葬送のフリーレン 第1話 感想[八十年、あの十年をもう一度]ネタバレ

2024年1月3日

目次

葬送のフリーレン 第1話「旅立ちの章」感想

公式あらすじより引用

勇者ヒンメルたちと共に、10年に及ぶ冒険の末に魔王を打ち倒し、
世界に平和をもたらした魔法使いフリーレン。
千年以上生きるエルフである彼女は、ヒンメルたちと再会の約束をし、独り旅に出る。
それから50年後、フリーレンはヒンメルのもとを訪ねるが、
50年前と変わらぬ彼女に対し、ヒンメルは老い、人生は残りわずかだった。
その後、死を迎えたヒンメルを目の当たりにし、これまで“人を知る”ことをしてこなかった自分を痛感し、
それを悔いるフリーレンは、“人を知るため”の旅に出る。
その旅路には、さまざまな人との出会い、さまざまな出来事が待っていた―。

毎週 AmazonPrimeなど土曜午前0時配信

公式サイト公式ツイッター(外部)

“人の心を知る旅"は続く、魔王を倒して八十年目までの第一話

葬送のフリーレン 第1話 感想

金曜ロードショーにぴったり、劇場作画初回!!

十年かけて魔王を倒した勇者一行

その生き残りフリーレンが、再び魔王城を目指すまでを描いた二時間スペシャル回か

淡々としてた彼女の激変が胸に来る初回

だんだん駄目になるのが微笑ましい

八十年を経た彼女の変化

目的の明確化!!

いい一区切りとなる初回でしたわ

たった50秒で描かれた五十年

それはある意味、長命種エルフの「フリーレンにとってもこんな感じなのかな」と感じる早さ

仲間達をもっと知りたいと思う初回

フリーレンの心を感じる回だったのかも

フリーレン『たった十年の冒険だよ』

ラストの一言、昔の彼女に立ち返ったよう見えるのが心憎いですね

ほんの少し重い言い方

彼女は確かに変わった

けれど彼女自身はそうは思っていないのか

きっとまた変わっていく

これからを感じるラストでした

初回、八十年近い時間が一気に経過

魔王を倒す旅が十年

50年後、再び勇者ヒンメルに会って彼の死を見届けた

以降「勇者の死後✖年」という表記に

死の20年後フェルン9歳との出会い

24年後、フェルンが何故急ぐのかを吐露

26年? 僧侶ハイターの死・フェルンと旅立ち

26年、勇者ヒンメル像と花畑事件

27年、フェルン16歳の誕生日

27年、人を殺す魔法事件

28年、海岸清掃朝陽事件

28年、戦士アイゼンと再会、魔王城を目指す旅路へ

80年でようやく具体的な目的が!!

つくづくエルフの時間感覚なのね

難敵、"人を殺す魔法"のクヴァール!!

かつて、勇者パーティーでさえ勝てなかった難敵とはインパクト絶大でした

ただ思えばあの場所から魔王城まで十年

序盤の敵だったらしい

序盤に屈指の魔法使い、運が良いのか悪いのか

人の心を知る為の旅路

基本的に、長命種フリーレンの旅は魔法を収集する事自体が目的でした

例えばぶどうをすっぱくする魔法

魔法も文化、土地土地で育まれているんですね

文化収集っぽい旅路

その「趣味」にかつて仲間が喜んでくれた事

ヒンメルの死で「心を知る」旅に

冒険時代の足跡をたどっているのか

物語は「魔王城へ十年の旅」に

千年前の師匠、フランメが残した手記

その記述から、千年前に「死者の魂に会える場所」があったと判明

それが現・魔王城なのだと

果たしてどう繋がるんでしょうか

目的は「魂の研究」の独占、転生?

千年前、魂の観測とその集合地を人類の魔法使いフランメが発見

魂の研究が進むはずでした

ですが千年経て全く進んでいない

魔王は、その独占・復活と「不死」の魔法の研究でも図ったんでしょうか?

基本的に不老であるフリーレン

彼女は「死なない」

死なない彼女と、彼女みたいになりたい魔王の物語なのか?

最後は魔王との再戦になりそう

本作における「魔族」

人を殺す魔法の開発者クヴァールが登場

その時間感覚はエルフにそっくり

また同じく魔力が強く、魔法を即座に理解・応用してしまう高い知性も見せました

ほぼほぼエルフと被ってる感ありますね

何か関わりでもあるのか?

ファンタジーの原点「指輪物語」では

エルフを堕落させた種「オーク」が登場

現代、よく知られているように知性が低い種族でした

本作の魔族はおよそ怪物っぽい感じ

それとも個々で異なるのかね

旅の道連れ・弟子フェルン

性格的にフリーレンと正反対で微笑ましい

完全にママ

せっかちで合理性を好む性格

また育ちと合理性ゆえか、他人の心に疎いところはフリーレンそっくりかもしれません

正反対なようで似た者

互いが互いの親代わりのよう

なんとも微笑ましい相棒ですね

フリーレンをたった八年で変えた少女

どうも勇者ヒンメル達、フリーレンを丸ごと受け止めていたようです

悪く言えばあまり変えようとしなかった

対しフェルンはズバズバ言うんですな

同性の気安さもあるんでしょうか

アイゼンたちが十年、八十年かけてもほとんど変えられなかったフリーレンを変えた

アイゼンの感嘆も感じる初回でしたわ

第1話「冒険の終わり」

魔王を倒し王都へ凱旋した勇者ヒンメル一行。各々が冒険した10年を振り返りながらこれからの人生に想いを馳せる中、エルフのフリーレンは感慨にふけることもなく、また魔法探求へと旅立っていく。50年後、皆との約束のためフリーレンは再び王都へ。その再会をきっかけに、彼女は新たな旅へと向かうことに―。

OP主題歌「勇者」

YOASOBIが歌うOP主題歌

ノンクレジットOP映像がYoutubeにて配信

同じくミュージックビデオも配信

まあフリーレンがコミカル!

ですが距離、孤独を強く感じる映像ですね

最後、二つのパーティーからフリーレンが浮かび上がるという演出も素敵だなと思いました

めっちゃ作画いいマッドハウスだ!!

主題歌の「原作小説」も配信

短編小説「奏送」

YOASOBIさんは小説を元に歌を作るスタイル

併せて「音楽」テーマなんですね

食事に際し、ヒンメルが好物だと言ってた「ルフオムレツ」も描写

なんとも彼らしい一品なんですね

時の流れを感じるのも本作らしい

アニメ制作元はマッドハウス社

監督はぼっち・ざ・ろっくの斎藤 圭一郎

出身はアニメーターでしょうか

ぼざろから監督二作

すげえ

マッドハウスはオーバーロードなど制作、時に外注して止め絵っぽい回も多々

ファンタジーに定評ある制作元!!

今回はワンパンマン1期を感じるとんでも作画

ホント仰天なんですよワンパンマン1期

とまれ金かけてますわ小学館

大魔法使いフランメの手記

この世界の人々が天国と呼ぶ場所 “魂の眠る地"オレオールにたどり着いた

九州を左右反転したような世界地図

かつてフランメは北の果て

そこで天国に到達し、かつての戦友に出会ったのだと

後から思えば直球の示唆

彼女は「天国に行く方法」を見つけたッ

とてもジョジョですね

粗末な馬車上の四人旅

フリーレン『王都が見えて来たね……

粗末な馬車の四人組、実は魔王を倒した勇者達

終わりから始まる物語なんですね

空の青さが美しい

とても金曜ロードショーですわ

魔王を倒した勇者パーティー

勇者ヒンメル

僧侶ハイター

戦士でドワーフのアイゼン

魔法使いフリーレン

ある意味定番な組み合わせ

そこを掘り下げていく物語なんですな

勇者ヒンメル『帰ったら仕事探さないとな……』

略『魔王を倒したからと言って終わりじゃない、この先の人生の方が長いんだ……

なんとも思慮深い勇者ヒンメル

CV岡本信彦さん

親友ポジションに定評あるイケボですね

基本ヒンメルは明るく能天気

ですがこうして、時おり物事の芯を突くような事を言う青年だったようです

能天気を装った賢者か

僧侶ハイター『酒が飲める仕事がいいですねっ♪』

軽くコントを始める勇者トリオ

静かなフリーレン

三人は、そんな彼女を盛り上げる為にも明るかったんでしょか

フリーレン『それもそうか』

ヒンメル『フリーレン

 君のこの先の人生は、僕達には想像もつかないほど長いものになるんだろうね?

人生はこの先の方が長い

まさにそれがテーマの物語なんですね

エルフならなおさら

ここでタイトルが挿入されるのも、とても美しい構成だと思いました

ただOPから二度目なのでスパン早めですな

冒険の終わり、フリーレンの約束

国王『こたびはよくぞ魔王を打倒した……』

『これで、世界に平和な時代が訪れよう

静かで素朴だった冒頭と打って変わって盛大!!

王都を上げての祝勝会へ

作画とんでもねえ!!

宗教画といい、いきいき「世界」を描き出している感がとても素晴らしい映像でした

もう皆とにかく動く動く!

女神様の宗教画

玉座のすぐ後ろが宗教画

女神の権威を借りた、宗教が強い国なんだなと感じる演出ですね

やたら様々な要素が複合した女神様

一神教なんでしょうか

特に「実り」を司っているらしい

勇者ヒンメル『王様が広場に僕達の彫像を作ってくれるそうだっ』

『まあ~、イケメンであるこの僕を忠実に再現できるかどうかは

 甚だ疑問だがね~♪

うーんこのナルシストCV岡本勇者!!

祭りの一角、勇者だけで宴に

主役なのにささやか

とかく「いい人たち」なんだな、と感じる冒頭

またドワーフのアイゼン

やたら細かくパンをちぎって食べてます

多分ヒゲが邪魔なのね

フリーレン『旅立ちの時は銅貨10枚しかくれなかったくせにっ』

うーんこのRPG定番

ドラクエ

それだけ多数の勇者が送り出されたんでしょうか?

僧侶ハイター『タダ酒も飲める訳ですしそれでいいじゃないですか♪』

フリーレン『生臭坊主っ

定番コントとなるハイター

遠景でもぐもぐしてるフリーレンがかわいい

ハイターはCV東地宏樹

お父さんに定評あるイケメンボイスですね

スピキュールとか叫んでそう

アイゼン『……終わってしまったな……』

ヒンメル『そうだね…、僕達の冒険はこれで終わりだ

これまで十年の旅を振り返る四人

なんでも、ヒンメルとアイゼンが常識知らずで苦労させられたらしい

ヒンメルはまあわかるとして

アイゼンも人と関わりが少ないタイプなんでしょうか

他にドワーフ見当たりませんし

戦士アイゼン『(フリーレンが)ミミックに食われかけた時は置いて行こうかと思ったぞ』

あげくこの姿を商品化されたらしいフリーレン

首を突っ込むのが好き(物理)

好奇心が強いんですかね?

