ゴールデンカムイ 4期 第13話 感想【最終回】カムイは消させない 49話

前回感想はこちら

ゴールデンカムイ 第49話「消えたカムイ【最終回】」感想 4期13話

公式あらすじより引用

引き続き殺人犯を追う宇佐美は、捜査のための自慰行為にふけっていた。呆れた菊田が尾形を引き合いに出すと、怒った宇佐美は彼との過去を語り始める。父の愛を確かめるため弟・勇作を手に掛けた尾形だが、父は彼のことを見向きもしなかった。杉元との戦いで重傷を負い入院中だった尾形は、そのことを嘲笑した宇佐美を殴打して脱走したのだ。苦々しい記憶を振り返りながら、宇佐美は自分たちの前に尾形が再び現れると確信する……。

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尾形、杉本、アシㇼパの戦う理由。アニメ最終章制作決定!!

ゴールデンカムイ 4期 第49話 最終回 感想 ネタバレ

杉元は幼馴染を治す為に金塊が欲しい

でも、その人と暮らす為じゃないんだと共有

納得するまで相棒だとも約束

アシㇼパ、安堵と決意の最終回だ!!

サブタイは消えゆく自然、文化そのものか

消えたカムイ

豊かな森も反対から見れば悲惨

見せかけの豊かさも、一皮むけば破滅の手前なんだという示唆が重い

自然、そして自然をカムイと呼ぶ文化

どちらが消えても「カムイ」は消えてしまう

自然と文化の大切さか

アシㇼパ、戦う動機が深まる回ですね

アニメ制作続行決定!!

宇佐美も精子探偵続行だったッ!!

ひたすらいいヤツだった脱獄王白石

杉元達の窮地に、利害ほっぽりだして探してくれた白石いい奴!

普段のクズさがいいギャップ

それを解ってる杉元たちもいい相棒ですわ

脱糞王とか言ってるくせにー

ウィルクはアイヌを殺したか?

アシㇼパは父は殺してないと再確信

父の遺品、アイヌの団結を願う金貨が発見

最期までアイヌを救おうとしてたんですね

ならアイヌを殺すはずない

なのに殺されていた

物語初期の謎ですが、未だ付きまといますね

続・精子探偵宇佐美、尾形との回想

尾形の弟殺しに関わっていたと判明

嫌なエコーチェンバーだった!!

尾形は自分はまともだと思いたい

そこで、マトモって何だろう?と「宇佐美に」確認をとっていたんですね

一番マトモじゃない奴じゃん!?

尾形不憫…!!

そのせいで殺された勇作殿も不憫…!!

鶴見中尉も不憫…!!

鶴見中尉、部下を駒と思ってないのは本当なんだと思います

演技もあるけど部下想いなのも本当

でも宇佐美と話してると…

鶴見中尉、結構あの会話で傷付いたんじゃないでしょうか?

宇佐美と絡むとみんな傷付きますね

きたねえ刃だぜ

最終回の癒しだったのは

間違いなく鯉登&月島コンビ

仲良しか!!

今期、あわや殺し合いになる寸前に幾度も陥った鯉登少尉と月島軍曹

綱渡りってレベルじゃなかった

鯉登少尉ホントすげえ

久々に子供っぽい姿に和みました

ソフィアが殺気放ってました

あんな鯉登たちも「仇」だとは因果

アニメ最終章制作決定!!

といっても原作の尺、残り連続2クールどころじゃない気がするんですが

劇場版エンドって可能性も?

ともあれめでたいッ!!

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ゴールデン道画劇場#46「メンコ編」

良かった…、鯉登少尉殿が平常運転に戻られて安心したッ!!

絵、上手いな少尉殿!?

