閃光のハサウェイ 1話 感想[やっちゃいなよ!そんな偽者なんか]機動戦士ガンダム TVエディション

2023年1月22日

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ TVエディション 第1話「ランディング・グラウンド」感想

公式あらすじより引用

シャアの反乱から12年、地球連邦政府の腐敗は地球の汚染を加速させ、強制的に民間人を宇宙へと連行する非人道的な政策「人狩り」も行っていた。
そんな連邦政府高官を暗殺するという苛烈な行為で抵抗を開始したのが、反地球連邦政府運動「マフティー」だ。マフティーのリーダーが地球に降り立つ。
その正体はブライトの息子ハサウェイ。ハイジャック事件で謎の美少女ギギと連邦軍大佐ケネスと出会い、彼の運命が動き出す。

〈ストーリー〉
U.C.0105――。
地球連邦政府の腐敗は地球の汚染を加速させ、強制的に民間人を宇宙へと連行する非人道的な政策「人狩り」も行っていた。
そんな連邦政府高官を暗殺するという苛烈な行為で抵抗を開始したのが、反地球連邦政府運動「マフティー」だ。リーダーの名は「マフティー・ナビーユ・エリン」。
その正体は、一年戦争も戦った連邦軍大佐ブライト・ノアの息子「ハサウェイ」であった。
アムロ・レイとシャア・アズナブルの理念と理想、意志を宿した戦士として道を切り拓こうとするハサウェイだが、連邦軍大佐ケネス・スレッグと謎の美少女ギギ・アンダルシアとの出会いがその運命を大きく変えていく。

公式サイト公式ツイッター(外部)

TVエディション公式配信はありません

元となった劇場版のみ配信

AmazonPrime会員なら視聴可能

ガンダム第一作26年後。ブライト艦長の子 ハサウェイ・ノアの物語

EDにΞvs.ペーネロペー新規追加の地上波版!!

たまたま乗り合わせたシャトルで、テロリスト「偽」マフティーを撃退した青年

実は彼こそ本物のマフティーだった

冒頭から血腥い

これこそガンダムなのでしょうか

緊張のハサウェイ

ギギに「本物のテロリスト」と見抜かれ、彼女が警察に向かう場面で幕

ハサウェイ、内心ドッキドキですわ

アニメはその内心描写はカット気味

原作曰く「処刑台」の気分だとか

次回、マフティー死す!

U.C.=宇宙世紀

水星の魔女とは異なる世界観

西暦時、公害で地球環境悪化・人類絶滅寸前へ

宇宙移住へ「宇宙世紀」に改暦

強制移住へ必要から、強制力の高い統一政権・地球連邦が結成

U.C.0079 宇宙民の反感が強まり一年戦争

ジオンを旗頭とする宇宙vs.地球の対立へ

U.C.0092 シャアの反乱で一段落

U.C.0100 ジオンは連邦の一自治体に復帰

連邦一強で再び地球環境が汚染

U.C.0105 マフティー事件⇐いまここ

初代ガンダムから続く世界観

U.C.0000 改暦前後 ガンダムUC

U.C.0079 初代ガンダム 一年戦争

U.C.0087 Zガンダム グリプス戦役

U.C.0088 ガンダムZZ 第一次ネオ・ジオン

U.C.0093 逆襲のシャア シャアの反乱

U.C.0096 ガンダムUC ラプラス戦争

U.C.0105 やってみせろよマフティー!!

また本作、正確には「逆襲のシャア続編」ではなく

逆シャアの初稿「ベルトーチカ・チルドレン」続編に相当

ハサウェイは逆シャアではチェーンを殺害、ですがベルチルには彼女は登場しません

同じ場面でクェスを殺害しています

アニメ版はややこしいのでぼかして描写しているようです

その為かチェーンに言及しません

チェーンがチャーミングすぎるからなのでしょうね

マフティー・ナビーユ・エリン

様々な言語を組み合わせた、およそ人名とは言えない名前

組織名でありリーダー、象徴としての名前

目的は人類環境の回復

その為に、人類を地球から追い出したい

環境回復へ、公害の原因・人類を地球から追い出したい

かつてシャアが掲げた事と同じですね

なので彼の後継とも目されます

宇宙世紀は「公害からの復興」が原点

地球連邦は、宇宙移住を進める為に強権が必要となって結成

地球が政府、宇宙は植民地扱い

宇宙居住施設「コロニー」は「植民地」を意味

なので地球=特権階級

宇宙民=宇宙に捨てられた棄民とも称されます

少数の地球民が宇宙を支配する社会

この辺は水星の魔女と逆ですね

『やっちゃいなよ!そんな偽者なんか!!』

マフティー「達」の正体に気付くギギ

刺激的な肉弾戦!!

