機動戦艦ナデシコ 第25話 感想[“私らしい”解決策]もっと色んなアニメを見ておくべきだったね!!
機動戦艦ナデシコ 第25話 感想
14-26話は2024年1月20日(土) 17:59まで
第25話「『私らしく』自分らしく」
草壁中将は、九十九の死を利用して民衆を扇動し、木連と地球連合軍の火星での全面衝突は必至となった。一方アカツキは、両者に先んじて火星を掌握してネルガルを優位に立たせるため、ナデシコを利用しようとする。ユリカはこの申し出に乗り、アカツキの艦・カキツバタとナデシコは、共同戦線を展開することになる。
最終局面、現れたのは「アイちゃん」!?
第一話で死んだはずの少女が、最後の鍵になってしまうとは面白い
もっとも彼女には「正体」も示唆
ナデシコ恋愛戦線も一段落
ネルガルの目的、ナデシコ建造理由も明言
ボソンジャンプの正体も判明
依然として全面戦争寸前の絶望感もあり、賑やかなエピソードですわ
にしても白鳥さんが「死んだ」直後
アイちゃんが「生き返る」とは
正確には死んでなかったし、そのことは七話の時点で示唆していたとはいえ
最後までショッキングな展開!!
地球と和平を進めたはずが、戦争に勝つ手段「都市」を発見し掌返し
和平を求めた部下・白鳥さんを暗殺
地球に殺されたと公言し戦意高揚へ
流れるようなクズムーブ!!
ですが草壁中将にすれば、先祖を月からも火星からも追い出した地球は「悪の帝国」そのもの
彼はゲキ・ガンガーで「悪は滅びる」と学んだ
それがメッセージだと解釈してしまった
悪を倒すには何をしても良い
それが彼の学んだ「正義」なんですね
確かに最後、悪の帝国を倒しているものの
敵であるアカラ王子たちは人間的
彼は地球人が愛を知ってる事さえ知らなかった
ただ互いを知らなかっただけ
決して敵=悪ではないはずですが
何事も解釈次第で変わるって話でしょうね
解釈の不一致による戦争
白鳥さんを地球に殺された英雄に祭り上げ、彼の敵討ちに全面戦争へ大演説!
ギレン・ザビかよ!!
レーッツ!ゲキガイン!!
面の皮が木星の大気より厚い
演説での一人称は僕
ちゃんと舞台に応じて切り替える、有能さが垣間見えるシーン
いい年したオッサンの一人称ではないも
木星のスタンダードなんですな
『熱血ロボ ゲキ・ガンガー3の第39話のように我々は戦う!!』
最終回、最終決戦だと士気を高める中将
泣いてた子供もにっこり
いかにこの演説が、木星の人々の心に響いてるか感じる演出ですね
対照的に闇落ちした月臣が痛ましい
白鳥兄妹と撮った写真を破り捨てる月臣
以降彼の心情は語られず
おそらく後悔
であれば「俺は、彼らと一緒の写真に写る資格はない」と破り捨てたのでしょうか?
破り捨てた位置的に切ない
艦隊総力に、超巨大な市民艦れいげつを同行
規模的にコロニーそのものか
さすが古代火星の技術力
ネルガル 有人ボソンジャンプ敢行
前回、ナデシコを救った三番艦カキツバタ
なんと艦ごとボソンジャンプ
つまり第八話でナデシコがやった事を再現
確証を得ていたとはいえ
自らやったアカツキの度胸たるや
さすが普段から最前線にいるだけはあります
それは八話で描かれた通り、アキト・ユリカ・イネスさんだった
当時展望室にいたのは
転移へ「見晴らしのいいところ」を選んだから
その理由は最終回にて
焦らしますねえ
この盛り沢山っぷりが「最終回ちゃんとまとめられるの?」と当時不安でした
しかし謎が多いからこそ楽しい!!!
際しオモイカネ相当のコンピュータは「大変よくできちゃったよね」と花丸
メッセージまでアカツキ仕様だよね
あの人ホント我が強い
際し例のラーメン屋台で皆にごちそう
アレそのまま積んでたのかよ!!
