チ。第16話 感想[25年後]異端の中の異端たち ネタバレ ―地球の運動について―

チ。―地球の運動について― 第16話「行動を開始する」感想

公式あらすじより引用

バデーニ、オクジー、ヨレンタの悲劇から25年――。教会の主流派幹部の倫理的腐敗は極まり、各地で抵抗勢力が台頭しつつあった。そのうちの一派、過激なことで知られる「異端解放戦線」のシュミットは各地の審問所を襲撃し、異端を解放して回っていた。
ある日、シュミットは組織長の命により聖堂を襲撃、ある書物を奪取する。そこには「地動説」を示唆するような言葉が綴られており――。

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オクジー編から25年後、異端解放戦線

チ。―地球の運動について― 第16話 感想

主人公が出て来ないまま始まった!?

バデーニのように異端も基盤は聖書

対し聖書以下、"人が作った宗教"を否定する異端の中の異端シュミットが今回の軸か

自称自然主義者!!

オーバーロード彷彿の日野ボイスが威厳

対する“主人公"の思想が気になりますね

てかラストの老人も誰?

浅黒い肌ですが主人公の関係者?

組織長が狙う「書物」

異端解放戦線の部隊長シュミットは、"組織長"の命令で地動説の書物を奪取

どうもオクジーが遺した本らしい

あの後回収されてたのか

彼の本が役立つのは"これから"なのね

25年前、謎の"少年"の回想

謎の少年一家の回想

誰の回想かは不明も、25年も前ならシュミットの過去だったんでしょうか?

新主人公の回想だと年齢が合わない気

またも少年といいつつ少女っぽい

スカート姿でしたし

でも当時、そういう風俗もあったのかね

果たしてあの子は誰なのか

だいぶ謎な回想ですね

25年前、異端解放戦線の始まり?

回想ではある寒村が、教会の裕福な暮らしに疑問を持ち「十字架を焼く」過激な運動を展開

これを疑問視した親子は逃亡を図ったも

結局両親は殺され"少年"のみ生存

すると現在は30代くらいか

やっぱりシュミットなんですかね

回収された「オクジーの物語」

シュミット隊は組織長の指示で廃村へ

しかしアントニ"司教"率いる部隊が滞在

出世してやがったよ!!

やむをえずオクジーの書を隠し撤退へ

果たして偶然か、それとも組織長の裏切り

ですが組織長は"書物"回収を命じており、裏切りにしてはおかしい気がしますね

やっぱり単なる偶然?

こうして「主人公」の手に書物が…?

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冒頭 25年後

審問官『貴様の部隊は有名だな?

『あの忌まわしい"入隊試験"とかで……、あれはお前らの組織内でも問題視されてるんだろ?

冒頭で「入隊試験」に言及してたのか

いきなり25年飛んだァ!!

前回でオクジー編完結だったのか

ヨレンタとノヴァクは?

生き分かれて失意のままなのでしょうか

異端解放戦線

25年後は、その名の通り異端を開放して回る異端解放戦線と呼ばれる団体が台頭

原因は教会主流派の腐敗加速

アントニはその一例だったんですね

彼の勝利は胸糞悪い結末でした

ですが人々の反発を招いた

ある意味、彼らの勝利が教会衰退を招いたのか

抵抗勢力の過激派、シュミット捕縛

審問官『神を殺すのが目的か! ええ!!

シュミットは顔に布袋をかぶせられ捕縛

ですが実は八百長、シュミットは部下を審問官に化けさせ自ら捕まっていた

トロイの木馬はいつの時代も大活躍だ!!

なお捕らえた審問官

最初、あの新米レフかと思ったも別人か

どうなったんでしょ

或いはレフこそ「組織長」なのか?

シュミット隊長の目的

シュミット『私の目的は、人民に穢された神を復活させる事

略『自然主義者、かな?

略『私は神の宿りしものを崇める、人の作ったものには興味がない

『だから、君らが作った組織も教えも救済も必要ない……

 人工の神などもってのほかだ

『神は理性の外、自然にこそ宿る!!

つまり彼は、人が「自然」を畏れ敬う価値観・時代を取り戻したいのか?

当初、捕まった風を装ったシュミット

審問官に目的などを雄弁に演説

曰く自身は自然主義者だと

彼も神は崇める

その神の定義が全然違うものなんですね

価値観自体が違う

あらゆるものに神が宿る、“八百万の神様"という概念がある日本人にはなじみ深いものか

どこでこんな考えに行きついたんでしょう

シュミット『我が運命は!』

『既に神にとって最適なように決められている!

『私は君らのように神に祈り、応えてもらおうなどとは思っていない

『いかなる運命であろうと快く受け容れる

『私は常に優位なのだ

自分の為に神が何かしてくれるとは思わない

神にすがらない

辛い事も神にとっては最適なのだろうと解釈

だから嘆いたりしない

徹底的に神優先

そのメンタルの強さが彼の武器なのか

またそれは、神を利用して現世利益・金儲けする教会主流派と対極にあるんですね

まさに「信仰」か

シュミット『では、行動を開始する』

サブタイは作戦始動の合図

怒った審問官が被せた布袋をはぎ取るも、その下は何と鉄仮面

エゴを強化したような姿!!

