ななつま 第4話 感想[勇者と凡人]アンドリューズ決闘!! 七つの魔剣が支配する

2023年10月17日

七つの魔剣が支配する 第4話「円形闘技場(コロシアム)」感想

公式あらすじより引用

カティはパレードで自らを襲ったトロールと仲良くなるため、魔法生物飼育区画へと足繁く通う。一方、人権派の彼女を疎むクラスメイトたちからの嫌がらせは日に日に悪化する。痺れを切らしたオリバーたちは、ついに“行動”に出てしまい……1年生の多くが敵に回る中、オリバーとナナオに決闘を申し込んだのは、授業初日から因縁をつけてきたアンドリューズだった。

ABEMA ANIMEにて24時30分、配信後最新話一週間無料

公式サイト公式ツイッター(外部)

思わぬルール、リチャード・アンドリューズと決闘にナナオの怒り

シェラの幼馴染リックが男を見せた回!!

卑劣さが立場ゆえだった事も、恐怖に打ち勝つ姿も憎めない青年でした

大惨事だっただけに勇気が光る回だった!!

彼もオリバーさえも「凡人」

対するナナオの傑出、"勇者"っぷりが鮮烈

戦闘作画が過去一だった!!

卑劣で胸糞悪い"リック"との決闘

七つの魔剣が支配する 第4話 感想

ルールは直接対決でなく、戦意のない魔法生物を駆る数を競うというもの

本作では魔法生物は差別対象

彼らがいかに理不尽な状況

そして彼らのため怒るカティに、より思い入れ深くなるエピソードですね

この「差別」を変えるのもテーマなのか

第一話から続く魔法生物暴走事件

あれも、動物との融和を唱えるカティ=その親を狙っていたんでしょうか

今回も魔法生物が「暴走」

共通するのは魔法生物は危険だというアピール

人権派の妨害が狙い?

事態を一変させた黒幕

命を弄ぶ生徒たちが胸糞なエピソード

ですが想定外の大物乱入、生徒たちが「狩られる」側に

黒幕はカティに優しいあの上級生

単に悪党?

はたまたカティに優しいようで、その肚では正反対の狙いなんですかね

今回戦ったのはオリバーとナナオ

でも話の軸はカティなのね

オリバーへのナナオへの想い

前回ナナオがオリバーへの想いを告白

対し今回はオリバーの気持ち

曰くナナオは勇者、尊敬しつつも「放っておけない」気持ちなんですね

オリバーは凡人を自認

読書量や争いを避けるのもそれが原因?

そんな自認だからこそ、才能にあふれすぐ死にそうな正反対のナナオが気になるのか

もちろん家庭環境も複雑みたいですが

前回を振り返るミニアニメが配信

ミニアニメ『キンバリー魔法学校のゆかいな日常』ミシェーラのお父様 編

愉快が過ぎるマクファーレン家!!

前回ナナオをスカウトする場面が描かれたシェラの父

昔から冗談好きな人だったそうな

真面目な娘と対照的

今回もナナオが可愛い!!

冒頭 カティの挑戦

カティ『ほら大丈夫!変なものなんて入ってないよっ♪

心を閉ざすトロルと仲良くなろうとするカティ

第一話で暴れ、殺処分かで揉めているトロール

当の彼もすっかり心を閉ざしている様子

本来もっと人に馴染んでるそうな

本作は本当に温厚なんですな

トロルというか源流にあたるエントみたい

ヴェラ=ミリガン『へえ……♪』

そんなカティを怪しく見守る上級生

そして嘲笑する同級生

彼ら、アンドリューズの取り巻き「ではない」みたいですね

第二話の取り巻き三人組とまた別か

シェラ『Mr.アンドリューズからの挑戦状の件、本当に大丈夫でしょうか…?』

オリバーは消極的

ナナオは積極的に受ける気満々

むしろ個人的には、アンドリューがどうやって勝ちに来るかが気になる流れ

勝てないのは二話で痛感してるハズなので

ナナオ『尋常の果し合いならば拙者に断る理由はござらんっ』

それぞれ、ドリンク片手にカティを見守る面々

ジュースが瓶で売ってるのね

続くパートで他生徒も飲んでおり、学園ではポピュラーなものらしい

瓶の形がなんとも素朴

Aパート 魔法生物たちの境遇

生徒『またトロールの所いってたぜ? カティ=アールトの奴~

まだカティが来ていない教室

彼女とトロールを馬鹿にするさっきの三人組

アンドリューズの仕込みかと思ったも

どうも純粋なイジメなのね

やな純粋さである

『トロールの臭いで教室がもう臭くて臭くて!』

余談ですが、どうも紅一点は「マックリー」でCV市ノ瀬加耶さんらしい

緑のヘアバンドの子

主演級CVですがほぼモブ

今後活躍するんでしょうか?

