九龍ジェネリックロマンス 第2話 感想[適合]あなたの皺には歴史がない ネタバレ
九龍ジェネリックロマンス 第2話 感想
公式あらすじより引用
南橙街に住む楊明と友人となった令子は、工藤が持っていた1枚の写真についていま抱えてる思いを楊明に打ち明ける。令子と同じ顔をした女性と工藤が写る、婚約記念と書かれた写真の謎。 過去の記憶が一切ない令子自身について。そして、いま自分が工藤に恋をしていること――。
そんな中、九龍に大企業・蛇沼製薬が運営する蛇沼総合メディカルが大々的にオープンした。令子と楊明、友人の小黒は3人で美容と健康のため無料カウンセリングを受診しに出かける。
ABEMA ANIMEで火曜23時30分より無料配信
過去が無かった女と過去を捨てた女
変態だぁ!!ってなラスボス登場回
令子と工藤の関係に一段落
でもロマンスだけじゃないのが面白い
令子、ジェネテラ計画の推進者・蛇沼と邂逅
蛇沼曰く令子は体温諸々が「ある」
つまり普通はない、彼女はジェネリックテラの適合者であるらしい?
不老不死すら可能にするというシステム
令子はその実験体なのか
皺とは人生経験が刻むもの
しかし令子は過去がない、だから皺も変
経験が刻んだのでなく、最初からそういうものとして存在したかのようだと
また令子は「過去」あったピアス穴もない
彼女はコピーなのか?
記憶喪失でなく、複製された存在なのか?
楊明は全身整形という傑物!
令子は記憶がない、外見一緒だけど別人
対し楊明は全身整形、外見が別物
記憶=中身を失った女と、外見を捨てた女が出会うとは因果ですね
思った以上に進展が早いのも面白い
工藤先輩と令子と「外見」
工藤に見て欲しくて、つい彼が惚れてる「昔の自分」を真似てしまう令子
結果は散々
ですが結果的に、工藤に「今の自分」を見てもらう事に一歩前進
彼に昔の自分の好物でなく、今の自分の好物も食べて貰った
レモンチキンは工藤の変化の象徴か
このチキン野郎!!
この調子で彼を変えていけるのでしょうか
彼は“適合者リスト”を参照
また令子の存在に歓喜
いったいどう適合してるんでしょうね
ジェネックテラ
空に浮かぶ建設中のジェネックテラ
あれは前回曰く、すべての人間の記憶をバックアップして不老不死をも可能にする
記憶による不老不死?
人をデータ化、データの世界なら死ぬ事がない的な建造物なのか?
それともデータ化、別の体に移し延命する?
令子は「身体」の実験体なのかね?
これから、オリジナル令子の記憶をインストールする素体?
ジェネリック令子なのか?
普通、目元の皺は「笑いジワ」
笑うとできるシワ
それが定着するくらいに、前の令子はよく笑う性格だった的なシワでしょうか
対し、今の令子はあまり笑わない
なのに笑いジワがある
その不自然を称してるんですな
冒頭 鯨井令子は記憶がない
小黒『すっごくうるさくて困ってるネー!?』
前回のあと街を彷徨っていた令子は、客・小黒の頼みで南橙街へ
曰くやたらうるさい部屋がある
原因・楊明(ヨウメイ)と邂逅
どうもぬいぐるみ作りで生計を立てている
音、完全に土木工事では!?
楊明が作ってるのはジェネテラちゃんぬいぐるみ
前回ではTシャツが登場
ジェネリックテラの宣伝アイテムか
大阪万博みたいですな
令子『私、記憶がないんです』
『写真を撮った日だけじゃなくて、過去の自分を全く思い出せない……
今日まで
その事に気が付かなかった』
『考えもしなかった……』
つい写真の件を相談してしまう令子
ホント初対面にする話じゃない!!
実は令子は記憶喪失
記憶喪失だったと今、気付いたんだと
何それ怖い
世界五分前仮説的な?
楊明『じゃあきっと、写真の女はアナタじゃないんだよ♡』
令子が楊明に相談したのも、相談できるような人間がまったくいないからか
突飛でしたが記憶喪失なら頷ける
誰かに話したくて仕方がない
でも誰も話す相手がいないんですね
過去がない女・楊明
楊明『全身整形してるんだ、あたし』
『過去を捨てたの、ぜーんぶ』
略『どれが「私」で「私じゃない」かは私が決める
それで良くない?』
対し楊明、自分こそ「過去を捨てた」と
全身整形して過去を捨てた
過去を捨てた楊明にすれば、過去が無いならそれでいいじゃないかと
出会いのタイミングが絶妙すぎた!!
楊明『今日、あなたにこのタルトを出せる事、嬉しく思うよっ』
楊明は、自分が「生まれ変わった」時に食べたタルトをご馳走
これがバースデイケーキ
今日を誕生日にすればいいと
なんとも気が軽くなる出会い
楊明も、どんな過去を捨てたかったんでしょう
回想『三十歳か、私の二個下ね?』
『鯨井令子よ、よろしくね、工藤君♪』
前回、令子が開けっ放しにした引き出し
持ち出された写真
工藤、察しましたね
明確に「待ち」を選んだという事か
後の待ち工藤である
工藤始と令子「先輩」
令子先輩『八ってこっちでも縁起のいい数字なのよ、発財の発と八の発音が似ているから♪』
発財とは「財を成す」「財を起こす」「金をもうける」という意味
工藤(30)は、第二九龍に転勤し令子先輩(32)に出会った頃を回想
実は令子の方が先輩だったの!?
