らーめん再遊記 6巻 感想 暖簾分け失敗の理由とは?

2023年5月6日

公式サブタイありません便宜名です

らーめん再遊記 6巻 感想

公式あらすじより引用

暖簾分けされた店は、なぜ流行らない!?

芹沢もかつて仰ぎ見た創作ラーメンの
パイオニアであり、塩ラーメンの名店『塩匠堂』を営む
レジェンド・永友和平。その永友に惚れ込み、
修行の末に暖簾分けされた弟子・赤田。
だが、同じ味のはずなのに赤田のお店は
何故か閑古鳥で…?
師匠・永友から、ラーメンへの細かなダメ出しが続く中、
芹沢は「理由はまったく別なところにある」と看破…!
さて、驚くべきその理由とは…!?

シリーズ累計460万部突破!
ラーメンブームを牽引するレジェンド新シリーズ!
待望の最新6集!!!!!!

小学館サイト試し読みはこちら(外部)

作画:河合 単
原作:久部緑郎
協力:石神秀幸
連載:ビッグコミックスペリオール
初版:2022年12月28日

ラーメンハゲも尊敬した行列店、その暖簾分けがなぜ失敗?

表紙通り、謎を追うラーメンミステリー巻

次巻、芹沢さんの「悪事」が楽しみ!!

昔は斬新だった美味も、周囲のレベルアップにより美味しいと感じなくなる

変わらない味ではダメだと描く様が痛烈

古い味の模倣、のれん分け店の失敗談が悲惨

要は「自分で考え自分で味わえ」

首尾一貫した芹沢さんのスタンスに、自力で辿り着いたグルタ君も大したもの

改良ラーメンも意外で納得の食材

が、ここで終わらないのが面白いですね

次巻、芹沢劇場が開演!?

今巻は読者に近いスタンスのグルタ君が奮戦

無事「味覚」を駆使して店の立て直しに成功

ですが美談では本作らしくない!!

次巻、前振り上ラーメン界禁断・暴露系の性悪展開になりそうで楽しみ

弟子は見事に再起

次巻、老害となった本店の再起劇?

第45話「藤本母校の今」

名店からのれん分けしたものの、なぜか流行らない塩匠堂のテコ入れ問題

本店常連は、技術不足だと罵倒

両店の味の差が解らないグルタは、自分は鈍感なのかと落ち込み有栖さんに相談へ

有栖は所属する藤本母校の学生食堂に案内

チャーシュー問題の学食懐かしい!!

でもオバちゃん引退したのか…

芹沢『こうなったら、あいつが「本当の理由」を解明できないことを祈るしかないな』

芹沢さんが問題を教えないのはある理由

実は「ラーメン業界のタブー」なのね

懐かしい発見伝二巻の学食ですが、オバちゃんは退職したものの味は健在!!

どころか後継スタッフが改良

この学食自体も大きなヒントなんですね

学食と聞いてグルタはがっかり

ですが実際は旨かった

人は食べる場所、雰囲気に左右される実例か

またグルタは明敏な味覚を持つと明示

加えて「味を成長させる姿勢」の大切さを描いていたんでしょうか

退職したおばちゃん=本店

現スタッフ=のれん分け店的な

のれん分け店の赤田さんが、この学食みたいに「師匠の味」を改良出来ていたら違っていた

さすが有栖さんが勤務する大学ですね

食堂のクオリティが高すぎる

第46話「ラオタなんぞ人間以下のクズだ」

常連が、実際は何もわかっていなかったと判明

芹沢さんはあいつらはラオタ、ラーメン食う以外に何もできない原生生物だと辛辣

グルタへの厳しさもクズに泣かされたから!?

このシリーズ本当ラオタに厳しいですね

要は「悪いファン」の事とはいえ

翻ってグルタは「良いファン」代表か

味覚がかなり鋭いらしい

第47話「流行らない本当の理由」

塩匠堂からのれん分けした店は全滅していた!?

グルタ、そもそも旨くないからだと気付きます

言いきっちゃったよ!?

本店の繁盛は「雰囲気」のせいだと

行列、カリスマ店主の雰囲気か

決め手は「舌は確かだが、ラーメンに興味がない」友達に試しに食べて貰った事

前知識がない人間が食うと悲惨でした

曰く怖い店主が不味いラーメンを作ってる店

雰囲気、補正って怖いなあ…

グルタ『つまるところ 僕はこれまで…』

『永友さんのラーメンじゃなく、幻想を食べてきたんだと思います

結論はシリーズ的にはお約束なもの

ですが「自力で見つけた」のがデカい

本店はカリスマ店主の行列店、その雰囲気が客に味を誤認させている

皆、ラーメンでなく情報を食べていた

自分の舌で味わってなかった

グルタが芹沢さんが嫌うラオタじゃない、大事にしているお客と同じタイプだと明示

藤本同様、見込みある若者と解った瞬間か

神麺亭支店事件など、頻出する雰囲気問題

芹沢さんがまた指導者モードに…?

第48話「ジャンルの中の貴賤」

芹沢と有栖は、本当の理由を探り当てたグルタを口封じへ飲みに誘いました

塩匠堂本店、永友を実は侮蔑しているのだと

前巻の不自然さの理由ですね

創業当初は革新的な美味、芹沢さんたちも尊敬

ですが十年で味の改良を止め、相対的に「不味い店」になったとバカにしていた

そう思っている事は黙ってて欲しいんですな

業界人同士のタブーの話か

35年前、開店当初は本当に美味

ですが改良を止めた結果、いつしか時代遅れの味になってしまった

それで繁盛してる本店はともかく

同じ味で他所に出店しても、商売にならない

本当なら本店も改良すべきですが、なまじ繁盛してるので「自分は正しい」と思い込んでる

でも永友、本当に気付いていないのか?

