金カム 4期 第9話 感想[童貞喪失]兵士に殺させるため必要なもの ゴールデンカムイ 45話

2023年6月5日

ゴールデンカムイ 第45話「共犯」感想 4期9話

公式あらすじより引用

平太の死で杉元たちの砂金掘りは頓挫した。だが、平太が持っていた砂金の標本から金塊の産地となった川に脱獄囚の海賊房太郎がいるとわかり、次の標的に定める。同じ頃、土方のもとには樺太で杉元たちの前から姿を消した尾形が姿を現していた。尾形は土方に、網走監獄潜入後の出来事に加えてソフィアの存在とアシㇼパが暗号を解く鍵を思い出したことを報告。そんな中、札幌で脱獄囚の犯行と思われる連続娼婦殺人事件が発生するッ!

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宇佐美と鶴見の原点、金塊探しに新たな視点!!

ゴールデンカムイ 第45話「共犯」感想 ネタバレ

兵士に人を躊躇なく殺させる為に必要なもの

鶴見中尉曰くそれは愛

変態性が高すぎる…、お腹いっぱいに変態

それも負の変態

決して楽しいものじゃない、人の道を外れ切った姿が印象的な宇佐美回でした

次なる変態はいわゆる切り裂きジャック

対し宇佐美は通じ合うものがある

殺人犯への解像度が変態的に高い回でしたわ

宇佐美の脱童貞

殺人をセックスのように表現する宇佐美が異色

すなわち殺人童貞の卒業

それ自体はままある

鶴見中尉との愛の結晶のように語るのがひたすら異質でした

ウサミコワイ

鶴見中尉の故郷、濃厚な方言回

とかく聞き取りにくいも、音楽的にも感じるイントネーションが楽しい

楽しいけれど中身は悲惨でしたね

人を理解するって大切

誤解した子の末路が悲惨でした

金塊探しに新たな視点

杉元一行、金塊が元々隠されていた場所を捜索

現在の隠し場所はその近くのはずだと

刺青が少ない杉元達ならではの着眼ですね

そこで必要なのが新キャラか

新たな刺青脱獄囚、海賊房太郎参戦

いつもオープニングでパァン!してる人!!

川泳ぎと潜水の達人

川で強盗を繰り返す「海賊」

寒中水泳とはたまげたなあ

野良尾形、北海道に帰還

完全に猫だったよあの人!!

ひとまず土方陣営に合流

というか、杉元も鶴見も受け入れがたいので妥当な合流ですね

なんだか今週ひたすら可愛いぞ!!

有名人・石川啄木!!

記者をやっており、連続殺人事件に参戦

事あるごとに永倉がクズ呼ばわり

あの温厚な永倉サンが!?

相当な変態ですわ

北海道版・切り裂きジャック発生

外人の刺青囚が、娼婦を次々殺害

刺青脱獄犯バリエーション多過ぎない?

人材の宝庫か!!

その調査に宇佐美&菊田が出陣

サブタイトル共犯、宇佐美の童貞卒業

幼い頃、自分を親友だと思っていた少年を殺めた話

突然爆発した殺意が急展開でした

沸点が謎すぎて怖い

解るとなお怖い

兵士を戦わせるのに必要なもの

鶴見曰く必要なのは「愛」

宇佐美の存在は、鶴見中尉のマインドコントロール術の原点だったんですね

宇佐美は鶴見を愛するあまり人を殺した

躊躇いなく殺した

同様に自分の為に躊躇いなく殺せるよう、部下と愛を育むのが指揮官に必要な事だと

あの事件から学べる学習能力が怖い

平然と聞く師も底知れませんね

共犯

サブタイは、鶴見と自分は殺人事件の共犯だという宇佐美の言葉

ほぼ一方的に共犯に仕立てた宇佐美

受け入れ学んだ鶴見

狂気のエコーチェンバーでしたわ

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ゴールデン道画劇場 #42「今日の運勢編」

鯉登少尉めっちゃ楽しそうなんですけど!?

