ガンダム サンダーボルト 第2話 感想[本当の敵は]サイコ・ザク悲劇と歓喜!! 機動戦士 ネタバレ

2023年2月26日

機動戦士ガンダム サンダーボルト TVエディション 第2話「雨」感想

公式あらすじより引用

サンダーボルト宙域の死守を命じられていたリビング・デッド師団のバロウズ艦長は敵ガンダムに対抗可能な実験機サイコ・ザクの投入を決断。機体に四肢の神経をつなぐリユース・P・デバイスを搭載したサイコ・ザクのパイロットになるためダリルは右腕切断を受け入れる。一方、ムーア同胞団は、サンダーボルト宙域奪還の総攻撃を開始。フルアーマー・ガンダムのイオは連邦艦隊を殲滅していたダリルのサイコ・ザクに一騎打ちを挑む。

TVエディションはTVerで期間限定無料配信

元となった劇場版は有料配信

劇場公開ディレクターズカット版「機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY」

有料配信の4話分を再編したもの

Amazonレンタル配信407円

公式サイト公式ツイッター(外部)

ダリルとイオ、双方に強いられる非情な決断。戦いは最終局面へ

ダリル曰く理不尽な現実こそ本当の敵

実際イオもダリルも、仲間を背負って戦っておりどちらも必死なだけ

期せず言い当てた姿が印象的

また、数十機の連邦MSに善戦したザク

悲壮でしたが、連邦MSは年端も行かない子供

どちら視点から見ても悲惨

戦争悲劇のフルコースだ…

が、ガンダムvsサイコ・ザクは美しかった!!

アトラスガンダム!?

意外なのは「2期」主役機アトラスの描写!?

尺を圧縮、2期頭まで入れるの!?

戦争の最終局面ア・バオア・クー戦も予告

派手な最終回になりそうだぜ!!

サイコ・ザクの猛威!!

手足全てを義肢にし、機体とパイロットを直接接続するシステム

義肢技術リユース・サイコ・デバイス搭載機

考えるだけでタイムラグなく動く

文字通り体のように思うままに動くMS

その操縦性はガンダムの比じゃない!!

むしろ、アレに「マニュアル操縦」で対等に戦うイオは改めておかしい!!

共に推力と武装の化け物だ!!

重武装の悪魔サイコ・ザク

ジャイアント・バズーカを三本

ザク・マシンガンを二本

シュツルム・ファウストを三本

ヒート・ホークを二本

更にアニメ版は、リック・ドム用ビーム・バズーカ(動力内蔵式)を一本装備

改めて火力おかしい!?

原作はザク・バズ三本、ジャイアントバズ一本

アニメ化に合わせ強化されてます

戦力の温存

また双方、武器と推進剤をどんどん使い切っていきました

二人ともこれを想定していた

だから温存、緒戦を味方に任せたんですね

双方の「盾」の戦いも悲劇でした

連邦軍・消耗品の弟妹達

連邦軍ムーア同胞団は、数十機の増援を投入

しかし子供ばかりで頼りない

彼らを「自分と同じ消耗品」と呼び、勝つため「盾にする」と言い切るイオが印象的でした

それが勝つ為に必要な事だからだと

ゴマカシを言わないのがイオらしい

ジオン軍・生き残る為の選択

ジオン軍は最終的に僅か数機・ビッグガン一基

生き残る為にダリルの腕を切り、リユースPDに最適化させました

もっと研究出来ていればなあ

元々はカーラ教授が義肢の父の為に研究

ですが父は政治犯として投獄

救う為国に従い、軍事転用を強いられた様子

サイコと付くも「誰でも使える」装置

いわゆるニュータイプ専用機ではありません

操縦は両手両足が義肢である事が必須

ですが戦闘力は絶大!!

お前みたいなザクがいるかってモンですわ

余談。イオたちの学生時代が描写

今の厳しい顔した三人とは別人

平和な頃は、本当はこんな笑顔をする人達だったんだと思うと切なくなります

イオは十歳でプロペラ機を飛ばしたとの事

天才かよアイツ~

Aパート 奇襲 連邦軍ムーア同胞団

クローディア艦長代理『艦隊の中央に攻撃を集中!