冒頭 アイヌと森

アシㇼパ『カリンパニ

『エゾヤマザクラの花が咲いたら

 鹿の毛が生え変わって

 肉も美味しくなる知らせだと言われている

杉元『そいつはいいお知らせだねえっ

前回、海賊房太郎と組んだ杉元一行

ひとまず二人で森を散策中

良い意味で昔の人らしい話ですね

木々の変化で旬を知る

とても美味しそうだねえ

杉元『狩りの道具に、欠かせない木なんだなあ』

ただ美味しいお知らせだけじゃない

桜は樹皮が糸のようになるらしい

他にも杓子の木など

様々な自然の恵みが、アイヌの生活に活かされているんだという話なんですね

素人目にはただの森

ですが、玄人には生活必需品なんだと

なんて気前のいい森だい

杉元『そいつは大事な木だわ』

事細かに教えるアシㇼパと

いちいち感嘆する杉元

アシㇼパも教えがいのある相棒を持って幸せね

第三期は樺太で別行動だった二人

この空気感が懐かしい

Aパート 続・精子探偵

菊田特務曹長『ほどほどにしろ、チンポに火が付くぜ

菊田は諫めるもシゴく事を止めない宇佐美

結局ほかに捜査方法がない

宇佐美は、犯人の心理と自慰を的確に再現する事で行動のトレースを試みています

他の手掛かりはチンポの痣

そして犯人の顔だけ

人口の多い札幌では難しいですね

脱がして回るのも難しい

宇佐美『黙ってろですよッ!!』

今回も菊田に塩対応の宇佐美

サッポロ一番塩対応

鶴見中尉は、何故この二人を組ませたのか

菊田の正体に気付いているのか?

敢えて泳がす狙い?

菊田『第七師団じゃ尾形も相当おかしな野郎だったが…』

宇佐美『あんな奴と一緒にしないでくださいよ!!

きっと尾形もそう言いたい

どうも尾形が嫌いらしい

まあ読者ならともかく

劇中で尾形を好きって人は少ないでしょうけれども

尾形、弟殺しもう一つの顛末 

宇佐美『覚えてます? 花沢勇作少尉殿のこと!!』

略『コンニャロ!!

以前、尾形目線で語られた彼の腹違いの弟

というかこっち向かないで!?

捜査が捗ってない為か妙にイライラしてますね

イライラシコシコしています

宇佐美『……こんな事がありました……』

尾形が杉元と初めて戦った直後

入院中、弟の名を呼んだと

まあ連載初期!!

宇佐美も、まだいたずら書き(刺青)されていません

二人とも今と別人ですね

宇佐美『あいつ! うわごとで殺した弟の名前を…♪』

菊田『尾形が、花沢少尉殿を?

殺したと知られちゃった!!

仲良さそうだったのに?と疑問を持つ菊田

宇佐美が変な情報漏らしちゃった!!

精子以外まで漏らしちゃった!!

しかし宇佐美、菊田が中央のスパイだと気付いているんでしょうか?

気付いた上でかく乱の為に話してるのか?

それとも自慰ゆえに…?

やっぱり俺はおかしくないな

回想・日露戦争 旅順攻囲戦

宇佐美『あんなの親の七光りでしょ…?

尾形『やっぱそうだよな…

勇作は師団長の息子

当時、鶴見中尉は勇作暗殺を計画

計画し中断

当初、勇作を殺せば「父は愛人の子の尾形を愛するようになる」と踏んでの暗殺計画でした

そうすれば鶴見は師団長を操れる

これまた愛の作戦なんですな

尾形『化けの皮を剥がせば鶴見中尉も気が変わる』

『一皮むけばみんな同じだ……

鶴見は勇作を利用する方針に転換

勇作は皆に好かれてるからだと

ですが尾形は、その化けの皮を剥がし「アイツも俺と一緒だ」と思いたかったと

宇佐美とは鶴見繋がりだったんですね

ツルミフレンドだったのか

尾形『誰だって罪を犯し得るんだ』

『そいつらを殺したって、罪悪感なんてわかないだろ?

宇佐美『わかないねェ

尾形は人を殺し、罪悪感のない自分はおかしいのか?と悩んでいました

母の為、母を殺したからです

母は気が狂ったから

自分を見なかったから

母は師団長の事だけ思い、子の尾形を愛しませんでした

そこに苦しんだのは"まとも"なんですが…

尾形の想いって複雑

尾形『やっぱり俺はおかしくないな…』

尾形視点は自問自答

ですが実は、宇佐美が相槌を打っていたと判明

尾形どんだけどうでも良かったの?

