ゴールデンカムイ 4期 38話 感想[名探偵門倉]さよなら僕のオベンチョ…!! ネタバレ

ゴールデンカムイ 4期 第38話「繭」感想

公式あらすじより引用

土方と牛山は関谷に与えられた毒を飲み、仮死状態で地中に埋められていた。だが、覚醒した牛山が外にはい出し、朦朧とした意識のまま徘徊。そこに居合わせたいじめられっ子の少年・チヨタロウと奇妙な関係を築く。

一方、捜索を続ける門倉とキラウㇱは関谷から脅迫状を受け取っていた。関谷の要求は、刺青人皮と土方を埋めた場所の交換。しかし、折しも刺青人皮を持つ永倉は不在で、受け渡しまで時間はない。二人はどう動くッ!?

用心深い関谷が指定した取り引き場所は、凍りついた阿寒湖のど真ん中。対して門倉たちは、取り引きに失敗したと見せかけて逃亡を図る関谷を追跡する計画を立てていた。だが、その途中で湖の下から牛山が出現。関谷が逃げる方向を変えたため、計画は失敗に終わってしまう。

その後、牛山の上着から蚕の繭が出てきたのをきっかけに、土方の居場所が蚕種製造所だと判明。門倉が現場に向かうと、関谷は自分たちと土方の命を賭けて種繭雌雄鑑別器を使った運試しを持ちかける。門倉が毒を引いたのを確認し、土方を掘り出そうとする関谷。

だが、経験と判断力で毒を克服した土方によって関谷は倒され、門倉も持ち前の凶運のおかげで一命を取り留めるのだった。

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公式サイト公式ツイッター(外部)

https://twitter.com/kamuy_anime/status/1579486913274281985

運命の輪、運命を試す死刑囚・輪一郎事件

確実に死ぬと知って、土方の為毒を飲んだ!!

推理はダメだが熱い男だ迷探偵門倉!!

一人の男が救われ、一人の少年が成長を果たした阿寒湖事件

いや少年、良い話みたいにしてたけど
だいぶタチ悪かったよ!?

門倉の覚悟と股間が光る回だった…!!

土方『この時代を生き抜くには運だけでは事足りん』

運命の輪と蚕のオスメス判定機を絡めるアイデアも秀逸でした

なんて和製ホイール・オブ・フォーチュン

運命、神と死に救いを求めた輪一郎

生きる為、薬物知識・自ら毒を飲む度胸で「運」を引き寄せた土方さん

運をも意志で引き寄せる!!

土方さんの能動性がカッコ良かった!!

冒頭 消息を絶っていた不敗の牛山

本当に関谷に捕まり、土間に埋められていた

が、どっこい自ら這い出した!!

完全にゾンビ

関谷は毒に長じ、牛山を仮死状態に追い込んでいました

さしもの牛山先生も毒は効くんですな

地元の子供『マリモ喰えよォ~?』

前回、スケートしていたぽっちゃり少年

イジメッ子に捕まりマリモ刑

阿寒湖名物マリモッ!!

なんて地域性あふれるイジメ方でしょうか

博多なら辛子明太子喰わせるのか…?

子供『ぼっちゃん、マリモは口に合わねェか~?』

ボンボン『ええ!?

 君たちマリモ食べてるの?!

 貧乏だとマリモ食べなきゃいけないのか…?』

ナチュラルに煽ってるぞこのボンボン

無知は罪

結果子供達を怒らせてしまい、極寒の北海道で木に括られてしまいました

炭鉱会社のボンボンなんだそうな

これだからボンボン

やっぱコロコロよ

不敗の牛山『オベ~~~』
ボンボン『あの~…、助けてくれます?』

幸い不敗の牛山が通りかかったも意思疎通不能

関谷の毒で、意識が朦朧としてるらしい

すげえな

犯罪の香りがしますね

ボンボン『待って! お腹空いてるんでしょ!?』
略『あげるから助けてよ!!』

幸いおぼっちゃまくんは桃を持ってました

世にも珍しい「桃の乾物」

祖父が武田信玄で知られる山梨住まい

いつも送ってくれるんだそうな

いいなあ羨ましい

ただでさえ甘い桃を乾物に?

ボンボン『違うけどすっごい!?

縛っている枝から外してくれと頼んだ少年

しかし牛山、大胆にも枝ごと粉砕

まあ自然破壊!!

少年の顔くらい太い枝が折れた!?

ボンボン『たすけてくれてありがとう!』

『僕の名前はチヨタロウってんだ!

