ゴールデンカムイ 39話 感想[ペンケユ]八甲田山の功労者!! ネタバレ

ゴールデンカムイ 第39話「硫黄のにおい」感想

公式あらすじより引用

第七師団御用達の登別温泉を訪れた宇佐美と二階堂は、そこで療養生活を送っていた菊田特務曹長と有古一等卒に接触する。同地には情報収集のために按摩に扮した都丹とその仲間たちが出入りしており、菊田と有古は雪山を行き来する不審者の存在から彼らの正体に迫りつつあった。

そのことを知った都丹は、自分たちのほうから打って出ることを決断。不審者の捜索に出掛けた菊田と有古を待ち伏せ、夜の暗闇に紛れて襲撃を掛けるッ!

都丹らの攻撃は、眼帯で暗さに目を慣らしていた菊田には通じなかった。双方の攻防が続く中、菊田らとは別に不審者を調べていた宇佐美と二階堂も戦いに参入。古い坑道に逃げ込み形勢逆転を図る都丹だが、目が見えていないことを菊田に見抜かれさらに追い込まれる。

都丹が坑道の外に出たとわかると、登別を熟知する有古が単独で追跡を開始。さまざまな音を駆使して雪崩が起きやすい場所に誘導し、都丹を仕留めることに成功する。その4日後。帰ってこない有古を探しに出掛けた菊田は、都丹の刺青人皮を入手した彼をアイヌのコタンで発見する。

同じ頃、樺太にいる鯉登は、尾形に言われたロシア語で「ボンボン」を意味する言葉が頭から離れずにいた……。

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都丹庵士再び。第七師団療養組、菊田特務曹長&有古一等卒参戦!!

歴史的な悲劇・八甲田山遭難事件、劇中では「数年前の事件」なのか

なんとも時代を感じるエピソード

その捜索隊を務めたアイヌが第七師団で登場

有古、まさに雪山のプロ!!

暗闇で無敵を誇る盲目狙撃手、都丹庵士をも仕留めるとは鮮烈な参戦

また凄腕が出てきた変態温泉回だった!!

タマが裏返っちまうぜ!!

その頃の杉元一行

死闘を繰り広げた第七師団療養組と、のんびり酒飲んでた杉元たちが好対照

完全に子供返りしてたなアイツら!!

婆ちゃんに甘えてる場合か!!

次回は鯉登少尉過去編ですな

音を操る盲目の狙撃手・都丹庵士

俳優トニー・アンソニーが元ネタとされる囚人

硫黄山での苦役で目を失明

聴覚が異常に優れ、舌で音を鳴らした「反響」によって周囲の状況を感知

杉元一行は彼と暗闇で死闘を繰り広げました。

全裸で。

盲目ゆえ、当時温泉によくいた按摩さんが生業
今回も温泉の死闘でしたね

残念ながら服は着ていました

なんかリコリス・リコイルも思い出しますな

冒頭 登別地獄谷で入れ替わるッ!!

二階堂『きもち~』

宇佐美上等兵『あ…、ああああああああ入れ替わるッ!!』

一体何が始まっているんです?

当時、かの有名な登別温泉は第七師団の療養地に指定

名物滝の湯に打たれる二階堂

滝湯に股間を預ける宇佐美上等兵からスタート

湯気も変態度も高すぎる…

『二階堂一等卒に宇佐美上等兵!!』

『今日、着いたのか?』

略『ホォー…、鶴見中尉殿が俺の様子を気にさせて

 貴様を寄越したのだな?』

新キャラ、菊田特務曹長参戦!!

胸に深い傷跡が走る大男

彼ら日露戦争傷病兵は、傷をいやすべく湯治に滞在

第七師団の戦力補充回なワケか

特務曹長とはまた強そうな階級

某ラノベのクライバーンと同じ階級ですな

菊田特務曹長『やはり、俺の合流による戦力強化を相当期待しているようだなァ』

宇佐美上等兵『あああああああ入れ替わるッ!!』

おい聞け変態

自信満々筋骨隆々、果たして実力やいかに

対し宇佐美、すぐに無視して股間湯に戻ります

おいボケてんだから話を聞け

さすが名探偵コカンくん…

菊田『ところで聞いたか? 有古一等卒の変な話を』

二階堂『どんな?』

股間温泉を楽しむ宇佐美に、まるで動じず話を始めた菊田特務曹長

こいつはとんでもない逸材ですな

宇佐美も身を起こすほど冷静な話っぷり

二階堂が喋るの久々だな…

菊田『真っ暗な雪山を、明かりも点けずにゲタで逃げて行ったらしい』

『変な話だろう?』

言って視聴者に聞きなれた音が反響

明らかに都丹庵士が出す音

彼が反響を利用する為、舌を鳴らす「ポコン」という

これを下駄の音と誤解してるのか

まあ舌だとは思いませんわな

宇佐美『キンタマが左右入れ替わるッ!!』

入れ替わらねえよ!!