陰茎が、神経が苛立つと次々殺す偽マフティーといいインパクトある冒頭でした

チラッと出てくるギャプランもカッコいい!!

連邦が「ティターンズ系MS」を排除し、居場所を失くしたMSでしょうか

UCのバイアラン・カスタムと同じ境遇ですね

連邦は「モノアイ系MS」を排除

連邦はU.C.0080年代、積極的に色々なMSを設計していました

しかし連邦特殊部隊ティターンズが暴走

彼らはモノアイ機を多用

鎮圧後、連邦は「ティターンズ系MSの廃棄」「モノアイのバイザー顔変更」を進めました

悪いイメージを払拭する為だったんだそうで

このギャプランもその手合いですかね

バージムなんてMSも生まれました

バイアラン・カスタム

0096年を描くUCで大活躍したバイアラン

ギャプランと同じ元ティターンズ

あれは「コイツを改修して飛ばしたい」と整備兵が希望

そこで上層部に相談すると「なら顔はバイザーにしろ」と命令

で、バイザー顔になったというMS

残念ながら公式配信は無し

公式サイトに記載がなかった通り、配信は行われず地上波限定のようです

放送後に追記されるケースではなかったか

AmazonPrime会員なら劇場版が視聴可能

追加料金は不要なタイプです

冒頭 マフティーの紋章

TVエディション独自演出で「マフティーの紋章」が挿入

作中唯一の政治機構・地球連邦

対しテロを行っている組織、かつリーダーの名がマフティー

十字を思わせる独特なマーク

シャトル「ハウンゼン」

連邦モビルスーツに護衛されたシャトル

宇宙から地球へ、豪華客船的な船

内部は重力で、それを踏まえた工夫が凝らされているのが面白いですね

特にグラスは一見すると普通

ですが、見た目を損なわぬようストローが付いています

座席もアホみたいに広い!!

客室乗務員メイス・フラゥワー『月からすべて完食されたのはお客様だけですっ』

青年『せっかくのハウンゼンですから

乗ってるのは上流階級ばかり、機内食なんてロクに食べていません

これだから金持ちって奴

青年は他と違うと描いているのね

こういうとこ父親似

彼の名が明かされるのは15分ほど先

彼の名は「ハサウェイ・ノア」

作中及びガンダムファンにちょっとした有名人

彼がというか彼の父親

初登場はU.C.087年「機動戦士Zガンダム」

すっかり立派になって…

??『だって! マフティー・エリンを退治に地球に降りるのでしょう?』

広いキャビンに遠慮なく響く若い女の声

彼女はギギ・アンダルシア

話しかけているのは連邦ケネス・スレッグ大佐

実際当たってるのだから怖い!!

ケネス大佐『えっ…、どうして?』

略・ギギ『このハウンゼンは

 ほどのコネでもなければ搭乗を許されない特別便よ?

『しかも今日の客の大半は

 アデレード会議に向かう連邦の閣僚と

 そのご家族……

ケネスには軍人特有の匂いがするというギギ

もっとうまく、そこのハサウェイみたいに消しなさいと助言する始末

プロ軍人としては困惑ですね

困った女だよ君は!

ギギ『他人には関心がないか?』

『そんなだから、左手の指輪を外す事になったのかなあ?

ズバズバ言われ、さすがのケネスも憤慨

バレちゃったよバツイチだってね!!

実際軍人には少なくない

特にガンダム世界、家庭がヤバい人は枚挙にいとまがありません

ねえバニング大尉!

ねえダブスタクソ親父さん!!

ケネス『……ギギさんがどう私を推察したかは聞くまい…』

『笑うなよ?

