ゴールデンカムイ 43話 感想[鶴見とアシㇼパ]離合集散樺太編・完!!【4期7話】

2023年5月22日

ゴールデンカムイ 第43話「樺太脱出」感想 4期7話

公式あらすじより引用

大泊で鶴見中尉と対面した杉元一行。もっともらしい口実でアシㇼパを杉元たちから引き離そうとする鶴見中尉だが、その魂胆に気づいたアシㇼパはアイヌの未来についての考えを問い、アイヌのために金塊が使われないのなら協力を拒むと言い放つ。彼女の態度に対し、額から髄液を垂らしながら笑い出す鶴見中尉。異様な光景を前に周囲の者がたじろぐ中、アシㇼパが空に向けて矢を放ち、彼女の意図を感じ取った杉元も行動を起こすッ!

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鶴見中尉と組むか? アシㇼパの決断、舞台は再び北海道へ

アシㇼパさんを守るべく暴走した杉元

目を離さなかったアシㇼパさん

二人を象徴する回が再開初回とは熱い

また4期、さんざん甘い嘘が吐いた鶴見中尉

彼でさえ本音を隠せなくなった

アシㇼパ、彼女の父ウイルクへ怨念の深さを目の当たりにする回でしたね

それだけ妻子を愛してる証と思うと切ない

脳汁ボダボダだ!!

ゴールデン動画劇場 期間限定配信

#40「<世界迷作劇場『ゴールデンカムイ』より>アシ(リ)パの天使(クリオネ)編」

色んな意味で二段落ち

朗らかで優しい世界などない!

離合集散、達者でな谷垣源次郎!!

結局杉元一行、鶴見の第七師団は決裂

ですが谷垣は、インカㇻマッを押さえられている為師団に残りました

それでも心はマタギのままだと明言

やっぱりゲンジロちゃんは素敵だ!!

少女団だって鼻が高いぜ!!

交渉決裂、それぞれ別々に北海道へ

あれほど命を預け合った鯉登、月島たちとも殺し合うのがシビア

ただ鯉登少尉はもう鶴見信者じゃない

今回、撃つのをためらった

前回も標準語で中尉を賞賛

彼は感極まると薩摩弁になる為、本心じゃないのが明白

鶴見中尉側にも獅子身中の虫ですね

アシㇼパたちは「アイヌの為」金塊探しへ

これまではアシㇼパ、鶴見達のルーツを描く

再び金塊探しに戻るワケですな

次はどんな変態か楽しみ

また尾形百之助も密かに北海道へ

彼も彼で芸達者なもんですわ

すごく棒鱈だよ!!

アシㇼパの決意

金塊暗号を解く鍵に気付いたアシㇼパ

しかし杉元に話すと、彼はアシㇼパを庇うために独りで行くと判断

またアシㇼパは暗号を解く生きた鍵

自分が杉元の盾になろうと同行を決めました

庇いあうのが熱いですね

しかし再開一発目から濃いエピソードですわ

まあ大体いつも濃いですが

冒頭 鶴見中尉のプラン

『北海道に戻ったら、小樽のフチに会いに行けるよう頼んでみるといい

『それを許さないほど…、鶴見中尉は話の通じない人間ではない

現状、金塊の暗号を解く鍵であるアシㇼパ

彼女を確保へ第七師団が到着

アシㇼパは無言

さすが肝が据わってますね

フチとは祖母を意味

宇佐美上等兵『娘を確保したらどこに匿うんですか?』

当の鶴見陣営はアシㇼパの処遇を相談中

谷垣は鶴見中尉の度量を信じたものの

やはり甘くないのが鶴見中尉

甘いのは嘘とあんぱんだけ

鶴見中尉『戦前から使われていない倉庫がある』

略『我々が金塊を見つけられるまで

 数年かかったとしても

 アシㇼパを隠し続けられるだろう……

月寒の地下室に閉じ込めようと画策する鶴見

大事なものは厳重に

ただそこまでするのは、合理的な判断を越えたものなのかもしれません

むしろ口実があって嬉しいな状態?