宇佐美は背景なの?

現在・宇佐美『残念ながら勇作殿の化けの皮は剥がせなかった!』

イキイキシコシコと語る宇佐美

人の不幸は白い蜜の味

嫌いな奴ならなおさらですね!

尾形が父を殺した理由

回想・尾形『参ったな…、やっぱり俺はおかしいのか?』

『愛のない妾の子だから?

『いや…、待てよ?

 実は俺も父上から愛されていたとすれば…?

 その場合、俺と勇作殿の違いは

 何もないって事だよな?

『清い人間でもなんでもなくて…

『あいつだって人を殺して罪悪感なく生きられる素質があるというコトだよな…?

略・宇佐美『そうだね?

「エコーチェンバー」とは、ソーシャルメディアを利用する際、自分と似た興味関心をもつユーザーをフォローする結果、意見をSNSで発信すると自分と似た意見が返ってくるという状況を、閉じた小部屋で音が反響する物理現象にたとえたものである

総務省公式サイトより引用

最悪のエコーチェンバー

尾形は、父の愛を確かめるべく勇作殺害を決意

宇佐美が同意し後押し

おかしな奴に「まともか」を聞いてしまった

それが尾形の不幸というべきか

似た者同士で話してしまった

逆に、生き方が違い過ぎる勇作と共に過ごした時間は貴重だったのでしょうね

アシㇼパとの時間も同じ事か

もっとも尾形は「まとも」

宇佐美は人殺しに一切のためらいがない

まともかどうかなんて考えない

それからすれば、尾形は二千倍まともですわ

現在・宇佐美『果たして花沢閣下は』

『一度捨てた百之助への愛に目覚めるのか…? 結果は!

『花沢閣下は見向きもしなかった!!

『あいつ!! 勇作殿が清いまま死んだからモヤモヤしてるんです!!

結局、自分と勇作は違う事だけが確定した

勇作を“汚す"事が出来なかった

もし殺さなければ、勇作を汚す事も出来たんでしょうに

早まってしまったんですね

宇佐美『ヒヒィン……』

早漏だったんでしょうか

そのまましんなりと果てる宇佐美

付き合ってられない菊田

スパイも大変である

でもおかげで、花沢中将&息子殺しや尾形の心情という情報を聞けた

自慰にも付き合ってみるものですわ

自慰のレコンギスタ

尾形百之助、不満の理由

回想・尾形入院時代

宇佐美『鶴見中尉殿の何が不満だ~!!

尾形が造反組を煽っていたと責める宇佐美

頭いいんですよね

考え方がおかしいだけで

なんてセクシーなイキ顔しやがる…

回想・花沢中将殺しの直後

鶴見中尉『失った軍神を貴様の中に見るはずだ…、よくやったぞ尾形百之助……

鶴見中尉は尾形の権威化を図りました

邪魔な花沢中将を殺害

そのカリスマを「自分の部下」である尾形に引き継がせようとした

もっとも尾形にその気はなかったんですが

鶴見中尉をも躍らせた怖い男

鶴見中尉の離席後

宇佐美『お前…、第七師団長になるのが目的で花沢閣下殺しを引き受けたの?

尾形『いや…、最期に色々話したかったから

宇佐美『師団での力が強まれば

『鶴見中尉殿が愛してくれると期待してたんじゃないだろうな?

宇佐美の嫉妬に晒される尾形

気の毒

人は自分の価値観で、相手の考え方を図るのが普通ですものね

宇佐美は普通じゃないですものね

オガタフビン…!!

宇佐美『満鉄の事を調べてみろ~』

鶴見は、尾形の父が邪魔だっただけだぞ☆と念押しする宇佐美

いらん情報が!

こうして満鉄という情報が伝わってしまった

鶴見中尉痛恨の情報漏洩

部下の愛が重すぎたばっかりに…!!