同じく前分けの男子がマルコですかね

オリバー『無視しろガイ、ここで小競り合いを起こしても意味がない』

とは言ったも、最後はやはりオリバーキレた!!

カティが現れ陰口がいじめに変わり、オリバーが率先して踊りかかってしまいます

ここで怒らにゃ男じゃない!!

義を見てせざるは勇無きなりですわ

オリバー『……ケンカは得意か? ガイ』

ガイ『……へへ、また好きになったぜ!お前の事!!

『任せろ!農家の倅ナメんなよ!

ナナオ『武家の娘も混ぜて欲しいでござる!

ウホッ!いい男!!

三人で二十人くらいフッ飛ばしたらしい

いや多くない!?

いじめ、保守派「魔法生物差別」が広く根強いものだってことなんですね

保守派だけに"常識"なんですな

乱闘、そして結果

罰で独房行きとなってしまう三人

シェラ『オリバー、まさかあなたが口火を切るとは……

そらもうスッパスパよ

どうも先に手を出した為に有罪になった

だから最初オリバーは止めたのね

あれほど露骨な嫌がらせでも、罰せられたのがオリバー達側とはだいぶ理不尽

しかし「手を出した」のは重い

オリバー『俺はただ自分を律することが出来なかった』

『それだけなんだ!

略・カティ『……ありがとっ

独房の三人を見舞い、感謝するカティ

ただシェラ曰く状況が悪化

今回の件でオリバー達を嫌う生徒が増え、決闘に支障が出るかもしれないと

すると多くはイジメ側こそが正しく見えた

多くがカティを変だと思ってる

カティたち人権派の肩身の狭さが窺えるエピソード

シェラ『決闘でそれをMr.アンドリューズが利用しないとは思えません』

略『明日の決闘、正々堂々の勝負になどなりません

 解りますね? オリバー……

彼の性格を良く解っているんですね

明日の決闘は会場全てが敵、孤立無援だと念を押すシェラ

むしろ望むところといった風情のナナオ

実際ナナオは戦場帰り

戦う状況を選べないのは熟知しています

ただそんな彼女にも、全くの想定外だったのが「決闘」のルールでした

後から思えばとてもイギリス的なもの

決闘当日 迷宮入り口

誘導係『杖剣に刃を!

決闘は夜、迷宮化した学校の低層で開催

低層はだいぶ安全が確保されてるらしい

それでも初見だと危ないので、風紀担当の上級生が見回りをやっているのか

どっちかというと危ないのは上級生

オリバー『いいか皆!』

『身の危険を感じた時は、決して攻撃をためらうな!

魔法で杖剣を処理し、"刃"を付けるオリバー達

どうも普段は刃がついてない鉄の塊

学校用だから当たり前ですね

ですが必要に応じ、魔法で研ぎ直すことができる仕組みなのか

鉄の塊から「刃物」になったんですな

オリバー『名家の魔法使いが自ら提案して決闘の場を整えたんだ』

『その事実は軽くないはず

かなり進んでも決闘場に辿り着かない

オリバーは、アンドリューズが正々堂々やってくると判断したらしい

これは「面子」の問題

また手配はぜんぶアンドリューが担当

二対一だからとか主張したのかね

観客『『『『おおおおお!!』』』』

決闘場は迷宮内のコロシアム!!!

単なる決闘じゃない

見世物!!

これが孤立無援なのを活かしたフィールドか

アウェーでの決闘は辛い

またアンドリューズは負けられない、本気で勝ちに来ている証なんですね

ナナオ達相手に必勝の策とは?

オリバー『シェラ、君は三人を守る事に専念して欲しい』

シェラ『……承りましたわ

やや特殊なのが、シェラが守って当然という共通認識

彼女が格上だと熟知してる

守られるガイたちからも異論が出ない

彼の性格的に意外

それだけ「迷宮」は怖いという認識か

決闘のルール

上級生『まだ下がっていろ、これから模範演技がある』

しかし決闘前に奇妙な申し出

なにかと思う間もなく、生徒がモンスター投入

これをアンドリューズが一蹴!!!!

