チェンソーマン 1話 感想[最高じゃあないっスか…!!]ネタバレ

2022年12月28日

チェンソーマン 第1話「犬とチェンソー」感想

公式あらすじより引用

デビルハンターとして暮らす少年デンジ。
親が遺した借金返済のため、『チェンソーの悪魔』ポチタと共にヤクザから受けた依頼をこなしながら貧乏な生活を送っていた。

ある日、ヤクザに呼び出されたデンジは裏切りに遭い、殺されてしまう。
薄れる意識の中、デンジに語り掛けるものが居た。

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ただ普通に生きたい最低な始まり

普通なら最高なんて思わないだろうに

最低な人生を描いた一話だからこそ、最高に幸せそうなラストでした

ただ普通に生きたい

ただそれだけなのに難しい

ある面、現代を煮詰めたような物語ですね

パンに塗るジャムみたいに

さすがMAPPA社な映像美

様々な属性の悪魔が闊歩し、悪魔を狩る物語

悪魔の不気味さが最高スね!!

特にラストの蹂躙、血しぶきと振動感が悪魔の無慈悲さを際立たせてましたわ

血が強烈な初回だった!!

冒頭 一番儲かる職業

冒頭は、主人公デンジらしき視点で「路地裏をさまよう」場面から

扉に辿り着き開けようとすると目が覚めます

デンジの実家だったんでしょうか

扉に貼ってあった白紙は借金取り?

デンジ『………………………仕事行くか』

目覚め、廃墟同然の家を見回して一言

ありていに言ってゴミ溜め

夢も現実もゴミ溜め

その後かなり森の中を歩いて車道へ

今時「町はずれに一人で済んでいる」んですね

漫画などでよくある設定

作画がリアルなぶん悲惨に感じます

デンジ『木ィ切って月収6万だろ…』

デンジ『この間、売った腎臓が…、120万

 右眼が…、30万

 キンタマ片方売って…、いくらで売れたっけ? 10万もしなかったんだっけ?』

『残りの借金が…、3804万円』

冒頭から世知辛い、とぼとぼ歩くとしか言いようない覇気の無さ

隻眼もただ売っぱらっただけ

キンタマすら片方ない

底辺スタートは珍しくないですが格が違います

マイナスが底を抜いてますわ

ポチタ『わん!』

言って吼えだした愛犬はチェーンソー付き

色といい形といいまさしくチェーンソー

なんでこんなデザイン思いついたのか

デンジ『悪魔を一体殺せば…、だいたい30万』

『やっぱデビルハンターが一番儲かるな』

主人公が戦う動機がスッキリハッキリした冒頭

ただし戦う相手は文字通りバケモノ

こんな化け物がたった30万?

しかもポチタをそのままチェーンソーにして立ち向かうデンジ

どう考えても割に合わない

割に合わないけど彼は美味しいと思ってる職業

それがデビルハンターなのか

オープニング 米津玄師「KICK BACK」

ノンテロップOPもYoutubeで公開

映像は映画パロディが多数

なので「デンジ達が映画を見てる」のか

敵の姿が、2025年日本国際博覧会ロゴマーク「いのちの輝き」そっくりなのは笑う所なのか!!

本作にぴったりかもしれないけども!!

シュールにシュールを重ねるスタイリッシュさ

映像美がとにかくいい!!

マキマさんが食わせているモノ

モチーフは「ロイコクロリディウム」だとか

鳥に寄生する目的でカタツムリを利用する寄生虫

カタツムリに食われて寄生し、食ったカタツムリを操って鳥に食わせるよう仕向ける寄生虫

つまりデンジに食われて彼を操る的な…?

と意味深な演出

そのマキマさん

本を積み上げ真っ黒な何かを覗く姿も

知識を積み上げ、深淵を覗いている的な

何かと不穏な人なのね

何かとパワフルな人も

おまわりさん! キンタマをブッ飛ばしてた人がいました!!

あれかデンジ君のキンタマか!?

また爆発は、原作・藤原タツキ先生の読み切り「さよなら絵梨」まんま

モチーフの広範さも痺れるOPでした

爆発オチなんてサイテー!

Aパート デンジのいいところ

デンジ『コイツはトマトの悪魔ですねっ!』

なんだその悪魔

似てると思ったらマジトマト

デンジ曰く種から蘇るので燃やして下さい

報酬はなんと40万円!!