鶴見中尉『そちらのお嬢さんがアシㇼパだな?』

何気に初めての邂逅なのか

そしてだからこそ、誰もが予想しなかった事態になってしまうんですね

また中尉は鯉登たちをねぎらったものの

鯉登少尉ってば黙ってる…

もう昔の彼じゃあないんですね

Aパート 対面、アシㇼパと鶴見中尉

鶴見中尉『なるほど………

アシㇼパが、父譲りの青い目をしていると感嘆

いい目をしているししかも度胸がいい

父とは金塊強奪犯のっぺらぼう

本名ウイルク

若い頃、長谷川と名乗っていた鶴見が出会った男の娘だと感嘆へ

もう早くもダラダラ出てますね脳汁

鶴見『杉元と白石は明朝の連絡船に乗り、稚内で待機していろ』

杉元&白石『『!?』

アシㇼパ『ちょっと待て!! どうして一緒じゃないんだ?!

開口一番、アシㇼパを二人から引きはがす鶴見

曰く船の定員だと

いやいや!!

正直鶴見中尉らしからぬ雑な手ですね

先走ってる先走ってる!!

アシㇼパ『杉元と離して、私をどこかに監禁するつもりか!』

略・鶴見『杉元とはいつでも会える……

言い募るアシㇼパに、平然と言ってのける鶴見

しかし言いながらも脳汁

完全に興奮状態

表向き平然としてる自制心はさすがですね

アシㇼパ『父は、土方歳三にだけ私の存在を伝えた…』

ウイルクは土方だけは信頼していた

彼を通じアシㇼパを関わらせ、金塊がアイヌの為に使われるか見届けさせる為だと

鶴見が関わる現状は父の想定と違うのだと

だから聞いておきたいのか

アシㇼパ『鶴見中尉の考える未来に、アイヌは存在しているのか?』

鶴見中尉『もちろんだ

『皆が幸福になる未来を目指す、それは我々の行動と意思に懸かっている

鶴見中尉の歯の浮くような言葉に呆れる白石

にらみつける宇佐美上等兵

色んな意味で宇佐美がキレそうです

むしろ良く我慢しています

アシㇼパ『アイヌの為に使われないのなら協力しない!!』

『そもそも金塊はアイヌのものだ!

鶴見中尉『…そもそも和人を殺す為の軍資金だろうが

月島軍曹『!?

初対面に対しスタンスを明確にするアシㇼパ

らしからぬことを言い出す鶴見

そろそろ脳汁が限界

ハンケチで拭えない量になってきている…

月島軍曹『(優しい嘘はどうした!?)』

他人を懐柔する為、甘い嘘を吐くのが鶴見中尉

被害者だけに一家言ある月島

中尉はもっとうまく立ち回れる人

興奮しすぎてしまってるのか

鶴見中尉『……あの父親に目がそっくりだものなあ……』

『ふ、ふっふっふっふふふ…

遂に脳汁がとめどなく流れ始め困惑する月島達

人体って不思議

鶴見はかつて妻子がいた

その死因となったウイルク達を今も恨んでいる

ましてや自分が妻も子も失ったのに、ウイルクにはこんな立派な娘がいる

そりゃあイライラします

そりゃドバドバあふれますわ

本音も脳汁も隠せなくなってる!!

アシㇼパの決断

アシㇼパ『杉元…、…私の事は私が決める!!』

略・杉元『毒矢だ!かすっただけでも即死だぞ!!

杉元にアイコンタクト、数本の矢をまとめて上空に放つアシㇼパ

皆、慌てて身を隠し杉元達は逃走へ

あの鯉登が鶴見を庇わないとは

またいつもの第七師団なら「撃たせなかった」でしょう

それほど混乱してた証か

月島『避けろッ!!』

身内である月島軍曹が「避けろ」と言ったのも大きい

旅に同行し毒の怖さを熟知した

本当に即死する奴!

杉元『あの矢じり、毒がついてなかったろッ!!』

あくまでハッタリ

アシㇼパが矢を見せた時、合点承知で合わせた

もし杉元が叫ばなければ無駄だった

いいコンビですわ

アシㇼパ『コタンに帰ってチタタプして暮らすか』

『アイヌを守るために戦争するか?

