オーバーロードIV 4期 10話 感想[アインズ様が求めるもの]クレマンティーヌさん!? ネタバレ

2022年9月28日

目次

オーバーロードIV 第10話「最後の王」感想

公式あらすじより引用

魔導国軍の動きが明らかになった。
ザナックは、交渉での解決を望むランポッサ三世を幽閉して実権を奪う。
さらに民たちへ国難を知らせて兵を募り、かき集めた四十万の兵をもって決戦の準備を進める。
同じころ、蒼の薔薇のもとに依頼の話が来ていた。
その依頼は、アダマンタイト級冒険者である蒼の薔薇と朱の雫を
呼び出すもので、仲間たちは興味津々。
嫌がるラキュースを説得して全員で依頼人に会いに行く。

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魔導王と最後の王、ザナックの対談

アインズ様が願うものは「幸せ」

愚直に狭量なまでに、自国と民を幸福にできる強欲さこそ「王」の器?

対し俺は王向きじゃないと自嘲した姿が切ない

でも彼こそ度量が大きく内政向きな王

きっと互いこそが本当の王だと認め合っていた

ザナック様切ない

苦労人の官僚堅気ザナック王子

武辺者ガゼフと相通じるのが面白い

互いに認め、どころかアインズ様を理解
彼が「人間味がある」と解っただけ
皇帝陛下より深い

深いだけにやるせない結末

そらアインズさま怒るわ。求めちゃうわ…

開けてビックリ漆黒聖典!

滅びゆく王国に法国の漆黒聖典がスカウト!?

名はクアイエッセ・ハゼイア・クインティア

1期クレマンティーヌそっくり!?

名前と国からして関係者!?

アーちゃん達にもビックリだった!!

冒頭 デスナイト達が瞬殺!?

アインズ様『(まさかプレイヤーか!?)』

前回ラストを、まずはアインズ様視点から

実は死ぬ程びっくらこいて精神鎮静を起こしていたでござる

ゲーム・ユグドラシルに存在した装備
パワードスーツなんだとか

まあ!! ユグドラシルってば近代的!!!

その点、前回に「前例」が

前回、ぷれぷれ担当だったシズ・デルタ
彼女もロボで銃使い

ロボがいるならパワードスーツや巨神兵くらいいますよね

思えばアレが前振りだったのか

アインズ様『フッ…、想定通り、か』

この間わずか15秒!

15秒で心の再構築リストラを果たしていたんですね

さすが知ったかアインズ様!!

コキュートス『…なるほど、そういう事でしたか!!』
アインズ様『(え!? コキュートス!?)』

普段、こういう時はデミウルゴスがなんとかしてくれる為か

意外な武辺者の挙手に困惑のアインズ様

開始一分で困惑しまくりである

シャルティア『はいはいはい! 私も解ったでありんす!!』

曰くアインズ様の狙いは最初から赤いパワードスーツ

今回、妙に少ない戦力で侵攻した理由

また敵を逃がしてしまってた

全て計算通りだったと!!

シャルティア『少ない勢力を送りだし、鎧をおびき出したのでありんす!!』

大戦力相手なら赤い奴は出てこなかった

こちらが弱いからこそ出てきたと

その為の弱小戦力だった!!

その為に逃がし、噂で引きずり出した!!

デミウルゴス先生『さすが! ですねえ二人共!!
シャルティア&コキュートス『『ふんっ♪』』

 ありがとうデミえもん!!

 彼の太鼓判に、ない胸を張るシャルティアと椅子になりたいコキュートスが可愛い

 上げ底の胸を張るシャルティアが可愛い!!

 椅子の経験者たちですね!!

余談ですが

共に失敗し、成長しようと頑張ってるコンビ

二人が「成長」しようとしてる事なんだぜ!!

その表れだったんですね

流石アインズ様!!

アウラ『ねえ、あいつって何者なの?』

アルベド曰く王国に三チームいる「アダマンタイト級冒険者」最後の一隊

朱の雫リーダー格アズス・アインドラ

つまりアルベドは知っていた

さほど難敵でもプレイヤーでもない訳か

アルベド『主に王国北部で活動していると資料にあるわ』
マーレ(男の子)『だ、だから北方のこの都市で罠を張ったんですね』
アインズ様『そ う い う 事 だ』

それはもう守護者全員感動の眼だったそうな

さすがは至高の御方!!