ヤクザ『そこから借金と利子ひいて17万……』
以下省略

デンジ『不思議だなあ、もう残り1800円になっちゃった』

あるあるにして世知辛い

給料が入っても、色々天引きされて結局手元に残らない

ワーキングプアそのもの

さすがにここまで残らないのは極論とはいえ

めっちゃリアルすぎて辛い

デンジ『ポチタ、今日のメシ食パン一枚だぜっ』

つらい。

ですが声音はめちゃくちゃ明るいんです

そこに救いを感じるというか

なんというか

ヤクザの子分『なんであんなガキをデビルハンターに雇ってんです?』

デンジの立場は派遣社員のようなもの

父がヤクザに借金して死んでしまった

悪魔が出るとヤクザが仕事を受け、デンジが実際に駆除する

これまた世知辛い

本当は40万ぽっちじゃすまなそう

子分『悪魔を飼ってる奴にデビルハンターが務まるんですかねえ』

ポチタは犬ではなく「悪魔」

デンジは、悪魔と組んで悪魔を狩るイレギュラーな存在か

悪魔契約モノなんですな

ヤクザ『デンジのいいトコは逆らわねえところだ』

子分『このタバコ喰ったら百円やるよ』

デンジ『マジすか!? いただきますっ』

子分がからかったら、真に受けてしまうくらい「逆らわない」

もちろん飲み込んだフリでした

ですが100円の為、そんな事までするほど「逆らわない」のね

ならせめて、マトモに食わせてやった方が
効率よく働きそうに思えます

死んだら儲けもパアなのに

極論すればヤクザも頭が悪いって描写なのかね

宝の持ち腐れを絵に描いたような状況

デンジ『これで三日は食えるな♪』

言ってポチタをさすってやるデンジ

すごく犬っぽい

ファンタジーなのに犬ですわこの悪魔

なんで犬ですわ?

デンジの契約、デンジの就職

デンジ『このあいだ聞いたんだけどさ~

 普通、食パンにはジャム塗って食うらしいぜ?

 まあ俺達は普通なんて夢の話だけどな~、』

略『夢、叶うなら…、女抱いてから死にてェなあ……』

雨の降る中、家でたった一枚の食パンを二人で分け合うデンジ達

若者らしく性欲を持ち、若者らしく夢を語る

けれどあまりに物悲しい

けれど普通に生きたいと願い、叶わない

それ自体は非常に普通の悩みと感じます

普通に生きるって難しい

回想。デンジの父、ポチタ、契約

回想・ヤクザ『今月の分も払わねェ内に首吊りやがって…

 ガキ、物乞いするなり身体売るなりして

 明日まで70万用意しろ』

『じゃなきゃお前の死体をバラして売る』

雨に濡れた幼いデンジへ事実上の死刑宣告

今も昔もクソヤクザ

男娼はともかくツテのない子供に一日で用意できるハズがない

明日は屠殺だと言ったも同義ですわ

ブタじゃないんだから

上からのアングルで去っていくヤクザ

周りに道さえない、野っ原に墓を建てたデンジ

野原に車で踏み入っていたヤクザ

アングルに感じるヤクザの酷さ

デンジ『ち、チェーンソー?!』

『悪魔だ…!?…』

万策尽きたデンジの前に現れた「チェンソーの悪魔」

墓の目印にしたらしき大きな木

その陰に隠れてたんですね

ちょうど死ぬしかないと思った矢先、殺せと悪魔に言うデンジ

首吊りの縄代わりに丁度いい

デンジ『怪我……? お前も死ぬのか…?』

しかし悪魔も、どてっぱらに傷を負って虫の息

犬だけど虫の息

さっきはデンジを威嚇していた悪魔

最期の意地だったんでしょうか

デンジ『……来い!!』

『悪魔は血ィ飲めば傷治るって聞いたことがある!

 死にたくないなら噛め!!』

脳裏、首を吊った父の姿が目に浮かんだデンジ

死にそうな悪魔を見て、父みたいに死ぬのは御免だと連想したんでしょうか

首吊りの後は悲惨だそうですから

冒頭はそれを目撃する直前?

