ゴールデンカムイ 40話 感想[鯉登の原点]甘い始まり 月寒あんぱんの人!! ネタバレ

ゴールデンカムイ 4期 第40話「ボンボン」感想

公式あらすじより引用

昔日の鹿児島。十四歳の鯉登は、問題行動の多い「ボンボン」として腫れ物のように扱われる毎日を過ごしていた。そこに訪れた鶴見中尉との出会い。鶴見中尉は食って掛かる鯉登の頬を張り、心を許した彼の言葉に耳を傾ける。そして二人は一緒に月寒あんぱんを食べ、いつか再会できた日には友人になろうと約束するのだった。

それから2年後の函館。海軍兵学校への受験を控えた十六歳の鯉登が、何者かに誘拐される事件が発生するッ!

事件発生の4日後、鯉登の奪還作戦が鶴見中尉の指揮の下に開始された。誘拐へのロシアの関与が疑われる中、鶴見中尉は奪還のためにきちんと手順を踏んだ行動を要求。想定通りロシア大使館に犯人からの電話がかかってくると、鯉登の安否を確認した上で拉致現場の特定を急ぐ。

国のために一度は息子を見捨てた鯉登大佐だが、犯人の居場所が五稜郭だとわかると鶴見中尉と共に急行。無事に救出された鯉登は鶴見中尉が助けにきたことに運命を感じ、「ボンボン」を意味するロシア語を放った犯人のひとりが尾形だったとは知る由もなかった。

事件後、鯉登は進路を変更して陸軍士官学校に入学。旭川第七師団に配属され、軍人の道を歩みはじめる。

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運命の五稜郭、鶴見中尉どんとの邂逅

全ては鶴見中尉の策略と描く、疑念の幕引き!!

過去の鯉登は心酔、現代は疑念の始まり

劇団第七師団に翻弄された親子愛、鯉登父!! コミカルながらも男前!!

鶴見中尉との連携ライドは最高でしたね!!

世界が狙えそうなウィンク!!

月島軍曹回に続く、鶴見中尉の人たらし

青年鯉登を攫い、ロシアによる誘拐をでっちあげ救って見せた

鯉登親子を懐柔する為の鶴見中尉の策

おかげで網走監獄では軍艦まで持ち出せた訳で

僅か三人の部下でやった手際が凄い

策謀家・鶴見中尉どんの本領発揮ですね

鯉登、尾形が「誘拐犯」だと気付く…?

鶴見中尉は月島、尾形、それに前回登場の菊田特務曹長と共謀

ですが尾形、Барчонокと漏らした

あんな親子愛を見せられちゃったらねえ…

よく撃たなかったもんですわ

あの一言が、鯉登に気付かせる発端へ

つくづくトリックスターですわ

妾腹の子、父に愛されなかった尾形

鯉登父子のガッチリむっちりした絆ときたら!!

まるで昔のアニメだった!!

大真面目に現代作画で再現したのが面白過ぎましたわ

乳首オチも卑怯!!

冒頭 回想・鯉登音之進 14歳

鯉登『気をつけんかバカタレが!!

回想。14歳の頃、鯉登は鹿児島の名家で育ったボンボンでした

人をバイクではね、逆に怒鳴りつけた!!

最悪だこのクソボンボン!!

当時、生徒だけでなく教師からも恐れられていた鯉登14歳

こんな凶行が日常茶飯事だったのか

被害者『止まりなさいッ!!』

鯉登『キエエエエエエエッ?!』

しかし被害者、むっくり起き上がるとバイクを追走

飛び乗って後ろからお仕置き!!

いい薬ですわ

いい猿叫!!

頑丈だな「被害者」の人!!

鯉登『鯉登家の人間にこぎゃん真似をして!!』

『ただで済んち思ちょっとかッ!!』

被害者・鶴見『ケンカをするなら自分の名前でやったらどうだ』

鯉登、もっともだと思ったのか真っ赤に

まあ純情だこと!!

