金装のヴェルメイユ 11話 感想[家族がいた日々]厄災と呼ばれるまでネタバレ 崖っぷち魔術師は最強の厄災と魔法世界を突き進む

2022年9月30日

金装のヴェルメイユ~崖っぷち魔術師は最強の厄災と魔法世界を突き進む~ 第11話「過去」感想

公式あらすじより引用

ファーテマの力で幼少期のヴェルメイに出会うアルト。修道院で家族と暮らしていたヴェルメイは、とても幸せそうに見えた。なぜ彼女が「災厄」の悪魔として封印されるような事態に陥ったのか。「心して見るといい」と告げるファーテマ。アルトはそこで絶望的な光景を目にすることになる。

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550年前、始まりの港町のヴェルメイ

自分が居る事で、家族を不幸にしてしまったのが彼女が一歩引いてる理由か

幼少にあんな惨劇を見れば歪みますわ

同時に、家族がいる幸せを深く知ってるから
最初から孤独だった訳じゃないから

失った愛情に飢え、臆病なんですね

また、街の人を責めて良いのに
自分のせいだと悩む様

道徳的に育てられた分、罪悪感が強いのでしょうか

悪だと自認してるから露悪的なのね

特に印象的な「姉」ミエルの存在

姉が裏切らないかハラハラさせられる

もし裏切られたら、裏切り上等みたいに割り切れるようになったのかもしれません

愛情深く育った分、根が真面目なんですかね

あんなにいやらしいのに!!

冒頭 王国建国以前のお話

前回の続き。"姉"に教えて貰った花冠を作ったヴェルメイさん

開幕から天使がいた!!

絵に描いたような幸せな家族像でした

シスター、てっきりファーテマかと思いきや
別の人なんですね

元ネタが聖母なのでシスターかと

ファーテマ『この頃の彼女の幸福は、今の幸福と意味合いが違う』

当時、街はずれの修道院暮らしだった

シスターと姉貴分のリン、弟分ミエルに妹分ケイトがいた

箒みたいな頭の姉、おかっぱの弟に
ふわふわ爆発頭の妹

ヘアスタイルがキャラ立ちしてらっしゃる

姉さんスタイルいいな…

ファーテマ『…正真正銘の家族がいた……』

ヴェルメイさん妹属性だったのか

アルトも弟だから気が合うんでしょうか

いずれ、アルトの姉が出てきたとき
どうなるか気になる所

また家族こそが、当時持っていた「幸せ」なら

そこを埋めるのも幸福への道?

結婚を連想させるテーマですね

Aパート 孤児院の食卓

ヴェルメイ『ミエルのシチューは美味しいねっ♪』

いきなり喉に詰まらせたヴェルメイさん!!

可愛さの塊だわ!!

パンとシチュー、貧しいながら工夫していたらしい一家

昔、甘いものがなかったと言ってましたが
当時はそれ以前の問題か

それでもとても幸せそう

もぐもぐヴェルメイユさん可愛い!!

ヴェルメイ『ミエルから教えて貰った花冠作ったの♪』

貰ったシスターは嬉しさの余り被りっぱなし

正直、“実は裏切ってました"路線がザラにありそうな本作

シスターも、つい疑ってみてしまいました
疑ってしまうほど善人

多分家族が、ヴェルメイ達が可愛いからってのも要因なんでしょうね

可愛すぎて善にならざるを得ない!!

ファーテマ『貧しいながらも笑顔が絶えない…』
略『あの子にとって人生で最も幸福だった時間だ…』

やたらデカいプディング?を作る場面も

プリンの原型は蒸し料理、肉や野菜の切れ端を卵と蒸した"経済的な"料理だったそうな

歯切れが混ざってるし
これも同様の貧乏料理だったんでしょうか

子供の胴体くらいあったよ!?

ファーテマ『物心ついた頃にはあそこにいたと、あの子は言っていたがね』

作中では悪魔は遠い伝説上の存在

対し当時は悪魔が信じ、恐れられていた時代

時代背景や「常識」から違うのか

シスターは、家族として愛していましたが
並々ならぬ愛情だったんですね

曰く神とだって戦う、常識も宗教観さえ超えるほど愛していた

多感な時期を愛されて育ったんですな

ファーテマ『嫌な予感がするかい?』

『ここから先は、心してみるといい』

アルトも疑問に思うほど幸福な子供時代だった

ヴェルメイが悪に目覚める要素がない

ないというなら
即ち、これから起こるという事

予想通りとはいえ悲しい

子供『いたぞー! 悪魔だー!!』

近所の子供にバレて石を投げられた!!