グラハム副長『速力そのまま!

 射程圏外に出るまで撃ち続けろ!!

前回、命からがら脱出に成功したダリル

しかし実はガンダムは囮

ガンダムがスナイパーを引きつけ、連邦本隊はジオン艦隊を奇襲していました

冒頭から目を見張る艦隊戦!

虐殺戦ですわ

ジオン兵『ムサイ二隻轟沈!』『射程圏外まで十秒!!』

原作から台詞、描写を大幅に短縮

ともあれダリル、戻ってみたら艦隊が壊滅していたという有様か

ミノフスキー粒子でレーダーが無効

目視で狙える範囲が精一杯

それでもジオン艦隊はほぼ壊滅

原作はボール部隊も活躍

被弾したボールが、火だるまとなって敵艦に直撃する様が壮絶でした

グラハム副長『見事な作戦です艦長』

クローディア艦長代理『これだけとは…!!

クローディアは戦果に満足せず、逃げるように艦長室へ

副長以下ブリッジメンバーは彼女を軽蔑

この逃亡はアニメオリジナル

また原作は連邦もかなり被害

対しアニメは連邦側圧勝、そこに少し違和感ある「逃亡」となった様子

彼女が参ってる事を強調しているのね

回想 ダリルのクリスマス

まるでオープニングのように歌が挿入

ダリルが幼い頃、父にラジオを買って貰った場面を回想へ

以来戦場でも愛用しているんですね

原作曰く父は療養中

下手すると形見なのかも

頼もしい父を見上げての帰り道

幼いダリルは少し躊躇い、父の手を掴みました

対し父は横目でにっこり

素敵な父、素敵な想い出だったんですね

ですがこれも前回と同じ事なのか

カーラ教授『新しい義手を用意するわ、もう少し待って』

ダリル『……? ………!?

うわあああ!?

ダリルが目を覚ますと左手がなかった

幼いころ父を掴んだ左手

前回失った足を回想したのと同様、今度は腕を失っていたんですね…

前回イオにやられて失っていたらしい

両足は地上戦で喪失

腕を失ったと今になって気付いた

原作では帰還後、艦が奇襲され「MSから降りてるときに被弾し」失ったという描写

アニメはイオに斬られて失ったと変更

イオの罪が増えてしまった…

ジオン軍の医療現場

負傷者はカプセルに入れられ除菌してるらしい

怪我の程度が軽い者は外

SF的な描写ですね

死屍累々だ…

彼の右手を切れ!!

リビングデッド師団 旗艦艦橋

副長『約二時間の応急処置で、四機のMSが再出撃可能

 ビッグ・ガンの残りは一基のみです…

略『師団はこの宙域の死守を命じている……

この宙域は、ジオン要塞の補給路にあたる要衝

傷痍兵艦隊は捨て駒といったところか

しかしこの報告を聞き、怯えた科学班のセクストン博士が艦長に進言

確かにそれしかないっちゃないんですが

セクストン『我々の研究はすでに実践投入できるレベルにあります!』

『最後に残った重要な部品には

『艦長のご決断があれば……!!

言い方ァ!!

この提案で、前回「実験機」の高機動型ザク換装がスタート

高度な操縦技術と経験が必要な外装

そのせいか師団ではお蔵入り

しかしリユース・サイコ・デバイスなら操縦可能となるため換装が行われました

外見はジョニー・ライデン用ザクそっくり

フルアーマーガンダム同様MSVオマージュか

カーラ『ダメよセクストン!? あの機体は四肢の神経を繋いで初めてその効果を発揮する物で……』

セクストン『ダリル曹長がいます!

略『彼の右手を切れ!!

二人きりで説得、というより強いるセクストン

他に手段がないのも事実

事実ですが辛い

加えて前回、カーラ教授は「戦争が嫌い」なのにここにいると語っていました

それは父の為だったんですね

セクストン『戦争に協力しなきゃ反逆罪で投獄されている君の父親はどうなる!!』

略『今こそ誇り高い研究を祖国の為に活かすべきだ!!

