オーバーロードIV 4期 13話 感想【最終回】少年の悲劇と悪魔の喜劇 ネタバレ

2022年11月16日

オーバーロードIV 第13話「滅国の魔女【最終回】」感想

公式あらすじより引用

魔導国軍が王都に侵攻する中、ランポッサ三世は全ての者に暇を言い渡し、
一人で征服者を迎えるべく準備を行っていた。
同じく城に残っていたラナーは、隠し通路から逃げるよう勧められるも拒否。
逆にランポッサ三世に王国の宝物を都の中に隠すよう提案し、クライムに託す。
主の頼みを断れず、任務を果たして急ぎ戻るクライムだが、王城は既に敵軍に乗り込まれていた。
そして玉座の間には魔導国の王アインズの姿があり――!?

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王国滅亡を見届けたクライムの舞台裏

クライム視点の滅亡、自分のせいで異形に貶められた姫を描く悲劇!!

だがラナー視点は踊れる程にハッピーエンド!!

圧倒的温度差だった最終回!!

どんだけ?!

最終回、主人公はほぼクライム君と売国王女
アインズ様は狂言回しか

御方曰く「満足だ」

内心どんだけトホホだったのやら

王国侵略は九割がラナー王女自身の案

挟まれた回想は2期終盤のもの

ずっと欺いてきた人生でした

ですがおかげで、叶わないと思っていた望みが叶ったんですね

姫、ようやく羽を伸ばせるのか色んな意味

お代は祖国一つとは安い買い物ですわ

安いと言い切れるのが怖い

4期2話の箱は「悪魔の種子」

クライムと共に悪魔になり、一緒に永遠に生きるのが望みと明らかに

前回、孤児院の人たちに食事をさせたのも
毒を盛って生贄にする為か

3期の魔法のように「人の命で人を悪魔にする」アイテムだったと?

確かに永遠の命etcが国一つなら安い!!

始皇帝もそう言いそうです

降ってわいた世界征服騒動に一段落

今期アインズ様は、他国と友好関係へ始動

ですが帝国は深読みして属国化希望

ドワーフと友好を結びに行ったら、クアゴアとドラゴンの服従がオマケにつき

馬鹿な貴族のせいで王国を侵略するはめに

やっぱりすげえよフィリップは

計画名「飴と鞭」は大満足の終了へ

4期8話、デミに「飴と鞭を全世界に問う」計画と誤解されたアインズ様

従属する国は富み、逆らう国は亡ぶと示す

その「鞭」として王国を晒しもの

当時も、内心では猛ツッコミでしたが
本当に王国は壊滅へ

誤解とノリで遂に王国滅亡……

次は劇場版で、8話冒頭チラッと出た「聖王国」の件を描くそうな

名前からして悲劇しかなさげ

瓦礫の上に君臨しては名が泣く

言った当人が、瓦礫の上に君臨する幕切れ

おいおい本当に現実化しちゃったよ!!

冒頭、クライム君は言いました「どうしてこうなった」

本当どうしてこうなった!!

アインズ様らしい悲劇の4期でしたわ

さよなら王国…、嫌いではなかった…

冒頭 王都侵攻、無力さに苦しむマーレ

マーレ『こんな広い街なら、いっぱい人間達が隠れているよね……』

略『…地震だと確実に殺せたか解らないし

 炎を使うと大騒ぎになって

 逃げだす人が出るだろうし……』

王都住民を、効率よく殺せると思えずに苦悩

いやそっちか!!

知ってた!!

可愛く儚げ姿強烈なギャップでした

儚いのは人の命の方でしたね

あと彼は男の子です

マーレ『僕の力は、ぶくぶく茶釜さまに頂いたものなのに…』

遂には泣き出してしまったマーレ

彼は「無力」では決してない

強大な力を与えられたのに、使いこなせない自分の未熟さに苦しんでいるのか

なんて素敵で残酷なお話

これもまた成長譚

マーレ『よし! やるぞー!!』

『王都を壊滅させて

 住民を全員ころすぞー!!

 えいえい! おー! えいえい! おー! えいえい! おーっ!!!!』

泣きはらした目、なんて健気で可愛いのか

人を人としか思ってない所業

なまじ健気に見えるだけに歪み方がハンパない

ハンゾウ集団も気炎を上げてた!!

マーレがんばえー!!

