薬屋のひとりごと 第2期 第31話 感想[壬氏の血]平和で気の長い侵略 ネタバレ

薬屋のひとりごと 第2期 第31話「選択の廟」感想

公式あらすじより引用

手習い所に通う小蘭に付き添い、猫猫は講師である老宦官のもとを訪れる。その部屋の窓から見える古い廟に興味を持つと、老宦官は『この地を治める者は、あの廟を通り抜けないといけない。そして正しい道を選んだ者だけがこの地の長となる』と語る。そんな折、いつものように玉葉妃と帝の毒見をしていた猫猫は、突然帝から付いてくるよう命じられる。同じく呼び出された壬氏と合流し、向かった先は猫猫が見た古い廟-“選択の廟”だった。

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2期7話 壬氏の正体と猫猫の気付き

薬屋のひとりごと 2期 31話 感想

壬氏の正体が現皇帝の弟だと強調する回か

ですがそれゆえに責任がある事、猫猫も身の危険を感じて聞かぬふり

二人の心の距離が開いてしまう回だった?

実際は現皇帝の実子みたいですが

父のような兄でなく、兄と思ったら父だと?

帝も思った以上にお茶目

猫猫とくっつけようとしてそうで微笑ましい

にしても色覚異常を血統の証明にとは面白い

それほど“自分の血統"にこだわり、近親婚の弊害で疫病により一掃された……?

だとすれば因果応報ですね

第一期、命を狙われた壬氏

壬氏に釘を刺した老宦官

皇弟殿下、結婚なら家臣団を納得させる血が必要ですよ的な?

高官の一族、身内での政略結婚が重要

暗殺未遂も皇帝の血縁だから?

前回、梨花妃たちが外戚だって話がここに結びついてるんでしょうか

もっとも梨花や杏にその気配はない

里樹妃一党も外部工作の気配は薄い

楼蘭妃の一党が黒幕なのかね

立場が弱かった先帝

問題の一つは幼くして就いた先帝

幼いが為に母=女帝が実権を握り、皇帝はお飾りのまま老いてしまったらしい

壬氏はその息子で皇弟だが、表向きは隠してる

現皇帝その辺に思うところが?

もっとも壬氏、実際は阿多妃の息子らしい

つまり現皇帝の息子という訳

ただ壬氏自身は気付いてないらしい

余談・壬氏の出自、実母?阿多妃

皇帝は先帝の息子

同じく先帝の妃が「現皇帝の弟」を出産

その皇弟が壬氏

現在は宦官のフリして後宮管理を担当

同時期に現皇帝の妃・阿多も出産、しかし皇后が優先され子宮を失う結果に

生まれた阿多の子は夭折

壬氏もそう信じているらしい

壬氏は"皇帝の長子"?

阿多妃、先帝皇后と子を取り換えたらしい

皇帝の妻・阿多の子は、先帝の息子・壬氏として育った

先帝皇后の生んだ本物の皇弟は夭折

阿多の侍女頭が、良かれとハチミツを与え死亡

取り換えは明言されてない

阿多と壬氏、そっくりなんですよね

壬氏、正体は現皇帝の息子?

壬氏は宦官のフリして後宮を管理

正体は先帝の子で皇弟

もっといえば実際は阿多妃の子で、現皇帝の息子にあたるが壬氏当人は知らない

或いは、暗殺未遂はこれが原因?

後継者争い?

彼の正体を知ってる奴が黒幕なのかね

建国史と選択の廟

建国史では王母が源流

しかし実際は、西方からきた女が王妃=王母となり国を乗っ取ったのだそうな

それこそ長い時間をかけた平和な侵略

それだけに結束の強い一族なんですかね

次期皇帝を選ぶ選択の廟

王母は色覚異常で子孫に遺伝

自分の血統を遺す為、色覚異常だけが通れる建物を「選択の廟」としたと

王母の血統を選別する為の施設

王の子たちだろうと、ゴールまで行けるのは王母の血統を継ぐものであるべき

そうこだわった者達の遺産なんですな

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冒頭 壬氏と「両親」の記憶

回想・幼い壬氏『母様……?