『これは宇宙移民者独立の為であり

 ジオン公国の為だ!!

自身そんな滅私奉公など考えてなさそうな

こんな方便が、一年戦争後も含め幾らでもあったのでしょうね

ジオン公国の大義は宇宙移民の独立

現在、地球圏は連邦政府が統治

たった一つの政府、地球が宇宙の人類まで統治する状況を覆す為の戦いだと

まあジオンも事実上の独裁ですが

バロウズ艦長自ら挨拶、ダリルは手術へ

ダリルの手術、ザク換装が並行して描写

まさに「部品」と象徴するようでした

彼の腕を切り取る事も、ザク完成への「工程」の一つなのだと

切られた腕の明示が残酷

ですがダリルは、カーラ教授が泣いてくれている姿を目撃

多少は救いになったのか?

ダリル『これが…!! リユース・サイコ・デバイスの本当の力!!』

『これでガンダムをッ!!

フル装備したザクは、公式では類を見ない重武装を施して飛翔

その機動性はフルアーマーさながら

しかも「考える」だけで動く

操縦にタイムラグがない

操縦性は数段上と考えるべきでしょうか

余談ですが

手足はともかく武装やスラスターまで動く!?

そこは特に明言されてない様子

とまれ素人でもベテラン以上に操れ、MS操縦自体を一変させる次世代技術

ましてや異様な勘を持つダリル

機動はまるでUFO!

連邦軍 補充パイロット参戦

『ガンキャノン4機、ジムキャノン20機、ボール12機、補給物資用コンテナ40基

『補充パイロットも40名到着しました!!

ムーア同胞団本部は、錚々たる大部隊を派遣

ほぼキャノンタイプ

思うに練度が低い為、白兵戦をこなすのが厳しいと判断したのでしょうか

距離を取り、数を利して撃ちまくる編成か

撃て!撃ちまくれ!!

なお本作のガンキャノンは"量産機"

ガンキャノンとジムキャノン

ガンキャノンはガンダムの兄弟機

中距離支援機モビルスーツの祖

ジムキャノンはガンキャノンの量産型

戦時中ゆえ、既に量産体制のジムと部品共用して生産効率を高めた機体です

ボールは更に簡易な戦闘用ポッド

松竹梅みたいな

グラハム副長『小娘にはここらが限界だったな……』

からっぽの艦長席を見てうそぶく副長

当のクローディアは「補充兵」たちに本格的に病んでしまったらしい

彼らに死んで来いと言う立場ですもんね…

クローディアもたぶん学生

若者には重すぎる

ガンダムという偶像

イオ『みんな子供じゃねーのか!?』

略・コーネリアス『小さな愛国者か……

『連邦が試作品のガンダムを何機も造る訳だ……

彼らは志願兵、ガンダムに憧れ参戦したらしい

まるでアイドルですわ

無理やり動員したのでなく志願兵

原作曰く、別の戦場で戦う初代ガンダム主人公達も少年兵ゆえ憧れたらしい

自分達もああなりたいと願ったのね

また難民扱いよりメシが旨いのも一因との事

憧れと現実感両方なんですな…

イオ『おい!艦長様!!

略『!? おめえ将校だろう!!

怒鳴り込んだイオは思いもよらぬ光景に

クローディア、麻薬を打ったらしい

辛さから逃げたくて

緊急時に痛みを麻痺させる為に用意されていたものなんでしょうか

指揮官として命を預かる将校失格

ですが元は平和だった時代

数十数百を背負うのは…

イオの父親 クローディアの苦悩

クローディア『私…、今ならあなたのお父様の気持ちが解る……』

『ムーアの市民、数億人を死なせた現実に…

 圧し潰される気持ちが…!!

イオの父は、サイド4=ムーア宙域の首相

人口10億からなる宙域地方政府トップ

一年戦争初期ジオン軍にムーアが殲滅されたとき、拳銃自殺したとされています

上手くやれればという自責の念?