前回、作戦時に感じた違和感がすべてストンと収まったんですね

そらもうスッ…、トンと

デミ『ではアインズ様!』

主に北方で戦ってた為、2期や3期に出てこなかった「朱の雫」の戦力は測れた

作戦目的はこれにて完遂と判断

後は灰塵に帰しましょうと当然のように提案

さすがデミウルゴス物騒!

両脚羊のひと!!

アインズ様『うむ…、それが良いだろ…アッ?!』
『ここで王都を陥落させ、滅びの幕を下ろそうではないか……』

前回のエ・ナイウルは放置しよう!と命令

というのも前回、ニグレドとペストーニャ(犬)に多少は逃がして欲しいと頼まれた

それをペス子さんは見届けてるですワン

圧がすごいよ圧が

アインズ様『情報封鎖はやめ、王都に進軍せよ!!』
『そこに至る全ての都市を陥落させるのだ…』
ナザリックに従属しない愚かさを教えてやれ!!

かくてちまちました「実験戦闘」は終了

作戦“飴と鞭"の鞭、王国鏖殺戦スタート!!

これで「全滅させたい部下」「させて欲しくない部下」からの板挟みも一件落着!!

数分前昨日の自分よ! なんとかなったよ!!

Aパート ラナー様がおいでです

兵士『その…、"ある事ないこと叫ばれるのが嫌だったらすぐに話をしたい"…、との事で』
ザナック王子『はあ……、解った。入室の許可を出せ』
『ただし! 後の二人は外で待たせておけ』

あとの二人と言ってないのに理解していた

ラナーには必ず忠犬クライム君が

クライム君には仲良しのブレイン・アングラウスがいると解っていたのか

理解が深い良き御仁ですね

兵士『はっ…? かしこまりました!』

ザナックは現在、交渉をと望む父王ランポッサⅢ世を幽閉し執務中

仕事量は膨大、会ってる暇はないらしい

つくづく部下や周囲に恵まれません

その点アインズ様と正反対ですね

肉付きも正反対ですし

ラナー『お父様は生きてらっしゃるんですか?』

開口一番ぶっそうな事から切り込む人外妹

無論、ザナックはそんな冷たい男ではなく
単に幽閉しているだけ

前回や前々回の通り、余計なことを言われそうだから幽閉したのか

交渉の余地などないのですから

ラナー『レエブン公の兵がいないお兄様が、お父様を監禁できている…』
『という事は、軍務尚書と内務尚書が味方についたのですね?』
ザナック『……!!』

尚書とは要するに長官。軍務長官と内務長官

見透かされぶっちゃけるザナック

魔導国は情報封鎖を解除、文字通りの皆殺し作戦を行っている事が判明した

王が掲げる「交渉による解決」は無理だ

と、痛いほど解ったんですね

交渉どころか降伏さえ許されない

だから王を幽閉した

ザナック『(父王の)その気持ちも解るのだがな……』

開戦から一ヵ月、魔導国は密かに王国と「評議国」との国境を封鎖

前々回ラスト、書状で知らされた通り
多くの国が既に魔導国側

評議国は数少ない味方なのに…

余談、評議国の名は前回も登場

ブレインが孤児たちを逃した先が評議国

果たして大丈夫なのか?

そこは後で触れるのでしょうね

ザナック『どうして俺達は今まで魔導国の侵攻に気付けなかった?』

既に裏切ってる人ラナー『お兄様も薄々は勘づいておられますよね? 』
『レエブン公ですね』

ザナックの想像を軽々超えて最悪だった

レエブン公は王の最忠臣

貴族が強い王国で、王と敵対するフリで敵対貴族をまとめてた

また、3期の戦争で部下達に守られ生還
ちょうど「王」と同じ立場

王は彼らに報いようとしています

対しレエブンは真逆?!