興味を失ったらしく、すぐキンタマ打たせ湯に戻った宇佐美

どんだけ気に入ったんだよ滝湯

金カム聖地がまた一つ……

Aパート 療養組と前線組の温度差

宇佐美『目が慣れてただけかもしれないし

 一体それのどこが変な話なんですか?

 ったく……』

僕は忙しいんだッ!!

CM明け、再び直立不動で話を聞く姿勢に戻っていた宇佐美

ですが何が可笑しい!! と一蹴

すぐ玉打たせ湯に戻る宇佐美

お前は一体何しに来たんだ宇佐美上等兵

上官をナメとるのう

有古一等卒『下駄の音がしたんですが』

『雪に残されていた足跡が下駄ではなかった

 藁長靴の足跡でした』

続いてもう一人いい男が登場

こちらは顔に深い傷が走っているいい男

なるほど長期療養も納得

インカㇻマッが好きそうな顔立ちと毛深さです

とてもケブカイ

有古『妙な柄の服で……』

雪山の温泉で見た、見た変な影が気になるという有古

もちろん柄ではなく「刺青」

刺青の囚人・都丹庵士が、山奥の温泉に浸かっていたところを目撃されたのか

人目を避けたのに運が悪かったのね

二階堂『あんたら戦争終わってから』

『ずっとここでのんびりしてたからボケたんだ』

宇佐美『コラコラ二階堂…』

口でたしなめた宇佐美ですが、顔は明らかに侮辱しています

菊田たち療養組はナメられてるのか

若造共のくせに

対し菊田殿たちは人が練れてますな

陰で苛立っていました

今度「見たら」教えますよ

二階堂『そもそも有古一等卒は、なんでそんな山奥の温泉に?』

有古『そこはアイヌしか知らない秘湯だから』

二階堂『お前、アイヌか』

そう聞き、ますますバカにしてかかる宇佐美達

曰く変な模様とはアイヌの服だろう

もちろんアイヌの服なら有古に解る、解らないからおかしいと言ってるのに

おかしかったら笑おうじゃあないか

とまれ一行は「宿」に移動

菊田特務曹長『按摩さん知らない?』

按摩さん『アイヌの変わった文様の服ですか?』

言った按摩さんこそ、都丹庵士その人

犯人ここにおるやんけ!!

宇佐美達は顔を知らない為、ただの按摩さんだと思ってニコニコしています

度胸あるなあ都丹庵士

都丹庵士『今度見かけたら教えますよ』

宇佐美『あはっ♪ 言うのねェ♪』

按摩さんは盲目、"見かける"事などありえない

小粋なジョークに宇佐美も笑ってます

顔は怖いものの話し上手な都丹庵士

昔の盲目は触感を頼りに、按摩として生計を立てる人が少なからずいました

その仕事柄、冗談が得意なんですな

話上手じゃないと難しい仕事

都丹庵士、再び

二階堂『ウソォどうして!?』

翌日、二人揃って滝湯に打たれていた二階堂と菊田特務曹長

菊田は尻穴で湯を受け、口から出てきたフリ

真に受けた二階堂びっくり!!

子供返りしとるな!!

菊田『教えろよ』

『網走を脱獄した囚人に彫られていた刺青って

 どんな模様なんだ?』

二階堂『ううん、見た事ない』

はてそんな事があるでしょうか?