同様に三つのサイドが壊滅

ジオンが同じ宇宙民、スペースノイドでも容赦なく攻撃した為

その事実も彼らの大義を揺るがしました

本来、前回部分で「蹂躙」が描写

ジオン軍が宇宙都市を蹂躙、現サンダーボルト宙域に変えた場面が描写

イオの父が自殺した姿ももう少し長く描写

ですが地上波ではカット

だいぶ尺を縮めていくんですな

『イオ…、あなたには解らない……』

私はまた!

 死んで来いと命令するの!!

 消耗品のように送られてきた子供達にもね!!

『この苦しみを…、あなたも背負えばいいんだわ!!

イオ達は上流階級の出身

ムーアでは、上流階級の軍所属が義務付け

生まれた時点で軍属が決まってました

普通一定期間過ごすだけだったでしょうに

生まれた時代が悪すぎたのか

ダリル『…参ったな、皆…、泣き上戸?』

ジオン側はダリル激励へパーティー

ですがふと「義手」だと忘れ、場が湿っぽくなってしまいました

仲間想いでいい男達…

懸命に強がるダリルも優しい

TV版はカットされましたが

ダリルは二階級特進して少尉

縁起でもない!!

ですが、特進もジョークにするくらい努めて明るくしていた様子

原作二巻のドヤ顔は見所!!

なお原作は酒がビニール容器

アニメは見栄え良くガラス瓶にした様子

※トップに戻る

Bパート イオたち三人の青春時代

コーネリアス『写真……、懐かしいね。思い出すなあ…、コロニー・エア・レース

『あれは本当に大当たりだったねえ

クロをベッドに寝かせ、昔話するコーネリアス

三人は幼馴染なんだそうな

レースの企画からスポンサー探しまで全部自分達でやったのだと

操縦・整備・実務能力

学生の身でやってのけたとは凄い

コーネリアス『僕らだけで…、何でもできると思ってた……』

原作曰く現在のイオは学生パイロット

回想は中学から高校くらい?

三人とも可愛い!

三人とも、本当はこんな顔するんですね…

こんな風に笑えたのか

クローディア『あの頃…、今でも夢に見るわ』

コーネリアス『クスリじゃ戻れないよ

きっぱり言うのが厳しい

それに故郷、ムーアは消滅してしまっています

再建は連邦に貢献しなければいけない

だからこそ軍にいるんですね

難民は本当に辛い……

『イオは戦争を楽しんでいるんじゃない』

『あいつはね? 極致に身を晒して、初めて「生きてる」って実感するタイプの人間なんだ……

『あいつは…、戦争って狂気の中でしか生きられない

『哀れな奴なんだ……

親友だからこそ厳しい

ですがイオを悪し様に罵ったクローディアは認識を改めたようです

にしても言葉が厳しい

と思ったらアニメは原作から話を整理

それで厳しい物言いなのか

原作版『イオは…』

『あいつなりに、戦争って狂気の中で…正気を保とうと努力してるんだと思う

台詞の流れが違うとはいえだいぶ違う

実際イオはMSに魅せられたと発言

どちらも彼を理解してる証か

サイコ・ザク出撃 カーラの事情

フィッシャー『ダリル少尉! 俺らが先に出るぞっ

手が空いてる者全員と思わせる敬礼

ダリル出撃

また、艦長が「リユース・サイコ・デバイス装備高機動型ザク」では長いと一考

サイコ・ザクの名付け親となりました

本アニメではカット!!

艦長の見せ場が!!!!!

カーラ教授『私の父は歴史家で…、今は思想犯として投獄されているの』

『軍は…、私が研究で貢献すれば父を助けるって

略『私は軍のいいなりになって…!!

 あなたの右腕を切った……

カーラ教授は父が義手だったので義肢研究者に

父が義手だったのは、政府に睨まれても歴史家として研究をやめない人だったから

襲撃され腕を失ったらしい

だからこそ教授は辛かったんですね

父は抵抗し続けた人だった

なのに自分はと

ダリル『生き残ろうっ』

カーラ『え……?

