

コーネリアス『解ってるな!?

 あくまでテスト飛行のついでにやればいいんだから!!

イオ『コーネリアス! ティッシュくれよ

コーネリアス『はいよっ

イオ『相棒、音楽も頼む

コーネリアス『はいはいっ

仲良しか!

昔からこの調子で、優しいコーネリアスに頼ってきたんだろうなこの男!

ネリさんもはいはい言っちゃうから…

まるで「トランザムするなよ」的な念押し

こんなの了解トランザムですわ

イオ『すげえ…、比較になんねェな!!』

『これが…、ガンダム!!

『……最高だッ!!

武装的にもジムの倍、シールド四枚を装備

火力に至っては規格外!!

なのに比較にならぬ速度で飛び、立ちはだかるものを瞬時に消し炭に!

これがガンダム!悪魔の力よ!!

パイロットの方が潰れそうな猛加速

並みの男じゃ即死してそう!!

欲しかったのはこういう力なんだ!!

『ガンダム…、俺の力になれ…!!

さっそく力に酔いしれるイオ・フレミング

まるで悪落ちのよう

初代ガンダムは別名「白い悪魔」

転じ、時にガンダムを悪魔と描くのがセオリーの一つとなりました

本作もまさに悪魔だ!!

記録映像 ザクから見た「ガンダム」

『避けた!? ウソだろ!? ……クソッ!! なんなんだよ!?

略・ショーン『……ジャズだ

ザク視点でガンダムに襲われる様が描写

あの野郎イオやっぱり殺りやがった

ビーム狙撃を避けた!?

近接戦でなすすべもなくなぶり殺し

スピーカーらしく近付くほど音が聞こえ、瞬時に聞こえない=遠くへ離れたと解る演出が秀逸

漫画では難しい映像の強み

今回は接触回線でなくスピーカーか

バロウズ艦長『撃墜されたザクは三機』

『いずれもビッグ・ガンの攻撃をかわされている

『重装甲にして高機動なMS…

略・ダリル『……あいつだ!!

敵が「ガンダム」と知り動揺するパイロット達

しかしダリルは戦意爆発!!

ガンダムにビビらぬとは大した度胸

またこのとき撃墜されたのは、ダリルが乗っていたザクと交代要員でした

愛機と相棒をいっぺんに失ったか

ビッグ・ガンも四本目喪失

続くシーンはTV版ではカット

しかし割と重要なシーン

次回に回したか?

今回は「イオってなんか嫌な奴だな」という印象を持った人が少なくないハズ

その意味でも後回しにした方がいいハズ

でも次回で流して欲しい所

流れなかった場合は次回で言及します

回想 ア・バオア・クー式典

式典司会『若き精鋭たちと、栄えあるジオン科学章を受勲した公国の頭脳たちが集結!!

略『我らジオン軍は!!

『スペースノイドの理想実現の為の礎となら……

ジオン総帥ギレン・ザビの開催した式典を回想

ダリルは撃墜王、カーラは科学者として受勲

あからさまなプロパガンダ

イオに期待される人柱と似たようなもの

両軍似たような事してるのね

再び現在 リユース・サイコ・デバイス

カーラ『脳がかゆくない?

ダリル『大丈夫……

義足を調整、ザクに直結・直接制御する実験へ

MSを体の延長として扱う

そうすれば、レバーやペダル操作するより素早く簡単に操れるという技術

この研究の為の義肢師団なんですね

傷痍兵を徹底利用してる…

カーラ『リユース・サイコ・デバイス、駆動実験スタート』

実験中、ザクが地球を自由自在に駆ける映像が

これはそのつもりで操縦してるイメージか

ダリルは負傷前は歩兵でした

MSに乗ったのは負傷後

整備兵の手伝い中に敵に襲われ、たまたま狙撃した事で才能が開花しました

足を失って初めて適性が解ったとは皮肉

回想 幼少期

ダリルは幼い頃に地球に住んでおり、自分の足で海を駆け巡った時を回想

自分の足で走る

その原体験といえるものなか

しかし幸せな回想は従軍を境に終わりました

気付いたら両足がなくなっていた

戦争って嫌ですね……

目覚めるとベッド脇に母と妹が

どうも父も負傷もしくは病

彼が兵役義務を果たし、ようやく両親と妹にまともな暮らしをさせてやれたとの事

兵役を果たさねば市民権も居住権もない

ジオンはそんな国なのだと

原作は悲惨な国情も描いていました

海を駆けた記憶、実験終了へ

際しダリルにかすかな涙

回想は、もっとも幸福だった頃なのでしょうか

両親が元気で妹も居た

両足があった

美しい地球に住めていた

全てが戦争で激変してしまったのか

リユースPD開発者 カーラ教授の本音

同じく「水滴」繋がり

カーラ博士が艦内水耕栽培をしている場面へ

トマト繋がり!

