九龍ジェネリックロマンス 第7話 感想[香港に行こう]後発的な存在 ネタバレ

2025年5月25日

九龍ジェネリックロマンス 第7話 感想

公式あらすじより引用

九龍を彷徨い歩き、グエンと出会って3年前の出来事を思い出すうちに、ダンスクラブで気を失っていた蛇沼。
不動産屋としてやってきた令子と再会したことを機に、2人で話す時間を作る。今の自分は鯨井Bとは別の人間であり、絶対の私として生きていくと語る令子。そんな令子を蛇沼は「後発的ジェネリックな存在」だと言う。楊明にもその話を打ち明ける令子だが…。

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鯨井Bの死因、令子の危うさが明示

九龍ジェネリックロマンス 7話 感想

自分はジェネリック、後発的で別個の存在だと

自分が何なのか、ようやく納得がいった令子

気が軽くなった矢先の絶望ですね

彼女は外の人間には見えない

実在しない人間だと明示

どころか九龍から出れば消えてしまう……?

もちろん楊明たちには見える

見える、見えるぞグエンにも令子が見える!!

しかし幽霊同然と明示はショックだ……

蛇沼みゆきが目指すもの

グエンとの出会いを回想するみゆき

彼は男か、女かと言わなかった

なんだ男か

そこに惹かれたのか

両性具有ながら飄々としたみゆきも、性自認にずっと悩んでいたんですね

彼は男でも女でもない

だから絶対の自分になりたいのだと

意外や令子に近いんですな

実際、みゆきも"ジェネリック"

彼は父にとって息子の代用

ジェネリック息子

もちろん彼は実在の人間であるも

令子と近い境遇なんですな

鯨井B、死因判明へ

やはり自死、自殺だった

そして工藤曰く、自分が殺した

すると彼が結婚を申し込み、"関係を変えようとした"事で自殺してしまったんですかね?

もちろん九龍解体が一番の原因でしょうが

工藤が令子に応えないのもその経験から?

令子は外に出られない

こうなると俄然、楊明が重要に

彼女は出られる事が明示

楊明頼みに?

もっとも彼女、九龍の飯を食って「取り込まれてる」のも確からしい

先日、姿が変わったのもその影響かね?

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冒頭 九龍最後の夏

工藤『あいつの好きな九龍は、もうこの夏しかないんだ……

三年前、九龍解体が決まった

最後の夏なら三年前か

どうもその冬に解体が始まったらしい

すると退去日に令子は死んだ?

工藤、プロポーズするってよ

回想のグエン『あの、工藤さんって令子さんのコトちゃんと知ってるんですか?

回想、九龍解体が決まったとき工藤も決意

際しグエンはこう聞いた

思えばそこで立ち止まるべきだった?

工藤がもし知っていたら

自分がプロポーズした時、令子がどう思うかちゃんと知っていたら

彼女の考え方を知っていたら

まるで別の結末だったのでしょうね

それでも工藤が決意したのは

工藤『これ以上の最高を望まない彼女に、もっと最高の九龍をプレゼントしたい……

『だからどうしてもプロポーズしたい

求婚が令子を幸せにするはずだと

今の楽しい第二九龍が、"最高の第二九龍"となって記憶に残せるはずだと

彼自身、自信過剰かとは思っているものの

工藤なりの善意

つくづく善意は地獄への舗装ですわ

再び現在 再会、グエンよ…

工藤『久しぶりだな! お前も"本人"なんだろ?

前回、崩落事故で急展開だったものの

同じく野次馬してたグエンと再会へ

さてこの崩落の意味は?

思うに工藤が揺れ、"幻の九龍"が揺らぎ始めている証なんでしょうか?

崩落というか現実の姿になったのか?

現実では廃墟なんですから

工藤とグエン

グエン『彼女のそばにいることは、むしろ工藤さんにとって辛いはずじゃ……

工藤『ああ……、そうだな……

『お前はなんでここにいるんだ?

質問に質問を返し、話をごまかした工藤

工藤に九龍から出ようというグエン

もちろん善意

もちろん拒否

これはグエンが、工藤を知らないからか

工藤がどんな想いでここにいて、令子と過ごしているかグエンは知らない

だから空回りしてるんですね

もちろん出ていくのが正解

しかし工藤にとっては違うのだと

今、グエンは恋をしている

工藤『グエン、お前そいつのことちゃんと知ってんのか?

