七つの魔剣が支配する 第11話 感想[シェラの秘密]魔法家系の責務 ネタバレ
七つの魔剣が支配する 第11話「責務(デューティー)」感想
公式あらすじより引用
迷宮第二層『賑わいの森』の中で、杖剣を交えるオリバーとオルブライト。度重なる猛攻をオリバーは必死に耐え凌ぎ、技術を駆使して粘り強くオルブライトと渡り合う。一方、シェラとナナオも、ステイシーとフェイの連携に苦戦。なぜステイシーがここまでシェラとの戦いに必死になるのか。そこには、マクファーレン家にまつわる複雑な事情にあった。
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シェラ実家の事情、オルブライトの背負うもの。一年最強決定戦に幕
いい…、笑顔です
先生イラスト、駒を見つめる表情が切ない
いい最終回だと思ったら、えらい事になった!!
山場は「魔に呑まれる」実例か
第一話で提示、故・グレンヴィル先生が最高の栄誉と評した魔法使いの結末へ…?
また今回は魔法家系が背負う責務がテーマ
要は血にまつわる事
その点、オフィーリアの事情も典型なのか
誘惑体質はサキュバスの血なのね
やはりステイシーは異母姉妹だったらしい
シェラの母はエルフ!?
あの髪に埋もれてたのかと思ったものの
姿自体を変えてるのか
姿と能力を封印できるらしい
ミシェーラは褐色金髪縦ロールエルフ耳お嬢様
属性のデパートかよお嬢様!!
彼女も特異な血、オフィーリアと重なるテーマなのね
シェラの場合は強みとなっているものの
これまでサキュバスの血で、己の意志に関係なく他人を誘惑していたオフィーリア
今度は意志どころか理性すら失う事に…?
武闘派家系だと言われてたものの
家名の誇りゆえに、絶対に負けてはいけないと縛られていたと明らかに
過剰な言い回しはそういう事だったのか
また彼のトラウマは「使用人」
彼本来の優しさ、人柄を感じるエピソードだっただけに切ない結末でした
素敵な笑顔だったのに……
あらやだ前回主題ステイシー達は出番なし!!
カティ先生魔法生物授業回Vol.2
事実上の9話振り返りですね
パターン絵でない貴重で個性的なイラスト収録
ホント新章からイチャイチャしてますな
カティ回二連発ですね!!
シェラは常識人ではあるも、"一般常識"には疎い上級階級
ナナオは言うに及ばず
畢竟、唯一の一般人カティが大変なエピソード
現状はやっぱり彼が好きなのね
冒頭 言葉が刺さらない
オルブライト『どうした雑魚!! 技の引き出しはもう品切れかッ!!』
『そうだろうな!それが凡俗の限界だッ!!』
オリバー『言葉が刺さらない』
急にオリバーさんが冷静に
前回に続き、一年最強候補と死闘を演じるオリバー
ですがオルブライトの異常な高慢さ
それ自体が伏線だったのね
略『まるで何かの義務のようだ』
戦いながらオルブライトの人格を探っていたオリバー
さすが頭が回る
また比較対象は、前に衝突したリチャード=アンドリューズ
同じように自信家
だからこそ比較検討し気付けたのか
オルブライト『!?』
見抜かれたオルブライトは、勝負を焦って「とっておき」を避けられてしまいます
前回勝ち筋を見抜かれたオリバー
今回は見事にやり返しましたね
『高等な力業だ、真似は出来ないが誘う事は出来る!!』
今章のテーマ、間合いを制する事
剣の間合い・魔法の間合い
中でもオルブライトは、独自の間合いを使いこなす強みを持っているのだと
ロッシといいセンス抜群ですわ
『魔法使いがとりわけ嫌う距離だ!』
オリバーが誘導したのも間合いを制する一環
オルブライトも魔法使い
魔法使いが最も嫌う間合いに入れれば、立ち回りに隙ができると言う狙いか
対しオリバーはあらゆる事に詳しい
この間合いさえ得意レンジなんですね
こちらも狼男化したフェイに乗り大暴れ
これまた通常ではありえない速度、敵を間合いに入れずに戦えるのがメリットだと
八話でピートに魔法剣を教えたシーン
あれが活きてるんですね
Aパート 膠着状態の一対一
以降、決闘中クラシックが流れる演出へ
戦闘への緊迫だけではなく
心の交流に思える状況もあってでしょうか
『これで終わりよ!!』
シェラ『“トニ・トュールス!!"』
終わったのはステイシー側
シェラの雷に感電して転倒へ
その隙にナナオの接近を許し、フェイを抑えられ分断されてしまいます
ステイシーの見積もりが甘かった
しかし「人狼」は耐久力が桁外れなのが利点
それをどうやって破ったのか?