本編で曇りがちな少尉

ノリノリで猿叫してて何より

インカㇻマッ、オマケでは台詞あるんですね!!

冒頭 俺はマタギの谷垣です

谷垣『俺はもう降ります

自分はもう軍人ではない

少し前、樺太でそう宣言した谷垣源次郎

軍を抜ける覚悟だったか

もう鶴見中尉の為に戦えない、今回後半のテーマとも相通じるんですね

二瓶が勃起させた猟師魂ですよ

谷垣『……抜けるなら女を殺すというんですか?』

鶴見中尉『まさかまさかァ~

『そんなムゴい真似を私にさせないよな? 谷垣源次郎は

イイ表情で尾形を止める鶴見中尉

インカラマッが人質に

またこの言葉は本音に近い

鶴見中尉にとって、自分のトラウマとも重なる事ですもんね

多分ホントにしたくない

谷垣『俺には向いてない、身の丈に合った素朴な人生を送りたいだけです』

しかしモチベーションを失ったという谷垣

戦友の為に戦えという菊田特務曹長

菊田の言葉は第七師団の代弁

多くの兵が戦友の為に戦っているんですものね

鶴見が掲げるのは第七師団への正当な報酬

第七は日露戦争後に冷遇された

だから、たくさん稼いでちゃんと遇する組織を作ると言ってます

菊田サンらしい声かけですわ

インカㇻマッの今

鶴見中尉『“あの女の事だから”』

『“回復すれば自力で逃げ出すだろう”と、タカを括っているんだろうが

『もうそれは難しいぞ~?

谷垣『インカラマッに何かしたんですか!?

鶴見『谷垣源次郎の子を宿している

俺の子

そりゃ逃げられません

谷垣のせい

いやラッコ鍋のせいだったか

かつてキロランケ達が楽しく相撲を取ったラッコ鍋事件

あそこで誕生していたんですね

新しい生命が

鶴見中尉『…そもそもお前の役目は』

『“アシㇼパをおばあさんのところに帰す事”だったなァ?

その為には鶴見に協力するのが最短

無理に危険に晒すことはない

そう「道理」を鶴見中尉は与えたんですね

人の耳に毒を流すのが上手い

鶴見中尉『お前なら杉元佐一に警戒されずに近づけるハズだ』

そう拳銃、“軍人としての銃”を渡す鶴見

かくて谷垣は再び敵に…?

ホント、離合集散が激しいですわ

今回オープニングなし

そしてエンディングもなし

頭からおしりまで、三陣営から新キャラに回想までみっちり詰まった甲斐ですね

今期最も濃厚な回なのでは

Aパート 平田師匠の遺産

アシㇼパ『これは「ロ」でいいのか?

さっそく皮を剥がれていた平太師匠

処置が早い

BGMがほのぼのしている…

いや前回ラストで死んでもう一皮むけたとか処置が早いですね

さすが手慣れたものですわ

杉元『おかげで本来の目的に立ち戻れたよ……』

平太が脱獄囚でなければ、ハクという目先の金に釣られていたという杉元達

何せ一日三十円稼げたかもしれない

普通に大金持ちになれる

なので我を見失ってたんですね

アシㇼパ『アイヌを殺して砂金を奪った事件の真相も明らかになるかもしれない……』

父ウイルクはアイヌを愛していました

なのに何故か彼らを殺して奪った

その矛盾が未解決

父の動機を探るミステリーツアーでもあるんですよね

アシㇼパ『? 平太の煙草入れ?』

『熊、そのものの姿を彫ったのは珍しい

『“魂を持って悪さをする”と言われているから……

言って持ち上げると、中から砂白金

途端に争いだす杉元と白石

欲に負けとる!!

まあ数十万くらいしますもんね

そら争うよね

金塊発見への新たな切り口

夜 野営して砂白金を観察する一行

回想・平太師匠『砂金には顔があると言われています

『採れた場所によってそれぞれの特徴がありまして……

なので川ごとに分類、標本を残していた平太

つくづくマメな人を亡くしました

本作ってすぐ死にますよね

その分、みな命の限りに生きていますけれど

白石『大昔、アイヌは採った砂金を一か所に集めて隠したんだろう?』

略『隠し場所を知ってる奴が

 どこかにいる可能性はあるわけだよな?

