ゴールデンカムイ 4期 第8話 感想[44話]必ずヒグマに殺される(CV石田彰氏)

2023年5月29日

ゴールデンカムイ 4期 第44話「ヒグマ男」感想 4期8話

公式あらすじより引用

北海道に到着後、宗谷地方にあるアイヌコタンで世話になった杉元たちは、雨竜川で砂金が採れるとの情報を得る。だが付近には人を殺した熊・ウェンカムイも出没しており、何人もの砂金掘り師が犠牲になっているという。当座の路銀を稼ぐため現地に向かった杉元たちは、そこで遭遇した砂金掘り師の平太の教えを頼りに砂金掘りを開始する。そんな折、ウェンカムイが近くにいると言い出した平太がひとりで姿を消す事態が起こり……!?

毎週月曜23時 月額有料AmazonPrimeにて配信

公式サイト公式ツイッター(外部)

第二のゴールドラッシュ!! 砂金採り名人・平太師匠回

ゴールデンカムイ 4期 第44話「ヒグマ男」感想

情報を正しく伝えて残す大切さ、金は人を狂わせる魔力を持つ事

あまりに破天荒ながら教訓的な回ですね

砂金に文字通り狂わされたヒグマ男回

熊より人間が怖い(物理)

普段は弱気、狂うと別人になる様をベテランならではの好演でしたわ

人のアタマってホント底知れませんね

ゴールデン動画劇場 期間限定配信!!

ゴールデン道画劇場 #41「ヒグマ男がやってくる編」

ガラガラヘビはやってくるじゃねーか!!

楽しそうで何より

こうしてみると家永そっくりですな

杉元一行、北海道へ帰還!!

帰還早々、事件発端である砂金がテーマ

そも本作は「砂金を取りにいったら色々あってヒグマと戦った」のが始まり

帰還早々原点回帰とは因果というか

再始動一発目に相応しい回

犯人の異常性も本作ならではでしたわ

いやまだだいぶマトモな部類か…

必ずヒグマに殺される男・平太回

曰くそれまでゴミとして捨てられてた砂白金

しかし利用法が発見

価値爆上がりで第二のゴールドラッシュとは景気がいい!!

技術の進歩が価値を変えた

まるで石油ですな

平太師匠はその砂金取り名人か

真相が分かると見え方が激変する回

視聴者視点で、杉元は「平太とその家族」に出会った

ですが実は家族なんていなかった!?

視聴者に見えてたのは「平太視点」なのね

彼は死んだ家族、殺した熊が今も生きているように見えていた

家族の台詞は平太の“独り芝居”

まるで落語ですね

作中はうまく違和感なく回っていたものの

後から思えばなるほどな会話劇でした

ウェンカムイに追われる男・平太の真相

実はかつて家族を熊に殺させた

結果、平太は狂ってしまい「家族と熊の一人芝居」を演じるようになったと

最終的にクマになりきって他人を殺める

それで家族たちは若かったのか

年齢差がヒントなんですな

情報を正しく伝える大切さ

平太はウェンカムイ=悪神が人を罰すると誤解

ですが本当の伝承は違った

ウェンカムイは気にいった人間を殺す

カムイの国に連れていく為だと

それを知ってれば、平太がこんな狂い方をすることは無かったのでしょうね

正しい知識を持つ大切さ

アイヌ文化が途絶える瀬戸際な時期を描く本作

アシㇼパさんは伝承の大切さを学んだか

冒頭 ウェンカムイ

砂金掘りの男『うわあああ!?

いきなり砂金堀りがヒグマに殺害

ヒグマに喰われてしまいます

冒頭からホラー

冒頭からモブに厳しい…

しかしヒグマは何故か浮上

ふわふわ浮き、最後は四散

そのままオープニング

冒頭からファンタジー

理解不能なのがまた謎を呼ぶ冒頭ですね

Aパート 北海道帰還

杉元『このアイヌの“チセ”を見ると、北海道って感じがするぜ

付近のアイヌ集落に立ち寄ったアシㇼパ一行

アイヌの「家」に、帰ったと噛みしめる杉元

もうすっかり道産子ですわ

第七師団は港に網を張っているものの

杉元達は小舟で上陸したんですな

余談。杉元の負傷

村に着くころにはすっかり傷が治ってました

前回あんだけ撃たれたのに!!