『さっきまでは貫通力重視でしたが、今は伝達性重視』
とかく人狼はタフで攻撃が通らない
なら彼を伝ってステイシーに届くよう狙ったと
本作の魔法はイメージの具現化
シェラは、ステイシーには想像も出来ないほどその点に長けていたんですね
後から思えば前振りでもあったのか
ステイシー『うるさい…!!』
ともあれ以降二人も魔法剣で一対一へ
精神力の差がつくづく大きい
ステイシーは焦った、普段からすぐ怒るし感情豊かなタイプ
自己抑制が利いたシェラと対照的ですね
放任された証なのでしょうか
決闘決着
オリバーvsオルブライト
オルブライト『膠着状態での姿勢の崩し合い…、泥臭いにも程がある!!
いつまで付き合わせる気だ!!』
オリバー『戦闘センスは望むべくもないが…!!』
なんか柔道みたいな状況になってた!
まさにジュウドウズ
もつれあったまま文字通り泥、水場になだれ込む二人
こちらもまた精神戦なんですね
『一緒に来てもらおう!泥沼の底まで!!』
泥沼のオリバー!!
戦闘センスはないが言語センスが炸裂
オルブライトにも経験が乏しい超接近戦でなら持久戦に持ち込める
才能に見切りをつけひたすら努力したように
とかく忍耐力が長所なのか
シェラvsステイシー
シェラ『独りになってから剣筋が乱れていますわね!』
『心の鍛錬が足りませんわよ、ステイシー!』
奇しくも両戦闘、メンタルが試される状況に
しかしシェラはステイシーに忠告
スーの弱点に付け込まず、むしろ鍛えようと立ち回るシェラ
こういうところ「姉」ですね
『(ならば!)』
略・オリバー『沼の底で先にしびれを切らしたな!!』
『俺の勝ちだ、Mr.オルブライト!!』
他方、オリバーは心の隙を利用し一発逆転
学年最強との決闘に勝利へ
不意打ち合戦となるも、“不意打ちの引き出し"もオリバーの方が多かったか
とかくメンタルが強く知識量が豊富
魔法剣での戦闘では勝てなかったものの
得意レンジに持ち込んで勝利
自分の土俵に引っ張り込むのがオリバーらしい
いい相撲でした
ステイシーは剣の間合い真っ向勝負で完敗
地力の差か
彼女もその点を理解してか、フェイで「間合い」をコントロールしようとしたものの
シェラも知識豊富で対応力が高かった
本家と分家、ステイシーの事情
『なんで…、なんだよ!!』
フェイ『……俺たちの方が弱かった、ただそれだけだ、スー』
勝負が決し、ようやく人狼化を解いたフェイ
人狼状態だと常に激痛
なのに事実上の戦闘不能だろうと最後まで解除しなかった
最後まで勝負を諦めていなかった証でしょうか
大した「心の強さ」でした
泣き崩れる主の事をシェラに謝罪するフェイ
出来た人…!!
彼の心の強さを感じるシーンでした
『ただ…、コイツには眩しすぎた……』
『分家の存在意義は"本家の断絶に備える"事』
『つまり、いざというときにあなたの代わりになる事
だが…
コイツの場合は少し事情が違う』
曰くステイシー、シェラの異母姉妹だと
親戚なのは養子縁組によるもの
シェラの予備であり実妹
だから以前、ピートが実父セオドールに褒められた事に激しく嫉妬していたんですな
ピート君とんだとばっちり
これも「魔法家系」特有の事情か
貴族の責務なのね
『父が娘と呼ぶことも……』
『"本家の優れた血を分家に与える"という旧家の慣例
父はそれに従ったのです』
分家を、本家の人間に継がせ血を濃くする
こちらが一番の狙いか
血が力になる世界観だと特に重要そう
父「も」悪くないと
それに父はシェラを溺愛
もしかしたらステイシーの事も、同じくらい猫かわいがりしたかったりするのかも
まだまだ胸中不明な人ですけれども
ステイシーが恨む理由
問題は養父を嫉妬させ、関係がこじれた事
ステイシーは才能がある努力家
しかし頑張るほど、養父は「自分の血はセオドールに劣る」と複雑な心境になったと
反動で「実子」を可愛がった
それが前回、回想で孤立してた真相か
スーの実母には言及してません
ですが養父は悩んだ
するとスー、まさか養父の妻との子供なの?