ザナック『バカな?! ありえん!!』
ラナー『レエブン公の領地はここ』

レエブン公の領地の位置

そして彼が、息子を大事にしているからこそ裏切ったと推測

かつて、生まれた息子にベタ惚れになり
野望を捨てて忠臣となった

また同じ動機だったのか

リーたんはすべてに優先する…

アルベド曰く既に離反工作は進めていた

レエブン以下、優秀な貴族は引き抜いていた
だから情報封鎖が上手くいった

情報交換しにくい中世なら猶更か

ラナー『私としては、"王家に未来なし"と判断したんだと思いますけど…』
ザナック『…お前だったらこの状況下でどのような行動をとる?』
ラナー『このままの調子で魔導国が動いていた場合、次は王都近隣での決戦ですよね?』

『勝てる、と思われますか?』

ザナック『勝てる勝てないではない、やるしかないんだ』
『魔導国は都市を焼き尽くし、そこにいる民を皆殺しにしている…、生き残る為には全兵力を集め乾坤一擲の大勝負に出る他ない』
『民にも触れを出せ、魔導国の非道を明らかにし兵を募る!』
ラナー『…お兄様、"王"になったのですね』

軽く笑い、ザナックをそう評したラナー

彼女なりの賛美だったのでしょうか?

前々回、交渉をと主張していたのは他でもないザナック自身でした

彼は、“罪のない貴族"を殺してでも交渉し
戦いを避けるべきだと主張

悪く言えば、当時は「降伏できない」現状を理解していなかった

ですが今は、理解した上で進もうとしている

「王」の覚悟が備わったのか

或いは無駄死にを嘲っての言葉?

ザナック『後は、父上が全てを終わらせてくれるだろう』
『お前はいつでも逃げてくれていいからな?』
ラナー『解りました、その時はそうさせて頂きますね?』

笑顔のラナーに怪訝顔のザナック

その真意を知らずに済んだのは幸福か

ともあれ兄妹最後の会話。ラナーは最後と思ったから無理強いしたのでしょうか

また前回、王はザナックに後を託そうと思い
自らの死を決断できました

対し今回は逆なのが因果ですね

自らの首が落ちるのを覚悟した男達!!

ラキュース・アルベイン・デイル・アインドラ『ねえ皆? 依頼の話を聞くくらい私一人でも大丈夫だから…』

皆を帰そうとする「蒼の薔薇」リーダー

最高位であるアダマンタイト級冒険者

もう一つのアダ略「朱の雫」と共々依頼。残る一つはモモン様ですね

なんだか今日はえらく気苦労っぽい

ガガーラン『アズスの旦那は親戚だもんなあ?』

なんと朱の雫リーダー、パワードスーツの「アズス・アインドラ」は親戚

狭いなあ世間

血統や装備が伝わる名家なのか?

どっちも「アインドラ」家、アインといえば「1」の意味

ティア&ティナ『うさんくさすぎ』『なにか企んでるレベル』

王都中が魔導国との決戦に逸る

青の薔薇と朱の雫が依頼で招集

なるほど王からの依頼か、と思ったら違うんですね

ちゃうねん。

ラキュース『はっきり言うわ。叔父はかなり顔をしかめるような人間だからね?』

だから会わせたくなかったんです

事実アズスは、商売女を抱きながら待っていました

なるほどスケベオヤジだったか

前回のポーズも納得です

いやねえ男子って!!

イビルアイ『はあ…、"英雄"と聞いていたが』

呆れたなでしこ、イビルアイは「チャームパーソン」で商売女を排除

余談ですが王国貴族たちを誤解させた魔法か

フィリップの「バカ」すぎる行動の理由が
貴族達や王は理解できなかった

だからこんなフウに洗脳されたと思ったらしい

認識のズレはいつも致命傷

クアイエッセ・ハゼイア・クインティア『時間通りですね!』

依頼人とは王ではなく「法国」だった!?

その特殊部隊・漆黒聖典が来訪

視聴者の驚きは「顔」
なんと、1期クレマンティーヌにそっくり

名前もそっくり

余談。クレマンティーヌは元漆黒聖典

なのでラキュース達同様「親戚」だったのでしょうか

ラキュース達と同様に。

作中は特に言及されず

コメントによれば実兄なんだそうな

アズス『こんなところに呼ぶもんだからよ、(娼婦でも呼んで)少し嫌がらせしたいと思ってな?』

意外に「考えている人」らしいアズス

ただの下半身じゃないんですね

今回の漆黒聖典は、リーダー以外は「名無し」

巨漢の戦士「第十席次」

エロい服装の魔導士「第十一席次」

そして黒子風の男が隠れてました

クーちゃん『私どもは皆さまをスカウトしに参りました』

アズス『英雄部隊、"漆黒聖典"だな?』

『ひとり、英雄の領域から逸脱した奴もいるみたいだがなあ?』

とは第十席次で、彼はイビルアイが同等と評価

相当に桁違いな強さなのか

漆黒聖典は本来は秘密部隊であり、こうして顔を見せる事自体が破格

それだけ礼を尽くしているという事?