そういうコロシアム!?

コロシアム

源流・古代ローマのコロッセウムは、動物と剣闘士の決闘が人気競技でした

本作はそのモンスター版なんですね

加えて「貴族」要素だと

ナナオ『オリバー…、これは…!!』

オリバーが説明を始めるも、ナナオの声が硬い

この時点で既に苛ついてたんですね

恐怖では絶対にない

怒りですわ

オリバー『"コボルドハント"』

『魔法使いの間では伝統的な狩猟競技だ

魔法生物コボルドを放ち、撃破数を競う競技

当然「人権派」からの抗議で衰退中

まさにカティ案件の胸糞悪さ

また「貴族による狩り」は、中世で貴族が嗜みとして行っていた事

本作では貴族が己の強さを誇示する競技か

イギリスを模した"本作らしい"ものでしたわ

オリバー『俺たちを呼び出した意図は決闘だったはずだが?』

アンドリューズ『図に乗らないでもらおうか?

『君達相手に普通の決闘で勝ったところで、僕のほうは何の名誉も得られない

 格下だからな?

だから二対一で狩りをやる決闘にした

君達へのハンデだと

まあよく回る舌だこと!

というか、自分が挑んでおいて「勝ってもメリットがない」とはよく言えたもの

ですがそれを知らない生徒も多そう

何より今オリバー達は生徒たちの憎しみの的

どんな侮辱も許される寸法か

オリバー『(ナナオはコボルドを目にするのも初めてだろう…)』

このルール、慣れたアンドリューが優位

そう理解するオリバー

彼は直接対決で勝てないと踏んで、撃破数を競う内容にしたって事ね

上手いこと考えたなあ

オリバー『(花を持たせ、その結果を関係改善の布石とするべきかもしれない……)』

さっそく負けようかと考えるオリバー

すぐ負けようとする主人公

前回で諫められましたが、そういやナナオとの模擬戦も似たようなものでしたもんね

負ける事に躊躇いがない

世渡りに苦労して来たらしい

魔法使いの常識、サムライの非常識

しかし生き残ったコボルドが逃走

オリバーの取り巻き『臆病者め! 逃げてないでちゃんと戦えこの犬っころ! “ドロール"!!

カティ『ひ…、ひどい…!!

事態を変えたのはコボルドの逃走

生徒たちは皆それを嘲笑い、魔法でボッコボコに踏みにじったのです

前回でカティが喰らった「激痛魔法」

あれで痛めつけてるんですね

コボルドは、そんな扱いされても抵抗できないくらい弱ってしまってる

なんらかの調教がされているのか

観客『あははははは!』

管理担当は面白半分に殺害

観客の生徒も、一緒になって馬鹿笑いするのが「コボルドハント」という競技

これが魔法使いの常識なんだと

こりゃあんまりだ

人権派の台頭が良く解る事件でした

ナナオ『…喝!!

観客『……!?

ナナオ『何が楽しいか各々方!

戦意なきものを無理やり戦いの場に駆り立て

 いたぶり殺した数を競い

 あまつさえ居合わせた者の大半は高みの見物!

己の姿がどれほど卑しく映るのか!!

 貴殿らには自覚がないのでござるか!?

ナナオが初めて激昂した!!

が、もちろん観客からは大ブーイングです

観客はこれが「常識」なんですものね

むしろ貴族の嗜みであり娯楽

だが「外」から来た人間には卑しく映るって事

前回といい文化の衝突でした

『ここにはあり申さん…、貴殿と拙者が剣を取るべき戦いなど…、何ひとつ……』

悲し気に決闘を辞するナナオ

正直ホッとします

前回の通り、ナナオは全力での戦いが至上と育てられた人間

自分の命を担保にする生き方

この「決闘」とは相いれなさすぎる

アンドリューズ『待て!ミズ・ヒビヤ!!』

本気で困惑してたらしいアンドリューズ

つくづく文化の違いですね

彼にすれば予想もつかない事態ですわ

マックリー『このまま袋叩きにされたいわけ?』

冒頭でオリバーたちとケンカした生徒たち

彼らが立ちふさがり、逃げるなら袋叩きにするというものの

むしろ見ててヒヤヒヤしますね

今この人「真剣」持ってるのよ?