母の方が分家の人?
本家セオドールは、分家の女性を孕ませる「責務」を負わされたんでしょうか
……とか考えちゃいますね
それまでは何が何だか解らなかった
認められようと頑張るほど疎まれた
そうして溜め続けた鬱憤に、"出口"が出来てしまったんですね
もっとも「十歳」なのはちょっと意外
『"あなた以上の才能を示して、セオドール=マクファーレンに娘として認めてもらう事"』
略『それを追い求める事が
コイツにとっては
そのまま"生きる事"だった……』
辛いのはそれは無駄だと解っていた事
勝っても無意味と解っていた
前回「たかが学生同士の決闘でそこまでするか」とシェラは叱りつけたものの
解った上で他に見いだせなかった
フェイも止められなかった
二人ともそれ以外出口を見いだせなかったのか
ナナオ『全く似てござらん』
ステイシー『?』
ナナオ『シェラ殿の代わりを務めるのは、貴殿にも無理でござるっ』
略『人は道具とは違ってござる』
『シェラ殿も貴殿も拙者も
ただ己自身としてのみ生を受けて今、ここにあり申す』
人生目標を真っ向否定しヒヤヒヤさせるナナオ
ですが代わりは出来ない
あなたはあなただと
そうステイシー個人を認めての言葉なんですね
また道具ではない、それは家の道具として翻弄されたステイシーだからこその言葉か
代わりになろうとしなくていい
家の呪縛、自分自身の思い込み
両方からの開放か
『シェラ殿と真っ向から斬り合った、誇り高き剣士の名は?』
『それではいけないでござるか』
かくてナナオを通じ、ステイシーは再起
シェラとも関係修復へ
ここまで貴殿と呼んだのは、名を知りたいという前振りだったのか
ナナオってば「主人公」ですわ
『日を改めて彼女と戦って見るといい、きっと感じる事があるはずだ』
前回、侮辱されたので割って入ったものの
今回ただの高慢ではないと知った
オルブライトもまた、悩んでいると知ったからこその言葉か
オリバーはつくづく世話焼きですね
妙に静かになった彼に困惑するオリバー
そしてCMへ
オリバーはナナオが人を変えると言ったも、彼自身も大概だというところでしょうか
古人曰く岡目八目ってな!
Bパート 時には昔の話をしようか
オルブライト『もうずいぶんと昔の事だ…、俺の家の使用人に同じ歳の娘がいてな?』
『いつからか共にチェスをやるようになった…』
敢えて皆を集め回想を始めたオルブライトさん
若干シュール
ですが後から思えば納得の事でした
あと基本的に義理堅いのかね
回想・ジョセフ『またやるのかエマ? 俺に何勝させるつもりだ?』
面白いのは口調自体は今と変わらない事
傲慢で上から目線
ですが口振りは優しく、からかうように言っているように聞こえます
使用人娘を同じテーブルに座らせ名で呼び合う
分け隔てない優しい少年だったのね
初恋の匂いがするぜ!!
