夜のクラゲは泳げない 第12話 感想【最終回】私たちは大好きだから!! ネタバレ

夜のクラゲは泳げない 第12話「JELEE【最終回】」感想

公式あらすじより引用

まひるの交渉の末に、宮下パークで行われるサンドーのイベントにゲスト参加することになった「JELEE」。
花音は出演を決意するも、気持ちはまだ揺れ動いていた。
めいとキウイに背中を押され、何のために歌うのか答えが出ていないながらもステージに上がる。

dアニメストア(同Amazon支店)など毎週土曜25時配信

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約束の行方、JELEE・サンドーコラボ大晦日ライブの結末は

夜のクラゲは泳げない 最終回 感想

四人を始め青春模様を描いた本作

青春だけに最終回は「卒業」

卒業しても一緒だと描くのが快い

メロも母も"ファン"も、敵だと思ってたものは思ったよりも花音の味方だった最終回!!

ファンを怖がるあまり、彼らの顔を見る事が出来なかった花音

実際ヤジとばしてた人もいたんでしょう

でも顔を上げてみたら

そこにいたのは笑顔のファンばかりだった!!

それも傘を持ったJELEEファン揃い

暗から明の一変が素晴らしかった!!

花音と母、確執の結末

フタを開ければただの仕事の鬼、口が悪くて夢に一生懸命なだけの人だったか

まひるとめっちゃ気が合ってた!!

花音が悪い意味で言ったように

良い意味で母子そっくりだったんでしょうね

その母も花音を認めてくれたし

母からようやく「卒業」できたのか

雪音『卒業おめでとう』

きっと学校だけでなく、雪音わたしの呪縛からの卒業おめでとうって祝福でしたね

実際道具扱いしてたのは事実も

当時、居場所も歌う理由もなかった花音の居場所になっていたのも事実で

花音の歌声、魅力を引き出し「居場所」を作ったのも事実

不器用なオッカサンでしたわ

花音が歌う理由は

ライブでは土壇場で詰まる

雪音でもまひるでもなく、二人を含めたみんなの為に歌うとでっかい結論へ!!

第一話では憎くて見返す為に歌ってた

そんな"敵"もひっくるめ全部!!

皆を笑顔にするために歌う、“ファンサの権化"な花音らしい結論でしたわ

そこはずっと一貫してましたものね

ED演出がまた素敵

オープニングで皆が次々映る場面を、"皆がこっちに手を振る"場面に変更

繋がってるのが素敵というか

雪音Pが笑顔で手を振ってるだけで笑えるのがズルい!!

OPで「絵を見てた人」は

オープニングで絵を見てた人も登場

九話の花音の父か!!

彼がJELEEの名を見て笑ったのは、今の花音を知ってるからって事ですかね

それも思えば「青い傘」を持ってた

きっとJELEEのファンだった

そういう演出だったのか

夜のクラゲは泳げないけれど

まひるが街を、皆が好きだと締めくくって幕

第一話は好きなものを好きと言えなかった

第一話ラストでようやく言えた

そのまひるが好きだと公言するのがいい着地点

他人と違っていても苦しくてもそれでも

皆の「好き」が広がっていく様が素敵な物語でしたわ

冒頭 まひるの決闘

雪音『……そこに美学はある?

JELEE参加へ、雪音がこだわったのはその一点

コラボに美学があるか

ネットも馬鹿じゃない、カネやバズ狙いだったらすぐ炎上してしまうだろうと

左右するのは美学があるか否か

抽象的ではありますが

確かにと思わせるこだわりでした

まひる『私って、恩は返したいタイプなんですっ』

まひるは恩返しがしたい

九話で花音に「絵が描けるのは、私のおかげだろ(意訳)」と言い切られたのを受けてでしょうか

あの時はそんな風に思ってたんだと返したも

その通りだとも思ったんですかね

まひる自身も前にそう言ってましたし

JELEE側もコラボを承諾

キウイ『それじゃ、グッバイ世界♪

サンドーとJELEEのコラボは例によって邪推、悪意をもって報道されたようです

しかし当のノクス=キウイが笑い飛ばす場面も

また際しキウイは笑顔

前は配信では笑顔も、切った途端グッタリとなっていましたが

終始笑顔なことに変化を感じますね

大晦日 サンドー・JELEEコラボ!!