全滅必至の国から人材を救いたい!!

そんな法国の意向で現れたのか

アズス『俺達と協力して魔導王と戦わないか?』
クーちゃん『なるほど、アズス様のお話は分かりました』

アズスの選択は正直意外

彼はここまで事情通、見る目が確かだと描写

ですが軽いようで覚悟してる人なのね

英雄は伊達じゃなかった

クアイエッセ『将来の、人の為に協力して頂きたいのです』
ラキュース『…私は断るわ、皆は…』
ガガーラン『私は、とか言うなよ? 俺達もリーダーの意見に賛同するぜ!!』

さすがガガーランの姐御は漢気の塊だ!!

筋肉という名の漢気で出来ている!!

かくて漆黒聖典はスカウト失敗

以降は彼らは、戦い自体を観察して法国に報告する「偵察」スカウトとして行動か

二重の意味でスカウトに来たのね

漆黒聖典は勝利を祈ってすんなり退去
朱の雫・アズス『ラキュースお前では魔導王には太刀打ちできん。逃げておけ』

言うアズス自身、魔導王に勝てないと自認

それでも残ると言いました

このオッサン、登場時に期待値を下げるだけ下げておいて「英雄」ですね

彼の現状認識はいずれも正確なものでした

それでも逃げない

アズス『俺一人であれば、魔導王が王都を包囲したとしても逃げきれる』

だから残るというアズス

漆黒聖典と朱の雫、"強者"たちに振り回された「蒼の薔薇」達は困惑

未だ、力量や現状認識で及ばない
若手なんだと感じます

残ると決断した蒼の薔薇

残れば確実な死ですがどうなるのか

アズス『待たせたね~、子猫ちゃん達~♪』

ともあれイケオジっぷりを見せてからダメオジに戻るアズス

まあ英雄は色を好むっていうしー

漆黒に蒼に朱、色揃いの会談だったのですわ

法国はこの戦を「観戦」か

Bパート 王国総軍、乾坤一擲の出陣

ザナック王子『魔導王陛下と一対一の話がしたい!!』

しかしザナック王子、開戦を前に最終交渉

本当に正しい現状認識の持ち主ですわ

勝てない以上は交渉しかない

むしろこの状況だからこそ、魔導王と一対一で対話する事が出来るんですね

最終最大のチャンス!!!!

アルベド『聞く価値はないかと』

コキュートス『相手の舌戦を拒絶してはアインズ様が狭量だと噂されかねない』

アルベド『聞く者がいない噂にどんな意味が?』
アインズ様『アルベド、忘れるな』
『噂をする覗き魔がいるかもしれないぞ?』

こうしてアインズ様、単身会談に応じると決断

相手も王族一人、王一人で出向くのが礼儀だと

実際、さっきの漆黒聖典はこれを偵察スカウトするのも任務だと思われます

ザナックもこの対応を想定してたのか?
大した人物ですわ

結果ザナック自身が死んでも損はないですし

よく引っ張り出しましたわ…

ザナックは見覚えある鎧で出陣

なんと王家の至宝たる鎧をまとって出陣!

まあ似合わない!!

ですがガゼフ亡き今、託すに足るものがいないのか

これが最も有効な使い道なのかね

ザナック『お初にお目にかかる、魔導王陛下』

『私はザナック・ヴァルレオン・イガナ・ライル・ヴァイセルフと申します』

モモンガ『こちらこそお初にお目にかかる…』
『アインズ・ウール・ゴウン、魔導王だ』

そう言って、馬を降りて対峙した二人の総大将

次のシーンでは豪奢なテーブルで会談

さすがファンタジー

流石アインズ様!!

ドワーフ編の要塞魔法を思い出しますね

アインズ様『水でかまわないかね?』
ザナック『はい、ありがとうございます陛下』
『よろこんで頂きますっ』

さすがサラリーマンらしい気遣いのアインズ様

言ったものの、口をつけないザナック

さすが王族らしい警戒

このアインズ様が手ずから水を入れてくれる優しさ、1期1話を思い出しますね

守護者達が羨ましさで噴火しそう

アインズ様『さて…、これで話を始める準備は整った』

言って鷹揚に語り始めるアインズ様

ですが内心、ドッキドキでしょうね

彼は単なるサラリーマンで、"王としての立ち振る舞い"を必死に勉強

話の流れ上、対談せざるを得なかったものの!!