夜を徹して参考書を読むなど努力家
なんだかオリバーっぽい
そんな彼女を、オルブライトは見守っていたんですね
努力を嘲笑うどころか貴ぶ少年だった
世界観からすれば本当に尊い人
エマ『勝った…!? そうよねジョセフ!? あたしの勝ちぃ♪』
略・現在のジョセフ『悔しさ以上に嬉しいと思った……
他人の努力が実を結ぶところを見るのは
初めてだったから』
しかし“嬉しかった事"を父に話したのが失敗
父に激痛魔法で散々罰された
息子敗北に父が激怒
本来いい関係だったんでしょうか
こうして楽しかった事を、嬉しそうに報告する姿はとても良好な間柄に見えました
それだけに思いもよらない事だったらしい
『"オルブライト"としての気構えを徹底的に刻まれた……』
略『俺は無性にあいつと会って話したかった……』
『だがあいつは二度と部屋に来なかった』
『俺が折檻を受けている間に、家ごと"処分"されたからだ』
ホント、本来は他人と話すのが好きな人なのか
ですが悲恋どころじゃなかった
殺されていた
つくづく魔法家系は傲慢
日頃ピートに向けられる差別の目
加えて使用人という立場、"道具のように"処分されてしまったんでしょうか
嫌なところでスーと共通なエピソード
それがかえって、彼の情の深さを感じさせる回想でした
幼い頃は名を呼んでいた
今も割り切れない証なのでしょうか
責務、オルブライトが背負うもの
『俺の勝利も敗北も俺のものではない
"オルブライト"のものだと』
『俺の振る舞いが義務のようだと言ったな? オリバー=ホーン』
『その通りだ』
『俺はこの先もずっと他人を見下し続けるのだろう!!』
この先も、苦しい思いし続ける「諦め」の境地
それを幼い頃に刻まれたんですね
また本作、みな一貫して苗字で呼ぶのを強調
家の重さを強調する部分でもあるのか
前々回、シェラがやたら楽しそうだったのも改めて頷けますね
これに近い重圧にあるのでしょうから
シェラ『スティング・ビー、"貫き蜂"ですわ!!』
そんな指輪物語みたいな!
彼が皆を集めたのは、一度にまとめて脅す為だったと
オルブライトは蜂で皆を包囲
彼自身は不思議と平気
事前に、いざというときはこうしようと仕込みをしていた証なのでしょうか
見た目の割に色々繊細な男!!
『全員投降しろ!!』
『ここでの記憶を消すだけで開放する、だがもし抵抗するなら……!!』
なんとまあ自分勝手な
ですが彼自身、ままならぬ家の事情なんですね
半日も激痛呪文で思い知らされた
もっと言えば、同じように「オルブライトの父が」皆に危害を加えかねないから?
守りたいからでもあるのでしょうか
カティとガイとピートと
フェイ『待て!?』
そしてやらかすステイシー!
シェラ!君の妹さん迂闊で残念すぎませんかね!!
文字通り蜂を突いて怒らせたスー
皆蜂に追われる羽目に
オルブライトさんが内心めっちゃ焦ってそう…!!
オリバー『バリケード!?』
幸い、カティとガイの合わせ技で避難に成功
夫婦最初の共同作業かな?
ガイが植物で作ったバリケード
前回カティが上を見上げて気付いた何か
あれは「ハチの巣」だったのだと
普通に天井あったのか
異界というから空なのかと
ピート『早く来い!!』
これをピートが言っちゃうのが心憎いですね
前々回逆恨みでボコられた
メンバー中で最も、スー達を憎んでいておかしくない
なのにいの一番に助けたのですから
カティ『でもそう長くはもたないよ!?』
とは前々回、ダンジョンで失敗した虫よけか!
あれが今度こそ役立つとは
前々回で弓貝に使ったものの、罠に阻まれてガイの尻が犠牲になったアレ
ガイの尻は無駄じゃなかったのだ……
入学したての頃とは違う!!
ナナオ『オリバーが言うなら異論はござらん
ただ……』
『できれば拙者はあやつを負かしてやりたくござる……』
『負けを受け入れ、己を下した相手を認め敬う…
それが許されぬ在り方は……』
『哀れにござる、あまりにも』
無論、カティ達も降参に反対したものの
ナナオは恨みでなく哀れみ
つくづく武芸者
ミリガンのように最初から「そういう生き方しか知らない」ならまだしも
彼は普通の生き方を知ってるだけに辛い
『今は私だって理不尽と戦う覚悟は出来てる!』
ガイ『俺たちを気遣っての白旗なら遠慮願いてえなあ』
略・ピート『いい加減にしろ!!』
『いつまで保護者を気取るつもりだ!!