 君の名前は?』

牛山『オベン…、チョ……………』

意識朦朧の牛山、オベンチョと呼ばれる事に

少年曰く「僕の子分 怪人オベンチョだ!!」

スムーズに子分にしやがった!?

おぼっちゃまくんは乾物をあげるから、子分になってくれと牛山に要請

そのまま亀ならぬ怪人にパイルダーオン

なかなかの交渉上手

こりゃ大物になりそう

たいしたおぼっちゃまくんだ…

Aパート 土方歳三の運命

関谷『そんな男の運命とは、この程度か……』

土方の並外れた経歴を並べあげ、"結果"に失望する関谷

土方ほどなら運も神がかりだと期待したか

しかし土方、フグ毒を引き当て仮死状態

もっとも致死量飲んでも生きてる体力は超人的

関谷、これ幸いと埋めて人質に利用へ

無駄を出さないのは大切

関谷『牛山がいない?! なんて奴だ!』

『自分で棺を壊して這い出てくるとは!!』

毎回、こうやって埋めてる関谷にも初めてのことだったそうな

さすが体力お化け

これはゾンビですか?

ですがチョウセンアサガオを投与し幻覚状態

効果は丸一日続く優れものだそうな

別名「気違いナスビ」

直球ですね

几帳面な連続殺人犯 

チヨタロウ『エサもってきたよー!!』
牛山『ミィィィ……』

ちくしょうかわいい

翌朝。少年は牛山を家に連れて行けず、毛布を与えて木のうろでかくまってました

猫飼ってんのと違うぞボウズ

が、心から「子分」を可愛がっている様子で
スケートを教えてくれます

いい親分さんじゃあないですか

今日の牛山さんかわいい

旅館の女将『お客さん起きて!』

同じく朝、本当に宿に戻って一杯ひっかけて寝たらしい門倉

まあ土方サンが倒されたとは信じがたい

彼へ関谷から脅迫状

関谷は捕まえた証に、土方の和泉守兼定を宿へ

以前、銀行強盗して奪い返した奴ですな

門倉『永倉サーン?!

キラウㇱ『永倉いない』

門倉『どこぉ!?』

言い方かわいいなぁ!!

曰く門倉が役に立たないので、しびれを切らして自分で探しに行ったとの事

関谷は土方さんと刺青人皮の交換を要求

永倉さん不在で渡り合うのは厳しい

実質戦力がゼロに近い

キラウㇱ『土方ニシパが生きてる証拠はないだろう?』

とはもっともですが、関谷の手口なんだそうな

単独犯ゆえ人質を見張れない

その為、常に人質を生き埋めにしている

棺桶用意するのも大変でしょうに

門倉『あいつは几帳面に必ず人質を生かしておく』

『人質が生還する運命も肯定しているのさ』

変態ひしめく本作でもかなり真面目な人物

ですが手紙曰く、数時間で窒息死してしまう

制限時間付きの取引とは上手い

ですが間の悪い事に、人皮は外出した永倉さんが持っているのです

さすがカドクラ間が悪い!!

牛山『マアア~~~!!』

チヨタロウ『上手い上手い!

 すごいよ天才だ!!』

運動神経抜群のマアアさんは、スケート「ゲロリ」に軽々と順応

あんなにデカいのにすげえ!!

ゲロリは下駄にブレードを付けた和製スケート

江戸時代後半から人気なんだそうな

吐きそうなネーミング

いじめっ子『ここで遊ぶなって忠告したはずだぞ!』

再び現れたいじめっ子トリオ

ですが、怪人オベンチョを得たチヨタロウには怖くもなんともありません

まるで鉄人28号を得た正太郎少年ですね

これが力を持つという事なのだ…

悪い顔してやがる…

チヨタロウ『くっくっく!』

『どうしたあ?

 マリモ食べさせるんじゃなかったの?』

牛山に肩車してもらってイキるチヨタロウ

いじめっ子はなすすべなく、マリモを投げる事しかできませんでした

奇麗にハンペンの中央に命中!

ナイスコントロール!!

チヨタロウ『程度の低い奴らめ』

『行こうオベンチョ、貧乏がうつる』

マリモを投げつける事しかできない子供に失望

ナチュラルにひどい

冒頭といいそりゃいじめられます

いじめっ子たちは「腕力」「人数」で勝っていた間はチヨタロウにイキってた

彼らが急に弱気になって失望したのか

オベンチョ『ウガー!!