その為か「内面描写」は最小限!!

ザナック『陛下! それよりも伺いたいことがございます!!』

『何故、これほど残酷な事をなさるのですか? 何故、私どもの降伏を認めないのですか?』

アインズ様『ふむ…、……メリットがないからだ』

いきなりザナックを困惑させる至高の回答

つまり飴と鞭として、晒しものにする為の侵攻だとアインズ様は回答

染みいるような魔王の回答

アインズ様は大概でしたが
その意図を一発で理解したザナック様は凄い

理解してこそ「対話」ですね

アインズ様『君達は私達の生贄となり、今後多くの者達に魔導国と敵対する愚かさを知って貰う……』
『その為にも、私達は君達を殲滅後』
『王都に乗り込み、その全てを瓦礫の山に変える』
『数百年でも数千年でもそのままにし、未来永劫魔導国にたてついた愚かさを語り継がせるつもりだ…』
ザナック『何故…、なのでしょう』
アインズ様『何?』
ザナック『そのような事をしなくても、多くの者に陛下のご威光を知らしめることはできましょう』

『どうして、そのように狭量なのですか』

ザナック様の勇気。そして正鵠

まさに「狭量」こそ、アインズ様をもっとも端的に表した言葉

作中、よく度量の大きさを讃えられますし
私は「優れた王」と思います

でも彼の行動原理は、本当に「狭い」んです

彼の器は本当に小さい

本当に、ささやかな願いだけだから

ザナック『何を狙っているのですか…!?』
モモンガ『(ユグドラシルの仲間が、この世界に来ているかもしれない…)』
『(そう願っていたけれど………)』

モモンガ様が過去形に……

彼の“最初の願い"はただ一つ、昔の仲間たちに会う

自分同様、仲間が転移してる可能性に賭け
自分を見つけて貰う事

だからアインズの名を広めたい、届けたい

彼は「死人」のロールプレイですが、ある面「死人」そのものなんですね

過去しか見ていないひと

考える際、舞っていた「蝶」

舞う二匹の蝶は、象徴だったんだと思います

仲間と一緒に在りたいだけ

続けて暗雲、影が射すのも象徴的ですね

彼はつくづく「魔王」ですわ

アインズ様『私が狙っている、求めているものはたった一つ……』

『しあわせだ』
ザナック『幸せ…!?』
アインズ様『人であろうと何だろうと、求めるのはやはり幸せ、なんじゃないかな』
ザナック『その為であれば!』
『他者の幸せを奪っても良いと!?』
アインズ様『当然じゃないか!』
『私の大切な者達が幸せになる為なら、それ以外のものなどどうなろうと構わない』

際し思い浮かべたのは、"友達の忘れ形見"

モモンガ様が幸せになりたい、幸せにしたいのはナザリックだけ

それはとても人間的な"狭量"さでした

彼が「至高の御方」を演じるのも、NPC達が願ってるから。彼らをがっかりさせたくないから

そうして「誰か」の為に生きる姿は尊い

踏み躙りまくってるけど尊い

アインズ様『キミだって自国の民の幸せと引き換えに、他国の者達が苦しむとしたら、どうする?』
『"幸せ"を諦めろと、言うのかい?』
ザナック『極論だ! …失礼しました陛下』

納得しなかったザナック様は賢い

言いたい事は解ります。政治家ですし。でも鏖殺され晒しものにされる

憤る権利は絶対にイエス!

その怒り、イエスだね!!

ザナック『陛下ほどの知恵と力を持たれる方が、それ以外の方法をお持ちではないのですか?』
アインズ様『……あるかもしれない』
『だが、目の前に簡単に幸せを手にする手段があるなら、それに飛びついた方がいい』

この謙虚さもアインズ様らしさですね

彼は自分を信じていない、だからこそ最短の道を選ぶ

賢くあろうとして無理をしない

あのフィリップと正反対ですわ

アインズ様『幸運の女神に後ろ髪はないんだったか?』

だから、通り過ぎた彼女を掴むことは出来ない

チャンスは逃すなという慣用句

某作品ならトマス・ヘリックの口癖ですね

ザナック『変わった女神ですね?』
『…あ、失礼! 別に陛下の信仰する神を愚弄するつもりはありませんでした!!』

実際に「信仰」が重要な世界観なので大切!!