正直、子供って怖いもの知らずだと思いました

怖いものだから排斥する!!
排斥し、復讐されるのが怖くないのか?

自分が一方的に叩けると思ってるなんて、怖いもの知らずだと思いました

ところがそうでもなかったらしい

ファーテマ『なんだ、怒ってるのか?』
略『……だったら、この先は見ない方がいい』

言った直後、姉のミエルにバレてしまったヴェルメイ

初めて悪魔だと知って強張ったミエル

ハラハラする演出でした

闇落ちした要因は姉に憎まれた事…?

見える『…安心しろ、あんたは、私が守ってやる…!!』
『私は、あんた達のお姉ちゃんだから…』

姉もまた愛情深い人なのが救いでした

ファーテマは、シスターを聖人と評するも
どっこい姉も負けてなかった!!

男顔負けのおてんばだった姉

だけど家庭的で愛情深くて、そのギャップも魅力的な人だったんですね

震える声に、強い感情を感じる場面でした

抱きしめながらも声が震えていた

やはり根源的な怖さがあったのか

はたまた怯える妹を見て、その辛さに震えるほど感じ入ったのか

それら全てを含むものだった

感情があまりにデカい

Bパート 排斥の始まり

『出てけー!』『この悪魔めー!!』

深まる家族愛と裏腹に、猛烈な排斥が開始

いや町の人達「悪魔」の報復が怖くないのか?

と思いましたが
どうも当時、まだ魔法が一般的ではない

悪魔の報復とか具体的に思いつかない時代だったんでしょうか

なんか怖いから排斥したろ!的な

シスター『きっと…、神様だって助けてくれます……』

際しミエルの態度にまたハラハラしました

どこか思い詰めてるよう見えましたから

またシスターの言葉は、宗教的な楽観論であまりアテにならなかった

このままでは、遠からず一家共倒れ
食べ物も続かなそう

ここで動かなきゃ、いかにも最悪の事態になりそうな状況

というか私なら裏切りそう

しかし祈りむなしく最悪の悪化へ
『また死人が出たぞー!!』『悪魔のガキめー!!』『返して私の子をー!!』

折悪しく感染症が広がり、恐慌が加速した

現代と違い、衛生状態が悪い時代ならなおさら

特に体力が低い子供は死亡しやすい、子が死ねば親は冷静ではいられない

完全な負のループですわ

シスター『ヴェルメイが何をしたというんですか!!』

純粋にもヴェルメイ無実を訴え続けたシスター

実際「やってない証明」なんてやりようがない

まさに悪魔の証明

だからこそ、有罪と主張する側が「どうやったか」を証明すべきなんですが

そんな公平な状況じゃなくなっているのね

『たとえ神様がお許しになっても!! この私が絶対に許しません!!』

また、ヴェルメイの味方をする為ならば
正義さえ否定するという事

この叫びはアルト君に刺さったらしい

ファーテマが促す選択そのものだ!!

ミエル『…よく聞けヴェルメイ』

『あたし達を置いて逃げろ!!』
『お前の脚ならまだ間に合う!!』
略『……あたしは、"こいつらのお姉ちゃん"でもあるから……』
略『…弱いお姉ちゃんで、ごめん……!!』

ずっと険しい顔をしていたミエル

ですが出した答えは、ブレず家族思いなもの

曰く幼い妹と弟は逃げられない、消去法でこれしかないのか

他に何かとは思いましたがどうすれば

最善は「突き出す事」かもしれません

やはりミエルにその選択は無し

ミエル『生きて…!!』

ヴェルメイが、後に死ぬ事を選ばなかったのは
思えばこの願いが要因?

家族に生きて欲しいと願われた、自分一人の命じゃないのね

また「弱ければ失う」現実を叩き込まれた

強くなった一因なんでしょうか

ここ、瞳の作画がめちゃくちゃ奇麗でした

ヴェルメイ『あたしは大丈夫…!!』

姉だから他の妹と弟を見捨てられなかった

冒頭、お姉ちゃんだと言ってたのが
ここに繋がるんですね

公平な事が素敵で悲しい

単身、修道院から脱出したヴェルメイ
町人『一旦戻るぞ! アイツらとっちめて吐かせるんだ!!』

しかし逃げた先で家族の危機を知ってしまった

本当ここがハイライトでした

見てて「戻るな」としか思えない残酷な岐路

もしかしたら、家族はヴェルメイを売り
どこに行ったか吐いてる?