エルフらしからぬ一面

勇者ヒンメル『まったく、クソみたいな想い出しかないなっ』

でも楽しかったと締めくくるヒンメル

クソと言えるのは楽しい証

どのエピソードも「楽しそう」

仲の良い一行だったんですね

フリーレン『短い間だったけどね』

ヒンメル『短い…? 何を言ってるんだ?

その後、すぐ話がコースアウトしてしまったも

これがフリーレンの時間感覚

十年一日(文字通り)

人がセミより寿命長いようなもんですかね

僧侶ハイター『"エーラ流星"…、でしたっけ?』

やがて空一面に星が流れ旅の締めくくりに

旅の終わりは新時代の到来

ただ「エルフ」には短い時間の事

魔族にとっては…?

勇者ヒンメル『五十年に一度の流星群……、平和な時代の幕開けにはちょうどいいな』

ヒンメル『奇麗だな……

フリーレン『街中だと見えにくいなっ

略『五十年後、もっときれいに見える場所知ってるから案内するよっ

その言葉に、ヒンメルは笑いだしてしまいます

五十年後にまた見よう

さっきの十年発言といい、フリーレンの人柄を改めて知ったんですね

ヒンメル、さっきは結構驚いてましたが

ヒンメルはフリーレンを何も知らなかった

後から思えばそう感じるワンシーン

もしかしたら「同じ」だったのでしょうか

十年旅をしたのに

そんな自分がおかしくなったのか?

彼の人柄を感じる場面ですね

ヒンメル『そうだな…、皆で見ようっ』

強い強い語調で締めくくったヒンメル

強い思い入れを感じる言葉

フリーレンは、本当に「何気なく」言ってしまった言葉だったのですけれど

それが彼に希望をくれたんですね

翌朝 フリーレンの旅立ち

フリーレン『百年くらいは中央諸国をめぐるつもりだから、まあ…、たまには顔を見せるよ

去っていくフリーレン

ハイター『エルフの感覚は解りませんね

ヒンメル『まったくいつから生きているのやら

ハイター『五十年も百年も、彼女には些細なものかもしれませんね

そして本当に「些細」にすぎてしまう五十年

五十秒で五十年経過

五十秒!!

でも実際、フリーレンの体感だとそんなものなのかもしれませんね

実に「フリーレン時間」でしたわ

また食われてる……

箱尻……

旅の目的は「魔法収集」

それが具体的に何なのかは後述

色んな魔法を調べ、そして再現・習得を図る旅だったようです

召喚もその一つでしょうか

魔王討伐五十年後のフリーレン

フリーレン『召喚に使うのに……

娼館にですって!?

ふと暗黒竜の角が欲しくなり、ヒンメルに預けていたなと思い出すフリーレン

預けんなそんなもん(視聴者)

暗黒竜と光のケン・ビーダーシュタット

フリーレンの五十年

いやあ映像美でしたね…

すごくスペース☆ダンディを感じる映像じゃんよ

あと「道具屋の老人」

若い頃がチラッと映ってるのが面白い

フリーレン『老いぼれてる……』

老ヒンメル『言い方ひどくない?

こうして王都に戻り、老いぼれと再開へ

そら老いぼれるよ五十年だもの

なお家族らしき描写はなし

生涯独身?

他メンバーもと考えると、政治力をも計算に入れての事だったんでしょうか

或いはフリーレンへの恋心か

ヒンメル『歳をとった僕も、なかなかイケメンだろ?』

『五十年振りだね

『君は昔の姿のままだ…、もう一生会えないかと思っていたよ

こうしてエーラ流星を見に行く約束を再確認

声が優しい……

岡本さんこんな声出るんだ……

王都も様変わりしたそうな

まあ「前」をあまり知らんので解りませんが

ヒンメル『暗黒竜の角だね?』

『片時も忘れた事はないよ……

『……ずっとタンスから邪悪なオーラが出ていたからねえ……

やな話だった

いい話だと思わせてからの酷い話

預けんなそんなもん

が、ヒンメルには違うんですね

ヒンメル『君にとっては軽い気持ちで預けたものかもしれないけど』

『僕にとっては

『大切な仲間から預かった大事なものなんだ……

『いつかこうして

 君に返すべきものだったんだ

フリーレン『そんな大層なものじゃないんだけどな……

なんだか最終回の布石っぽい台詞

想いは人により違う

フリーレンが、何気なく約束した「五十年後に会おう」と同じ事でしょうか

どちらも大層なものじゃない

が、ヒンメルは大切にしてきたんですね

決めるのは受け取る側

勇者一行の像を眺めるフリーレン

しかし誰も目を止めません

もはやただの街の一部

五十年という時間が、人々から風化させてしまった証でしょうか

奇麗に保存されているだけまだマシ

ヒンメル『……では、エーラ流星を見に行こうかっ』

ヒンメルは現役時代の装束を眺めてました

着ていこうかと思ったんでしょうか?

いや無理だな

着なくても、いずれ着るだろうなとまで思ってそうな人ですね

周りを心配させない人

ハイター『聖都の司教ですからねえっ』

意外やフツーに再集結できた勇者一行

街はまったく平常運転

本当風化してる…

そしてあんまり変わらないアイゼン

どわあふだものね!

フリーレン『ここから一週間くらい歩いてっ』

そしてまさかの一週間の旅

ヒンメル大丈夫?!

結局一行は、ちょっとそこまでというノリで一週間フツーに旅をしました

昔取った杵柄つよい

勇者ヒンメルの旅立ち

ヒンメル『懐かしいよ』

『こうしていると、あの時に戻ったかのようだ

『いろいろなところを旅したね? 何もかもが新鮮で、きらめいて見えた……

『その美しい思い出の中にはいつも君達がいた……

『僕はね? 全員が揃うこの日を待ち望んでいたんだ……、ありがとうフリーレン

『君のおかげで、最期にとても楽しい冒険が出来たっ

『……奇麗だ……

葬送のフリーレン 第1話 感想

これを最期に、勇者ヒンメルは息を引き取りました

早すぎる大往生

ですが幸福

たいてい思い出は美化されるもの

けれど彼は、もっと美しい流星をちゃんと見る事が出来たのですから

自分の足で大好きな「冒険」が出来た

本当に幸福な最期か

勇者ヒンメルの葬式

町の女性『あの子、ヒンメル様の仲間なんだって?

女性『悲しい顔一つしないなんて薄情だねえ~

心ない言葉もハイター達がカバー

ここでヒンメルがアップ

笑顔なのが改めて象徴的でした

笑顔にしたのはフリーレン達

たとえ他人が何を言おうが、彼も仲間達も「幸せ」なんだと感じる構図

埋葬時ヒンメルは現役時代の装備で武装

まさに勇者の旅立ち

でも剣も一緒に埋葬するのか

フリーレン『だって私……』

葬送のフリーレン 第1話 感想

しかしいざ、棺桶に土をかけ始めるとフリーレンが訥々と話しだしました

彼がこの世から去ってしまう

その実感でしょうか

フリーレン『この人の事、何も知らないし……』

『……たった十年、一緒に旅しただけだし……

際し、土の音がかぶさるのが無情

どんどん彼が遠ざかっていく

そう感じさせる音でした

フリーレン『人間の寿命は短いって解っていたのに……』

『どうしてもっと…

『知ろうとしなかったんだろう……

葬送のフリーレン 第1話 感想

初めての喪失感なのか

初めての後悔

ヒンメルは、彼女に大きな影響を残していったんですね

たった十年が彼女の人生を変えた

本当に大切な出会い

そしてきっと、たぶん多くの人も似た感覚を味わった事があるんじゃないでしょうか

親や友達に感じる当たり前のもの

普遍的なものを感じました

フリーレン『頭なでんなよぉ……』

その間、二人はいっさい驚きませんでした

目線すらやらなかった

こういう子だと解っているからか

街の人と好対でしたわ

フリーレンの新しい旅

馬車で去っていく僧侶ハイター

フリーレン『どこか悪いの?』

ハイター『長年の酒が祟りましてねっ

略『聖都に立ち寄る事があったら、私の墓に酒でも供えてください♡

フリーレン『ハイターは死ぬのが怖くないの?

ハイター『私たちは世界を救った勇者パーティーですよ?

『死後は天国で贅沢三昧に決まっています!

 その為に

 私はあなた方と共に戦ったのですっ

フリーレン『生臭坊主

ハイター『はっはっは! …それではお先に

こうしてハイターとも「死別」

カッコよく去っていきました

二人より「お先に」あの世へ、まるで冥府への片道馬車に乗っていくようでした

ちゃんと六文銭は持ったかい?

後から思えば布石たっぷりですね

フリーレン『私はもっと"人間"を知ろうと思う』

アイゼン『……そうか

そこでフリーレン、アイゼンに同行を要請も

あっさり断られてしまいます

ずっとマント姿のアイゼン

顔もヒゲだらけ

でも確実に「老いて」いたんですね

アイゼン『もう、斧を振れるような年じゃないんだ』

『……そんな顔するなフリーレン

『人生ってのは衰えてからの方が、案外長いもんさ

さっきの冒険、何故か棒切れを振ったアイゼン

もう衰えたからだったのか

もう斧を携帯してない

ドワーフなのに

どうもフリーレンは、長命種同士でアイゼンに親近感を持っていたらしいものの

ドワーフはやはりドワーフなんですね

フリーレン『じゃあまたね? アイゼン』

アイゼン『ああ、また

それでも「また会おう」と別れた

それがハイターとの違い

ヒンメルの死、人を知ろうと思ったフリーレン

しかし厳しい再出発でしたわ

これまでずっと一人旅

だからきっとアイゼンを誘ったのは、彼を知ろうとしたのだろうと思います

ハイターももう余命がない

揃って「共にいけない」のが切ない

再び歩みだしたフリーレン

奇しくも冒頭、帰ってきた道を独りで踏み出していくフリーレン

とても因果な繋がりでした

あの頃と違う

貴重な五十年が過ぎてしまったんですね

20年後、僧侶ハイターの頼み事

中央諸国 聖都シュトラール郊外

幼女『なにかおさがしでしょうか?

どっこい生きてた僧侶ハイター!!

ヒンメルの死から20年、隠遁していたハイターの庵をフリーレンは訪ねます

あれだけカッコつけといて!!

フリーレン『墓に供える酒買ってきたけど、一杯やる?』

ハイター『酒はもうやめたんです

変わってないようで色々変わってたハイター

やはり聖都は女神信仰

フリーレンは彼を茶化すものの

後から思えば重い……

『フェルンと言います、南側諸国の戦災孤児でした』

ちょこまか身の回りの世話をする幼女

完全に介護されてますわ

フェルン、森でとってきたキノコから有害部を削ぎ落しています

デキる幼女は今日も憂鬱

フリーレン『らしくないね』

『進んで人助けするようなタチじゃないでしょ? ヒンメルじゃあるまいしっ

ホント、色々変わっていたハイター

僧侶らしくない人か

その彼が、勇者らしいヒンメルと馬が合っていたのはちょっと不思議"でした"

でも何故南側諸国に行ったんでしょ

フリーレン『旅先で会う人とはなるべく関わる様にしているからね』

『それにハイターにはたくさん借りがあるからね

 死なれる前に返しに来た

ハイター『ふむ…、…では一つ頼みごとを

『弟子を取りませんか?