散々にやりこめられ、やや諦めるケネス

笑うなよ

なんてまるで初代「ガルマ・ザビ」オマージュ

実際、同階級なんですが

ケネス『……?』

しかしケネスが話し出したところ、ギギは興味を失った風にタブレットへ

この独特のテンポ、困りものですね

だから好かれているのかもですが

とまれ大佐、質問に回答へ

ケネス『マフティーは…、彼は危険人物だ』

『地球連邦政府の、秩序を乱す者だ…

ギギ『世間は、皆マフティーが好きみたいですよう?

『シャア・アズナブルが生き返って、人の思う事をしてくれる、って……

シャアとは通称「赤い彗星」

第一作ライバルであり、ジオン公国の祖ジオン・ズム・ダイクンの息子

戦争では名を隠して撃墜王として大活躍

結果、出自と実力両方で象徴へ

反・地球連邦の旗頭でしたが、12年前の反乱で未帰還となってしまいました

マフ茶は彼に重ねられているのね

ケネス『それは極端だな?』

『マフティーは宣言した

 連邦政府の閣僚を暗殺した後で…

『「地球環境の為に、全ての人類は地球からでなければならない」と

これがマフティーの主張

面白いのは、基本的に連邦の主張と同じな事

人類が地球を公害で汚染している

このままでは地球がもたん時が来ているというのだ!!

だから住んではならない!!

ギギ『"例外なく"…、ね』

略・ケネス『そこが子供じみてる

問題は「例外なく」地球を退去せよという事

地球の為、人類はみな宇宙に出るべき

もうゆりかごから離れ宇宙で自活し、地球を休ませてやろうという事

そこが肝だし子供じみてるのね

ギギ『子供の論理って、正しい事ありますよ?』

連邦政府も基本的に同じ主張

ただし管理と文化保全へ、政府と「一部の住民」が残るよう例外を作った

少数民族や作中の市民などですね

ですが形骸化しどんどん住民が増えている

特に政府系の人間が増えてる

だから例外を無くせ、というのがマフティー

ギギ『…そうね、清廉潔白という訳にはいかない』

『それをどう考えるんですか?

ケネス『社会の潤滑油…、ってところかな?

ギギ『……あなたって、パターンしか喋らないんだ……

身を乗り出し、渾身で問うたギギ

しかしケネスは大人の返答

これにがっかりし、ギギは会話を打ち切ってしまいました

世の中「正しく」運用されるべきなのでしょう

ですが実際にはそうはいかない

その点どう思う?と

対し、結局ケネスは「建前」パターンしか言わなかった

難しいところですね…

男『では! 今度は私の番ですぞっ』

実はギギの隣は空席

ですが彼女が可愛いので、男がひっきりなしに押しかけているらしい

いやはや!ギギくんいやはや!!

護衛ジェガン後退、シャトル降下態勢

ここからシャトルは地球降下

一緒に降りると、戻るのに莫大な金がかかるので護衛機は撤退

セオリー通りの行動なんですな

機長『…監視衛星のようだな?』

目の前の巨大な宇宙ゴミに目を留める機長

これもマフティー(組織)の仕業

2年前の0103年、監視衛星を破壊し警戒網に穴を作っています

ここから工作員を降下させました

副機長『オセアニア空域(の監視網に)穴が開きましたね』

通信使『彼ら(搭乗している閣僚たち)は

 どう考えているんでしょうね

機長『気にしちゃいないよ

連邦は監視衛星が壊されても気にしちゃいない

自分達は安全だと思っている

だから地球で会議を開こう、なんて言っているんだと

本当なら宇宙でやるべきなのにね!と

富裕層ゆえの驕りでしょうか

Aパート ギャプラン接触

テロップ『U.C.0105年

 人類が増えすぎた人口のはけ口を宇宙に求めてから一世紀以上

 シャアの反乱から12年

護衛がいない間隙を突き、テロリストMS接触

人員ポッドを接続して撤退へ

その間、船は小動もしませんでした

相当な腕なのでしょうね

ギャプランはU.C.0087年代の可変MA

既に20年近く前の機体

本来、衛星軌道から降りてくる敵を迎撃・もしくは侵攻に開発

こうした役割にうってつけの機体

ですが既にそんな敵組織がいなくなって久しい

一般的には不要となった機種か

何より運用先の不祥事によって退役

U.C.0087 Zガンダム劇中、連邦の特殊部隊ティターンズが暴走

彼らに関わったMS、人員は処分されました

本機も処分された機体

密かに売りさばかれた機体もありました

自嘲するケネス大佐

ケネス『…あの子には俺も、あの大臣共と同じってワケか……』

『マフティーにブッ殺されても文句は言えんな…

建前や時流におもねってばかり

正しいことをやろうとしない

そんな「大人」なのは、汚い政治家もケネスも同じなんだと

自省できるだけマトモなんですけども

ボウル状の装置で手を洗う大佐

無重力で水が飛び散らないようにする設備

外に出るとタオルを持った添乗員が出迎え

ホント高級な船ですわね

まあいやらしい!!