事件のおさらい、本来は昔のアイヌの埋蔵金

その場所を知っていた七人の老アイヌ

アシㇼパの父ウイルクは彼らを皆殺し、埋蔵金を別の場所に移してしまった

そのウイルクも尾形に殺害

場所を知るには暗号を解くしかない

ハズでしたが…?

白石『独りで大量の金塊を運ぶのは難しい』

だから昔の隠し場所の近くのハズ

なら、昔の隠し場所を知っている別のアイヌを見つければいいと

新しい着眼点ですね

メチャ難しいのを除けばよォ~!!

と思ったら平太師匠の遺産が役立つのか

白石『埋蔵金を鑑別して、どこの川で取れたか産地を割り出せばいい!』

採ったアイヌはその川の近くに住んでるはずと

埋蔵金を探すには埋蔵金を鑑別すればいい

なんだか因果逆転しましたが…?

白石『見ろよコレ』

杉元『既に見つけられていたのか!?

前にウイルクが失くした金塊か!!

彼は一部を船で運び、支笏湖で転覆して失くしていました

それを平太が回収していた

白石はこれを見つけて希望を持ったのか

師匠の遺産!!

ただの欲まみれじゃなかった!!

刺青脱獄囚・海賊 房太郎

支笏湖 海賊さんと書かれた砂金

白石『網走脱獄囚の一人! コイツは特に気合の入った強靭な男だぜェ~!!

併せ、亡き平太師匠による回想がスタート

亡くなったのに結構出番

また白石はコミュ強で情報通、たいがいの脱獄囚について把握してますね

おかげで毎回話が早い

一年前 支笏湖

海賊さん『砂金を鑑別したら好きなところへ行け、火鉢も見張ってろよ。消えてたら殺すぞ

平太@ノリ子『ぷん! 何度も言わないでようるさい男ねえ

さっそくノリ子人格になっててかわいい

最大水深363mにも及ぶ、日本2位の深さの湖

東京タワーがすっぽり入る!!

不凍湖だそうな

海賊房太郎『俺は30分までなら潜水できる』

言ってすっぽんぽんで冬の湖にダイヴ!!

CV関智一さんだ!!

こりゃ強いですわ

本名は大沢房太郎

フサタロウだがボウタロウと呼ばれている

人並に外れて大きな足、ヒレのようになった手を持っており泳ぐのが上手い

それで川で人殺しを繰り返したそうな

ナレーション『その手口から「監房の海賊」「海賊房太郎」と呼ばれるようになった』

川暮らしが長くて適応したんですかね

また人の手足は、魚のひれが進化したものだと米シカゴ大学が発表しています

ある種の先祖返りなのかも

杉元『なるほど~』

『つまりこの川に行けば、海賊を捕まえられるって事か……

また皮を剥ぐ気満々だよこの男

埋蔵金は徳富川、沙流川、空知川、知内川の四つから構成

複数の川から集めたもの

であれば関連する集落も多そう

オガタのミヤゲ

土方一味の隠れ家

キラウシ『また俺の勝ち! 門倉弱すぎる~♪

『あ! 今「尻覗き」した!!

楽しく猪鹿蝶をしていた二人

修学旅行かな?

要は和製カードゲーム花札

任天堂の原点!!

門倉は裏にしたカード束を、こっそりひっくり返して一番下を見ていた

通称「尻覗き」

キラウシ『尻の穴覗き野郎が~! 尻覗きするって!!』

すっかりアダ名が定着しとる!!

門倉は看守長時代、尻の穴に物を隠してないかいつもチェックしてたそうな

仕事上必要だったこと

おかげでアダ名とは気の毒な

まあ不要なチェックだったそうですが

永倉『コイツら~、毎日ダラダラと』

不敗の牛山『おや? 野良尾形が戻ってきてる

野良尾形

棒鱈で北海道に戻り、土方陣営に駆け込んだらしい

寒いので炭火に齧りつく尾形

仕草が完全に猫!!