ヘヴィだ…、ヘヴィすぎるぞ!!

回想・入院中の尾形

宇佐美『父上は愛してくれなくて!

 お父上を殺したのに、鶴見中尉殿は代わりに愛してくれなくて…!!

『誰もお前を愛してくれる人がいなくて

 ふてくされてッ!

たぶんある意味間違ってない

宇佐美鋭い

誤った推測から出た尾形の本音

尾形は誰かに愛されたい

その対象に、鶴見中尉も含んでいたのと思えば色々辻褄も合うんでしょうか?

好きな子にいじわるしちゃうタイプ…?

鶴見中尉の困惑

宇佐美『僕達は鶴見中尉殿の駒なんだぞ!』

宇佐美の理想は「駒」である事

鶴見中尉を尊敬するからこそ、理想を投影しているんですね

宇佐美は人の心がない

その理想も「人の心がない人」なのか

回想・月島軍曹を騙した直後

宇佐美『鶴見中尉殿、良かったですよ…、最高でした♪

鶴見中尉『何のことだ?

珍しく本気で困惑する鶴見中尉

良かったとは「月島を、皆の前で戦友だと呼んだ」事

おかげで兵士皆が鶴見中尉を尊敬した

見事な芝居だったと

逆にいえば、あれは芝居じゃなかったんですね

芝居もあれどほぼ本気だったと

宇佐美『僕も鶴見中尉殿から駒として使われたい…♪』

『あれって最高の使われ方じゃないですか♪

鶴見中尉『私は部下を駒だなどとは思ってない

かなり本気で否定した鶴見中尉

とりあわない宇佐美

宇佐美は駒、"使い捨ての弾丸"みたいになりたいんですね

空薬莢を蹴るのが象徴的でした

こんな風に使い捨てられるのが理想なのか

宇佐美『でも僕が鶴見中尉に"戦友だ"なんて言われたら…』

『吹きだしちゃうかも…♪

宇佐美は人の心がない

だから鶴見にも、人の心のない完璧な化け物である事を期待しているのでしょうね

彼も鶴見劇場のファン

推しが完璧であるのが望み

月島と同担解釈違いすぎてなかなかの地獄絵図

月島に知らせようぜ!

思うに鶴見中尉も傷付いてそう

傍から見た自分は、そんな血も涙もないクソ野郎なのだと聞かされた鶴見中尉

否定できないだけにキツい

宇佐美は本質的なところに鋭いのだと思います

解釈がおかしいだけで

宇佐美が一番信じたくない事

回想・再び病院

尾形『その陳腐な妄想に付き合うとすれば……

『宇佐美は駒でも……

『農民出身の一番安い駒だな……

コンプレックスを抉る尾形

躊躇なく抜剣する宇佐美

躊躇なくおまるでぶん殴って、病院から逃げ出してしまう尾形

尾形いっつも病院から逃げてんな!

当時のおまるは陶器

よくおかしな頭の骨が砕けなかったものです

宇佐美『そんなわけないよな……』

懐かしい顔に傷跡のある兵士に確認する宇佐美

自分が安い駒なわけがない

自分は駒がいい

駒がいいが、特別な駒でありたいんですね

その人間心理はすごくリアル

色々おかしいけどリアルだ…

現在・宇佐美『コンニャロ…、コンニャロ…!!』

『尾形百之助は必ずまた僕達の前に現れる!!

鶴見中尉殿を困らせにッ!!

宇佐美の発射音と、発砲音を被らせる演出!!

そのころ尾形はッ!!

彼が鴨撃ちをする姿に場面転換

宇佐美の股間と、尾形の銃が同時に火を噴いたのでしょうか

最期まで汚ねえ述懐だった…!!