ですがマリモを投げつけられオベンチョは反撃

子供達を「敵」認定して駆逐し始めます

子供のケンカに不敗の牛山!!

オーバーキル!!

いじめっ子『ごめんなさい?!』
チヨタロウ『オベンチョ駄目?!』

三人のいじめっ子ははたかれ、投げ飛ばされ、アイアンクローで死亡寸前

幸い乾物を食わせて事なきを得ます

少年たち良く生きてたな…

北海道生まれは頑丈

チヨタロウ『(こいつは…、まさに兵器だ!?)』

今まで大人しかったオベンチョの危険性を認識したチヨタロウ

眠っていたロボットを見つけて仲良くなった

実は兵器だった的なアレか

ジブリっぽい

チヨタロウ『(葬らないと…!!)』

発想が荒んでる

さすが発想が逞しい

人間とはなんて勝手な生き物なんだ…

門倉『ちょっとキラウㇱ!』

他方カッコ良く走り出した門倉でしたが

いい歳なので早くも体力切れ

土方さん達みたいにはいかないよね

年取るとあちこちガタくるから…

なんとか交渉して騙くらかそうと提案する門倉

キラウㇱ『そんないい加減じゃ失敗するぞ門倉!』

門倉『じゃあ! 他に良い手があるのかよ!

 ほぉら思いつかねえだろ!

 貧乏人!!』

キラウㇱ『お前だって無職で貧乏だろ!

 肛門ほじりジジイ!』

争いは同じレベルの者同士でしか以下省略

子供レベルの喧嘩をする門倉達

いやむしろ、チヨタロウの方が大人な対応だったのかもしれません

あんな大人も嫌ですけど

前回でケツあながアダ名確定してやがる…

チヨタロウ『(僕の街を守らなければ…!!)』

守護らねばならぬ

少年は怪人オベンチョを葬り去ることを決意

曰く「湯壺」に落とそうと決意します

ナレーション『阿寒湖は湖底から温泉が湧き出ており

 冬に湖面が凍っても

 あちこちにあちこちに「湯壺」と呼ばれる穴が開く』

湖面に出来た穴を利用、湖底に沈めようと計画

阿寒湖にだって穴があるんだよな…

子供だって殺るときは殺る

アカン子やで

子供が、不敗の牛山を追いつめるなど誰が予想したでしょうか

兵器を倒すなら水没に限る…!!

男・門倉、セクシー交渉事件

関谷『服を脱いで投げろ、丸腰で来たか確かめる』

門倉『肛門に猟銃を隠して来たぜ

 覗いてみるか関谷?』

以前の関係を皮肉り、手早くストリップを披露する門倉

この貧相さ、むしろ肉体美を感じます

関谷は用心深く、凍った湖面の中央に待機

周りは見渡す限り遮るものがない

交渉に最適なんですな

門倉『(そんな距離を狙撃できる奴ァいねえ…)』

一番近いほとり、身を隠せる場所でも一キロ先

ちなみに尾形曰く当時の銃だと、100m先は狙撃困難との事

彼は300m以内なら確実に殺せると豪語

初登場時は360mを狙撃

関谷『……今、後ろを見たな?』

略『向こうの岸に

 アンタと一緒にいたアイヌが待機してるのか?』

尻に隠している刃物は、そのアイヌに借りたのか?』

略『神様って本当にいるのかね

 門倉さん、あんたどう思う?』

交渉は決裂。ケツだけに

関谷は、門倉が力づくで聞き出そうとしていると看破へ

関谷は約束には義理堅いようなので

多分、人皮を渡せば土方を開放したのでしょう

素直に話した方が良かったのかね?

キラウㇱ『父に彫って貰った大切な物だから気を付けろ』

門倉が尻に挟み隠してたのはキラウㇱのマキリ

大切だと言ったというのに!!

二回も言ったのに!!

本当マキリは色んな場面で活躍しますね!!

刺青人皮は永倉さんが所持

基本的に待機役、かつ戦闘力は土方さんに勝るとも劣らない

大事な物を持つにはうってつけ

ですが今回、土方を捜しに外出中

さよならオベンチョ、おひさ牛山

チヨタロウ『ごめんよ!

オベンチョを葬る瞬間、彼との楽しい思い出が過ぎるチヨタロウ

いつの間にか絆が築かれとる?!

ですが故郷を守るべく少年は決断

少年は大人になったのだな…

チヨタロウ『ごめんよ! オベンチョ!! 僕を許してくれー!!』 

チヨタロウは好物の乾物を投げ、牛山を湯壺へ

牛山、世界を狙えるジャンプ後に水没へ

生まれる時代を間違えたな!?