やはりフェルンを弟子にして欲しいという依頼

しかしフリーレンは断ります

やはり“鈍感"

人を学んだようで、やはりまだまだ知らないなとも感じる受け答えでした

とても「合理的」なのが彼女らしい

フリーレン『できない、足手まといになるから』

『実戦での見習い魔法使いの死亡率は知ってるでしょ?

そこでハイターは依頼を変えたものの

当初は疑問でした

ですが後から思えば、めちゃくちゃ納得できる受け答えだったんですね

本作の魔法使いは超危険職!!!!!!

『友人から預かった子を死地に送るつもりはないよ』

際し微笑んだハイター

後から思えば、その一因は「だから信用できる」との再確認か?

彼女はフェルンを大切にしてくれる

信頼できる人だと

ハイター『賢者エーヴィヒの墓所から出土したものです』

『この魔導書には

『今は失われた死者の蘇生や、不死の魔法が記されてるとされてます

新たな依頼は、その暗号書の解読でした

絵により暗号化

まるでヴィオニッチ手稿

ちなみにヴィオニッチ手稿は未だ解読されていないんだとか

フリーレン『絵を使った暗号でしょ? この時代の人は好きだねえ~』

略『死ぬのは怖くないんじゃなかったの?

ハイター『理由は二つあります

『一つはあなた達の手前恰好をつけていたから

 もう一つは

 前より死ぬのが怖くなったからです

『まあ不死とはいわずほんの少し……

『ほんの少しでいいから時間が欲しくなったのです

結局、冗談にして話を流してしまうものの

なんとなく察せられる流れ

これが悪い方向なら、死が怖くなって闇落ちしてしまうパターンですね

それもまた王道の一つ

郊外に住んでる説明もつきますし

フェルン、魔法は好き?

ハイター『片手間で構わないので、フェルンに魔法を教えてくれませんか?』

てな訳で崖にぽつんと立ったフェルンの下に

なんだかドラクエ的ですね

彼女自身より大きい杖がアンバランス

長く使えるものを渡したのか

フェルン『存在感が薄いと、ハイター様からも良く言われます』

『とても、良い事でございますね

フリーレン『そうだね……

『(やはり…、魔力探査に殆ど引っかからない。卓越した魔力の操作技術だ)』

発見できなかった理由を洞察、驚くフリーレン

自称見習いであるものの

既に充分な実力

物言いも変わってますね

どうも単に魔力操作というだけじゃない

存在感の薄さを、魔法使いとして生き延びる長所だと割り切っているんでしょうか

合理的な性格を感じる物言い

フェルン『ハイター様に、あの一枚岩を打ち抜けば一人前になれると言われました』

『へえ~、ハイターも解ってんじゃん?

が、言い終わる前に発射

とんでもねえ出力!!

途中で拡散し、届かなかったものの

つくづく充分に強いらしい

フェルン『このように魔力が離散してしまい届かないのです』

略・フリーレン『魔法は好き?

フェルン『……ほどほどでございます

フリーレン『私と同じだっ

フリーレン曰く、恐ろしく研鑽している

普通なら「好き」なはず

しかし彼女はそうじゃないし、フリーレンも「私も」と返すのでした

どちらも魔法に一途な生き様

なのにほどほど

問いかけのような出会いですね

配信版はここで第一話終了

地上波では第一章と銘打ち、CM入り二時間ぶっ続けで流したものの

配信版は四話に分けてアップ

各話ごとOPとEDあり

予告もあり

予告があったのがビックリでしたわ

本作の予告は台詞の集合

台詞を声、文字で縦横に流すおしゃれなもの

なんだかミステリっぽいですね

ミステリと言う勿れ

第2話「別に魔法じゃなくたって…

森深くに暮らすハイターを訪ねたフリーレンは、彼と共に暮らす孤児フェルンと出会う。ハイターから頼まれ彼女に魔法を教えるフリーレン。そしてある出来事を機に、共に旅立っていく。
旅先でヒンメルの銅像がある村を訪れたフリーレンは、生前彼が好きだと言っていた花のことを思い出し…。

フリーレン『えーとねえ?』

『長距離魔法は、魔法使いに必須な三つの要素で構成されているんだけど……

だから魔法使いの訓練に最適なのだと

遠くの岩を射貫く訓練!!

一つは魔力量

一つは魔力を打ち出す力の強さ

一つはコントロールする

その鍛錬をやっていた訳ですね

フリーレン『さっきは途中で魔法が離散してしまったね?』

『魔力の量と、撃ちだす力が足りない事を示している

『それは一朝一夕でどうにかなることじゃない…

 才能に関わらず

 何年もかけていかなければならないよ

葬送のフリーレン 第1話 感想

あの訓練は、どこが足りないのかまで解ると

ハイターは本当に最善の教えをしてた

とまれ必要なのは時間

筋力などと同じで現実的、才能が有っても鍛えなければモノにならない!!

また魔力量も鍛錬次第で増やしていける

才能は当然あるけれど

フリーレン『魔力をコントロールする力はとても高いみたいだね?』

曰く、普通はここで手こずる

センスがあるらしい

フェルンは充分「天才」か

フリーレン『気長に取り組む事だね』

かくて無言劇、修行の日々がスタート

本当に地道だった

てっきり何かコツがあり、それを教えれば一気に撃ち抜けるのかと思いました

あの魔力量でもぜんぜん足りないのか

ただただ鍛錬あるのみだと

そして日々はふんどしと共に過ぎていく

あまりにハイターのフンドシが印象的

さすが司教さま輝いてる

風呂は無いのか基本的に水浴び、少女たちの薄着とハイターのフンドシが眩しい……

そうやって時間が過ぎていきました

ふんどし……

ひたすら野菜を避ける日々

ハイターが、無言でスープから野菜を避ける場面もありました

フリーレンが当然のように頂きます

この人もたいがいアレですね

勇者パーティー駄目っ子動物園説

そしてまたも"頭を突っ込む"フリーレン

本が崩れて埋まってしまったらしい

室内でもミミック的ムーブ

ミミックミクにしてやんよ

そして二人に温かく見守られ

フリーレンが二人に見守られながら、時間が過ぎていきました

親が二人

繰り返しますがコツはない

単にコツがあり、収束率を改善できればなんとかなるもんだと思ってましたわ

天才アスリートも鍛錬せねば筋力量は増えない

そんな感じでしょうか

勇者の死から24年目

フリーレン『常人なら十年かかる所を四年で越えた

『あの子は打ち込み過ぎだ、良い事じゃない

略・ハイター『それだけ魔法が好きなのでしょう

ハイターはその点の理解が浅いのか

それともとぼけたのか

たぶん前者ですかね

とまれハイターは倒れ、寝たきりになってしまいました

そも二十四年も前から不調だった

むしろ奇跡なのか

フリーレン『……魔導書の解読、急ぐよ』

併せて大嵐に揺れる風見鶏が描写

岐路の象徴でしょうか

フリーレン達はどうすべきか?

フリーレンはぶっちゃけ、不死でも延命でもないと分かった魔法書の解読に戻ってしまいます

既にほぼ解っていた

それでも一縷の望みだったんでしょうか

フェルンが急いで強くなった訳は

フェルン『“いずれ"では駄目なのです!

『いずれでは、ハイター様が死んでしまう……

そしてフェルンが打ち込む理由が明らかに

この時点で13歳でしょうか

彼女も死が解っていた

だからその前に、一人前になった姿を見せようと「急いで」頑張っていたんですね

彼女は天才であり努力家

恩人の余命が成長を促したとは皮肉な話

回想・ハイターとの出会い

ハイター『今、死ぬのはもったいないと思いますよ』

どうも故郷、南側諸国壊滅の場面

彼女は自害を図り、ハイターに止められました

変わったいい方ですね

おかげで興味をひかれたらしい

回想ハイター『私ではなく彼が生き残っていれば』

ヒンメルへの想いを語りだすハイター

彼への憧れと引け目

ですがだからと、"いい子"になろうとはしなかったんですね

あくまで自分らしく生きた

現実的だなと思います

ハイター『あるとき、ふと気が付いてしまいまして』

『私がこのまま死んだら、彼から学んだ勇気や意志や友情や……

『大切な思い出まで

『この世から無くなってしまうのではないかと……

だからフェルン

両親の想いを、この世に残したいと思うのなら

死ぬのは勿体ないんじゃないか?と

まるで「利益」のよう

だから合理的な彼女に響いたのか

現在・フェルン『あの方は"正しい事"をしたのです』

『救ったことを後悔して欲しくない

『魔法使いでも何でもいい

 独りで生きていく術を身に着ける事がわたしの恩返しなのです

そう聞き、フリーレンは彼女の好きにさせます

もう教える事もなかったようです

必要なのはただただ研鑽

救ったフェルンに死なれたら、救うんじゃなかったとハイターは後悔すると思ったから

だから「私は独りで生きられる」と示す事

その為の指標なんですね

残された時間を"バラバラ"に過ごす三人

再び無言劇

やがて嵐が去って風見鶏も普通

もう道は決まったという象徴でしょうか

ハイターの本当の願い

フリーレン『死者の蘇生も不死の魔法も書かれていなかったよ』

ハイター『そうですか

この魔法書は墓所から発見された

つまり彼は死んだ

もしもそんな魔法があれば、賢者エーヴィヒ自身が使っていたはずだろうと

同じく死に瀕した彼が言うと説得力が違う

目的は別にあったんですね

ハイター『フェルンはどうなりましたか?』

フリーレン『まだ荒い所はあるけど、一人前と言っても遜色ないレベルだよ

ハイター『そうですか、間に合いましたか

『もう足手まといではありませんねフリーレン?

謀ったな!とガンダム的に言うフリーレン

つまり解読は時間稼ぎ目的

フリーレンが、フェルンを旅に連れていけるように鍛えてもらうのが目的だったと

それも本作ならではでしたわ

ごくあっさり五、六年を過ごす彼女ならでは

彼女を良く知るハイターならでは

ハイター『今夜にはここを発ってください』

略『あの子にこれ以上、"誰かを失う"ような経験をさせたくないのです

敢えて孤独死を選ぶハイター

フリーレンの答えに息を飲む一瞬でした

彼女は視聴者視点で、やっぱり「薄情」で合理的な人柄では?と思えますから

またフェルンが異様に頑張った一因

それは“失う"悲しさ

悲しさを知ってるからこそ頑張ったんですね

フリーレン『また格好をつけるのか、ハイター』

叱りつけるフリーレン

第一声はヒンメルの葬式時と重ねたものか

ハイターはカッコ良く別れようとした

それはもしかしたら、"またフリーレンが失う悲しみを味わわないように"という配慮?

