金カム 4期10話 感想【俺の子】インカㇻマッは完璧になる ゴールデンカムイ第46話 ネタバレ

2023年6月12日

ゴールデンカムイ 第46話「完璧な母」感想 4期10話

公式あらすじより引用

大泊で杉元たちと行動を共することができなかった谷垣。彼は鶴見中尉からインカㇻマッが自分の子を宿していると知らされ、解放する代わりにアシㇼパを連れ戻すよう命じられていた。だが北海道に戻った谷垣は、インカㇻマッとこれから生まれてくる子の傍にいる道を選択。彼女が入院している病院を突き止め、ついに二人は再会を果たす。しかしそこに見張り役の月島が現れ、鶴見中尉の命令を反故にした谷垣に銃口を突きつけるッ!

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インカラマッ出産!? マタギ・谷垣源次郎の選択、月島の猛威!!

母は強し。鯉登少尉もまたとても健康的でした

思いつめ苦しんだ出産回

心も出産も苦しい

ですが命が生まれる寸前、殺し合ってた皆が手を取り合う姿がとても健康的

鶴見中尉を「前向きに」信じる鯉登が眩しい!!

不健全極まった前回と好対照!!

にしても月島軍曹怖かった…

怖く悲しかった…

改めて「離反」を選んだ谷垣源次郎

ゴールデンカムイ 46話 感想 ネタバレ

インカラマッを助け、無事赤子を出産させ脱出

完璧なハッピーエンド!!

とかく人が死ぬ、まさに「死者」が出た矢先だった今回

それでも命は本当に尊い

人はあっさり死ぬ

でも尊い

前回と合わせて感情を揺さぶる回でした

完璧な母とは家永の言葉

悪徳、殺人医師である家永

己を完璧に、“全盛期に”と目論んで殺しと人食いを重ねてきた男

ですが彼から見て、妊娠した母こそ完璧だった

母こそ見果てぬ目標だったのか

インカㇻマッも完璧になるのだと

命を宿し生み出すものこそ完璧…?

彼のこだわりが印象残るエピソードでした

家永も遂に死亡か…

追跡者・月島、鯉登の決断

月島は裏切った谷垣を殺そうと追撃

ですが鯉登に「鶴見中尉への姿勢が不健全」と促され、姿勢に少し変化が生じた様子

前回曰く鶴見は部下に“愛されよう”と腐心

そうして忠誠を獲得して来た

前回が洗脳の手口、今回がその開放に繋がるエピソードか

鯉登少尉、当初こそアホの子だったものの

今やその真っ直ぐさが眩しい…

鯉登と月島の姿勢

鯉登は鶴見中尉を信じた上で、彼が何をなすか見届けようと提案

月島にはその自分を見届けるようにと

今まで月島は鶴見だけ見ていた

その呪縛から脱する一歩目か

鯉登の健康さが、不健全な呪縛を変えようとする様が快いエピソードでした

太陽の申し子か何かなの?

ゴールデン動画劇場 期間限定配信

#43「二階堂 元気になる編」

ヒロポンだこれ!!

今回、二階堂がやたら元気だった(それで鯉登がイライラした)原因の話

長井長義氏が開発した興奮剤

当時開発されたばかりなんですね

時代だなァ~

第二次世界大戦時は、連合国軍と枢軸国軍の双方で、航空機や潜水艦の搭乗員を中心に士気向上や疲労回復の目的で用いられ、アメリカ陸軍刑務所で、従業員と受刑者約1,000人のうち約25パーセント (%) が乱用した。

wikiより引用

冒頭 義手がない!!!!

二階堂『朝起きたら、義手がどこにもないのです!?

部隊は第七師団が療養する病院

久々の二階堂! 義手を失くしてさあ大変!!

幸いインカラマッが占いで発見

微笑ましい冒頭ですね

仲良しじゃないですか!!

鯉登『驚いた!? なんで分かったんだ!? 不思議だあ……』

月島軍曹『私でも見当つきましたが?

失くしたのは、鯉登少尉が隠していた

いやあバレバレだった!!

的中され驚く鯉登、ツッコむ月島

先日、亀裂が入ったかに見えた鯉登・月島コンビでしたが

こうしてボケてるとホッとしますね

月島軍曹『なに噛んでるんですか、それ』

鯉登少尉『魔よけのイケマの根

 一本一円二十銭だ

月島『オイ! 鯉登少尉からカネを巻き上げるのはやめろ!!