例によってアッという間に当日!!

まひるは雪音とすっかり意気投合

仲良しじゃん!!

実際よく鍛えられました

雪音Pに臆さず企画を提出したり、また何より娘の花音との関係もあってか

雪音Pがめっちゃ楽しそうなのが意外でした

花音と接してた頃と大違い

サンフラワードールズ ライブ

なんとクオリティの高いライブ!!

作画体力が心配になるレベル

本作ずっと好作画、アクションをやりつつ完走したのも大きな魅力でした

以前、多田くんは恋をしないなど作画がやや難だった事がありましたし

来期で推しの子 2期という大きな負担もある

この時期にやり切ったのもスゴい

しかし花音、歌えず

観客が怖くて出られない

正体を晒した上で歌う恐怖に耐えられなかった

陰口、罵声に耐えられなかった

思えば第一話で顔を隠していたり、リアルライブの怖さが拭えていなかった

一時はかなり回復していた

雪音P絡みで悪化

何より正体を晒された訳ですものね……

まひるの出番かと思われたも

まひるはかなり離れた場所

彼女は届かない、と視聴者にも感じ取れる演出

めいは前にやりましたし

では誰が?

メロ『ののかー!!』

花音『……!?

メロ『ちゃんと前見ろ、馬鹿!!

メロといえば馬鹿!!

まさかここでメロが飛び出してくるとは

一番恨んでいた子が!!

つい最近、自分も花音も雪音の養分だと言い切ったメロ

もう妬みでなく同病相憐れむ

そして花音の為に尽くす「花音の仲間たち」を見て来た

それらが彼女を変えたのか

渋谷の水族館

回想・まひる『かのちゃん、つくってよ! 渋谷に大きい水族館を!!』

まひる『かのちゃーん!!

そして上げた目には、クラゲが映っていた

クラゲのプロジェクションマッピング!?

まひるが「約束」を果たしたのか

大晦日ライブ云々以前に、ほぼ冗談でした約束をまひる「が」叶えてくれた

雪音Pとのコラボはこれを狙ったのか!!

花音は「ファンの顔」を見た

それまで陰口しか聞こえなかった

悪意しか感じなかったも

ちゃんと見つめたら、そこにはちゃんと「ファン」がいたのが素敵でした

ちゃんと相手の顔を見る

当たり前だけど本当に大切なこと

たぶん雪音、メロも含めて

ファンも皆も、花音視点で敵だったけれど

解像度を変えれば敵じゃない

解かり合っていくんですね

めい『お金ってすごいですね……!?』

際し花音もCG化

CCは収益ぜんぶ、どうも30万円ほど突っ込んで特急で作ってもらったそうな

登場時「お金」で推しにきためいが驚くのが面白い

あの時は無我夢中だったも

これが金の使い方というもんやで!!

キウイ『さあ…、ここからだぞ!!

そしてキウイが仕掛けた青い傘運動!!

以前頓挫した計画再び!!

まるで海のよう、渋谷を「水族館」に変える素晴らしい演出でした

そして実際、多くが傘を持ってきてた

みなJELEEを待っていた

ちゃんとファンが来ているんだと感じさせるのが素敵でしたわ

悪意より善意の方が多かった!!

花音『♪ 明日のキミに聞こえるように……♪』

とまれ花音のライブは成功

直後彼女が見たのは、母とまひるが並んで立っていた場所でした

果たしてどちらを見たのか

まひるの方なのでしょうと思うけれども

雪音も多少想ったのかね

花音『かのちゃーん!!

その後、駆けつけたまひるとイチャイチャして幕

まあ大衆の面前で!!