状況的に納得も、絵面がシュール過ぎる
ネルガルの目的、ナデシコ建造理由
前にも書きましたがボソンジャンプ独占が理由
木星が狙う遺跡都市
あれをずっと前にネルガルが発掘
ボソンジャンプについて掴んでいたと
ジャンプのコントロールユニット遺跡
これを独占・解析できれば、戦争勝利も戦後ボソンジャンプ時代の覇権も握れる
だから公開しようとしたテンカワ夫妻を暗殺
そしてナデシコで火星奪還も図った
全ては利権の為
とはいえ、生み出す利権は飛行機などといった既存交通技術の比じゃない
地球圏内の高速移動に便利なのは当然として
外宇宙開拓にも必須ですものね
独占は宇宙開拓独占に等しく、資源でも土地でも思うがままってもの
同技術にエリナは執心
三年以内にネルガルトップに立つと宣言も
確かに頷ける利権ですわ
もっとも発掘以来、長年かけて解析出来てない
そう簡単じゃない
とはいえ重要なのは確かなんですな
それがネルガルの勝利条件
だから当初ナデシコを自前で使い、以降は連合に貸し出してた訳ですな
地球連合に貸しを作りつつ木星への囮にした
ナデシコを政治利用してた訳か
集結する三つの勢力
戦艦30隻以下、総勢240隻からなる大艦隊を投入して決戦に臨む地球連合
常識的に見てとんでもない戦力!!
が、木連は市民艦投入で桁違い
質量が違う!!
あくまで市民艦も、おそらく移動要塞そのものだったんでしょうね
ガンダムなら地球に落ちる奴ですわ
今回のジャンプ、アキトとユリカとの絆が強調
エリナとリョーコは諦めることに
理知的なエリナとワイルドなリョーコ、正反対な二人が意気投合というのも因果
フタを開けてみれば二人共純情でした
恋敵が強すぎたのじゃ……
白鳥さんの死に酒へ逃げてしまうミナトさん
ゲキガンガー関連を処分するアキト
木星人が見たら悲鳴があがりそう
ガイが見ても上がりそう
明らかに初期ナデシコの数倍強いカキツバタ
もう全部あいつ単艦でいいんじゃないかな
超強力なフィールドを張り、砲撃で一掃
誰も遮れないので機動力がとんでもない
殲滅しながらグイグイ前進
かつて第六話の時、木星艦に全く攻撃が通じなかったのがウソみたいな性能差でした
試作艦ナデシコより強いってワケよ!
ユリカの「私らしく」
ユリカ『あんなものがあるから戦争になるんです♪』
『相転移砲発射!!』
アカツキ『ちょ…、ちょ!?』
ルリ『了解』
アカツキ『あ゛ー!? こら待てぇ!?』
珍しくアカツキがガチで取り乱すシーン
遺跡破壊を図ったユリカ
遺跡を巡って戦争が起きる
なら壊せばいいじゃんとはシンプルな
利権でなく、ただ争いの根を断ちたい
本当に正解だったのかも
とはいえ人類の発展を思うと難しい
ユリカ『何よそれぇ!?』
アカツキ『ふふ…、わはははは……、ははは!! あーよかったやっぱりなぁ…』
『見つけるだけでも大変だったんだ、分厚い氷にディストーションフィールドが数十もあってねぇ…、そのくらいの攻撃効きはしない!!』
うーん武士はくわねど宝くじ
強がるアカツキが憎めない
間違いなくラスボスの一角も、人間臭すぎて憎めないのが魅力ですわアカツキ
テンカワ夫妻暗殺なども父親の仕業ですし
ある意味巻き込まれただけ
さすが古代火星人遺跡強い
これまで、フィールドを張ってても防げない原理ゆえに強力だった相転移砲
空間自体を相転移させて消し去る武器
しかしそれも火星人の手の上か
色んなアニメを見ておくべきだったね!!
際し全機、フィールドランサー装備
ウリバタケが趣味で作った、ディストーションフィールドを無効化する槍の「おもちゃ」
完全に制式武装となってて草
あの人マジ天才ですわ
利害関係なしに、ただ戦争を終わらせたい
その正義の味方っぷりを嘲笑うアカツキ
ナデシコはスーパーロボット系なんですね
これは言い得て妙
アカツキ『ほぉう?』
アキト『木星の奴らを見て分かった!』
アカツキ『何がさ?』
アキト『あれが俺の好きだったものの正体だ! 倒すべき敵だ!!』
ゲキ・ガンガーは、悪を暴力で叩き潰す
あんなのただの暴力だったと
アキトにすれば、平和的な話し合いが出来ない「悪」だと感じたんでしょうか
草壁の言葉を真に受けてしまったのか
対し真面目に叱り付けるアカツキ
アキトは悪だと断じたも
ゲキ・ガンガーも木連も、彼らの信じる正義に殉じただけ
正義の形は人それぞれ
他人が悪だと言うのは一方的だと
さすが経営者、視野が広い
『どんな人間にも立場がある様に、それぞれの正義を持ってるもんさ!』
『ちなみに僕が好きだったアニメでは
ちゃあんと
敵にも味方にも正義があった』
『もっと色んなアニメを見るべきだったねぇ?』
アキト『うるせー!!』
まさかのアニメで学んでた
要はもっと広い視野を持てと言う事
どうもアカツキ、リアルロボ好きだったらしい
それでゲキ・ガンガーに否定的なのか
もっともやってる事は趣味的
スーパー好きの素養もかなり大きいですよね
アニメを見るなじゃないのが笑えます
大事なのは価値観を広げる事なんですね
多様性ですよ多様性
実際現代、或いはもう少し後なら「アニメを見た事ない人間」なんて少数派かもしれません
アニメで学べも一つの“価値観”か
口では負けたもこれも正論
その「正義」は正しい
アキトは要点は外さないんでしょうね
その後、アカツキも決闘を受けて立ち一対一の戦闘に
この男本当ノリがいい!