不敗の牛山『おお~! 尾形が鴨獲ってきた!』

ちょうど晩酌の準備をしてたので大喜び

猫が獲物とってきた的な

なんか牛山って尾形に優しいですね

基本的にいい人ですし

いい人ですチンポ先生

土方『狙撃兵は完全復活した訳か…』

尾形『いいや……

『狙撃兵は人間を撃ってこそだ…

右目を失ったも狙撃兵として復調

天才がすぎる

この危険さ、まともじゃないのは確かなのでしょうけれども

やはり魅力的です尾形

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Bパート 白石の本音

海賊房太郎『よほど勝算があるって事じゃねえのか?

他方、白石とのんびり二人を待つ房太郎

異世界のんびり海賊

ですが前回と打って変わって剣呑

何故なら白石は、勝ち馬に乗るタイプだからか

勝算がないならすぐ逃げると知っている

なのに逃げないのは妙だと

房太郎『あのお嬢さん…、のっぺらぼうと同じ深い青い目をしているよな…?』

アシㇼパがのっぺらぼうの娘と気付く房太郎

さすが鋭い

それはあの「気味悪い顔」を、しっかり観察していた証でもあるんですね

前回も値踏みをしていたのか

アシㇼパにどんな価値があるのかを

房太郎『情報はなんでも共有しねえと命は張れねえだろ?』

信用しろとは言わない

けれど命を張るに足るだけの情報は共有しろ

大事なのはバランス

普通の人は、駒になりたいなんて思わないんですから

宇佐美は特殊なだけ

特殊性癖なだけ

白石『……俺だってそこまで信用されてるわけじゃねえよ…』

でも実は、白石も悩んでいたのか

白石も、アシㇼパが暗号の鍵を思い出したのだと「察して」いた

だから話してくれなくて傷付いていた

自分は信用されてない

実際、白石を信用しろってのは難しいですよね…

それを白石自身良く解ってる

房太郎『これを見ろよ白石』

略『その刻印、俺たちの刺青に似てないか?

支笏湖、沈んだ船で金貨を見つけた

まだら模様の金貨

つまりこれは、刺青を彫ったウイルクが手作りしたものという事か

何を考えてこんなものを作ったのか

消えたカムイ

森を散策する杉元たち

アシㇼパ『アッカムイだ!

杉元『まん丸頭でカワイイ!カワイイ!

アシㇼパ『捕まえて杉元の手袋にしようか!

杉元『イラナイ!イラナイ!

発想が狩人

アッカムイとはエゾモモンガ

モモンガ様!

曰く小森のカムイ、"人を助けるカムイ"だと

父の名「ホロケウカムイ」そう

ウイルクは、名前からして「人を助ける」側なんですね

アシㇼパの母はそう感じたのか

回想・父とアシㇼパ

ウイルク『あの辺は何に見える?

アシㇼパ『うーんと…、チンポみたい星!

アシㇼパさんチンポネタ好きだな!

ちんぽにゃ!!

父に星座について教わるアシㇼパ、アイヌも独自の星座を持っていたんですね

星座だからモザイクが要らないのか

アシㇼパ『ホロケウってどんなカムイ?』

ウイルク『……消えてしまったカムイだ

サブタイ回収

ホロケウとはエゾオオカミ

絶滅してしまったものを「消えたカムイ」と呼んだんですね

同じ名を持つウイルクも今は亡い

符号が切ない

杉元『……次の世代の子達も』

『ホロケウカムイがどんな姿か、見られるといいねっ

アシㇼパの相棒、レタㇻはホロケウカムイ

彼が増えればいいな

このまま消えるか、それとも保全・存続できるかはこれからの世代次第なんですね

現実には消えてしまったかもしれません

ですが他の文化・自然も同様に消えるか

それとも残していけるか

それは現代にも相通じる話か

もちろん、アイヌだけじゃなくて「自然・文化」全般に言える事なのでしょう

各地のお祭りなんかだってそうですし

金塊が見つかったらどうなる?

アシㇼパのモノローグ

『アチャの名前"ホロケウオシコニ"、これが暗号を解くカギで間違いない

『母がつけたアイヌの名前をわざわざ暗号に入れた

そんな父が、アイヌを殺し金塊を奪ったのか?