今フェルンにするのと同じ事?

フリーレン『フェルンはとっくに別れの準備は出来ている』

『お前が死ぬまでにやるべきことは

 あの子にしっかりと別れを告げて

 なるべくたくさんの想い出を作ってやることだ……

ハイター『フリーレン……

『あなたは、やっぱり優しい子です……

ヒンメルが死んだ時そっくりに泣くフリーレン

ハイターはあの時を思い出したのか

同じように泣いてくれた

そしてフリーレンは、残される者同士としてフェルンに共感して泣き出してしまったのか

自分はヒンメルを知る事が出来なくて後悔した

フェルンには後悔して欲しくない

そんな残されるものの共感でしょうか

フェルンを救った、救う理由

フリーレン『ねえ、なんでフェルンを救ったの?』

ハイター『……………勇者ヒンメルならそうしました

『………………

フリーレン『じゃあ私も、そうするかな

こうして最期に楽しい時を過ごし大往生

ヒンメルは死んだ

だからハイターは、その想いを継ぐ為に「同じように」孤児を助けたんですね

きっと戦災中の南側諸国に出向いたのも

長生きする為に酒を断ったのも

全てはヒンメルの想いを継ぐ為か

ハイター埋葬を終えて

フェルン『恩を返す事が出来ました』

フリーレン『私はただしてやられただけだよ……

『この生臭坊主にっ

いつものように呼ぶフリーレン

ですがもう、応えて「はっはっは」と笑う人はいないんだなと思うと切ない

ハイターは聖都墓所に埋葬

ほんの小さな普通の墓

際しフリーレンは、おそらく最初に持ってきた一本の酒

改めてもう一本をかけてやりました

フェルンからという感じでしょうか

フリーレン『じゃあ、行こうかっ』

こうしてフェルンは無事「一人前」の実力

いささかオーバーキル

そしてからっぽになった庵を残して旅立ちへ

フリーレンは勇者ヒンメルに、フェルンは僧侶ハイターに置いていかれたんですね

なら残る青年はアイゼンの弟子…?

そしてもっと言うなら

もしかしたらフェルンと青年が「フリーレンに置いて行かれる側」なんでしょうか

本来なら先に死ぬのは二人でしょうけれど

なんだか最終回を予感させる一幕

勇者の死から26年後 ターク地方

二人は中央諸国ターク地方に

聖都と同じ中央諸国

ハイターとの再会が20年後、彼が倒れたのがそれから4年後

修行の〆と旅立ちで2年経ったのね

かぼちゃを収穫するフェルン達

際し、種を食べているハムスター的な奴が

後から思えば前振り

牧歌的ですねえ

フェルン『地味な仕事ばかりでございますね……』

略『報酬はなんだったのでございますか?

フリーレン『民間魔法、"温かいお茶が出てくる魔法"だって

地味で有益な魔法

二人は魔法でかぼちゃを収穫し魔法を貰います

作物を収穫する魔法?

それとも特化した「かぼちゃを収穫する魔法」だったのでしょうか

そのくらい細分化されてそう

フェルン『この前は銅像の錆を奇麗にとる魔法』

『そのまた前は、甘いブドウをすっぱいブドウに変える魔法

これまた後から思えば納得な魔法

しかし地味である

人類が「生活の知恵」として作った魔法か

フェルン『変な魔法ばかり集めていますね……』

フリーレン『趣味だからね

フェルン『フリーレン様は、本当に魔法がお好きなのですね

フリーレン『ほどほどだよ、フェルンと同じで

もちろんフェルンは納得せず

そして今回は、フェルンの"ほどほど"を読み解く回でもあったんでしょうね

二人はどんな意味でほどほどなのか

ホドホド!

ヒンメル像と蒼月草

薬草家『教えられる魔法は無いのだけれども』

フリーレン『構わないよ、この地方の植生を教えてくれるだけでも助かるから

おばあさんの依頼は、勇者像の掃除でした

王都以外にもあったんですね

でも誰も顧みず汚れ放題

誰もが忘れていく中、彼女だけが手入れをし続けていたのだと

まるでお地蔵さんですな……

いやホント

薬草家の老婆『こんな仕打ちはあまりにも可哀想だわ』

フリーレン『いや、自業自得だねっ

これはひどい

それはともかく、老婆も80年前は小さな女の子

当時の恩をずっと返している

人に歴史あり

作画がワンパンマンの超作画だった…

フリーレン『目立ちたがりのヒンメルが悪いっ』

『村人が"像を建てる"って言ったとき、断っていればよかったんだっ

ああそういう理由で自業自得なのか

そしてスムーズに出てくる八十年前の回想

ヒンメルはナルシスト!

当時も、ポーズに十八時間も悩んで職人さんをブチ切れさせていたんだとか

ホント“くだらない"な!!

いい声しやがって!!

薬草家『ふしぎなことを言うのねえ?』

まさか当時の勇者パーティーと知る由もなく

ちょっとした水戸黄門ですな

とまれ“銅像"なので、さっそく錆を落とす魔法が役に立ちました

ウチにも欲しいなあコレ

フェルン『確か"花畑を出す魔法"使えましたよね?』

略・フリーレン『…いや…、蒼月草の花がいいか』

やがて周りに花を植えようとなって、ふと「思い出す」フリーレン

ヒンメルの故郷の花だと

しかし数十年も前に絶滅したらしい

で、花探しという寸法

再出発の回ですが、ある意味「定番クエスト」といった感じですね

始まりの薬草採取クエスト!

絶滅種ですが

フリーレン『……シードラットだね、種を食べる害獣だ』

際し老婆の家で、あのハムスターみたいな奴をフェルンが連れ帰ろうとする場面も

可愛いものが嫌いな人がいるかしら?

フツーにこういう面もあるのね

無言で隠すのが可愛い

フェルン『ヒンメル様の為ですか?』

フリーレン『いや…、きっと"自分の為"だ

葬送のフリーレン 第1話 感想

そんなわけで無言劇で半年経過

はえーよホセ!

また半年!!

同じおばあちゃん同士、薬草家とフリーレンは割と馬があったようです

すっごい魔女みたいなノリで煮込んでました

葬送の魔女

そして下着姿、首を突っ込むetcと

とかく「時間の流れが早い」と感じさせる物語ですね

なんせエルフですので

葬送エルフ

フェルンがフリーレンに期待するもの

薬草家に相談するフェルン

フェルン『フリーレン様の魔法に対する執着は異常です

 このままでは何年でも

 何十年でも探し続けてしまう

『フリーレン様は多くの人を救える力を持った魔法使いです

『ありもしないものの為に

『時間を使うだなんてあってはならないことです

薬草家『……若いわねえ

薬草家は、価値は人それぞれとやんわり諭し

あなたは間違ってないと支持し

彼女に直接話してみなさいと助言

きっと解ってくれる

なんというか百点満点ですねおばあちゃん

年の功って奴ですわ

前半パートまではフリーレンが「フェルンたちの考えが解らず」理解に努めた回だったも

今度は逆転しているのが面白いですね

フェルン『薬効があるため保管されていた近縁種の種だそうです』

やがてフリーレン、複雑な顔で話を聞き納得

そのものでなく近縁種

てっきりばあちゃん、種を持ってるのに黙っていたのかと思いました

そんなに性格悪くはないのね

フリーレン『私一人の時間って訳でもない、潮時だ』

『もう少し探したら切り上げるよ

フェルン『!! もう少しって…、何年ですか……!!

幸い風向きが変わったものの

フェルンの焦りを思うとやりきれない!

本当“エルフ"って奴は……

既に七年近く一緒に過ごしてるんですものね

フリーレン『しっ……』

なんと貴重な種を、さっきのラットが持って行ってしまいました

終わった!

いや本当ビビりましたわ

フリーレン『……追い掛けてみようか』

追ってみるとこれまた放棄された塔が

銅像同様に戦争時代の遺物?

ここが巣になってたんですね

フリーレンが魔法を集める理由

フェルン『フリーレン様は何故、魔法を集めているのですか?』

フリーレン『ただの趣味だよ

言って八十年前、荒廃した教会を思い出すフリーレン

当時「花畑を出す魔法」を使用

一面を花畑に変えると、パーティーの皆が大喜びしてくれた場面を思い出します

特にハイターとアイゼンのはしゃぎよう!!

乙女か!!

キモいと容赦ないフリーレンでした(当時)

そして勇者ヒンメルは

フリーレンに花冠を作ってくれました

オープニングの奴だ!!

彼が贈ってくれたもの

オープニングは「想い出」なんですね

現在・フリーレン『私の集めた魔法を褒めてくれたバカがいた…』

『それだけだよ

フェルン『くだらない理由ですね

フリーレン『そうだね

フェルン、ばっさりであった

もっと有意義に生きるべきだというフェルン

同じくフリーレンも「合理的」

この淡々としたところ、冒頭のフリーレンとよく似ているのかもしれません

今もそんなに変わらないかもですが

フリーレン『シードラットは』

『エサを外敵のいない安全な場所に埋めて隠すと言われている

略・回想のヒンメル『フリーレン

『いつか君に見せてあげたい

塔の上、ラットが植えた蒼月草が満開に…

彼の願いを叶える為だったのか

すっかり遅くなった約束を、銅像を花で飾ろうとした事で思い出したと?

それで妙にこだわっていたんですね

彼女には旅の目的だから

ヒンメルの心を辿るものだったからか

フェルン『なんでそんなに魔法に一生懸命に……、理解できません』

フリーレン『解るはずだよ

『フェルンだって魔法使いになる事を諦めなかった

フェルン『それは違います

『私は独りで生きていける力さえ手に入ればなんでもよかったのです

『別に魔法じゃなくたって……

フリーレン『でも、魔法を選んだ

フェルン『!!