僕たちはお前の足を引っ張りにここまで来たわけじゃないぞ!!』
入学時とは違う
第一話を踏まえたエピソードだったか
オリバーも皆の決意で奮起
これは博打だからと躊躇ったオリバー
ですが彼自身は、単独なら幾らでも危ない橋を渡れるタイプの人間なんですよね
だから復讐なんてやっているわけで
また認めた仲間となら一緒に渡れる気概もある
だから組織を率いている訳で
オリバーらしい着地点でしたわ
シェラの秘密、オリバーの博打
シェラ『提案があります』
食い気味のシェラ曰く、とっておきを見せる
これも信頼あっての事か
これもまた第一話とは変わった事
剣花団結成、そしておそらくカティの事件を踏まえた事なんですね
シェラ自身も「変わり者」だったのか
なるほど博打だった虫寄せ作戦
敢えてバリケードを壊して貰い、効果を最大にする策だったんでしょうか
際しトロールのマルコが庇って重傷
ですが確かな見せ場でした
というか頑丈さが自慢のトロールでも貫通するくらいヤバいのね!?
幸いトロルは回復力も桁外れなので無事でした
そら脅しに有効だった訳ですわ
『マクファーレン卿がエルフを妻に娶ったという話は本当だったのかっ!!』
シェラ『家族以外に見せるのはこれが初めてですっ』
『少し恥ずかしいですわね♪』
シェラ『“マグヌス"!!』
『『『『『『『『“トニ・チュールス"!!』』』』』』』』
オルブライト『二節呪文だと!?』
実はハーフエルフだったミシェーラ
エルフ特有の力で二節呪文を発動
作中呪文が「一節」なのは、単にそれ以上だと負荷が強すぎるという事だったんですね
実はエルフ耳を魔法で隠していたミシェーラ
褐色エルフ耳縦ロールお嬢様
属性のデパートかよ!!
敢えてバリケードを崩させ、遮蔽物のない最大威力の合体魔法で敵を駆逐する事
その上でナナオを突貫させる事だったと
ナナオは例の魔剣もありますものね
再発動できてないそうですが
ナナオ『いざ参る!!』
オブライト『蜂ども叩き落せ!!』
仕上げはナナオ!早くも立ちあいとなったか
際しナナオは箒で飛翔
確かに前々回、迷宮に入る際に連れてきている描写がありましたが
以来たしか勝手に飛ばせていたはず
今のどさくさで合流?
というかずっと見守ってたんでしょうか
ナナオ『前を見られよ!』
蜂を突破され狼狽えるオルブライト
彼が「周り」を気にするとは
当初、自分が最強だと疑わない傲慢な人物だという印象を与えたものの
実はすごく繊細な人物でもあるんですね
周りの目を気にするなというナナオ
まっすぐな彼女と、家の呪縛を気にするオルブライトさんが対照的でした
傲慢なふるまいはわざと
彼が自由になる物語でもあったのか
『他の何者にも奪えぬ! どんな家門の掟にも、よしんば神仏であろうとも!!』
オブライト『……はははは!』
『上等だ!行くぞサムライ!!』
ナナオ『応!!』
オブライト『…………良い敗北だ。これでようやく…、噛みしめられる』
いやあいい笑顔でしたわオルブライトさん
かくて再び、今度こそ敗北
今まで敗北しなかった訳じゃない
ですが敗北の味を、ちゃんと噛みしめる事が出来ないでいたのだと
味は噛みしめてようやく解かる
詩的な表現でしたわ
ミシェーラ、ステイシーへの想いは
シェラ『一年生同士の決闘で使う気は
最初からありませんでした
体の性能に頼り切っていては得るものがありませんから』
エルフの力を出し惜しみしてた事を問うスー
ある面舐めプ
目的、戦う動機が違う
全力全開だったスー&フェイと対照的
シェラは「自己鍛錬」だと将来を見据え、スー達はこの一戦に全てを懸けていた
これまたシェラらしい案件でした
『あなたとは出来るだけ長く戦っていたかったのですわ
12歳の時以来
久しぶりのまともな交流ですもの♪』
ステイシー『えっ』
シェラ『年に一度の顔合わせ、本当に楽しみにしていましたのよっ』
決闘はコミュニケーション
そんなナナオみたいな
めっちゃ溺愛しとるやんけ!!
少し意外なのは、12歳の時は仲が良かった事
スーが事実を知ったのは10歳
すると以降、最低でも2年はシェラを恨まずに過ごしていたらしい
12歳の時に何かあったんですかね
まさかの、胸から花冠を取り出したシェラ
持ち歩いてたの!?
