逃げ上手の若君 12話 感想【最終回】なんて気持ちの良い負け戦!! ネタバレ

逃げ上手の若君 第12話「がんばれ時行、鎌倉奪還のその日まで【最終回】」感想

公式あらすじより引用

時行と諏訪神党・四宮左衛門太郎の説得を受け、川中島からの撤退を決めた保科軍。
しかし、悪辣な国司がそれを黙って見逃すはずもなく……。
領民たちを守りながらの平地での戦い。
国司軍に数で劣る保科軍と逃若党。
得意の「逃げ」を活かし、時行は将となり得るか。
「逃げるが勝ち」の撤退戦の行方は――!

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保科軍撤退戦、逃若党が得たもの

逃げ上手の若君 第12話 最終回 感想

若さま、生きる喜びを教えちまったなあ!!

和製狂戦士と名高い鎌倉武士

転じ、彼らに笑顔を伝える任務の達成

あの鎌倉武士たちを変えちまった!?

史実と絡め、以降保科家が明治まで続く「生き上手」だったと描くのも快い

ラストはいざ鎌倉!!

鎌倉時代の決まり文句であるものの

本作ではまさに作戦目標

時行軍による奪還はなるのでしょうか

二期告知はなし!!

冒頭 頼重の祈り

まだ寒いのに水垢離する諏訪頼重

今回徹底しシリアスでした

先日さんざんおちゃらけた反動か

彼の未来視は決して絶対でなく、心配しながらも時行を送り出したのだと

全ては彼を成長させる

なんと健気な"親心"

忠臣なんて言葉じゃ足りませんわ

吹雪流・敵将の活かしかた

吹雪、玄蕃を敵将・米丸に化けさせ軍を誘導する策で活躍

敵将とは活かすもの

発想が玄人裸足ですね

玄蕃の超人的な変装・声真似が前提となる策

二人って相性抜群なんですな

戦場で学ぶ狐次郎

あまりに個性的な保科軍

狐次郎は騎馬で一撃離脱戦しつつ、味方に声掛けして後悔をします

曰く彼らの名前を覚えておくべきだった

現代に相通じる話ですね

共に戦う、働くものの名前を覚えておくべきだと後悔した狐次郎

実地ならではの学びでしたわ

敵将・米丸との"騎馬戦"

当時の日本在来馬は時速40km

すなわち騎馬とは、プロボクサー級のスピードで襲ってくるようなものだと

たとえが秀逸でしたわ

先日の新幹線といい

怖さが分かりやすい

もちろん、実際は重装備の人間が乗ってるからスピードは抑えられるのでしょうけれども

解りやすさが小気味よいですね

狐次郎は大活躍だったも

やはり「大人」には勝てなかった

第二話、五大院戦を彷彿

フツー少年漫画なら、少年兵が大人を圧倒するのがテンプレであるも

歳の差が、そのまま体格差で不利になると描くのがリアルで面白い

また、だからこそ「勝利」に価値を感じますね

難敵だからこそ価値がある!!

狐次郎、一時は完全に詰んだも

転機は保科党の協力!!

狐次郎、仲間と一緒に戦う快感を知る快勝

また一人変態が生まれてしまった…

加えて狐次郎は、米丸から「将は威勢よくあるべき」という在り方も学びました

米丸は視聴者目線では冷酷なモブ敵

いかにもなやられ役

しかし苦戦し学び敬意を払う狐次郎を経て、米丸も大した奴だったと思わせられた

敬意を払う狐次郎がまぶしい回でしたわ

時行が得たもの

狐次郎は副将として大きな学びに

また時行さまも、"逃げながら撃つ"撤退戦で活躍し保科党に一目置かれる存在に

久々のパルティアショット!!

武士は危険な「殿」しんがり務めたものに敬意を払う

味方の敬意を得た、実りある一戦でしたわ

時行『私だけ追われる恐怖を味わわないなど…』

『(もったいない)』

変態稚児だあ!!

まあ多少性癖が出てしまったも

時行さまも大活躍でした

あの若がまともな戦で活躍するとは……

時行さまが活躍できた要因

また大きな要素は、勝ち戦ゆえに敵が怖気づいたという事

敵は保身に入ってしまった

おかげで時行も活躍

負け戦だからこそ勝てたとは面白い

いや負けてるんですけれども

吹雪流・"無能な敵将"の活かし方

仕上げは吹雪が、濃霧などを利用して敵将・国司の清原を強襲した事

結果国司はビビって戦闘を強制終了へ

ありがとう無能

敢えて殺さずに活かすんですね

この手で有名なのは、平維盛が水鳥を敵軍と間違え撤退したという"富士川の戦い"でしょうか

あれも脚色だとは言われてますが

無事、逃げ延びた保科家は

劣勢を生き延び、民歓喜の凱旋

まるで勝ち戦のような騒ぎに

この喜びも生きてこそ、生きる喜びに目覚めるハッピーエンド

生の喜びを知りやがって……

実際、以降波乱の時代を生き延びたという"史実"ベースというのが面白いですね

さすがジャンプ、監修先生がついてるとか

時行が得た"成功体験"

北条時行『この調子で味方を増やそう! 死にたがる武士を生きたがりにして仲間にするんだ!!

夜明け、新しい始まりを感じさせる締め

時行自身、新たな方針を得て再出発!!

なるほど締めくくりに相応しい

ラストはまるで絵巻のような演出

ところどころの実写も、まるでNHK大河のようで面白いギャップになってましたわ

意外や二期告知は無し

天下のジャンプだし楽しみに待ちましょうかね

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