Aパート 無人の王城とクライムの選択

クライム『静かだ…、なんでこんな事になったんだろう……』
『ラナー様………』

まさに「なんで」が描かれる最終回

悲しいまでに的確な呟き

また王城は、作中幾度となく舞台となった場所

今や無人だとは本当に切ない

ラナー『クライム! 急ぎますよっ!!』
略『魔導国へのちょっとした復讐ですっ』

言って姫様らしくもなく走り出す冒頭

気丈に最善を尽くす姿は英雄譚そのもの

そのものなのが喜劇

ここだけ切り取れば本当に素敵でした

最後の王、征服者に委ねる為に

ランポッサⅢ世『王家の歴史を、征服者にゆだねる必要があると思ったのだよ…』
『最後の王として恥ずかしくない姿を見せねばな』

何やら思いつき、父王に話そうと飛び込んだ

王は王冠と王笏、書物などを準備

史実上、敗れた王は「王の証」をなんとか渡すまいとする事が少なくありません

対し彼は征服者に託し「引継ぎ」を図るのか

息子同様の豪胆さですね

ランポッサⅢ世『ラナーを連れて逃げよ!!』
略『隠し通路がある。それを使えばまだ逃げ出せよう!』
ラナー『その必要はありません! クライム! 』

クライムへの命令で口論となる父娘

まあ珍しい!!

王も姫も、意図は違えど意見を取り下げがち

きっぱり対立とは珍しい

譲れない対決!!

ラナー姫『クライムは私のものです! お父様の命令でも聞きませんよ!!』

言われて、そうだなと一旦は納得する王

長年こうだったんでしょうね

この度量あればこそ、人格者としてガゼフ達が慕ったのでしょうか

また同時に問題を先送りにしまくってしまい

今日に至る遠因となったか

ランポッサⅢ世『しかし本当に忠義を考えるなら…』

略『血を繋ぐと言う意味に於いても、この子を連れて逃げるべきではないのか?

 褒美としてこの子をお前にやろう…』

クライム『……!?』

略『魅力的な褒美ですが…

 お断りします!!

言われた直後の、ラナー様の顔といったら!!

クライムは忠義や"自分の幸福"より、ラナーの願いを優先した

なかなか出来る事じゃあない

もし選択ミスったらどうなった事か

その点は皇帝陛下に似てます

最善の選択肢を選ぶ男

ラナー王女のちょっとしたアイデア

ラナー『この王冠をお渡しください!!』

略『魔導王にこう言ってやるのです、王たる地位を示すものは、全て都市内に隠した

 もし王都を破壊するのであれば

 決してお前の手には入らないぞと』

王は王都の、民への被害を抑える策だと解釈

快諾し王冠などをクライムに託す事に

これがラナーが言った魔導王に一矢報いる策か

民を気遣う王族の鑑よ!!!!!!

ラナー『お兄様が手はずを整えた場所があります!』
ランポッサⅢ世『ザナックが!?』
ラナー『はい! 私にこのアイデアをくれたのもお兄様なんですっ』
ランポッサⅢ世『そうか、あの子はそこまで………!!!』

こうして王家の宝ワンセットは倉庫街

多分ザナックが聞いたら、「何の事だ?」と太い首をひねったのでしょうね

際し、宝"レイザーエッジ"を残したと
作画的にも強調

言葉と裏腹だろうと感じる演出でした

前回、振らせて貰ったのは確認だったのか

ラナー『戦うのではなく! 逃げるんですよ!!』

内通者ラナーさまによる徹底的な念押し!

クライムは正義漢なので、この命令は必須でしたね

最悪、街の民を見捨てておけないと
街で犬死さえありえる

ただもし、戻ってこなかった場合「命令を破った」という事

それはそれでラナー的にOK?

アウラの仕事。"最強格冒険者"ヴェスチャー

ヴェスチャー『ここより先に進ませる訳にはいかんのじゃよ!!』

前回、魔導士ギルドを目指したアウラと魔獣達

狙いはマジックアイテム回収

対し、4期2話「元アダマンタイト級冒険者」ヴェスチャーが対峙

現役時代は最高位冒険者!!