ですがすぐさま怒り、老人に杖を差し出させ切りかかりました

おそるべきは鯉登家の権力

鯉登『キエエエエエエエッ!!

しかし鶴見、杖とはいえ自顕流を左腕一本で受け止めた!!

受け止め逆に杖をへし折った鶴見!!

鶴見さんにも、これは厳しかったらしい
とんでもねえ形相でしたわ

見せつける必要があったのでしょうね

強さを見せるのが懐柔の第一歩!!

鶴見『太刀は真っすぐできれいなのに……』

杖を受け止め、平手で張り飛ばした鶴見に鯉登14歳は参ってしまいました

初めて自分を叱ってくれた大人の存在

あらゆる面で惚れる出会い

3期曰く、鶴見中尉が狂ったのはロシアでのスパイ勤務から

彼の人脈作りの一つか

横っ面を張り飛ばされた鯉登

起き上がる際、鶴見が差し出した手をとった

きっとこれが始まり

手を取らなければ違う人生があった

運命的な冒頭でした

造られた運命だとしても運命的

Aパート 月寒あんぱんと兄

鶴見『勝手に乗り回してるの? 叱られない?』

鯉登『がられもはん(叱られません)』

父の舶来バイクを勝手に乗り回していた鯉登

怒られない事に寂しそうでした

鯉登は内心、父が自分に無関心な証だと思って辛かったんでしょうか

その鬱屈がますます暴走させてたのか

鶴見『景色が良いから一緒に食べよう』

略『月寒つきさっぷあんぱんです』

鶴見は西郷隆盛のお墓に行きたいと説明

鯉登は自分が案内すると言い、まんまと一緒に過ごす事に

当時、鶴見は北海道のあんぱんを携帯

印象付ける為に持ってきたんですかね

あとグルメ要素として

鶴見『鹿児島は何が美味しいんだい?』

もちろん桜島大根

そして桜島大根とは、鯉登少年の大事な人に因むものでした

少年は彼を思い出してしまいます

多分そう話を振る為、話をさせる為に持ってきたんですね

全て事前調査済か

鶴見『……どなたのお墓ですか』

鯉登はあんぱんを半分に割って、亡き兄の墓に備えます

多分だから鶴見は西郷さんを訪ねたのか

墓に案内させ話を聞く為

全ては鯉登の心を開く為の"劇"…?

鯉登『母に似て色白で、アタイは桜島大根っち からこうたたっどん…』

『一度も腹かかんかった、優しか兄さあじゃした……』

『オイが死ねば良かった…』

不出来と自認する弟の哀しみ

兄を失っていたのか…

桜島大根みたいとからかっても怒らなかっ

鯉登を恐れ誰も怒らない状況も、兄を連想させているんでしょうか

意味合いこと全く別とはいえ

鶴見『話してごらん…、たまっているものは吐き出した方がいい…』
略『君が父上の為に、いなくなった兄上の穴を埋める義務はないと思うがね』

兄のようになって代わりを果たしたい

だけど不出来だから出来ない

俺が死んでおけば

そんな苦しみに苛まれていたんですね…

鯉登平之丞、享年21

鶴見『日清戦争の黄海戦争だね?』

鯉登平之丞、享年21。1894年9月17日。鯉登音之進が8歳の時に戦死。

なんと連合艦隊旗艦・松島に勤務

かの有名な三景艦

本当に優秀な人物

同艦は日清戦争で被弾し57名が戦死

その一人だったと……

鯉登『父上は他ん船から松島が大破すっとをじっと見ちょいゃったそうです…』

以来父は笑わなくなってしまったと

作中「もす!」以外、ほとんど口にしない実直な人物

ですが昔は笑う人だったんですね

幸せを永遠に失った…

鯉登『アタイは船に長時間乗っちょうと、兄さあのこつ考ぇしもて……』

鯉登の船酔い癖は、兄を失った

父が見た、"兄の惨たらしい死に様"を考えてしまうからか

船酔い癖では海軍士官失格

それで己を不出来と責めてしまうのか

海軍の偉いさんを父に持ち、何故か陸軍第七師団にいる鯉登少尉

笑い事でないトラウマなのですね

鶴見『また偶然会えたのなら』

『お互いに友人なれという、天の声に従おうではないか……』

当時鯉登家は、任務で函館に転居する寸前

だから鶴見は現れたんですね

鶴見は自分も北海道と仄めかして去ります

またうまいこと言っちゃって

その「天の声」って、CV大塚芳忠さんじゃありません?

