Unnamed Memory Act.2 第24話 感想【最終回】あなたと出会わぬ幸福より あなたと出会う不幸を選ぶ ネタバレ

Unnamed Memory Act.2 第24話「名も無き物語に終焉を【最終回】」感想

公式あらすじより引用

ティナーシャに2つのエルテリアの破壊を要求するヴァルト。
エルテリアがもたらすヴァルトの苦しみや世界への影響を知ってもなお、どうするべきか迷うティナーシャだが……。

dアニメストア(同Amazon支店)毎週火曜 24時配信

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2期12話 二人の選択

Unnamed Memory 第24話 最終回 感想

エルテリア破壊は歴史改竄の全てをリセット

これまで全てが、誰も知らない“名も無き物語”になってしまう結末か

Unnamed Memoryの終わり

これから紡がれるのが唯一無二な物語だ!!

そも改竄、後戻りなんてできなくて当然

それでこそ人間だ

そしてそれでも必ずまた出会う

オスカーの愛と決断が光る最終回

最後、それで終わってしまうのも正直悪くないような気がしましたが

Cパートで再会まで描くのもまた素敵

子を産ませる為、王子として国の為に孕ませる宣言から始まった本作

心のままに決断していく姿が素敵でしたわ

改竄完全リセットという事は

元々オスカーも歴史改竄により生存

改ざん破棄は、彼も死んでしまう公算が高い

それでも必ずまた会うと決意

決意し実現した

決意を貫き続けた男だった!!

ヴァルトの目的

要は死ぬ事になってるミラリスを救いたかった

主な原因はエルテリア

そこで二つまとめて破壊し、エルテリアが生む因果全てを壊して救いたかったらしい

やはり二つ壊すと、これまでの「リセット」全部が消え去る仕組みだったか

どんだけ歴史が変わるやら!!

Cパートでは、少なくともミラリスは救われた

その点ヴァルト大満足の結末か

彼自身はやはり消滅?

それとも…?

ミラリス『あなたと出会わぬ幸福より、あなたと出会う不幸を選ぶ』

ミラリスは時読み一族じゃない

ヴァルトに出会って運命が変わった

だから、エルテリアを壊して「時読みの一族」が消滅すれば不幸な運命自体が変わる

壊すとこれまでの改竄がすべて消える

一族は最初にエルテリアに救われた子供の子孫ゆえ、歴史改竄を消せばほぼ確実に消える

ヴァルトが消え、ミラリスの運命は変わる

それがヴァルトの狙いだったんですね

でも当のミラリス自身は嫌だ

彼女達ももう一人の主人公でしたわ

ラストシーンでは

魔女となったティナーシャが、オスカーが死ぬはずのタイミングに現れて救出

ただオスカーも「遅い」と発言

二人とも記憶があるのかね

エルテリアの破片を浴びたせい?

とまれもう改竄がない世界で、今度こそ結婚する堂々たるハッピーエンド

第一期のオスカーが、ティナーシャの幸せの為に己の消滅を選んだように

今期も己の消滅を覚悟して挑んだように

ひたすらブレない愛の物語!!

やや駆け足も、おかげで結末まで描かれたのも嬉しい構成でしたわ

いい最終回だった……

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冒頭 エルテリアの真実

ヴァルト『始まりはひとりの子供の死だったと記録には残っている……

かつて我が子を失なった親に、子を救う手段として与えられたのが二つの秘石エルテリア

この世界の外の存在、物語の読者ともいえる「外部者」が与えたもの

その子供の子孫がヴァルトたちだと

外部者が、人々の反応を見る為に与えた

実験動物に対するそれと同じ

ただ結局、外部者自体は出てきてないので真意は解らず終いなのかも

二個とも必要である理由

ヴァルト『一つを壊すと、その時点でもう一つが発動してしまう

実は壊すと、もう一個が改竄を発動

破壊が「無かった事」になると

自己防衛の為に二つあったのか

なるほどうまくできてますわ

エルテリアの被害者たち

ヴァルト『(時読みの一族当主は)魂を記録版として使われている……

略『エルテリアの全使用記録と

 当主たちの名が、

 去も未来もすべて記されているんだよ……

時読みの一族、特に当主はエルテリアの一部

外部記憶装置扱いらしい

全ての使用記録などが保存される

すると当主がメモを残すのは、記録の詳細を補完する意味があったのか

全当主の名を知るのもそのせいなのね

外部者に踏みにじられた一族

ヴァルト『魂を使われる人間たちの苦痛など考えもしなかったんだろうね

時読みの一族はエルテリアなくば存在しなかった

外部者たちは、だから一族をエルテリア付属品に使おうと思ったと推測

要は秘石のせいで苦しんできた

壊す権利があるって話か

それでティナーシャに執着してたのね

エルテリア発動条件

ヴァルト『あの珠は、近しい人間への執着に反応し発動するんだ

今まで使おうと思っても使えなかった

魔女ティナーシャでさえ無理

実は条件は強い想い

そして「四百年前の人間を救いたい」と思ったのは、前のオスカーが初めてだった

唯一、四百年前の人間相手に強く想った

だから唯一の「人間」ルートになったのね

唯一破壊しうる存在がティナーシャ

ヴァルト『魔女のあなたに接触するのは容易ではなかったし、悔しい思いを散々したよ

問題はティナーシャに会う事自体難しい事

そういやそうだった!!