際し花音は上りエスカレーターに乗り

まひるが下りに乗るアクシデントも

なにやってんだと思うものの

いつも衝動任せ、だからこそすれ違ったりもしたわけですし

二人らしいうっかりでしたわ

まひる&花音『『約束!守ったよ!!』』

まさか「敵」の力を借りて成し遂げるとは

話を聞いた第8話から快い一転

また第一話、二人が初めて会話したのはエスカレーターでした

最終回もエスカレーター!!

今度はキウイ達も一緒

原点回帰も感じますね

いいですよねバケットホイールエクスカベーター

めい『私は何もしてないです!!』

仮想ライブ再びの仕掛け人はキウイ

力強く言い切るめいちゃんかわいい

勢いが大事なんだな!!

花音が歌う理由

花音『山ノ内花音が歌う理由っ

『私、皆が前を向く理由になりたい!!

『応援してくれる皆の、……ううん、それだけじゃない。"自分の好きが解からない人"も、毎日がしんどくてこの世界が大っ嫌いな人も

『それに、昔わたしをバカにした人だって!!

 みーんな!!

『嬉しい!楽しい!最高だ!って……、次のライブまで生きる意味が出来た!! JELEEの夢を一緒に追いかけたい

 って思って貰いたいの!!

『皆の毎日を、キラキラに輝かせたいんだ!

『その為に、歌いたい!!

以前は雪音の為、まひるの

でも“敵"までひっくるめた大きなものに

でっかくなりやがって……

前を向けなかった花音ならではの夢か

まひる曰くファンサービス

第二話以来、ファンサービス精神の強さが描かれてきた花音ならではの着地点でしたわ

ブレない気持ちが目的となった!!

スタッフロール

キウイはノクス、めいは木村

まひるはヨル/まひる

第一話で、自分だと認められずペンネームを消してしまったことからの前進

正直実名は危ういと思うも

幼い頃はヨルが自分だと言えなかった

あの頃からの前進ね!!

雪音『あの子はもう"橘ののか"を卒業した』

『だったら、本当の名前を使うのはプロデューサーとして、当然の事でしょ?

最後は「早川」花音の名が流れて幕

滂沱の花音

彼女が父の性を名乗ったのは、母を捨てる意味を込めてでした

でもメロ曰く、内心では母に認めてもらいたがっていた

また早川の名で呼ばれたかったのか

何よりののかの"芸名"でなく、早川花音と"本名"で呼んで欲しかった

デビュー以来ずっと願っていたこと

それが今、叶ったのか

九話からの着地点だったんでしょうね

同時接続は五万人

花音『……ま、何かって言ったら……、"親孝行"、かな?

帰り道、笑い出した花音に困惑する三人

きが くるったか!!

でなく同時接続五万人達成

雪音の夢、ドーム満杯ライブと同じ数字を獲得した事への喜びか

こればかりはまひるたちにも解らない

母子の絆でしたわ

それからのキウイと小春

キウイ『いいっすね~、Vの新衣装みたいで♪

キウイ、勇気を出して小春にリアルで会おうと誘ったものの

小春は整形の術後回復ダウンタイム期間中

彼女はキウイを外慣れさせてくれる人

そして姿は好きに変えていい象徴か

正直、整形はリスクもあるし私は苦手ですけれども

自分を好きになる為の投資

それは前向きなものでもあるんでしょうね

31歳アイドル『私、32歳になりましたー♪』

元気そうで何よりだよ多様性の権化!!

めいにとっても推し活対象として大活躍

ありがとう推し!!

とてもアイカツですね!!

光月佳歩『歌ってみたのマイクってどんなの使えばいいの!?』

妹ちゃんは歌い手を目指すとの事

姉を見てやってみたいと思ったか

やりたい背を押す

いい連鎖でしたわ

皆の卒業式

キウイ『お前らの事をフツーじゃないとか、変だとか言ってくる奴も

 これからたくさんいるだろう……

 けどな?

『竜ケ崎ノクスだけは!! 絶対にお前らの味方だぜー!!