前回まで、この二択しかないと杉元は判断

アシㇼパを村に帰す為に行動

しかしそうじゃないんですね

知らず知らずに守りに入っていたのか

アシㇼパ『選ぶ道は一つじゃない!』

『杉元!相棒ならこれから「するな」と言うな!!

 何かを「一緒にしよう」って前向きな言葉が私は聞きたいんだッ!!

杉元『よし!俺たちだけで金塊を見つけようッ!!

前向きでいい言葉だった!

子供を守るための「するな」じゃない

相棒として「一緒にしよう」と言って欲しい

するなと考えを塞ぐのではない

しようと考えを示して欲しい

無理に思えるデカい目標、鶴見も土方も出し抜こうって事

こりゃ大変なこってすわ!

脱獄王白石『あれ…?』

『俺死ぬ…?

生きろ、其方は薄汚い

なにげに矢があたって死を覚悟する白石

毎度ながら悪運が強い

悪い意味でも運が強い

離れろ!そいつは!!

谷垣源次郎『連絡船!?』

人数を活かし、抜かりなく探させる鶴見

アシㇼパの行き先に心当たりがあった白石

地の利って奴ですね

この街に先に居た事で有利に

宇佐美『あァ~…、いたいた……』

出会い頭に発砲する宇佐美上等兵

顔に入れ墨を入れている狂信者

杉元コンビ、鶴見中尉の狂犬・宇佐美に噛みつかれるも突破

躊躇なく殺しにくるから怖い

発見・即発砲

ただやっぱり杉元の方が怖い!

アシㇼパさん『急げッ!! 集まって来るぞッ!!』

白兵戦で宇佐美を押し込む杉元

トドメにアシㇼパさんが米俵を二つも叩き落として宇佐美は行動不能に

フツー死ぬ

さすがアシㇼパさん容赦がない!

第七師団兵『いたぞー!! こっちだー!!』

宇佐美の発砲で集まって来る第七師団

杉元が片手で米俵をぶん投げ突破

腕力!?

そんなことが人類に可能なの!?

一俵60キロだからまァ…

月島軍曹『止まれェッ!! 逃げられんぞ杉元!!

しばしにらみ合った杉元

一緒にバーニャ!した仲間ですものね…

が、すぐに走り出し月島に撃たれてしまいます

有言実行観客有理

敵に回すとホンマ怖い男ですわ

アシㇼパ『杉元!?』

月島軍曹『撃つなッ!!! アシㇼパに当たるッ!!

即座に他二人の部下が発砲

また月島、慌てず

アシㇼパの動きは想定内だったか

これは杉元を撃てば、アシㇼパが駆け寄ると事前に察していたからか

彼の理解の深さを感じる表情でした

鯉登少尉『逃げればこうなる事は解っていたはずだ』

一隊を率いてアシㇼパに銃を突きつける鯉登

昨日の味方は今日の敵

一緒に色々食べて旅した仲間同士なのに…

本作らしいというべきか

月島軍曹『!? 何をやっている!? 近付くな鯉登少尉ッ!!

が、顔色を変えたのは月島の方

また鯉登は「その話を聞きません」でした

いつもならすぐ反応したはずなのに

二人に亀裂が生じた証か

月島軍曹『離れろッ!! そいつは』

俺は不死身の杉元だ!!

ここからの暴走はとんでもなかった!!

スプラッタ!!

無言でいきなり鯉登を一刺し

手あたり次第に刺すわ殴るわ! こうなるから月島は近づかなかったのか

対し刺されてなお銃を向けた鯉登もさすが

しかし撃つのをためらった…?

即座に殴られ戦闘不能

再開初回からコレか!

アシㇼパに銃を向けられキレたんでしょうか

誰彼構わずブチ殺して逃走する杉元

その間、アシㇼパは手を離さずしっかり見据えていました

杉元はすぐ暴走する

死にかねない

だから手も目も離しちゃいけないんでしょうね

アシㇼパを守って暴走した杉元も

目を離さなかったアシㇼパも

二人らしい場面でした

月島軍曹と「嘘」

月島『いつも「感情的になって突っ走るな」と注意していたでしょう』

『(昨日は素直に聞いてくれたのに……)』

逃げる杉元そっちのけで気遣う月島

咄嗟に剣を抜くな、出血するからと言うあたりがシビア

鯉登少尉はわざとやったのか?