魔女は恐れられ、隠遁生活をしてるから

しかし今回初めて人間となり、交渉できる余地が生まれたので干渉してきた訳か

第一期ヴァルトは序盤で退場してましたし

封印するだけでは駄目

ヴァルト『すぐそこに限界がきている

略『壊さなければ世界は止まってしまう

エルテリアの使用過多が「世界」に負荷

あと三十一年で世界が止まる

やはり世界破滅案件

こうなると壊す一択ですわな

ヴァルト『でもいずれは、血筋に関係なく新しい当主が選ばれるだろう……』

またこの台詞がどうもミソだった

ミラリスは一族ではないのか

ただ説得の為、彼は話しすぎてしまったらしい

ヴァルト、本当の動機

ティナーシャ『魂が助からないとは、本当にあなたの話ですか?

ヴァルトは本当はミラリスを助けたい

その為にエルテリアを壊したいのか

そうティナーシャは看破

結果として“リセット”が失われ先祖が死に、自分の存在が抹消されてでも?

一期のオスカーと同じ愛じゃないですか……

ティナーシャは破壊を否定

ティナーシャ『エルテリアを動かせるのは思いが強いからで

 それは人を救うものです!

確かにヴァルトたちは被害者

しかし使いたくなる人間の気持ちもわかる

願う気持ち、それ自体は否定したくない

だから壊すことに反対か

また実際、ティナーシャはエルテリアのおかげで故郷まるごと存続していますし

願う側、救われた側だからこそか

ヴァルトがオスカーを信用できない訳

ヴァルト『あなたには解らない、あなたはどんなに大切な者よりも国を優先できる人間だ!

オスカーが乱入し、彼ら三人は地底湖

またヴァルトはティナーシャに協力要請

対しオスカーは信用できない

彼が「国の為ならなんでもする」と知ってるからだと

たとえば一期一話、ティナーシャを孕ませたいと言ったのも国の為

あれも責任感ゆえなんですな

ミラリスの答え

ミラリス『私が助かったとしても、あなたが消えてしまったのでは意味がないの

『私はあなたと出会わぬ幸福より

『あなたと出会う不幸を選ぶ

略『人とは、皆そういうものでしょう?

彼の窮地を察したミラリスは、自分よりヴァルトの身を案じて戻るように説得

ヴァルトは彼女の為なら死ねる

でもミラリスも彼に生きて欲しい

こちらも相思相愛

第一期、エルテリアでヴァルトを救うためにティナーシャに挑んで死んだのもミラリス

二人とも命より互いが大事なのね

ヴァルト、ティナーシャの結論

ヴァルト『諦めない!!

『!?

ティナーシャ『私を助けてください!!

結局ヴァルトは、ミラリスの為に「秘石を壊す」べく徹底抗戦を決意

壊さないと禁呪でトゥルダールを滅ぼすと脅迫

察したティナーシャは秘石を奪い入水

あの魔法無効化の湖に飛び込んだ

そうすれば魔法使いヴァルトでは手を出せない

その隙に、オスカーがなんとかしてくれると信じての入水でした

ホント夫の心臓に悪い嫁!!!

名も無き物語に終焉を

ティナーシャ『彼の……、下へ!!

外部者『今度は君の魂に、新たな記録を刻んでいこう

『挑め、挑め、挑め!

想定外なことにエルテリアが発動

ティナーシャでさえ想定外!?

結果、ただの改ざんでなく「一番幸福な時間へ」と想定外な時間へ飛びました

なんと一期、或いはそれに近い世界

世界線を飛び越えちゃったよ?!

そんな戻し方できるの!?

一番幸福な時間を目指して

外部者『叶えたい結末に辿り着くまで……!!

際しティナーシャは、起こり得た可能性をざっと見せられてしまったらしい

彼女が辿りうる様々な人生

その中で今が一番幸福な人生

つまりトゥルダール女王の責任に囚われない、ただの魔女として彼と結婚した世界か

それはこれが最善だからか

いや、オスカーが過去へ転移しなければ「女王になる」展開は存在しえなかった

二期世界はティナーシャだけでは辿り着けない

そのせいで第一期世界となったのか?

際し「様々な可能性」を垣間見た

あらゆる自分の運命を見て、その中で一番幸福なものへと世界を再構成した

たとえば幼女の頃に死亡

大人たちに斬り殺され死亡

また神、魔女との戦いで戦死

そして火あぶり、さらし首などなど

いずれも当然起こりうる運命か

オスカーとの出会いはつくづく奇跡なのね

ティナーシャの一番幸福な世界

ティナーシャ『私……、とても長い旅をしてきたんです

一期相当、魔女としてオスカーと結婚した世界

これが一番幸福だと判断

この世界をエルテリアが「今」再構成した

第一期に戻ったんじゃない

同じ世界を今作ったんですな

時読みの当主として

ティナーシャ『この世界は、さっき私が起きた時に作られたんですよ

世界五分前仮説を現実のものに!!

