機動戦艦ナデシコ 第17-19話 感想[明日の艦長は君だ!!]ルリ出生の秘密 エステバエックス発進よ!!
機動戦艦ナデシコ 第17-19話 感想
公開期間は第1-13話は2024年1月6日(土) 17:59まで
14-26話は2024年1月20日(土) 17:59まで
第17話「それは『遅すぎた再会』」
事実を知って衝撃を受けるナデシコの乗組員たち。ムネタケは、真相が露見した責任を問われ、自らの地位が危うくなっていた。そんな折、セイヤの使いこみが発覚する。調査にあたったユリカとアキトは、ウリバタケが極秘に開発していた新型メカ・Xバリスの存在を知る。ところが、ムネタケもXバリスに目をつけた。
敵が人間と知り衝撃を受けた乗組員たち
中でも一番ショック、自滅してしまったのがあの人を人と思わぬムネタケ提督だったと
信じてたものに裏切られるのは辛い
色々、思わぬ人の意外な一面だった回
この回は劇場版にも継承
彼がガイを射殺したのは事実も
あの状況で騒がせず黙らせるのも難しかった
また最期の瞬間、ガイの幻を見るほどに思い入れていたのも事実
人ってホント解らないものですね…
彼、最期ゲキ・ガンガーになりきるんですよね
主題歌も台詞もスイスイ出てきた
あのアニメは百年前の作品
彼も口ではともかく、幼い頃にハマッたクチだったんでしょうか
現在の彼が否定的だったのも間違いないも
もしかしたら本当に万が一もしかしたら
楽しくオタ話した未来もあったんでしょうか
信じてたものに裏切られて
錯乱の一番の原因は、提督の地位を失う事が決定的になった事
地位への執着が一番のポイントではあったも
彼も昔は正義を信じてた
多分、ゲキ・ガンガーに対するような純粋さで「軍の正義」を信じてた
だって父が立派な軍人さんだったから
その反動でリアリストだったんでしょうか
またCVはゲキ・ガンガー主人公と兼役
以降も「声」で活躍し続ける…、また提督の声が活躍してる!!
真っ赤な誓い!!
新しい恋したくてナデシコに乗ったウリバタケ
奥さんに趣味を否定されまくったらしい
同じ趣味のヒカルに恋し撃沈
ですがヒカルも、昔「同じ趣味を持つ人と結ばれたい」と思ってひどい目にあったそうな
好きな人と趣味が違って苦労したウリバタケ
同じ趣味の人と恋して苦労したヒカル
二人は真逆な恋愛体験をしてたのね
ある意味ヒカルの方が大人だった
本当「大人」な回でした
ウリバタケさんはヒカルに
そしてヒカルも、ウリバタケに裏切られたのか
ヒカルはウリバタケとなら、趣味の話を恋愛と関係なくやれると“信じてた”のでしょうから
ウリピーもその気持ちは察したっぽい
ビターな回でしたわ
幻の新兵器「Xエステバリス」!!
ウリバタケ・セイヤ『ずっと前から少しずつ作ってた…、ウリバタケオリジナルヴァージョン…、その名もXエステバリス…、略して「Xバリス」!!』
アキト『エックス・エステバリス!?』
ユリカ『略してエクスバリス!?』
ムネタケが自滅してしまった超兵器!!
エステバエックス発進よ!!
要は従来機五倍のパワーを持つ独自フレーム
エネルギーゲインが五倍もある
ガンダムネタじゃねーか!!
エステはナデシコから受信したエネルギーで動くも、その変換効率を五倍にした超兵器
動力内蔵型である月面フレーム並みのパワー
従来機の機動性をも兼ね備えると
ただしそのパワーに機体が耐えられない
まさに失敗作…!!
高出力を活かし、なんと小型グラビティブラスト「Xキャノン」を搭載しているも
そのチャージをすると自壊するという代物
木星のジンタイプもグラビティブラスト搭載も
あちらは30m以上はある大型機
エステの文字通り5倍あるんですものね
まさに5倍だったのだ……
ムネタケは自ら本機に搭乗し自滅
ちなみに劇場版でのリョーコたちの機体は、重力受信アンテナを二倍にして出力二倍
ウリバタケさんの技術すげえなあ…
ウリバタケさんの模型回
ウリピーがエステのディオラマを製作、感動したヒカルは一緒に作る事に
アキトとユリカも参加するのですが…
この模型はどうやらウリバタケ自作
何せエステバリスは最新兵器、さすがに八カ月程度で一般販売模型ってのは考えにくいですし
いや来る近未来ならありえるのか?