不思議と水星の魔女とリンクしますな

ダリル『素晴らしいシステムだ! あれならスナイパー以外の活躍もできそうだよっ!』

カーラ『今のそれよりマシな義足は…、いくらでもあるのよ

大喜びでカーラに感想を言うダリル

普通なら喜びが返るはず

ですがこの通り……

ダリルが「軍人」として大喜びしたから気を悪くしたんでしょうか

この人も色々抱えてるから…

ダリル『……知ってる』

『でもあのシステムなら!

今の義足は、あくまでリユースPD

純粋な義足としては低級品

実用一点張りですもんね

カーラ『また勲章が欲しいの?』

ダリル『!? 先生も貰ったじゃないかっ!?

カーラ『捨てたわ…、戦争なんて大嫌いなの

だから軍人として喜んだダリルを嫌悪したと

勲章欲しいのかいやしんぼめ!!

撃墜王なら殺してと言ったのも、軍人=人殺しという蔑みでしょうか

軍人との間の溝があまりに大きい

何故こうなのかはまた後のお話

皆色々抱えてますね…

イオ『ガンダム!俺を夢中にさせてみろッ!!』

ノリノリで疾走、ガンダムに呼びかけるイオ

アドレナリン出まくってる!!

やべえよコイツ!!

MSに惚れた彼に「最強のMS」は最高の快感か

特に推力に関して怪物

後発の機体にも比肩するパワーを誇るとか

『ダリル曹長、この辺にも地縛霊とか出ますかね?』

略・ダリル『俺も見えないよっ

何せ戦争で何千、下手すると数億死んだ宙域

ダリルなら何か見えませんか?と

千里眼だと噂だからか

宇宙世紀は時に死者と出会う事もあります

この辺は特に出そうですよね

『いくら残ってるのがこれしかないからって……』

『撃墜王に旧ザクなんて

イオの大暴れで機体が払底してしまった

カラー的に本来は作業用

初代MSVのMS-06W 一般作業型ザクがモチーフ?

いわゆる「ザク」はザクⅡを意味

旧ザクはザクⅠのこと

MS-05 ザクⅠ

動力パイプ、肩のスパイクがないのが特徴

弱点のパイプを装甲下に内装

ですがその結果低性能

内装へ小型化し、性能が物足りなくなりました

そうした反省点を改良、対MS戦に備えたスパイクも付け開戦前に「ザクⅡ」が完成

ザクⅠは開戦以前に旧式化しました

ダリル『スナイパーに機動力は必要ない……』

実際、ビッグ・ガンは動力炉を三つも搭載

旧ザクでも問題なく扱える

勲章持ちの英雄なのに謙虚

人望が厚いのも良く解る一幕ですな

ダリル『…!! フィッシャー!ショーン!そっちのエリアだ!!』

ガンダム出現!

このメンバーが待ってるときに現れたのはラッキーでしたね

MS自体が払底するところですわ

フィッシャー『貰った!!』

ショーン『速い!? なら!

ダリルの射程外、ショーンが当ててみせた!!

おそらく低出力で連射

一発目で廃ビルを撃ち目くらまし、陽動して二射目を当てて見せました

或いはフィッシャーとの連携射撃か

イオ『そこか!!

しかしイオ、直撃をシールドでそらして生還

シールドで弾道をそらした

直撃は耐えられないので、うまく威力を殺して見せたんですね

そらしたのに受けたシールドは溶解

とんでもねえ出力ですわ

ショーン『くそッ!?

狙撃を防がれどこから撃ったかバレてしまった

ショーン機は反撃を浴びて半壊

モニターも死んだ!!

むしろ咄嗟に生き延びた操縦テクすげえ!!

イオ『小心者の毒蛇め!!

おめえらは! デブリの巣穴に隠れねえと戦えねえのかよ!!

フィッシャー『当たれええ!!

自分は高性能機に乗ってえらい言いよう!!

ですが乗りこなせてるイオならでは

高機動なMSは高速で動かせなければ、何の意味もないんですから

実際冒頭はデブリで即死した奴もいます

操縦テク自体も化け物!!

ダリル『!? 軽いぞフィッシャー今のは!!』

ビッグガンを撃ったあと爆発があった

ですが爆発が軽い

ガンダムが爆発したなら、動力炉やミサイルで大爆発を起こすはずなんですね

さすがスナイパーは目が命!