また前回の台詞、ほぼ受け売りだったと判明
気風が良く人に好かれる在り方も同じ
令子から聞いた事を話していた
思い出して貰いたいのか?
令子『工藤くん? 君はこの黄金に輝く水餃子に正義を感じないワケ?』
そういや今の年齢と変わらないのね
旧令子と出会い、婚約して記憶喪失まで一年足らず?
それとも現令子の勘違い的な?
旧令子『九龍を何故か懐かしく感じるの』
『私はこの懐かしいって感情は、恋と同じだと思ってる』
『私、九龍に恋してるのよ』
現令子、やはりジェネテラの産物なのか?
ジェネテラはデータベース
そこに記録された人間、令子の再現?
でもそれだと記憶がないのが妙
再現なら「記憶」こそ重要でしょうに
工藤『でも確か、九龍城砦って取り壊す予定だって聞きましたけど』
令子『そう言われて何年も経つわ』
工藤は日本支社からきた日本人
あったのか!! 日本ッ!!
すると舞台は、実在した九龍城砦なのか?
ただ現実の九龍は既に解体
現実ではすでに公園で、作中では「第二九龍」という単語が頻出
第二九龍、後継建築…ってコト!?
にしては異様に古いですが
そして工藤は令子に惹かれた
工藤『いつか無くなっちまうとしたら、恋なんかしたら辛いんじゃないスか』
なら今、工藤は令子に恋しないよう決めてるのかね?
とまれ工藤の九龍好きは令子由来
彼が謎に懐かしい九龍を好きなのは、令子への懐かしさが相まってなんでしょうか
にしても令子32歳、妙齢だなとは思いましたが
なるほど先輩社員だったから
ただ旧令子は「年相応」
改めてみると現令子、妙に後輩くさいというか
妙に幼さを感じさせますな
楊明『もしかしたら、工藤さんはレコぽんの記憶が戻るのを待ってるのかも♡』
意気投合した令子と楊明
翌日、香港名物レモンチキンの新店で打ち上げ
楊明は素直に考え、工藤は「令子の記憶回復を待っているのだろう」と推理
だから何も言わず待ってると
なら令子も自然と思い出すまで待つべき?
確かに筋が通っている
ただ前回、一瞬見えた「廃墟」やジェネテラ
妙なSF要素が不穏ですね
工藤にとって本物の代わりだと?
ジェネリック恋人という訳か
明言しないもタイトル回収ですね
旧令子との“物理的な”違い
令子『工藤さん…、見てください、私を』
見なよ…、オレの令子を
翌日、意を決して向き合い茶化される令子
工藤はピアス穴がないと指摘
物理的に別人なのか?
確かに穴は埋まることがあるもそう短期間で埋まるものでもない
何よりラストシーンがそう感じさせますね
工藤『皺、やっぱり目立つな……』
また目じりの皺で茶化して外出する工藤
写真を戻して軽く弾く令子
恋敵は昔の自分
記憶喪失モノの王道ですね
それともいずれ本物が戻って来るのか?
蛇沼総合メディカル
楊明『蛇沼先生のカウンセリングって、大人気すぎて全然とれないんだよ~♡』
なのにこの街では無料受付?
更に後日、ジェネテラを推進する蛇沼製薬が健康・美容のメディカルを開店
令子は楊明・小黒と連れ立って来店
アンチエイジング無料予約に飛びつく事に
シワの話ばっかしてたから!!
これも工藤先輩のせいなんだ!!
工藤『グエンがやめた? なんで?』
工藤が金魚茶館を訪ねるとグエンが退職
入れ替わりで令子たちも知る事に
あまりに意味深
まるで前回、令子に余計なことを口走ったペナルティで消されたかのよう
本作、仮想世界か何かなんですかね
500 Internal Server Error
工藤『グエンの部屋は俺が仲介したんだ、引っ越しまでしてねえよな?』
500 Internal Server Error
500エラーとは、ホームページにアクセスしたときに、サーバー内部でエラーが発生していることを示すHTTPステータスコードのことです。
※Xサーバー公式より引用
グエンの居住を調べようとしてエラー
見た事がないと困惑する工藤
すると普通じゃない
グエンの存在自体が消されでもしたのかね
令子は“自分”を見てもらいたい
令子『あんな顔が見たかったわけじゃないし、こんなことで見て貰ったって意味がないのに……』
令子は露店で買ったイヤリングをつけ出社
昔の令子と同じ眼鏡・耳飾り・服
しかしピアスでなくイヤリング、やはり「違う」と工藤に思い知らせてしまったらしい
ぬか喜びにショックを受ける工藤
その顔は描写されず
筆舌に尽くしがたい表情だったか……
楊明『甘いもの、あるよ』
落胆し楊明に慰めてもらう令子
同じくどうも自分を責めた工藤
やがて令子は「かつて自分の部屋に住んでいた女」に、決別を決め込んだんでしょうか
旧令子風の服、眼鏡、イヤリングを封印
かくて眼鏡なしがデフォルトとなるか
だから今回、手っ取り早く「工藤が好きな昔の自分」を真似てみたらしい
でもそれは工藤を傷つけるだけと知った
改めて「自分」を決意か
回り道もまた人生ですな
嗚呼 人生に涙雨
九龍レモンチキンロマンス
工藤『昨日は……、悪かった、ちょっと苛ついてて……、なんつうか、八つ当たりだった……』
『大人げなかったとも思う』
令子『別に、そんな、私は……』
略『お詫びとして、今日のランチを決める権利を私にください!』
略・工藤『……旨いです』
令子『だから言ったじゃないですか♡』
いい顔してたなあチキショウ!!