デンジ『俺の血はタダじゃねえ』

『これは契約だ

 お前を助けてやるから、俺を助けろ』

『やっぱ俺も、死にたくねえ…………』

父の死を思い出し、死にたくないと思った

悪魔に噛ませた後、事後承諾のように契約を持ち出したデンジ

この悪魔ってば優しい…?

本作は「悪魔と契約した底辺主人公」の物語

ですが底辺っぷりがド底辺ですわ

デンジ『……俺を、デビルハンターで雇ってくれませんか…?』

以来、ポチタの力で悪魔狩り

結果今に至るまで使い潰されているんですね

ひでえブラック契約社員

もっと良い会社と契約とか、色々「もっとマシな道」もありそうだけに

ツテを知らないって悲しい

デンジの夢

現在のデンジ『腹減って眠れねェ~

 寝れねえと借金のこと考えてもっと寝れねェ~

 決めた』

『今日見たら見る夢』

『食パンにジャム塗って

 ポチタと食って

 女とイチャイチャしたりしてェ~

 一緒に部屋でゲームして抱かれながら眠るんだ…』

『良いだろ?』

ポチタ『ワン!』

脂汗かきながらも自慢げ

俺、こんなイイ夢見るんだぜ羨ましいだろ?と言わんばかり

底辺だろうがイイ気持ちになろうとする

将来詰んでると解っててもなお

すげえ前向きな男ですわ

ポチタかわいい

デンジ『ゲホッ!?

ポチタ『ワン?!

デンジ『俺の母ちゃんさあ

 心臓の病気で血ィ吐いて死んだんだとよ……』

激しく吐血したデンジ

この上、先天性の心疾患まで持ってるのか?

不幸のフルコース

不幸のハッピーセットにも程がある

ポチタめっちゃ心配しとるやん…

深夜の仕事

ヤクザ『デンジ』

『悪魔が出た、仕事だぞ』

デンジ『(………………)』

『(………夢くらい、見させて欲しいよな…)』

深夜、悪魔退治へ車に乗せられたデンジ

普通なら「将来の夢」に対して思う台詞

ですが彼は「普通」じゃない

彼の場合、寝てみる夢を指してか

寝る事さえままならない

腹は減るし夜間に急な仕事が入るし

後者は微妙に普遍的

デンジ『見当たらないッスけど…?』

『どっか隠れたんスかね?』

無言のヤクザ、沈黙を嫌うかのように話し続けるデンジ

明らかに罠としか思えない状況でした

敵に売られたとしか思えない

ですがたかが子供と小さな悪魔、わざわざ罠にかけるか?

というのが疑問でしたが…?

ヤクザ『デンジよう…』

ヤクザ『俺達はてめえに感謝してんだぜ』

デンジ『え…? はい』

ヤクザ『犬みてえに従順だし、犬みてえに安い報酬で働いてくれる』

デンジ『はあ…?』

ヤクザ『でも俺は、犬は臭くて嫌ぇだ』

デンジ、いきなり背後からポチタごと串刺し

異様なのは刺した男も血を流してる

どてっぱらに穴が開いてる様子

致命傷の男に致命傷を受けたデンジとポチタ

ビジュアルが異様にすぎる

ヤクザ『俺達ヤクザもよう…』

『もっと強くなって稼ぎてぇからよう…

 てめえみてえに悪魔と契約する事にしたんだ……』

『俺達が望むのは悪魔の力』

悪魔『ボクが望むのはデビルハンターの…、死!!』

デンジの“成功"を見て、自分達も出来ると思ったのか

契約したのは巨大な上半身だけの悪魔

それも首から脳、胸から頭が露出

下半身代わりに臓物で身体を支える奇抜なデザイン

なんて健康な内臓なの!!

悪魔との契約

悪魔『デビルハンターくぅん…』

『マジこいつらバカだよ

 めっちゃバカ』

『悪魔の力あげるっつったらさあ、自分達からボクの奴隷になってやがんのなあ』

『その力でゾンビになっちゃうんだけどねえ

 ボク、ゾンビの悪魔だから』

ポチタみたいな悪魔はホント例外らしい

ゾンビの悪魔は嘘を言わずに騙すタイプ

契約したら力をやる、そこでヤクザは「デンジみたいに」と契約したらしい

ですが貰ったのはゾンビになる力だったと

カモを無数に騙してきた悪魔!!