ダリル『生き残って…、いつか心から笑おう

『理不尽な現実こそ、僕らを苦しめる本当の敵だ……

『戦争中に生きる僕らには

 ちょっぴり試練が多いし…

 この戦争で生き残るなんて奇跡かもしれないけど……

『さえない僕らの人生にだって

 奇跡は、きっと……!!

奇しくも両陣営に言える事なのでしょうね

イオとダリルは互いに憎い

ですが倒しても、苦しみも「敵」も無くなることはない

どちらかが犠牲者、被害者とも言えない

本当に苦しめてるのは「状況」

現実そのものなんだと

中でも戦争こそ最大の試練

カーラ『……笑いたい、心から……』

その想いは、きっとクローディアと同じ

他人に負担を押し付け苦しんでる

笑顔になりたいと思ってる

ヒロイン二人もそっくりなのでしょうね

バロウズ艦長『君の戦果に全てがかかっている…』

ダリル『敬礼できず申し訳ありませんが…、了解です!

ダリルはカーラ教授のシュシュを貰って出撃へ

際し四肢は機体に接続

上からロック

傍目に、棺桶とさえ言いたくなる悲惨な有様での出撃となりました

ですが係留索を千切らんばかりの推力

間違いなく強い奴だ…

消耗品の弟妹たち

コーネリアス『もっと寄ってェ~、もっともっと♡

連邦側は子供達がガンダムや愛機と記念写真

原作ではイオも付き合わされています

アニメはより厳しさを強調

まるで修学旅行のように、付き合わされて写真を撮るシーンはカットされました

大切な弟妹たちきょうだいとの交流が省略

哀れ発言といいアニメ版はイオに厳しい…

イオ隊長『我々MS部隊は24:00に作戦行動を開始する』

『お前たちは俺の盾になれ!

『俺は途中の散発的な戦闘には加わらない

 温存したフルアーマーガンダムの任務は

 敵艦隊撃破と

 敵エーススナイパーの排除のみである!!

あまりに非情な命令から始まったイオ

死ねという命令

クローディアへのけじめも込めたんでしょうか

共に将校であり命令を下す立場

それが「任務」だと

おためごかしは言わないんですね

『ここは…、人を多く殺した奴が英雄と称えられる異常な世界だ』

『作戦を立てては戦うという無限ループ

『プレイヤーが入れ替わっても

 戦争って名のミッションは続く……

 どんなに耳を塞いでも逃げられやしない……

原作ではセッション、と音楽に例えて表現

耳を塞ぐという言い回しもその為か

他方クローディアは、思い切り吐いて決然と立ち直りました

彼女は耳を塞ぐのをやめたのね

グラハム副長には残念な展開

『俺はモビルスーツが好きだ!』

『自分の力を増幅してくれる機械が

 どうしようもなく好きで

 全身の血が沸騰する…

『それがどんなに業が深く、罪深いものだろうと、俺を縛るものすべてに蹴り入れて

『地獄に落ちるギリギリまで戦ってみせる!

コーネリアスが評したのと同じ自分自身の本質

彼なりに胸襟を開いたのでしょうか

俺はこういう男だ

ここは異常だ、中でも自分はとびきりろくでなしだと赤裸々に言った

だが俺は戦い抜く男なんだと

お前たちは盾になってくれ

俺だって死ぬまで戦ってやるぞと

イオ『あばよ、同じ消耗品の弟妹きょうだい達!!』

『生き残ったら乾杯だ!

イオ・フレミング!! フルアーマー・ガンダム!いくぞッ!!

クローディア『無邪気な子供達……

『どうか無事に戻って! 一人でも多く!!

死んだらまた補充されるだけ

消耗品なのは間違いない

飾らない言葉で向き合うのが清々しく感じる出撃でした

言葉を偽らない男

なんだかなんだで子供らを大切にしてたらしい

原作では皆と写真まで撮影

イオがまたまんざらでもない顔してんですよ…

少年志願兵たちのMS部隊

キース・マイヤーズ『くっそ~、まるでバースデイケーキだ!

 だがしょせん数だけ……!!

キースは連邦軍の奇麗な隊列をケーキと表現

まさに「切り分ける」が如き攻撃へ!!