グエン『……!! ここへ来て本当の彼が解っていた気もするし、もっと知りたいとも思ってます

工藤『なるほど

『俺みたいにならねえように、ここにいるってワケか

意地悪く言う工藤

工藤は令子を知らなかったから失敗

だからグエンは好きな相手を知るべきだと

きっとグエンと工藤はそっくりなんでしょうね

どっちも良い

本来、性格や考え方がよく似てたっぽい

グエンに出ていくよう促す工藤

グエン『この九龍だって別物だ!!

工藤『何の価値もないって思うのか?

グエン『それは……

工藤『これ以上はダメだ、何も言うな

これ以上否定されたら、工藤自身キレそうだと思ったんでしょうか

工藤にとっては“最高の場所"だから?

もしや最後の夏だけを、永遠に繰り返す場所?

昔の工藤は、出る事に納得していた

何が彼をここまで変えたのか

未知に飛び込む方が彼らしいでしょうに

工藤『(大丈夫、ずっとここにいる)』

そう思いつつ、ひまわりを思い浮かべた工藤

すると相手は鯨井B

彼女をここに残して行きたくないのか?

当時は強制退去させられた

今はずっといられるのが幸せだと?

彷徨うみゆき

ユウロン『お前って昔から大事なモンは隠す癖があるかなぁウヘヘ~

九龍が大切な事も父に隠してたんですかね?

そしてバレて壊されたのか?

ユウロンに電話しつつ、九龍を訪れたみゆき

目指すは汪医師の汪診所

前回登場した聡明な老医師

今なら死ぬ少し前の令子を看ていた頃?

みゆき、昏倒

みゆき『意識しすぎている……、九龍を……!!

独りで訪れたみゆきは、九龍を意識しすぎ昏倒

前回はグエンがいたから無事だったらしい

今は違和感が勝るのか?

ここは昔とは別物だと解るから?

その違和感で拒まれたのかね?

たぶん楊明と正反対

楊明は九龍を知らなかった

壊された事すら知らず、フツーの街だと思って問題なくは入れた

対しみゆきは壊されたとよく知ってる

それが違和感の原因?

ジェネリック九龍に拒絶されたのかね

回想 みゆきとグエンの出会い

みゆき『今日は大切なものを壊してしまって、どうしても飲みたい気分だったのです

三年前の冬、九龍解体が始まった頃?

主導したのは蛇沼

みゆき自身、大切だった九龍を壊す羽目になって気落ちしてたらしい

そこでグエンにナンパされついてったと

父に強いられたのかね?

父が「みゆきの出自を隠す」のが狙い?

余談。多様性の時代

グエンはフツーに男の方が好きだと描写

工藤も知ってたらしい

好きな男と聞いて平然としてましたし

率直に言う男

みゆき『自分の魅力を偽って築く人間関係に、意味があるとは思えない

『相手にも、自分に対しても失礼な行為だ……

『癖になる前にやめた方がいい

みゆきはグエンの悪癖を見抜き忠告

グエンは彼に惚れてしまう事に

みゆきも彼の素直さを憎からず思い、そのままベッドインしてしまいます

工藤&令子と対照的にアダルトだ……

九龍アダルティックロマンス

何よりみゆきに決定的だったのは

みゆき『(男なのか女なのか知りたがらないのは、彼が初めてだな……)』

グエンは両性具有について何も聞かなかった

率直に、自分は男が好きだが今ならみゆきが女でも構わないと言ってのけるグエン

みゆき的には軽い違和感程度っぽいものの

この時点でベタ惚れっぽいスね!!

絶対の自分

みゆき『(男にも女にもなったことがない俺は

 自分の心がどちらなのかと聞かれても

 答えることが出来ない)』

『(完全にはなれない)』

『(だから……、絶対の自分になりたい)』

実はみゆきも自分が曖昧と自認し、絶対になりたいと令子みたいに思っていた

彼の場合は男でも女でもないから

傍目は男に見える

でも自認は男と言い切れないのか

何せ男だった事がない

だから「心が男だ」と言い切る自信がない

女性器がある事に常に向き合っているんですものね

今はグエンの子を産みたいくらい愛してる?

混血のダンサーを探して

ローズ『ウチの店、ここいらじゃ人気なんだから~

クラブ「花園」に拾われ目を覚ましたみゆき

際し母を懐かしみ、ツーハンという半分日本人の踊り子を知らないか質問

店のトップ、ローズは知らなかったものの

みゆきの母って事かね

自分から彼を捨てたのか?

それともみゆき父に強引に譲渡を迫られて?

界隈一番の店

ローズ『こういう場では、どこの誰か解っても言わないのがマナーってもんよ~?