翌日たまたま顔を合わせ工藤が謝罪
その勢いで、彼をレモチキの店へ
旧令子を忘れられず、彼女の行きつけだった店にこだわる工藤
その彼を、自分が好きな店に連れ込んだ
過去の自分への勝利か
今の自分を好きにさせる、その第一歩を刻むエピソードなんですね
もうジェネリックとは言わせねえ!
まだ言ってねえけど!!
令子『いえ、友達の楊明と』
旧令子なら来なかったような店
旧令子とは違う人間関係
旧令子と違い眼鏡をしない
工藤は令子が「旧令子」とは、違う人間だと改めて感じ始めたんでしょうか
違うのだ!!
令子『また…、誰かと間違えてます?』
工藤『見てるんだよ、お前を』
工藤は今の令子を見ている
前の令子と違いうっかり者だと解っている
彼女を通じ昔の彼女ばかり見ていたが、それだけじゃないんだって事でしょうか
工藤も昔の彼女を追う自分に嫌気がさしている?
今の令子に失礼だと?
工藤『おっ……、今日のジェネテラはやけに輝いてるなっ』
また工藤、ジェネリックテラには嫌悪がない
すると何も知らないらしい
彼にとっては、旧令子がいきなり現令子になってしまった的なのか?
でも支店長も別に不思議がってないし……?
黒幕・蛇沼みゆき
令子『(でも、これ鯨井Bの……)』
つい旧令子の口紅をつけて臨んだ令子
後日アンチエイジングへ、蛇沼メディカルを訪問
なんと社長のみゆきが個別対応
際し適合者カルテを確認
何の適合?
すると蛇沼は、適合具合を確かめたくて無料健康診断をやったんですかね?
九龍自体が彼の実験場なんでしょうか
蛇沼みゆき『素晴らしい……、肌艶も手触りも……、体温もある』
触診中、不可思議な喜び方をしていた蛇沼
つまり普通は「ない」と?
これが仮想現実なら辻褄が合う台詞
或いは現実世界なら、体が適合したという事か
この後の台詞もそういう事?
『あなたの皺には歴史がないというコト』
『本来シワというのは生活の積み重ねで出来るモノ』
『ですがあなたのシワは違う、まるで始めからあったかのような……
ただの溝だ』
『歴史のない皺を持つあなたの失った記憶
そもそも
始めから存在しないのかもしれません』
そもそも過去が存在しない
最初からこういう姿
旧令子そのものでなく模したコピー、物理的にジェネリック令子だと?
であれば視力回復も、ピアス穴がないのも納得
彼女は新しい人間だからか
第一話の時、彼女は生まれたのか?
でも工藤たちはフツーだったし…?
しかしジェネテラは記憶のデータベース
不老不死を実現する装置
であれば人格データこそ最重要
それともこれから人格インストールするのか?
蛇沼『あなたがここに存在している!』
『その事実が、何より素晴らしいんですよ』
略『……素晴らしすぎて、どうにかなりそうだ!』
あまりのキモさに逃走する令子
彼女からなすり取った口紅をつける蛇沼
変態だぁ!!
また口紅は旧、オリジナル令子のもの
だが蛇沼曰く似合っていない
令子が、令子である事を賛美しているのか
経過観察の為におびき寄せられたのかね
なら小黒、楊明も?
また適合し、存在する事が賞賛
実験が上手くいっている事に喜んでいるらしい
消えたグエンは適合失敗したのか?
ジェネテラは人格保存、不老不死の装置
コピーした人格を仮想世界で生活させ、疑似不老不死を実現したのか?
或いは人格コピーを、新しい肉体にインストールする為の装置?
それが「適合」ってこと?
ただ令子、身体は同じだが記憶がない
人格はどこいった?
令子はクローンの試作品なのかね?
記憶を保存、クローンした肉体に移すことで不老不死を実現するシステム?
それなら適合という言い方も
ただ体温、存在だけで素晴らしいのも納得
何より黒幕が製薬会社なら、データ方式は畑違いすぎますものね
次回、第3話
九龍ジェネリックロマンス 感想 2025年4月
※以下サブタイは便宜名です
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