間違いなく王都最強クラスの戦力か

共に出てきた五人の弟子

本来は6人ですが、4期9話で「ブレインが育てた孤児たち」を逃がすべく一人が出国

際し一緒にいた女剣士は残ったんですね

残ってしまったんですね…

ヴェスチャー『悪魔が湧き出るという危険なアイテムを、おぬしらの手に渡す事は出来ん!』
アウラ『良かった♪ ここにまだあったんだ♪』

前回に続き降伏勧告するアウラ

狙いを視聴者に説明してくれるヴェスチャー

アウラの狙いはマジックアイテムを根こそぎ回収すること

中でも目玉アイテム

これは懐かしの2期キーアイテムでした

ヴェスチャー『これでもこのヴェスチャ』

降伏を拒否したヴェスチャー、弓で瞬殺…

まさかと息をのむ呆気なさ

前回のコキュートスが、いかに慈悲深かったか痛感しますね

ブレインは幸福だった…

アウラの優しさは視聴者も知っているだけに

冒頭に続き倫理観が強烈

アウラ『あ、ぜんぶ殺しちゃって?』
『デミウルゴス、喜ぶだろうな~♪』

とまれ呆気の弟子たち、瞬時に血の海

あんまりだ…

こんな子達を統率するアインズ様の気苦労も痛感します

彼も大概ではあるんですが

血だまりと悲鳴が悲惨

前回、トンズラを決め込んだ蒼の薔薇
つくづく正解でした

行き先をラナーに話してしまいましたが

余談。アウラが狙ったアイテム

コメント欄によると、2期13話登場「悪魔を召喚する」マジックアイテム

2期10話、それを狙いヤルダバオトが襲来
…という体裁を作る為と言及

冒険者モモンが守り切ったという体裁の為

王都に残されていた模様

また懐かしい話が

アインズ様の仲間ウルベルトさん

実はそのアイテムは、デミウルゴスの創造主ウルベルトさんが作った試作品

つまりこれまた八百長でした

当初はデミ私物の完成品を使う予定
が、それは問題だとアインズ様が試作品を提供

その大事な試作品を回収に来たのか

完全に忘れてましたわ

クライムが見た絶望

クライム『急がねば……』

倉庫に大事そうに国宝を隠したクライム

ですが城を見上げると、今まさにコキュートス達に凍結真っ最中……

無人とはいえ長い歴史を持つ壮麗な城

それが目の前で滅んでいく

なんと信じがたい光景か

マーレ『あのう、そこにいると危ないですよ?』

略『まずはこのあたりから破壊する予定なんです

 だから、その……

 撒き込んじゃいますから、早く行った方が良いですよ?』

頭上に現れた幼い女の子マーレ(長命種の男の子)

クライム、咄嗟に「敵」と判断できたのも大したもの

常識外れの経験を積んだ恩恵か

逃げを選べたのも大したもの

クライム『王都が…、燃えている?!』

おそらく「ハンゾウ」達による破壊工作

王城を目指す道中、街のあちこちから火の手

いつものクライムなら飛んでいくところ

水でもかけにいく男!!

ラナー様の命令はつくづく的確でした

玉座の間は"フロストヴァージン"が封鎖

クライムが戻ると、玉座にいると書置きが

際しフロストヴァージンと遭遇も、何故かクライムは抜刀しませんでした

マーレとは気配が違ったんでしょうか

しかも「通してくれる」と?!

フロストヴァージン『入りなさい。この宮殿の最後の人間』

この台詞、既に姫は「そうなっていた」の?

或いは単に「他の人はここだよ」的な意味か

とまれクライム君、素直に入場へ

なんだかゲーム的ですね

ラナー『クライム……!!』
クライム『…!! 魔導王ッ!!』

なんと既に玉座に座していたアインズ様

これが前回言ってた「悪役」か!!

床では王様が絶命し、血でべったりのラナー様が涙しています

父王をラナーに殺させたという演出か!!

演出なのか!!!!!

王冠を隠すように頼んだ理由

ラナーは、この「準備」をする時間稼ぎ

適当な用事で彼を外に行かせたのか

王冠も回収できて一石二鳥!!

Bパート アインズ様の一騎討ち

クライム『精神操作でラナー様を操ったな!!

 陛下を…

 娘に父を殺させたのか!!』

アインズ様『ああ…、今思い出した

 そういえばガゼフ・ストロノーフとの一騎討ちとの時に見たな?』

奇麗に回答をスルーするアインズ様

また前回、精神操作を目撃したのが肝か

おかげでクライムの中で「物語」が奇麗につながったんですね

姫を魔導国の被害者と認識させるetc

最終回も劇団ナザリック!!

アインズ様『呪言を解除せよ』
デミウルゴス『はっ』

玉座の間にいたのはアインズ様とコキュートス

だけでなくアルベドとデミウルゴスまで?!
いつの間に!?

この準備をする時間稼ぎへ、クライムを外に行かせたんですね

デミウルゴス『"自由にしたまえ"』

ナザリック名物「デミウルゴスの呪言」

一定レベル以下を強制的に従える術で
3期で活躍

クライムは平伏を強いられたも解除へ

クライム『全て…、お前がッ!!』

解呪されるや目ざとくレイザーエッジを拾うクライム

前回、ラナー様が「貸して」と言ったのは
この流れだったのか

クライムは「ラナーも使える」と知り、この剣で父を刺したと思い込まされた

でなきゃ姫が剣で殺ったと思わなかったのかも

見た目的に考えて

ただし姫曰く「自分には合わない」

そして雪女曰く「最後の人間」

姫様は素手で殺ったのかもしれません

クライム『お前がいなければ…!!』

『王国は平和だった!!