言われ幼い頃、ハイターを魔法で喜ばせたことを思い出したらしいフェルン

フリーレンの花に皆が喜んだように

ハイターも彼女の魔法で喜んだ

フリーレンが皆の喜ぶ顔に、魔法収集して良かったと思ったように

フェルンも当時「魔法を選んだ」んでしょうか

ハイターが喜んだから

フェルン『……そうですねっ』

さっきとはくだらない理由だと言ったものの

自分もそうだったからか

同じように大切な人をなくした事といい

似た者師弟コンビなんですね

勇者ヒンメル像

薬草家『ありがとうねえフリーレンさん、これならきっとこの像も忘れられずに済むわっ

フリーレン『!! 忘れるところだった

思い出したのは銅像の彼に花冠をかぶせる

かつて花冠をかぶせて貰ったお礼

たぶん当時、ヒンメルが何故そんな事するのか分からなかったフリーレン

気持ちが追い付いたんですね

フリーレン、旅の目的

元々漠然、無気力に生きてたというフリーレン

しかし収集した魔法を皆が喜んだ

だから今も続けてるんですね

もちろん「くだらない」けれど、元々あてのない生き方をしてきたエルフだからか

本作エルフは指輪物語的な長命種なのね

海の向こうに去っていきそう

フェルンとフリーレン

フェルンの行く末を心配するハイターに謀られ、押し付けられてしまったフリーレン

ハイターはヒンメルの想いを残すべく生きた

晩年はヒンメルのようにと生きた

そんな中で拾い育てた彼女に、ヒンメルから学んだものを教えたんでしょうか

だから「人を救う事」にこだわるのかね

フリーレンにも大事な子ですわ

二人が「ほどほど好き」である事

思うにどちらも魔法自体が目的ではないから

フェルンは生きる力欲しさ

フリーレンは趣味であり喜んでくれたから

魔法自体が目的ではないから、ほどほど好きという程度と言う事なんですかね

手段としての魔法なんだと

第3話「人を殺す魔法」

あらすじ

交易都市ヴァルムへとやって来たフリーレンとフェルン。買い出しを手分けしようと言うフリーレンの様子を怪しむフェルンは彼女の後をつけることに。果たしてフリーレンの目的は…。その後、2人はとある村にやってくる。そこにはかつてフリーレンとヒンメルが戦った魔族・クヴァールが封印されていた。

勇者の死から27年 交易都市ヴァルム

フェルン『(これ、私に何か隠してる時の顔だ)』

葬送のフリーレン 第1話 感想

察するのが早い

前回に続き27年、中央諸国

巨大な港町が舞台

やたら歯切れが悪いフリーレンに、フェルンが察してしまいます

けっこう顔に出るんですな駄エルフ

フェルン『(決まって余計なものを買ってくるんだ……)』

回想のフリーレン『(デカい骨)買っちゃった♡

回想フェルン『何に使うのコレ……

フリーレン『この薬は服だけ溶かすんだよ……

フェルン『返品してきなさい

フリーレン『魔法史の本、座学も大事だからね

なんだか夢みたいな薬買ってる…

なんて思って尾行してると、アクセサリー屋の前で悩むフリーレンを発見

にしても骨買ってどうしたのか

旅先で砕いて使ったか、はたまた使い魔に運ばせたか

魔法のカバンなんですかね?

そんな便利な作風じゃない気もしますが

フェルン『(私、フリーレン様のあんな悩んでる顔見た事ないんだけど……!?)』

アクセサリー屋で懊悩のフリーレン

視聴者的にはアーッ、って感じです

とまれたっぷり時間をかけてアクセサリー購入

際し回想やら挟んだものの、もうフェルンが完全にお母さんになってるなという回

エルフをダメにする優秀な弟子

フリーレン『ここら辺に美味しいスイーツの店ってある?』

フェルン『(さすがにそれはズルすぎるでしょ!!)』

もう帰ろうかなと思った矢先の蛮行

フェルン曰く、もう何か月も甘いものなんて食べてないのだと

時代上、砂糖が貴重・高価な世界観?

ですがここは交易都市

様々な材料が揃う場所なんですな

長崎みたいなものか

スイーツに詳しい者が集う酒場

フェルン『(いやいや!? 明らかにスイーツについて聞ける場所じゃないでしょ!?)』

その酒場、世はまさに世紀末

CV千葉繁キャラがいないのが不思議な風景

秘孔を突くとひでぶって言いそう

世紀末が集う地下酒場

ぼっち・ざ・ろっくに出てきそうですね

男『ナメてんのか!』

フェルン『(ごくり)』

男『この街には旨いスイーツが山のようにあるぜえ!

鳥頭『へっへっへ! どんな店でも教えてやるよォ…!!

フェルン『(聞ける場所なんだ…)』

\親切/

曰くスイーツは冒険者の活力だ

初めて聞く所見

とまれ冒険者達、口調は世紀末ですが丁寧に教えてくださったようです

異世界食堂かな?

フェルン『(あっ…、買い出し全然終わってない……)』

てな訳でフェルンもやらかしたものの

フリーレン目的は、やはり彼女に御馳走する

まさに馳走

走り回って調べたんですね

おすすめのお店にて

フェルン『疑って済みませんでした……』

フリーレン『? 何の話?

フリーレンに食事に誘われ謝るフェルン

結局最後まで尾行がバレなかった

暗殺者向きなのでは

曰く、魔力探知を避ける魔力制御力

そして元々の影の薄さ

いまやだいぶ存在感出てる気もしますが

フリーレン『そうだねえ…、今日の気分は……』

フェルン『メルクーア・プリンですよね?

かつて、ヒンメルに全く同じことを言い当てられたと思い出すフリーレン

曰く何年一緒に過ごしてると思ってる?

特にフェルンはまだ若い

9歳の頃に出会い、人生の半分くらい一緒に過ごしてます

もう親との時間より長いのでしょうね

回想のヒンメル『なんとなく解るさ』

多分こういう時いつも注文する

またフェルンは、甘いものなんて数か月食べてないと言ってました

それほど機会が少ない

だから印象に残りやすいんでしょうか

回想のフリーレン『……私は皆の事なんにも解らない……』

回想ヒンメル『なら知って貰えるよう頑張るとするかな

『ちなみに、僕の好物はルフオムレツ♡

回想アイゼン『俺はブドウだ、酸っぱいほどいい……

回想ハイター『私は……

回想のフリーレン『酒だろ、知ってるぞ生臭坊主

またハイターが乙女みたいな照れ方してる…

また“酸っぱいブドウ"が好き

フリーレンのブドウを酸っぱくする魔法、彼の為に覚えたんでしょうか?

何気なく話が繋がるのが面白い

ルフオムレツは「OP原作小説」に

曰く十個の鶏卵で作られた「音楽都市」の名物料理なんだそうな

四人前もある大きなオムレツ

ヒンメルは料理を皆で食べるのが好き

それとも名物料理

彼の好みにぴったりなのね

皆との「想い出」を大切にしたヒンメル

寂しがり屋だったのか

それとも、フリーレンに想い出を作ってやりたくてそうしたんでしょうか

元ネタはアラビアンナイト?

いわゆるロック鳥と呼ばれる巨大な鳥

あれ「ルフ鳥」とも言います

アラビア名物ルフ鳥!!

その卵で作った巨大オムレツ、というのが元ネタだったりするのかもしれませんね

オマージュか過去実在したのか

現在のフリーレン『私はフェルンの事なにも解らない』

『だから…、どんなものが好きか分からなくて……

フェルン『……そういえば今日は私の誕生日でしたね

さっき買ったのは誕生日プレゼントだったと

だから悩んでいた

そして皆の時と同じだ、変われていないと傷ついてしまったのか

あの世でヒンメルが叫んでそう

贈ったのはバレッタ

中の人を代表するキャラはスレッタ

フェルン『フリーレン様はどうしようもなく鈍い方のようなのではっきりと伝えます』

前置きが手厳しい

というか割とフェルンも負けてない

似た者同士感ある

フェルン『あなたが私を知ろうとしてくれた事が』

『たまらなく嬉しいのです』

フリーレン『知ろうとしただけなのに……?

フェルン『♪ フリーレン様は、本当に人の感情が解っていませんね……

解らないから言葉で伝えていく

ヒンメル達も、そうだったんでしょうか

あの世で後方彼氏面してそう

またそんなフリーレンが、"かつてないくらい"頑張ってプレゼントを選んでくれた

あの世でヒンメルがハンカチ噛んでそうですわ

ハイターが慰めてそう

旅の目的、フェルン16歳

フェルン『この旅って何か目的はあるんですか?』

フリーレン『特にないよ、魔法収集の趣味の旅だからね

『でも、出来る限りはヒンメル達との冒険の痕跡を辿っていきたいかな……

 風化する前にね

あの銅像も、薬草家が生きてたから聞けた

もし死んでたら風化していた

今は整備できたので、たぶんまた訪れる人が増えただろうと言ってましたけれど

今が「最後の時間」なんですね

フェルン『それは、フリーレン様にとって大切なことなのでございますね』

前回、薬草家の言葉に近づけたのか

何がフリーレンにとって大切か

フェルンは押し付けでなく、理解へと近づけたんですね

二人が互いを知っていく旅

フリーレン『わからない』

『だから知ろうと思っている

ヒンメル達がニッコリしてそう

第一話や今回、知らなくて苦しんだフリーレン

知ることが大切と知ったフリーレン

旅の目的の明確化か

とはいえまだまだ漠然としてますが

フリーレン『背まで抜かされちゃったか……』

フェルン『もう16ですからね、お姉さんですっ

言われて胸囲の格差社会を思うフリーレン

胸でも完敗

本作のエルフは平たい胸族なのでしょうか

とまれ出会って七年目、フェルンは十六歳

フリーレンには五十年も瞬きにも満たず、フェルンにとっては「もう」十六歳

時間感覚の差を感じる言葉ですね

フェルンのバレッタ

ものすごく精緻なデザインで作画大変そう

今どきは技術があるのでしょうけれど

ですがかなり手書き要素が強いらしく、遠景では簡略化されている事が多いようです

週間アニメのデザインじゃねえ

Bパート 勇者の死から27年 防御魔法

中央諸国 グレーセ森林

フリーレン『防御の隙を狙った、模擬戦じゃなかったら死んでたよ

十六歳になり年をまたぎ、まだ中央諸国の森

百年は中央を放浪するつもり

二人は魔法戦の模擬戦

フェルンに防御魔法指導をするフリーレン

フリーレンが撃ちフェルンが守る!!

フリーレン『防御魔法は強力だけど魔力の消費がとても大きい』

正面に展開すればフリーレンの攻撃も防げる

でも変化球で、防御していない隙を狙われると弱い

かといって全方位展開すると、あっという間に魔力切れを起こしてしまうのだと

曰く数十秒でカラになるんだそうな

フリーレンの場合は?

フェルン『着弾の瞬間に部分的に展開させるのが正解という訳ですね』

この世界の魔法戦、高度すぎない?

出会った当時曰く見習い魔法使いは実戦ですぐ死ぬ

納得の話でしたわ

ただここまで、魔法使いは二人だけ

フリーレンの基準で考えてる為、“最低ライン"が異様に高い可能性もあるんでしょうか

魔法使いって反射神経が試されるんだ……

フェルン『防御魔法の練習ばかりですね』

曰く生存率に直結するから

フェルンの安全第一なフリーレンらしいと言うべきか

これが本作の魔法使いのデフォルトか

フェルン『防御魔法一つでほとんどの攻撃法を防げますからね』

『強力過ぎて不思議です

フリーレン『フェルン、渡した魔法史の本読んでないでしょ

前半、数か月前時点の回想で渡していた本

すると最低でも数か月……

見た目からすると意外ですが、実践派で座学はあまり好きではないんでしょうか

そういや本を読んでる姿はないですな

フリーレン『やっぱり寝る前に読み聞かせてあげないとだめか…』

完全に小さな子扱い

いや実際、十六歳とか子供以下ですわ

フリーレン感覚で2秒足らず?