でもハッタリじゃなかったんですな

オープニングは大幅変更

ですが曲自体は据え置き、1番のまま

フル尺はまだまだ先か

最終回で披露するんですかね

ヨレンタが見つめていた家々に、"明かりが灯らない"のが特に印象的

廃村化、人々の苦しみの象徴なんでしょうか

シュミット『状況を整理しよう』

『今我々の戦闘員は三人、対する君らは十人

『私がしたい事は三つ

『一、君らを制圧する

『二、今君らが立ってる真下にある保管室をこじ開けて、あるモノを手に入れる

『三、ここを撤収する

その為に何をしたか?

爆破であった

当時まだ爆薬はヨーロッパに流入したばかりで、審問官たちは全く知らなかったらしい

なので防御すらとれず瞬殺……

やはり知。

知識の差がこれほど残酷に出るとは

初めて鉄仮面をとるシュミット

シュミット『地球を、動かすとしよう!

過去最高に物騒な形となった本作定番台詞

中身はやはりOPのヒゲ親父

あの仮面、爆発から身を守る為だったんですね

ただのハッタリじゃなかったのか

敢えて巨大な盾を持ってたのも納得

シュミット隊は三人

シュミット『"入隊試験"をさせて頂こう

隊長シュミット

爆発物のエキスパート・フライ

腕力に秀でたレヴァンドロフスキ

ひとまずこの三人

レヴァンは学がないらしく口調もぎこちない

前回の浮浪者たちを連想させますね

シュミット隊の目的はもちろん

おそらく“オクジーの物語"を回収

前回クラボフスキが書き写した書は、けっきょく異端として押収されてしまったらしい

するとクラボフスキさんは……

彼も真っ直ぐにやり抜いたんでしょうか

その遺産、教育した浮浪者の行方は……?

自然主義者の"入隊試験"

解放した異端者は参加を希望も

シュミット『知っての通り、聖書その本は君らの心の支え、生活の背骨、世界の根拠

『それを持って一言、"信じない"と言いたまえ

異端者『は?

本日の「は?」

シュミットの雷名に感動していた異端者たち

しかし彼の"入隊試験"に困惑

入隊を拒否

いかにシュミットが異端か、そして「これが当時の常識だ」と描くワンシーンか

聖書とはすべての基盤

聖書を信じるのが当たり前

価値観や常識、ルールそのものなんですね

捨て去る事など出来ないのか

異端者たちもあくまでキリスト教徒

主流派に異端扱いされてもキリスト教徒

バデーニと一緒か

対し隔絶した価値観に生きるシュミット

こりゃ超人ですわ

あくまで理知的なシュミット

自分の価値観が、他人と違うのを理解

拒絶されてもそうかと納得できる人

そんな彼に従うフライ、レヴァンドロフスキも相当な変わり者なんですな

あくまでシュミット隊のみ特殊

口振りから組織長なども普通にキリスト教徒

疎まれてはいないんですかね…?

シュミット『むしろ破壊だけが必要とすら言える!!』

『人が作った不純な枠組みは徹底的に破壊し、神の秩序である大自然の中で慎ましく生きる

『それが"生き物"である人間に相応しいというモノだ……

だから自然主義者だと

前回アントニがやったような不純さ

彼は神学を根拠にしてました、その"根拠"を壊すのが必要だって事でしょうか

またアントニは政治的に勝つ為に人を陥れた

その阻止へ“政治"自体を壊すべきだと?

人は人間同士で上手くやる為にルールを作った

でも時に悪用する奴がいる

だから全部壊すべきだと?

異端者『それでは知性のない獣と一緒だ!』

シュミット『そこだよ!

『そもそも人は獣とさして変わらん、"知性を適切に扱う実力など無い"のだ

『半端な知性からは勘違いが生まれ

『勘違いからは悲劇が生まれる!!

だから自然に帰ろうと?

人は獣と変わらない

獣と変わらないくせに、知性を扱おうとするのが間違いの元だと言ってるのかね

人には知性を扱う資格がない

前回のアントニを思うと確かに一理

あれは「知性」の産物なんですから

良くも悪くも、前回のシモンも同様

シモンは自分の知性に従ったから、自分が死ぬと解っていてヨレンタを逃して殺された

知性ゆえに自殺同然の事をした

でも知性ゆえに、次の世代に繋ぐことが出来た

それこそ知性の素晴らしさか

知。を否定するシュミット

ある面、バデーニの対極みたいは考えですな

対極だしそっくり

どちらも己の正しさを頑なに信じている

バデーニを彷彿とさせる人ですわ

もちろん異端者たちとは決別

異端者『出来ない! 出来るわけない!?