フィッシャー『!? 軽い!? これも囮か!?』

最初のはロケットブースターを囮

FAガンダムは、燃料タンクと推進器が一体化したブースターを二本装備

その一本を爆発させ死んだと偽装したのか

フィッシャー機は炙り焼きだ!!

絵面がエグい!!

フィッシャー『動け!? 動けえええ!?』

イオ『トドメだ…!!

完全に悪役の表情、所業となったイオ!!

フィッシャーは両足がなく、じたばたもがく姿がいっそう悲惨でした

同様にリックドムも両足が切断

ただイオの攻撃は失策

目の前の敵に夢中になりすぎたか

ダリル『見えたッ!!

ダリルの狙撃に完全に捉えられたイオ

ずっと射程外で撃てなかった為、ダリルはイオに気付かれてなかった

完璧に勝負ありな一発

狙撃兵三人相手はやはり無謀だったか

イオ『うおおお!?

ダリル『は…!?

イオ『……別格に遠いな

 この距離で狙撃するとは! 間違いねえなお前だろ義足野郎!!

ダリル『雷がビームを歪めるなんて!?

 なんて強運なんだ!?

たまたま雷鳴が着弾を阻止!?

ビームがまっすぐ飛ばず、ガンダムに当たらなかったのです

原作曰く「強運過ぎて気味が悪い

そこまで言わんでも

ショーン『くそ! 何も見えねえ…、!?』

略・イオ『俺の動きを予想できるなら撃ってみろ!!

『仲間を殺す覚悟があるならなッ!!

半壊したショーン機を盾にしてやがる!!

このイオの悪行三昧たるや

地獄に落ちそうな主人公ナンバー1候補ですわ

とはいえ遠すぎる

ダリルの狙撃をかいくぐるにはこれくらいの「盾」が必要なのか

ショーンの盾作戦!!

イオ『デブリを増やして攪乱かァ!!』

ダリル『進路を作ってやる…!! 近付いてこい!! お前だけを射抜くぞッ!!

敢えてガンダムを懐に入れる為、進路に邪魔なデブリを壊してるのか

この辺は原作とは全く違った展開

原作は二人は敢えて真っ向勝負

イオは直進しつつ砲撃、互いを阻むデブリを砲撃で砕きあうチキンレース

まるで汚い織姫と彦星

イオの度胸と機転が光った一幕でした

が、アニメ版は「汚い」!!

イオ『このジャズが聴こえたときがお前の最後だッ!!』

ショーン『だあ!?

ダリル『何だ!?

イオ『光れぇぇぇ!!

イオは盾にしていたショーン機に、ブースターを付け射出

そのままミサイルを撃ち人間爆弾

残虐非道!?

これが決定打、爆光に目をやられたダリルはなすすべもありませんでした

富野監督オマージュみたいな真似を…

余談。ショーン人間爆弾

人間爆弾はアニメオリジナル展開

原作のショーンは普通に撃墜され生還

外伝で主人公となっています

まさかの主人公!!

イオ『その身体じゃこのくらいの動きが限界だな!!』

ダリル『コイツ!!

イオ『終わりだ…、義足野郎!!

ですが予想に反し終わらなかった

悪魔の猛攻でしたが、ダリルは無事生還

実質勝利と言いたくなる展開へ

追い込まれたダリルはサーベルを左腕で受け、閃光弾で脱出に成功したのです

原作通りなら「閃光弾」のはず

閃光のダリル!!

ただ展開が少し違和感

激闘の決着としてはややあっさり

原作では拘束される直前に脱出

原作ダリルは、照明弾をコロニーの発電ミラーで激しく反射

おかげで「拘束される前」に脱出

対しアニメは普通に閃光弾で脱出

イオの油断っぽい展開ですな

イオ『……くっ!』

勝ってたのに逃げられ悔しそうなイオで幕

ですがダリルは被弾

両足に続き左腕まで切断へ……

高性能機に汚い手段、運で助かった上にあっさり逃げられたなどなど

イオの悪役っぽさが際立つ演出ですね

ちょっと不憫でしたわ

余談。兵役の義務 連邦とジオン

前述の通り、ジオン国民ダリルは兵役の義務

家族の市民権の為に戦っています

対しイオは「上級国民」

ですが上級階級ゆえに、生まれた時点で軍に入る事を義務付けられていたとの事

幼馴染のコーネリアスとクローディアも同様

一般市民と違い、戦争から逃れる術がない「生まれ」だったと原作で明言

共に生まれに縛られた物語なんですね

次回、イオvsダリル再び。全3話

上層部に捨て駒・人柱扱いな連邦主人公イオ

足に続き左腕も失ったジオン主人公ダリル

次回はジオン側の逆襲

サイコ・ザク回…?

次回、第2話「水」

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