可愛いかよ!!

尾形『俺の樺太土産は二つある』

やがて人間に戻って説明し始める尾形

火鉢は手放しません

寒かったんですね

樺太からずっと寒い思いをしてきたから…

『一つはソフィア・ゴールデンハンドという女の情報……』

ウイルクとキロランケの元親分だった女

必ず金塊争奪戦に参加すると

ここに来て第四勢力、事前に知っていれば対応もしやすいですね

唯一知らなかった土方陣営に情報提供

これはデカい

いやホントデカいですねソフィア

尾形『もう一つは……』

『アシㇼパはどうやら暗号を解くカギを思い出したという事……

その杉元達も、ほっとけばいずれ現れる

解読には刺青人皮が必要だから

必ず土方陣営を狙うと

尾形はうさんくさいですが、おかげで他陣営が知ってる情報が共有された

やがて鴨撃ちして銃を訓練

隻眼になったぶん調整してるのか

札幌・ジャック・ザ・リッパー

札幌 貧民窟

娼婦『あれ? あんた日本人じゃ

札幌、老娼婦が外国人にめった刺しにされ殺害

喉を切り裂かれ

腸が引き出されて右肩にかけられる惨死

完全に切り裂きジャックですね

札幌版切り裂きジャックか

記者『同じく貧民窟で殺された娼婦と手口が似てますねェ~』

その記者は石川啄木!!

一握の砂!!

また有名人が出てきました

当時はフリーの新聞記者をしており、土方陣営として参戦

声は鳥海浩輔

また女好きそうな声が出て来た!!

石川啄木『新聞がもう売れて売れてウハハハ♪』

うーんこの畜生

人が死んでんねんで!!

しかも女遊びが好きとあって、永倉さんがクズクズ言ってます

あの温厚な永倉さんがここまで

永倉新八『お前はドブで転んで背中打って死ね』

辛辣ゥ!!

何せ彼、情報はすべて新聞として売ってしまう

おかげで情報源として価値がない

また犯人を憎むも、自分がいま娼婦と遊んでるから殺されたら困るというもの

色々ヒドいなこの有名人

土方『刺青の脱獄囚で心当たりは?』

土方陣営も囚人図鑑の門倉が知恵袋

曰く十年近く前、横浜で同じく遊女を殺して収監された

問題は「騒ぎになる」

他陣営が集まってくれば厄介

その点、平太師匠はひっそり殺してました

アイヌでは噂になってましたが

捜査は宇佐美が役に立つ

オホーツク海 沿岸の集落

『誰だ!? 俺の馬を殺したのは!?

何故か馬を殺していたらしい宇佐美

昔を思い出した

鶴見陣営は現在、杉元一行が流氷で上陸するハズのエリアに網を張ったまま

ですが実際は、船を使ったので遠い岸に上陸

偶然を味方にしましたね

鶴見『札幌連続殺人事件……』

『刺青脱獄囚の匂いがするな

略『宇佐美はきっと札幌で役に立つ

調査へ菊田特務曹長、宇佐美上等兵が派遣

菊田は長らく湯治していた

そのせいか、宇佐美はあからさまに舐め腐っています

それでも菊田は能力が高い

宇佐美は役に立つ

それゆえのコンビなんでしょうか

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Bパート 明治28年 新潟県 新発田

『面白れーもんを見っことができましたて先生……

どうも鶴見中尉の故郷なのか?

たまに来てる的な描写

柔道の師・武田先生が、日清戦争から帰った鶴見篤四郎に質問

鶴見中尉の

とんでもねえパワーワードですわ

鶴見中尉『兵士たちがいざ戦闘になっと発砲するフリをすんですがね』

『アメリカの南北戦争でも

 同じようなことがあったと聞きましたて

略『普通の兵士は殺人に抵抗があり

『避けようとすんですがね

ちゃんと長期間訓練を受けている

他の国でも同じ事例があった

つまり古今東西、人は殺しに抵抗があるんだと戦場で学んだんですね

自分が殺されそうな戦場でさえ抵抗する

それ自体は良い事なのかもしれません

ただ軍隊としては困るか

鶴見『やあ久ーぶりー! また背が伸びたねっか時重くーん』

14歳、後の宇佐美上等兵!!