教えてくれガイ!!
ウリバタケ『ヨンパチ』
とは縮尺、1/35でなく1/48スケールモデル
ちなみに一般的なガンプラは1/144
エステは全高6mですもんね
18mであるガンダムの1/3ですわ
この回、夢を見た人がやらかしてしまうも
ウリバタケは最後「自分はウン十年、人殺しの兵器を愛してるんだ」と厳しい一言
兵器は好きだが人殺しは嫌いだ
その線引きはあると
兵器模型好き=戦争好きじゃないんだぜ、と大人の一線を引くのが良い〆になってましたわ
実際「アニメ好きが現実の少女に手を出す」「規制しろ」と大真面目に言う人がいる昨今
というか大昔から言われ続けて久しい偏見
相通じるものがあるなと感じます
現実と空想の線引きって大事ですね
アキト達は「人殺しの戦争」に巻き込まれた
そこでこの回というのも感慨深い
アキトはガイが乗ったエステを作ろうとし、無自覚に「ガイ」と機体にマーキング
そんなマークなんてなかったのに
脳内で過去を勝手に美化していました
同様なのか、ウリバタケさんもユリカとルリのフィギュアの造形でツッコまれる場面も
曰く体形が違う
ついでにルリちゃんの表情も違う!!
もっともウリピーは「ルリは笑わない」と熟知
わざとだったんですかねえ
第18話「水の音は『私』の音」
3歳以前の記憶が無いルリ。失われた記憶を探ろうと、ルリはオモイカネにアクセスするが、何回やってみても答えは同じく「不明」だった。そんな時、ナデシコにピースランド国の大使がやってくる。ルリは、国王の世継ぎとして人工的に作られた子供だと告げる大使たち。思わぬ自分の出生を知ったルリは…。
ルリが出自を知り、それでもナデシコを選ぶ回
彼女の故郷は人工的に作られた国でした
まさにバカばっか
そこで彼女が、刺激物ばかり集めたピザを食べて散々酷評する場面も
模型回に続く美味しんぼ回ですね
要は「ウケの良いもの」だけ集めたピザ
出生が人工授精だっただけじゃない
その後「育成施設」を訪れた結果
人間にとって、必要な知識・必要な家族だけで「合理的に賢く」作られたと知ってショックへ
自分自身も“寄せ集め”だった
バカを見下す大人が「作った」最高傑作
皮肉極まる出自でしたわ
ルリ、記憶にあった「水の音」
何故か強く記憶に焼き付いていた水の音
それはサケの遡上、自然の音だった
やがてルリはナデシコを選びますが「自分は作りものだけじゃなかった」のだと
想い出は自分で作る事が出来るんだと
そう「水の音」に感じたんでしょうか
恵まれた王族の地位より、自分で想い出を育んだナデシコに戻った
これからの人生を思ってうんざりしたり
過去を求めて奔走したり
今回「人工的に作られた」人間だったと明言も
人間味を感じるエピソードでしたわ
サケは故郷に戻るもの
今回ルリは、記憶を頼りに“故郷”に戻った
そして自分の生きる場所を選んだ
必ず自分が生まれた川に戻るとされるサケと、彼女をなぞらえたエピソードか
ドレス姿も可愛らしい!!
クリスマスにはシャケを喰え!!
オモイカネによるアニメ教育に影響され「姫にはナイトです」とアキトを同行へ
当初、アニメを見せられ困惑も
案外ハマッたんでしょうか
ルリちゃんかわいい
魔女っ子プリンセス・ナチュラルライチ
メグミさんが十三話で嘆いていたアニメ
昔は楽しく能天気も、木星トカゲとの戦争を意識し「モックーン」とのバトルものに転向
スポンサーはネルガル
手広いですな
主演はリョーコのCV横山智佐さんらしい
天地無用!の砂沙美役
というかそのスピンオフ、魔法少女プリティサミーから転じた配役だったんでしょうか
リョーコとのテンション違いが面白すぎる
ルリが料理をけなし、料理人を怒らせる場面
際しアキトが盾となりボッコボコに
やだりょうりにん つょぃ
先のオモイカネ反乱に続きアキトと心の距離が縮まるエピソードですね
ルリちゃん渾身のスマッシュヒットが美しい!!