さすが不死身の杉元

さすが不思議な杉元

白石『俺たちだけで金塊を見つける策はあんのか~い?』

一休みしつつ今後の方針を探るものの

強みは「刺青暗号の解読」をアシㇼパが出来る事だけ

刺青自体は鶴見達が持ってる

暗号、そして戦力不足は否めませんね

杉元『なんとかそいつらをぶつけて…、かすめ取る!!』

鶴見、土方陣営から漁夫の利を奪う

それしかない!!

実際は鯉登の背信など、敵陣営に亀裂も生じているものの

杉元達はロクに知りませんし

白石『言うのは簡単だぜ~』

まあ白石も案はないんですけどね!

ノープラン杉元一行

ついでに路銀もない

ないない尽くしですね杉元一行

しかも一帯は今ちょっとデンジャラスらしい

そいつは一日五十円稼いだとか…!!

アイヌ『ここより南のコタンの者からウェンカムイの退治を頼まれている……』

冒頭のように砂金堀りを狙い暴れているらしい

それで誰も川に近付けない

だから「ウェンカムイを狩る」「避けて砂金取りをする」の二択がお勧めだと

どっちにしろヒグマじゃないですか!!

ウェンカムイとは人殺しヒグマ

基本的に、熊は神=カムイと崇められています

人に肉と毛皮の富をもたらす神

しかし人を殺したヒグマはウェンカムイと忌まれる

実際、人の味を覚えれば再び人を襲う

合理的な伝承なんですな

『噂じゃ雨竜川で砂金を掘る男がいて、最近大儲けしているそうだ…』

略『そいつは一日五十円稼いだとか…

ときめく金額です!

俄然色めきだった杉元達は南下

BLEACHを思わせる雨竜川へ

そういや前回、米俵を杉元がブン投げましたが「米俵一俵で4円」らしい

50円あれば当分食うには困らない訳か

いや一日で50円!?

砂金堀り師・松田平太

男『助けてくれぇー!?

助けてくれ!! 親父!! 嵩兄!! 次郎兄ー!!

場面転換、滑落した男が助けを呼び「家族」が反応

しかしいち早く杉元達が到着

救出成功へ

この時、確かに家族の姿が描写されました

しかし駆けつけるのは妙に遅かった

これが前振りなのね

杉元『傷できてるけど大丈夫か?』

杉元の優しさに惹かれる「男」

杉元がまた男をオトしてる…

優しいんですよね

殺し合う時に容赦がないだけで

男『(優しい~~~~)』

いきなり耳に残る声でした

老人特有のしわがれ声

なのに紛れもなくCV石田彰さんだと感じさせます

秘密が多い人に定評ある石田氏

石田氏が雨竜川にいる…

嵩兄『平太!無事でよかった!!』

白石『!! もしかして砂金堀り師?

目ざとく男、“平太”のゴム長に目を止めた白石

当時まだ高級品なんですね

稼いでる=砂金掘りだと目星をつけたか

杉元『砂金をとりに来たんだよ~』

杉元の人懐っこい笑顔に、平太は快く案内

しかし彼の家族たちは警戒

当然ですね

分け前が減っちゃうんだから当然ですわ

ノリ子『あらあら! なんだか変わった組み合わせの方たちね?』

平太の家族は父、それに兄が二人と女性が一人

ノリ子は嵩兄のオンナらしい

まだ若く美しいですね

CVも中原麻衣さん、主演級のベテランですわ

白石『まあ…、仲間って奴?』

杉元『いや…、烏合の衆

スギモトひどぉい!!

まあ、シライシにドヤ顔で仲間と言われたらこうも返したくなりますわな

おまけにズキンちゃんまでいますし

嵩『ノリ子! 小屋に戻ってろ!!』

夫だか恋人だかに怒鳴られ膨れるノリ子

かわいい

そんなこんなで平太師匠による砂金採取講座

第一期一話の杉元は散々でしたが…?