実は同郷

全くなまってなかったので意外

軍隊で叩き直されたのか?

宇佐美『なんとのう稽古のねえ日も来てしもうんです』

肝は今日だけでなく、いつも道場に来る

それも稽古のない日

二時間もかけてやってくるのだと

鶴見中尉を待ってなのかと思いきや

宇佐美『僕らの聖地らすけ……』

そして回想スタート

この道場の片隅が、宇佐美にとっては聖地なんだと

すごく爽やかな演出ですね

すごく爽やかな演出でした

まるで朝の連続テレビ小説のよう

故郷編はみな新潟弁で会話

訛りが強烈でやや聴き取りにくいものの

イントネーション独特で楽しい

また、ちゃんと再現されてる大塚&松岡氏さすがですね

宇佐美こんなに活躍するとは…

二年前 宇佐美家 時重の青春

父『頑張ってるんだがや?

宇佐美『はい! 篤四郎さんが今までみたボボの中でいっちゃん才能があるんだってや

ボボ、は子供か。ボボボーボ・ボーボボ的な

宇佐美家は両親、姉に弟二人?

当時らしく子だくさん

温かいご家庭で育ったようです

いわゆる「普通」

家庭に問題は一切なかったらしい

姉『道場に来る洒落こきな将校さんらがね~』

鶴見中尉は村でも人気の人物

姉など話を聞いただけでエクスタシーしてしまう程

カリスマは昔からなんですな

足踏み水車を回す鶴見篤四郎

鶴見『ありーがと、徳重くーん! これは足が強ェなんねっかー

この一帯は低地で、水が流れ込みやすい

なので足踏み水車で排水する

これが重労働なんだと

これが宇佐美の足腰を養ったんですね

足腰を養った(意味深)

鶴見『? やあ智春くん!おとっつぁまは元気ですか?』

高木智治『はいっ

そこに現れたのは、宇佐美の親友・高木智治

いかにも礼儀正しくイケメンな少年

宇佐美と対照的

同じ道場であり、智春は何かと宇佐美に構っていたらしい

なんだか子供らしくて微笑ましいですね

泊まりに来いよという仲

道場

宇佐美『篤四郎さん僕とっ

智春『オラと乱取りしてくんなせや~

そんな宇佐美の楽しい少年時代

しかしやがて、朝鮮半島がきな臭くなり鶴見中尉は村を離れる事になりました

当時、ロシアと綱引き状態だった場所

ロシアは進出する拠点として欲しい

進出「される側」の日本は、奪われ拠点化されたら困る

地政学的に重要だったんですね

鶴見『君はもっともっと強ーぇーなるっ!』

『続けんだで~、同年代じゃかなう奴はいねえがな

『すぐに私を追い越すわいや

やがて智春がやってきて会話が中断

宇佐美はまもなく卒業

現代人からすればまだ子供ですが、卒業すれば野良仕事に参加しなくてはいけない

柔道やってる場合じゃなくなるんですね

せっかく才能あるのに

道場 智春にとって最後の日

武田先生『今日はここまでら~

子供達『『『『ありーがとうございましたーっ』』』』

略・鶴見『? 智春くん? どんげした

イントネーションが音楽的で良いですね

しかし終了後、智春が独り落胆

実は今日を最後に、東京の学校に行くので通えなくなるのだと

親友・宇佐美と乱取できる最後の日

それでこだわったんですね

智春『結局…、いっぺんもあいつに勝てねかった……』

青春の蹉跌ですね

王道のエピソード

これが男女だったりすると、ラブコメになったりする奴ですね

東京に行かせるような「名家」か

外に居た宇佐美に告白する智春

宇佐美『知ってましたて…

 いいれ?