杉元を逃がす為に?

あのままだと確実に二人は捕まってた

杉元を暴走させようと、わざと近付いて刺激したんでしょうか?

月島に分ってたなら鯉登も解るはず

鯉登を一瞥して後を追う鶴見中尉

月島軍曹『(嘘でも心配したらどうですか…!!)』

こっちもこっちで亀裂

また鯉登を心配してというだけでなく

月島軍曹の動機「鶴見劇場を被りつきで見たい」ことが揺らいでいるのか

鶴見劇場は甘い嘘あってこそ鮮やかに映える

それが出来ない鶴見に価値はない

谷垣源次郎

アシㇼパ『…!? 頭巾ちゃん…!?』

そんなドキンちゃんみたいな

ロシア狙撃兵、ヴァシリが馬を調達して救援

頼りになるぅ…

盗んだどっかの馬で走り出すゥ…

彼は尾形百之助ともう一度狙撃勝負がしたい

なので助けてくれるんですね

脱獄王・白石『アシㇼパちゃん!やっぱり思った通りだぜッ!!』

港に向かう途中、脱糞王&マタギとも合流

白石はすぐ馬上

がんばれ馬!!

しかし五人も乗ってはさすがに…?

アシㇼパ『谷垣まで来るなッ!!』

『インカラマッは鶴見中尉の所にいるんだろッ!!

略・白石『達者でな…、谷垣源次郎…!!

チカパシに続き谷垣ともここでお別れ

彼は守るべきものがあるから

金塊よりよっぽど大切

際しアシㇼパは、信心深いフチに「夢でまた会えると予言された」と言うように伝言

残される谷垣源次郎が寂しい……

寂しいけれど温かい

彼は敵じゃない

敵じゃないけどいっしょに行けない

一行一番のスケベ男とお別れか…

菊田特務曹長『走れ!谷垣一等卒!!』

谷垣源次郎『俺はマタギです

菊田特務曹長『はあ?

谷垣源次郎『マタギの谷垣です!!

杉元は不死身で谷垣はマタギ

皆が、自分とは何なのかはっきりさせる回

谷垣は偽の方向を菊田に教え軍に合流

ですがもう軍人じゃない

二瓶に蘇らせて貰ったマタギ魂は、今も隆々と勃起し続けているんですね

元気にしているかなあ湯たんぽリュウ

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Bパート 北海道連絡船

杉元『大丈夫だ…、こんな傷じゃ…、俺の魂は抜けていかない………

『まだまだその時じゃない…

その時が来れば、死んでもいいという事

船で彼の危うさを感じるアシㇼパ

アイヌは誰かが死ぬと、その持ち物に傷をつけて一緒に葬るのだそうです

傷をつけ「魂を抜いて」送ってやるのだと

それになぞらえてるんですね

ヴァシリ『フン!フン!』

どことなく某・桜木花道を彷彿とさせる鼻息で指し示すズキンちゃん

敵に杉元の血痕を辿られてしまった

連絡船傍に第七師団兵が!!

にしても船のCG感

だいぶ汚されリアリティ出してますが

こうしてみるとサンライズとか大手スタジオってすごいなあ

アシㇼパ『足だぞ!足を狙えッ!!

無論ヴァシリはヘッドショット

日本語わからない

第七師団兵、即死

勘のいい兵士は長生きできなかった…

察した白石複雑そうにヴァシリをねぎらいます

知らぬはアシㇼパばかりなり

うーん…

ノーヘッドショットノーライフ

杉元のプラン

白石『やったぁ!! 樺太脱出だぁッ!!

Nice Boat

無事、連絡船は北海道に向け出港へ

シライシお前いっつもサブタイ回収すんな!!

あばよロシアの時といい

流石メインヒロイン

白石『奴らから逃げ切ったぞ~!!』

とにかく明るい白石、じっと真剣に岸を見つめる杉元達

樺太では色んな事がありましたもんね…

そしてまだ終わりじゃない

岸、銃声を聞きつけたらしい鶴見中尉

死体、そしてヴァシリが乗り捨てた馬を発見

馬、鶴見、何も起こらないはずがなく

よりシビアに考えるなら、ここでお馬さんも殺しておくべきだったのか…?

