チ。―地球の運動について― 第1話 感想[爪が剥がれると何が一番困るか?]ネタバレ
初回は第2話「今から、地球を動かす」まで一挙配信
チ。―地球の運動について― 第1話「『地動説』、とでも呼ぼうか」感想
公式あらすじより引用
舞台は15世紀のヨーロッパ某国。飛び級で大学への進学を認められた神童・ラファウ。彼は周囲の期待に応え、当時最も重要とされていた神学を専攻すると宣言。が、以前から熱心に打ち込んでいる天文への情熱は捨てられずにいた。
ある日、彼はフベルトという謎めいた学者と出会う。異端思想に基づく禁忌に触れたため拷問を受け、投獄されていたというフベルト。彼が研究していたのは、宇宙に関する衝撃的な「ある仮説」だった――
毎週土曜24:10分、最新話一週間無料。ABEMA ANIMEでは日曜22時30分配信
https://Twitter.com/chikyu_chi/status/1842399315735478418
禁忌を犯す、中世ヨーロッパを舞台にした"天文学"の物語
凄惨な冒頭から始まり、忘れかけた第2話ラストで回収して幕
ラストで新たな疑問が浮かぶのも快い
続きが気になる初回でしたわ
一番男前だったのはフベルトさん
研究一徹、また「終わり」を見越していた目配りの広さも魅力的でした
そんな男でさえあっけなく死ぬ
呆気なさがリアル
また主人公ラファウは割とクソガキ
普段は世渡り上手、なのに時折かなぐり捨てる行動力が見飽きません
大学で何をしでかすか楽しみ
舞台は15世紀 前期
ラファウ『(世界、ちょれぇ~~~~♪)』
殴りたい、この内心
主人公ラファウは元孤児
しかし教会関係者のポトツキに拾われ、世渡りの才を発揮
無事安楽な人生を手に入れかけたも
天文学に魅入られ逸脱
フベルトの研究・異端である地動説に心酔し、大学で密かに研究する事を目論むのでした
しかしもしバレたら、異端として拷問・処刑一直線というハードな時代
死と隣り合わせで完遂できるか?
その薄氷っぷりが面白い
当時は天動説が主流
神が地球を特別に作ったから、その周りを星が回るのだという部分が肝
否定は神へ侮辱扱いになると
ガリレオ・ガリレイへの異端審問はあまりに有名ですね
それでも地球は回っている……?
異端審問官ノヴァク
異端審問官ノヴァク『知ってますゥ? 爪が剥がれると何が一番困るか』
略『答えは激痛です……』
一番の難敵がノヴァクで、元傭兵ゆえか合理的で頭が回るサイコパスらしい
そも主人公ラファウも合理的
フベルトも合理的
皆合理的で、しかし譲れない部分では破天荒になるギャップが面白い
また初回からノヴァクは散々拷問
彼に捕まれば大惨事
絶対に捕まってはならない、と身に染みる初回
なんておっそろしい鬼ごっこ
そして二話ラスト、同じことをノヴァクが行う場面が
あれは拷問だったんだと痛感する幕引き
これが当たり前な時代か……
また街には浮浪者がちらほら
中世の悲惨さをがっちり描写
だからこそ、切り抜けてきたラファウの世渡りの上手さも染みる初回でした
時々めっちゃ現代言葉なのが笑える
異端学者『たったの十枚だ! さっさと終わらせろ!!』
『『…………………』』
ノヴァク『……ネグリさん、68枚』
学者『!?』
ノヴァク『爪って、生えてきますから』
とにかく人の心がない
中には“爪剥ぎ"拷問に耐えるものもいるが、それはそれで構わないのだと
自白するまで何度でも剥ぐだけ
剥いだ爪と共に見せつけるのが圧巻でした
こんな発想があるのか
あってたまるのか
僧侶『え? 審問官は独身のはずじゃ……?』
僧侶B『ン、知らないのか? ノヴァクさんは出家せず在俗でやってる』
そんな特例の審問官だと
娘さんって実在するんですか…?
非情な男が、家に帰れば普通の父親という在り方を地で行く男
笑顔で家族愛を語りつつ他人の家庭を平気で壊す
また彼は"仕事"と割り切ってる
決して情に流されない
そんなとこが気に入られてるんでしょうか
養父ポトツキも教会に盲目
と思わせる流れだったも
しかしフベルトと友達で、しかも家に天文学の資料がたっぷりあった
だからこそラファウは天文学に惹かれたのでしょうし
養父もただものじゃないのか
またフベルトは偏屈
彼が認めたなら相当な人物なのかね
予告はないらしい
最後にEDが流れてそのまま幕
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