 誰一人として死なず、姫様が悲しむ事もなく!!』

アインズ様『……ふっ』

しかしアインズ様に笑われ、クライムは激昂

実際、認識が甘い

知る由もないとはいえ
彼の恩人、セバスも魔導国の一員

同じく恩人ガゼフの命を救ったのもアインズ

魔導国が現れなければ法国にガゼフが殺され、4期3話曰く帝国に併合されていた

とはいえここまで酷いのは魔導国のせい

いや魔導国のせいっていうか…

クライム『うおおおお!!

クライムの奇策!

なんと切り札レイザーエッジを投擲、アインズ様にガードを強いた!!

ガードをこじあけ顔面に拳を一発!

なんてヒロイック!!

クライム『……が!?』

しかし苦痛に顔をゆがめたのはクライムの

純粋にアインズ様本体は硬く、殴った拳を痛めただけに終わってしまった

なんとまあミもフタもない

不公平な世の中での絶対の平等

アインズ様『物語であれば…』

『激情が眠っていた力を呼び起こし、この私を討ち破るコトのきっかけとなるだろう

 だがこれは現実だ…

 決して、そんなことはないッ!!』

『お前はここで死ぬ』

『お前には助ける程の価値がない

 特別な才も能力も持たないお前にはなあ…

 だが嘆くコトはない』

『世界は不公平だ

 それは生まれた瞬間から始まる

 才能を持つ者と持たざる者

 裕福な家庭と困窮した家庭

 運が良い者は恵まれた人生を、不運な者には不幸せな人生が与えられる』

クライム周囲はガゼフやブレインなど天才揃い

自分を非才と認めているクライム

ですが今日ばかりは悔しそう

また「これは現実」「不運なものは不幸せ」

現実では社畜だったというアインズ様

彼自身を物語る言葉でしょうか

実感がとてつもなく重い

アインズ様『しかしその不公平を嘆く事はない』
『何故なら!

 死だけは全ての者に与えられる平等…
 つまり! この私である!!』
クライム『……!!』

アインズ様『死の支配者である

 私の慈悲のみが

 この不公平な世界に於ける絶対なる公平なのだ……』

種族「オーバーロード」として語るアインズ様

さすが劇団ナザリック主催者!!

なるほど守護者達に見て貰う価値がある!!

クライムに見せるだけでなく、アルベド達を「喜ばせる」意図もあってでしょうか

これこそアルベド達が望む姿なのですから

クライム『……私は! ラナー様の盾だ!!』
アインズ様『…そうか、その瞳か』

クライムの瞳に、ガゼフ達を見たのでしょうか

敢えてレイザーエッジを渡し、自らも剣をとってくださるアインズ様

完全に英雄譚、彼女のクライムが輝いてる!!

私のクライムかっけー!!

3期のアインズ様『"つまり一言で言えば"』
レイザーエッジそれは私を殺す事の出来る武器というコトかなあ…』

レイザーエッジの特性を思い出すクライム

素晴らしい切れ味ながら、その力自体はナザリックなら短剣相当

威力自体は取るに足りない

ですがアインズ様の防御を破れる、いわば防御無視の力を秘めた宝剣らしい

王家の至宝は伊達じゃなかった!!

レアものなのだ!!

クライムの疑問、最期の一撃

クライム『……聞きたい!

 私を殺したら、次は姫の番か!!』

何故か一同に笑われ困惑のクライム

アインズ様『ふふ、どうした方がお前は苦しむ?

 きっと一番良いのは「その質問には答えない」コトだろうなあ…』

クライム『魔導王ォ!!

激昂のクライムとアインズ様、息を飲む剣戟!!

二人共鍛錬の賜物ですね!!

またアルベド達が笑ったのは、演出でなくマジだったのでしょうか

なんて愚かな子だろうと?

特にアルベドは、4期2話で「ワンちゃん」と呼んでいますし

そんな往年のホームラン王みたいな

クライム『ここだ!! “脳力開放"!!』

回想のガゼフ様『"クライム! これを貸しておく"

 “なんでも、戦士としての力量を限界を突破して上げてくれるらしい"』

2期でガゼフが着けていた指輪

2期1話曰く、あの最強竜王ツアー由来という貴重なアイテム

同じ13英雄のリグリットからガゼフ

そして2期からクライムに

貴重なマジックアイテムである指輪

本来ならアインズ様にこそ垂涎の品

ですが正直リアクションが小さかった

ちょうど前回のブレインのような、クライムの能力だと誤認したんでしょうか

この指輪はまだクライムの手元のまま?

いずれ満を持して渡るのか?

アインズ様『……なるほど、良い攻撃だ』

実際素晴らしい攻防!!

ギリギリまで奥の手を隠し、最大威力を「いかにも急所な部分への突き」に賭けた!!

