逃げ上手の若君 第1話 感想[足利尊氏を悩ませた少年]ボーイ・ミーツ・地獄絵図 ネタバレ

2024年9月30日

逃げ上手の若君 第1話「5月22日」感想

公式あらすじより引用

時は元弘三年(1333年)鎌倉。
世を治める鎌倉幕府執権の跡継ぎ・北条時行は、武士の子ながらも争いを好まぬ、心優しき少年であった。
戦いと死こそが武士の名誉といわれる時代にありながら、武芸の稽古を嫌い、臆病者と囁かれ、逃げることと隠れることばかりが得意な時行。
ある日、いつものように稽古から逃げ出した時行の前に現れたのは、怪しき神官・諏訪頼重。
未来を見通す力を持つという頼重は、時行が「天を揺るがす英雄になる」と告げるのだった。
嵐のような運命に翻弄される少年の、天下をかけた鬼ごっこが始まる――!

Amazon Prime 毎週土曜 24:00 配信

公式サイト公式ツイッター(外部)

https://Twitter.com/nigewaka_anime/status/1809602453090005472

鎌倉幕府最後の執権の後継者、北条時行の物語

逃げ上手の若君 第1話 感想

前半の昭和めいた明るいノリから、一転し滅びゆく地獄絵図がすさまじい

蹴鞠が落ちた、首が落ちた……

作画上も時行の特技・逃げ足が絶品

入り乱れ駆け巡る様が最高だった!!

また彼が逃げるほどに、捕まえようとして被害が広まる様も地獄

あれも生涯の縮図なんでしょうか

たぶん歴史の授業では学ばない人物

それだけに彼が何を成したか、全く未知なのも興味深いですね

諏訪殿はうさんくさいですね!!

そして強烈な顔芸!!

諏訪『信濃国の神官!! 諏訪頼重と申しまする!!

原作・松井先生の芸風というか、端正なキャラでも容赦なく顔芸するのが面白い

また終盤の地獄絵図や泣き顔など表情が強烈

表情に力があるアニメですね!!

アニメ制作はCloverWorks

A-1社のスタジオが改称した会社

A-1時代は初代アイマス・あの花など

改称後はダリフラ・着せ恋・スパイファミリーなど錚々たる話題作を手掛けたスタジオ

明日ちゃんのセーラー服とかも作画スゴかったですね

細やかで躍動感ある作画が素晴らしい

いきなりオープニングから

どことなく色彩感覚が昭和

併せて歌詞がテロップ化など、夕方アニメっぽい雰囲気ですね

もっとも第一話後半は夕方不可

初見殺しのようなギャップですわ

舞台は1333年鎌倉

ナレーション『勇敢な討ち死に、潔い自害、戦いと死こそが武士の栄誉……

 これはそんな怒濤の時代を華々しく生き抜いた

 英雄・足利尊氏の生涯を描く物語……

『ではなく♪

とかく逃げるのが上手な少年のお話

父はお飾り

このままでは自分もお飾りになる

恵まれながらも閉塞感があり、また地元が何よりも好きな優しい少年の物語か

いや教師担当には厳しいですが!!

教師を撒いて逃げまくる若君

北条時行『……私は、この鎌倉が好きだっ、平和に暮らす人々の笑顔を見るのが好きだ

『地位も栄誉も、別に要らない

その時行たちの姿に町人たちは笑顔

彼がリーダーになれば、きっと良い治世になるんじゃないのかと思わせる冒頭

また現在、お飾りの執権が君臨する政治的問題を抱えているものの

それでも街の人たちは笑顔

政治が上手く回ってる証か

逃げを通じ、鎌倉の街を描写

現在、日本の首都と言って良い街ながら

現代から見れば簡素

こういう時代なんだって感じですね

何せ北条家の屋敷ですら、ロクに敷物も敷いていないようですから

着物は華美も素朴さを感じます

時行、怪しい陰陽師と出会う

諏訪 雫『父さまはシンリキで未来が拾えるのです

『祈祷の方はテキトーだけど

諏訪頼重『雫? 後半いらない

いいツッコミを入れる娘であった

信濃国の神官・諏訪頼重と娘の雫

諏訪は未来視を自認し、時行が十歳の時に英雄になると予言

が、時行はとっとと逃げてしまいます

さすが若だ逃げ足が違う

なんてうさんくさいCV中村悠一

うさんくさいオッサンとお兄様をやらせたら右に出る者はいませんね!

1333年5月22日

足利高氏『声が聞こえる……、誰の声か、……誰だ? 我を天下に押し上げるのは!!

何やら狂人、ファンタジーめいた台詞の高氏

【推しの声】

サブタイは鎌倉幕府最期の日

その荒々しさで知られた時代

まさにマッポー……

当時は後醍醐天皇が反乱を起こし、その討伐に足利高氏が派遣

だが高氏は離反、たった24日で幕府を滅亡

こう聞くと改めて規格外

その規格外の英雄こそ「敵」なのか

あまりに無惨な死屍累々

冒頭で追っかけっこしていた二人は戦死

自称・将来の妻だった少女も惨殺

彼女、オープニングでもエンディングでも楽しそうに踊っているのに!!

まるでメインキャラのようですが惨殺

なんてひどいフェイントだ……

余談ですが「足利高氏」とは

彼は当時は高氏

鎌倉滅亡後に尊氏と改名します

そっちの方が有名ですな

敗北を悟った北条家は自害

北条時行『死んだらどうする

当初、時行も共に自害しようとしたも

実際に敵に追われ逃げてしまった

諏訪氏に生存本能の塊だ、生きる事が戦いになると諭され考えを変えるのでした

いやあ逃げ回る作画がとんでもなかった!!

そして地獄絵図だった!!

誰もが手柄欲しさに、時行を殺そうと欲の皮を突っ張らせた

結果、互いに殺し合うのが地獄そのもの

地獄の餓鬼のようでしたわ

時行は「逃げる」英雄

時行は残党たちの旗頭になりうる

なので高氏は殺さねばならない

しかし時行は逃げることに秀で、"殺す"ことが至難の業なんだと

殺されないのが時行の強みなのか

諏訪曰く鬼ごっこ

諏訪頼重『さあ! 天下を取り戻す鬼ごっこの始まりですぞ!!

なんとも小気味よいキャッチフレーズ!!

もっとも尊氏が天下をとるのは既定路線

では時行は何を残すのか?

松井先生、ネウロ・暗殺教室・逃げ若と立て続けにアニメ化ってとんでもねえな!!

次回、第2話「やさしいおじさん(1333年)」

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逃げ上手の若君 第2話 感想[臆病なのではなく]日本史屈指の鬼畜武将とは ネタバレ

逃げ上手の若君 感想

舞台は1333年
逃げ上手の若君 第1話「5月22日」
逃げ上手の若君 第2話「やさしいおじさん」
逃げ上手の若君 第3話「神の住む森」
逃げ上手の若君 第4回「貞宗登場!」
逃げ上手の若君 第5話「決着!犬追物、そして…」
逃げ上手の若君 第6話「盗め綸旨、小笠原舘の夜」

舞台は1334年
逃げ上手の若君 第7話「冬の子供たち」
逃げ上手の若君 第8話「かくれんぼ戦争」
逃げ上手の若君 第9話「わたしの仏様」
逃げ上手の若君 第10話「変態稚児と神力騒動」
逃げ上手の若君 第11話「死にたがりと逃げ上手」
逃げ上手の若君 第12話「がんばれ時行、鎌倉奪還のその日まで【最終回】」

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