ローズはみゆきを知ってたが黙っていた

それがこの界隈の礼儀だと

そういう“悪い遊び場"

ならツテも広いのかも

ツテでツーハンを探してくれるのかね?

再会、みゆきと令子

みゆき『私は運がいい、そろそろお会いしたいと思っていたところです

シャアみたいなこと言いますな

崩落事件から一日経ち、あちこちガタが

そのチェックに訪れた令子と再会

当初令子は気付かず

あの洒落た姿と噛み合わなかったかね

令子はジルコニアンか

令子『絶対の私になるって決めたから!

みゆき『!

『元になった鯨井令子と私のことを比べる人はいるけれど

 私にはしか選べないものって

 あると思うんです

『それを見失わないようにするのが絶対の私

『他の誰でもない……

主人公同士の会談!

令子は自身がジルコニアンか質問

みゆきは驚きつつも否定

情報共有

楊明はたまたま知ったも、本来割と秘匿されている情報だったんですな

それって偶然なのかね?

再・みゆきの目的

みゆき『(まさに、俺がやろうとしている復讐そのもの)』

『(工藤発はそれを受け入れて、ここにいるというのか……)』

『(理解しかねる)』

令子は本物の彼女を知る工藤と生活

記憶のみ別人の同一人物との暮らし

みゆきは、父が望む彼の実子を、そうやって蘇らせて苦しめるのが父への復讐

なのに工藤が平気とは妙だと疑問視

というか本当にそれが復讐なのね

前回、あからさまに遮ってたから建前かと

ジェネリック

みゆき『あなたがジルコニアンか否か、答えはノーです

 かといってクローンでもなく

 私たちも、なんと表現したらいいか解らないのですが……

『……ああ、そうだな?

 これがいい

『あなたはつまり後発的、"ジェネリック"な存在だ

令子を後発的な存在だと評したみゆき

結局その詳細は語らなかった

しかし令子は、自分が「記憶を失った鯨井B当人ではない」と確信して納得

だいぶ気が楽になったらしい

以降は更に前向き

しかし気楽な日々とはいかなかった

問屋が卸さなすぎである

令子が目指すべきもの

みゆき『あなたは工藤発、彼に認めてもらえない限り「絶対の私」になれない

『そうお考えなのでは?

令子は工藤に認めてもらいたい

それが絶対の自分へ最大の壁

ゴールが提示されたか

またみゆき自身は、グエンに「絶対の自分」を既に認めて貰っています

しかし彼自身は父に認めさせたいのかね?

復讐もその一環?

ジルコニアン

みゆき達がジルコニアンを研究してるのは事実

過去の人間の再現

しかし令子たちはそうではない

偶発的にジェネテラから生まれ、たまたま目指すものと似てたのでみゆきたちは研究

楊明は当初の計画の方を知り、誤解してしまってたのか

従来型クローンも作ってるらしいですが

それはみゆきが製造させているのか?

或いはみゆき当人が?

みゆきと計画とグエン

みゆきは元々ユウロンと復讐を計画

多分そのさなかにグエンと邂逅

彼に大事なことを黙ってるらしい

単に過去と復讐の事?

或いはみゆき誕生に何か秘密があるのか?

例えばクローン失敗作とか?

鯨井令子の死因

汪先生『私が看た時、彼女はすでに亡くなっていた

他方香港、ユウロンは汪医師・九龍時代のカルテを勝手に調査

鯨井Bの六~八月、不眠症カルテを発見

彼女が自殺だと明言へ

時期的に九龍解体を知って不眠症に?

鯨井Bは自殺だった

汪『自死だった

流れ上、工藤のプロポーズが引き金で自殺?

工藤は令子を幸せにしたかった

でもそれは、現状を変えたくない令子と一致していなかったから?

工藤が令子を解ってなかったから?

最大の死因は九龍解体なんでしょうが

現場はひまわり畑?

工藤『いっそ……、いかさまだったら良かったのにな』

言ってハツ、自分の名前と響きが一緒な麻雀牌のキーホルダーを眺めた工藤

何か賭けが原因だったと?

鯨井Bと去就を賭けて勝負したのかね

結婚を受けるかどうか?

それがいかさまなら「いかさましたのが悪い」と文句をつけられる

でも運で決まったから文句は言えない?

その事が苦しいのかね

令子、部屋を出る決意

令子『私、あの部屋出ようと思って……

九龍ジェネリックロマンス第7話 感想

楊明と水着で日光浴

水なしプールに立て看板でジェネリック海水浴

土地柄ありえない水着回!!