添乗員メイス・フラゥワー『何か可笑しいことありまして?』

バツイチのケネス『いや?

 僕は結局、キミのようなタイプが好きだと気が付いてね?

 ミス・フラゥワー

二人で遠回しな会話をする大人コンビ

曰く年を取るのは辛い

だけど年を取ったから、異性とだって落ち着いて話せるしね?だ等々

男性、女性らしい視点というべきか

口説く側、避ける側というべきか

いや~乱世乱世

ケネス『…これは、それなりに楽しい』

今、ギギの「子供の論理」にしてやられたケネスらしい言葉でしょうか

ギギに一理あると思えてしまった

汚い大人になってしまった

ですが今だって楽しい

前向きな人ですね

ケネス『ティーンエイジャーの頃は(異性に)胸がドキドキして苦しくて…、それよりはいい』

フラゥワー『ドキドキされる方が…、嬉しいけど?

ケネス『それは

 初恋を知った頃の君の理想が残っているからさ

『現実が違うという事を、君はもう知っている

フラゥワー『ふふ…、言われてしまったわ

色恋に限らずケネスは理想、現実を弁えてる

だから大人の対応をした

けれどギギは、どっかで聞いたような言葉しか喋らないんだねとバッサリ

彼女みたいな子に自分は向いてない

そんな自嘲でしょうか

テロ組織「マフティー」襲来 

過ぎる影で敵に気付くケネス

しかし時すでに遅く、SPが対応するも返り討ち

ポッドからテロリストが侵攻

彼らはアサルトライフルで武装、拳銃だけの護衛ではどうにもこうにも!!

手の込んだ潜入は伊達じゃない!!

エインスタイン大臣『待ちたまえ大佐!』

略『我々を巻き添えにするつもりか!

ケネス『奴らがマフティーなら!

 その狙いはあなたがた閣僚の命なのですよ!?

下手な抵抗は、被害が広がるだけだという大臣

既に護衛も全滅しています

無理もない判断

ですが、相手がマフティーなら話は別だという

この判断ホント難しい

テロリスト『良い判断だ…、銃は床に置いて貰おうか』

略・ハサウェイ『…視線を合わせない方がいい

大臣に妨害され、戦えなかったケネス大佐

最中フラゥワーを助け助言するハサウェイ

二人共場慣れしてます

かくてかぼちゃ頭以下、ハロウィンのコスプレをしたテロリストが制圧

正体を隠す為の扮装なのでしょうけれども

おどけた格好がよけい不気味

『私はマフティー・エリンだ』

『しかし!

 今回の作戦は粛清ではない

 諸君たちの命と引き換えに

 地球連邦政府から軍資金を調達する!

『完了すれば諸君らは開放される

やはりマフティーだと名乗ったテロリスト

態度も立派なもの

ただ、政治的な目的より目先のカネを優先する現実的な姿勢も

身代金を軍資金と言い換える姑息さも

アンタちょっとセコいよ!である

高官婦人『だから地球なんて行きたくないって言ったのよ!?』

際し夫人が取り乱し、自称マフティーは乱射

殺しこそしなかったものの

やはりちょっとセコい印象を与えますね

戦えない人間相手に銃は印象悪い

マフティー『…悲鳴を上げるな。神経が苛立つ!!』

余談ですが先行公開時「陰茎が苛立つ」と、Youtube自動字幕が表示

アッという間に無駄に有名になりました

おちんちんがイライラするの?

男子ったらサイテー!!

