【推しの子】第13話 感想[リライティングは地獄の創作]2期 ネタバレ

【推しの子】第13話「伝言ゲーム」感想

公式あらすじより引用

人付き合いが苦手な東京ブレイド原作者・アビ子。 そんな彼女のメディア化の現場を危惧する先輩漫画家の頼子だったが、 いざ稽古場を訪れるとその不安が的中し──

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2期2話 原作者の不満とは? 非情の脚本全直し要請

推しの子 第13話 感想

体感15分かってくらい見入るエピソード

脚本家さんが辛すぎて重曹先輩の顔芸だけが救いでした

第一期に続き、実写制作側視点が印象深い

漫画原作側の怒りはある意味一般論

視聴者にも理解しやすいもの

では何故それが起こるのか、子供なアビ子・大人なGOA先生も対照的でした

どちらもより良い作品を作りたいだけなのに

第一期は「低予算とキャスト推し実写化」でひどい作品になる様を描写

今期は予算、スタッフが有能なのに大惨事

原作ファンの有能脚本家でもダメ

大人の伝言ゲームって悲惨

ラスト、アクアが現代舞台に全く無知なように

視聴者的に「知らない世界」が面白い!!

原作・アビ子先生は癖の強い人物

たとえば場面転換を増やすと、新規セットが必要でスケジュールが確保できなくなること

舞台は尺の問題上、簡略化の必要がある事

各キャラへ所属事務所が出番を要求する事

そも20日前に脚本全直しは不可能な事

など現実的な問題が見えない

以前、吉祥寺先生が実写化に現実的に考え、丸投げせざるを得なかったのと正反対

舞台化にとって最悪なタイプだったか

こいつは地獄の始まりだぜ!!

アビ子『別に展開を変えるのは良いんです』

『でもキャラを変えるのは無礼じゃありませんか!?

 うちの子達は

 こんな馬鹿じゃないんですけど!!

曰くこんな事しない、こんなこと言わない

前回の鞘姫がそう

鞘姫は本来なら戦いが嫌な子で、葛藤しながら陣営リーダーとして振舞っています

舞台は葛藤を省略、戦いに乗り気

あかね曰くクレイジー

そういうキャラ変が許せないんですね

前回曰く、舞台として必要な事

何せ登場キャストが多い

尺が短い

それぞれの出番を増やし、物語自体の大筋をハッキリ見せる為に簡略化された

演じるあかねは舞台の現実を理解し納得

しかし先生は許せない

そりゃそうなんですけれども……

アビ子『だからこそアレですね…』

『私が言わなきゃですよね………

アビ子先生は役者たちの稽古に感動

役者さん達はすごい

皆の為に私がいい作品にしなくちゃと善意

すごく良い創作者さんなんですよね

その善意はどう決着するのか

失敗原因の一つ、伝言ゲーム

原作者は修正要請を幾度も出していた

しかし脚本家との間に、編集を始めとしたスタッフが挟まった事で意図が伝わらず

皆、良かれと思ってやったとはいえ

どうも脚本を悪化させた原因でもあるのね

当然、脚本家と一対一で話すべきも

原作・アビ子『"どう直せばいい?" 本当に東京ブレイド読んでくれてますか?

脚本制作は、原作者と脚本家の間に多くのスタッフが挟まるのが慣例なんだと

でも、今回のを見れば「そりゃそうだ」って納得するエピソード

全く話し合いになりませんでした

会わせても不毛……

アビ子先生がキレまくり聞く耳を持たない状況

直し方を指定してくれない

こうなる前ならマシだったのか?

脚本家先生いい人だけに辛い……

なぜ伝言ゲームになるのか?

劇中では明言せず

それが編集、マネージャーの仕事だから的な

あくまで、両者を対立させないよう気を遣ってらしい

そうした、衝突を避けるための気遣いが意思疎通を阻害したんでしょうか

そもそもどっちも忙しい

原作者は言うまでもなく

脚本家も大変忙しく、他の仕事を先送りにしてまで受けたほど

二人揃って時間をとるのも難しい

そうした妥協の積み重ねなのかね

アビ子『この人、ちょっと創作者としてのセンスが……!!』

ここまで言われたら普通は怒る

今回、GOA先生の方が大人だったので折れたものの

もし言い返したらと思うと

間に人が入るのもちょっと納得

原作が修正を受けた流れ:一例

アビ子『道端で心情をベラベラしゃべってキッショイかまってちゃん集団になってる!!

そう指摘したのに、台詞を増やされた

そりゃキレるわってもの

そもそも心情を喋るなというものの

ですが前回言った通り、台詞でなく演技で表現すると尺が必要になる

舞台は上演時間が少なく難しい

そうした兼ね合いの問題か

マネージャー『情緒あふれる形にして欲しいそうです』

GOA先生『ん~、じゃあココですか……(もっと台詞少ない方がエモいと思うんだけど……)

『(原作者が言うなら仕方ない)

アビ子『更にキショくなってる!?

