悪役令嬢転生おじさん 5巻 感想[美味と秘密の巣窟]学園ダンジョン編!! ネタバレ

悪役令嬢転生おじさん 5巻 感想

公式あらすじより引用

屯田林憲三郎は妻子ある52歳の公務員だが現在、娘がしている乙女ゲームに似た世界の悪役令嬢グレイスとして生きていた。「主人公」アンナに親目線で接するグレイス(憲三郎)は彼女の好感度を上げようと画策するが、裏目に出て皆から好感度を上げられてしまう。学園で1年ながら選抜組になったグレイスとアンナはダンジョン探索に入る事に!?大ヒットコミックス新刊!

公式で巻頭ちょい読みあり(外部)

著者:上山道郎
初版:2023年6月5日

学園ダンジョン編! 意外な形から「転生」にも言及へ

悪役令嬢転生おじさん 5巻 感想 ネタバレ 学園ダンジョン

表紙の武装グレイス嬢美しい…

作画めっちゃ複雑!?

回復アイテムに舌鼓だった皆が可愛い!!

その点王子コンビはやや不憫

プリン食べて欲しいですね

ゲーム定番、ダンジョンに潜り攻略する「楽しさ」にワクワクする回でした

憲三郎は後半それどころではなかったものの

ゲーマーならでは楽しさですね!!

また例によって「親目線」

常に最善を選ぼうと、考え続ける様が「転生もの主人公」として珍しい

油断のなさが実に大人でした

学園ダンジョンと転生の謎

実は王家は古龍と契約、龍がグレイス達を世界の異物として排除を図るハプニング!!

今回は古龍に招き寄せられたのか?

その理由は明言せず

もちろん転生者・憲三郎は異物

のみならずグレイスも異物扱いなのか?

歴史が変わってしまいますし

古のオタクvs.乙女ゲーダンジョン!!

男目線、おじさん目線で楽しむ乙女ゲーというコンセプトな本作

憲三郎は未経験でいつも困惑しっぱなし

でも今回は無双でしたね!!

己の得意分野、昔取った杵柄を大車輪する憲三郎には終始笑いっぱなしでした

古のオタクtueeeeeeee!!

前巻とは一転

前巻は新キャラ、両親など様々なキャラが入り乱れる学園祭

対し今回はレギュラー中心と対照的

特にアンナと共同作業

毎度ながらいい子で、憲三郎がつい親目線になるのも解るってものですね

真グレイスも毎巻ちょっとずつ登場

また真相へ近付いたか

第29話「学園ダンジョン!! その1」

『ここは学園ダンジョンの地下75層……!?

いきなりバトルから始まった“学内"ダンジョン

何が起きたか振り返りの回

ゲームイベントとして「使い魔のレベル上げ」「攻略対象の好感度上げ」が目的

が、何故か強制転移で深層

新章・迷宮編始まった!!

本来なら低層だけ、"クリア後のやり込み要素"である深層に飛ばされるトラブル

何故かクリア特典を利用している状態?

かと思ったもそうでもない様子

憲三郎『なんたって』

『そりゃあ実際にダンジョンを攻略できるなんてゲーマー一生の夢だもんなあ…!!

なお憲三郎、当初はノリノリでした

確かにその通り

悪役令嬢系定番イベントですが、このワクワクはちょっと珍しいですね

男性ゲーマー目線ならではでしょうか

モブせかも男性目線ですが

悪役令嬢・グレイス憲三郎とアンナが孤立

参加者は厳選、生徒会メンバーのみ

加えて上級生も補助で参加

つまりいつものメンツ

この手は「こういう危険な場所に、貴族が行くのはどうなの?」という感想もちらほら

対し本作は「選抜メンバー」なんですね

選ばれし者とはさすがグレイス様

第30話「学園ダンジョン!! その2」

グレイス『まずは76層!

憲三郎の判断力が試される

優しいアンナは、同様に転移したメンバーを助けたいと心配

しかし憲三郎は大人として迷います

アンナを守るのが最優先事項だと

つまるところ「進む」王道展開も、じっくり悩んで答えを出すのが年の功ですね

階段が安全地帯という情報も提示

小出しなのが分かりやすい

進むべき「道理」

あくまで安全を最優先しつつ

背を押したのは、属性相性がある事

土・水・火・風

基本的に一人一属性

その為、二人だけではどこかで行き詰るかもしれないので合流優先へ

定番の属性問題が道理となるのか

この動きもゲーマー的ですね

グレイス憲三郎は特殊

属性を二つ持ち対応範囲が広いのが特徴

グレイスと憲三郎で二つ分か

この長所が活きる展開なんですな

第31話「学園ダンジョン!! その3」

『『う、美味~~~~~~~~~~~~い!!!』』

悪役令嬢転生おじさん 5巻 感想 ネタバレ 学園ダンジョン

とにかく美味しかった「自販機」回!!

娘の導きでゲームの回復アイテム販売所を発見

そこで得られるのは、"ゲーム用"の現代的な料理なのでひたすら美味しい!!

現代料理無双!現代料理無双だ!!

前にこの世界は料理が美味いと憲三郎が発言

ここにきて現代料理とは意外でした

料理は温かいもの、冷たいもの

購入コインはモンスターが落とすもの

撃破時の「属性」により色が異なるコインが得られ、コインによって料理が違うのだと

また二属性合体魔法だと二色のコイン

えらく種類多いな!?

リアクションかわいい!!

ただ結果的に「なので、違う属性を持つ仲間を助けよう」という新たな動機に

グレイス嬢、目的入れ替わってません!?

慎重さが消えた!?

