チ。4話 感想[代闘士の眼]天国はあるさ なきゃ困る ネタバレ ―地球の運動について―

チ。―地球の運動について― 第4話「この地球は、天国なんかよりも美しい」感想

公式あらすじより引用

ラファウの死から十年後――。代闘士のオクジーは気乗りのしない仕事で日銭を稼いでいた。同僚のグラスは天体を観測し、ある法則を見出すことに生き甲斐を感じているが、オクジーは現世に希望を見出せず、早く天国に行くことだけを願っていた。
ある日、彼らは一人の異端者を護送する任務を負うことになる。その異端者の言葉に警戒心をもつオクジー、一方徐々に心を動かされていくグラスだったが――。

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ラファウが遺した感動、オクジー編!!

チ。―地球の運動について― 第4話 感想

彼らは何故ラファウの遺品を求めたのか?

前回ラストへ繋がる前日譚か

オクジーは人生に希望を持てない

頭が良くリア充だったラファウと対照的

ですが代闘士だからこそ、剣を見切る人一倍優れた「眼」を持っている

その眼が、観測に繋がるんですね

またラファウは希望に満ちた未来を捨てた

対しオクジーは希望がないから、だから“この世界”を肯定したくて必死に?

対照的なのに同じものを求めるんですね

冒頭 みにくい世界

いきなりド汚い光景からスタート

富裕層がゴミを捨て、貧民がまだ食えるそれを必死に拾う場面の回想

なんて醜い世界だ……

ヨーロッパの人、色々捨てすぎ問題

花の都パリの人々が、うんこを窓から捨てていたのは有名すぎる話

なぜ世界はこんなに醜いのか

それは天動説ゆえだと説く修道士

ラファウの時は、地球は特別だから宇宙の中心なんだと天動説を説いていた

肯定的で選民的でした

オクジーへの説法は、地球は罪深い宇宙の底辺だからだと説くのが対照的

だから現世は辛くて当然

良い事をして天国へ行こうという説法

現世が辛い下層民相手だから?

現状を肯定させる為の説法なんですね

そんなオクジー、現在の仕事は

いきなりすっぽり頭巾をかぶってOPへ

何の仕事ォ!?

クー・クラックス・クランかな?

オープニングも刷新

つくづくラファウは死んだのね…

燃えさかり笑うのが象徴的

今にして思えば火刑

火刑を自ら受け入れたゆえか

オクジーの仕事

彼は民間警備会社

その代闘士

すなわち決闘を代わりに受け、依頼人に代わってブチ殺すという仕事か

だから覆面を被るんですね

遺恨を避ける為だと

男は金を積んで命乞いも

オクジーは「仕事だから」と刺殺

なんとあっさり……

殺りなれてきた男

そりゃ人生嘆きますよ……

酒場で上級市民に因縁をつけられるも

オクジー『生まれてすいません!生まれてすいません!生まれてすいません!生まれてすいません!生まれてすいません!生まれてすいません!

略『ほら…、こうやって心から謝れば譲ってくれるんですっ

同僚グラス『あ、ああ……、とりあえずありがとう

なんて人生歩んできたんだよ!

恐るべき卑屈勝ち

人生に希望がない、代闘士だって他に食う術がないから嫌々やっているのでしょうね

他に食べる方法を知らんからさ。だから未だに嫁さんももらえん

とか言いそう

そんなオクジー唯一の希望

それが死後、天国に行く

いつの世も、“死後”は希望なんですね……

現代だと異世界転生モノにはまってそう

もしもしトラック一台呼べますか?

そして、だからこそ苦しい

死後、天国に行きたいと思うオクジー

しかし代闘士という職業柄、無念の死を迎える人を数えきれないほど見てきた

天国になんて行けるのか?と

死に関わってきたから

だから死後に疑問を抱いたんですね

教会の坊さんとは“実感”が違いますわ

同僚グラスの希望

グラス『“好き”がいけないワケがない!!

『この世に期待しなくなると、我々の魂は瞬く間に濁ってしまう!!

 好きとか夢とか希望とか!

『そういうものは、捨てちゃダメだ!

前後しますがオクジーと対極がグラス

彼は“期待”して生きている

なんて素敵なオッサン!!

と思ったも、実は家族を疫病で亡くし「全てを失って」開いた悟りだったのだそうな

経緯が重すぎる

家族を亡くし自殺も出来なかった

キリスト教で自殺は罪だから

八方ふさがりだったからこそ、最近楽しいことを見つけてのめり込んでるとの事

心底絶望したからこそ、希望のありがたさを深く理解できたんですね

人生シーソーゲームがすぎる

そんなグラスの趣味が“天文”

そしてグラスも絶望へ

展開が早い!

彼は火星軌道の観察にハマり、その完璧な軌道にほれ込んで観測マニアになりました

推しが美しすぎて人生が楽しい!

スゲーわかるッ!!

しかしある時、火星軌道が“醜く”歪んで絶望

やっぱりこの世に完璧なんてない

そう絶望してしまったか

完璧へのこだわり、ラファウと相通じますね

まさに完璧パーフェクト超人

二人の転機は“異端移送”任務

なお審問官リーダーはノヴァクさん

生きとったんかワレェ!!

いやそりゃそうですが

よく暗い夜道で刺されずに生きてますね

おそらく“娘の手紙”が生きる支え

やっぱり狂気なのかな……?

異端者語る

異端者に絶望を見抜かれグラスたちは動揺

オクジーたちだって内心では、死後の希望なんてないと思ってるんだろ?と言われ図星

やめてください心が死んでしまいます!?

本作の異端者メンタル強すぎる

それも当然

彼らは死さえ恐れず、己の思想を貫いた精神的な強者揃いなのですから

ラファウの養父みたいなのが“普通”

異端者『この地球は、天国なんかよりも美しい』

グラスたちの絶望に救い

人生が辛いのは、地球が穢れた地だから

人生は辛くて当然だと育てられた

そう教会に説かれてきた彼らに、地球が美しい場所だと思う事は大きな救いなんですね

この世に期待する事は捨てちゃダメだ!!

異端の誘い、グラスの決断

異端者は、この地球は美しいと信じるに足る資料の存在を示唆

グラスはその確保へ教会に反逆

そして次回ラストに繋がるのか

ラファウの遺した感動は、時を越えて人生を動かし続けているんですね

彼の研究は“生きて”いる!!

次回、グラス死す…?

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