 もう少しらったら

『僕に勝って行きてえんだろうが、本当はやりとねんだろも…

『だって気を使って負けとねえっすけ…

智春『あったりめえら!

『そんな事したら親友じゃねえっすけな! 絶好らすけな!!

熱い青春の一ページ!

智春、心から宇佐美を親友と思ってるんですね

親友だから忖度はいらない

ただ一度の全力勝負!

ただ、道場は武田先生が閉めてしまったので「外」でやらなきゃいけません

それ以上いけない

鶴見『はじめェ!!

智春『(知重に勝てればオラ、東京でも独りで頑張れっと思うすけ!!)』

智春死亡

もちろん結果は非情、いきなり勝てる訳はなく

虚しく地面に転がされた智春

そのまま喉を踏み砕かれ死亡

宇佐美非情

いきなりの豹変でしたね…

最期に見たのは、親友が豹変した鬼の顔でした

最期で良かったのか悪かったのか…

喉を踏み砕かれ、智春は硬直

人ってこんな風になるんでしょうか

体がピンと張ってそのまま

反射による反応

人の尊厳もくそもない、ただの「生物」の死に方に思えました

宇佐美は踏み水車で足腰が異様に強い

あれが前振りだったのか

鶴見『やめなせい!?

まず間違いなく本気での仰天

作中珍しい、鶴見中尉の本気の仰天でした

彼でさえ読めなかった

彼は「学ぶ」事になったのか

宇佐美時重の本音


宇佐美『親友…?』

『いつらたって篤四郎さんとの時間を邪魔し腐ってッ!!

『コイツの父ちゃんが陸軍 第2師団の偉ェ人らすけ

 篤四郎さんから目をかけてもろていたのは、許すッ!!

『コイツが東京の陸軍幼年学校に行く事で将校さんになって

 ますます篤四郎さんに近ゥなっていくのも…、許すッ!!

『僕にはそれを今日まで言わねで見下していたというのも、まぁ…、許すッ!!

出るわ出るわ

とっくの昔に鶴見中尉ガチ勢だった

鶴見>∞>友情

そも邪魔者としか思ってなかった

智春が、口に出せなかったのも「見下してた」と解釈

友情?なにそれ美味しいの?的モンスター

らろもさっき篤四郎さんがコイツに言うたが!!

実はずっと堪忍袋を握り締めていた宇佐美

我慢強い子だった

が、道場に残った智春に鶴見が声をかけた場面

続きがあったんですね

回想 鶴見がかけた言葉

鶴見『気持ちの強ェェさは、時重くんに負けてねェ

『その気持ちがずっとあんだば、絶対ェ智春くんの方が強ェなんがな……

智春『本当らんですが…?

最後は気持ちの強い奴が勝つ!!

王道の励ましですね

中尉としては方便として言ったんでしょうか

実は軍の偉い人の息子、だから気を使ったんですかね

あと早く帰って欲しいから

宇佐美『僕にはそんらけだったんだでに!!

篤四郎さんが僕を一番らと!認めてくれていた事らけが!!

僕の全てらったてがんにッ!!!

愛が重かった!!

居場所を奪われてキレてしまったんですね

キレ殺した

普通ならドン引きするところですが

共犯

鶴見『ああ言えば智春君が諦めて帰ってくれると思っただけなんだ…』

人たらし鶴見中尉の本領発揮

やさしく抱きしめ、落ち着かせる鶴見中尉

パーフェクトコミュニケーション

宇佐美『それ…、死んでしまいましたけ』

『共犯らいね、僕達……

あれほど一緒に過ごした子を「それ」扱い

罪悪感どころか幸福そう

二人の絆にした

赤い端切れを、糸にしてロープにして首にかけてくるが如き怖さがありますね

無理やり運命共同体にしおった……

鶴見『今から言う筋書きをしっかりと覚えんだね!』

鶴見は、自分が乗ってきた馬に殺されたと偽装

事故死だと口裏を合わせた

中盤、宇佐美が馬を殺したらしいのも納得

この日を反芻していたんですね

とても大切な想い出だと

再び明治28年 聖地と呼ぶ意味

『ここは…、僕が初めて人を殺した場所ら……

『(僕の童貞喪失……♡)

『こん聖地に何度も来ては、あん日の事を思い出すんですがね……

『(僕と篤四郎さんの秘密…♡)

事件後、鶴見は智春の父に恨まれ左遷された

鶴見はそこまでして庇った

愛を深めたのだと

解釈の我田引水がすぎてあたりの田んぼが干上がりそう

聞きたくない想い出だった…!!