勇者一行が勝てなかった魔族

老人『もしやフリーレン様ですかな?』

フリーレン『? なんで知ってるの

今回はちゃんとした「目的」あっての来訪

魔族クヴァールの封印を訪ねて

なのですが、いきなり訳知り顔の老人が現れて珍しく面食らう事に

いわくヒンメルが毎年来てたんだそうな

マメですねホント

回想のヒンメル『冷たいよねえ?』

回想の老人『冷たいねえ

どことなく女子会っぽい回想

実際、別れてから丸五十年もヒンメルを放置していたんですものね

彼が丸禿げるまで放置

冷たいねえ

回想のヒンメル『でも、村を見捨てるほど薄情ではない』

『封印が解ける頃にやってくる…

同じ想いで、五十年も再会を待ってたんでしょうか

ホントあの「再会」って……

あたたかいねえ…

フェルン『"封印"したのですよね? そうしたのには何か理由があるのですか?』

フリーレン『単純にクヴァールが強かったからだよ

『"勝てなかった"

夜、宿屋で事もなげに言われた絶望ワード

勇者パーティー総力で撃破できず

魔王より強いのでは!?

曰く彼独自の魔法が厄介

如何にも「異形」な賢者

あふれる知性にかえりうちにされたのか

フリーレン『魔王軍の中でも屈指の魔法使いだ』

『"ゾルトラーク"

『奴の開発した史上初の貫通魔法…

 人類の防御魔法はもちろん装備の魔法耐性さえも破壊し

 人体を直接破壊する魔法だ

『この地方では冒険者の四割

『魔法使いに至っては七割がゾルトラークによって殺されたと言われている

称して人を殺す魔法という訳か

フェルン曰く“なんでも防ぐ防御魔法"をも、貫通してしまう脅威の魔法だと?

というミスリード

とまれ魔法使いは防御魔法がある

防御しようとして貫通

それでかえって犠牲者が増えてしまったらしい

初見殺しも甚だしいですね

フェルン『強すぎるじゃないですか!?』

フリーレン『そう"強すぎた"、強すぎたんだよ

『だからこそ、その強さが仇になった

フェルン『どういう事ですか?

フリーレン『……本当に魔法史読んでいないんだねっ!

やーい怒らせた

とまれ勇者一行でも勝てなかった、防御貫通魔法を使う魔族!

ですが単独でも勝てると踏むフリーレン

その勝算とは?

強すぎた為に封印魔法が有効だったのか?

そう思わせる前夜でした

いやもう説明時点で兇悪すぎましたわ

再戦、クヴァールは"強すぎた"

クヴァール『久しいのうフリーレン…、何年経った?

フリーレン『八十年

クヴァール『たった八十年か

フリーレン『私たちにとってはね

不安定化した封印を解き、しばし対話で再戦へ

エルフめいた時間感覚なのか

見た目は怪物ですが口調は穏やか、あふれる知性を感じさせる魔族ですね

エルフ同様に魔法に長けた長命種

何か関わりでもあるんでしょうか

フリーレン『フェルン、前方に"防御魔法"』

クヴァール『“ゾルトラーク"!!

『…………ほう、驚いた。ゾルトラークを防ぐとは……?

 ずいぶん…

 高度な防御術式じゃのう………?

フェルン『フリーレン様、どういう事ですか…?!

『今のは"一般攻撃魔法"です

前置きなしにフェルンを盾にした!!

ですがあっさり防御成功

実は日頃から使ってる魔法がゾルトラークだと

防げて当然だったんですね

模擬戦でもゾルトラークを防いでいたのか

フリーレン『あれがゾルトラーク…、いわゆる"人を殺す魔法"だよ』

『クヴァール、お前の魔法は強すぎたんだ

『お前が封印されてから

 大陸中の魔法使いが

 ゾルトラークをこぞって研究・解析した

『僅か数年でゾルトラークは人類の魔法体系に組み込まれ

『新しい防御術式による

 強力な防御魔法が開発された

『装備による魔法耐性も格段に向上し

 ゾルトラークは

 "人を殺す魔法"ではなくなった

『今では"一般攻撃魔法"と呼ばれているよ

フリーレンは、怖くないから平然としてたのか

もう使い方も防御方法も確立

当たり前の魔法に

解説していた時も、フリーレンは「史上初の」貫通魔法だと言ってました

その強みが失われてたんですね

クヴァール『ふむ……』

なお当人は平然

こういうところもフリーレンと似てますね

二つ名「賢老」は伊達じゃない

フリーレン『八十年は人間にとって相当長い時間らしい』

クヴァールが「たった」と言った八十年

そのたったがお前を殺すのだと

ここまでフリーレンの凄さ、長命さが目立った物語だったものの

彼女は長命ゆえのんびり

対し人類の性急さが生んだ成果か

人を殺す魔法

クヴァール『なるほどのう…、攻撃魔法に同調し威力を分散させる仕組みか』

クヴァールはずっと解析してたのか

ごく当たり前のように解析

その弱点が、魔力消費が多すぎることだとまで見抜いてしまいます

なんかこの種族強すぎない……!?

クヴァール『魔力の消費も、さぞ辛かろうッ!!』

フリーレン『防御魔法の弱点に気付かれた

『フェルン、対処できるよね

フェルン『はい、練習でもう見ましたから

かくて数で押すクヴァールをフェルンが阻止!!

どんだけ卓抜した技量に?!

フリーレンが、事前に「数押し」への対抗策を考えさせたのはこの為だったのか

さすがクヴァールは本家本元

とんでもない数の力押し!!

魔法は「魔力量」「打ち出す力」に個人差

その点クヴァールは圧倒的らしい

しかしフェルンは、完全に防ぐ魔法を的確に貼り続けるコントロール力で対応

魔法三要素の対決なのか

クヴァール『……!!』

うっすら笑い、いきなり大出力砲に切り替えたクヴァール

恐ろしい対応力

数で駄目なら力押し

いくら進んだ魔法でも、フェルン独りでは駄目だったのでしょうね

純粋な「魔力量」「力」が段違い

フェルンの防御魔法は見るまに崩壊

完全防御なら魔力切れに追い込めばいい

敵がコントロールに長けるなら力押し

クヴァールの対応は的確でした

ですがフリーレンも、どうやらこの展開を最初から読んでいたらしい

爆煙を利用して移動していたんですね

クヴァール『ほう…、飛べるのか』

面白いッ!!

フリーレン『"人を殺す魔法ゾルトラーク

クヴァール迎撃もたった一撃で決着

その威力たるや、クヴァールを下の崖ごと貫通して一撃撃破へ

人類が発展させた魔法による勝利か

八十年前とは比べ物にならない!!

クヴァール『フリー…、レン……、儂の…、魔法を…!!』

己の魔法によってクヴァールは敗死

フリーレンは敢えて「一般」と呼ばなかった

ゾルトラークと呼んで発砲

お前の術で殺してやると込めたのか?

たったと呆れた八十年が取り返しもつかない事になったとは

これからは人類の時代なんですかね

指輪物語がそうだったように

村 老人のちょっとした正体

フリーレン『お前、私のスカートめくったクソガキだな?

\人に歴史あり/

いかにも落ち着いた老人が、当時はクソガキだったとはなんとも

当時ヒンメルは激昂

しかし後年は茶飲み友達に

ヒンメル、あの後「クソガキ」を許したのね

本当色々あったんだなあ

フリーレン『まだ生きてたんだ』

老人『おかげでもっと長生き出来そうです

『ヒンメル様の言葉を信じて、待った甲斐がありました

言われ、帰り道のフリーレンは複雑そう

曰くあの感謝はヒンメルへのものだ

拗ねてるよう見えますね

ハイターの時に続き、なんだか「してやられた」気がしたんでしょうか

手のひらの上で踊ってダンスしまった的な

フリーレン『この村の人たちはヒンメルを信じていたんだ』

フェルン『よくわかりませんが

『ヒンメル様は、フリーレン様を信じていたんだと思いますよ?

『…どうしたのですか?

嬉しかったのか撫でるフリーレン

なぜ撫でられてるのか解らないフェルン

今回フェルンは、フリーレンは人の心を解っていないと優しくツッコんだものの

フェルンもまた分らない

つくづく「知っていく」旅なのですね

互いに互いを知っていく旅

今度こそフェルンを分かろうとしたフリーレン、彼女を信じていたヒンメルのお話

冒険時代フリーレンはヒンメル達を知らなかった

おかげで後年しこたま後悔

その経験、後悔がフェルンとの間を取り持っていると思えば人生万事塞翁が馬

そしてフリーレンは「冷たい」し知らなかった

けどそんな彼女をヒンメルは信じていた

なんとも絆の深いエピソードでした

八十年は長いか短いか、人を殺す魔法の話

かつて勇者をも圧倒した魔法が、今では一般的なものになってるとは恐ろしいですね

人類は短命だけど進歩が速い

数や継承などの賜物

勇者の時代は遠い昔になったんだなと感じるエピソードでした

ミスリードが強烈だった!!

もっともクヴァールは「序盤」の敵

勇者一行は、ここから十年かけて魔王の城まで旅をしたのだそうな

皆がまだ未熟だった頃の難敵なのかね

そんな頃「魔王軍屈指の魔法使い」と激突とは

フェルンも座学の大切さを学んだ模様

第4話「魂の眠る地」

あらすじ

フリーレンとフェルンはアイゼンを訪ねる。旧交を温める中、「大魔法使いフランメの手記」を探すことを手伝ってほしいと頼むアイゼン。3人は、ハイターが生前に割り出した手記が眠る場所がある森奥深くへ。フランメの手記と呼ばれるものはほとんどが偽物だというが、その場所にあるのは偽物か、それとも…?

勇者の死から28年後 海岸清掃

中央諸国 グランツ海峡

フリーレン『"フランメの著書に本物なし"、これも出来の悪い偽物だ

大陸中央、内海に通じる海峡が舞台

報酬は偽の魔導書

定期的な座礁で、山ほどたまった破船を片付けて欲しいといい依頼でした

今は村人がやらなくなったんだと

海岸清掃のグレードアップ版!!