平太の砂金取り講座

『ガラス箱で川底の岩盤とかの割れ目を探します』

なので「ガラス掘り」

岩盤から大粒の砂金を掻き出せるんですね

対し杉元達は「板取り」

これは難しい手法で、杉元がダメだったのも当然だったようです

たくさん採れてた頃は別だったんでしょうが

平太『板取りは場所選びが難しいですよう?』

曰く大きな岩の下あたりを指定

その辺を工具で掻いたり、手で石をどかしたりして砂金を浮かすんですね

そして板で取る

場所が良ければバンバン取れそうですが

親父さん『板取りは一番効率悪い取り方だ』

結局、目視しながら採るのが最善だと

手あたり次第にやってもダメ

加えて冬の北海道

ゴム長を履いてる平太師匠のようにはいかない

杉元『雨竜川で一日50円稼いだ男なんてのもガセネタかぁ~』

平太『……本当ですよその話

『だって私が稼いだんですから

嵩兄『オイ平太!? 口が軽いぞ!!

もちろん兄弟は顔色を変えたも平太は説明へ

ガラスやゴム長など道具が揃った平太

稼いでる証なんですね

ゴム長を「家族全員」履いてます

ですが、ただ砂金をとった訳じゃないのが今回の肝

第二のゴールドラッシュ

平太『ハクというのをご存じですか?』

ハクというのは砂白金

砂金の混ざりもの

ひどく硬く熱にも強いので、混ざってると値段が落ちてしまう

それだけ聞くと邪魔者でおじゃるね

実際邪魔だったらしい

平太『雨竜川の砂金には特にハクが多いんです』

杉元『え? ダメじゃん

でも最近、砂金と同じ値段で買う奴が出て来た

一匁三円!!

単価がわかりにくい!!

3.75グラムで米俵3/4買えちゃう!?

なんて尊い価値そす!!

平太『日露戦争後、軍需工場がヒマになったんで』

意外なところで戦争絡み

暇になった工場で「国産万年筆を作ろう」という男が

その先端部に砂白金がピッタリだったんですね

硬くて摩擦に強い金属!!

当時はまだ筆が全盛

ようやくエンピツが普及し出したころ

万年筆なんて超高級品ですわ

平太『もちろん外国からの需要も上がっています!!』

『ハクは今まで全部捨てられていたんですよ!! 北海道中の川にぜーんぶ!!

『これは第二のゴールドラッシュなんですよッ!!

なんて夢のある話だ!!

プラチナディスコ!!

それに時代性もあり本作にピッタリですね

ゴミだったものが技術進歩で財産

まるで石油ですね

なお砂白金はプラチナとは別

白金族元素を主成分とする鉱物が主体

構成元素はバラバラで、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、白金など

硬く加工しにくく価値がなかったが、そこが長所になったんですね

世の中わからんもんですわ

余談ですが昨年2022年

苫前町で採集された砂白金から、プラチナを主成分とする新種の鉱物(新鉱物)が発見

2022年9月に苫前鉱と学名承認へ

白金と銅が1対3の比率となってます

杉元&白石『『!!』』

熱く手を取り合う男達、ふたりはプラチナ!!

ドン引きするアシㇼパさん

陰から見ている

ヒグマ!?

そういや居ましたね!?

ウェンカムイに追われる男 

平太『またアイツだ!同じヒグマだ!!』

略『どんどん近付いてきてる……、昨日はもっと遠くにいたのに…

『あれはウェンカムイだ…

怯える平太と厳しい顔になるアシㇼパさん

この川には人食いヒグマが出る

だから人が近寄らない訳で

本来、ハク殿を目当てにたくさんの人が押し寄せてるはずなんでおじゃるな

後に乱獲され尽くすとの事そす

悲しいでおじゃるな…

杉元『笹の上を上手く逃げられたか……』

アシㇼパさん『……どうだろう

さっそく狩人モードに戻る杉元

しかし足跡さえ見つからず

ヒグマって賢いというのも本作の肝ですね

あっさり罠にかかったりもしますが

スケッチをしているズキンちゃん

アシㇼパさん『チャクチャクカムイか

とはチャクチャク鳴く小鳥のこと

特にクマがいると鳴くはずで、アシㇼパさんはますます懐疑的に

クマがいたら痕跡が残る

なさすぎるんですな

狩人として違和感を覚えてるのか

ズキンちゃん絵が上手…

平太『一日の作業で十匁は採れるでしょう!』

作業再開、場所を指定してくれる平太

一日で三十円!!