慣用句を誤解する珍しい一例

今期、異世界おじさんでも慣用句を自動翻訳してる話があったのを思い出しますね

イキュラス・エルラン!

アインズ『納得できたかね?』
ザナック『そうですね…。自国の利益を追求し自らに従う者達を幸せにする事こそ、上に立つ者の役目と言えます』

降伏できない事も含め納得できたザナック

解ってしまうのが悲しい

さっき彼は狭量だと責め、実際「他の方法がないか」常に模索しています

時宜を考えラナーに領土を与えなかった件とか

考えすぎるから失敗してしまう

そんな彼と好対でした

ザナック『解りました、どうしようもないという事が…』

際し一緒に飛んでいた蝶は、切り株の葉と朽ちた幹

この蝶と同じに"道は分かれた"

もしザナックが"バカ"で、諦めず素直に求め続けたら何かが違ったでしょうか

諦める賢さもまた悲しい

アインズ様『そうだ、ガゼフ・ストロノーフの持っていた剣は今、誰が持っているのだ?』

曰くレイザーエッジ、王家の至宝

アインズ様を殺せる

攻撃力こそ低いものの、ある種の防御無視効果を持つらしい

レア大好きのアインズさま欲しい!

ザナック『剣はブレイン・アングラウスという男が預かる形で持っています』

『(私のことは)あまり苦しくない魔法で優しく殺していただけると幸いです』

剣と鎧の在り処が解ってウキウキアインズ様

ならば壊さぬよう殺しまくるぜ!宣言

ホント人の心がないなこの骨!!

本当に人でない可能性もありますが

アインズ様『ふむ…、そうだな』
『せっかくここまで話した仲だ。キミぐらいは出来るだけ優しく殺すとしよう……』

目的と手段、希望をすり合わせするアインズ様

さすが中間管理魔王アインズ様

実際、ガゼフにそうしたように即死魔法で殺そうと思ったんでしょうか

きっとあれが一番苦しくない

そう約束したのに…

ザナック『はは、感謝いたします!』
『(やおら水を飲みほして)美味しかったです! 陛下!!』

さっき飲まなかった水を飲んだ、豪胆!!

もう何も怖くない

きっと喉はカラカラ、水自体ユグドラシルアイテムの逸品

間違いなく最高の末期の水でした

マツゴ・デラックス

ザナック『ところで、最後にもう一つだけお聞きしたいのですが』

敢えて轡を並べて尋ねたザナック。親愛ですね

俺の兄はあなたが殺したか?

アインズ様はたぶん私陣営だろうなと回答

ザナック『そうか…、やはり死んでいたのか……』
『陛下、教えて下さりありがとうございました! それでは!!』

果たしてどのような感情だったのか

3期で死んだ兄バルブロは無能で、かつ"長兄"ゆえ目の上のたんこぶでした

自分の人生を左右した男がどうなったのか
知っておきたかったのか

バルブロがいなければ、もしくは有能だったらザナックは救われていた

最後にすっきりしておきたかったか

アインズ様『(豪胆だな…。やはり王族とはああいうものなのか…)』

改めてザナックを尊敬する"サラリーマン"魔王

自分を殺せる相手の下に飛び込み、腹を割って聞いてきた豪胆さ

ザナックが無力だからこそ豪胆さを感じます

いつも策を練るアインズ様には出来ない

王族への敬意あふれる言葉でした

回想のアインズ様『私が狙っている、求めているものはたった一つ』
『"しあわせ"だ……』
ザナック『(結局、俺は王には向かなかったという事か)』
『(俺は、この国をまともにしたかっただけなんだがなあ…)』

互いに「あれこそ王(族)」だと尊敬しあった

ですがザナックは、思うに「強欲に狭量に幸福を追う」姿にこそ感銘を受けたのか

そんな王こそが国を富ませるのだろうと

ですが彼こそ「手段を選ぶ」度量の大きさ、豪胆さを持ち民思いだった

アインズ様は侵略、ザナックは再建の王

狭量なアインズ様と好対でした

貴族達『魔導王はなんと!?』

ザナック『交渉の余地は一切なかった』

慌てて寄ってきた貴族達に、降伏はさせて貰えないと答えたザナック

既に自明の理だと解っている

この貴族達も解っているはずだと思ったのか

ところがぎっちょんだったである

軍務尚書『魔導王はどれほど邪悪なバケモノでしたか?』
ザナック『思ったより人間味あったぞ~?』
軍務尚書『えっ…?』
ザナック『ああ…、外見は確かに化け物だったが…。中身は普通の人間と同じだな?』