世界地図で見るに、内海と外海を繋ぐ唯一の海峡であるらしい

そこが難所だとは難儀ですな

フリーレン『これは自分の為だ』

ひとまずは人助けの為だ、と勇者のようなことを言ったフリーレンだったものの

ツッコまれ訂正

にしても毎回報酬が魔法絡み

路銀ちゃんと稼げるのかね

貧乏してますが

フェルン『また長い滞在になりそうですね』

一年前と打って変わって諦めたフェルン

だいぶ理解

とまれ破船は山のよう

村人がやらなくなったのも解りますな

それから三か月、フェルンの気付き

村人『もう三か月になるね、村には慣れたかい?』

開始数分で三か月経過

これがエルフ時間……

村は冬、ヒンメルの死後28年目の年の瀬らしい

フェルンはすっかり人気者ですな

嫁に乞われそう

フェルン『ふと思ったのですが……』

『フリーレン様ってもしかして、すごくだらしがない人なのでしょうか?』

葬送のフリーレン 第1話 感想

今さらすぎない!?

今回、フリーレンを起こして着替えさせてご飯を食べさせていたフェルン

どっかの江戸前エルフよりひどい

出会って早八年

昔は尊敬が勝っていたものの

遂に正しい物の見方を手に入れてしまったか……

フェルン『これ私、完全にお母さんですよね?』

ぐぅの音もでない

一応作中、七十年も独り旅しているものの

七十年ですよ七十年

しかし一人だと、昼まで寝てお気楽自堕落スローライフしているらしい

人類はその間ザムドラーグ

もといゾルトラークを解析普及させたというのに

フェルン『(勇者様たちに)怒られたりはしなかったんですか?』

フリーレン『怒られたよ? 一度だけね

フェルン『一度だけですか? 勇者様は寛大なんですね

駄目エルフ『器が違うよね

なおハイターには何度かガチギレされたらしい

あの笑顔の塊みたいな男が!!

特にハイターを慕うフェルンには、また違った感慨があるのでしょうね

あの人が舌打ちとかよっぽどスよ

村長『清掃は順調ですかな?』

その夜、食事中に質問を受けるフリーレン

清掃は残骸を魔法で一か所に運び、魔法でFIRE!するというもの

あのかぼちゃ収穫魔法と同じもの?

村長『新年祭には間に合いそうですかな』

略『今回は日の出を見ていただけると嬉しいです、フリーレン様

すると村長も八十年前を知る人物らしい

当時は見ていない

やはりヒンメルを怒らせた件とは、当時「起きなかった」件だったんですな

それ以外は基本スルー

皆してフリーレンを甘やかしすぎである

翌日 海岸清掃 残り1/3

フリーレン『この村では新年祭の日に日の出を見る習慣があるんだ

『透き通るような海に日の光が反射して

 とても奇麗なんだってさ

やがて無音劇を経て、海岸清掃完了へ

単純計算で一か月半後か

その間、海賊船っぽいものを片付けたり宝箱がスカだったりPVに使われた映像だったり

特に船を持ち上げる映像は壮大!!

二人の共同作業です!!

カメラワークも素晴らしいも作画量も大変そう

ホント劇場版ですな本作

新年前日 勇者ヒンメルの予言

フェルン『正気ですかフリーレン様、太陽が昇る前に起きるんですよ? 不可能でございます!

不可能とまで言うか!!

滑り込みで清掃を終え、水質調査も完了

しかしフリーレンが新年祭に参加表明、フェルンは軽くパニックに

八年共に過ごした安心の不信ですね

どんだけ起きられないんだ…

フリーレン『正直興味はないよ、だから見て確かめるんだ』

フェルン『……よくわかりません

フリーレン『そうだね

いまやすっかり理解者と化したフェルンですが

ヒンメル達との思い出は知る由もない

ある面でなんですな

越えられない

フリーレンも解った上で話さない

他意はないけどなんだか寂しい

回想・唯一ヒンメルが怒った事件

回想ヒンメル『僕達はね、君にも楽しんで欲しかったんだよ

回想のフリーレン『ただの日の出でしょ?

 楽しめるとは思えないけど

ヒンメル『いいや、楽しめるね

フリーレン『どうして?

ヒンメル『君は"そういう奴"だからだ

フリーレンは、その意味が解らなかったのか

だから知りたくて訪れた

これは「自分の為」だと

そして回想では、またしてもハイターの酔いどれコント

この一行ホント仲良しすぎる

フェルン『フリーレンさま起きてください!? 新年祭に遅れますよ!?』

フリーレン『おかあさん……

ママ『誰がお母さんですか!!

なんてコントもあったものの

結局フェルンは起こしてしまうし、ありがとうと言われると嬉しくなってしまう

起こさなかったヒンメル達と対照的

ヒンメルは信じてたのか?

当時、まだ駄目さ加減を甘く見ていたのかもしれませんね

旅の始め頃らしいので

フリーレン『(うーん確かに奇麗だけど…、…早起きしてまで見るものじゃないな)』

『(ヒンメルは私のこと解ってないなあ)』

八十年、ほぼ九十年越しに苦笑するフリーレン

正直わかる

奇麗だろうと感動するとは限らない

ましてインドア人ですもんね

フェルン『フリーレン様、とても奇麗ですねっ』

フリーレン『…そうかな?

 ただの日の出だよ……

フェルン『でもフリーレン様、少し楽しそうです

フリーレン『それは…、フェルンが笑っていたから……

『!!

君は仲間が笑ってたら、楽しく思える奴なんだ

そうヒンメルは言ってたのか

フリーレン自身が知らない自分を、傍らにいるヒンメルだから気付けていた

きっと彼女が我知らず笑っている事を

彼は気付いてたんですね

フリーレン『私独りじゃ、この日の出は見れなかったな……』

九十年越しにヒンメルの気持ちが解った

彼を知る、心を知る旅の「成功」を描くエピソードだったんですね

ハイターも解ってたんでしょうか

フェルン『当たり前です、フリーレン様は独りじゃ起きられませんからねっ』

そして解ってないお母さんである

微笑ましいすれ違い

ヒンメルも、こんな感じですれ違うフリーレンを見守ってたんでしょうか

それは友情だったか恋だったのか

Bパート 戦士アイゼンの庵にて

回想 アイゼンの家族の墓

回想アイゼン『何をしている?

回想ハイター『祈っています

岩を削って家にして暮らしているアイゼン

彼の故郷は魔族に襲われ壊滅

今も独り暮らししているのだそうな

作中ドワーフは確か見かけないはず

本作のドワーフは、魔族に優先的に狙われ? ほぼ滅ぼされたんでしょうか?

戦士を輩出する長命種だから?

アイゼン『人は死んだら無に帰る』

ハイター『天国に行くんですよ

珍しく意見を戦わせる僧侶とドワーフ

曰く数千年前まで、無に帰るという考え方が主流だったのだそうな

そしてドワーフは保守的だと

王道ですね

また基本、口げんかになるのはエルフとドワーフというのが指輪物語以来の伝統

ですがフリーレンは口論しませんもんな

フリーレン『今の人類の魔法技術じゃ"魂の観測"は出来ないから』

だから仮定に留まる理屈なんだと

他の種族は?

またフリーレンは、魂という概念さえロジカルに考えてしまう

その点で浮いてますね

彼女に限らず「魔法使い」ならでは?

ハイター『私も実在するかどうかはどっちでもいいです』

ヒンメル『僧侶がそれ言っていいのか!?

 生臭坊主!?

ハイター『でも、たとえ実在しなかったとしても。"あるべきもの"だと思います

アイゼン『何故だ?

ハイター『その方が都合がいいからです

 必死で生きてきた人の行きつく先が、"無"であって良いはずがありません

『だったら

 天国で贅沢三昧していると思った方が良いじゃないですか

後年、魔王討伐後に同じことを言ったハイター

実益主義者としての信仰

現実的で生臭で優しいハイターらしい

あれは自分が頑張る為、そして皆への祈りの言葉だったんですね

合理的なフェルンに相通じる言葉でした

ヒンメル『祈るか』

アイゼン『ああ

同調するのが優しい

無論非現実的と言えばそれまで

だけど君の親が幸せだといいな、とハイターは祈ってくれたわけで

受け止めてくれた二人も素敵でした

八十年後、今も同じように祈るアイゼン

ビフォーアフターを感じさせますね

すっかり老いちゃって…

傍目にあまり変わらぬよう見えるドワーフも、確かに「老いて」いくのだと

少し悲しい

ですがハイターの想いが受け継がれている

それが嬉しい一コマでした

勇者の死後28年 アイゼンとの再会

中央諸国 ブレット地方

フリーレン『アイゼン、遊びに来たよ』

約九十年経て、両親らしき墓はかなり立派

花もだいぶ増えました

時の流れを感じますね

アイゼン『まさかお前が弟子を取るとはな』

相変わらず昨日会ったようなノリのフリーレン

\三十年振りだよ/

合わせてくれるアイゼン優しい…

大抵ドワーフは、原典の一人であるギムリのイメージで偏屈に描かれがちも

アイゼンめっちゃ物分かりいいですね…

ヒンメルの人徳?

フリーレン『アイゼン、何か手伝って欲しい事とかってある?』

アイゼン『フリーレン……

『ハイターにも同じような事を聞いたらしいな? お迎えにはまだ早いぞ

フリーレン『なんで知っているの?

アイゼン『文通をしていたからな

葬送のフリーレン 第1話 感想

なんでそう乙女っぽいのよこの二人!!

あの花畑事件といい!!

おかげで話が早い

八年前、ハイターには「恩返し」だと説明をしたフリーレンでしたが

今回はその必要ないんですな

戦士アイゼン、僧侶ハイターの頼み事

フリーレン『フォル盆地か、懐かしいね』

という訳で、ブレット地方フォル盆地

またアイゼンの洞窟は、とても岩を削ったとは思えないほど整然と住みやすそうな作りでした

さすが匠の一族ドワーフ

原典ではドワーフは洞窟暮らしが一般的

中でも最高の坑道モリアの都を滅ぼされ、追われた一族と言うのが定番設定です

本作ではどうなんでしょうね

アイゼン『来たことあるのか?』

フリーレン『昔ね

言われて、動揺するアイゼンとフェルン

仲良しか!!

八十年を昨日のように語るエルフ、彼女にとっての「昔」とは?

謎は深まるばかりである

アイゼン『大魔法使いフランメの手記だ』

略『フリーレン、お前は知っているはずだ

フリーレン『生臭坊主め…、そこまで調べていたのか

海岸清掃事件、本物はないと言い切られた手記

しかしハイターが聖都で調べ上げた

さすが勇者一行の僧侶

多分、普通では読めないような資料も彼なら調べる事が出来たのでしょうね

しかし盆地に手記?

フリーレン『まずは大きな木を探そうか』

略『フェルンが嫌がるから早めに終わらせようか

フェルン『なるべく効率的に探しましょう

むっちりした顔で不満げなフェルン可愛い

怒りだす前に察するフリーレン

あのフリーレンが……

なんせ三十年振りだろうと、"あっという間"な長命種が二人

そら危機感しかないですわ

アイゼン『変わったな』

『お前は人の時間を気にするようなやつじゃなかった

フリーレン『だってフェルン、怒ると凄い怖いんだよ

アイゼン『……そうか、気を付けよう

と、感慨深げなアイゼンから無言劇へ

特に今回前半、海回で「怒らせた」からすごくよくわかる理由でした

でもアイゼンは知らない

知らないから変化だと感じるんですね

フェルン『フリーレン様、西の方に遺跡を飲み込んだ大樹がありました』

フォル盆地とは相当に広いらしい

相当に目立つ樹、しかも二人も飛べるのに見つけるのに数日を要したようです

その間アイゼンは衰えてないとも描写

めっちゃ腕力あるやん!!