未だ疑問なままなんですね

状況証拠はそう

ですが父が死んだ事で、当人に真相を聞く事はできなくなった

本作のミステリー要素

宇佐美の性癖同様にミステリーだと

『(本当に金塊は見つかった方がいいんだろうか…?)』

金塊がウイルク、キロランケの運命を狂わせた

元々テロリストでレジスタンス

ですが金塊が見つからねば、北海道で心安らかに終わっていたかもしれない

再発見はまた誰かを狂わせるのでは?

と悩んでいるのか

『(いっその事、金塊は見つからないで……、このままずっと一緒に…)』

アシㇼパは杉元にも暗号鍵の事を隠してます

知れば杉元は独りで探そうとする

アシㇼパが傷付かないよう

黙っている事で彼は離れないし、"他陣営に対する弾除け"になるんですね

他陣営はアシㇼパだけは殺さない

自分は盾なんだと

アシㇼパ『杉元、お前はもし金塊を見つけられたらどうするんだ?』

『故郷に戻って、好きだった人と暮らすのか?

杉元は治療の為に金が必要

なら「その先は?」

奇しくもアシㇼパも、白石同様に不安なのか

みんな不安

鉄の結束のアシㇼパ杉元組さえそうなんだと

人間ってままならないものですね

杉元『!! あれなんだ!? 切り込みが…?』

気付くと周囲の木々に、切りこみが入ってた

直後木々が倒壊し巻き添えに

四方八方から倒れ、さすがの二人も脱出不能

敵の罠としか思えないやり口!

森一つ潰そうとは非道

と思ったら、これって当時の「北海道の日常」だったんですね

なんて物騒な日常回だ!

房太郎『これが北海道の伐採方法さ』

そうと知らぬ房太郎が解説

森の木々に切れ込みを入れれば、一本倒すだけで全部倒れる!

木々がぶつかるのを利用してるのか

昔の人って賢ぉい!!

白石『杉元ォ!? アシㇼパちゃーん!?

二人が巻き込まれたと察し大慌ての白石

白石いい奴ゥ!!

房太郎が平然としてるのと対照的

房太郎は、二人が森に入ったと知らなかっただけではあるんですが

そう聞いても特に動揺しなかったんですよね

こういうとこクール

杉元『気を確かに! 頑張って出るぞ!!』

幸い二人とも無事

さすがにこれで死んだら漫画史に残りそう

いつも綱渡りですね

日常がデンジャラスすぎる

鯉登と月島、そして

鯉登『キェェェ!? 東郷閣下がッ!?

月島『また東郷閣下、いただきですね

仲良くメンコしていた二人

すっかり関係が元通りになったみたいで何よりですわ

今期、何度も殺し合い寸前でしたし

とまれ「軍人メンコ」

なおメンコ自体は江戸時代からあったらしい

ですが明治時代に革命が

つまりボール紙と機械印刷の導入

頑丈でカッコイイメンコが大量生産できるようになった

時代だなァ~

それにメンコって面白いんですよね

なんだかんだ言って

この時代、大人もやっていたのかしら

鯉登『……知り合いか?』

略・ソフィア『(……今は抑えなくては)

とはソフィアとの邂逅

前期ラスト、二人がキロちゃんを殺したのを目撃しているんですものね

鉄の意志で殺意を抑えたソフィア

強い人だ……

でも殺意がだだ漏れだった…!!

杉元が金塊を見つけたら

杉元『……梅ちゃんって、人がいるんだ……

『俺は、梅ちゃんと一緒になるはずだったんだ

いい機会なので過去を話してくれる杉元

家族が結核で死に村を出た

消毒の為に家を焼きましたし、それで梅ちゃんとの結婚もお流れに

伝染病が人生を狂わせたんですね

房太郎と同様に

杉元『梅ちゃんは寅次と結婚したんだ』

寅次も幼馴染なので、好きな子の事も任せられると思ったんだと

その後衝突もしました

それはそれ

寅次の方も、いつか杉元が戻って来るんじゃとビクビクしていたんだそうです

でも梅ちゃんは寅次が好きだと明言

彼女もまた強い……

その人の目の治療にカネがいるんだと

寅次『俺が佐一を投げ飛ばしたって言ったら…、梅子は信じるかな…』

日露戦争、その寅次が杉元を救った

投げ飛ばして代わりに被弾

命をくれた

梅ちゃんはこういうところに惚れ抜いたんでしょうね

彼もまた強い人だった…

房太郎『そんなに必死に探すって事は』

『やっぱりあのお嬢ちゃんが「勝算」って事なのか?