大好き!
カキツバタ艦載の三十機クラスを迎撃
カキツバタすげえ
あれほど高性能なうえ、これほど搭載できるってどんだけ洗練された構造なんでしょう
或いは満員電車並みに押し込んだのか
『みんな世の為、人の為、国の為、地球の為? そんな考え虫唾が走るんだよ!!』
略『教えてあげるよ!!』
『自分が自分である為に戦う奴が強いって事ッ!!』
今回、終始本音で話し続けていたアカツキ
世の為戦うナデシコの対極
自分の為
ネルガルの利益のため戦う彼らしい台詞か
21話曰く、兄の死で会長の座を押し付けられた
彼は自分らしく生きられなかった
親のレールに乗せられた
それでもだからこそ、これが自分のやりたい事だと手段を選ばずやってきたんでしょうか
押し付けられたからやっているんじゃない
自分がやりたい事なんだと
会長なのに正体を隠して前線へ
おそらくアニメの影響
きっと社の利害を最大にしつつ、自分がやりたいと思った事を貫いてきた
それがアカツキらしさなのでしょうね
ナデシコは基本的にお人よし
利害関係なく誰かの為に
ただ第21話上、アカツキってけっこう内心ナイーブですし
自己嫌悪の裏返しだったりしたんでしょうか
ドッグファイトで後ろにつけたアカツキ
後数秒でコクピット貫通
本気の殺意、ガチな決闘だった!!
遺跡はチューリップと同組成、実はジャンプし放題となっていた
アキトが一方的に有利!?
でなくシステムの為に必要なのね
なぜなにナデシコ 最終回!!
イネスさん『今回はボソンジャンプの大考察を行いますっ』
何故か火星極冠遺跡最下層にいたイネスさん!!
数十ものフィールドを抜けて最下層へ
ついさっきまでそこにいたのに…
どうもシステムを利用したんでしょうか
『実は時間移動なのではないか?と推論が出来る』
瞬間移動は物理法則上から不可能
だから本質は時間移動だと
まず物質を「過去にさかのぼる粒子」に変換し、いったん過去へと送り返す
そして過去から再び現在へ送り返す
この手順によって移動「時間」を解消し、瞬間的に移動してるように見える仕組みだと
先進波と遅延波、実在の概念を利用した理屈か
全ての物質は、いったん過去の「遺跡」に転移
そして遺跡から未来に再転移させる
遺跡がチューリップ同組成なのは、ここが転移の中継地点だからって訳ね
ボソンジャンプすれば誰もがここに来る
だからイネスさんも、ボソンジャンプを利用して最下層に跳躍したらしい
それか単にジャンプしただけか
だから遺跡に来てるという実感はない
もしかしたらですが
アキトが夢で見た黄金都市とは、ここを意味していたのかもしれませんね
形的には木星プラントに似てますが
未来からきた物質を、別座標の未来に送り返して「ボソンジャンプ」を成立させる
その演算と転移を行う要
それが火星極冠遺跡
いわゆるコンピューターだったんですな
そうアキトに呼び掛けたイネス
彼はアキトと、“ここに送り返されてきた”アイちゃんを迎えるのが目的だった
ここは中継地点
だからタイミングが合えば会う事できるのか
自身も泣きながら出迎えて幕
本来知覚できないほど一瞬であるはずも
アイちゃんはかなり特殊な事例ゆえ、しばらく滞留する事が出来たようです
こんな重要な子だったとは……
アキト『右や左に曲がりたかったわけじゃない、ただどの道も僕達の道じゃないんだ』
最後の予告はアキト!!
今まではユリカとセットとかでしたが、徹頭徹尾シリアスなのが特別ですね
この場合、右・左とは右翼左翼思想か?
どっちかになりたいんじゃない
ただ皆で幸せになりたいってだけ
本当、あっちこっちの陣営を行ったり来たりしたナデシコ
思想がないといえばそれまで
でもそれだけ探し続けたんですものね
最終回も「平和」の為に!!
いやー、あの人にはびっくりさせられましたわ
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