九龍ジェネリックロマンス 11話 感想[九龍を形作るもの]人生は失うものばかりじゃない ネタバレ

九龍ジェネリックロマンス 第11話 感想

公式あらすじより引用

小黒と小黒(青年)が同一人物と知らないままに令子は、九龍内で2人を会わせていた。自分らしく生きていたかつての自分を見て小黒(青年)は涙ぐむが、その直後に大きな異変が起きてしまい…。その頃、金魚茶館で工藤とようやく再開を果たしたグエン。この九龍についてどこまで知っているのかと問い詰めるグエンだが、工藤はうろたえることなく自身が知っていることを話し始める。それぞれの過去と想いが重なり出し、ジェネリック九龍が生まれた理由が紐解かれていく…。

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工藤の認識、小黒決着。楊明のケジメ

九龍ジェネリックロマンス 11話 感想

九龍が見える理由は「後悔」

後悔から解放された小黒と楊明、消えゆく過去を惜しまぬ旅立ちが快い

形を失おうともう胸にあるからか

しかし結果、もう九龍が見えなくなった

令子が最大の味方を失った!!

どころか彼女を殺そうとするユウロン入場!!

殺そうとする理由不明も不気味

また九龍から出ても、フリルとピアスは残った

令子も出られる示唆なのか?

九龍を形作るのは工藤の記憶

やはり工藤の記憶を再現したものと判明

もしかして危険な北区が無人なのは、彼がほぼ訪れた事がないから?

或いは「令子」を守りたい意志の表れ?

また頻発していた地震

文字通り工藤の揺らぎが原因なのかね?

これでいいか迷い始めた?

工藤とジェネテラと地脈

実際、何がどうして再現されてるかは不明

おそらく工藤の記憶をジェネテラが吸い、気脈がそれを再現してる感じなのかね

また現状、全て推測段階のはず

工藤だけの記憶なのか?

みゆきの記憶も再現されてません?

汪診所もありましたし

小黒が二人存在できた理由

工藤が小黒が男と知らなかったから

なので男の小黒が入っても、別人判定されて両方存在できたんですね

しかし工藤が気付くと消えた

つまり認識はリアルタイムで共有

それが地震の原因でもあるのか?

彼の中に、ジェネック九龍を否定する意識が芽生えつつあるんですかね

楊明のケジメ

小黒は過去が消え、楊明たちに励まされ蛇沼から足抜けする事に決めました

戻れぬ過去から解放された

楊明も後悔の原因、母に向き合おうと決意

その時点で「後悔」は消えたか

二人は九龍帰還不能

果たして令子と楊明たち再会できるか……?

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冒頭 九龍が見える条件

ユウロンはジェネリック九龍を見る条件を「愛着」と推理

それが見える五人、見えない自分との差だと

改めて九龍へ足を運びます

また条件上、汪先生も入れるはず

みゆきはジェネリック汪に会う前に帰還

あの先は果たしてどうなっていたのか

みゆき、入れ墨と舌の理由

回想、みゆきの入れ墨は蛇沼家に入る条件として実父に入れられたもの

そしてスプリットタンは自ら断ち切ったと

本来そこまでしなくて良かった

父に激痛を伴う入れ墨を迫られ、度胸を見せるべく応えてみせた

その上でもっと覚悟があると見せたのか

これで「蛇」だろと

ユウロン、実は左耳に切り欠きが

みゆきに付き合い左耳を切っていた

いいダチなんですね

ユウロンの行動原理は基本的にみゆき

なら令子を狙うのもそれが理由?

みゆきの後悔

無論、蛇沼家入りは母を治療させる

しかし母は死んだ

みゆきは蛇沼家に殺されたと考え、復讐へジルコニアン計画を立てたと

残り尺上、事実なのか?

それとも実は誤解?

回想では裏付け不足という気も

九龍を見る本当の条件

本当の条件は「後悔」

後悔した事で九龍が見えるようになった

ならなぜ後悔なのか?

工藤が後悔で具現化し、そのまま条件となってしまっただけ?

工藤の後悔に巻き込まれてるだけなのか?