回想・鯉登音之進 16歳 函館

軍人『あの調子じゃあ落ちるんじゃないか? ボンボンが♪』

二年後の函館、父・鯉登氏は大佐に昇進

ですが依然、音之進は問題児

鯉登は結局、ボンボンのままだったんですね

とはいえ故郷ほどの威光もない

そんな様子が街の声から窺えます

鯉登『邪魔じゃ!! 早よそこどかんかッ!!』

二年前同様、バイクの行く手をさえぎられた

ですが今回は馬と馬車

我が物の顔で怒鳴りつけた鯉登は、白昼堂々さらわれてしまう事に

明治時代版ハイエースだ!!

鯉登音之進がハイエースされちゃった!!

四日後 函館・鯉登邸

海軍大尉・中山『月寒の特務機関では、とにかぁ切れモンじゃそうで…』

海軍は四日かけ、ロシア語が出来る者が必要だと結論

ですがロシア語に堪能な者がいない

そこで不承不承、嫌いな陸軍からロシア語が出来る者を招いたんですね

鯉登大佐側から自発的に

『陸軍中尉、鶴見です!』

裏口から入り、まずカーテンを閉めさせる中尉

曰く作戦を外から見られてはいけない

出来る男だとアピール…!!

日露戦争前なので、まだ顔がマトモ

母・鯉登ユキ『目的はお金ごわんそか?』

曰く鯉登のバイクがロシア領事館にあった

夏場のロシア領事館は無人

また当時北海道は好景気ですから、単に金銭狙いならもっといい獲物がいる……

海軍への謀略と匂わせていくのか

鶴見中尉『ロシアが誘拐に関与しているならば、事態はかなり深刻でしょう……』

その推測通り誘拐犯はロシア語

誘拐犯たちはスカーフで顔を隠し、声がくぐもっています

ですがめっちゃ聞き覚えある

また今回、キャストに「犯人」役はいません

視聴者視点だと明確なんですな

囚われの鯉登音之進16歳
鯉登『(こいでん海軍ん息子じゃ……)』

略『父上はオイのために、ロシアの言いないになっこちゃ絶対になか!!』

鯉登大佐は「大湊水雷団」の監督

即ち海軍基地のトップ

敵の狙いを看破しつつ、父は言いなりにならないと結論する鯉登

有能であり悲壮ですね

父に愛されていない自認も一因か

鶴見中尉『……では動きましょうか? 何か起きるかもしれない』

敵の狙いは、ウラジオストクから出航する艦隊の障害となる大湊水雷団・函館要塞の無力化

息子を人質に海軍基地を無力化する策と推測

士官らしく情報分析しつつ、判断はあくまで鯉登大佐に委ねる

軍として違和感がない

決断は鯉登大佐自身にやらせる

その巧みさが鶴見中尉の真骨頂ですね

誠実で有能な陸軍中尉

領事館に訪れると不自然に電話が鳴った

鶴見中尉『鳴る頃合いが良すぎる!!

 ロシア領事館は監視されています

 ここは一旦、知らんふりで帰りましょう』

『常に先の先のを読んで、行動しなければなりません!!』

なんと自らロシア領事館に乗り込んだ鯉登大佐

ですが中尉が不自然な電話を理由に撤退

確かに先を読んだ行動ですわ

読みすぎててコンチクショウ!!