いやいや………

杉元『俺たちだけで金塊を見つけられたら…』

『使い道は俺たちだけで決められる……

『アシㇼパさんなら、自分の信じるやり方でアイヌを守る道を探してくれると

 俺は信じる事にした……

前回、飼い犬みたいになった杉元を煽った白石

杉元復活に呆れながらホッとしてる様子

ここからどうするかノープラン

ノープランナー杉元

確かに暗号を解くカギはアシㇼパが知ってる

でも暗号を揃えねば話にならない

たった三人でどう揃える?

改めて厳しい!!

しかも「敵」が多い!!

追撃、鶴見中尉

白石『うほぉ!? 追っかけて来たー!?

お馴染み、鯉登少将が座上する駆逐艦!!

金カム名物「雷」型駆逐艦参戦!!

いきなり発砲し停船を呼び掛けに

いやねえ軍隊って

威嚇射撃の殺意が高すぎる

鯉登少将『発光信号、用意ッ!!』

少将の後ろにおんぶお化けよろしく鶴見中尉が

ばいろんおばけかよ!!

当時創設間もない日本海軍で、虎の子とも言える駆逐艦で少将登場

先日も一緒に温泉いってましたな

連絡船船長『何か…、ただごとじゃなさそうだな…』

杉元『訳は聞かない方が船長サンの為だ…

船長『よっしゃァ!! そもそもよォ~、民間人を乗せてる俺の船に向かって、脅しでもいきなり砲撃してくる奴らの言う事なんか聞いてやる気なんかねェんだよ!!

幸い連絡船船長も漢気にあふれた人物

血の気が多過ぎない?

海の男の心意気って奴ですね

とはいえ船速は駆逐艦の方が上、なんだかんだで軍艦のスペックは民間船とはダンチ

あんなゴテゴテくっつけてるというのに

機動力は兵器の要ですもんな

杉元『そうだ! 流氷あれを突っ切って向こうの方へ行けないか!?

略『やった!! 読み通り!!

逃げた鼻っ面めがけて脅しで撃ちまくると思ったぜ~!!

船長に船を流氷へ向けさせる杉元

再び威嚇射撃され流氷が破壊、杉元達はショートカット成功へ

敵艦はまだ遥か後方

彼らから流氷は見えなかったらしい

駆逐艦の火力すげえなあ!

水柱がびっくりするほど立ってましたもんね

脱獄王白石『さすが杉元、脅し行為に造詣が深いィ~♪』

言い方ァ!!

人でも駆逐艦でもやる事は一緒

殺ることは一緒なんですね

日本海軍「雷」型 駆逐艦

船体全体に装甲が施されておりいかにも堅そう

艦橋は剥き出しで気分が良さそう

軍艦としては危ないですね

上に装甲を施すと、重心がおかしくなって転覆するから難しい所か

それに艦上部には大砲を備えねばなりません

これ以上「上」を重くできない

喫水も浅いですし

なお第二次大戦時の雷は「暁型」です

さっき降りたぞ

杉元『追いつかれるのも時間の問題か……』

幸い流氷が流れ、駆逐艦を阻んでいます

なかなか壊せず苦労してる様子

さっき駆逐艦は、遠くから撃ったので「流氷の上」に着弾して砕きました

対し距離が近く水平発射なので壊しにくい様子

雷の本気を見るのです!

アシㇼパ『よし…、白石来い!白い布を集めるぞッ!!』

白石『どうすんだ~?! 白旗挙げるのかァ~!?