楊明がとるべき道は

香港での事を思い出した楊明に、グエンは九龍から去るよう再び促します

もっと自分の為に生きるべきだと

友だちの為でなく自分の為に

グエンがそれを言うか?とは思うものの

似た者同士だからこそか

蛇沼製薬の隠蔽

また香港での噂とは、隠蔽と例のお札が関わっているというもの

グエンはどうやら知ってる様子

関わるなと忠告へ

完全に親御さんのムーブじゃん!!

楊明チャン子供っぽいからねェ

ただグエン自身、その噂に蛇沼が関わってるとまでは知らなかったっぽいですね

そこは次回への布石となるのか?

ここが常夏だと話す楊明

グエン『うん……、終わりもしない、続きもしない夏だね……

鯨井Bの人生観になぞらえるグエン

確か聞いてたんですっけ

どうやら、九龍最後の夏を「鯨井Bの命日」を終点にしてループ

鯨井Bの死から進めない

工藤の心そのまま

彼の心が動くとき、夏もまた動くのか?

瞬間、日付が変わるのでしょうね

楊明をとらえたもの

その後、楊明は「三年前のままの映画館」で母の映画ポスターを目撃

母に囚われていると再確認へ

母の映画のリバイバル上映

間が良いのか悪いのか

この映画、彼女を引き寄せたんですかね

鯨井Bの記憶、札の使い方

令子、今度は眼鏡に「札」が表示された

鯨井Bが九龍の札を数枚剥し、北区「B23/8」のドアポストに投函

するとクスリが出てきた

模様は見える範囲で8が3、Iが3

それにタロット「魔術師」

ですがイラストが何故ドクロで不気味ですね

タロット「魔術師」のカード

・正位置の意味
 起源、可能性、機会、才能、チャンス、感覚、創造

・逆位置の意味
 混迷、無気力、スランプ、裏切り、空回り、バイオリズム低下、消極性

単に今日の占い的に同封してたのかね

鯨井Bを探る為に

令子は調べに行くといい、楊明も同行

二人は知りませんが鯨井Bの死因は薬

この薬がそうだったのか?

定番どころで麻薬だった?

実質、無料による配布?

街中に貼られた札の内、特定のものを特定枚数入れたら貰える

知ってるものだけ対象の配布

実質無料

すると試作品、治験みたいなもの?

ある種の人体実験か?

鯨井Bはハズレの薬で「賭け」に負け死んだ?

だから隠蔽してたのかね?

工藤は全て承知していた

他方、工藤に電話で呼び出されたグエン

工藤が三年前に退社した本物で、ここの事情をほぼ知ってると知ることに

実は仲良し爺さんトリオの一人も「本物」

偽物が消える瞬間を見た

またそのシーン、爺さんが二人になってました

当然ですが一人消えたままなんですね

折よく「クローン猫」の報道が

クローン猫は本物と似た行動をする

死んだ猫が生き返ったと喜ぶ飼い主に、グエンは気持ち悪くないのかと発言

すごく地雷っぽい

無論工藤は何も言いません

でも工藤、同じことをしてるんですよね

工藤と令子まんますぎる……

小黒と令子、ジェネリック小黒

令子を殺せば、昔の身体に戻してやるとユウロンに迫られた小黒

令子を殺せるはずがない

そう呟いていたものの

偶然令子と出会い、ニヤリと狂った笑顔

衝動的に殺る気になったか

願いは根深い

ちょうど陰になったのが「魔が差した」と象徴していましたね

幸い、その陰はすぐ晴れました

小黒と小黒

小黒『自分でもよくわからなくて……

『過去を見るのは苦しかったのに……

『今……、すごく嬉しくて!

たまたまジェネ小黒の火災報知器が壊れ、オリジナル小黒を引っ張っていった令子

小黒は過去の自分と交流し思わず涙

過去を見るのは苦しかった

前回吐きそうになってた奴か

もう二度と戻れない時間だからでしょうか

小黒『ありがとう、その服もすっごく可愛いナ!』

ジェネリック小黒『!