悪魔『デビルハンターはボクら悪魔を殺すから嫌い』

底辺生活だしチェンソー小さいし、でも冒頭みたいな凶悪そうな奴も倒せるデンジ

彼は案外、一目置かれていたのか?

或いは単にデビルハンター皆殺しが目的か

見た目や口調や動機に反し知恵が回るらしい

ゾンビなのに賢い

悪魔『皆、そいつバラバラにしてゴミ箱にでも捨てちゃって』

デンジ『何も金持ちになりたいわけじゃねえ…

 ただ、せめて「普通の生活」がしたいだけなのに…

 ンな事も叶えられねえのかよ…?!』

デンジはよく逃げました、途中ロッカーを倒し敵をコケさせたのも上手い

ですが案外ゾンビ側も賢い

コケたのは一体、残りは避けて追ってきます

やがて転倒したデンジは滅多刺し

知性に乏しい執拗な滅多刺し

確実に死ぬ奴だった…

Bパート 俺の夢を叶えてくれよ

CM明け、本当に生きながら五体バラバラにされゴミ箱に捨てられたデンジ

底辺さが徹底してますそこまでしなくても

ですが絶命したデンジの血がポチタ

ポチタも真っ二つですが…?

丁寧に表現された「ゴミ」も残酷

ゴミの中だと強調

回想のデンジ『ポチタ! 仕事に行くぜっ』

冒頭で言ってた通り稼ぐ為に木を切るデンジ

ポチタ君、木材伐るのにも使われるんだ…

立派な材木をざっと六本

これだけやって月収六万、ウッドマンは大変

昨今は国産材も盛り返してますが…

贅沢に食パン丸一枚がポチタへ

デンジ『ポチタ、俺は悪魔と戦っている内に死ぬかもしれねえ

 そうしたらポチタだけが心残りだ』

『腹空かせて死ぬかもしれねえし

 他のデビルハンターに殺されるかもしれねえ』

『悪魔には死んだ人の身体を乗っ取れる奴もいるらしい』

『ポチタにそれが出来るんだったら…

 俺の身体をポチタにあげてェんだ

 墓入った後だったら、ヤクザも追ってこれないだろ?』

『そんで…、この街を出て、そんで………、…ン』

『普通の暮らしをして、普通の死に方をして欲しい』

『俺の夢を叶えてくれよ』

回想と共にポチタが融合、デンジの体は修復

本当に体を奪える悪魔だったのか?

デンジは借金を返すのを半ば諦めてました

死ぬかもしれないとも思ってた

叶えられない夢を、ポチタに託していたのか

夢を語る時「街の風景」が描写

あんなにたくさんある"普通"になりたい、あの道の先に行けたらと願ったんでしょうか

ささやかで不可能な願いが物悲しい

デンジ『ポチタ……!!』
『俺の身体、ちゃんと奪えたか?』

ポチタ『私は、デンジの夢の話を聞くのが好きだった』

デンジ『!?』

ポチタ『これは契約だ、私の心臓をやる

 代わりに…』

『デンジの夢を私に見せてくれ』

ポチタが喋った!? 本当は喋れた、ずっと夢を聞いてくれていたのか

デンジの体は完全回復

傷どころか売った右眼、たぶんキンタマなども全て治ってました

代わりに胸に「チェンソーのスイッチ」

やると言ったのにくれたのか…

担当CVはナナチこと井澤詩織さん

一般に悪魔は願いを叶え代償を求めるもの

ポチタ自身では考えもつかない夢を聞いた

思いつけるのはデンジの方

ポチタが身体を乗っ取っても、具体的にどうすればいいか解らない

それよりデンジ自身に叶えて貰った方がいい

そんな想いもあったんでしょうか

ゾンビの悪魔『バラバラにしても生きてンの? キモ……』

ゾンビに言われたくないシュールギャグ

悪魔はゾンビ達へ、食べてしまうよう命じます

肉片もなければ再生できない

そう判断したらしい

みんな夢を見てしまう

デンジ『なんでコイツらは十分恵まれてんのに

 もっと良い生活を望んだ?』

『俺も同じか』

『ポチタがいる幸せだけじゃ満足できなくて

 もっといい生活を夢に見たんだ』

『そうか、みんな夢見ちまうんだなあ

 じゃあ悪い事じゃあねえ…

 悪い事じゃあねえけど…』

ゾンビ達が悪魔と契約したのは、力が欲しかったから

力を得てもっと良い生活を望んだから

でもヤクザを始め、皆デンジより恵まれた生活

ド底辺のデンジが言うと説得力が違う

だけど、幸福なのにもっと上を望んだ

それはデンジ自身も同じ、こいつらを悪だと思う筋合いはないのだと

謙虚な自己評価が悲しい

『邪魔すんなら…、死ねェッ!!