船は停止、やがて駆逐艦が追いつき陸戦隊突入

が、杉元一行の姿はなく

白い布で身を隠して、流氷の上に移動したのか

さすがアシㇼパさん狩人の知識

流氷迷彩ってとこですわ

船長『さっき降りたぞ!!』

そんなバスじゃあるまいに

流氷に逃げたことを、素直に話す船長

もっともそう偽って、船内に隠れているというのも珍しくないパターン

とはいえ鶴見中尉はさっさと追跡中断しました

判断がスマートですね

鶴見中尉『いや…』

『連絡船が停泊していた位置からは、200mの距離を狙撃した者が連中のなかにいる……

なので追っても、狙撃の的になるだけだと判断

陸兵は全員このまま連絡船に移乗

なんて迷惑

まあ中の調査も出来ますし

港に先行して網を張る方向に切り替えました

鶴見中尉『ゆっくりと話したいことがあったんだがなァ~…』

言って脳汁ドバりと溢れる鶴見中尉

積もる話が地獄絵図

鶴見中尉にとって仇の娘

もし捕まったら、ネチネチダボダボイビられたあげく地下室に拉致監禁されていた

脳汁飲ますくらいやりかねない

キロランケが戦争にいった訳

杉元『稚内まで連絡船で二時間の距離まで来てたから…』

なんとか歩いて稚内まで行けるはず

流氷ってスゴい

ただ港を避け、遠回りもしなければいけません

今度は犬ぞりもないし過酷ですね

リュウが懐かしいぜ…

宇佐美上等兵『アシㇼパの親族を殺すと脅せばいいのでは?』

略・菊田特務曹長『罪のないバァさんを見せしめで殺すなんて俺は反対ですね……

略・鶴見中尉『あの娘に迷いがあって

『覚悟が決まっていないのならば…、脅迫に従うかもな

無理だろうナ~と思ってそう

今後の対応で揉める第七師団

特務曹長優しい…

さすが特務曹長

この階級のキャラはだいたい良い人

日露戦争で重傷を負って湯治、今期から参戦した菊田特務曹長

新キャラですが個性を立たせてきますね

アシㇼパ『こうするしかなかった……』

『鶴見中尉の手に金塊が渡れば、アイヌの為には使われない

元々金塊はアイヌのものだと主張するアシㇼパ

その金塊、砂金をとろうと皆が川へ

川が汚れ漁獲高が下がった

手段はどうあれ、そうまでして「アイヌの未来の為に」集めた金塊なんですものね

アイヌの為に使わねばってね

白石『鶴見中尉達はアイヌの金塊で』

『政権転覆と、満州進出まで視野に入れてるってのは解った……

『北海道はほんの手始めらしいぜェ~

前回、鯉登と月島の話を立ち聞きしていた

決してアイヌの為には使われない

ただ鶴見中尉の狙いは、現状「ロシアらの侵略から日本を守る」事だとされています

彼は“日本に住む皆の為”に動いている

大枠ではそれがアイヌの為であるのも確か

ある意味で嘘はない

白石『正直オレは、アシㇼパちゃんが引き渡されなくてざまあみろと思ったね~』

『じゃなきゃ、キロちゃんが死んだのはなんだったんだって……

彼はアシㇼパの見聞を広める為に連れて行った

無力に滅ぼされ消えゆく文化を見せた

彼女に自分で判断させる為に

であれば、ただの鍵として扱う鶴見プランは遺志に反する事なんですね

白石は仲良しだったもんな…

死んだ奴を忘れないのが白石のいいところ

アシㇼパ『キロランケニシパは、なんで戦争なんかに行ったんだろうか?』

略・白石『キロちゃんは俺にだけ話してくれた事があったんだ

『ウイルクが消えて、極東独立の想いが宙ぶらりんになった…

 せめていま自分に出来るやり方で

 帝政ロシアと戦い続けよう……

『一人でも多くロシア人を殺してやろうって…

キロちゃんも白石を信用していたんですね…

まるでピロートーク…

いつも本心を隠してたキロランケ

彼が話したとか相当

ですがその想いは、正直捨て鉢にも感じます

民族自体との戦いを選んでしまった

彼が求める「独立」を果たすには遠すぎる

杉元『(戦争で殺し合って物事を解決するのは…、とても手っ取り早くて簡単なことだ…)』

『(アシㇼパさんの選ぼうとしている道の方が遥かに…)』

『(遥かに困難な道なんだよ)』

散々殺し合ってきただけに重みが違う

アイヌの為になる事をしたい

先人は、金塊で兵器を揃え「戦って日本人を追い出そう」としました

アシㇼパは戦い以外で解決したい

そのゴールラインは…?