いいカモやないか!!

例によって霊感商法していたインカラマッ

またボンボン殿が騙されておる

彼女はこうして、占いで信用を得つつ詐欺同然の商売をやって生きてきた女

CV能登さん近年こうした役増えましたな

月島はホントいい保護者だなあ

インカㇻマッ『見つからないものとか、探しているものはありませんか?』

※いご草ちゃんを思い浮かべる月島

月島『……俺を手懐けようなんて思うなよ…!!

今も生死不明の幼馴染を想い続ける月島

アキレス腱だけに頑固

もう同じ傷をほじくられ、騙されるなんてこりごりだという事でしょうか

また実際、懐柔を図ったのもホントか

とはいえインカㇻマッは賢い

駄目元での事か

インカㇻマッ『谷垣ニシパがここに来れないのは…』

『私が人質だからですか?

二階堂『あれ? お箸が(義手から)出て来ない?何か中に詰まっている?

『あ

鯉登『ヨウカンだ!

なぜ詰めた

食べ物で遊ぶんじゃありません!!

二階堂の義手は、開発者の趣味でお箸入れを兼ねた優れものです

そのコントでシリアスが雲散霧消

にしても本当に賢い女性

妊娠さえしてなければ脱出していたでしょうに

全てはラッコ鍋の過ち…!!

大正解の過ち…!!

Aパート スケベマタギ奔る

谷垣源次郎『俺は杉元佐一を殺せるような冷血漢ではない……

先日、杉元一行に取り入るよう脅された谷垣

殺すよう拳銃を渡されました

それから何がどうなったのか、浜辺を馬で走る姿が描写

前回の変態劇場の続きじゃないのね

切り裂きジャックはまた先か

『そもそも頭撃たれても死なない奴を殺せるのか?』

杉元の実績のせいで谷垣が苦悩

あのとき生きてたおかげですね

死んだら色んな意味で終わってた

谷垣『失意で抜け殻のようになった孫娘を村に帰して、それでもフチは喜ぶだろうか…?』

谷垣の目標はフチに恩返しする事

改めて無為なんですな

殺せる気がしないし、殺せたらフチを悲しませる事になる

八方がふさがってますわ

谷垣『……やっぱりアシㇼパを探すしか選択肢はないのか』

考えが堂々巡りになる谷垣源次郎

杉元殺害は無理で無為、トボけて先延ばしにしても限度がある

やはり人質とられてるのが問題なんですね

人質インカㇻマッは妊娠中

出産後も動き難いですし

完璧な母 殺人鬼・家永の理想

家永『そのお腹の神秘的な曲線は、あなたを食べても私には作り出せない……

再び病院、インカラマッを家永が診察中

彼は医食同源の変態

食べて他人の美点を取り込むという「思い込み」が彼を変貌させています

その彼が無理とは驚き

実際「美人」になりきってる程なのに

『妊婦だった母を思い出す……』

『私はね? 母を追い求めていたの……

言って壁に掛けた肖像画を見つめる家永

彼ではなく母の絵か

彼は完璧、全盛期の肉体にこだわっています

でも女性化した理由は謎でした

答えが「母」なのか

『お腹の膨らんでいた母も私の中で完璧だったし……』

『赤ん坊を抱いた母はきっと

『聖母のように完璧になるんだろうなって……

完ぺきとは、一つも欠点がなく、完全なこと。完全無欠のこと

ですが母は足を滑らせ、流産してしまった

彼は“完璧”を見損ね

自身完璧にはなれない

彼にとって、二度と見られないし成り代わる事も出来ないもの

見果てぬ夢を追っていたんですね

命を産み出すもの

子を生み、満ち足りた母子の在り方を完璧と感じたのでしょうか

そこは何一つ足りないものは無いのだと

家永『私…、インカㇻマッさんが産むのを手伝いたい!』

インカラマッ『…はい、喜んでっ

『家永さんは命の恩人ですから……

家永『じゃあ胎盤は頂戴ね♪ あれは栄養があるらしいから♪

しっかりオチつけてんじゃないよ!!