すなわち胸の赤い宝珠狙い

ですがアインズ様は無情にも掴み止めます

至高の攻防だった…!!

クライム『ぐあああ?!
黒幕ラナークライムー!?

アインズ様『レイザーエッジでワールドアイテムが破壊できるのか…

 非常に興味深い実験だな

 とはいえそれは、お前を殺してからだ!』

実際ホントに試したそうだから困る

また胸の宝珠はあくまで装備品

壊されても死なないはず。死ぬ程「あ゛ー?!」と叫ぶのは間違いないでしょうが

本来なら、ワールドアイテムというのは
持ってても一つか二つ

すんごい希少な物らしい

クライム『(魔導王が、俺如きに魔法を…!!)』

一撃喰らって謙虚さを取り戻したクライム

今回、わざわざ剣で相手してくれた魔導王

魔法を使う価値もなかったからと解釈したのか

ガゼフもにっこりしてそうな栄誉!!

アインズ様『グラスプハート!
『………見事だ』

最期はアインズ様の十八番で身も蓋もなく即死

ですが見事だ、とは本心

剣や演説は、いわば「脚本に沿った道化」としての戦いでした

ですが最後はアインズ様として相手をしたのか

ガゼフの弟子だけはありました…

ここまでが王宮

あなたも悪魔になってくれますか?

ペストーニャ『それでは失礼します…、ワン』

ここからがナザリック、蘇生後らしい

メイド長がわざわざ対応

ここで蘇生魔法をかけてくれたのか

ラナー『クライム! 起きたのね!?』

略『これですか…?

 魔導王の力で変えられてしまいました

 今の私は人ではなく、悪魔です』

クライム『!?』

クライムが目を開けるとラナーの姿

ですが悪魔に変えられたのだと

場所は薄暗いナザリックの一室、荘厳な王宮の決闘で魔王に敗れて地下室へ

なんと完璧なバッドリスタートでしょうか

ドラクエにありそうな展開だ…

クライム『う、う………』

蘇生による代償か、まともに話せないクライム

2期でリザードマンが蘇生した時同様か

1期のシャルティア復活など、代価を払えば元通りの蘇生は可能

が、そこまではしなかった様子

ラナー『私のわがままを聞いてくれませんか?』

『私は悪魔に変えられ、永劫の時を生きる事になります

 独りは辛いです……

 クライム、あなたも………

 悪魔になってくれますか?』

泣きそうな顔、無言で頷くクライム
ラナー『ありがとうございます…!!』

略『私は魔導王陛下に服従を約束して

 その代価として

 あなたを蘇らせて貰ったのです』

クライム『……?!』
ラナー『あなたも、魔導王陛下に服従を誓ってくれますか…?』
クライム『は…………、い…………』

クライム君、無事闇堕ち

闇堕ちヒロイン枠だったか

つまり今回前半は、クライムに自責の念が芽生える流れを描いていたのか

全力で挑み、満足して果てたはずが

自分のせいで姫を巻き込んだ

なんという悲劇…

ラナー『きっと魔導王陛下は』

『本当に服従を誓ったのか踏み絵をあなたに強制してくるでしょう

 それはきっとあなたを苦しめる…

 それが私には辛いです………』

略『ゆっくり休んでくださいね…』

明らかにウソ、それこそが愉悦に違いない

共に悪魔になり永劫に生きる

際し罪悪感で縛り、"ラナーの為に"苦しむ姿を間近で愉しみ続けたいのか?

クライムが境遇に納得する為のシナリオ

それが今回の劇だったのか

ラナーの喜劇、舞台裏

ラナー『これはアルベド様!』

略『食べ物に入れる毒の手配や

 玉座の間での演技など

 魔導王陛下にご協力を賜れるようにして下さり

 誠にありがとうございました!』

前回冒頭アインズ曰く、最後の締めは「こだわりある悪役

このお姫様、なんて素敵な脚本家!!

また前回「偽善」と称し、孤児院のもの全員に食事を振舞った理由

毒を食わせる為だったと

大丈夫! 皆にもふるまったさ!!

アルベド『そんなに緊張する事はないわ』

『今回の王国を滅ぼす計画は

 その九割があなたの発案によるもの

 あなたの実力は十分に理解しているわ』

略『失望させないでね?』

釘を刺され、顔を伏せたままハッとしたラナー

珍しく本気でハッとしてらっしゃる

アルベドに疑われているのか

とまれ今期ずっと、ザナックやクライムと「王国侵攻」を嘆いていたラナー姫

九割が、彼女の計画だったと思えば
彼らはまさに喜劇

ザナックも浮かばれませんが、これからも苦しむクライムと比べどちらがマシか

本当「どの顔で」な物語でした

アルベド『今後、数千年に渡るあなたの労力に』

『釣り合うだけの褒美を先に渡しましょう

 前にあなたにも渡した

「堕落の種子」よ』

略『じゃ私も後片付けが残っているから

 失礼するわ』

4期2話ラスト「あなたに開けられるかしら?」と渡した箱

正体は悪魔転生アイテム

その生贄として、毒を食わせた孤児院の人々を捧げたという話らしい

大量の生贄を要し「普通は開けられない」

という問いだったんでしょうか?