チェンソーのスターターを引っ張ったデンジ

が、見る間にたかられ団子状態に

あれえ!?

その後もたかられ、ゾンビ団子はどんどん大きくなっていきます

なかなかにシュールな絵でした

ゾンビの悪魔『……ン?』

しかし徐々に、やがてハッキリとエンジン音が

始動に間がいったのか

音の演出が印象的

チェンソーマン 

デンジ『であああああ!!

群がったゾンビを中からぶち割りチェンソーマン誕生

まごう事なきチェンソーマン

機械的なフルフェイスから鋭いキバが飛び出し、でかい舌が覗く巨大な顎

頭部と両腕から飛び出した三本のチェーンソー

首元と身体を繋ぐメカニカルな組織

それ以外人間なのがシュール

悪魔『さっきのザコ悪魔が身体を乗っ取ったのか!?』

『じゃあ仲間だな!』

もちろん仲間な訳がない

躍りかかったチェンソーマンは悪魔の右眼を深々切断

ただ斬るのでなく「のこぎり」だから痛そう!!

刃が幾度も幾度も肉を抉る

恐ろしげなゾンビの悪魔が、ただただ痛みで泣き叫ぶ様が凄惨

こりゃ確かに悪魔ですわ

咄嗟に内蔵でチェンソーマンをはねのけるゾンビの悪魔

距離が開き、奴隷と交戦になるチェンソーマン

奴隷はチェンソー顔を鉄パイプで殴打

甲高い金属音

顔は完全にチェーンソーの基部になってるのか

絵的にも金属表現が印象的

CGでツヤツヤしてますわ

ゾンビの悪魔『痛いよう! こっち来るなあ!!』

来るな来るなと奴隷を次々投げつけるゾンビ

片っ端から切り捨てていくチェンソーマン

どっちもひどい

またさっき、デンジをバラバラにさせたり
喰わせようとしたり

散々「痛いめ」に遭わせた奴が、痛い痛いと叫ぶのも滑稽

誰だってそんなもんですよね

ゾンビの悪魔『こっち来るなってー!?』

死んじゃえええ!!

ゾンビを突破、足場にして飛ぶチェンソーマン

悪魔は再び内臓を鞭にして弾こうとするも

かえってチェンソーの刃が食い込み、斬り進む土台を提供する結果となりました

回るギザギザの刃がタイヤのように進む力へ

哀れ悪魔はリンゴみたいに真っ二つ、粘つく血がグロテスクでした

血の作画に執念さえ感じる

いいことを思いついた

チェンソーマン『あんた達の方は心まで悪魔になっちまったみてーだな…』

自分とは違ってって意味でしょうか

本体である悪魔は両断、しかし奴隷たちは止まらぬまま

中にはあのヤクザの姿

悪魔の断面作画も凄まじい

チェンソーマン『デビルハンターとして雇われてるからには…』

『悪魔たちはブッ殺さねーとなぁ!』

そっか! てめーら全員殺せばよぉ! 借金もパアだぜ!!