帯びてきたんですね現実味を!!

平太は「折半で良い」と言い、杉元達は十五円の儲けになると予想

米俵四俵分だぜ!!

アシㇼパ『そうやってみんな漁をやめて砂金を掘ったから川が汚れたんだ!!』

杉元&白石『『平太師匠!宜しくお願い致しますッ!!』』

欲望には…、勝てなかったよ……

砂金を掘るには川に入る

土を巻き上げ

時に川底を掘ってしまいます

川を土木工事でめちゃくちゃにするのと変わらないんでしょうね

人がざぶざぶ入っていくから

アシㇼパ『その煙草入れ、アイヌのものだな?』

曰く昔、アイヌと砂金取りして貰った

なのでウェンカムイを知ってたと

それも子供の頃の

後から思えばこれも肝なのね

平太『子供の頃にアイヌからウェンカムイの話を聞かされて…』

『それが本当に恐ろしくて…、眠れませんでしたよぉ

怖くて毎晩寝小便してたといい男達は共感

スギモトたちヤサシイ…

人はみな誰もが寝小便だから…

また怖くて怖くて怖くて…、

この言い方が真骨頂ですね

ベテランCV石田彰氏

白石『ご安心ください!こちらにはヒグマ狩りの専門家がついていますので!』

調子いいなあシライシ!

実際、アシㇼパさんは様々な方法でヒグマをしとめる名人

杉元の武力と合わさり最強ですね

いい顔してる!!

アシㇼパ『そのクマは何日前からうろついている?』

平太師匠『もう何年もです……

そんなはずはない

アシㇼパが振り返ると、平太はひどく空虚な表情になっていました

まるで中身がいない着ぐるみのような

今の彼を象徴する姿か

ノリ子『ねえ…、あたしも描いてくれる?』

他方、紅一点のノリ子がズキンちゃんをお誘い

CV中原麻衣さんの色気

ズキンちゃんはまだ日本語がわかりません

前回も頭をバーン!してましたし

しかし何となく意味は解ったらしい

ノリ子『寒いから(小屋の)中で描いて?』

略『奇麗に描いてね? ……あたしの身体、好き……?

言って小屋の中で脱いでしまうノリ子

筆が加速するズキンちゃん!!

筆が応えてる!!

ズキンちゃんもやっぱり男の子なんだなー

とか思ったものの

ノリ子『!? まただわ!? 捨てたはずなのに…!?』

風呂敷包みに怯えだすノリ子

やがて旦那がやってきて連れてってしまいました

そら怒るわ

どう考えても誘ってるようにしか見えません

また小屋は狭かった

これも思えば前振りなのね

ノリ子『奇麗な体を絵で残しておきたかったのっ』

嵩兄に怒鳴られても悪びれないノリ子

砂金堀に付き合って山暮らし

若さを無駄にしてると悩んでたんですね

『待ってたら、すぐにおばあちゃんになっちゃうって…』

敢えて年齢の話をしてたんですね

嵩兄と次郎兄

兄なのに平太よりもずっと若いのだと

嵩兄『ハクでたんまり儲けたら、東京に行って商売するからさ……』

言って情熱的にKISSする二人

それを樹上からストーキングする平太

さっきから怖いよこの人!!

また嵩兄は「若者らしい夢を持っていた」んですね

ホント年齢が噛み合いませんが…?

松田平太のウソ、ホント

白石『あいつがクマに食われたら俺らの砂金堀りが台無しなんだからー!!』

アシㇼパ『…本当にクマがいるんならな……

他方、平太がいなくなったと気付く三人

アシㇼパに探すよう頼んだものの

もう完全に疑ってますね

狩人として「クマの気配がなさすぎる」上に「数年もいる」と非現実的

狩人ならではの疑問か

嵩兄『なあ兄ちゃん!』

略『兄ちゃんの双眼鏡じゃない?