第32話「学園ダンジョン!! その4」

屯田林 日菜子『生徒会メンバーが

 恋愛対象ではなく

 料理を出すコインにしか見えなくなる罠……!!

もはや料理しか目に入ってない!!

そんな風向きを変えたのは、"自販機"が転移装置を兼ねていたと発覚した事

ゲームでもそうだったんでしょうか

ダンジョンあるあるですね

うっかりランベール、オーギュスト、リシャールが姿を消してパニックに

これは単行本なのですぐ続きが読めるものの

ここで「続く」はハラハラしますね!!

第33話「学園ダンジョン!! その5」

憲三郎『油断していた!!

『今回は期間の魔法陣だったから良かったものの……

 あれがもし転移系トラップだったら

 悔やんでも悔やみきれないところだ……!!

転移の正体は「スタート地点に戻す」もの

憲三郎、本気のRTA回!!

すなわちリアル・タイム・アタック!!

己の“油断"を悔いた憲三郎は、自身のゲーム体験を総動員しダンジョン攻略を敢行

改めて王子コンビ救出に力を尽くすことに

同行はアンナと王子側近ピエール

人数が減りフットワークも軽くなりましたね

現代 愛妻・美津子の感嘆

屯田林美津子『久しぶりに見たわね~ お父さんの本気のRTA……!』

愛妻も快哉のスピードクリア!

見える!オッサンの幻影が見えるぞ!!

憲三郎は初見も、"ゲームの迷宮は攻略させる為に作られている"が哲学

ファミコン時代からのゲーム経験を駆使

アッと言う間に最深層

ゲーム的に、本来なら最大20層なのに75層まで飛ばされてしまったグレイス憲三郎達

ですが想像以上にサクサク進みますね

能力値は問題なかったのか

屯田林日菜子『この世界の・・・・・ このダンジョン・・・・・・・は……』

『誰のどういう意図でもって作られたんだろう……?

現実側からゲームを見ている娘の疑問

たとえば、何かを封じる為だとか

そうした謂れが解らない

このゲームをクリアしている日菜子さんでさえ知らないのか

とすれば現実帰還に関わる問題?

転移自体に関わるもの?

リュカ王子『スピカの制限解除…… 75%!!

95層で王子兄弟に合流も若干の謎が

弟リュカの能力で、王子の使い魔が“強化"

というか制限解除

幼体のような使い魔は、本来ちゃんとしたモンスターだという事か?

グレイスの相棒は小竜オリオン

解除すれば巨大なドラゴンに?

それも「制限」という事は

使い魔は力を抑え込まれているのか?

この辺も気になる下りでした

グレイス達は今よりずっと強くなれるのね

第34話「学園ダンジョン!! その6」

グレイス憲三郎『それを決めるのは悪役令嬢わたしでは無い……!!

物語的に重要かもしれない分岐点の回!!

この先は王家の秘事

主人公アンナが関わるなら、王子ルートに進む可能性が高いという事

もちろんアンナは進む事を快諾

逃げれば一つ! 進めば二つ!!

いつもの齟齬!!

もっともマリアは「グレイスの嫁ぎ先に付いていく」という意味で王子ルートを選択

違うそうじゃない

もちろんグレイスは気付かぬものの

そういや王子と婚約者でしたね

悪役令嬢の定番設定!!

ついでに王子のいつものボケも出た!!

ダンジョンの正体

実はダンジョンが先に存在

最深部の“眠れる古龍"と王家が契約、監視する為に学園が建てられたのだと

練習用とは建前だったんですな

なんの契約を結んだんでしょ?

契約したのに監視?

結局、ダンジョンが何のために作られたのかまでは解らず終い

この龍は神の眷属に近いらしい

眠れる古龍

本物のグレイス『わ…… わたくしは…………ッ!?』

眠れる古龍『……グレイス……

『グレイス…… オーヴェルヌ おまえの…… いや

『おまえ達の存在は……

 この世界の理に……

 反して…… いる……!

事態急転、古龍自らがグレイスを抹消へ出現

もちろん憲三郎の事と察せられるも

グレイス自身も含めてる?

彼女達が生き残る事で、歴史自体が変わってしまうことを警戒しているんでしょうか

悪役令嬢モノはいわば歴史を変える為の物語

それを危惧しているのか?

学園長『そこまでだ』

幸い、学園長がいきなり現れ事態収拾

なるほどすなわち古龍の監視

そら強いワケですわ

やがて何故か皆の記憶が消され、地上に帰還してハッピーエンドとなったものの

読者的には疑問が残る結末となりました

記憶を消したのは学園長?

何せ謝罪シーンが意味深

学園長自身、この世界の秘密に関わる側の存在だったりするんでしょうか

ヘタすると長命種なのかもですね

古龍と渡り合ってますし

第34.5話「プリンの記憶」

憲三郎『プリンなら日菜子が子供の頃に作ったことがある

憲三郎どんだけ良き父なの!?

自販機プリンの味が忘れられず、幼メイドのジョゼットを誘って再現に挑戦

中身おっさんの料理回

クッキングパパだこれ!!

憲三郎『なんだかつい最近も日菜子の声を聞いたような気がするぞ』

気付いてしまわれましたか!!

なお追求せず

器用なアンナでなく、むしろジョゼットがメインだった回

彼女にハラハラする「親目線」

読者まで親目線にさせるとは罪な子でした

リアクションが昭和ァ!!

藤子不二雄!!

あとがき

筆者上田先生ご自身の、RPG体験を動員し「楽しんで」描かれたとの事

ジッサイタノシイ!

また今回から背景CGに環境を刷新との事

我らのお布施がパワーになった!!

こうして実際に言葉、形になったと思うと感慨深いですね

ただちょっぴり背景が煩く感じました

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