胎盤とは、子宮に貼り付いて成長するいわば胎児の一部

出産後に娩出するのを後産といいます

牛など胎盤を排出する動物は、産後に食べてしまうそうな

転じて栄養があるという話になったらしい

現代では「プラセンタ」と呼称

豚や馬由来を中心に、美容エキスとして抽出・配合・販売されています

深夜 谷垣源次郎を導いたもの

回想・女『スケベが来た

『病院の周りをウロウロとして窺う、おしりとおっぱいがムッチムチで毛深いクマちゃんみたいなスケベな男……

『タニガキさんね?

インカㇻマッちゃんなんて的確な説明

深夜、病室に現れた谷垣

実は樺太に行く前にいた病院、そこでインカㇻマッが地元女性と仲良くなっていたのです

彼女を通じ移送先を知らせた

冒頭の「たらしこみ」が前振りだったか

さすがコミュ力で世渡りしてきた人

こんな時までスケベマタギ!!

絵葉書を頼りに移送先を突き止めた谷垣

谷垣『せめてお前と生まれてくる子の傍にいたかった

 危険を冒しても!!

しかし部屋の外からガチャガチャと軍靴の音が

鋲を打ってあるから一発で解るのね

これが軍靴の音…

谷垣は、月島が長風呂だと把握していたのでその隙を突いたつもりでした

伊達に共に旅はしてません

質実剛健な彼が、長風呂派とは意外ですな

廊下の明かりで判断する谷垣

月島は、いったん病室の前まで来たようで

足が光を遮り中から一目瞭然

その後、月島は部屋の前から離れていきました

靴音から瞭然でしたが…?

しかし唐突に月島入室!!

すぐ脱ぎ、素足で静かに近付いたんですね

今度は明かりを遮らないように

わざと軍靴の音を立てて、谷垣の油断を誘った月島軍曹の駆け引き

さすが鶴見中尉の副官ですわ

二人の正義

月島『お前の選択だぞ、谷垣一等卒』

銃を蹴とばし、突きつける月島

際し「素足」と強調し、視聴者にトリックだったと見せつける演出もさすがでした

裏切りを選んだから殺される

月島責任論…!!

インカラマッ『これが月島ニシパの正義なら、私から殺しなさい!!

自ら盾となったインカㇻマッ

月島はほんの僅かに硬直

月島の胸中は…?

殺したくなかった?

かつて月島軍曹自身、幼馴染と結ばれて平和に生きようと願っていた

二人に嫉妬してもおかしくありません

ただメタ的に言って

この後も、月島は谷垣の事は撃ちまくるし殺そうとしてました

でもインカㇻマッは狙わなかった

格好の標的なのに

それは彼の優しさだと感じました

家永、最期の判断

家永『逃げて!!』

いきなり背後から動脈注射するする家永

さすが医者怖い

家永の十八番ですわ

しかし月島、即発砲

家永、致命傷

見た目こそ細いですが精神がタフ、長生きしそうな印象だった老殺人鬼

しかし遂に年貢の納め時か…

谷垣vs月島、格闘戦は月島に分

ひたすら無表情に迫るのが怖い

見た目に平凡

しかし、いざという時の格闘戦は杉元にさえ劣らない実力者ですわ

無表情に血管が怒りを表現するのが怖い

谷垣を殺す寸前!!

馬乗りで谷垣を追いつめた月島

しかし、唐突にぐるんと目が回って昏倒

薬が回った

派手に動いたので余計に薬が回ったんですね

むしろ耐え抜いた精神力が底知れません

家永『…私のように利己的な凶悪犯がどうして…? って顔ね……』

『インカㇻマッさんはこれから完璧になる…

『どうか、見逃さないでね…

 谷垣さん…………

それきり家永は何も言わなくなり永眠

あの殺人鬼が…

登場回は悲惨極まるものでした

幾人も「苦しめた末」に、自分を完璧にするために殺して食った利己的な老人

改心、というより利己だったんでしょうか

もう完璧が失われるのは嫌だと

いずれにせよ惜しい人でした

鯉登少尉『…………………………………』

『行け

銃声に気付き、鯉登も現れたも逃がしてくれた

長い逡巡でした

谷垣も不思議がったも、鯉登の狂信が失われたとまでは知る由もなく

なお発端は尾形の「Барчонок」

侮蔑と鶴見中尉への叛意

それが結果的に赤子を救うとは不思議なもの

鯉登少尉が撃てなかったのは

要は「正義」がないからでしょうか

インカㇻマッは、月島にそれが正義だと思うなら撃てと啖呵を切りました

鯉登も同じだったのでしょうか

なおも撃ちまくる月島

精神力モンスター!!