ナナオ『よほど望むところでござるな…、こちらの勝負の方が!』

完全に殺る気のナナオ

それ以上いけない

ただ前回、当たり構わずブチ殺すメンタルではないと解って一安心

全力でみねうちにしまくったんでしょうね!!

死ぬほど痛いぞ!

コロシアムの異変

コボルド管理担当の上級生

上級生『さっさと出てこい! でないとまた痛い目、見る………?

コボルドは事前にたっぷり痛めつけられたらしい

激痛魔法ホント便利なんですね

人間より二回りはでかい怪物でも怯えて従うほどの激痛

前回曰く生徒への使用は厳禁

それも納得ですわ

上級生『ぐわぁ!?

生徒『なんなんだこりゃ…!?

性悪上級生さんが殺された!?

想定外の怪物が現れ、生徒たちを次々虐殺

襲われた子はおそらく死亡

さっきコボルドをいたぶっていた生徒も!!

酷い奴だと思ったもこれは

メタ的に「こうなる前提」での酷い奴らだったのでしょうね

自業自得というには無惨

オリバー『ガルダ!?』

インド神話に登場する炎の様に光り輝き熱を発する神鳥

wikiより引用

フフフ…!バカなガルーダ!!

曰く神獣の類

鳥の頭と翼、爪をもった人間といった姿ですね

注目すべきは圧倒的な機動力

回避不能の即死攻撃!

アンドリューズ『あんな化け物、僕は聞いていない…!?』

心底ビビって泣き出すアンドリューズ

知識があるだけに絶望

事実、生徒が次々と虐殺されていきます

とにかく攻撃が当たらない

やはりスピードは魔法使いの天敵ですね

加えてガルダの特殊能力

前後しますが、ガルダは全身を風で守って

攻撃魔法は逸れてしまうのか

とにかく魔法攻撃が当たらないらしい

観客『わあああ!?』

そして同じく次々虐殺される観客

これはひどい

これまたナナオに、高みの見物なんて卑しいと言われた連中

正直ちょっとスッとしますが残酷

観客席にコボルドが乱入

彼らは「戦意がある」個体で、生徒はなすすべがありません

あんだけバカにしたコボルドに狩られてる

戦意一つでこうも違うのか

たぶん杖剣に刃をつけてきてるでしょうに

覚悟の違いが無惨

オリバー『俺たちが相手にできるレベルじゃない!?』

ガルダ『ガアアアア!!

オリバー『"狩られる……、立場を知れ"……!?

ガルダが吼えるとその背にメッセージが出現

オリバー達はそれ自体には驚かず

するとガルダ、意思疎通がある程度できるモンスターなんでしょうか

トロールだって意思疎通できますし

とまれごもっともな言葉

第一話でのトロール暴走は、周囲が止めることができる案件でした

対しこちらは止めるのは不可能!?

本作は「自由な校風」

だから教師もいなかったらしい

やりたければやれというだけか

補助してたのも上級生でしたものね

※トップに戻る

Bパート 狩られる気持ち

マックリー『ウソでしょ!? ちょっと誰か!? 誰か開けてよ!?

もちろん扉は閉ざされ脱出不能

その間、もはや棒立ちとなった生徒が次々虐殺されてきました

もう怖くて動けないのか

代表がアンドリューズ

皆、彼と同様に震えあがって動けなくなっているんでしょうね

格が違い過ぎる

オリバー『怖気づくなMr.アンドリューズ!真っ先に狩られるぞ!!』

アンドリューズ『うわああ!?

まさに狩られるアンドリューズ

オリバーの言葉が引き金になったんでしょうか

直後アンドリューズは脱兎

背中が無防備

さっき逃げようとし、殺されたコボルドを彷彿させますわ…

ナナオ『待たれよ!

つまらぬでござろう? 逃げる者の背中を斬っても!!

オリバー『ナナオ!?

ナナオ『貴殿の相手はここにあり申す!ここにあり申すぞ!!

これまた前回で言われたのに危ない真似を!!

うっぷん晴らしを感じる表情

ガルダもある程度伝わったらしい

ナナオに受け止められ、いったん「体勢を立て直して」ガチで向かってくることに

立て直す必要があると認識された!

末恐ろしい子ですわ

ナナオ『はああ!!