花音がメロと友達になっていたり

めいが前と逆、推されて約束する側になったり

特にキウイの言葉は、第一話でのまひると直結する「ヒーロー」でした

だからまひるは憧れてたんでしょうね

好きなものを好きだと言いたい

変と言われたら辛い

気持ちに寄りそう子だった!!

雪音『卒業おめでとう、花音……』

同じくどうも車で送りに来た

しかし断り、独り行く花音

昔の母にべったりだった彼女とは違う

本当大きくなりましたわ

ついでに姉と母も和解

\なんかしれっと和解してるー/

最後は"渋谷の絵"

一日が25時間じゃ足りないという花音
まひる『うん…、絶対足りない』

『けどね、花音ちゃん? そういう時どうすればいいか私、知ってるよ?

『明日も明後日もずーっと一緒にいればいいの! 簡単でしょ?

絵をJELEEみんなで上書きして

ヨルの絵からJELEEの絵になった!!

ペンキまみれ!!

これもまた「青春」でしたわ

おそらく配信用でなく、きっとただ思い出話として撮影するまひるたち

これがまひるたちが大好きな『今』

今を続けて行こうという最終回か

ED曲まで回収してた!!

「青春」の物語だっただけに

最後は卒業式

そして卒業しても、これからも繋がっていくよという幕引きが温かい最終回

〆はまるで朝焼けのようでしたが

どっこい夜なのが本作らしい

♪光の差し込む方へ行くんだ

オープニング歌詞の〆は光へ

普通は太陽とかですが

それが夜の町の光なのが「変」だけど、それが好きなんだ文句あっかってね!!

映像と歌詞が本作らしく合ってましたわ

渋谷へ駆けていく四人

まひる『皆と街で過ごすのが好き…………

『いつもの三人とにぎやかな街をクラゲみたいにフワフワ~って漂ってると……

 どんな時でも

 楽しい気持ちでいられるから

『カラフルなネオンなんてなくても

『私たちは私たちの色を、選んでいけるから

略『……海月ヨルのクラゲは泳げない、だって水族館のおじさんもそう言ってたし

『そんなクラゲが輝く姿を、私は描きたいのだ!

『だって…、私は……、そんなクラゲの事が

『いつもは流されがちで、きっと本気を出したら自分でキラキラ輝ける

 そんな可愛いクラゲたちの事がっ

『心の底から、大好きだからっ

もうネオン=他人の光で、輝こうとなんてしなくてもいい

泳げなくてもいい

輝ける皆が好きだと

まひるは「自分」を含めないんですね

第一話のまひるは、自分がなにかになりたいともがいていたけれども

もっと大切なものを見つけた

けどもっと言えば、四人はきっと互いにそう思っているから

三人もまひるが自力で輝けると思っているから

互いに照らし合って輝いていける

そんな幸せを感じるモノローグでした

最後の最後まで青春だった!!

動画工房オリジナルアニメ

青臭いまでに青春

青春だものね!!

また雪音やメロ、どす黒い気持ちの先でちゃんと笑顔で終われるのが快い幕引きでした

山あり谷ありで楽しい物語だった!!

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夜のクラゲは泳げない 第1話 感想[流されたって泳ぎ出せ!!]動画工房オリジナルアニメ ネタバレ

夜のクラゲは泳げない 感想

夜のクラゲは泳げない 第1話「夜のクラゲ」
夜のクラゲは泳げない 第2話「めいの推しごと」
夜のクラゲは泳げない 第3話「渡瀬キウイ」
夜のクラゲは泳げない 第4話「両A面」
夜のクラゲは泳げない 第5話「コメント欄」
夜のクラゲは泳げない 第6話「31(サーティワン)」
夜のクラゲは泳げない 第7話「夜明け」
夜のクラゲは泳げない 第8話「カソウライブ」
夜のクラゲは泳げない 第9話「現実見ろ」
夜のクラゲは泳げない 第10話「推される側」
夜のクラゲは泳げない 第11話「好きなもの」
夜のクラゲは泳げない 第12話「JELEE【最終回】」