狼と香辛料 第16話 感想[祭りと亀裂]良きオスと良き大人は相いれない ネタバレ

2024年9月25日

狼と香辛料 第16話「祭りの夜と狂った歯車」感想

公式あらすじより引用

ロレンスが不在の間、ホロと祭りを見て回っていたアマーティは、ホロがロレンスから借金を背負っていると聞かされていた。方便を真に受けたアマーティは、借金を肩代わりし、ホロに結婚を申し込むと大勢の前で宣言する。しかしホロと自分のつながりに自信をもつロレンスはそれを受け入れ、ホロとともに町で行われている祭りへと出かけていく。

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若きアマーティからロレンスへ商売勝負、ロレンスとホロの亀裂

狼と香辛料 第16話 感想

まさかロレンスとホロの絆にヒビが入るとは

それも原因はたった一つの昔話

本当、人間関係って儚い

ロレンスの第一の“狂い"は、アマーティの知恵

前回の黄鉄鉱で大儲けしていた!!

それは巻き返せると思ったのも束の間

第二の狂いはホロの賢さ

あっという間に字を読めるようになり、故郷ヨイツが滅んだと告げる手紙を読んでしまった

結果は邪推に次ぐ邪推

何せ頭がいいですものね

過去のあらゆる事が、ロレンスがホロを哀れみ捨てようとしてるとの邪推になった

頭がいいから覚えてた、邪推が捗ってしまった

賢狼の二つ名も考えものか

ロレンスへの緊急連絡とは

アマーティ『私は宣言します！ 遍歴の修道女の細い肩にかかる借金を弁済することを!!』

ホロが、借金でロレンスに縛られているというウソをアマーティが真に受けた

彼女を懸けて商売勝負!!

アマーティがトレニー銀貨1,000枚「返済」できたら、求婚権を得るというもの

また彼、とかく我が強い

なんでも富裕層出身で人脈などにうんざり、自分の力で頑張ると決めてるらしい

事実若いのに大成功

あの才能なら頷ける哲学でもありますな

良い商人と言えるかは微妙ですが

アマーティの求婚自体は問題ない

ロレンス『トレニー銀貨で1,000枚……!?』

アマーティはホロの借金という嘘を信じ、代わりにロレンスに返すと勝負を挑んできた

事実アマーティは偽借金を返してしまいそう

でもホロがなびくはずもない

それは視聴者にもよく解っていたも

ホロ視点では、ロレンスがホロを彼に売ろうとしているという邪推になってしまった

何せロレンスも商人ですものね

上手く話が繋がってしまったものですわ

なお「勝負」を受けた時点では

ロレンス『私のツレはなびかないでしょうねえ！』

二人の“勝負"は、格好の賭け対象に

ロレンスは、ホロがなびかないという勝算があったすんなりと話を受けた

最初から勝てると思って受けた

それは褒められた事でない

まして相手は子供

良き大人では絶対ないですわな

男心をもてあそぶ悪女・ホロ

ホロ『良きオスは子供じみておるっ、良き大人は腑抜けておる……♪』

とかく男達を手玉に取ったホロさん

今回だいたい彼女が悪い!!