悲惨なのは少年たちで、驚くほどあっさり壊滅してしまいました

彼らは三か月訓練を受けたはず

心構えの不足なのか?

少年たち『『『うわああああ!?』』』

『撃ちかたやめ!? 撃ちかたやめ!! バラバラに反撃しても勝てない!!

ガンダム史上類を見ない悲惨

最初に一機撃墜の時点で怯え、バラバラに撃ち始め大混乱

とてもザク一機相手とは思えない惨状

実戦の怖さなのか

ジムキャノンは比較的重装甲な量産機

なのにこんなあっさり…

キース『編隊さえ崩しちまえば…、ナイフで切り分けるより簡単だ!!』

同士討ちしそうな乱射は止まったものの

子供らは棒立ちし次々戦死

こんなに動けないものか

僅か四機のリーダー格、ガンキャノン乗りが必死に叱咤していました

ですが彼もあっさり戦死しますます混乱

頑丈なガンキャノンでもか……

キース『あ~…、しばらく食ってねェなあ婆ちゃんのリンゴタルト……』

しかし時が経ち、連邦部隊は徐々に冷静へ

キース、集中砲火で散華

勇気ある男だったのに…

CVは村田大志氏、近年ガンダムによく出演

鉄血ではノルバ・シノを担当

少年兵『やったぞ!』

フィッシャー『俺もすぐ行く!!

安堵も束の間、フィッシャーのドムが参戦

男泣きしながら連邦軍に特攻!!

なんて熱い男だ!!

彼視点で連邦軍は悪鬼羅刹に見えている

まさか子供と知る由もなく

彼はダリルの仲間でも、かなり人情家だけに複雑な無双

真実を知ったら多分立ち直れませんわ

原作、少年兵たちは速成ながら割と優秀

子供は「射撃戦」は冷静、完璧にこなしました

数の差を活かした火力を十分に披露

ですがドムに乱入され、近接戦・地の利を生かした戦術でパニックになり敗北……

…という見せ場はアニメではカット

やられるだけとは不憫な…

リビングデッド師団の戦い

ダリル『後は頼んだぞ、レイトン伍長』

レイトン『了解っ

ダリルはビッグ・ガンの照準設定を行い離脱

トリガーは突撃艇の伍長が担当

誰もが思う「ビッグ・ガンって、MSなんて要らないのでは?」を体現した運用

照準はダリルがしてくれましたが

ジオン女性兵『先生! リラックス! 軍事訓練でやった通りで大丈夫!』

今度は母艦、なんとカーラ教授自ら銃座へ

左舷弾幕薄いよ何やってんの案件

ミノフスキー粒子でレーダーが効かない世界

なのでなんだかんだで、人が直接視認しながら撃つのが有効らしい

博士頑張ってる!

TV版ではカットされましたが

当然こんなの教授の仕事じゃない

セクストンは脱出を促しますが、彼を振りきって自ら銃座に向かいました

とにかく人手が足りないんですね

セクストンは呆れて脱出へ

カーラ『ガンダムめええ!!

隣の射手がジムキャノンを一機撃破

ちなみに撃墜したのはアニメオリジナル

ジムキャの扱い酷くない!?

ところがガンダムが現れ、想い人フーバーを殺された憎悪でカーラ教授が激昂

しかしガンダムに隣の銃座が大破

励ましてくれた女性兵が…

なんてあっけない…

なおこの時「ガンダム」は

こちらから見えない距離から狙撃

あの男どんだけ目がいいんだ

銃撃から逆算し、発射ポイントを狙ったんでしょうか

いずれにせよ格が違い過ぎる

ガンダムとザクの艦隊戦

レイトン伍長『……時間だ!』

ガトルの伍長がビッグ・ガンを発射し開戦!

皮肉にも考えてた事は両軍同じ

ジオン側も「サイコ・ザクを温存し、密かに連邦艦隊を叩かせていた」んですね

あんまりなすれ違いだ!