全力戦闘のイノセントカラーとなるナナオ

ガルダ出現以降、作画スゴかったですね!!

同制作会社のダンまちを彷彿

予算次第ではCG、止め絵になりそうな場面

本作はがっつり動いてる!!

見せ場回だ!!

ガイ『おい!? ナナオに加勢しねーと!?』

とは言うも、シェラ曰く無理

レベルが違い過ぎる

オリバー戦と逆に、ナナオが切り返す場面が目立ちます

とかく相手のパワーが段違い

そこで受け流し、力勝負にならないよう苦労していました

これを見て乱入しようとしたガイも熱い

シェラ『……私はオリバーと約束しました』

『あなた達を守ると

『さあ、杖を構えなさい!

 自らを固く守り、友を信じて待つ!それが今の私達に出来る唯一の事です!

守られるだけでなく自分でも守れ

責任を全うするカティ

その間も、コボルトが不意打ち気味に襲ってきており厳しい状況でした

ピートくん左利きなのね

ガルダの奥の手

ガルダ『ガアア!!

ガルダ奥の手は、風魔法による加速

背に風を集めて突進する蹴り技!!

ナナオ対応できず

幸いオリバーが後ろから魔法でフッ飛ばして事なきを得ます

まあオリバー強引!!

オリバー『くっ……』

ですが結果、オリバーが標的となり重傷へ

オリバーは地面を隆起させ跳躍、一気に敵の懐に入る事に成功

足を薙ごうと狙ったものの

ガルダは寸前で回避

せっかく肉薄したのに、ぎりぎりで避けられたのは痛かった!

しかも態勢を立て直せず腹に深々と喰らった

モブなら即死する傷ですわ

ナナオ『おおおお!!

幸い、戦列復帰したナナオがカバー

オリバーは彼女に任せて退避

治癒に専念します

ある面、ナナオを見捨てたようにも見えるのが「主人公」的に意外ですね

もちろん足手まといになるよりずっといい

オリバーらしい判断でした

オリバー、ナナオへの気持ち

アンドリューズ『こ、怖くないのか!君達!?』

同じく物陰に隠れていたアンドリューズ

怯えっぷりが生々しい

基本「空威張り」してるようなので追いつめられるとホント脆い

自分の実力をよく解ってるタイプですわ

オリバー『怖いさ…、決まっているだろう……』

『いや…、怖くないんだろうな、彼女は……

『あれは勇者の気風だ

 俺のような凡人とは違う……

オリバーは凡人を自認する努力型なんですね

作中やたら読書量が示唆されたり

衝突を避けようとしたり

さんざん壁にぶつかって「どうにもならなかった」事があるんでしょうか

オリバー『だからこそ放っておけない……』

『少しなりとも凡人の気構えを教えてやらないと……

『あの勇者は、すぐにでも死んでしまう……

前回はナナオのオリバーへの想いを描く回

今回がオリバーの想いを描く回か

心配なんですね

オリバーは凡人、無力だろうと死なないように立ち回っているのでしょう

天才にこそそんな気構えが必要だと

引け目を感じつつも心配なのか

オリバー『ナナオは…、君の剣も見たがっていたよ……』

これがトドメでした

ナナオはアンドリューズに向き合ってた

なのに彼は彼女自身でなく、周りの目ばかり気にしていたんですから

決闘から怪物から逃げた

そこで泣けるだけいい奴だと思いました

オリバーにいい考えがある

オリバー『これ以上は体力が持たない!』

再び乱入したオリバーが建策

オリバーが隙を作り、ナナオが決定打を狙う策

まあナナオが好きそう!

ナナオ『…!! 実に明快でござるな!!

にっこり笑ったナナオ可愛かったですね!

基本今回はスゴみのある顔ばかり

それだけに印象的でした

やがて再びナナオが前衛に、そこで自然と前衛をやれるのも面白い

オリバーが隙を作るのでは?

彼が敵と距離をとった事に戸惑わなかった

本当に信頼してますわ

大技を放とうと後退するガルダ

オリバー『(これを待っていた!!)』

『(攻撃に集中するこの時だけ!全身を守る風が奴の背後に偏る!!)』

再び、大技を放とうと風を背後に集めるガルダ

その隙を待っていた

だからナナオを前衛に行かせたのか

またそもそも、風に守られてるので防御力が高かったんですね

魔法攻撃を寄せ付けなかった理由か

オリバー『トニ・トュールス!!』

推力となる風を背にチャージするガルダ

が、その背に雷撃を落とし妨害

チャージなどさせるか!!