 あはははははははは!』

以降、バカ笑いして夜通し斬りまくったらしい

ゾンビ狩りだぜ

チェンソーの振動、血しぶきが「悪魔」の無慈悲さを際立たせてましたわ

こっちも悪魔

なまじ常識がないデンジだからか

百円の為にタバコを飲んだフリするくらい常識外れな男

やる事が無茶苦茶でしたわ

飼うならちゃんと餌はあげる

女『先を越されたね』

やがて空が白んだ頃、悪魔狩りだと一目でわかる三人組が登場

廃工場奥に佇むチェンソーマンを目視

完全に悪魔だコレ

女、マキマさんの常軌を逸した目がとても奇麗に描かれていました

彼女は「眼」が印象的なんですな

部下『生きてるのがいますね』

悪魔認定されるチェンソーマン

実際悪魔

この構図で人類側と思うのは難しい

マキマ『ふぅ~ん。キミ、変わった匂いがするね?』

『人でも悪魔でもない匂い』

『これ、キミがやったの?』

匂いで解るからか、ずんずん踏み込んでいったマキマさん

止めもしない部下もたいしたもの

奇行に慣れてるらしい

マキマさん、血の付いたチェーンソーの鼻先まで近づいて質問

どんだけ度胸あんですかこの人

チェンソーマン『だ、抱かせて……』

マキマさんが「女」だったので、咄嗟に出たのがこの言葉

言って倒れる彼を「抱きしめた」マキマ

三本もチェーンソー生えてて、全身かえり血まみれなのに躊躇もなく

それもなんとも愛おしそうに

悪魔部分がドロドロ溶け落ちるデンジ
マキマさん『人だ………』

機械みたいだけどやっぱり生物なんですね

完全に戻った彼を見て「人だ」

作中、ポチタ以外から初めての人扱い?

デンジくん茫然としとる…

部下『悪魔による乗っ取りの可能性は?』

マキマさん『ないね、乗っ取りは顔見ればわかるもん』

『私はゾンビの悪魔を殺しに来た、公安のデビルハンターなんだ

 キミの選択肢は二つ』

『悪魔として私に殺されるか

 人として私に飼われるか』

『飼うなら、ちゃんとエサはあげるよ』

初めての人扱い…、と思ったら犬やないかい

ですがエサをくれる

しかも膝枕して、眼を見て話してくれている

怖い眼で見て話してくれる

こんなん惚れない訳がない

無言でゾンビの方を見るデンジ

ポチタと出会った時、父の死を連想した場面と一緒でしょうか

こうなっちゃうのは嫌だなあ的な?

殺ったのは君ですけども

マキマさんも戦えるんですな

デンジ『エサって…、朝メシはどんなの?』

マキマさん『うーん……………

 食パンにバターとジャム塗ってサラダ、コーヒー

 あと…、デザート…

 かな?』

デンジ『えっ…?』

マキマさん『ん?』

デンジ『最高じゃあないっスかぁ……』

ジャムどころかバターまで、バターどころか欲張りハッピーセット

デンジの想像力をはるかに超えていたらしい

こんなん惚れるしかないですわ

デンジくん再就職決定…?

最高

あくまで普通の朝食でしかない

普通の生活を「夢見る」から最高に感じる

デンジ君の幸福、置かれてた環境の悲惨さが際立つ最高の幕引きでした

王道の「超人になり組織にスカウト」展開

そういうの大抵苦難への入り口なんですが

本作は見せ方が素晴らしい!!

上がり調子のハッピーエンドだった!!

第1話ED「CHAINSAW BLOOD」

第1話EDもYoutubeで公開

配信EDは第一話を再構成した映像付き

毎回EDが違うというイカレた仕様

初回はVaundyさん

定番の「映画みたいな」スタッフロールで締め

映画好きらしい原作・藤本タツキ先生にぴったりですね

夢は「普通に生きる」こと

描写は極端ですが、とても現代的な物語ですね

普通、それこそドラえもんやサザエさんやクレヨンしんちゃんみたいな

ああした「普通」として描かれてきた生活

難しく思えてしまう現代

極論ですが現代らしい願いだと思いました

サブタイ「犬とチェンソー」

まんまポチタのこと

そして犬扱いされるデンジ、チェンソーマンの事を指していたんでしょうか

略してデンジマンですね(1980年特撮)

チェンソーマン 2話 感想[ゴールの先]死ぬまで一緒に働こうって事 ネタバレ

チェンソーマン 感想 2022年10月

チェンソーマン 第1話「犬とチェンソー」
チェンソーマン 第2話「東京到着」
チェンソーマン 第3話「ニャーコの行方」
チェンソーマン 第4話「救出」
チェンソーマン 第5話「銃の悪魔」
チェンソーマン 第6話「デンジを殺せ」
チェンソーマン 第7話「キスの味」
チェンソーマン 第8話「銃声」
チェンソーマン 第9話「京都より」
チェンソーマン 第10話「もっとボロボロ」
チェンソーマン 第11話「作戦開始」
ェンソーマン 第12話「日本刀VSチェンソー【最終回】」

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