二階堂達は菊田達をナメてる為、意図的に情報共有を断ってるらしい

こいつはとんだ期待の新戦力だ…

そこで菊田特務曹長たち、挽回へ独自行動を開始した訳ですね

男二人、温泉、何も起きないはずがなく

傷痍軍人たち『ハッハッハ! 飯でも食いにいくかぁ~』

翌日、実際に「平和ボケ」した傷痍軍人が描写

宇佐美達にあんな風だと思われるのか

こりゃシャクですわな

菊田特務曹長『ナメやがってあいつら…!!』

宇佐美と二階堂にナメられ怒りの菊田

鶴見中尉の下に戻るにあたり、手柄を立てておこうと行動を開始します

さしおき有古を故郷の村に行かせ情報収集

ここらの出身なんですな

二階堂『菊田特務曹長と、有古一等卒連れて網走に戻るの…?』

宇佐美『いいや…、もう鶴見中尉殿は網走を離れる

 どこかで合流だ』

略『ちょっと! ドスドス突くのやめてくれますかッ!?

 じんわり揉んで下さい!!』

ヘタクソ按摩に激怒!!

殺しそう!!

その夜、宇佐美と二階堂は今後について相談

ただこの下手な按摩さん、ヘタクソっぷりが前振りなんですね

宇佐美が後ろから突かれてやがる…

按摩『有古と菊田という兵士が、我々の正体に辿り着く前に消すべきだ…』

実は按摩三人、土方歳三の協力者

温泉地なら按摩は珍しくない、警戒されないので情報収集に持ってこいなんですね

下手なのは元は按摩じゃなかったからか

物騒な話してやがる

都丹庵士『次の新月まで待った方がいい』

『ただでさえ冬は雪明かりで明るい』

雪が照り返しますものね

盲目の優位性は、暗闇も変わらず動ける

明かりが不要なので隠密性に長けます

本当なら真っ暗な夜を選ぶべき

ですが仲間二人は焦り、また「都丹が見られた」のが原因なので反論し辛かったと

急いては事を何とやらですね

按摩『我々がここにいられなくなる事態になれば、土方歳三に第七師団の情報を流せなくなる…』

彼らは盲目、明かりを必要としません

なので相談中も真っ暗闇

彼らには昼間と何ら変わらないのでしょうね

色んな意味で不気味

ペンケユ、眼帯男の攻防

ナレーション『登別温泉より更に山奥の温泉とは

 現在のカルルス温泉の事であり

 地元のアイヌは「ペンケユ」と呼んだッ!!!』

菊田特務曹長『さて…、今夜も下駄男は現れるかねえ?』

有古は今回の件を母に相談

すると母は見たことあるらしく、服ではなく刺青だと話してくれます

母は織物の最中

服といいアシㇼパさんの祖母フチを思い出しますね

オソマ元気にしてるかなあ

菊田特務曹長『そこの男! ゆっくり上着を脱いでみせろ!!』

まあいやらしいッ!!

菊田は待ち受けていた都丹庵士と遭遇

ポイントは灯り

都丹は敢えて、自分に不要な明かりをつけて待っていました

これが盲目戦術か

都丹庵士『(ぐわ!? 見えてるのか!?)』

明かりを消し、先手をとったのは都丹庵士

ですがいきなり菊田の銃撃に被弾

夜間戦闘で都丹の上を行った!!

こりゃ手ごわい!!

都丹庵士『(暗闇に慣れないよう、明かりをつけていたのに?!)』

明かりをつけておけば、自分に近寄って来るものは「明るさ」に慣れる

急に消せば、真っ暗になって混乱するはず

常套戦術なんですな

しかし菊田は暗闇でも動じなかった

菊田『(仲間か!?)』

更に菊田の背後から、按摩二人が登場

目元を深々と布で覆って隠してます

菊田には「深くフードを被ってる」だけに見えますが、実は完全に目を覆っている

盲目ならではの変装ですな

菊田『てめえら全員、見えてるぜ』

ナレーション『海賊が眼帯をしているのは、船室に突入する時

 暗さに目を慣らしておく為である

 という説もある』

『夜間の戦闘も想定し

 日暮れから眼帯をしていた菊田特務曹長の目は

 暗闇に完全に慣れていたッ!!』

海賊にとって眼帯は、飾りでなく実用品だったのだッ!!

という説もあるッ!!

とまれ菊田は同様の発想で眼帯を装着

暗闇に目を慣らしていた

海賊は軍隊と違い、敵船を沈めては「儲け」になりません

白兵戦で勝ってナンボの商売

昔の船室は真っ暗

彼ららしい戦いの知恵なんですな

都丹庵士『ったく! だから新月にしろって言ったんだ!!』

略『行け行け! 谷に降りろォ!!』

古人曰く急いては事を仕損じるってな!!