湖を走って渡れるやん!!

それでも全盛期と比べれば、見る影もなく衰えてしまっていると自認するアイゼンガルド

全盛期どんだけ強かったんだ定期

世話する人が二倍に増えてたフェルン

アイゼンも寝相最悪だったので苦労したらしい

何で逆さになって寝てるの…?

ドワーフの流儀なの…?

大魔法使いフランメの言葉

フリーレン『なんでフランメの手記なんか探すことにしたの?』

またフリーレン、ブドウに魔法

恐らくアイゼンが好む「酸っぱい味」に変えたらしい

アホほど食ってるなアイゼン!!

さすがドワーフ!!

アイエン『お前とヒンメルが可哀想だと思ったんだ』

『三十年前、お前は「ヒンメルを知っておけば」と口にした

『あの言葉はヒンメルに直接伝えてやるべきものだ

略『だからハイターに相談したんだ

『お前はきっと後悔しているだろうから、手助けをしたかったんだ

考える事は、勇者一行みな同じだっただった

フリーレンが恩返しに訪れたように

ハイターとアイゼンも彼女の為に動いてた

曰くフランメの手記には、死者と対話したという記述があるはずだと

まさに第一話冒頭が鍵だったんですね

あれが「始まり」だった

フェルン『強力な結界で守られていて……』

大樹に覆われ、一見すると「遺跡」には見えないものが見つかった

フェルンよく気付いたなあ!!

これがフランメの偽装

森の樹なら目立たない、遺跡を覆ってしまえば隠す事が出来る

おまけに結界まで施していたと

フリーレン『千年も前の事なのに』

『結局、私は師匠の掌の上か

略・回想のフランメ『お前はいつか大きな過ちを犯し、人を知りたいと思うようになる

フリーレン『知って欲しいの先生?

 かまってちゃん?

フランメ『違ェよ

『そん時はここに帰ってこいって言ってんだ、手助けしてやる

『この大魔法使い、フランメ様がっ

フランメ様はCV田中敦子さん

なんて漢らしいキャスター

彼女は人間であり師匠、だからフリーレンは「場所」を知っていたんですね

そしてハイターはそれを突き留めていた

彼女もフリーレンに影響を与えていた

ヒンメルと似た立ち位置か

アイゼン『フリーレンはフランメの一番弟子だ』

曰く大魔法使い、魔法史に出てくる英雄

書いた魔導書は現存してない

この後の台詞からして、時代の流れで失われたのか?

それとも意図的に封じられたのか?

フリーレン『(私がここにくると解っていたのか)』

『(相変わらず嫌味な奴だ)』

大魔法使いフランメの手記

大陸の遥か北の果て

この世界の人々が天国と呼ぶ場所

“魂の眠る地"オレオールにたどり着いた

そこは多くの魂が集まる場所で、私はかつての戦友たちと対話した

この世紀の発見は

魂の研究を飛躍的に進歩させるだろう

フリーレン曰く、魂を観測する技術はない

しかし千年前に観測に成功

どころか更なる研究にさえも触れていた

何故魂の研究は進んでないのか?

意図的に抹消?

他の書物などは残されてないようです

アイゼン『"天国はある"』

『"その方が都合がいい"、だろう?

天国に行く方法が見つかった・・・・・・・・・・・・・

当のフランメを知るフリーレンは、眉唾物だと思ったものの

アイゼンが後押し

アイゼンとハイター

この旅は、ヒンメルを追うフリーレンを「皆」が応援してくれる物語なんですね

そして問題が「場所」だと

フリーレン『大陸北部”エンデ”』

略『今は魔王城がある場所だ……

作中の表記は「Ende」

実際の「Ende」はドイツ語、意味は

1.終わり, 最後, 結末; 最期, 死, 終焉.

2.端, 先端, 末尾; 切れ端; ⸨話⸩ (残りの)道程, 道のり

3.シカの枝角.

4.海索, ロープ.

手記では光あふれる理想郷を思わせたエンデ

いくつかの巨大樹が拠点

今は真っ暗闇の暗黒

正反対やんけ!!

そこは魂が辿り着く終わりの地であり、フリーレン達にとっても終わりの地だった

色んな意味で「終わり」なんですね

「魂の終着地」は魔王城に

まさか魂の研究の独占を図っての事か?

転生と不死の研究?

殺された魔王の魂も、今「そこ」にいるんじゃないでしょうか

復活を図っている最中とか?

本当に「魂」なのか?

見た感じ、望む魂に会わせてくれる装置という感じに見えますね

魂がデータとして保管?

必要に応じて呼び出す装置とか?

アイゼン『フリーレン、“魂の眠る地"オレオールを探してヒンメルと話すんだ』

『"俺を助けてくれる"んだろ?

フリーレン『悪知恵をつけたねアイゼン?

こうして明確な「目的」が生まれたんですね

再び魔王城を目指す旅へ

当時、知らなかった魔王城の真実を探る旅

フリーレンは本来なら嫌

ですがアイゼンを手伝うと言った手前、彼の頼みを断れないという訳か

生臭坊主め死してなお!

『でも魔王城のあたりってめちゃくちゃ寒いんだよね…』

いきなりメゲるフリーレン

本心か何か意図あってか

アイゼン曰く「色々あった」

何か行きたくない理由があるっぽいですね

馬車 帰り道で寝てしまうフリーレン

アイゼン『そいつはいい師匠か?

フェルン『どうでしょうか、よく解りません

略『もしかしたら

 私にはあまり興味がないのかもしれません

フェルンの想いを明確化

もしかしてアイゼン、ヒンメルを連想したんじゃないでしょうか

ヒンメルも同じ事を散々言ってそう

散々愚痴ってそう

フェルン『弟子にしたのはハイター様との約束にすぎませんから』

アイゼン『………………そうか

多分、アイゼンは「変わってないな」と思った気がします

かつては魔王を倒す為に

目的は魔王退治

だから仲間を知ろうとしてませんでした

だから後悔する羽目に

同じ事を繰り返してると思ったのかも

フェルン『ですがとても不思議な人なんです』

『旅を始めてからは

 誕生日にプレゼントをくれるようになったんです

 いつもは興味なさそうなのに

 何を考えているのでしょうね

『とても不思議です

言われて八十年前の別れを思い出すアイゼン

にしてもフェルンも「不思議」

大切にされてると思わない

思えば、グイグイ来るけど彼女を叱ったりしなかったヒンメルと対照的なんでしょうか

距離感が対照的

回想・八十年前 エーラ流星の日

アイゼン『弟子をとったりはしないのか?

 旅は話し相手がいた方がいい

フリーレン『時間の無駄だからね

 色々教えてもすぐ死んじゃうでしょ

アイゼン『フリーレン、人との関係はそういうものじゃない

フリーレン『"そういうもの"だよ

『皆との冒険だって、私の人生の百分の一にも満たない

この時も口論をしたのか

死後についてハイターと揉めたように

結局ちゃんと説得できず、ハイターとヒンメルが明るく盛り上げて切り上げてくれました

多分いつもそうだったんでしょうか

いつも踏み込めなかった

変えられなかった

アイゼン『フェルン』

『そいつは…、良い師匠だ

フェルン『……そうですね

さっき疑問形で言った言葉を、断定に変えるアイゼン

今度は肯定するフェルン

アイゼンはフリーレンの変化から、良き師匠になったと感じ取ったのでしょうか

フェルンもさっきは謎師匠ですと言ったものの

優しさだと気付いたのか?

愛、愛ですよフェルン

勇者一行の旅路、再び

再び戦士アイゼンの庵

フリーレン『まずはヴィレ地方、リーゲル峡谷を抜けて北側諸国の関所だね?

アイゼン『すまんな長い旅路になる

『俺たちは十年かかった

かくて勇者一行の道筋を、再び辿る旅

際しフェルンに謝るアイゼン

彼女の時間を十年も奪ってしまうと詫びたのか

もちろんフェルンも、何か目的があるならここで断ってしまったのでしょうけれども

思えば彼女も夢とかないんですよね

フェルンの目的は「生きる」事

ハイターに、もう独りで生きられると見せたくて魔法使いになったフェルン

これほど“目的"がない一行も珍しい

題名のない音楽会じゃあるまいに

魔王城到達時を思い出すフリーレン

フリーレン『…………そうだね

『たった十年の冒険だよ

思い出し、フリーレンは微笑んでいたものの

振り返ると平板な表情

いつもの彼女

敢えて八十年前の別れの時、ヒンメル達を呆れさせた言葉を繰り返すフリーレン

あの頃と私は変わっていない

そう再確認する言葉なのでしょうか

振出しに戻る!!

旅の目的の明確化

フリーレンが寒さに弱いとたっぷり描き、寒い魔王城を目指すというテーマへ

また当時から仲間を大切にしていた

彼曰く「そういう奴」

ヒンメルは解っていた

彼の気持ちに追いついていく話だと再強調か

魔王城の謎

当時ただのラストダンジョンも、実はその成り立ちには謎があった

まさに「クリア後」なテーマですね

実は死者の魂の集合地

魔王はその研究を独占してたんでしょうか?

魔王様復活しちゃう?

特殊ED「bliss」

配信版は通常EDだからちきしょう!

また通常版EDも未配信

来週まとめて配信になるんですかね?

次回、第5話「死者の幻影」

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葬送のフリーレン 第5話 感想[竜にも引かない大戦士!!]シュタルクと幻影 ネタバレ

葬送のフリーレン 感想 2023年10月

葬送のフリーレン 第1話「旅立ちの章(全4話)」
葬送のフリーレン 第1話「冒険の終わり」
葬送のフリーレン 第2話「別に魔法じゃなくたって…」
葬送のフリーレン 第3話「人を殺す魔法」
葬送のフリーレン 第4話「魂の眠る地」
葬送のフリーレン 第5話「死者の幻影」
葬送のフリーレン 第6話「村の英雄」
葬送のフリーレン 第7話「おとぎ話のようなもの」
葬送のフリーレン 第8話「葬送のフリーレン」
葬送のフリーレン 第9話「断頭台のアウラ」
葬送のフリーレン 第10話「強い魔法使い」
葬送のフリーレン 第11話「北側諸国の冬」
葬送のフリーレン 第12話「本物の勇者」
葬送のフリーレン 第13話「同族嫌悪」
葬送のフリーレン 第14話「若者の特権」
葬送のフリーレン 第15話「厄介事の匂い」
葬送のフリーレン 第16話「長寿友達」