他方、ノリ子を寝取られると焦った嵩兄

ヴァシリを罠にかけ殺そうとします

嫌ね男の嫉妬って!!

ズキンちゃん男前ですもんね、CV梅原さんですし

覆面の下は見るも無残ですが……

アシㇼパ『アマッポだ!!』

ドロップキックで矢を避けさせるアシㇼパ

アシㇼパさんドロップキック!!

どうもアイヌが仕掛けた毒矢を、嵩兄が見つけて利用したらしい

例によって致死性の猛毒仕込みなんですね

谷垣もやられた奴

アシㇼパ『木の幹を削り上げたり色々目印があるから』

なのでアイヌ同士なら分かる

この辺は近寄るな、と警告細工がしてあるのね

知識って大事

危うく致死

アシㇼパ『…平太は、どうしてヒグマがいるなんて嘘を吐くんだろう…?』

そもそもとっくに冬眠してる時期

なので探せば、冬眠しそこなった熊の痕跡が見つかるはずだと

普段より探しやすいのに見つからない

絶対に居ない証なんですね

毒矢もシカ用の仕掛け

シカ用のシカケだと

杉元『あっちにヒグマいたー!!

その矢先、杉元までもがヒグマを目視

確かにいた

いないのにいるとはこれいかに?

ウェンカムイから平太師匠を守らないと!!

その頃平太は、家族が皆殺しにされた跡に遭遇

いつもの「食い残し」

食い残した死体を、また食べられるように埋めた場面

父と次郎兄はとっくに食われてた!?

不可解な状況がミステリー

平太の顔がホラー

人間離れした表情でしたわ…

※トップに戻る

Bパート アシㇼパでも探せない

アシㇼパ『足跡が残っていないなんて、絶対にありえない!?

いよいよ困惑するアシㇼパさん

イライラしてるぜ!!

ここで杉元組は二手に別れ、白石とヴァシリは平太捜索へ

シラシイそのポーズ走りにくくない?!

嵩兄『南無阿弥陀仏…、南無阿弥陀仏…、南無阿弥陀仏………』

平太は嵩兄を発見

生きながらにして熊に食われてる……

クチャクチャカムイ……

一思いに死ねてない

しかし熊も苛立ったか、黙らせようと頭を……

野生は容赦がない…

ノリ子『タカさんが!? タカさんが!?』

取り乱し叫んでしまうノリ子

唇を唇で塞いで黙らせる平太

平太師匠ドラマチック…!!

やはり気があった

ノリ子『!? ダメよ!!』

そのまま押し倒そうとしたので拒絶

高ぶってしまったんですね

多分散々そういう場面みてきたから…

平太『ごめんなさい!? 嵩兄には言わないで!! また殴られる……』

直後、ノリ子も殺されてしまいます

返り血を浴び逃げる平太

背には風呂敷

平太、“時が迫る”と身につけてしまうのか

杉元『平太師匠!どうした!! 熊がいたか!!』

幸い、直後に杉元と合流

しかしここで奇妙

平太、返り血が消えているんですな

作画ミスじゃない

杉元なら、血を見た時点で戦闘モードに入るはずなのに

しかし平太主観だと血が戻る

主観の違いを明確化か

真相、松田平太の真実

平太『速く逃げないと!? 次は私だ!?』

略『私は必ずあいつに食われる!

『だから出来るだけ離れてください……!!

略『ノリ子姉ちゃんも食われてしまった……

ゴールデンカムイ 4期 第44話「ヒグマ男」感想

杉元『……ン?

『平太師匠、あんた…、さっきから誰の話をしてるんだ……?

白石も平太の裸体を描くヴァシリを目撃

全て「平太主観」だったのか

視聴者が見てたのは、平太に見えている世界

杉元達には、ここまでの家族の台詞は「平太の一人芝居」に見えていたのだと再描写

今回では家族なんていなかったんですね

だから年齢が合わなかった

ヴァシリは平太の裸体を描いていた

平太が刺青の脱獄囚だと明らかに

ヴァシリを小屋に誘ったのも

裸体を描かせたのも

あれ全部、平太が「ノリ子の口調」で誘っていたという訳か

ヴァシリは日本語わからないし!!