鶴見中尉『耐えてください、鯉登大佐殿…!!』

鯉登大佐『ムウウウウウ…………!!』

当時、代名詞である「もす!」とは一言も言わないんですね

あれは大佐が変化した証なのか

とまれバイクで誘導、電話で「ロシア領事館は監視されている」と印象付けたんですね

大事なのは電話なのだと

鶴見中尉『函館の電話加入者は320軒!!』

『ロシア領事館が望遠鏡で見える範囲…』

当時は電話が普及し始めたばかり

現代より遥かに特定しやすい為、捜査の指針となりもした

じゃっどん数が多すぎる

しらみつぶしには出来ないと話を誘導します

電話一本でなんと巧みな

鶴見中尉『交換手に番号を聞き、現場を特定するッ!!』

再び犯人に電話をかけさせ、アジトを特定して踏み込もうと立案

当時の電話は、手動で切り替えていました

ロシア領事館に誰がかけたか、電話交換手に聞けば一発だと

官憲側である鶴見中尉達に分がある

逆探知の手法に時代を感じる!!

母・鯉登ユキ『音之進………』

鶴見中尉『最善を尽くします…、どうか希望をお捨てにならないでください…!!』

なんて誠実な陸軍中尉でしょうか

海軍である鯉登大佐は基本、陸軍をあまり好きでないようです

できれば海軍兵が良かったみたいですから

そんな彼の心を融かしていくんですね

Bパート 鯉登大佐の決断

鶴見中尉『ロシア領事館は、函館山の坂の一番上……

 街の広範囲から監視しやすいのです』

略『明かりをつけて、こちらが中にいることを知らせましょう』

夜の内に領事館に陣取った鯉登大佐・鶴見中尉・中山海軍大尉

電話交換室は6時~19時の営業

夜間は電話不可

時代を感じさせるエピソードですわ

鯉登大佐『もし従えば』

『そいを合図にロシア艦隊が攻め込んで来っちこった

 戦争が始まってしもう…』

『音之進には…、死んでもらうしかなか!!』

音之進の為に、何百万もの国民を死なせるわけにはいかない

悲壮な決断を口にする鯉登大佐

ですがその様子を、顎髭が生えた男に聞かれていると描写

直接監視していると描写か

浮浪者を装い、髪を整えてなかったのかしら

誘拐犯にメシを喰わせてもらう鯉登
鯉登『(ん? こんたあ…?)』

月寒あんぱんだと気付く鯉登

おそらく鶴見中尉にも予想外となった事件

尾形が、長らく放置され傷んでいた月寒あんぱんを喰わせた

すぐに月島が制止

ボンボンに嫌がらせしたかったのか?

尾形も、鶴見中尉がかつて食わせたと知らないハズ?

とまれこの一件、月寒あんぱんと強く紐づけへ

甘い月寒あんぱんにまつわる嘘

まさに甘い嘘ですな

月島が制止した為、鶴見中尉の思惑ではないと思われます

それとも尾形に中尉が命じたのか?

翌日、鯉登音之進の覚悟

鯉登大佐『音之進は子供じゃっで解ってもらえんじゃろう…

 恨まれても仕方なか』

『音之進にはオイが直接、国ン為に死ね言うて聞かす!!』

海軍大尉・中山『…武人の鑑かっ存じもす…』

鯉登大佐は音之進は恨むだろうと予想

自分と数百万の命が天秤だなど、音之進は子供だから解らないだろう

だから親の自分が恨まれ役になる

ほんに軍人の鑑どした…

電話交換手『申します申します、そちら18番ですか?』

『お繋ぎします、どうぞ』

電話をかけるとまず交換手に繋がり、何番へ電話したいか口頭で伝える

すると交換手が接続、目当ての番号に連絡

なんとも手間のかかる話

池波正太郎氏のエッセイを思い出しますね

この「申します」が縮んで「もしもし」になったのだとか

もす!もす!!!