アシㇼパの道理、覚悟

杉元『ひょっとして…、暗号を解く方法が分かったんじゃないのか?』

略『…いや!アシㇼパさんに任せるよ!!

『その時が来たら教えてくれ!!

杉元も「方法が分かった」事まで知った

ですが判断を委ねます

あくまでアシㇼパの為

その点が土方、鶴見陣営との違いですね

他と違い意思を尊重してる

杉元自身が欲しい砂金はささやかですから

アシㇼパ『(杉元はとても優しい男だから)』

『(暗号の解読法まで知ったら

 やっぱりまた私を置いて

 独りで金塊を探しに行ってしまうだろう)』

『(魂が抜けるまで独りで戦って傷付くんだろう…)』

『(暗号の解き方を教えない事で、杉元は私から離れない

 弾除けとなって

 この男を守れるのは私だけだ)』

『(私が強力な盾となる)

杉元を守るために、敢えて話さない

月島が発砲を止めたように

皆、暗号解読法を知る彼女を撃てない

アシㇼパはなんだと

杉元はアシㇼパを守りたい、けれどアシㇼパも杉元を守りたい

その為の最強のカードなんですね

アシㇼパ『(そしていざとなれば)』

『(そう…、道理があれば)』

『(私は杉元佐一と一緒に、地獄に落ちる覚悟だッ!!)』

アイヌの教えでは人を殺すと地獄に落ちる

だから人を殺したくない

だが杉元の為なら「殺す」覚悟ができるのか

また「道理」は尾形の言葉

前期の体験が息衝いてると感じますね

メコオヤシがぜんぶ食べた

尾形百之助『この銃だって…、自分がブッ壊れるまで人を撃ちたいはずだ』

樺太、ヴァシリが殺した兵の装備は尾形が回収

軍服尾形復活!

にしてもアシㇼパは、杉元がブッ壊れないよう守りたいというのに

尾形は“戦う側”の気持ちなんですね

その点で杉元に近い

月島軍曹『服も靴も荷物もぜーんぶ、メコオヤシが食べた…、か』

事後、尾形の犯行を子供達に聞く月島軍曹

メコとは

ちなみに寒さで死ぬるものという意味

メコオヤシとは「化け猫」を意味し、なんでも食べてしまうという怪談があるそうな

昔の人がオオヤマネコを化け猫と思ったらしい

またヤマネコは芸者の隠語

芸者の息子・尾形への蔑称

さらりと樺太の体験を活かしてますね月島軍曹

アシㇼパ『皆!北海道に戻ってきたぞ!!

杉元一行はたまたまアシㇼパの親戚と再会

おかげで船で北海道へ向かう事に

長い長い寄り道終了か

楽しかったバーニャ! スチェンカの日々ともお別れなんですね

元気でしょうか岩息舞治

Cパート 数日後

鯉登少尉『……情けんなか……

※キョロキョロ

鯉登少将『生きちょりゃ良か

生きてりゃそれでいいんだよ

かつて国の為に死ねと言おうとした父

父・鯉登少将、公人としては口が裂けても言えない

なのでキョロキョロするのが可愛い

月島軍曹も同乗

こうして鶴見一行も、鯉登負傷で分断か

精神的にも鶴見中尉と距離

傷を負ったのもかえって良かったんでしょうか

数日後 連絡船

若い軍人『日露戦争の樺太作戦で負傷して…、最近まで寝たきりでした

『年老いた両親の待つ北海道へ帰りたいのですが…

 船賃がありません

 代わりと言ってはなんですが………

『棒鱈です

船長『ぐすっ! 乗りなさいッ!!

またメコオヤシが人を騙してる!!

尾形、船長を騙して北海道金塊争奪戦へ帰還

棒鱈狩りだぜ

人情厚くてケンカっぱやい良い船長でしたわ

生還して良かった……

いやホント死人ばっかだから………

次回、第44話「ヒグマ男」

金カム名物ヒグマの出番だ!!

北海道帰還早々に熊とは話が早いですね

しかしとは?

ヒグマ…、男…、何も起こらないはずがなく…?

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