マフティー『パーサー! 乗客名簿を寄越せ!!』

まず面通し、確認していくマフティー

大事な金の卵ですものね

いずれも大層な閣僚ばかり

死んだら木星帝国も大喜びしそう

マフティー『…何を見ている女? 見せろ!!』

略・ギギ『スーダン語、アラブ語、古いアイルランド語の合成…

 というよりひどいメドレー

 名前じゃないわ♪

『マフティー・ナビーユ・エリン……

マフティーの名前の由来を読み上げるギギ

が、彼は理解できなかったんでしょうか

やたらイライラするばかり

彼が「本物」でないゆえの反応なんでしょうね

マフティー『ギギ・アンダルシア…?』

『隣の席もリザーブしてるじゃないか?!

 なんでだ!!

ギギ『悪い虫が…、つかないようにって?

マフティー『はあ?

上級階級しか乗れない船でしかも二席分

どんだけ大物がついてるのか

奥様方は「あれは愛人だから」などとヒソヒソ言い始める始末

どんどん神経が苛立っていく……

保健衛生大臣『なあ?』

『諸君らは、どのようにこの船の情報を掴んだのかね?

マフティー『喋るなと言っている!!

保健衛生大臣『しかしねえ?

 私たちとしては

 君達の組織を調べる側に居るのだから……

マフティー『よく喋るッ!!

たかが愛人の少女に、翻弄されるマフティーを甘く見たんでしょうか

尊大に話しかけた大臣は射殺

危機感が足りなすぎた

冒頭「監視衛星を壊されたのに、気にしないのか?」と機長たちが話してたのと同じか

今、殺しても身代金が減って損になる

損なのに殺す奴がいるか?

そうした想像力の不足か

夫人『キャー!?

夫を殺され半狂乱の婦人、柱に激突し昏倒

ある意味ラッキーでした

またこの時、初めてギギも危機感を覚えたようです

やはりテロは恐ろしい……

マフティー『仲間の死体を片付けてやれ』

言われ、震えあがる閣僚

正直私もこうなる自信しかないですね

殺人も死体も怖い

ましてや「片付けろ」だなんて…

マフティー『誰でもいい! やってくれッ!!』

ハサウェイ『……僕が

『昔の戦争でひどい死体は見ているつもりだ……

マフティー『お前…!?

ハサウェイ『君の想像通りだと思う

ハサウェイ・ノアの名を名簿で見て驚く偽マフティー

やってみせろよマフティー!!

なお別に「本物のマフティーだと知ってたから」ではありません

知ってたら警察に吐くしね!!

マフティー『いいか! マフティー・エリンがやってる事なんだ!!』

ことさら名を振りかざすテロリスト

瞬間、顔をしかめるハサウェイ

マフティーという名は、こうして「広がる」事も想定内でしょうけれど

それでも気分が悪いですわな

神経が苛立つ!

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Bパート やっちゃいなよ!

ハサウェイ『そちらを少し引っ張ってくれ…』

12年前、逆襲のシャアで軍艦に乗船

際し負傷者、死者をある程度見慣れているというハサウェイ

加えて「最近」もそうなんでしょうか

荒んだねえハサウェイ……

夫人『ああ!?』

しかし間の悪い事に、気絶していた夫人が目覚めてしまった

亡き夫に縋って泣く夫人

正直夫、いかにも悪徳大臣ってイメージです

が、いい旦那だったんですかね…

パーサー『奥さん!? 声を押さえて!? 殺されますよ…!?』

夫人『殺してぇぇぇぇ……

ならばとばかり、マフティーは射殺

熱い弾丸が絨毯を焼く音がリアル

それほどに静かでした

殺す事になんの罪悪感もない仕草

???『やっちゃいなッ!!』

??『やっちゃいなよ、そんな偽者なんか

ギギ『やっちゃいなよ! そんな偽者なんか!!

重なって聞こえたのは、12年前に死んだクェスの声だったのでしょうか

驚くほど毅然と言い放ったギギ

これをきっかけにハサウェイは猛然と反撃

今までボーッとしてた男の反撃に、マフティーは完全に虚を突かれたようです

冒頭曰く「軍人の気配をさせない」青年

だから敵も油断したか

咄嗟にライフルを掴むハサウェイ

マフティーは当然発砲も、ハサウェイに向きを変えられ自分の脚に発砲

並行しハサウェイは腰の拳銃を奪った

そのまま振り向き後ろの男に発砲

慌てたもう一人はケネスが転ばせた!

サンキュー大佐!

転んだ敵は銃を取り落とすも

サッと避けてしまうギギってば機敏!