新月なら月明かりがない、さすがの菊田でも勝てなかったかもしれません

とはいえ後の祭りですわ

カーニバルだよ!

登別・地獄谷・死亡フラグ

菊田特務曹長『何にも見えねェ……』

しかし都丹庵士もさすが、セカンドプランが

谷間にはガスがたまっています

今度こそ視界を封じた

逃げる為じゃなく、仕留める為に谷に降りた

当時は今より火山ガスが活発だったとか

菊田狩りだぜ

都丹庵士『硫黄のにおいはうんざりだぜ…』

『金塊の分け前を貰ったら、海の近くで暮らそうか……』

典型的な死亡フラグを立てていく都丹庵士

彼は苦役時代、火山ガスで失明

本来なら使いたくない策だったんでしょうね

なのに武器になるとは皮肉な話

リボルバーを両手に構え撃ちまくる菊田特務曹長

石ころが落下する音が響き、これを標的に撃ちまくった菊田

当然位置がバレる上、弾切れを起こします

都丹の仲間、後ろから刺股で強襲

刺股の正しい使い方!!

相手を刺し、服ごとねじって拘束した上で「都丹が位置を把握し」狙撃

見事なコンボだ都丹一党!!

偽按摩『倒したッ!!』

銃撃が当たったと、叫んで都丹に伝える偽按摩

都丹は見て確認できないですもんね

盲目らしい連携戦!!

有古一等卒『ン? 地獄谷の方向か』

菊田特務曹長『………』

『ふざけやがって、俺の大事な戦利品を!!』

もちろん菊田は健在。また銃声は有古への合図になりました

実は菊田、服の下はホルスターだらけ

拳銃で銃弾を止めていた

そんな胸のライターに当たったから無事だったみたいな

銃器マニアっぷりが変態だ!!

本作ではマトモだ!!

菊田特務曹長の趣味

ナレーション『菊田特務曹長は

 日露戦争のとき殺したロシア軍将校から拳銃を奪う事に取りつかれた

 特にナガンM1895がお気に入りで

 部下にも探すよう頼んだほどだった』

宇佐美上等兵『撃たないでくださ~い、僕で~す』

偽按摩『他にも仲間が来ているぞー!!』

都丹庵士『(形勢不利だ!)』

二階堂一等卒『山の方へ逃げた!!』

有古一等卒『菊田特務曹長殿!!』

二人目の偽按摩は、宇佐美上等兵により致命傷

菊田は宇佐美ごと撃つ勢いで彼にトドメ

更に二階堂に有古

地獄谷ダヨ!! 全員集合ー!! 状態

すぐ逃げた都丹の判断は正しい

相変わらず容赦なさが不気味です宇佐美上等兵

有古一等卒『俺が見たのは刺青でした!!』

そう告げた有古に宇佐美は意味深な視線

単にナメてるだけじゃない

宇佐美達の真意を匂わせていく回ですね

有古は、ずっと療養施設にいたのに「刺青の囚人」を知っている

菊田といい断片的な情報共有

Bパート 菊田と宇佐美の確執

菊田『ところで宇佐美テメー

 助太刀する頃合いが良すぎるなァ~

 さては二階堂とアイヌの温泉で張り込んでたろう?』

悪びれもせずバレました? という宇佐美

こちらもニコニコして言う菊田

だが菊田、軽口から苛立った表情を垣間見せた

第七師団内も穏やかじゃないと描きますね

元々変態の巣窟ですが

有古『どうして刺青の囚人は』

『危険を冒してまで、第七師団御用達の温泉地に潜伏してたのか…?』

二階堂『あれ…、こいつ見たことある

 按摩さんだ』

有古達は、刺青の囚人が「盲目の都丹庵士」だと知るよしもない

二階堂も同行せず情報共有されないまま

敵が盲目と知らないと描写か

盲目だから按摩に化けた、温泉地に潜伏するのは最適だった

そう知らぬまま進んでいくんですね

坑道、氷筍の戦い

有古『足跡がこの中に続いています、古い坑道です』

有古曰く、他にも出口が幾つかある

そうなると追いかける他なく、菊田他は誘い込まれる事に

真っ暗な坑道は都丹の独断場

カモネギって奴だ!!