彼の過剰反応は前振り?

ラーメンハゲ座右の銘

芹沢『しかし何と言っても…

『あらゆるジャンルに貴賤はない、だが、ジャンルの中には厳然として貴賤が存在する』

 だな』

またもプロレス論で盛り上がって引用

またオッサンが若者を置き去りに!!

定型句、職業に貴賤はないを推し進めた言葉か

ジャンル内での審美眼を持てという事

自分の頭で考えろという話か

ラーメン屋だろうがラーメン評論家だろうが恥ずかしがる事はない

だが良きラーメン屋・評論家たれ的な

今回のように「発展性のない店、味のわからんラオタは賤しい」となじる芹沢さんらしい言葉

自分の舌で味わい、頭で判断しろという事

有栖さんと揃って酔っとる!!

つまりテコ入れの最善策は

グルタ『また、それですかあ~~~っ!?

とりあえず売れる店にする為のテコ入れ策

曰く家系か次郎系への転向

前巻で言われたばかりですが、それだけ有効な策なんですな

一番有効な策は一番ありきたり

読者的には新鮮味に欠ける…?

第49話「なんだか嫌な予感が…」

芹沢『だ、誰がヤクザだっ!?

泥酔ののれん分け店主・赤田に絡まれ、芹沢さん誤解されるの図

グルタ君も骨の髄までYoutuberだな!!

こういう時、有栖さんの腕力も頼りになる!!

実は赤田、本店に反論して破門されてました

なんだかんだで頼られそうになり、嫌な予感を感じる芹沢さん

面倒事が嫌いな主人公の鑑

問題の本店店主は「老害」?

ただ反論への過剰反応、本店・永友氏もうすうす理解してるパターンですかね

元々は凄い人だと幾度も描写されてますし

ダメなラオタ連中とは話が違う

第50話「ハイロー!! シルバー!!」

対応に困ったグルタは、けっきょく赤田に「繁盛しない理由」を正直に話してしまいます

その頃、芹沢さんは電動アシスト自転車を購入

ローン・レンジャーごっこしとる場合か!!

想像以上の爽快感だったらしい

これが前振りなら、老いても「アシスト」があればなんとかできるって話なのか?

本店永友もまだ「上」を目指せる的な?

芹沢さんがまたネタになりそうな大ゴマを…!!

第51話「禁断の書」

芹沢『やばいのがあったぞ!

 プロレス界の禁断の書「ケーフェイ」に

 元祖暴露系とも言える門茂男!

第一巻以来のミシュラン星ラーメン屋・米倉再登場回!!

久々に帰宅、懐かしい本を見つける芹沢

並行しのれん分け店主・赤田も、自分のラーメン作りへ奮起

散々な見苦しさで胸が痛い

まあ酔わなくてもヤバい人が多い本シリーズ、酔うとヤバいなんて可愛いものですね

また米倉はネットTV企画に難航中

今巻は大人しいしもっともらしい

ですが察するに、これまた「禁断で暴露系」なテーマとなるんでしょうか

ラーメン界禁断のお話…?

第52話「ラーメンハゲ1996」

芹沢『「サウナー」っていうのもなんだかな。

「サウナの常連客」と何が違うんだ?

独り芹沢さんがサウナ界隈に愚痴っていた頃

米倉も永友を尊敬し、企画をやりたいと言及

ですが彼は進歩派の過激派、"停滞"する永友にボロクソ言いそうですが…?

のれん分け赤田の新作も完成

こっちは意外にすんなり

泥酔や今まで言いなりだった自虐に尺を割きましたが、腕自体はしっかりしてるんですね

鍵はゴボウ、豚汁ラーメンといい強い!!

意外ですが納得の食材でしたわ

1996年、芹沢が受けた恩

開店当時ガラガラだった清流房に、永友が来店

まだ永友が味の改良に励んでた頃か

彼はガラガラで若造の店、"雰囲気最悪"でも味に向き合って美味だと正当評価

どころか雑誌で言及までしてくれた

紛れもない敏腕で恩人だったんですね

芹沢、過去だと切り捨てようとするも後ろ髪を引かれる様子がありありと…?

前髪すらありませんが…?

第53話「麺屋あかだ」

芹沢『それはともかくとして…

赤田のラーメン改良は灯台下暗しの策で大成功

できなかったのは考えが硬直してた為か

実際に繁盛しますが、芹沢さんは何か言いたげ

また「グルタ視点」でテコ入れ成功ですが、物語的に盛り上げ不足なのも確か

若者が一生懸命向き合って解決した「美談」

次巻は悪事、破壊的なお話に…?

米倉提案のネット番組企画

米倉『永友和平リスペクト系ラーメン店の特集です!!

芹沢『は?

芹沢さん、電動自転車でライダー気分スね!!

米倉の企画は一見マトモも裏があり、芹沢さんは察した上で受けた様子

曰く生ける先人へのリスペクト企画

往年の人気歌手が、現代歌手とコラボするようなもの

確かにそいつは面白そうなんですが…?

米倉こそ「進化を止めた先人」をボロクソにこき下ろすタイプ

米倉曰く自分も芹沢も永友に影響を受けた

そうした現代の店を集めて「永友を讃え」つつ、ラーメン史を浮き彫りにする企画

褒められるのが好きな永友にぴったり

永友教とまで称される永友

ですが彼の「雰囲気」を粉砕し、再起を促す番組なんでしょうか?

それだと営業妨害もいい所ですが…?

※トップに戻る

らーめん再遊記 7巻 感想[半年で潰れる]ラーメンハゲの予言

らーめん再遊記 感想

らーめん再遊記 6巻 のれん分け店の不振

2023年5月6日漫画感想(小学館)らーめん再遊記,小学館,漫画感想

Posted by 管理人