幼少期、老人に手を差し出されたが母が阻んだ

老人こそ父にして先帝(当時の皇帝)

母とはその妃

壬氏は現皇帝の弟とされます

どうも父、手にした「宝石」を見せるか渡すかしようとしてたらしい

愛情だったんですかね……?

父は"妃"に阻まれ狼狽

現在の壬氏『……どうして母は、あんな表情をしていたのだろう……

えらく若い

普通、妃が皇帝を阻むなど自殺行為

ですが壬氏は、当時「老人」「老婆」が父と祖母と知らされてなかった

なのに、皇帝が近付いたから妃は阻んだのか

皇帝は我が子が可愛かったんですかね

当時の支配者「女帝」

女帝『さぁ……、部屋にお戻り……?

老皇帝へ子供をあやすように言い、部下たちに強引に連れ帰らせる女帝

当時の皇帝「先帝」は、幼少期に即位

代わって母、女帝が宮廷を支配

それは子が老いてなお続いたらしい

先帝の母こそ真の支配者か

皇太后、女帝への憎悪

壬氏『上手く思い出せない……

壬氏の母・当時の皇帝妃は、女帝を憎んでいた

夫・皇帝も嫌ってた様子

年齢差、孕まされた恨みなのか?

それとも他に理由があったのか

悪夢から目が覚めた壬氏

壬氏『ずっと父だと思っていた男が、兄だという事も……

半裸で剣舞をして悪夢を追い払う壬氏

壬氏は皇帝を兄だと思ってる

すると自分が取り換え子で、現皇帝の妃だった阿多の息子だとは知らないのか

皇帝の方はどうなんでしょ

壬氏を苦しめるもの

壬氏『いつまでも(猫猫に)黙っておくわけには……

自分が皇弟だという事

その事を、猫猫が知っているのだろうかと苦悩

物語の王道的には、最終的に皇帝になって猫猫とくっついて幕って感じなんでしょうか

今回はその布石なんですかね

建国史と手習い所

猫猫『(小蘭は簡単な物語を読む段階に移っている)』

翌日、手習い所を覗く猫猫を壬氏が発見

壬氏の肝入り、手習い所が開校

現在この国は宦官を廃止

結果、後宮を運営できる人材が先細りする

下女・女官の学力向上に期待してる様子

しかし入校は20人程度

徐々に上向いてるも想定を下回っている

育ちが良い壬氏は、学び場さえ作れば人が集まると思っていたらしい

教育が当たり前になるって大事ね……

ちょうど建国史の授業中

老宦官『"遠き血より尊い血筋の女性がやってきて

 その肚に天の子を宿した"

『それがリーの最初の皇帝となられた

指導者がいない国に、女仙ともされる「王母」が現れ栄えさせた

実は湖そばの遺跡もその名残

サブタイにある選択の廟

皇帝を選ぶ施設だったのか

のみならず「まんま」な名前らしい

たまたま教育係・老宦官と話が弾む猫猫

老宦官『選択の廟あれに興味を持ってくれる子がいて嬉しいよ~

略『……そうか、ルォメンの……

冒頭の先帝は、兄たちの病死で唯一の嫡子に

選択の廟を使わず即位

即位時はほんの子供

結果、冒頭のように女帝が実権を握ったらしい

意図的に死なせた疑いさえ感じますな

老宦官、実はルォメンと知己

猫猫『(この人は親父と仲が良かったんだろうか?)』

猫猫の義父、ルォメンとも知己だった

宦官友達か

そんなこんなでひとまず幕

頑張る小蘭かわいい

そういや子翠は来てないんですな

選択の廟、皇帝陛下の頼み事

老宦官『お付きはどなたが?

皇帝『うむ……、ではこの二人で

壬氏『え!?

猫猫『あの、ここは女人禁制では!?