また正直、オリバーの雷はそこそこの威力

凡人と自認するのも納得

ナナオ『ふん!!』

ガルダ『……ガアア!!

オリバー『(不味い!? 態勢の立て直しが早い!?)』

こうなるとナナオは自爆同然

ナナオは既に攻撃態勢、まっすぐガルダに向かっている状態でした

これでは攻撃を避けられない

致命的な失敗

オリバー『(体のどこなりとくれてやる!!)』

が、オリバーが身体を張って盾に

失敗を自ら補った!!

ですがガルダ相手だと致命傷不可避…!?

アンドリューズ『イング・トュース!!

オリバー『えっ!?

オリバーを救ったのは横合いからの風魔法

それはもう派手にフッ飛ばした!!

アンドリューズすげえ!!

さっきオリバーが狙ったように、ガルダは攻撃に集中して無防備になっていたのでしょうか

勝ったと思った瞬間がつくづく危ない

ナナオ『はあああ!!

なおもガルダは態勢を立て直したものの

ナナオは腹に直撃を受けつつ、懐に入って首の一点狙いで勝利

アングルがガラリ変わる好演出!!

見せ方も素晴らしかった!!

傷の作画も濃く、それでも立ち向かうナナオの危うさを感じる演出でしたわ

腹を切らせて首を断ったナナオ

ガルダは最後まで厄介

ですがナナオの度胸勝ちでしたわ

首狩り族…!!

終結、アンドリューズの本音

客席の生徒も犠牲者多数

正直ちょっとスッとしたも、魔法生物を危険視する声は一層強まりそうですね

そも第一話でカティが狙われた事といい

どちらも「保守派」が利する結果

カティは以降一層厳しい立場になる訳か

アンドリューズ『……僕の剣を見せろと言っただろう…、だから……』

ナナオ『なるほどあの風は貴殿が…、素晴らしい圧でござったなぁっ

 助かり申したっ

アンドリューズ『あ、当たり前だ。僕はアンドリューズ家の人間だぞ……

 風の扱いで他に劣ってたまるか……

オリバー『……もう、大丈夫だ……

震えを止めるように手をやるオリバー

オリバー、アンドリューズの言葉が「空威張り」だと察したのか

もう気を張らなくていいんだと?

ナナオも素直

たぶん普通に決闘してたら、それはそれで大いに感動していたのでしょうね

魔法使いに憧れてるのがナナオですから

アンドリューズ『魔法使いとして命を懸ける覚悟はある』

『確かに戦うのは怖いさ…

『でもそれよりも……

『勝負に負けて、アンドリューズ家の恥さらしだと言われる方がもっと…、もっと怖いんだ!

『君達はなぜ格上に真っ直ぐに立ち向かえる!?

『どうして勝負に迷わずに身を投じられるんだ!?

格上とはナナオ達も含めた事か

それが、ナナオにインチキを仕掛けた理由?

決闘そのものの理由?

決闘して負けたら居場所がなくなる

そのどん詰まりで、負い目を感じながらインチキを仕掛けるしかなかったのか

疑問を感じられるだけ熱い青年でした

前回曰くシェラに散々比べられた

散々「居場所がなくなる」強迫観念を植え付けられた

上に立てなきゃ居場所はない

それで決闘しなきゃと焦ったのでしょうか

罵られたくなくて小細工をした

後ろめたい事をしている自覚を感じる言い方

勝つ為に手段を選ばないのを「正しい」と描く物語も少なくないものの

彼の在り方もやはり好感を持ちました

根が真っ直ぐなんですね

オリバー、ナナオの回答

ナナオ『……サムライにとって敵とは自ら選べるものではござらん』

『ひとたび向き合ったならば

 勝利をひとえに信ずるのみでござる

沈黙するアンドリューズ

気まずい

それ勇者の答えだから!ブレイバーだから!!

勝利なんて信じられないから!!