スーはその点は驚いてない為、ものすごく頑丈な作りだったんでしょうか
すげえよ魔法は
『あなたはあたしくにとって、離れて暮らす家族でしたからっ』
ステイシー『……ばかじゃないのっ!』
『そんなのとっておかずとも、また……、作ってあげるわよ……』
雨降って固まったな!地が!!
ステイシーの悩みは「家族」への飢えも一因
養父が可愛がってくれなかった事
実父を奪われたと思った事か
シェラの方も「友達」に飢えていたんですよね
家族ならなおさら
シェラの方こそ心を開ける関係に飢えていた
大団円ではないか!!
にしてもさらっと花冠が出てきたシェラ
溺愛っぷりが父そっくりですわ
『俺たちもまたいずれやり合おう、互いに今日よりも強くなって!』
オルブライト『……後悔するなよオリバー=ホーン!』
『きっと強いぞ!負けを知った俺は!!』
こうして三話かけた「迷宮探検」にも幕
オルブライトさんすっかり毒が抜けて…
また際し、きっと強いという控えめな言い回しにも変化を感じました
絶対じゃなくきっと
本来は控えめな性格なんだろうな的な
いい最終回だった……
後一話あるはずだし、学生同士の決闘ではややカタルシスに欠けるなと思いました
なので続く事件が意外でしたが納得
情報量の多い回なのだわ
Cパート 攫われた男達
オリバー『オルブライト!? 』
いきなり多数の魔獣に囲まれてたオリバー一行
口火を切ったオルブライトは敵に捕獲
いや嘘でしょ!?
敗北早々の連敗?!
ですがナナオ戦のダメージが残ってた為か
魔獣はどうも、四足歩行する毛むくじゃら
眼が爛々と光って不気味
首は見当たらず、胴体に直接目があるように見えるのが一層不気味ですね
背中から大量の触手を射出するのが特徴
手数とスピードが厄介
まさかの即見捨てるムーブも想定外
判断が早い!!
ですがそれだけ、"迷宮の怖さを熟知している"オリバーらしいというべきか
保護者気質はやはり根深い
ステイシー『フェイ!? 嫌だああ!?』
オルブライト同様ダメージが大きいフェイ、スーを庇って攫われてしまいます
幸い咀嚼音などは聞こえず
正直もうグロ展開になるかとハラハラしました
でも誘拐専門のモンスターだったらしい
誘拐専門チャンネル
シェラ『いけません!!』
オリバー『ピートぉぉぉ!?』
剣花団からもピートが攫われひとまず脱出へ
オリバーがこの世の終わりみたいな声を!!
見捨てる判断も彼らしい
ですが同じくらい、身内を見捨てられないのもオリバーらしいというべきか
母の復讐で危ない橋渡ってるんですし
魔に飲まれるという事
ゴッドフレイ統括『君たちの仲間もやられたか!』
カルロス『同じ報告が八件、十七人以上が攫われたわ
魔獣の姿から原因も特定済みよ!』
特定が早い!
ゴッド統括にも身内であるからか
統括達は生徒を避難させ、立ち入り禁止を言い渡している真っ最中
例によって先生たちはこの事態を放置か
誰も姿が見えません
グレンヴィルの物言いから推奨さえしてそう
前々回、オフィーリアが釘を刺した理由
あと数か月は迷宮に来るなと忠告
それは迷宮内で、自分が暴走するのが予想できていたからなのか
これまた原点回帰だったんですね
『(サキュバスの血を引く魔法使い!!)』
他人を強制的に誘惑してしまう「体質」
それはサキュバス由来
シェラと似た境遇か
ただシェラは「利点」が強く、また能力を姿ごと抑え込む事が出来るようです
対しオフィーリアは能力を制御出来てなかった
だから迷宮にこもってる訳で
能力も相応に高い…?
『今はまだ困るの……』
どうも能力が暴走、抑えきれなくなった結果
理性が残ってる内に死にたい?
第一話で提示、グレンヴィル事件でもさらっと描写された本作のテーマとなる末路
魔に飲まれるという結末
その悲壮さを描くエピソードとなるのか?
人でなしは賞賛してましたが…?
しかしピートは性別が不安定
リバーシがここでも活きるのでしょうか?
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