家永曰く、二時間は昏倒するという

それでも耐え抜き発砲したも、再び力尽き昏倒

倒れ方がガチ

ホント大したお人ですわ

廃屋、マタギの谷垣

スケベマタギ『町の外れまで逃げて来れたし…、あの廃屋でしばらく休もう!!』

夜明け、インカㇻマッが苦しみ心配する谷垣

妊婦は繊細ですものね

文字通り卵のように繊細

際し、馬が背景から浮きまくってたのが若干シュールでした

作画的に手間すげえですもんね

馬の作画って大変

インカㇻマッ『谷垣ニシパ、頭から血が』

谷垣『……これでいい

言われてアイヌの手ぬぐいを締める谷垣

マタギの谷垣ですわ

先日、もう軍人じゃあないと軍帽を突っ返した谷垣源次郎

象徴的な姿になりましたね

インカㇻマッ『足からも酷い血が』

谷垣『さっき撃たれたのが掠めていたのか

親方!またしても月島軍曹が!!

彼の精神力どうなってんの!?

足を掠めて出血、血痕を点々と残してしまった

復活した月島は辿ってきたんですね

さすが鶴見陣営No2

谷垣『うおおお!!

月島は追撃する為、ライフルを持って来ました

室内では扱いにくいので格闘戦

さすが元悪童、瞬間的に上乗りになってボッコボコにしてくるのが怖い

格闘で有利を奪う術が染みついてる

しかし谷垣は、火事場の馬鹿力で強引に突破してしまいます

これがマタギのド根性!!

戸板ごと、室外に叩きだす谷垣

インカㇻマッ『谷垣ニシパ!!

抜け目なくインカㇻマッが馬を用意し脱出成功

いい夫婦ですわ

際し谷垣はライフルを奪う事に成功

これも大きかった

月島が、無言で拳銃撃ちまくってきたも逃げ切る事に成功します

月島いちいち怖いよ!!

谷垣『俺の方が山は慣れてる!!』

馬により機動力で有利

しかもライフル、射程で谷垣が有利になったので月島は近づけない

近付けませんがグイグイ追ってきます

怖い怖い

このブレない追跡力が怖い

インカㇻマッ『………破水したみたいです』

よりによって

もういよいよ動けない

それでも谷垣は、馬をわざと傷つけて囮にする事で時間を稼ぎました

さすがマタギは知恵が回る

谷垣『世話になったのにすまん…、許せ』

そこで謝ったのが谷垣らしい優しさですね

本当兵隊なんて向いてない

ありがとう二瓶

谷垣は馬に出血させ、その血痕を追わせることで月島を撒く事に成功

さすがスケベマタギは知恵が回る

全部うまくいくから

谷垣『頑張れ!インカㇻマッ!辛抱してくれ!!

大丈夫だ!

俺がついてるから頑張れ!!

全部上手く行くから!!

声をかけ続けた谷垣源次郎

励まし続けた谷垣

こんなの惚れ直すしかないですわ

とにかく信じる、信じて行動し「信じろ」と言い続け

眩しいまでの懸命さが素敵でした

頬を染めて抱きしめるインカㇻマッ

谷垣はひたすらまっすぐで愚直

人を騙し、女狐と呼ばれたインカㇻマッとは対照的な男なんですよね

でもきっと自分にないものだから惹かれる

眩しくて惹かれる

彼女の「光」なんだなって思いました

谷垣『フチ!ごめん!!

ただいまッ!!

男・谷垣、ダイナミック帰郷

アシㇼパの村まで逃げ延びたよ!!

ただいまとは快い

もうすっかり「家族」になってるのがなんだか嬉しい

さすがのおばあちゃんフチ仰天しますが…?

※トップに戻る

Bパート 百戦錬磨のアイヌ産婆

オソマの母『大丈夫!

 その兵隊さんは毎晩ウチの人が酒飲ませてて

 オソマに顔踏まれても

 昼まで絶対起きないから!!