オリバー『俺の考えはナナオと違う……』

『勝てない相手から逃げる事は恥でもなんでもない……

アンドリューズ『えっ……

正直、ナナオの言葉にアンドリューズは自己嫌悪してたでしょう

やっぱり僕はダメだな

ですが「似た者」オリバーは共感

実際、彼も色々面倒だから決闘に負けようかとか考えてましたし

あれも「逃げ」ですものね

オリバー『だが君は踏み留まった』

『ほとんどの生徒たちが逃げだす中で、君は確かに前を向いて戦ったんだ

『その事実を、リチャード・アンドリューズという人間が示した勇気と矜持を

 俺は決して忘れない

感極まり涙がこぼれるリチャード

実際「助けられた」

きっとリチャードはただただ、意地と無我夢中だったのでしょうけれど

行動で信頼を勝ち得た

家名でなくフルネームで呼んだのが象徴的

きっと名前は親しみ

そして彼が「アンドリューズ」って名前に相応しいという敬意か

和解できるタイプだった…!!

ナナオ『貴殿の行く道に光ある!』

『そして願わくば

七つの魔剣が支配する 第4話 感想

『戦友の未来が、一振りの剣のように誇り高くあらんことを!

敢えて刀身に彼の顔を映すナナオ

彼女にとって刀が誇りなら

その刀と、彼を同一視することで「誇り」を表現したでしょうか

剣のように誇り高くとは独特ですね

リチャード『戦……、友…?』

本格的に泣き出すリチャード

多分ずっと、ナナオ達に引け目があったのでしょうけれども

その彼女達が認めてくれた

戦友、並び立つ者だと

あれほど「上に立たなきゃ」と焦っていたリチャードにとってちょっぴり意外な

しかし未来を感じる結末になりましたわ

シェラの一言

シェラ『無事ですのね~』

オリバー『ああ、なんとか大丈夫だ!

ナナオ『拙者はこの通りピンピンしてござる♪

もちろん腹から大噴水だったそうじゃ

セントヘレンズ大噴火かよ!!

そんなコミカルなオチはともかく、その間ずっとリチャードは背を向けたまま

意地ですねえ

泣き顔は見せたくない男の意地

シェラ『………ありがとうリック』

『久しぶりに、素敵なあなたを見られましたわ

リチャード『…………

男泣きする顔を見せず、片手で応え去るリック

幼馴染のシェラこそ彼を認めていた

泣かすなっちゅーねん!!

ただシェラ視点では、だからこそ「今」彼が変わったことに心配してたらしい

それがリックは余計辛かったんでしょうか

出来る幼馴染を持つと大変ですわ…

Cパート 黒幕

事後、コロシアムを訪れにっこり笑う黒幕

どうもカティに優しいミリガン

おそらく一話、トロルを暴走させたのも彼女か

共通項は「保守派」の得?

四年生ヴェラ・ミリガン

どちらも魔法生物の危険性を強調し、彼らに人権はないとする言説を後押し

カティたち人権派は窮地になる?

狙いは魔法生物の人権剥奪?

人権派を抑え、生物を「資源」としてより有効活用する事なんでしょうか

第二話の蚕の授業みたいな

次回、第5話「蛇眼(グレアー)」

※トップに戻る

七つの魔剣が支配する 第5話 感想[トロールの真相]このナナオノリノリである ななつま

七つの魔剣が支配する 第3話 感想[剣に惚れたか人に惚れたか]ななつま ネタバレ

七つの魔剣が支配する 感想

七つの魔剣が支配する 第1話「入学式(セレモニー)」
七つの魔剣が支配する 第2話「魔法剣(ソードアーツ)」
七つの魔剣が支配する 第3話「死兵(ソルジャー)」
七つの魔剣が支配する 第4話「円形闘技場(コロシアム)」
七つの魔剣が支配する 第5話「蛇眼(グレアー)」
七つの魔剣が支配する 第6話「顕現(アライズ)」
七つの魔剣が支配する 第7話「両極往来者(リバーシ)」
七つの魔剣が支配する 第8話「挑戦者(ライバルズ)」
七つの魔剣が支配する 第9話「迷宮探索(エクスプロア)」
七つの魔剣が支配する 第10話「主従(マスターアンドナイト)」
七つの魔剣が支配する 第11話「責務(デューティー)」
七つの魔剣が支配する 第12話「生還率(ポッシビリティー)」
七つの魔剣が支配する 第13話「賑わいの森(ノイジーフォレスト)」
七つの魔剣が支配する 第14話「淫魔の末裔(サルヴァドーリ)」
七つの魔剣が支配する 第15話「聖歌(ラストソング)【最終回】」