犠牲を伴うもの

3期ラストの魔法「犠牲に応じて生まれる黒ヤギ」と似たような物なのか

箱を開け、何が起きるのかと思ってましたが
直接描かれないのは意外

代わりというかこの先がスゴかった!!

ラナーが願っていたもの

ラナー『………最後の関門は突破できたようですね』

『一つだけ計算外でしたが

 まさか魔導王陛下自らが、あのような道化の役をされるとは…

 でも……♪』

思ったより恭順してないラナー

さすが心臓に剛毛

さっきハッとしたのは、クライム用の「箱」を貰えないか心配だったんでしょうか

4期2話は、かなり友好的だったアルベド

今回は少々険悪な雰囲気

変な劇やら馬鹿な貴族やらありましたし

余談。コメントによると

ラナーがハッとしたのはアルベドの不機嫌さ

アインズ様に演技させた事で怒らせた

……というのが、アインズ様の策だったと思い至って警戒したんだそうな

さすが至高の御方!!

そう考えれば「わざわざ茶番に乗ってくれた」事に辻褄が合うからか

なるほど全くその通り

アルベドがラナーを憎むよう仕向ける為
茶番に乗ってくれた

…と、頭が良いから深読みしてしまったらしい

ただの趣味人とは思めえ

ラナー『ああ…、なんて私は幸運なのでしょう♪』

『王国一つを売り渡す程度の代価で

 夢が叶うなんて……

 クライム…!!

 私と一緒に永遠に睦み合いましょう…♪』

おいおい言い切ったよこの姫様

実際彼女が、クライムと共に過ごす上でのハードルは少なくありませんでした

何より永遠の命が二つも手に入る

歴史上、不死を求めた為政者は数知れず
誰も成し遂げていません

それが二つも! 滅ぶはずだった王国で!!

なんてお買い得なんでしょう!!

ラナー『まずは今日中に…♪』

『お互いの初めてを交換しましょうねえ…

 それとも…

 それはもっと大切にした方が良いかしら?』

意外に乙女チックだった!?

最高にヤバい顔で清純にエロティックな幕引き

元々「こういう人だった」ラナー姫

元々悪魔みたい人が悪魔に

国一つ代価に、身体を心に追いつかせたのか

おいおい遅かったな現実

ラナー『♪ 夢にまでみた、夢の中…♪』

まさかのラナー様オンステージで締め

まさに独り舞台

なんてドス黒いディズニープリンセス

圧巻の作画は、モーションキャプチャーで動きを作り

手書き作画で仕上げるという手法

立体感あるアングル、響き渡る哄笑

総合芸術って奴ですね!!

ミュージカルだよ!!

回想 ラナーさま陰謀の軌跡

2期終盤、既にナザリックに下っていたと描写

当時デミウルゴスの興味を引いた

妙にザナックの計画に関わった

当時、クライムをナザリック勢が攻撃しなかった理由などなど

改めて描かれると末恐ろしい

計画を大きく乱した異分子

アルベド『あら、おめざめかしら?』
フィリップ・ディドン・リイル・モチャラス『アルベド様…!?』

この事態に、酒をかっ喰らって寝ていた!?

たいしたタマですモチャラス様

曰くアルベドはわざわざ結界を展開

最後の盛り上がりの為、敢えて館を静かにして待っていたらしい

さすが劇団ナザリックの演出

フィリップ『よ、よくぞ来てくださいました!』
アルベド『ン……?』
フィリップ『私を救いに来てくださったのでしょう!!』

あのアルベドを困惑させたこの第一声!

曰く自分は妬まれ利用された

アルベド相手に、全く予想外のムーブをとり続けたフィリップ

もはやこれは才能ですわ

アルベド『ふふっ』

『ここまでくると

 逆に少し感心してしまうわ

 ねえ、あなたにプレゼントを持ってきたの』

不自然に置かれていた白い箱

最終回は箱祭り

わるいきぞくがあけてみると、なんということでしょう

父、そして先日の仲間達の首!!

ザナック様に続き首!!