老宦官『王母も女帝も女性ですよ~

彼は女帝時代からの生き残り

前回、豊満な梨花妃から猫猫活躍を聞いた帝

さっそく選択の廟に同行を命令

猫猫困惑

どうも皇帝、選択の廟を抜けて正統な継承権を得たいんでしょうか?

或いは壬氏を後継者とする布石?

彼を家臣団へ納得させる為の実績作り?

選択の廟、三つの扉

第一のメッセージ『"赤き扉を通るべからず"

オープニングの「扉」はこれか!!!!

廟のルールはシンプル

三色塗られた扉を幾つも、指示通り通るもの

実質、二分の一を延々と選択

運任せでは攻略不可能か

ラッキークッキー八代亜紀でもないと無理

皇帝陛下、当然アウト

落第者へのメッセージ『王の子よ、だが、王母の子ではない

デデーン!エンペラー、アウトー!!

廟の意図がつかめず、あっさり退場へ

猫猫は壬氏の真面目な表情に注目

壬氏、自分にお鉢が回ってきた時のことを考えたんでしょうか?

皇帝が腹上急死でもすれば出番ですし

猫猫、老宦官への推測

猫猫『(管理を続ける為、去勢して宦官になってまでここに……)』

後の青い去勢である

先帝時点で廟は無用の長物

それゆえか、後宮拡張で「廟」の敷地を取り込み男性職員は勤務不能となりました

彼は自ら宦官を志願、女を孕ませる危険を除去し勤務を続行

また彼、時に皇帝にさえ上から目線

廟に関わる血統なんですかね

老宦官の挑発、問題の要

猫猫『代々、帝位を継いだのは目が悪い方が多かったのではありませんか?

老宦官『……!?

ルォメンなら解けたなどとのたまう老宦官

彼に馬鹿にされた気がして猫猫は奮起

この質問で、彼に眼を見張らせました

問題は色覚異常

個人的には、戸土野正内郎先生が色盲を公言されていたのが印象的

漫画家でカラー作画困難は苦境すぎる

余談ですが

牛は色盲、という豆知識は長年定番でした

しかし近年ちゃんと赤も見えると判明

鹿児島大学農学部が色覚検査のパネルを使った確認したとの事です

さすが黒豚の名産地や!!

見事、要点を突いた猫猫だが

老宦官『そう何度も入れるのはねェ~

ちくしょう小憎らしい

ただこれ、むしろ好印象だったんでしょうか

この子は妃にするべきだと、皇帝にアピールしてたんですかね

めっちゃ眼が開いてましたし

壬氏様、青天の霹靂

皇帝『ならば、妃に召し上げようか……? ラカンの説得には骨が折れそうだが

猫猫『(うぇ!? ご冗談を!?)』

壬氏『ご冗談を!?

対し皇帝、解っててからかったんでしょうか

なら壬氏が連れていけ

老宦官もそれで納得

どうも老宦官、壬氏様が最低でも「皇弟」だと知っている事情通

ルォメン爺ちゃんのフレンドですし

選択の廟、攻略作戦

猫猫『"この廟に選ばれし者"

 つまり王母の血を引く者は「色の識別ができない」というコトです

せっかくだから猫猫はこの青の扉を選ぶぜ!

とばかりにあっさり攻略

正解ルートでは廟上部、外廻縁から民に号令

即位を告げる会場でもあったそうな

上から来るぞ!気をつけろぉ!

廟の攻略法とは、色盲なら注意書きに従うだけで突破できるというもの

まさか長所として活用するとは

たとえば赤と緑は識別できず、彼らにとっては三択でなく二択になる

なので赤は駄目、などの指示で実質一択

扉の色で判断させてたんですな

猫猫『正解は二つあるように見えながら』

『本当の正解は、一つしかなかったのです……

王母の血統は赤・緑・茶が同じに見える

当人はそれを自覚している

赤・青・緑で「赤は通るな」なら青を選ぶ

白・紫・茶の扉しかなく「赤を通れ」なら、茶と赤は一緒だから赤を選ぶ

色盲だけに通じるメッセージなんですね

“ルォメンなら解かる"の意味

猫猫『色の識別が困難な分、夜目が利くとも言います

挑発だけでなく西方には色盲が多いから

西域留学した養父ならわかったはずだと

国母も西域出身と推測

特使といい玉葉といい「西域」ばかり

妙に偏るのは何か繋がりが?