あくまで脚本家も不本意な修正

しかし、原作者の意図が伝言ゲームでねじ曲がったのが原因

結果両方が傷付く事態に

GOA先生解ってる人なのに!!

プロデューサー『この修正だと』

『新規のセットが必要になるから無理!!

漫画は背景は描けばいい

いやそれも大変ですけれども

実写や舞台は、背景を物理的・映像的に作らないと駄目だから必要な予算が違う

アビ子先生はそうした事情が解ってない

地獄は続くよどこまでも!!

結局「原作者が脚本を書く」事態に

どっかで聞いたパターンだ!!

ただ原作側は、舞台について無知なので大惨事の予感しか

どうにか二人を対話させるしかないのか?

これが原作と脚本の対話の始まり…?

リライティングは地獄の創作

つまらなかったら脚本家のせい

おもしろかったら原作者の手柄

プロデューサーの意向をねじこまれ

芸能事務所には所属キャストの出番を増やせと圧がかけられ

そして限りある尺の中で成立させる

列挙されると本当キツい

更に"メディアの違い"

原作でキリよい部分を、上手く時間調整して収めねばならないのが大変

舞台や実写はセットやメイクで大変

アニメは作画枚数・予算制約がある

だから脚本段階で負荷軽減を考慮する

また漫画ならバトルは数ページ、物語の数割かけて描写されるものの

映像や舞台では数分程度

ドラゴンボールなんかが典型ですね

また戦闘中の台詞も、漫画や小説なら違和感なく感じる場合でも

映像になると冗長に感じたりする

脚本家ってホント大変なのね……

舞台は映像より上位だ!!

アクア『場面転換の度にセット入れ替えてテンポ悪いし、可動式のセットは安っぽい

『劇特有の大袈裟な演技にイマイチのれない

また今回、アクアが現代舞台についてまったくの無知だと判明

見るなら「映像」の方が良いと

多くの視聴者と同じ感覚か

可動式のセット

劇は基本的の一つのステージで演じる

なので場面転換の度、背景を持ち運び入れ替える必要がある訳で

そうなると簡易にならざるを得ない

安っぽい代物になると

劇特有の大袈裟な演技

前回の鞘姫とも相通じる話か

舞台では基本的に、遠くの人にも見えるように演じなければならない

となればオーバーになって当然

でも前回冒頭のように現代はスクリーンもある

演者を大写しにもできるんですな

次回はステージアラウンド!!

あかね『演劇は映像より上位の、"体験型コンテンツ"だって教えてあげるっ

単に「見る」だけじゃないという事なのか

映画の4D、4DXと同じ体験型?

次回、現代舞台はこんなにスゴくなっているというのがテーマらしい

キーワードはステージアラウンド

プリン・アラモード的な?

もといアラウンドとは、周りに・ぐるっと回って・あちこちにといった意味

アクアとあかねのデート回ですね!!

また重曹先輩が死んだ!!

第一期・実写ドラマ編と繋ぐ人物

メルト『ロクに演技できない奴がいて、"今日あま"の悪夢再び、とか思ってんだろ……』

ヒトリニサセネーヨ!君再び

しかしすっかり反省

前期でアクアにかまされた

また実際に映像を見て、ヒドすぎると反省をしたんでしょうか

あれからはや九ヶ月

みっちり特訓して戻ってきたらしい

思ったよりアツい奴じゃん……

かなちゃんと妙に良いコンビ

有馬かな『今日あまのあの時は座長だったからね、現場の空気悪くしたくなかっただけ……

メルト君、かなの素を知って困惑

つくづく気を遣われていたと

他にもメンバー顔見せが描写

アクア達同様、鏑木プロデューサーに推された人があと一人参加しているそうな

曰く2.5次元経験豊富な鴨志田氏

さすが鏑木組だけに顔が良いですな

あの人、顔面至上主義だそうなので

今日あまの吉祥寺先生再び

吉祥寺先生『(やっぱりぃぃぃいい!!)』

脚本全直し発言、というか「やらかす」と予想していた吉祥寺先生

実は原作、アビ子先生の師匠的な人物

昔アビ子は彼女のアシスタントだった

吉祥寺先生は実写化の問題も、それが仕方ない事もよくわかっている人物

アビ子先生と対照的なんですな

アビ子は時間短縮へのダブル歯磨きなど変人

実写化もアビ子先生の扱いの難しさも、両方解っている人なんですな

ツッコミで大忙しじゃないですか!!

次回、第14話

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