そのままケネス、縛られたままの腕で転んだ男を捕縛

さすがプロ軍人!

しかしハサウェイ、そのままコクピット

これは大佐も予想外だったようです

ハサウェイったら大胆!!

気付いてなかったテロリストに銃撃

しかし弾が切れたのか、残る男を体術で拘束

ハサウェイ強くなったなあ!!

不意打ちはともかく、体術で締めあげるのは訓練のたまもの

銃の撃ちかたも堂に入ったものでした

これで全員拘束かと思いきや

実はテロリスト、パイロットを全員射殺してた

一人座って操縦していたんですね

これはハサも気付かなかった

気付けという方が無理筋でしょうけれど

テロリスト『へっへっへ……』

しかも入口で撃った奴も死んでなかった

ここまで一人も殺していないんです

根の優しさでしょうか

しかし唐突な銃撃

ケネス大佐『詰めが甘かったな

 失敗したらどうするつもりだったんだ?

幸いケネスが駆けつけ一件落着

なおこの時、ケネスも殺してません

ここまでバンバン撃ってますが、意外やたぶんテロ側の死者はゼロ

不要な人死には出さない在り方?

偽者との対比でしょうか

ハサウェイ『わからない!? 気が付いたら走ってた!』

ケネス『!? …冗談だと思いたいな

些細かもですが本質的な台詞

ハサウェイは「まず動く」

良くも悪くも行動力、良くも悪くも「子供」なのかもしれません

世慣れたケネスと正反対というか

直感で動くのはNT的ですね

旧フィリピン・ダバオ空港

ダバオ兵『我々のプライオリティは武装集団の確保にあるッ!!』

『乗客の安全誘導は、第2班に任せておけッ!!

今後ケネスの部下となる現地軍がさっそく登場

プライオリティ、優先度の確認

この後の台詞曰く、警察との軋轢があるのでスピードが大事なんですね

組織ってのは大変ですわ

『マフティーはオーストラリアに向かわせていたらしい』

本来閣僚は、オーストラリアのアデレードに向かうはずでした

しかしダバオに緊急着陸

フィリピンですね

幸いというかケネスの赴任地なのですわ

閣僚『こんなところに降ろされたら、次の移動はどうするんだ!!』

のど元過ぎた今、愚痴が先立つ閣僚さま

際し髭親父がテロリストを一瞥

彼は警察の偉い人

軍との折衝でアタマいてえなってところでしょうか

名はハンドリー・ヨクサン

その間、ハサウェイは

銃を片手にテロリストを見張ってました

誰に頼まれた訳でもないでしょうに

苦労性は父そっくり

ハサウェイ『…………ン……』

際しギギと目が合い、うっすらと微笑まれるハサウェイ

なんとも魔女的な微笑み

これでまだ20前ってんだから…

テロリストの正体、マフティーの軍隊

ケネス『たまらんなあ、この湿気』

ケネスはこれまで、宇宙軍でパイロットやモビルスーツ開発を担当

地球の湿気はキツいでしょうね

宇宙は全てが管理されてますから

全てに税金がありますけれど

ケネス『連中、あのギギって子が言ってた通りマフティーじゃないかもなあ』

略『感じなかったんだよなあ

『マフティーの清廉さ…、というのかな

本心ではマフティー寄りなケネス大佐

冒頭でギギに言わなかった、私人としての本音でしょうか

それだけハサに心を許したんですね

命を預けた仲ですから

ケネス『こいつら、"オエンベリ"の片割れかもしれない……』

略『"マフティーの軍隊"を名乗ってる

初めて聞く軍隊に困惑するハサウェイさん

ここはフィリピンのダバオ

対しオエンベリはオーストラリア北部の街

なんと数万規模で集結中らしい

そら金がいりますわ

ケネス『中尉!! コイツらを軍施設に収容しろッ!!』

『調査局の連中より前に頂くんだッ!!

テロリストをどこが確保するかで揉める話

どこも情報が欲しいんですね

その点、大佐が彼らを殺さなかったのは「実益」が大きいか

ハサの場合は無自覚でしょうけれども

ケネス『君、名前を聞いてなかったな?』

『俺はこのダバオの新任司令官ケネス・スレッグだ!