王母の建国伝承、その真相は

猫猫『(当時を知る者がいなくなれば、残った物語が真実となる……)』

『(それはとても平和で気の長い、乗っ取りだった訳だ)』

『(まあ、それはさすがに言えないけどね~)』

王の子よ、だが、王母の子ではない

※王母の血を入ってなければ、王の子であろうとも王を継ぐなバカヤローという事

この廟は、王母の血を残す仕組みだったと

かつて西方から民が流入

後の「王母」は、王を立てて国中枢に浸透

自分の血が残るよう廟を作った

血が薄い場合、妻の同行を許可させる事で国母一族が混ざるようにした

近親婚を勧め、血を保とうとしたシステムだと

やがて本来の王は歴史から抹消

建国史は乗っ取られた証

ちょっと笑えないエピソードになりましたね…

特使達、まさか玉葉も同じ狙いが?

現皇帝は「国母の子」ではない?

猫猫『血は濃くなりすぎてもその弊害が起こります

別に国母の末裔=色盲とは限らない

そこまで血は万能じゃない

また父・先帝だけ生き残ったのは、血の薄いおかげかもと

血を濃くする近親婚

近親婚は遺伝子異常を起こしやすい

国母の願いがかえって一族の命数を縮めたのかもしれない

ナムサン!インガオホー!!

史実でも知られる近親婚の害

ヨーロッパの歴史上最も著名で重要な王朝

ハプスブルグ家の近親婚は有名

夭折や障害の記録が驚くほど残っています

現代でも金羊毛騎士団と聖ゲオルギオス王立騎士団のオーストリア支部を統括

またオランダ、ウクライナ、ブルガリア、オーストリアのメディア事業を経営しています

現当主はカール・フォン・ハプスブルク

老宦官、絶賛

老宦官『いっそ猫猫このような者を取り込んでみては?

近親婚がとてもよくないというなら

いっそ猫猫を孕ませては

うーん時代

やはり爺さん、二度目は猫猫を気に入って煽ってたみたいですね

なんだこの爺さんは!?

皇帝陛下『ラカンを敵に回したくないし……』

『何より、胸周りが15cmほど足らぬっ』

その乳が豊満であれば終わりだった

ありがとう貧乳

おめでとう絶壁

というかもし娶れば、キレたラカンが皇帝失脚運動をやりかねない

後のオリジナル・ヴェルトールである

老宦官『しかしお気を付けください』

『他所の血が入ることを快く思わない連中も多いでしょう

要は政治的地位のある妻を選べと?

結婚とは政治だという助言?

特使の件も関係あるんでしょうか

さっきと一転し、猫猫を娶ると面倒だぞーと反対してみせたらしい

それが王に必要なことですものね

老宦官『ええ、主上は解っておられるでしょう』

『お気を付けください……

揃って壬氏に目線をやる一同

壬氏『……解っている

要は壬氏、皇弟も相応の妻を娶れという忠告か

爺さん皇弟だと知ってたらしい

壬氏様、すっかり猫猫にぞっこんも

責任ある立場だと自戒か

根がクソマジメですものね……

壬氏が皇弟と察した猫猫

猫猫『(帝のお気に入りの宦官、それだけで済ませるには何か……?)』

しかし知れば危ないだけだと好奇心にフタ

好奇心は猫をもブチ殺す

つまり壬氏と猫猫、両方の気持ちにフタをするエピソードだったか

また外からの侵略といえば特使

彼女らの狙いも……?

次回、第32話「皇太后」

第26話ラスト、玉葉と紅娘が意味深に茶ァしばいてたシーンと繋がる…?

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