いや最適の時代だったかもだけども!!

門倉『ゲロリ?!』

他方関谷も、和製スケートを履いていたと判明

関谷、颯爽逃走!

揃いも揃ってスケート上手くない?!

これは追撃不可能…?

門倉『(……なんつって♪)』

回想・門倉『どうだ!! 良い案なんか他に無ェだろう!!』

回想・キラウㇱ『わざと取引を失敗させて

 関谷を逃がして

 俺がこっそり後を追いかければ良いじゃないか』

『刺青剥がしに土方ニシパと牛山ニシパのところへ戻るだろ』

回想・門倉『それ採用』

意外に知恵が回るキラウㇱ、即・手のひらを返した門倉の胆力

実はキラウㇱのところに誘導してたんですね

さすがアイヌの猟師さん

関谷、門倉の視線からそっちに敵がいると推測

ですから反対に逃げましたが、実はそっちにキラウㇱが潜んでいる

意外や門倉たちが一枚上手…?

関谷『牛山?!』

ナレーター『牛山の飲んだチョウセンアサガオの効果は

 この瞬間に切れたッ!!』

門倉『牛山さん?!

 よりにもよってなんでそんなとこから現れるんだ?!』

略『なんて大誤算だ、ツイてねえ……』

よりにって罠を阻む格好で、湖底から牛山出現

驚いた関谷は、罠とは正反対の方向に逃げ去ってしまいました

これも門倉の凶運…!!

強運じゃなくて凶運…!!(公式)

門倉『いたたたた!? 剥ける?!』

際し門倉、関谷を阻もうとして飛ばされ氷上にチン〇をこすりつけるように滑る事に!!

門倉は剥けてない!!

下ネタを挟まずにいられない胆力!!

きたねえケツだぜ!!

Bパート 牛山拉致の真相

牛山『あの女郎~、関谷に金で頼まれたのかなあ?

 精力剤と言われて

 何か飲んだところまでは覚えてるんだが…』

門倉『チンポ頭野郎が!』

チンポ頭先生『また女郎に裏切られた……』

関谷は土方に「あんたを人質にしたと偽って毒を飲ませた」と説明

さすが牛山、漢だぜと思ったものですが

実は単に女に騙されていた

子供に乗られたり女に騙されたり額にハンペンがくっついてたり

チンポ先生は平常運転ですね

よく生きてんなこの人

名探偵門倉の推理ノート

門倉『これは土方さんの目撃現場にもあった白い殻…?』

牛山のポッケから白い殻

これをちょうど自分の股間を隠すようにして見つめる門倉

アングルがいやらしい

門倉『謎は深まったッ!!』

また始まったよ迷探偵門倉タイム!

相変わらずの即答

もうちょっと考えよう?

思考回路がショートしてない?

キラウㇱ『蚕の繭だろそれ』

幸い名探偵キラウㇱが乱入

この人ホント頭が回る

義理堅いし、雇って正解でしたね

門倉『点と点が一つの線に結ばれたッ!!』

『蚕の糸だけにッ!!!』

キラウㇱは牛山が捕まった時、蚕の繭がポケットに紛れ込んだと推測

つまり敵は蚕場農家にいる!!

冬は時期じゃないので無人

隠れ家にもってこいなのだと

運命の種繭雌雄鑑別機

関谷『よくここが解ったな、門倉看守部長殿』

門倉『名探偵門倉を舐めんじゃねえッ!!』

手分けして無人農家をあたったところ、ビンゴを引いたのは凶運の門倉

恥ずかしげもなく名探偵を名乗る勇気!!

ですが関谷は動じず、広いから見つけるのは無理だと語ります

マキリを突きつけられてるのに度胸が凄い

殺人者なのは伊達じゃない

関谷『ちょうど今、コイツを試していた』

『種繭雌雄鑑別機

 繭の重さがオスメスで違う事を利用し、分別する機械だそうだ…』

略『あんたには試練を与えよう

 繭にはトリカブト、フグ毒やストリキニーネ、青酸カリが

 致死量丸薬にして入っている…』

回る車輪上の道具である種繭雌雄鑑別機

関谷はロシアンルーレットに転用

対角線の繭を「毒」「無毒」に分けた

曰く門倉に一つ引かせ、その対角線上にあるものを自分が飲む

運が悪い方が死ぬルールか

回る種繭雌雄鑑別機

いわゆるホイール・オブ・フォーチュン、運命の輪に見立てているんですね

タロットカードにもなってる運命の輪

原作・野田先生のアイデアが秀逸

関谷輪一郎の行動原理

関谷『俺が毒を引けば』

『土方さんの埋められている部屋を死ぬ前に教える

 あんたが毒を引いたら……』

『俺が土方さんを助けると約束しよう』

が、カドクラ即刺し!!