略・白石『うっせーな!!

ンな事どうでもいいんだよ!!

ただ友達だから助けたい

白石いい奴…

房太郎も、部下の死に激昂するくらい「いい奴」ではあるんです

でも今はまだ他人事だからか

クールさが対照的

杉元『埋蔵金が見つかっても』

『アシㇼパさんがこの事件に納得できるまで、俺は相棒のままでいるから

アシㇼパ『(本当に聞きたかった答えは…)』

『(それじゃないんだけどな……)』

前回に続きアシㇼパさん切ない

杉元は今期、"相棒"としてアシㇼパさんとの関係を再定義しました

対等なパートナーだと

だから「目的達成」まで組むというのでしょう

でもアシㇼパさんはそうじゃない

ただ一緒にいたいと?

房太郎に煽られ気付いたんでしょうか

杉元『アイツなら、一所懸命俺たちを探してくれるさ』

略『アイツは俺との約束を守って

『樺太でずっとアシㇼパさんの傍にいてくれた……

『だから俺と同じように、おしえてもいいんじゃないかな?

 アシㇼパさんが暗号を解くカギを

 思い出したってことまでは……

白石を信じる杉元

白石の方は、信頼されてないと苦しんでいたも

樺太を経て本当の信頼を得たんですね

離れた事で信頼された

杉元不在、死んだと思われた状況ですら約束を守ってくれたから

結構信頼されてんじゃねえか…

アシㇼパ『本当はもっと早く教えても良かったけど…、教えそびれてしまったな』

実はアシㇼパも信頼していたと

依然金の亡者と呼ぶけれど

信頼できる金の亡者!!

矛盾しないのが白石って男なんだな!

アシㇼパ『! アッカムイが助けに来たっ』

頭の丸いカムイを白石になぞらえるアシㇼパ

あれは前振りだったのか

手袋にしようぜ!

白石『樺太でのことが無駄じゃなくて良かったよォ~』

ずきんちゃんのおかげで二人を発見

白石も話を聞いて信頼回復!!

良かったな白石!!

また良かったとは、きっと信頼だけの事じゃないのか

樺太の旅が役立った

樺太に行ったことで思い出せた

それは、キロランケのやったことが無駄じゃなかったって事なんでしょうね

良かったなキロちゃん

白石がこんなにも思っててくれるのもさ!!

ソフィもね!

白石『頭巾ちゃんが見てたァ!!』

彼の狙いは、アシㇼパを狙う尾形と戦う事

なので少し距離を置いてます

杉元曰く生餌

だから今回も見守っていたんですね

房太郎『オイ手を貸せッ!!

房太郎が林業の人に声をかけ救出

原因の人達!