また良きオスかつ良き大人であれと望むホロ

しかしホロ曰く良きオスは短慮、良き大人は腑抜けと言い換える事が出来る

両立は難しいなと

今回ロレンスが両立させる前振りなのか？

良きオスと良き大人

実際良きオスであれば、弱ったホロを安心させられたのでしょうね

今のロレンスはそうじゃない

また良き大人なら、被害者ともいえるアマーティに丸く収める事が出来るはず

両立させる事が必要なんですかね

祭りの日、仲良く踊るロレンスとホロ

ホロ『わっちらも踊りに行こうっ♪』

前半パートで二人は祭りを堪能

でも思えば、こんなに仲が良かったのに一寸先は闇という儚さだったか

また祭りも宗教絡みらしい

教会と「邪教」の戦いがモチーフ？

何かの前振りなんでしょうか

ブドウ酒を振りまく盛大なお祭り

ホロ『わっちの足を踏まぬようにするだけで良い♪』

もちろん葡萄酒飲み放題もあるらしい

酒好きのホロさん上機嫌

たぶん収穫祭をかねているんですな

振舞われたのは新酒かね

いわゆるヌーボーってやつ？

マッスル・ブラザーズ・ヌーボー？

狂った歯車、その1

ロレンス『銀貨1,000枚と黄鉄鉱で一儲けしてやるさ!!』

計算外その1は、街の黄鉄鉱ブーム

女たちの間で人気商品に

結果、短時間で数倍もの値上がり

ロレンスはその一番旨い商機を逃し、アマーティは上手く乗っかって大儲けしてしまった

ロレンスはこれから儲けると意気込むものの

商人として負けた感が否めませんね

ホロとの仲は「手紙」で事態一変

ホロ『主は、ヨイツの事を前から知っておったな……？』

差出人が錬金術師ディアナだったので、女の匂いがするとホロが反発

ロレンスは手紙を置いていく事にしました

どうせ読めないと

まさかこの短期間で読めるようになってたとは

ホロ『わっちは…、独りになってしまった……』

ずっと村の神として孤独に過ごしてきたホロ

孤独がすっかりトラウマに

道中はロレンスがいてくれる

故郷へ帰って彼と別れた後は、仲間と過ごそうと思っていたらしいものの

その希望が永遠に失われたのか

ホロ『主はわっちの何じゃ!!』

『いや……、わっちは主の何じゃ!!』

ロレンスは俺がいるだろうと言うものの

ただの旅の道連れ

決して深い間柄ではない

これまでそういう事にしてきた

互いに互いの関係を、しっかり言語化して深めてこなかった

そのツケが出ているんですね

たった一枚の手紙で狂った歯車

ホロ『なあ…、主よ……、わっちを抱いてくりゃれ………』

要約すれば、故郷ヨイツが滅んだという昔話が見つかったという事

ホロは独りぼっちになった

だから子供が欲しいと

本作、一話から「子供」が出てきていたものの

こんな流れもあったのか

抱いてくれと懇願するホロ

ホロ『子がいれば二人じゃ!! な!? 主よ!?』

ロレンス『喋るな!! もう!! 頼むから……』

そんな付け込むような真似は出来ないロレンス

彼はお人よしだからできない

それが解ってるのでなお絶望するホロ

視聴者としてこんなホロの姿は見たくなかった

それはロレンスも一緒か

また結果、彼女に「求婚している」アマーティの存在が一気に大きくなってしまった

彼なら孕ませてくれると？

故郷の話が求婚話とまで繋がろうとは!!

ホロ『主がその話で慌てておらぬのもそういう事じゃろう!?』

『銀貨1,000枚となれば惜しくないと思ったからじゃろう!!』

遂には、ロレンスが売ろうとしてると邪推

冒頭アマーティが勝負を持ち掛けてきた際

ロレンスは彼女がなびかないと思ってるから落ち着いていたものの

その信頼を邪推してしまったのか

ホロ『すまぬ……』

ホロも自分がおかしいとは解ってるのか

それでも故郷が滅びてショックだった

これから孤独だと思い絶望した

何せずっと孤独でロレンスと出会って、故郷に戻って楽しく過ごせると思っていた矢先

その希望がブチ壊れたんですものね……

もっともホロは忘れてる？

アマーティは敬虔な信者

彼に「土着の神」とバレたら、異端審問で邪神扱いまったなしなんですよね

普段のホロなら気付けるでしょうに

パニックになってる証？

次回、ロレンスは巻き返せるか？

商売的に黄鉄鉱の高騰でリードされた

それも子供相手、大人げない勝ち方はしちゃいけない気がします

しかもホロは錯乱中

どうしたものだか

すると錬金術師ディアナを通じ、黄鉄鉱を大量入手するって流れなのかね？

てっきり彼女が売りさばいてたのかと

次回、第17話「行商人の浅知恵と町商人の看板」

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