作中あまりに数少ない、本質を見抜いた

その点で天才皇帝陛下より凄い

ですが彼はラナーの真意は解らなかった

思うに天才でない「普通の人間同士」の共感、同時に豪胆さを兼ね備えているからか

桁外れの豪胆さあってなのでしょうね

軍務尚書『ガゼフがいればと思わない日はありません…』

決戦に向け軍の配置を見直す首脳陣

彼は高位貴族だからか、平民ガゼフが好きではない

それでも彼を評価するのが有能ですね

好き嫌いと分けられるのは有能

貴族『ザナック殿下!』
ザナック『(この状況で謀反? いや、こいつらなりに必死に生きる道を模索した結果かあ…)』
ザナック『俺は…、王家の者として最期まで戦う覚悟がある!
命を失って構わない者だけかかってこい!!
どうした!
この首を、獲れるものなら獲ってみるがよい!!

https://twitter.com/over_lord_anime/status/1567346921991192576

その必死さを理解する度量の大きさ。まさに王

ザナックにすれば、どちらに殺されるにしても同じ

裏切った貴族だろうと、魔導国だろうと「絶対に降伏させてくれない」のは同じ事でした

どちらに対しても"最期まで戦った"

最後の王とはまさに…

ですが本当なら兄バルブロの陰で終わるハズでした

乱世だから輝いたとは因果な話

余談ですが

軍務尚書、二秒で裏切りそうな顔つきしてますが
最期まで裏切りませんでした
なんと立派な…

なんだかんだで立派な人が多いです王国

ザナック『ふっ……!!』

際し天幕に兵士たちが乱入

裏切った貴族は顔色を変え、ザナックは笑った

彼はこれを狙って騒いだのか?

助かったのか?

そんな悲しい「ミスリード」でした

アルベド『アインズ様、王国の貴族たちがアインズ様にお会いしたいと申し出ております』

アインズ様『…連れてこい』
貴族『我々は陛下の偉大さに感服し、御身の足元にひれ伏したいと思う者達です!』

二度目の対話を受け入れたアインズ様

差し出されたのはザナックの首

貴族達はザナックを切り捨て、その首で降伏を申しでたのでした

既に前回、王の首を拒否られたというのに…

彼らの現状認識の甘さか

アインズ様『……丁重に葬ってやれ』
『それで? コイツが着ていた鎧はどうした?』

ザナックに対する時と態度が違う!!

誰にでも敬意を払うアインズ様が!!

貴族達はかの鎧の価値を知らず、天幕に置き去りだと発言

これだけ雁首揃えて!!

無能ムーブのバーゲンセールである

彼らも必死だからね!!!!!

アインズ様『釣り合うだけの褒美をやろう、何が欲しい?』
貴族『私を! 家族をお助け下さい!!』

こうして彼らは願ってしまったのでした、と

彼らは“ニューロニスト"の部屋

とまれ彼らは「狭量」
自分達の幸せの為、王子を切り捨てた

ある意味アインズ様と同類、自己嫌悪もあってでしょうか

狭量の醜さを見せつけるラスト

アインズ様『ニューロニストにはあの者らが死を望まない限り、絶対に殺さないようにと言っておけ』
アウラ『畏まりましたアインズ様!』

ニューロニストは第3期7話登場の「拷問官」

得意なのは尿の通り道に、器具を突っ込む拷問

創造主が、尿道結石で苦しんだ事で
着想した存在なんだそうな

しかも金具は徐々に大きくなっていく上、ぬとぬとした人型タコみたいなオカマ

しかもCV玄田哲章さんなのよ!! いやね~!!