やはり情報は死命を分かちますね

菊田『マッチはつけるな、いい標的になる』

常識的に正しい判断をする菊田特務曹長

映画なんかで「暗い」とマッチつけた奴が、頭をぶち抜かれる奴ですね

ですが墓穴だったのだ

『ン…?』

際し坑道内で「氷柱」を蹴ってしまい、その音で撃たれる宇佐美上等兵

ですが生存、さすが運がいい

実は坑道、中は氷柱だらけ

都丹相手だと地雷原同然だ!!

菊田『(何かあるぞ? 下手に動けばこちらの位置がバレる!!)』

ナレーション『滴り落ちた水滴が凍り成長したモノを

 氷のタケノコと書いて

 氷筍(ひょうじゅん)という…』

『北海道でも限られた場所でしか見られないものであるッ!!』

都丹庵士『形勢逆転だ…!!』

現代なら観光名所になりそうな場所

観光名所が恰好の狩場に

有古は幼い頃も訪れており、たいまつ「チノイェタッ」を使って避けて歩いたらしい

まさか成人してから死地になろうとは

ちょっとドリフっぽくもある…

うっかり銃で氷筍を折ってしまう有古

たちまち始まる銃撃戦!!

歩兵銃は長いので、この場所で戦うのに向いてないんですな

ただ都丹も拳銃では決定打になりにくい

やはり戦いは数だよ兄貴

菊田『(すばやく移動してるのに氷が折れる音がしない……)』

未だ舌の音を、下駄の音と誤解している菊田

菊田視点では足音に聞こえてる

都丹が氷筍探知に「舌」を連発、それが素早く移動してる音に聞こえるのか

ですがさすが頭が回る

菊田特務曹長vs都丹庵士、決着

都丹『(……松明か!!)』

菊田特務曹長『按摩さんじゃねェかよ

 やはりハナから見えてなかったか……』

都丹庵士『(バレた!! 形勢不利!!)』

菊田は自分のシャツを脱ぎ、銃剣に巻いて燃やし即席のたいまつに

都丹は臭いで気付き、一発貰ってすぐ逃走

さすが都丹も判断が早い

幸い菊田の回転式拳銃、モガン1895はそこで弾切れだったらしい

まあ沢山持ってますけれど

菊田は無理に追わず有古と合流

この二人仲良しですな

菊田特務曹長『あの下駄の音に秘密があるようだが…、まッどうでもいい』

音が舌を鳴らす音とまでは解ってないものの

音で把握しているとは理解

まあどうでもいい事ですな

宇佐美上等兵『菊田特務曹長殿!』

『足撃たれちゃいました~、置いてかないでください~

 暗いです~~』

菊田『腹立つなあアイツ……』

まったくである

てなワケで、地元民である有古一人で追う事に

ただ宇佐美、ホントに痛いからか?

有古を孤立させる為?

有古『俺に考えがあります』

『狩りは静かに。独りの方が良いです』

私にいい考えがある

有古の申し出を受け、菊田は彼に任せる事に

さすが狩猟民族アイヌ

都丹庵士『弾…、出さねえと……』

体内に弾丸が残ると、そこから壊死しかねない

戦場慣れしてますな

しかし枝を踏み折る音が聴こえ、逃走を優先

思えばこれも有古の策か

八甲田山雪中行軍遭難事件

宇佐美上等兵『有古一人で大丈夫なんですか?』

菊田特務曹長『うるせえよお前が言うな…

 有古はなあ、あの八甲田山での捜索隊の一人だぞ…』

ナレーション『八甲田山雪中行軍遭難事件ッ!

『日露戦争の二年前、青森歩兵第五連隊による冬季訓練の雪中行軍で

 実に199名が死亡した

 史上稀に見る遭難事故の事であるッ!!』

無謀な計画の代名詞となっている歴史上の事件

ですが彼らにはごく最近の事件か!?

曰くその捜索に、北海道からアイヌが招聘され大活躍したのだと

まるで創作みたいな史実……

これだから時代物は面白い

菊田特務曹長『しかも登別はあいつの庭』

『この山で有古力松から逃げ切るのは…、不可能だッ!!』

都丹庵士『なんか嘘くせえなあ、あの枝が折れる音……』

『………………』

『そうか…、俺は誘導されていたのか

 これが起こりやすい場所を知っていたわけだ…』

『負けたぜ』

渋い…、潔い結末でした

有古の狙いは、銃声によって雪崩を起こす

都丹庵士、雪崩の中へ…!?