二人揃ってボヤく姿が青春ですね
第19話「明日の『艦長』は君だ!」
機密漏洩事件以来、ナデシコを降りる乗組員が増加していることを憂慮したネルガル幹部は、艦内でアイドルコンテストを開催する。この企みは成功し、艦内はコンテストで盛り上がるが、なぜかリョーコだけは乗り切れない。お祭騒ぎの喧噪から離れた彼女は、ナデシコに何者かが接近していることに気付き、単独で出撃する。
大筋的にはリョーコ回でありルリちゃん回!!
厭戦気分を吹き飛ばす“バカなアイドル”誕生を期待し、ネルガルがコンテストを開催
皆そうと知らず戦いを忘れて盛り上がるも
戦う事しか知らないリョーコは苦悩
しかし、苦悩した事で「戦いだけじゃないんだ」と皆の励ましを受けることに
前回のルリと相通じるものなんですね
二人とも自分の在り方に苦悩するも
ナデシコの皆が居場所になる
皆がいれば、自分にはまだよりよい未来があるんじゃないかと感じられてしまう
アイドルのポスターも可愛い!
後にユリカ仕様に改変、CDに使われたんですっけ
インパクト抜群だったのがルリ
歌詞まんまであればアキトへのラブソング
アキトがユリカを好きと知りながら、彼女より先に出会えていたらと思ってしまう
ありもしない願いなんて「バカ」
バカを積極的にやってしまうのがいじらしい
そらオモイカネも応援しますわ
ホウメイの部下、コック少女五人組もガールズユニットを結成
華麗なダンス含め印象的でした
劇場版に繋がる回ですね
イズミさんといい
誰もが皆、工夫を凝らして「アイドル」をしているものの
これまたインパクト抜群だった!!
ジュンくん大活躍だったアイドル回
ユリカのサポートに大活躍
彼女一人だけ応援団ついてるんですけど!?
ユリカはED二番を熱唱
持ち歌があるのは強いですね
視聴者視点では一頭抜けてたも、最終得票では他とどっこいだったらしい
ルリちゃんが強すぎたのだ……
アクションなのだ…
仲良く実況、解説したウリピーとアカツキも最高ですね
何その肩書!ごっつぁんです
スケコマシはアキトやろうがい
際しわざわざ衣装を用意して持ち込んだり、アカツキがやたらノリノリなのが笑えます
本当ナデシコを満喫してましたわ
オチもひどかった!!
リョーコ『一番星、見つけたかな……』
幼い頃、父に「これだけはって自慢できる一番星」を持てと教えられたリョーコ
誰にも負けないと自負できるもの
これまでは“戦う事”でした
しかし敵が人間だと知り、“人を殺す能力”だったなんて自慢にならないと苦悩
最後は皆の激励で「一番星」を見つけたと独り言ちるも
アキトへの想いの事だったのかね
たとえアキトがユリカの方を好きだろうと
“自分が”好きな事は変わらない的な
ルリと相通じる気持ち?
戦闘以外では自己評価が低いリョーコ
地毛は黒
髪を染めてたのも、ある種「周りへの強がり」みたいなものだったらしい
劇場版では黒髪になってました
ミサイルを有人ジャンプして直接制御する、有人ミサイル作戦を敢行
最終調整を目視で行えるのが強みか
いわゆる「桜花」
もっとも敵目前で操縦席が分離する機能付き
またあくまで実験止まり
幸いにというか量産はされませんでした
人間爆弾はまさにその極致となる兵器
ですが運用した実験部隊は、脱出ポッド回収優先で「死ぬな」と命じる人情味のある部隊
白旗掲げて撤退する姿がコミカルでした
彼らも戦うだけじゃない
悪いのは時代だと感じるエピソードでしたわ
現代地球は、保身の為に情報を隠蔽してたも
あくまで当事者は百年前
また木星が攻撃してきてるのは事実
後には木星側のとんでもない言い分も
現代人は負の遺産に踊らされ、また利用しているわけでどっちが悪いとも言い切れない
グレーラインにもリアルさを感じますね
結局アイドルコンテストの結果は
ルリが一位も辞退、二位多数でジャンケン決戦
ユリカ続投で元鞘エンド
なんだったのこの騒ぎ
ただこうして「楽しい」バカ騒ぎを出来たのはまぎれもない財産だった訳で
大人の汚い陰謀だってアキトたちの想い出へ
あったけぇ回でしたわ
やたら濃いキャラを披露したイケダ氏
最終回後はマネージャー業に転職
あるアイドルのマネを担当したらしい
ちなみにこの人、読売広告社 池田慎一プロデューサーがモデルだったそうな(当時)
ウマ娘3期のあきつたくまみたいなものか
機動戦艦ナデシコ 感想 1996年
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