アインズ様『…死を望んでもしばらくは殺さないようにともな…!!
アウラ『はいっ!!』
アインズ様『……興味がなくなったなあ、コキュートスを指揮官に副官をマーレとする』
『お前達が直接力を振るう事も許可するので…』
『誰一人として生かして帰すな…!!』

誰も得しない結果となってしまった

非情の鏖殺令で次回に続く

アインズ様の「狭量さ」を最大に示したラスト
怒りの拷問と八つ当たり

武辺者の下民ガゼフと、人間的に正反対な王族ザナック

二人に心ひかれたのが因果
ですが、ガゼフの時とあまりに違う結末

結果的に王国を徹底的に滅ぼす動機となった

ザナック様、本当に因果な……

3期の戦争と大きく異なる展開

やはり当時、忠臣の多くは散ってしまった

元々「国王派」「貴族派」で二分

残っているのは貴族派、そしてフィリップのような正規教育を受けなかった者達か

おまけにナザリックに引き抜きを受けた

人材払底しきっていたのか

ぷれぷれぷれあですⅣ 10話 Sazerac

担当はプレアデス長女ユリ姉と、貴族達を連れ帰還したアウラ

貴族は家族も含め「五大災厄」役職災厄送り

いかにアインズ様が怒っていたか
いかに、ニューロニストが最悪なのか

本編を見事に補足ですね

繰り返しますが3期7話で最高にキモい活躍をしています

八本指が受けた罰も描写された回です

アウラ『本当に馬鹿だよね~、アインズ様の慈悲もわかんないなんて♪』

わかるかそんなもん案件

いやまあ、王の首でダメだったのに今さらなんですが

彼らも他に思い浮かばなかった

奇しくもザナック自身が肯定しています

あれこそ「度量」ですわ

ユリ・アルファ『アーちゃん、そのあと時間ある?』
アウラ『大丈夫だよっ』
ユリ『ペスが久しぶりに一緒にご飯食べたいって』

ナザリックの善意ペストーニャ・ワンコ

彼女とユリ、アウラは仲良し!!

まあ可愛いボクっ子!! 口調がいつもの違って砕けてる!! 粉々!!!!!

こいつはギャップが最高ですね!!

エクレア『オッホン! …あ、失礼』
エクレア『ウォッホン!』
副料理長『あの…、エクレア様』

実は話に加わりたかったナザリック次期王者

ならちゃんと勇気を出さないと…

足りない勇気は勇気で補って!!

めっちゃぺちゃくちゃ話していたアウラとユリ姉

百合姉! そういうのもあるのか!!

エクレア『アウラ様とユリが仲良いな~、って嫉妬してるわけでもないさっ』
アウラ『エクレアもこっちおいでよ~』
ユリ『そうですよ、アーちゃ…、アウラ様もそうおっしゃっておられる事ですし…』

嫌な顔一つしないアーちゃんとユーちゃん優しい…

これがアルベドだったら般若ですよ

また今回、スパゲティがあると思ったら
ユリ姉が作ったんですね

もちろんメイド長ペスの方が旨いけど「ユーちゃんのだから」というアーちゃん

拷問の記憶が薄れそうな優しさ

薄れない悲惨さ

副料理長『あ。ちょっとお酒をとってきますね?』
『………………………』
アーッ!! グダグダグダグダホントめんどくせー!!!!

遂に副料理長がキレた!! 今まで耐えた漢が!!

なおアウラには聞こえた様子

混ざりたがりおじさんめんどくせえ!!

量産型リコの犬塚部長かよ!!

アウラは元々可愛いけど素のユリ姉最高だったからちきしょう!!!

そろそろ大詰めですね!!

オーバーロードIV 4期 11話 感想[過ちの始まり]王と王の化かし合い!! ネタバレ

オーバーロードIV 4期 9話 感想[アルベドの姉!?]未来の自分が何とかするさ!! ネタバレ

オーバーロードⅣ 感想 2022年7月

オーバーロードIV 第2話「リ・エスティーゼ王国」
オーバーロードIV 第3話「バハルス帝国」
オーバーロードIV 第4話「謀略の統治者」
オーバーロードIV 第5話「ドワーフの国を求めて」
オーバーロードIV 第6話「迫りくる危機」
オーバーロードIV 第7話「霜の竜王」
オーバーロードIV 第8話「計算外の一手」
オーバーロードIV 第9話「滅亡への始まり」
オーバーロードIV 第10話「最後の王」
オーバーロードIV 第11話「張り巡らされた罠」
オーバーロードIV 第12話「王都侵攻」
オーバーロードIV 第13話「滅国の魔女【最終回】」