彼らも確認はしたんでしょうが、部外者=杉元たちが入ってきてたのがそもそも計算外

いい人たちそうで良かった

アシㇼパがやるべき事は

森の反対側の風景

杉元『……ここにいたカムイは…、どこに行ってしまったんだろうな

ゴールデンカムイ 4期 第49話 最終回 感想 ネタバレ

あまりにショッキングな舞台裏

あんなに豊かに見えた森

でも反対側からみれば、滅びに瀕していたんですね

開拓とはこういうものだと

北海道開拓という歴史的な事業

それは自然にとって、手ひどい破壊でしかないのか

白石『森のこっち側はこんな有様だったのか』

人が増えれば「木材」が大量に必要になる

建材・燃料・紙、なんだって木材から出来ているんですものね

ただ現代ではその逆も起きているとの事

これは「悪い例」かもしれません

でも現代、国産木材の需要がガタ落ち

結果、山に「誰も手を入れず」生態系が崩れてしまったところがあるんだそうな

前は人がいるのが山にとって当たり前だった

人も自然の一部だと痛感しますね

アシㇼパ『裕福に暮らそうとするのは、誰にも責められないと思う…』

ゴールデンカムイ 4期 第49話 最終回 感想 ネタバレ

冒頭のようにアイヌも木材を使ってます

狩りだってする

否定しないのが賢いですね

自分達だって森から「搾取」をしてると

アシㇼパ『獲りすぎなければいいだけなんだ…』

問題はここまで根こそぎにする事

持続できるようにする事だと

顕著なのが山菜

山菜は根を残す、取り過ぎないのが大事

来年も増えるように制限しないと、トータルで損をする事になるんだと

あらゆる事に言える考え方なんですね

白石『房太郎、さっきの金貨をアシㇼパちゃんに見せてやったら~?』

『この子はのっぺらぼうの娘だ

略『房太郎はとっくに勘付いてる

杉元たちに信頼されてると知った白石

その心の余裕か、房太郎の件も取り次いでくれました

これが結果的に事態進展

大事なのは情報共有

房太郎の言葉も改めて正しかったですわ

白石『きっとウイルクが作ったんだ』

アシㇼパ『この十字…、アイヌの文様に似ている……

『交互にとか交差とかを意味する

房太郎『大昔の各地のアイヌが互いに持ち寄って集めたという埋蔵金の一部を溶かして……

『自分達の国って夢を掲げて……

『記念に作ったんじゃないかな?

この金貨は、アイヌの融和の証だと

アイヌはアイヌ同士も不仲

でも団結を図った

同じく国を作ろうとする、房太郎だからこその気付きでしょうか

彼の夢までもが繋がるのが面白い

アシㇼパ『アチャは昔ロシアで…』

『ソフィアに、アイヌや極東の少数民族は団結すべきだと言った……

略『一つになって守ろうという想いは

 変わっていなかったんだ

『救おうと思う人たちを殺すはずがない

『アチャはアイヌたちを殺してない

キロランケの言葉で、父への信頼も回復

では誰が殺したのか?

つくづく樺太への旅は無駄じゃなかった

当時キロに騙され、インカㇻマッが刺され杉元が撃たれ大惨事だった樺太への旅

でもおかげで父の想いと目的を再確認

ありがとうキロちゃん……

アシㇼパ『そして私は……』

『アイヌの為にやるべきことが、ようやく解かってきた…!!

カムイを消さない事なのでしょうか

生態系の保全

そして動植物をカムイと呼ぶ「文化」の保全

カムイは両方あってこそ存続

改めて意義深いサブタイですね

最後は特殊ED!

オープニング主題歌を黒バックで流す渋い演出

まるで映画のような余韻でした

なんだかんだで今期も濃かった…

最終章制作決定!

札幌集合、ジャック・ザ・リッパーや飴売り事件は来期に持ち越しか

さすがに一話で終わる分量じゃない

最後は原点回帰って感じでしたね

杉元とアシㇼパの動機

皆の信頼深まる

来期初手から精子変態とかボリューミーな展開ですね!!

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金カム 4期 第12話 感想[とんだ精子探偵だぜ!!]ゴールデンカムイ48話

ゴールデンカムイ 4期 感想 2022年10月

ゴールデンカムイ 第37話「あばよロシア」
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ゴールデンカムイ 第39話「硫黄のにおい」
ゴールデンカムイ 第40話「ボンボン」
ゴールデンカムイ 第41話「シネマトグラフ」
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ゴールデンカムイ 第43話「樺太脱出」
ゴールデンカムイ 第44話「ヒグマ男」
ゴールデンカムイ 第45話「共犯」
ゴールデンカムイ 第46話「完璧な母」
ゴールデンカムイ 第47話「蒸気船」
ゴールデンカムイ 第48話「発射」
ゴールデンカムイ 第49話「消えたカムイ【最終回】」

原作 ゴールデンカムイ 31巻【最終回】