ハサ『僕はノア

『ハサウェイ・ノアだ

本来劇場では、ここでオープニングが挿入

TVでは初回EDとなる曲

公式曰くここまでがAパート、締めで名乗るとは粋な演出

ノアとは初代ガンダムの艦長の名

以降も「ガンダム」搭載艦長を務め続けた連邦屈指の苦労人の息子

超がつく有名人

ジャパニーズ・オットチャン!!

マンハンターの親玉 ハンドリー・ヨクサン

ハサ『ジンジャーエールを』

空港のラウンジで待たされるハサ

際し、悪魔超人みたいに人相の悪い男が現れて目を留めます

警察、現場レベルでのお偉いさん

調査局の部長

仕事が人相に出ていますね

高官婦人『ハサウェイ・ノア! 握手をさせてくださいなっ』

略・高官『私達が捕虜になっていたら

 連邦政府は重大な打撃を受けていましたなあ

世間話が好きそうな老婆にとっ捕まるハサ

軽くイラッとくる高官

たぶん捕虜になっても、連邦政府的には打撃でもないのでしょうけれども

軽い会話で好感度を下げる閣僚の鑑

『さあ、皆さんに紹介させてくださいな♡』

この後めちゃくちゃ歓迎された

見た目にもハンサムですし、ハイジャック犯撃退の元軍人と「英雄」ですわ

ハサはこういう生き方できたんでしょうけど

出来ないのは性分なんでしょうね…

ハンドリー・ヨクサン『思い出しましたぞ! ハサウェイ・ノア君!!』

『お父上は宇宙軍独立13部隊

 ラー・カイラムの艦長

 ブライト・ノア大佐……

『シャアの反乱の時には

 軍のMSを操縦して戦ったのでしたな?

ハサウェイ『あれは盗んで乗り回したというのが本当のところです

逆シャアである人物を死なせた悲劇

その点、視聴者的には許せないという人も少なくない事件

勝ち戦で好意的に報道されたんですな

実際非凡な才能は確か

子供と思えぬ操縦を見せています

『私は刑事警察機構のハンドリー・ヨクサンです』

要は警察の一番偉い人らしい

曰くこの件、軍と警察でもめているとの事

流儀が違うから仕方ないですな

『明日まではダバオに滞在して貰いたいのだが…、可能かね?』

現在ハサは、メナドで植物監視官として訓練中

地球環境再生への役職でしょうか

担当教授はアマダ・マンサン

なんだか08小隊を思い出しますが全くの別人である模様

また原作は本作の方が先です

ハンドリー・ヨクサン『よし! ホテルを手配してやってくれ』

『軍に任せていたら

 ここに泊めるとか言い出しかねん

警察長官は閣僚寄りの発想

彼も閣僚ですが、参考人である乗客を快適に過ごさせてやりたい

対し軍は「もしかしたら敵かも」的な

乗客を逃がさぬよう徹底対応か

内通者がいる可能性はありますものね

『"浄化なくして再生なし"…、か』

『教授の教えは、我ら機構の精神に通じるところがある!

 そう思わないか?

妙にアマダ教授に詳しい警察たち

どうもマークされているのかね

実際テロの片棒ですし

警察も侮れませんな

ハサ『(刑事警察機構…!!)』

『(マンハンターの親玉かッ!!)

朗らかで気が良い人物と描かれるヨクサン長官

ですが「人狩り」の長官なのだと

やはり人は見た目によらない…

伊達にCV山寺氏じゃない

悪人面のゲイス・H・ヒューゲスト『長官はああ言ったが…』

『少しだけ状況を聞かせて貰えないかな?

 偉いさんは気楽でいかん

言って去っていく横柄な男ゲイス

偉い人にはそれがわからんのです

ハサ、対応してて喉が渇いたのかジンジャーエールをグイィッとあおります

私なら喉カラカラですわ

余談ですが彼のCV佐々木望氏は「ゲームでのハサウェイ・ノア」を演じていた方

新旧ハサウェイ対決だったんですね

そらもう喉カラカラよ

ふと視線に気付くハサウェイ

視線、もしくはイヤリングの反射で気付いた

こいつハサの背後を…

後ろに座っていたギギ・アンダルシア

ゆっくり椅子を示すのが優雅

ハサ『さっきなんで笑ったんだ?』

ギギ『笑った…? 私が……?