平太『あたしの身体…、好き?』

全て平太の一人芝居だった

ホラー

ホラーですがまるで落語ですね

家族になりきって

だから年齢が合わないし、小屋だって一人分の狭さしかなかったのだと

家族は「脳内」にしかいなかったのだと

アシㇼパ『平太の足元にあるそれ…、ヒグマの毛皮だな?』

実は「クマ」も平太の一人芝居だった

演技でなく多重人格

元々いた家族とヒグマを、平太は無自覚に再現してしまってるんですね

そして殺される場面は脳内イメージ

だから当人に止められない

アシㇼパ『平太の言うウェンカムイとは』

『平太の頭の中にだけいるんじゃないのか…?

杉元『平太師匠!? どうしたんだ!?

平太『ヴぁぁぁあ!!

平太の顔したヒグマの幻覚がおぞましい

更に門倉元看守長の述懐が描写

平太が言うには、ウェンカムイが家族を皆殺しにしてしまう

家族が全員死ぬと平太自身も襲われると

最後は皮をかぶって熊そのものに…

監獄時代の平太『最後に自分が喰われてウェンカムイに乗っ取られるんです…』

『そうなると自分は誰かを襲いに行く…

最後に熊となり、誰かを殺して正気に戻る

その繰り返しなんだと

当然門倉は信じてません

投獄時代は、トリガーとなるヒグマの皮は監獄が預かっていたから

彼には平穏な時期だったのか

回想の平太『現実の人間を殺すと』

『私の身体はバラバラの肉片となって山に飛び散る…

 そして元の私に戻る

略・キラウシ『俺の地元では…、ウェンカムイを殺したら肉も毛皮も取らず細かく刻んで山にばらまく……

その話が、平太の妄想に取り込まれたんですね

冒頭は砂金堀りを殺した場面

冒頭のヒグマは「平太視点」で本物、実際は平太自身がクマとなって襲っていた場面だったと

精神病患者の妄想そのものなんですね

当人には現実

だから止めようがないのか

監獄の平太『見て下さい!

いつの間にか私の身体に、刺青が彫られているんです!!

略・門倉『“ヒグマ男”松田平太

『奴の言う事が本当なら、今もどこかでそれを繰り返してるはずだ……

当人にはどうしようもない

毛皮を処分しようとしても、無自覚に持って歩いてしまう程

幸い毛皮がないと発動しない

だから監獄の中だと無事だったんですね

それで門倉は信じず酒の肴に

万一毛皮を着ていたら、門倉とか真っ先に襲われていたのかもしれません

つくづく凶運の塊ですわ

アシㇼパが見た“空っぽ”な平太

あれは平太自身、着ぐるみも同然だからか

複数の人格に乗っ取られた人間

今の平太は、平太の皮を被った「彼と家族と熊」の共同体なんですね

松田人格共和国状態

杉元『(なんて怪力…!!)』

杉元vsヒグマ男・松田平太!!

ヒグマ人格になると、腕力までもがヒグマ並みになってしまうらしい

杉元佐一、びっくりするほど吹っ飛んだ!!

前回の米俵のように投げられる杉元

精神病でたまに聞く奴か

信じられない怪力が出るケース

杉元が押されてる時点で「本物」ですわ

いわゆるベルセルク

一説に語源は「古ノルド語で熊 (ber) の毛で作った上着 (serkr) を着た者

まんまバーサーカー

北海道名物と北欧神話が重なった!!

杉元『う…、おおおおッ!!

目にもとまらぬ銃剣の嵐を見舞う杉元!!

さすが近接戦の鬼!!

また平太の額の傷は、たぶん砂金堀りを襲った「向かい傷」なんでしょうね

危険人物である示唆だったか

平太『いいぞ…!! ウェンカムイが弱ってる!!』

『今なら…!!