鶴見はこれまで何人も嵌めたも

宇佐美には嵌められたんですね

智春を殺し、その責は鶴見にもあると押し付けて関係を深めた

偏愛ならではの行動原理

変態性が図抜けてる

鶴見『第七師団で待ってるすけなぁ』

左遷されたも、おかげで第七師団に配属されアイヌの金塊騒動に関わったらしい

全ては宇佐美のおかげ

宇佐美を待ってる

宇佐美を徹底的に持ち上げていく鶴見中尉

宇佐美は確かにおかしい

ですがおいしい

そう思って合わせた鶴見も大した役者

この事件で「学んだ」のか

兵士に殺させる為に必要なもの

道場 武田先生に語る鶴見

鶴見『日清戦争を経て、答えを見つけた気がすんですけ

『兵士の攻撃性を引き出す原動力となんもんは

 敵兵への憎しみではねく恐怖ではねく

 政治思想の違いでもねえ

武田先生『それはなんら?

鶴見『愛なんです

ゴールデンカムイ 第45話「共犯」感想 ネタバレ

いけしゃあしゃあと言ってのけた

でもきっと真理

宇佐美は愛ゆえに躊躇なく殺した

応用し月島や鯉登が自分を愛するよう仕向けた

特に鯉登少尉では大成功といっていい

今は気付かれましたが

尾形にも「愛」を囁いた

尾形の愛情を煽って父殺しさせ共犯関係

ただ尾形は自他とも認める心が歪な

彼はアシㇼパに執着していますね

弟を彷彿とさせるから

鶴見『どんげに部下との愛を育み』

『どんげな汚れ仕事でもしたがる兵士を作れるっか?

『それが指揮官の課題なんです……

第七師団へ、皆の為に戦ってると語っている事

それも宇佐美、日清戦争で学んだ事だと

人は多くが人殺しを嫌がる

進んで殺してくれるよう、愛を育むのが指揮官の仕事

なんとも嫌悪を感じる悟りでした

家族や仲間の為なら戦える

戦争モノで美徳とされる描写ですね

憎しみじゃなく大事な人の為

なら自ら「大事な人」になる事で、国の為に殺させるのが鶴見流の指揮官術なんだと

戦争モノをメタったような発想ですわ

鶴見自身を愛さなくてもいい

冒頭、インカㇻマッへの愛を利用したように

非常に応用性のある発想なんですね

鶴見自身も家族愛で戦ってますし

鶴見『ただ…、中には生まれながら兵士のモンも居ますがね』

『攻撃性が強ェく、忠実で、後悔や自責の念を感じねェで人を殺せる兵士……

『軍隊には彼らのような兵士が切実に必要なんです…

それが宇佐美上等兵だと

杉元も近い

けれど杉元は、強い罪悪感を持って生きてます

戦ってる最中オフに出来るのが異質ですが

元々ない宇佐美とは別物か

札幌 宇佐美の確信

宇佐美『殺しの為の殺しですよ……

『こいつは間違いなく殺害現場に戻って来る……

『何度も何度も戻り…

『自分の殺しを妄想して自慰行為をするような変態に違いない……

『僕には解るんです…

もしやその犯人、宇佐美自身なのでは?

思う程のシンクロ率で続く

シンクロ率200%

宇佐美自身、何度も「聖地」に戻りおそらく自慰行為をしていたという事か

なんてアクロバティックな変態性

変態点が高い

ただ普遍的な部分もある

犯人は現場に戻る、王道の心理に共感してるんですね

かなり高度な変態性ですけれども

次回、第46話「完璧な母」

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