アルベド『よくもまあ……』

『私の顔に泥を塗ってくれたわね

 あなたのお父さんから頼まれているの

 “あのバカに私の、そして領民たちの苦しみを教えてやってくれ"ってね…』

『ちゃんとその約束は守ってあげるわね』

ここで種明かし、館は返り血で真っ赤…

実は既に領地はむごたらしく滅ぼされ、最後に残されていた

まさにメインディッシュ

まずそうだけども

こうして「元凶」成敗、敢えて拷問部屋に送らない辺り恨み骨髄ですね

コメント欄曰く末永いお付き合いになるとの事

末永くお幸せに……(幸せじゃない)

王国の末路

レエブン公『魔導王陛下、ご命令に従い参りました!』

レエブン公たち有能貴族、王都へ帰還

王都は文字通り瓦礫の山

不自然に残され、破壊を際立たせる王城で謁見

ラナーが回収を促した王笏と王冠、旗は瓦礫を積んだ頂上に鎮座していました

瓦礫の国を象徴するモニュメントか

瓦礫のモニュメント

王は冠を「征服者が欲しがるだろう」と考えた

対し魔導王、こんなものは要らない
とも物語る象徴か

王冠と王笏に象徴される「王国」自体、ナザリックには不要だという象徴?

征服者でなく破壊者だったのだと

魔導王『レエブン…、だったな。よく来た』

まるで4期10話、裏切り者たちに接した時のように不満げな応対

実際レエブン達は裏切り者なのも一因?

レエブン公は2期、3期活躍の有能貴族

息子を溺愛。息子の為に野心を捨て王に尽くし、同じ理由から魔導王に鞍替え

経歴だけ考えると、鞍替えしまくりですが
王国屈指に有能な人ですね

2期10話曰くラナーの異才に気付き、惚れこんでいた程

王国が魔導国侵攻に気付けなかったのも

彼が情報操作に協力した為とか

魔導王『我が…、魔導国軍は』

『残りの王国貴族の領地を滅ぼし

 その後、帰還する……

 お前たちは自領をそのまま管理せよ

 将来的に転封して貰うかもしれないが、現状のところは考えていない……』

『だったな? アルベド』

重要なところはちゃんと確認する王様の鑑

要は王国全土を滅ぼすという事

なのでいずれ転封、別の国に領地を与え移り住んでもらうかもしれないと

王都だけでなく、王国全土を焼き払い
無人に変える鏖殺戦

だから王国の象徴、王冠も王笏もいらないのか

歴史を継ぐ気などハナからない!!

And The End Begings

魔導王アインズ・ウール・ゴウン『さて……』

『これで王国は完全に滅びる訳だが……

 レエブン

 一つだけ聞きたい』

略『これで私に逆らう愚かさが

 多くの者達に知れ渡るかなあ…?』

レエブン公『はい

 偉大なる魔導王陛下に逆らう事の愚かさを

 未来永劫!

 多くの者が間違いなく知る事になるでしょう!

魔導王『そうか…』

『それはやった甲斐があるというもの

 私はかなり満足しているよ……』

■書き文字

 And The End Begings

※"そして終わりの始まり"の意味

かつて廃墟に君臨しても無意味と説いた王

まさに廃墟に君臨して

冒頭クライムが言った通り「どうしてこうなった」な幕切れか

空はどこまでも奇麗に晴れ渡るものの

心がどんよりする幕切れ…!!

今期むしろ各国と友好を決意してスタート

結果的に正反対に転がったのがアインズ様的

無論友好関係もたくさん築けました

また4期3話の法国の会話通り、王国に将来がなかったのも確か

とはいえ、愛すべき人が沢山いた国を
あれよあれよと瓦礫へ

天才ラナーが知略で本懐を果たす一方、凡俗アインズ様は本懐と程遠い着地点

やはりラナー様はスゴい

今回演じた通り「死の支配者」

絶対的支配者として悲劇を起こしているものの

その実態は凡人であり喜劇

良い意味で強烈な温度差が面白い

悲劇尽くしで、面白がるにはちょっと抵抗も感じてしまいます

思うよういかないのが面白い!!

ぷれぷれぷれあですⅣ 13話 The Supreme Being

アインズ様『で? どうだった?』

最後はアインズ様と副料理長による反省会

ぷれぷれぷれあです(CV日野聡)

声の圧!!

副料理長『さすがはプレアデスですね』
『皆さんちゃんとお仕事をこなして頂けましたよ』

アインズ様『本当に

 本当にそうだったか?』

モモンガ『(ってとりあえず言ってみたけど……)』

まあ大丈夫だろうと至高の楽観視

やっぱりこのモモンガボイスが癖になります

最終回では、ずっと魔導王だったので
モモンガが聞けて嬉しい

温度差だけで笑える!!

副料理長『さすがはアインズ様…!!』
アイズ様『えっ?』

めちゃくちゃ愚痴が始まり困惑するアインズ様

適当に話を振る才能は天才的!!