とは「やっちゃいなよ!」のアレ

直前に聞こえた高い声か

ですがあれは多分クェスの声、ギギが知る由もなく

幻聴か本物の声

NTは時も空間も関係ないですし

『なんで…、マフティーの名を騙る連中だと気付けたんだ?』

ギギ『人は体に現れますもの……

略『マフティー・ナビーユ・エリン

 つまり「正当な」「予言者の」「王」という名前を名乗るのは

 あなた!

『ハサウェイ・ノアだって解ったって事っ

電波100%なテンションで言い当てるギギ

笑って韜晦するハサ

ですが腹芸は通じず、追認せざるを得なくなります

そうです私が正当な予言者の王です!!

冒頭曰くスーダン語・アラブ語・古いアイルランド語のメドレーめいた名前

ファンには隠せないテロリストの鑑

ハサウェイ『(この子は…、ウソが解るんだ)』

果たしてニュータイプ、進化した人類なのか何なのか

とまれハサの直感も本当

これまでの言動は、ウソが解るからなんですね

そう思ってみると色々腑に落ちます

ハサウェイ『…なんで君は、そう思ったのか? ってね……』

ギギ『VIP用スャトルハウンゼンに乗れた

 それにしては若すぎる

 何故あんな風に戦えたか…、充分よ

言われ、推理を楽しげに開陳するギギ

ただどれも決定的とは言えません

直感で当てて後追いしてる感じ

ギギ『人って、自分の事になるとバカって本当ね?』

ハサ『教えてくれ

ギギ『そうでしょう?

 マフティーの名前を利用する連中に出会って

 カッとしてやっちゃったのよ♪

ハサ『ああ…!?

ハサ、正解だったので驚いたらしい

目立つべきでないのに「自分の事」だからバカみたいに戦った

自分でも無自覚だったんですね

もちろん材料としては弱い

だからこそケネス大佐以下、誰も疑っていないワケですし

勘の鋭さがキレッキレですわ

ギギ『こんなこと、他の人に喋らないよっ♪』

略『本人なら良いでしょ?

 とてもスリリングだし楽しいわっ♪

ハサ『楽しいか…

『でも言葉で人を殺す事が出来るという事は、覚えておいて欲しいな

彼女が誰かに言えば、ハサウェイは死ぬ

誰かが聞いていても死ぬ

原作曰く、ハサは「彼女が話すかもしれないという恐怖で死にたい気分」です

楽しいからと無邪気なギギ

危うすぎて忠告不可避

いきなり刺されても文句は言えない!!

ギギ『!? そんな!? そんな事は絶対に嫌だ!?

いきなり取り乱され、困惑するハサウェイ

本気で気付いてなかった

本気で反省したんですね

ハサウェイを、マフティーを死なせるかもしれないと思っていなかった

なんというか純粋な子ですわ

悪く言えばサイコパス

ハサウェイ『ギギ…、アンダルシア…?』

ギギ『私、そういうんじゃないよ!? 本当だよ…!?

ハサ『解るよ

 しかし、事実というのは注意深く

 ゆったりと進行するものさ……

ギギ『そうだね…、それ最近解るようになった……

ハサ『そうか…、辛いんだ?

ギギ『バカっ

ギギはウソを見抜き、答えを口にしちゃう

だからこそ考え不足になりがち

マフティーの正体を口にすれば、ハサウェイが死ぬなんて考えもしなかったように

ギギの考え方はスピーディ

だからこそ注意深さを学ばなければならない

最近そういう経験が多いんですな

苦労してんだなあ

警察『失礼! ギギ・アンダルシアさん、こちらへっ』

ギギ『はいっ

ハサ『……参ったな

参ったなとはギギに思い入れてしまった

また、彼女が話すかもという恐怖か

アニメは平然としてるよう見えますが、原作曰く絶望

待つ間死刑執行を待つ気分だったそうな

次回、ギギは警察に…?

EDテーマ「Möbius」

YoutubeでMVが一年前から公開中!!

本来はOPとして使用

TV版では新規カットとして「Ξガンダムvsペーネロペー」が挿入されました

逆シャアからのワンシーンも切ない

次回、第2話「コンタクト」

本作は1時間30分ほどの劇場アニメ

4話に分けて地上波へ

新規サブタイが嬉しいですね

第一話は「マフティー、大地に立つ」から次回は接触回か

例の✖✖ハンター回でしょうか

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