シュミット『よろしい!君の想いを尊重する!!

人は獣と変わらないとまで言い切る男

まさに異端

ですが今、その謙虚さこそ必要なのだろうともこれまでの展開から思えるのが面白い

アントニの傲慢さと好対照ですわ

オクジーの本を持ち帰るシュミット隊

シュミット『オクジーやバデーニという名前は?

フライ『オクジー……? いや、今のところは

この物言い、彼らに救われクラボフスキに教育された浮浪者の子供なのか?

地動説復活は解放戦線の最重要任務

ただしその全貌はお預け

ただ続く回想からすると、教会の教えを覆す為に地動説を利用する肚なんですかね?

オクジーが変われたように

あれを人為的に起こすつもりなのか?

回想 25年前

少年『あの人たちは何をしてたの……?

父親『勘違いだ・・・・

この言い回しはさっきのシュミットと一致

やはり少年とは彼なのか?

25年前、寒村で十字架が焼き払われた

というのも村は圧政により反教会

これを見限った男は、妻と子供(少年)を連れ脱出

しかし妻と共に殺されてしまいます

殺した組織が解放戦線の前身?

男を殺した"反教会"の言い分

男の弟『兄貴、なんで俺たちはこんなに貧しいんだろうな?

男『何を今さら……

『貴族は戦い、俺ら農民は作り捧げる、そういうものだ!

略・弟『貴族は責任を果たしてる

『でもよ、わからねえのは聖職者だ

略『"勤勉に、謙虚に、質素に生きろ、それで救われる"って……

略『で、当の奴らはどうだ?

『俺たちに清貧を説くくせに、俺らの税金でたらふく食って

 酒場じゃ飲んだくれてくだ巻いて

 終いにゃ貧民の子をカネで買ってるって……

度重なる戦争、税金で村が疲弊

でも守る為に戦う必要があるんだと納得

しかし聖職者は「清貧であれ」と聖書の教えを説き、自分達は贅沢三昧してるじゃないかと

教会は世俗化し、教えとかけ離れてしまった

その事が反発を招いた

分かりやすい矛盾が非難を招いたのか

男の反論

男『このままでは村は、みな異端になってしまう!!

おそらくこの反論が決定的

それでも従わねば異端扱いになると

たとえば第一話のように、街中で火刑をするような「見せしめ」が横行していたようです

教会の「見せしめ」は人々を委縮させた

その一つの結果がこれか

弟『なるほど、解かった……』

解かりあえないみたいだ・・・・・・・・・・・

言って弟は、兄に致命傷を負わせます

多くの人は異端扱いを恐れ沈黙

恐怖で動けない

だからこそ説得を諦め、暴力に走る者達が現れ始めてしまったんですね

話し合いでは解決できない

その状況が暴力を生んでしまったのか

弟は、敢えて兄を即死させなかった

弟『時間をあげてるんだ

『自分の浅はかさを理解する時間、絶望する時間

『そして、改心する時間

『まだ間に合う、自分は間違っていたと言え

教会正統派は間違っていたと言え!! 今すぐ!!

男『……子供は、助けて……

そのまま男は死亡

教会はわかりやすく矛盾

しかも異端扱いという恐怖で威圧

もう戦うしかないと腹を括った者達は、少数であるゆえに過激になっていったと

そして過激ゆえにますます理解されない

結果同じ貧民同士で殺傷

母も我が子の為に抵抗して殺されてしまいます

残された子供は

キャスト欄では少年

また25年も前ですが、見たところスカートを穿いて体つきも女性っぽい感じ

オープニングの“主人公"は女なのかね

でも30過ぎには見えませんが…?

そして少年は夜の闇に消え回想終了

果たして誰の回想だったのか

年齢や顔、台詞などはシュミットっぽいですが

特に彼が回想してた感じじゃないし、異端解放戦線に親を殺されたって感じでもない

でも肌の色からしてシュミット……?

再び現在 廃村にて補給へ

シュミット『どうやら、教会の者達が来ているようだ

シュミット隊、組織長の指示で補給へ

しかし訪れた廃村には教会の部隊が

これは偶然?

それとも組織長がシュミットを罠にかけたのか

実際シュミットの価値観が、味方を増やしたい異端解放戦線にとって邪魔なのも確か

でも組織長は地動説の書物回収を命じていた

何より教会側の対応が変

なら本当に偶然?

シュミット隊は脱出を選択

邪魔だった書物は廃村の机

すると「主人公」がこれを拾い、感動して地動説復元を目指す事になるのか?

書物を巡って三つ巴に?

村にいたのはアントニ司教の部隊

アントニ司教『ふん……、まあそっちはどうでもいい、ほっとけ

『それより……、こっちで良い話がまとまりそうだ

やっぱり出世していたアントニ

何やら浅黒い肌の老人を捕縛

またあっさり逃がした事から、組織長と共謀した可能性は低いようです

この老人、誰なんでしょうか

次回、第17話

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