門倉、いいから出せとマキリをブッ刺しました

門倉看守部長殿マジだ!!

さしもの関谷も目を見張るほど予想外

歴戦の死刑囚ならともかく、ボンクラ門倉がやったから予想外

土方さんが本当に大切なんですね

あまりに深くブッ刺した為か

簡単に抜けず、刃を中でグチャグチャやって引き出した門倉

いびるのではなく抜けなかった感じ

作画が生々しい

関谷も肝が据わってますな

関谷 輪一郎『俺は何か強い意志を持つ人間の運命に興味がある』

『門倉さん、あんたの行く道が正しければ

 運命は俺なんかじゃなく

 あんたを生かすはずだ』

門倉『おめえは本当は

 刺青人皮にも

 ましてや金塊にも興味ねえんだな……』

略『(関谷の行動原理は)

(この試練と呼ぶ、命をかけた運試しなんだ……)』

行動原理、脅しは無意味と理解した名探偵門倉

交渉には動機の理解が重要

前回土方さんが飲んだのも、それが解ったからだったのかもしれません

彼もまた、運試しがしたかっただけだとか
牛山の義侠心に応えたとか

色々複合したものかもしれませんが

凶運・門倉看守部長の決断

門倉『(俺はこういう時、絶対に外れを引く星の下に生まれたッ!!)』

『(たとえこの中の一個だけが毒だったとしても)

(俺は引く自信がある…!!)

(でも……、そうだとしても……!!)』

『(俺の命と引き換えに、土方さんが生きるのなら…!!)』

つくづく門倉も只者じゃあない

毒と解って飲んだ

関谷は「賭けに乗ったら、俺達の生死問わず土方の居場所を教える」と約束

看守として、関谷が約束を守ると知ってる門倉

敢えて自害同然に賭けにのった

普段とのギャップが熱い一幕でした

門倉と土方の縁は網走編で描写

網走典獄は中央から派遣されたお偉いさん

ですが看守は政治犯に立場が近い

彼の父もまた、戊辰戦争で土方と共に戦った旧幕府軍だったんだそうな

だからってここまで命を懸けるとはなあ…

連続殺人犯、関谷輪一郎の原点 

関谷『…結果が出るまで、身の上話でも聞いてくれるかい?』

『ある日曜日の朝だった……

 俺は幼い娘と家に帰る途中で、娘は俺のすぐ前をよちよちと歩いていた…

 何かがそばで爆発して俺も意識を失ったんだ』

『娘は頭と足の一部がはじけていた

 雷が落ちたのだと気付くまでは、時間がかかったよ』

『どうして娘が選ばれたのか…

 どうして俺じゃなかったのか…………』

『運とは神の意志なのか?

 俺のような人間を生き残らせるという事は

 神など存在しないのではないか?』

ほんの数瞬前まで、関谷輪一郎はただの心優しい父親でした

ですが娘の死で目が濁った

変化が悲しい

彼もまた、門倉同様に持って生まれた凶運の持ち主か

とにかく運が強い男だった

敢えて罪を犯し「悪」となった

ですが運試しで、いくら罪を重ねても死なない

罰を与えて欲しいのに死ねない

その繰り返し、運の強さが「運だめしの連続殺人犯」を形作ったのか

もちろん雷で娘が死んだのは「不運」

門倉同様の「凶運」なのね

門倉『約束は守れよ…、土方さんを……!!』
略『俺は、死ぬまで、どのくらいかかる……!?』

関谷輪一郎『数時間は苦しむ』

門倉『冗談じゃねえや…

 …………

 土方さん、申し訳ないです…

 お供出来るのはここまでです……』

飲んで十分で効きだした為、関谷はトリカブトだと診断

関谷は約束通り、土方を助けに行きます

やがて門倉は苦しむのが嫌で、さっさと楽になろうと毒をおかわりしてしまいます

脂汗だらだらめちゃくちゃ苦しそう

覚悟しててもコレはキツい

関谷『(土方はまだ使えるな)』

関谷は約束を守り「土方を助け」ました

ですがまだ使えると判断し、人質として使おうと考えます

ホンマ悪いやっちゃ

助けるとしか約束してませんもんな

この時代を生き抜くには

土方『若い頃に

 薬売りをやってた経験が役立つとはな……

 この時代を生き抜くには運だけでは事足りん!』

どっこい生きてた土方歳三

棺桶が開くと飛び出し、傍らのナタを拾って頸動脈をすっぱり!!