有古に、枝を折る音によって誘導された

最後は敢えて手で折ったのは、立ち止まって考えさせる為だったんでしょうか

夜間戦闘のプロvs雪中戦のプロ

第七師団はやはり手ごわい

四日後 鶴見中尉殿への手土産

宇佐美上等兵『もう四日も戻ってこないんですから、有古一等卒は死んでるでしょう…』

二階堂『鶴見中尉に電報を送った?』

宇佐美上等兵『うん…、鶴見中尉殿登別に来るってさ』

略『また叱られてしまうッ!!

もちろん叱られるのはご褒美ですッ!!

変態が大喜びしていらっしゃる!!

宇佐美は「有古は死に、都丹を取り逃がした」と判断

任務的には大失敗なんですね

大失敗だからイイ!!

久々の出番だから変態性が際立つなァツ!!

二階堂が呆れるとかすげえッ!!

菊田特務曹長『よォ~、有古ォ!! 生きてンなら教えろよ~♪』

略『なんで剥がした、説明しろ』

ああん都丹庵士ったら、小さくなっちゃって…

都丹の刺青人皮が回収へ

故郷の村に戻っていた有古力松

何と雪崩で死んだ都丹を発見し、皮を剥いでいたと説明

ですが客観的には奇行なのか

この二人は、刺青の囚人について説明を受けていないらしい

二階堂もロクに教えてくれませんでしたし

二階堂に期待するだけアレですが

有古『模様が正中線で途切れている事に気付きました』

これは「獣のように剥げ」という意味だと理解

都丹の皮を剥いだと説明しました

また今回、宇佐美上等兵たちは露骨に邪険

二人に手柄を横取りにされると考え、菊田が村を訪ねるを待っていたと説明

傷痍軍人同士、新メンバー同士の絆か

菊田『良くやった有古、全て完璧な判断だ』

『鶴見中尉殿にこれ以上ない手土産が出来た…!!

 これで俺達は

 無駄にした時間を取り戻せる』

都丹の代名詞、スカーフを拾ってきた事も説明

以降菊田が身に着ける事に

第七師団内部の政争

暗闇への対応、盲目だとあっさり見抜いた菊田特務曹長と雪中のプロ有田一等卒

また曲者が加わりましたわ

美味しかった、とにかく美味しかった

杉元『おばあちゃ~ん、何作ってンの?』

脱糞王白石『酒のつまみだったら大歓迎だぜ~♪

 ……………………

 水を吸わせたお米?』

ナレーション『樺太アイヌの伝統的なものであるかは定かではないが

 おばあちゃんの口噛み団子の

 証言は実在するッ!!』

『孫たち曰く「美味しかった、とにかく美味しかった」との事であるッ!!』

証言がシンプルすぎない!?

大事な事だから二回言いましたッ!!

ぎょっとしますが、口噛みといえば口噛み酒も有名ですね

硬いコメを噛み砕いた団子。唾液で糖化、甘くもなるんでしょうか?

何よりアイヌにとって米は貴重

大変贅沢なものだったのかも

感動もひとしおですね

杉元『おばあちゃ~ん、もっと作って~♪』

完全に子供返りして甘えまくる杉元と白石

戦場でのキリングマシーンっぷりと、普段の乙女で好奇心旺盛な子供っぽさ

ギャップも彼らの魅力ですね

ギャップ濃すぎない?

白石『オレもう待てない! 直でちょうだぁい!!』

谷垣源次郎『ひどいなこいつら……』

白石の口に、噛んだ米を直で落としてやる杉元優しい?

杉元優しい?

ゲンジロちゃん心底呆れとるやないか

彼はきり〇んぽも連想したそうな

さすがスケベマタギ

Барчонок 

鯉登少尉『月島、ロシア語でばる…、ばるちょーなくとはどういう意味だ?』

月島軍曹『Барчонок、…貴族の少年とか~、そういうものをからかう感じで……』

『つまり、ボンボンです

 どこでそれを?』

前期ラストで尾形に言われた事を思い出し、険しい表情の“ボンボン"鯉登少尉

次回、鯉登回想編…!?

尾形がボンボンと呼ぶのはいつもの

ですがロシア語で呼ばれた

尾形がロシア語を出来た事が意味するものとは

前回のボケっぷりがウソのようだ…

次回、第40話「ボンボン」

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