楊明ならこういうの好きそう

令子『別の人間って事でしょう?』

『それなら堂々と私は私って言えるし

 彼女の人生を

 私が必要以上に背負う事はないのかなって思って

令子は自分が鯨井Bかと疑ってた

いつか「元」に戻ったらと悩みもした

消えた彼女の痕跡を残そうとも思った

だからせめて自分は、部屋など彼女がいた証を残してやりたいと考えていました

自分の証がない苦しさが解かるから

しかし別個の人間だと結論

だいぶ気が軽くなったらしい

部屋を残すか決めるのは

令子『あの部屋をどうするか決めるのは、工藤さんが決めるべきだと思うんだ

決めるのは自分でなく工藤だと結論

前向きな変化でしたね

ただそれも「知らないから」か

鯨井Bの命日 8月31日

令子『私はどこにも行きません!

工藤『はは……、ホント、この夏の九龍はどうかしてるな……

命日になる直前、令子の部屋を訪れた工藤

対し笑顔で告げた令子

沈む工藤

令子は、励ますつもりで言ったんでしょうか?

しかし工藤にすれば、鯨井Bとは「別人」だと見せつけられた形なんでしょうか

ずっと続いてきた日常が変化した証?

鯨井B同様に「変化」が嫌いだと?

香港へ行こう!

楊明『引っ越すって言ったじゃーん!?

言った、言ったが… 今回まだその時と場所の指定まではしていない。どうかそのことを諸君らも思い出していただきたい。つまり…令子がその気になれば引っ越すのは10年20年後ということも可能だろう…ということ…!

翌日、令子は引っ越さないと楊明に説明

しかし部屋の模様替えを決定

カーテンの生地探しに香港に行くことに

あかんやつや!

そも令子を含む「街」は幽霊

外に出たらどうなるのか?

九龍のものは食べてはならない

グエン『実際、正体不明の食い物は食いたくねえものな~

他方、みゆきの忠告で「九龍のもの」を食べないようにしていたグエン

しかし工藤、みゆきが気になり滞在

当面はカロリーメイトで我慢

しかし我慢できなくなった!!

タイミングぴったりすぎない!?

令子は外に出てはならない

九龍ジェネリックロマンス 7話 感想

グエン『何してる!?

楊明『あれ? どうしたの?

『? なんか……、違和感が?

感じたのは空への違和感

雲が動いてない、固定されてるって事?

空が落ちてくる?

外にピザ配達を頼んだグエン

その受け取りに出た矢先、外に出ようとする令子を見て慌てて引き留めます

前回仲良くなったからこそか

前なら見捨てていたのかも

配達人に無視される令子

令子『いったい、何の話ですか?

ピザ屋『     』

令子『あの~?

グエン曰く無視ではない

見えていないのだと

グエンは楊明にも、ここがもう廃墟になって居住禁止だとネットで調べるよう助言

楊明も事実を知ってしまいます

どんどん情報共有が……

今回はみゆき・令子陣営の共有回か

その極めつけなんですね

グエン『あんたはこの九龍と同じようなもの』

『人によっては目に映らない

 存在しない存在

『多分アンタはこの九龍の中でしか存在できない……

 だから行かない方がいい

回想の工藤『どこにも行くな! ずっとそばに居ろ!

楊明は納得しない

当の令子は足をひっこめた

外に出るのが怖くなった、工藤が言ってたのはそういう事なのかと?

実際、工藤はグエンに「本物か」と言った

ここが偽物だと彼もはっきり自覚

日本に一度帰り、忘れがたくてまた訪れたのか

さてその夏、これが"最初"なのかね?

その日は令子の命日

もしやずっと同じ夏を繰り返してるのか?

CV杉田氏のエンドレスエイト?

毎回8/31でリセットとか?

この日は穏当に終われるのか?

余談・ピザ屋の出前

外の車同様、反重力的なバイク

すげえよ未来は

また解体後は居住禁止とのこと

だから人が寄り付かないのね

次回、第8話

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※以下サブタイは便宜名です

九龍ジェネリックロマンス 第1話「懐かしの街・九龍城砦」
九龍ジェネリックロマンス 第2話「過去がなかった女、過去を捨てた女」
九龍ジェネリックロマンス 第3話「だから令子は嫌われる」
九龍ジェネリックロマンス 第4話「ジルコニアン」
九龍ジェネリックロマンス 第5話「あたしの好き」
九龍ジェネリックロマンス 第6話「父の望み、みゆきの復讐」