平太、自ら仕掛け罠の矢を浴びて致命傷

最初からこれを狙ってたのか

多重人格に支配され、自分ではどうにもできなくなりながらも

なんとか熊を殺そうとしていたと

それで矢を把握してたのか

平太『やった…、あいつに勝ったぞ…!!』

門倉が笑ってたように他人からすれば妄想

でも当人には紛れもない真実

抗い続けていた

罪悪感に苦しむ姿は、紛れもなく「まともな人」でした

尾形の悩みも彷彿させます

事件の発端、平太の願い

平太『私が汗水流して掘ってもその日の内に散財する家族たち…』

『砂金に目のくらんだ奴らに…

『罰を与えて欲しかった……

元を辿れば、毒親たちへの怒りだったんですね

そこでアイヌに聞いたウェンカムイに着想

たまたまヒグマの食い残しを発見

ヒグマは食い残しを荒らされると、怒って襲う強い縄張り意識があります

第一話直後での杉元がそうでした

その習性を利用したのか

平太『ヒグマの食い残しを見つけたんです』

『持って帰って、皆が寝起きするところに隠しました……

平太『家族を殺した熊は

『私を食べる前に、アイヌの漁師に倒されてバラバラにされた……

略『ウェンカムイに落ちた私は、罪の無い誰かを襲いに行く……

『誰かに止めて欲しかった…

本来、自分も殺して貰うつもりだったんですね

自分も罰されたい

その想いが、際限なく殺し殺される空想・多重人格者となってしまったのか

悪い奴を罰する怖い怖いウェンカムイ

本当に怖かったでしょうに…

誤解、砂金、魔力

平太『やっと私のウェンカムイを消すことが……できた……

アシㇼパ『……私たちの住む地方ではウェンカムイに殺された人間は……

『“カムイに好かれたから連れていかれた”と考えられている…

悪神だろうと神は神

神が気に入った人間を連れていく為に殺す

決して罰じゃないんですね

そもヒグマも、“人に肉と皮を与えてくれる”為に現れると考えています

生死に関する解釈が違うのだと

『ウェンカムイは罰を与える為に人を殺すものではないんだけどな……』

日本では、悪い子は鬼が食べるというように

怖い神さまは罰を与えると考える

その考え方で、アイヌの神様に誤った解釈をしてしまったのか

同担の解釈違い……

アシㇼパさん『中途半端にアイヌの事を聞き齧ってしまったんだろう』

『平太の中で間違ったウェンカムイが育ってしまった

文字通り平太の頭の中にしかいなかった

完全な空想による産物なんだと

ある意味、平太師匠が事切れていて良かった

死んでも死に切れませんわ

アシㇼパ『正しく伝えることは大切だ……』

今期、アイヌの伝承を動画化しようとしたアシㇼパ

アイヌ文化が消えそうな明治初期

改めて文化継承の大切さを痛感

とんでも事件だった今回

ですが確かに「本筋」でもあったんですね

杉元『砂金への欲望が人生を狂わせたのか…、或いは』

『砂金に…、狂わせる魔力があるのか……

鶴見、土方、尾形を連想する杉元

皆は狂ったんじゃない

狂わせられたのかもしれない

北海道編再開として非常に意義ある回でした

鶴見達は元々目的がある

けれど砂金が具体化してくれるから、必死に争奪戦をするようになった

砂金がなければこうならなかったのかも?

その点「狂わせられた」か

白石『死なないで平太師匠!

次はどこを掘ればいいんですか!? 平太師匠ー!!

砂金に狂ってる白石で

オチ担当か!!

白石はブレませんな、ブレない金の亡者っぷり

とても親しみを感じます

次回、第45話「共犯」

※トップに戻る

金カム 4期 第9話 感想[童貞喪失]兵士に殺させるため必要なもの ゴールデンカムイ 45話

ゴールデンカムイ 43話 感想[鶴見とアシㇼパ]離合集散樺太編・完!!【4期7話】

ゴールデンカムイ 4期 感想 2022年10月

ゴールデンカムイ 第37話「あばよロシア」
ゴールデンカムイ 第38話「繭」
ゴールデンカムイ 第39話「硫黄のにおい」
ゴールデンカムイ 第40話「ボンボン」
ゴールデンカムイ 第41話「シネマトグラフ」
ゴールデンカムイ 第42話「甘い嘘」
ゴールデンカムイ 第43話「樺太脱出」

原作 ゴールデンカムイ 31巻【最終回】