さすが生き抜く事に定評ある土方さん

運だけで生き延びた訳ではない!!

門倉『あれ……?』

『なんか収まったみたい?』

ナレーション『門倉が苦しみから逃れる為に

 追加で飲んだ丸薬は

 偶然にも二つともフグ毒であった』

『トリカブトとフグ毒のテトロトドキシンには

 実は拮抗作用があり

 互いの毒の効果を抑え合うのであったッ!!』

略『一方の土方歳三は

 フグ毒で意識が薄れる中

 フグ毒の致死量を下回らせるだけのトリカブトを

 密かにわざと飲んでいたのだ…ッ!!』

確かに運だけではないが、運もおかしい!!

土方が倒れた時、繭が二つ転がったのが伏線

関谷は体力があるからと誤解しましたが、薬学を駆使し耐えていたんですね

門倉は丸薬を二つ飲んだのですぐ回復

土方は一つなので仮死状態だった

関谷『トリカブトを選び出すことができたというのか…!?』

前回関谷は、八つの繭を土方に渡しました

四つは無毒丸薬

残り四つがそれぞれ一種ずつの猛毒

残った七つから正解を引き当てた

土方歳三『飲まなければ確実に死ぬ』

『なら、一か八かに賭けるしかない

 度胸と経験が運命を引き寄せた

 と言っておこう……』

関谷の運命論に話を合わせてくれる土方さん

実際1/7を当てたのは奇跡

ですが敢えて追加で飲む、という決断が出来たのは「度胸と経験」あってこそ

運を引き寄せるのも実力だと

土方さんパねえ

阿寒湖連続殺人事件・終幕

関谷 輪一郎『そんな事は奇跡だ…。そう、まさに奇跡…』

『やはり神はいた……

 そう思うだろう? 土方さん

 神はようやく俺に裁きを与えやがった…!!』

門倉『………………

 自分の信仰心と

 娘の理不尽な死に

 折り合いを付けようと殺しを重ね

 凶悪な自分を創り上げたんじゃないですかねえ……

「娘の死は自分に対する神の罰であるはずだ」

 ってね……』

笑って満足げに死んでいった関谷

元々キリスト教徒だったらしい

娘の死は、理不尽でなく意味あるものだと思いたかった

神を信じ、意味ある事と思いたかった

だから「運」頼みのやり方で殺し、極悪人になって罰を求めていたんですね

門倉、まるで刑事ドラマのような渋さでした

運が良かったのが関谷の不運

関谷は今回みたいな運試しを続けてきた

運が悪ければ、とっくに死んで楽になっていたのでしょう

なまじ運が良くて勝ち続け

余計に苦しみ罪を重ね

運の良さが不運、因果なエピソードでした

巻き込まれた人たちも含めて不運

土方『神の事はよくわからん』

『私は現生にしか興味はない

 この世に生まれ落ちて、命をどう使うか

 私はそれでいい』

門倉『せめてこいつの刺青は、上手く役に立ててやれればいいっすねえ…』

キラウㇱ『門倉、大丈夫かなあ……』

いやキラウㇱ、おめえも探しに行けよエンド

心配する姿が優しい

関谷は神の存在、神が与える運命を証明する事に命を懸けました

土方さんは興味はないが否定もしない

あくまで自分の生き方を語る土方さん

死ぬ為に生きた男と生き抜く男

土方さん熱く優しい……

後日談、一睨みでいじめっ子たちを黙らせたチヨタロウ

チヨタロウ『ありがとう…、オベンチョ…!!

 君を忘れない!!』

実は後ろに牛山がいたからだとは知る由もなく

少年は眼力で退散させたと誤解

強くなれた自分を実感

誤解ですが、少年が強くなれたのは確かだったと私は思います

思いますが釈然としない

美談なの?!

満足して逝った男、少年の成長

二人の男に幸福な結末

やるせなさと釈然としない感じ、これでこそゴールデンカムイですね!

笑っちゃうオチだった!!

杉元たち出番ゼロ!!

次回、第39話「硫黄のにおい」

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