レイトン『やった…!! やりましたよ少尉!! やった!! やっ』

正確に連邦旗艦を射抜いたビッグ・ガン

しかし射撃地点を逆算、艦砲射撃を浴び蒸発へ

すぐ脱出しなかったから…

なお原作では「注意」

ダリルは撃ったらすぐ逃げるよう注意

伍長が逃げ損なうという展開

注意はしていたんです注意は

ダリル『うわあああ!!

ダリル突貫

その機動は驚異的で、連邦艦隊のハリネズミのような弾幕をことごとく回避

リックドム用の動力内蔵ビームバズーカを連発

MS不在の艦隊を殲滅してしまいました

殲滅まで僅か一分程度

なおビーム・バズ装備はアニメオリジナルです

バロウズ艦長『ここで沈むわけには…!! ぬあ!?』

時同じくジオン艦隊もイオによって殲滅

イオは護衛するムサイ二隻を瞬殺

そのまま旗艦艦橋も蒸発

バロウズ艦長……

ですが子供らに温存して貰ったおかげと思いたい勝利ですね

TV版ではカット

ジオン艦隊からセクストンが脱出

負傷者を、脱出ポッドに乗せるフリして自分が乗ってしまいます

あまりに自然なクズムーブ!!

僅か15秒だけにカットは残念

連邦軍 グラハム副長の本音

クローディア『この艦は沈む! 退艦命令を出したわ!

グラハム『なんだと…、艦を捨てる気か!!

『無能なエリートめ…、祖国ばかりか艦隊まで全滅させやがって!!

クローディアは瓦礫に潰された副長を救出

しかし副長は責を押し付け激昂

ですが果たして、サイコ・ザク相手に全滅を避ける手段があったか?

彼は度々「エリートの無能」と発言

ですが本当に無能だったのか?

そんな印象も受ける一幕

妻子の怒りのぶつけどころが欲しかったのか

グラハム『こんな事で…、死んだ妻と娘に顔向けができるか!!』

クローディア『グラハム…!?

グラハム『ムーアの名誉の為に…、……お供しますよ

※原作版『ムーア同胞団の名誉の為に…、我々は艦と運命を……

グラハムはクローディアに発砲

やがて旗艦は爆沈

原作台詞からすると、逃げたら不名誉だと考えて死を選ばせたようです

イオを死なせて英雄化しようと考えたり

とかく「死」ばかり

死に場を求めていたんですかね

コーネリアス『クローディア…!?』

幸いランチ=脱出艇が離脱

中は怪我人で満載…

作戦通り敵艦は潰しましたが、帰るところがなくなっちまうとは

連邦側は文字通りの艦隊全滅ですわ

意外に徹底して皆殺しはダリルの方

ダリルは連邦艦を上から下までまんべんなく撃って全て轟沈

対しイオは艦橋と推進器のみを攻撃

航行・戦闘力だけ奪った

これはダリル側は、味方MSが払底し必死だったからなんでしょうか

とまれジオン旗艦の船体は無事らしい

少年兵『大きすぎる爆発だ! 俺達の母船じゃないのか…?』

略・イオ『この戦闘宙域に奴はいなかった!!

敵母艦を抑え、警戒する連邦少年兵たち

唯一ダリルに気付いたイオは突貫!!

両者激突で最終局面

コロニーで待ち構えるダリル、ORIGINでのシャア専用ザクのようでした

展開が早い!!

二人の激突まで2話でやっちゃうの!?

Cパート セイレーン機動艦隊

『3バンチから2バンチという情報が入った!! 援軍部隊みなに伝えろ!!

バンチとはコロニーの集まりを指す住所

ジオン側の救援艦隊が到着!?

原作ではフィッシャーのドムが生き延び、付近の艦隊まで到達する事に成功

情報を聞いたクライバー大佐が動いた形でした

アニメは最初から向かってた様子

TV版はフィッシャーの描写が省略

連邦側の増援は見当たらず

何せ連邦側、ボール含むとはいえ40機級の大戦力を送り込んだ直後

戦力払底していたジオン側とは違う

フツー救援は来ない…?

フルアーマー・ガンダムvs.サイコ・ザク

両者はコロニー内で戦闘

狭いのによくもまあ!!