湖で割れかけたエルテリアは、緊急的にティナーシャを「当主」に認定した

血族じゃないが仕方ないと

そして彼女の望む世界に再構成した

問題はなぜ割れかけた

建国史がその答えなんですな

アカーシア、本来の役割

オスカー『俺には、世界外の血が流れているのか……

前回曰く、アカーシアを遺した初代王妃ディアドラも「外部者」でした

彼女は外部者の呪具を壊す為に託したと

その呪具の一つがエルテリア

また建国史曰く、剣は湖から得た

湖はアカーシア同性質なので、こっちもエルテリアを壊す力があったんですな

我知らず壊しかけてちゃってた訳だ!

皮肉な答え

オスカー『本来の用途は、外部者の呪具を破壊する事だったのかもしれないな!

するとヴァルト、実はオスカーに頼めばエルテリアを破壊する事が出来た

彼はオスカーが嫌い

でも彼に頼むという選択肢もあったのか

会うだけで難しいティナーシャより遥かにマシ

灯台下暗しだったんですね

オスカーの答え

ティナーシャ『壊すつもりなんですか!?

オスカー『もちろん!!

ティナーシャ『え!?

オスカー『やはり、過去を改ざんするなんて後ろ向きだ

チ。ばりの驚きっぷり!!

オスカー、あっさり壊すと決断

もちろん熟慮の上であるも

彼らしい真っ直ぐな答え

人は自力で乗り越えていくべきだと

またそもそも、対魔剣なんてのも「これを壊す」のが目的だったと推測

それは神気取りの外部者も一番困る選択か

エルテリアを破壊するという事は

ティナーシャ『エルテリアを破壊し、違えられた運命全てを本来通りに書き直す……!?

時読み当主ティナーシャは、壊せば過去の改竄全てがリセットされると推測

そうなればオスカーも死ぬ

彼もエルテリアに救われた

前クールとも共通する覚悟だこれ!!

ティナーシャ『私たちはきっと……』

『絡み合うはずのない運命の接触点だった

二人は本来は出会いすらしなかった

改竄前の歴史の話か

しかしだからこそ突破口になれたと結論

おそらくエルテリアで改ざんが繰り返され、歴史がずれたことで接点が生まれた

エルテリアという外部者の干渉が、干渉を覆す出会いを生んだ

運命的というべきか

ティナーシャ『私たちもう一度、恋をしましょう』

オスカー『それは楽しみだな

二人は再会を近い、エルテリアを破壊

おそらくエルテリアを通じ、見ている外部者に嘲りをぶつけて壊してしまいます

結果、エルテリアは粉々に破裂

二人がその破片を浴びEDへ

全ての改ざんが消える

第一期を含め起こり得た歴史全て、なかったことになってしまう最終回か

全てが、誰も知らない名も無き物語となる

そして終わる

まさにUnnamed Memory最終回

エルテリアによる全てはリセット

オスカー『外部者おまえを喜ばせるのは終わりだ!

『干渉を拒絶する

『塵となって立ち去るがいい!!

本来ティナーシャはラナクに騙され魔女に

オスカーは幼少期に殺され

それでも二人は約束した

またオスカー死亡も、別の改竄キャンセルが影響して変わるかもしれません

歴史は際限ない積み重ねですから

Cパート 終焉

最終ティナーシャ『魔女を見抜けないからこうなる……、まあ見抜いても逃がさないがな?

てっきり、どうなったかは視聴者の想像に委ねるオチかと思ったも

オスカー生存が描写

連れ去られた先で魔女に助けられ生存

ティナーシャさん!?

最終ティナーシャ『初めまして、私は……』

幼少期のオスカー『ティナーシャ

ティナーシャ『!?

最終オスカー『やっと来たか! 待っていたぞ

何故か二人とも記憶を持ったままだった

一時的に時読み当主だったからか

いや破片を浴びたからか

とまれ今度こそ唯一無二の人生を歩む二人で幕

もちろん一クール目も面白かった

加えて二クール目は、歴史変化を感じる意味でも面白い展開でした

一期で謎な部分が回収されていったのも楽しい

何より奇麗なハッピーエンド

いい最終回だった……!!

ただしヴァルトは

ティナーシャ『それは王と、五番目の魔女の古いおとぎ話……

『全ての物語は派生し、積み重なり、読まれ続ける……

『………これは

『名前を持たない、追憶の断片である

そもエルテリアがないと、初代が死んでしまう点はどうしようもないはず

ですが一族でないミラリスは生存

ヴァルトの願いは叶った

或いはウルトラCでヴァルト生存?

ラストのミラリスは、彼を待っているシーンだったのかもしれないなと

ともあれ光の彼方に消えていくオスカーとティナーシャで

二人は歴史の彼方へ消えた

おとぎ話らしい“めでたしめでたし”だ!

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