辛いと思ってたから会わなった

でも過去に向き合うのは辛いだけじゃない

予想外の喜びがあった

自己完結では辿り着けなかった気持ちか

この時、確かに救われたんですね

工藤がジェネリック九龍を生んだ

他方グエン、九龍が工藤の記憶再現だと発見

工藤が知らなかった「小屋」が、グエンが教えた事でジェネ九龍に再現された

ここは工藤の記憶そのものだと

工藤は知らなそうな反応

彼は「違和感」を感じないからでしょうか

ジェネリックテラによる記憶移植

グエンが小黒は男と説明、結果ジェネリック小黒は消滅してしまいます

唐突で残酷な別れ

小黒は工藤が原因とまで知っていた

あまりに間が悪い……

いや間が良かったというべきか

好きなものは諦めなくていい 

ここは工藤の記憶だと打ち明ける小黒

小黒は自分の目的も潰えたと説明

九龍を出ていく事に

ジェネテラは記憶のバックアップと、人体への書き込みが出来る

ユウロンはジェネリック小黒に、小黒の記憶を書きこみ「乗り移る」提案をしていた

クローンだと1から作らねばならない

対しジェネ小黒なら「完成品」

手っ取り早く、確実に昔の自分に戻れるんだと

消えた時点で夢は潰えたのか

小黒に「服」を押し付けた楊明

楊明『忘れ物! 好きであることを諦める必要なんてないよ!

小黒『……!!

楊明『自分でそれを捨てない限り

 大切なものは

 消えたりなんかしないんだよ!

蛇沼から足抜けしようとする小黒

楊明は芸能界有力者の母に、彼をかくまって貰おうと提案

苦手な母を利用するしたたかさを得たか

何より「好き」を取り戻させた

かつて好きなピアスを捨て、今「ジェネリックピアス」を選び直したようにか

あれが好きという気持ちは捨てなかった

だから今、着けていられる

小黒もきっと同じ

好きなものは捨てるな

それが経験者としての忠告なんですね

楊明も母に向き合うことを決意

楊明、克服へ母に会いに行こうと決断へ

ただ視聴者視点では止めたかった…

確かに二人は前に進んだ

ですが楊明、後悔してるから九龍に戻れた

その楊明たちが後悔を克服すれば、九龍に戻れなくなることに他なりません

楊明!それ片道切符ずら!!

楊明、再び「九龍の外」へ

特に楊明、すぐ戻るつもりで香港へ

例のピアスを片耳ずつ着け、戻る時は両方自分の選んだピアスにするんだと

最終回ラストシーンへの布石?

また小黒も令子の特殊さを説明

令子はオリジナルじゃないがコピーでもない

令子が絶対の自分を目指し、決断し続けた事が布石になったんですね

日々惰性で過ごさなかった

日々決断し続けた

耳が痛くなるような眩しい生き方ですね

失うものばかりじゃない

やがて、外に出ると小黒のドレスが崩壊

何も持ち出せない

しかし形を失っても、想いとして持ち続ける事は出来ると知ったのだと

かつての姿を失っても、それが好きだという気持ちは持ち続ける

持ち続けていいんだ

過去に決着をつけることが出来たのか

残されたもの

結果、消えるはずの"フリル"が残った

楊明のピアスも残ってる!!

八話の香港出向時は、着けてなかったの確認できなかったものの

ピアスも「残るもの」だった

ジェネリックだけど当人にとって本物だから?

お金と違い唯一無二なものだから?

令子も残ることが出来るのか?

次回、第12話(全13話)

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九龍ジェネリックロマンス 第10話 感想[札の下]それだけは確かな事 ネタバレ

九龍ジェネリックロマンス 感想 2025年4月

※以下サブタイは便宜名です

九龍ジェネリックロマンス 第1話「懐かしの街・九龍城砦」
九龍ジェネリックロマンス 第2話「過去がなかった女、過去を捨てた女」
九龍ジェネリックロマンス 第3話「だから令子は嫌われる」
九龍ジェネリックロマンス 第4話「ジルコニアン」
九龍ジェネリックロマンス 第5話「あたしの好き」
九龍ジェネリックロマンス 第6話「父の望み、みゆきの復讐」
九龍ジェネリックロマンス 第7話「鯨井令子をなんと呼ぶべきか」
九龍ジェネリックロマンス 第8話「どこにもいけない永遠の夏」
九龍ジェネリックロマンス 第9話「鯨井令子は狙われた」
九龍ジェネリックロマンス 第10話「札の下」