副料理長は、別に大きなトラブルは起こらなかったと前置き

曰く彼女達はとても自由だった

ガンダムでいえばフリーダム

アインズ様『ほう…、自由に?』

副料理長『ええ……

 いつもの粛々とした雰囲気ではなく、自由に……』

略『親しみやすいという点に於いては

 アインズ様の仰られる「他種族とのスムーズなコミュニケーションの体現」は可能かと』

当初の計画は達成できたので収穫

今後魔導国は、ドワーフやら竜やらクアゴアやら毛が抜けた皇帝やら武王やらが来訪予定

種族とのコミュ力は不可欠

不可欠ですがホントに今回ので大丈夫なのか?

また皇帝の毛が抜けない?

アインズ様『皆まで言うな!』

略『この雰囲気は、お前の創造主であるブループラネットさんが

 独りや少人数でゆっくりする場があると良い

 という想いで作った癒しの場だ…』

『ここの空気は副料理長、お前にしか生み出せない……』

前回前々回と、デミやセバスが話した通り

賑やかなのはコリゴリだよ!!

にしても悪のデミと善のセバス、対極の二人が同じ趣味というのも因果ですね

また、ブループラネットさんといえば
1期1話「星空」の創造者

空間制作が好きな人だったのか

副料理長『アインズ様!

『偉大なる御方!!

 私! 不肖ではありますが

 これからもこのバーをナザリック地下大墳墓の寄る辺として研鑽して参ります!』

アインズ様『ふふ…、胞子がテーブルに落ちてるぞ』

何か転がったと思ったらシュールな指摘

副料理長はキノコだから、興奮するとつい胞子をまき散らしちゃうんだ!!

つまり産卵と同じ行為ですね!!

まあいやらしい!!

エクレア・エクレール・エイクレアー『任せ給え!!』
『この完璧な拭きっぷり!!』

相変わらず掃除となると光るものがありますね

さすが稲妻の名を持つ勇者王

遂に魔導王と勇者王、ナザリック新旧の王者が対面

最終回らしいイベントだ!!

アインズ様『お前も今回は色々協力してくれたようだな?』

『ペストーニャから聞いたぞ

 よくやった』

エクレア『アインズ様……!!

 それはナザリック地下大墳墓をお譲りいただけるという事!?』

アインズ様&副料理長『『違う』』

最後にして最高のツッコミだった!!

モモンガにとってエクレアの叛意は、"友達"が残した設定

彼も愛しい子供なんですね

でも譲るかは話が別だ!!

エクレア・エクレール・エイクレアー『これは私からのカクテルですっ』
お骨様『飲めないけどな!』

ツッコミが冴える最終回だった!!

そうです飲めないんですよね

前期ちょうど骨のくせに、飲食満喫する「骸骨騎士様、只今異世界へ」があったので忘れがちでした

最後までバーらしいもてなしをするエクレア

見事なもてなしでしたわ

飲めないけどな!!

次は省略されたエピソードを劇場化

ドワーフ編直後の8話冒頭、聖王国がうんたら事件が劇場アニメ化

8話以降、魔導国は聖王国と友好

聖王国に、物資を運ぼうとして奪われたのが
王国侵攻の要因となりました

曰く2期で暴れた悪魔ヤルダバオトと、正義の魔導国がぶつかる胸熱エピソード!!

なおヤルダバオトの正体はデミウルゴス

つまり壮大な八百長再び案件

とまれアニメ5期があるとしても劇場版を見なくても大丈夫

もちろん面白いから見てね!

という構成か

さよならブレイン、さよなら王国

https://twitter.com/over_lord_anime/status/1574957071107117057

作中長らく舞台だった王国が瓦解

瓦解と言うか瓦礫に

なんとも寂しいですね、全てラナー様の計算通りですが

身分違いな騎士とお姫様が結ばれた話

なんとロマンチック

ロマンチック…、だったのか?

病んだ顔がとても美人

黒いディズニープリンセスでした

オーバーロードIV 4期 12話 感想[ガゼフを越えて]ブレインvsコキュートス!! ネタバレ

オーバーロードⅣ 感想 2022年7月

オーバーロードIV 第2話「リ・エスティーゼ王国」
オーバーロードIV 第3話「バハルス帝国」
オーバーロードIV 第4話「謀略の統治者」
オーバーロードIV 第5話「ドワーフの国を求めて」
オーバーロードIV 第6話「迫りくる危機」
オーバーロードIV 第7話「霜の竜王」
オーバーロードIV 第8話「計算外の一手」
オーバーロードIV 第9話「滅亡への始まり」
オーバーロードIV 第10話「最後の王」
オーバーロードIV 第11話「張り巡らされた罠」
オーバーロードIV 第12話「王都侵攻」
オーバーロードIV 第13話「滅国の魔女【最終回】」