犯人(月島)『ヨウサイ、クチクカン、ウニチトージチ!!』

やはり破壊しろという要請

鶴見中尉はまず人質の声を聞かせろと返答

電話の形に時代を感じますね

ドクタースランプを連想しますな

鯉登大佐『お前のことは助けんぞ。国の為に…』

鯉登音之進『兄さあのような息子ンなれじ、申し訳ありもはん!!!』

食い気味に父に謝った音之進!!

それを聞き、おそらく"優しく背を叩いた"誘拐犯・尾形百之助

父に捨てられた者同士の共感でしょうか

たぶん“俺と同じだ"と思った

オガタヤサシイ……

鯉登『アタイは生まれっこんかったもんち!! 考っくいやっせッ!!

言って後ろの尾形に痛烈な頭突き!!

手足を縛られたまま大立ち回りへ

鯉登大佐殿ん息子は、子供やなかったんやな…

立派な軍人の卵でした

幼い日から覚悟し続けてた爆発だ!!

ド・ディオン・ブートン、函館を奔る

大山大尉『我々が予想した番号一覧になかどー!?』

鶴見中尉『144番は、数か月前まで使われていた陸軍の訓練所の番号です!!』

場所はまさかの五稜郭!!

土方歳三も参加した、蝦夷共和国最後の地だ!!

既にこの頃は放棄されていたんですね

だから全くの予想外

放棄されたが電話線は埋まったまま

鶴見中尉『我々だけで向かうのが一番速いです!!』

ですがロシア領事館は山の上

馬は下り坂を恐れて降りてくれません

向かえるのは鶴見中尉達だけで、しかも馬が使えない

鶴見中尉だけが向かう為の策か

鯉登大佐『音之進ッ!!

この計画へ、鶴見中尉はバイクをここに置いたんでしょうか

下り坂をバイクを駆って颯爽と五稜郭へ!!

鯉登大佐と一緒に!!

鯉登大佐かっけえ!!

息子が「大人」だった事に、改めて愛情が爆発したのか

愛されていますわ鯉登音之進!!

鶴見中尉『追手が来ますッ!!』

当初鶴見中尉達は、誘拐犯が拠点からロシア領事館を見張っていると考えました

ですが誘拐犯、遠く離れた五稜郭が拠点

実は見張りを領事館においていた

後手に回ったんですね

ぜんぶ鶴見中尉の策ですけれども

鶴見中尉『五稜郭に電話が繋がらないので、奴も向かうつもりだ!!』

先に五稜郭に向かう為激しいデッドヒートに

平地では二人乗りバイクはあまりに遅い

当時の代物ですもんね!!

ですが大佐はエンジンが焼け付くほど踏み込み、鶴見中尉と身体を傾けて重心移動

まるで現代レースのような走り!!

なんて素敵なウィンク!!

鶴見中尉『失礼っ』

『……倒したッ!!』

走行中の大佐にしがみつき、後ろを向いて銃撃

追走する犯人を撃破

すげえや血の一滴も流さない華麗な撃退

見事な劇団・第七師団でしたわ

鶴見中尉『危ないッ!?』

鯉登大佐音之進ィィィン!!

予想外だったのは馬が引く路面鉄道が目の前にいた事

馬が引く鉄道とかあったの!?

激突したバイクは粉々、ボロボロになった鯉登大佐は前輪だけ押しながら突っ走ることに

昔のアニメだこれ?!

懐かしい演出しやがるなあ現代作画で!!

心なしかBGMもドリフになってましたわ

ドリフ好きだなあ本作!!

運命の地・五稜郭

鯉登『殺せェッ!!

 戦こて死んだち解いば、父上もちったぁオイを見直っじゃろう!!

鯉登大佐音之進ィィィィン!!

音之進仰天、まさかの自らの登場!!

それも壊れたバイク先端を、ギターのように弾くファンサービス

エアギター・ロックスター!!

時代に先駆けすぎでしょ鯉登大佐!!

熱い親子愛どころじゃねーぞ!!