当然、村には第七師団の監視員がいたものの

駄目だすっかり馴染んでる

考えてみりゃごもっとも

何せ杉元以下、みなアシㇼパ達に出会って「癒され変わっていった」ものばかり

彼女の故郷なら癒し効果抜群ですよ

そのまま住み着きそう

百戦錬磨のイコインカㇻマッ!!

谷垣『フチは何を!?』

オソマの母『男か女か、触って調べてるのよ

インカラマッの腹をさすっているフチ

アイヌでは、男ならうつ伏せ

女なら仰向けに出産

そうしないと長生き出来ないという言い伝えがあるのだそうな

なので「見分け」スキルが発達した訳か

オソマの母『骨盤の大きさからわかるらしいわ』

略『フチは19歳の頃からお産を助けている、百戦錬磨のイコインカㇻマッ!!

『とりあげ女なのよ!!

曰く憑神、守護霊の助けもあるそうですが

とんでもねえ達人だった

おかげで出産に安心し、自分は月島を迎え撃つという谷垣源次郎

こういうところ男前ですね

ですがあまりに危うい

谷垣『大丈夫!俺は不死身だ!!

インカㇻマッ『あなたは不死身じゃありません!? 逃げて!!

直後、月島にボコられる谷垣

フラグ回収が早い!!

さっきは“根拠なき励まし”が眩しかった

ですが今、命のやり取りをする時「根拠がない」のは危険なんですね

自分を信じてはいけない!!

今のメンタルで戦うのは自殺行為だったか

インカㇻマッ『やめて!?

戸口で待ち受け、注意が散漫だった谷垣のライフルを奪った月島

そのまま奪った銃の銃床で殴打

態勢が崩れた谷垣を、室内へと蹴り倒してしまいます

動きに無駄がない

体に染みついてるのでしょうね

谷垣の過ち、月島軍曹の問い

谷垣『俺だけ殺せ!!』

『インカㇻマッやフチ達には何もするなッ!!

月島軍曹『谷垣一等卒、お前はずっとずっと前に選択を間違った

『隊に戻らずその女や老婆に出会った時から

大切なものが出来たのが間違い

出会いが軍人から人間へと戻した事か

それが結果として死を招いた

だから間違いだと

非情ですがある意味で正しい

出会わなければ、大事なものが出来なければ死ぬ事はなかったんだと言ってるのか

鶴見中尉曰く「愛」が兵士を動かす

まさにその通りでした

鯉登少尉『月島ぁ!!

もういい月島、やめろ!!

略『逃げたい者は放っておけばいい!!

馬に乗って駆けつけた鯉登少尉

というか最初から、月島の後を追っかけて見守っていたらしい

何せ相手は月島

気取られぬよう相当遠くにいたんでしょうね

鯉登少尉優しい……

月島『「脅し」は実行しなければ意味がない』

ブレないどころかますますキレる月島

顔の血管がえらい事に

ここで見逃せば、次の離反者を招くだけだという月島軍曹

殺すことが「予防」なんですね

ごもっともですけれど…

月島軍曹『あなたも鶴見中尉を裏切ったという事で良いですか?』

『鯉登少尉殿はどっちですか…?

『親子共々利用された事で鶴見中尉殿に不信感を抱く…

 造反組ですか?

教えろ、敵か味方かを

今にも切れんばかりに血管を浮き立たせる月島

彼の生きがいは鶴見劇場

既に騙されたと理解しながらも、最大の楽しみとして付き合っています

邪魔をするなら容赦はしない

血管がそう主張するかのようでした

鯉登、鶴見中尉への答え

鯉登少尉『銃を下ろせ、これは上官命令だ』

『私は、鶴見中尉殿と月島軍曹を最後まで見届ける覚悟でいる!!

月島軍曹『…!?

略・鯉登『鶴見中尉に本当の目的があるのなら見定めたい!!

『もしその先に…、納得する正義が一つもないのなら後悔と罪悪感に苛まれるだろう……

だからあの二人は殺してはいけないと

まだ中尉の目的が解らないから

もしも私欲なら、その為に犠牲を出すのは許されない事だと言っているんですね

奇しくも鶴見中尉の秘密主義に助けられた

もしも明確に目的を明かしていたなら

彼も犠牲を厭わないかもしれない

が、解っていない今は駄目だと言ってるのか

月島は、過程で皆救われるなら良いと判断

鯉登少尉も同調

であるなら、利用されていようが構わないとさえ言い切りました

大多数の幸せに己を捧げる

回想でも、その為なら殺されて良いと納得

それが彼の軍人魂なんですね

月島『私にはもう遅い!!