狭いのに高速戦、二人の度胸と操縦の異様さが光る戦いとなりました

共に即死級の大火力戦!

目を見張るイオの方向転換

イオ、ガンダム足裏のツメを展開

高速移動したまま地を蹴り、急な方向転換をして見せたのです

ダリルはこの不意打ちを受けビルに直撃

身動きがとれなくなっています

ダリル、強運で生還

実は序盤でほぼイオが勝利

イオの攻撃をかわした際、ダリルはうっかりビルに埋まってしまったのです

続くイオの攻撃は完全に直撃コース

しかし偶然落石で、ダリルは直撃を避けて生還

前回の雷鳴に劣らぬ悪運ですわ

ダリル『くっ……』

ビルから落石で吹き飛んだ勢いのまま、ダリルは思い切り距離を取りました

しかし漂ってたシャツがカメラに付着

モノアイを塞がれ大ピンチに

運がいいのか悪いのか

そこでダリル、ザクの口から排気してシャツをどかしました

器用な真似をしますな

以降、優勢に進めたイオだったものの

ダリルの隙を突きイオは肉薄

一歩まで迫り、その後も逃げるダリルを追いつめていきます

しかしダリルはサブアームで射撃し反撃

以降一進一退

狭いコロニー内でよくもまあ

イオ『いい加減…、落ちろォッ!!

ダリル『カーラ!

 すごい!

 君の作ったMSは…、俺の失った手足より自由だッ!!

しびれを切らすイオと歓喜のダリル!!

それもそのはず、イオの攻撃をダリルは紙一重で連続回避

なんとまあ器用な立ち回りだ!!

ましてガンダムはビーム

その弾速に対応し続けるのもRPDの恩恵か

ダリルは操縦桿を握ってさえいない

頭で考えるだけでこの操縦

なんてイカレたシステムでしょうか

ムーア同胞団 脱出艇

連邦兵『これより敵艦内制圧に向かう!!

連邦内火艇はボールの先導でジオン旗艦に接触

負傷者だらけで制圧戦は無茶

でもそうしないと酸素がない

宇宙じゃ酸素残量が死活問題なんですね

こんなに傷付いてるのに、まだ戦わなきゃ生き残れない

ホント戦争って嫌だ……

連邦兵『コーネリアス、人を撃ったことは?』

コーネリアス『ないよ……

『戦場で音楽を聞きたがる気持ちが…、やっと解った!!

さっきイオは哀れな奴だと言ったコーネリアス

しかし戦場で正気を保つ

その難しさを思い知ったか

何かが麻痺しないと戦えないのでしょうね

元スナイパー・ダリルの戦術

互いに砲撃戦を繰り返すも決定打とならず

しかしダリルは、前回ビッグ・ガンで狙撃した時のようにガンダムの進路を予測

これが見事にハマッた!!

ガンダムでなければ即死だった!?

際しサブアームで弾倉を交換する描写も見所

ホント便利ですね副腕

たかがメインカメラがやられただけだ!なイオ

ダリルに待ち伏せを喰らい、イオは咄嗟に回避

回避したもののビルに直撃

動きが止まった瞬間、ガンダムの顔左側にシュツルム・ファウストが直撃!!

頭部後ろのミサイルも機能不全

火力が減ったのも痛い!!

ダリル『やれる…、やれるぞッ!!』

互いにブースターを捨て、身軽になって追撃戦

ブースターは推進剤タンク兼用

いよいよ推進剤切れが近い

決着間近!!

次回、死闘に幕と思いきや…?

予告は一年戦争の最終戦ア・バオア・クー

タコザクにゲルググにGファイター

ドズル専用ザク(本作では親衛隊ザク)にガンダム頭部隊にアッガイにアトラスに…?

第2期冒頭までやっちゃうの!?

次回、第3話「花【最終回】」

次回、少し後の地球編まで描いて幕か

重武装のフルアーマーから、一転シンプルな本体を持つアトラスガンダムへ!!

配信中の2期も見てね!な締めかね

二期ディレクターズ版は「機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER」として配信中!

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