誘拐犯『チッ…、Барчонок』

ここで尾形がБарчонокと漏らし、その時のことを今も覚えていた

後に、自分がここにいたと伝える為に再び口に

トリックスターとはまさにコレ

当時「自分と同じ捨てられた子供」と共感し、ですが真逆に愛されていたと知ってブチキレた

今に至る長い確執の始まりか

大佐『オトノシ?!

しかし大佐、謎の人影に後ろから殴られ昏倒

そのまま、誘拐犯たちは別室で死闘へ

一体、大佐は誰に殴られたんだ…

どこのCV芳忠に…

鯉登『おはんは…!?』

『やっぱり…、また会えたね』

やがて扉が開き、辛勝した鶴見中尉がボロボロで登場

まあ傷の大半はバイク事故ですけども

鶴見中尉は鯉登大佐に囮になるよう頼み、自分が裏手から奇襲すると作戦を告げていました

頭に血が上っていた大佐、真に受けてしまい
鶴見中尉に後ろから殴られ昏倒

鶴見中尉は誘拐犯と八百長し、辛勝したと見せかけ再会を演出したと

なんてカッコイイ再会なんだ…

月寒あんぱんの人

大佐『無事やったか音之進…』

『よう戦たな…、誇らしかど』

そう「戦争以来、初めて微笑んだ」鯉登大佐

本当に感動的な和解でした

鶴見中尉は悪魔ですが、こうして「救い」になっているのも事実なのでしょうね

本当なら鯉登家は家庭崩壊していた

繋ぎとめたのも確か

鶴見中尉『月寒あんぱんは歩兵第25聯隊だけで配られているものでね』

五稜郭は少し前まで同・歩兵聯隊が使っていた

なので誰かが忘れて行ったらしい

尾形は何故食わせたのか?

結果的に、鹿児島でのことをより鮮明に思い出す縁となったようです

鶴見中尉が指示したのかね?

鯉登『まさかあんときの月寒あんぱんの人が』

『アタイを助けに来っくいやっとは…

 運命ごわんなぁ…』

鶴見中尉『月寒あんぱんが私達を引き合わせたのかな…?』

大佐『もす!』

中尉がパチン、と大佐に乳首責めして

なぜ責めた

なんて温かいホームドラマでしょう

まあ全部仕込みなんですが

さすがスパイとしてもプロである鶴見中尉…

SPY×FAMILYと繋がった…

『『『あっはっはっは!!』』』

誘拐犯として処分されたのは、強盗殺人で捕まっていたロシア船員

誘拐犯スタイルの死体を見せて一件落着

ですが本当は月島と尾形、前回の菊田が誘拐犯

菊田特務曹長も腹心なんですな

後日、鯉登は陸軍に志願し第七師団へ

大佐『まあ立派な将校になっなら

 海でん陸でもオイは構いもはん

 音之進をよろしゅう頼ンまげもす』

鶴見中尉『鯉登大佐のご令息は

 仲の悪い海軍と陸軍の橋渡しをしてくれる

 貴重な人物にいずれなるでしょう!』

鯉登少尉『鶴見中尉どんのお力になれっどん粉骨砕身の努力をして参りもんで!!

 何とぞご指導ご鞭撻を賜りもすよう

 お願いさげもす!!』

鶴見中尉『緊張してるのかな…?』

ですがちゃんと口頭で挨拶できるだけ今よりマトモですね

ここから更に心酔を深めていったのか

ですが帰り道、父と一緒のところで尾形と遭遇

これは尾形キレますわ…

尾形『(Барчонок…!!)』

内心、ボンボンめとロシア語で悪態をつく尾形

前回鯉登少尉は、この件が鶴見中尉一派の仕業だったと気付き始めたと

自分が鶴見に惚れた一件は八百長だった

前期終盤の一言は深いくさび

果たして鯉登少尉は…?

次回、第41話「シネマトグラフ」

またスケベマタギかい…?

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ゴールデンカムイ 4期 感想 2022年10月

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原作 ゴールデンカムイ 31巻【最終回】