既に、犠牲を出して来たから遅いと言う月島

なら罪を重ねても構わないのだと

その例が江渡貝くぅん…、彼を巻き込み死なせたことに苛まれていたんですね

本質的に優しい男なんだ月島軍曹も…

鯉登少尉『まだ遅くないッ!!

略『その厳格さは、捨てたものの大きさ故か? 月島……

瞬間、はっきり「いご草」を思い出す月島

何より大事だった彼女への想いさえ捨ててしまった

だから進むしかないのだと

鶴見中尉の呪縛が根深い

もう自分は、あの人と進むしかない

そう追い込むのが、前回で鶴見中尉が語った「愛」の呪縛なんですね

皆を宇佐美みたいに変えるやり口だと

月島『…………インカㇻマッ…………』

『あの子は…?

いご草の行方を占って欲しい

生きてるのか死んだのか

そう言えたのは、月島に「大切なものへの想い」が蘇った証か

鶴見中尉に全てが優先していた月島

今、その呪縛が解けた…?

谷垣『インカㇻマッ!?

しかし間が良いのか悪いのか

インカラマッが産気づいてしまい占い中断

もし占ってたら?

もし生きてたら

きっと月島は、すべて捨てて探しに飛び出していったのでしょうね

マタギの谷垣と同じように軍を抜けて

オソマの母『皆で手伝って!!

スケベマタギアンタはたくさんお湯を沸かして!

鯉登少尉アンタは近くで藁を沢山集めてきて!

月島軍曹アンタはこの子見てて!!

母が強すぎる

さっきまで殺し合ってた男達が、無言でゾロゾロ出産を手伝うのがシュール

矢継ぎ早に指示が飛ぶ飛ぶ!

しかしいざとなると何も出来ません

ただただ外で待つ事しか出来ない

男ってなんて無力なんでしょう…

鯉登少尉ヤサシイ…

オソマの母『臼を土間に運びなさいッ!!』

『“ニスホリピレ”よッ!!

『臼躍らせという難産のおまじないよ!! もっと転がしなさいッ!! もっと!! もっとォ!!

圧倒的なシュールさ

こうなると殺し合ってた事がギャップ萌え効果まで生んでます

カーチャン強いな!

目の前で殺し合ったり説得したりしてた三人

そんな男達を働かせる

完璧な母!

ナレーション『足の裏で綿を挟み妊婦の肛門を抑える…!!』

『アイヌが娩出中に性別によって胎児を回転させて引き寄せる技を…、

 “ケマコキル”といったッ!!

なんだかしらんがとにかくすごい

性別に応じ、生まれる時の位置を変えるのが長生きの秘訣

縁起をかつぐ為に発展したスキルか

正直悪い影響がありそうです

時代というべきなのか

おぎゃあああああ…

こうして無事、二人の子は出産

ありがとうアイヌ伝統の技

とかく人がすぐ死ぬ本作

ですが改めて「人の命の尊さ」を描いたエピソードでした

【俺の子】

谷垣『おお…、立派なイチモツだ!』

なお女の子だったという

へその緒の残りをおチンチンと間違えたらしい

谷垣ったらうっかりニシパ!

谷垣源次郎『俺に娘が…!! ブヒイッ!!

ゴールデンカムイ 46話 感想 ネタバレ

熊天国の二瓶に見せてあげたいですね

それに妹と親友の賢吉にも

皆が託してくれた命が、今こうして新しい命を生んだと思うと感慨深い

少女団の皆にも見て欲しい……

ブヒィ!!

月島軍曹『おい起きろッ!!』

鯉登少尉『鶴見中尉殿には黙っておいてやる、一週間ほど町で過ごして頭を冷やしてこい!

とは村の監視を命じられていた第七師団兵

幸せそうで何より

月島達は、彼に恩を着せる形で体よく村から追い出してしまいました

おかげで谷垣の事はバレず済む訳ですね

これも「共犯」

前回とはえらい違いですわ

オソマ『谷垣ニシパ…!?』

谷垣『オソマ…、元気だったか!

キラキララブコメ空間を発現させる二人

性癖が歪みそう

ですが大丈夫、オソマは既に新しい恋を見つけており「彼氏」に夢中

良かった滑り台ヒロインはいなかった

むしろフラれたのは谷垣だった

谷垣『ふふっ…』

オソマが恋する姿に谷垣にっこり

首が太い

谷垣のフォルムは本当にドスケベだなあ…

鯉登少尉の「健康的な」これから

月島軍曹『鯉登少尉殿、あれは本心だったのですか?』

とは第42話、真実を知ったときの

いつも通りバカボンだった鯉登

ただあの時、感極まったのに「標準語」だったんですよね

すると演技だったようです

鯉登『どちらとでも好きにとれ』

『ただ私は、鶴見中尉殿が皆を犠牲に己の私腹を肥やさんとしたり…、

『或いは権力欲を満たしたいだけの

 くだらない人間とは

 到底思えないのだ

鶴見中尉に謀られたと知った鯉登

普通、恨んでボロクソに罵りそうなもの

そこに鯉登の公平さを感じます

偽りだったとはいえ、共に過ごした時間で感じた人柄か

鶴見中尉は買い食いくらいはするものの

生活は極めて質素ですし

非情であるも味方に優しいのもホント

月島『“本当の目的”など…、そんなものはないかもしれません』

日頃言ってる通り、満州に眠る戦友の為?

日本の繁栄の為?

そう信じさせる人柄を確かに持ってるんですね

利用し儲けようってものがない

月島『!! ……………指の骨…』

『指の骨を見たことがありますか?

ふと思いついたのは、中尉が指の骨を弄ぶ場面

さすが月島軍曹目ざとい

あれは亡き妻子のもの

鶴見中尉が、妻子を思って戦っているのは紛れもない事実

だから四十三話で脳汁ダラダラでしたし

名探偵月島は辿り着く…?

鯉登『同胞の為に身命を賭して戦う』

『それが軍人の本懐だ…、そうだろ月島?

『お前の鶴見中尉に対する姿勢は

 健康的ではない

私は鶴見中尉殿を前向きに信じる! 月島はその私を信じてついてこいッ!!

その後、“実例”を示したのはともかく

少尉は健康的ですね

月島はたぶん鶴見を恨み、それでも見届けたいから共に戦っています

鶴見が何を成し遂げるかを見届けたい

月島はその為に力を貸す

だから鶴見中尉が負けたら困る

とはいえ騙されたし…、その為に大切なものを捨てたし…と悩んでもいる

そうじゃなく前向きに信じる

健康的だなあ!

鯉登は月島と違い若いし、手を汚すような真似をしてないし

大切なものを捨てたりした訳でもない

まだ曇ってない若者ならでは

未来予報はいつも晴れ!

鯉登『こういうことだ月島!』

月島『意味が分かりません

月島厳しくなーい?

一心同体?

考えるのは私がやってやるからと

そんな「上官」らしさ?

にわかせんぺいみたいになってる…

一週間後 月島の答え

鯉登少尉『三人とも達者でなっ

インカㇻマッ『月島ニシパ

月島『ン…?

インカㇻマッ『あの時、千里眼で見えたものですけど……

月島『…必要ない!!

いご草ちゃんの生死を知りたいか?

月島軍曹、なんとも“健康的な”断り方でした

思うに今は鶴見劇場に専念したい

聞けば集中力が乱されるから

もしも必要になったら、その時は「自分で探す」から必要ないって言葉でしょうか

占いには頼らない

スパッとした言葉が健康的でした

逆に「聞こうとした」時は

月島が心底揺らいでいた

危うく感じました

だから聞かずによかったと思います

もし聞いて死んでれば苦しい、生きてたら会いたくなってしまうから

だからきっとこれで良かった

ありがとう赤ちゃん

谷垣源次郎『またフチに助けられた…、俺ばっかり…』

ニコニコ笑顔で見送るフチ

絶対フチは、そんな貸し借りなんて考えてない

谷垣が元気ならそれでいいでしょうに

それでも優しい谷垣は、村から出ていきながら考えてしまったようです

ゲンジロちゃんは可愛いなあ……

次回、第47話「蒸気船」

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金カム 4期 第11話 感想[不死身の始まり]海賊は王になる!! ゴールデンカムイ 47話

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ゴールデンカムイ 4期 感想 2022年10月

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原作 ゴールデンカムイ 31巻【最終回】