或いはうら若い女性だけに、見るも無残な事という恐れも

どう転んでも悲劇しか浮かびません

逃げない事を選んだヴェルメイ
『あたしさえ捕まれば、シスターもミエルもみんな助かる!!』

『あの、角を曲がれば……!!』

家族の結末は私刑による「縛り首」

シスター達は最期まで吐かなかったのか

この後、死体がどうなるかと思うと悲惨ですが
正直まだ尊厳が守られた死に方

とはいえあんまりな、敬虔な信徒に神さまの薄情っぷりを感じる顛末

少なくとも子供が見るものじゃない

シスターの言葉『ヴェルメイ?』
『神様はね、優しくて良い子が大好きなの♪』
略『ヴェルメイならきっと、神様だって好きになってくれるわ♪』

教えに従い良い子でやってきたでしょうに

また村人には、初めて「角がある」と気付いた者もいたらしい

本当にただただヒートアップした結果だと
妙に生々しく感じました

恐慌状態で悪魔みたいな町人と、リプレイする善意100%のシスターの言葉

悪魔と聖人でぐっちゃぐちゃですわ

ヴェルメイの止めとなった一言
町人『こんな奴ら…、死んだ方が良いに決まってるんだ!!

皆が唱和する中、妙にはっきり聞こえた

家族への侮辱が引き金となり、暴走したヴェルメイは町の一角を消滅

家族は最後まで愛情深かった
でも結果、引き金になったとは皮肉ですね

もしも家族が悪人だったら、こんなに怒らなかったでしょうし

ここまで自責を感じる事もなかったのかも

ヴェルメイ『ごめんなさい、ごめんなさい…』
ファーテマ『見えるだろう? これがあの子の引き起こした…』

『厄災だ』

当時のオルティギア中央を溶解させてしまった

人を大地ごと容赦なく消す力だと

ただ正直、"最強の厄災"と呼ぶには少し規模が小さい印象も

ですが、前回の「天才」の強さからすれば
充分驚異的なのか

何よりこれは誕生当初の力

才能だけでここまでやったんですね

ファーテマ『この惨劇から、本に封印されるまでの200年』

『あの子は史上最悪の厄災として、人類に迫害され続けた』
『悪魔の中で最も御し難く、忌むべき力…』

するとファーテマの時代は350年前くらい

ようやく「始まりの魔法使い」が歴史に登場

そこから魔法は本格的に普及し
発展したのか?

200年も暴れた(迫害された)なら災厄と謳われたのも納得ですね

とてもカラミティでした

ヴェルメイと話すべく降りていくアルト
ヴェルメイ『あたしね、ひどいことしちゃったの……』
『とりかえしのつかないくらい、ひどい事を……』

町民を憎まず、自分のせいだと泣くヴェルメイ

そっと抱きしめるアルト

あれだけやられたのに悔いるのか

罪悪感ゆえに「自分は悪者だ」と変わっていったんですね

被害者に思えますが
それだけ、根が道徳的なんでしょうね

良い子だからこそ苦しんでるのか

アルト『(ずっと思ってた事がある…)』

略『ヴェルメイさん、よく頑張りましたね……』

アルトの一言で、現在の姿に戻ったヴェルメイ

曰く嫌われると思って言えなかった

内心怯え、笑って抱え込んできたんですね

独りで抱えるのは辛い記憶なのに

他人に話せば気が軽くなるような、他人に決して話せない

本当「よく頑張った」のですわ

ヴェルメイ『嫌われるんじゃないかって! あたしは…』
『本当はいちゃいけない化け物で…!!」

七話、黙って去ろうとした時を思い出しますね

一緒にいたら不幸にしてしまうと悩んでた

あの時はリリアが聞いてくれましたが、改めてあの子はでっかいですわ

またこの話で我が事みたいに怒るんでしょうね

やっぱりリリアの姐御はすげえや

アルト『僕だけじゃありませんっ』
『シスターさんもリエルさん達も、絶対にヴェルメイさんを嫌いになんてなりません』

話を聞く限り、見限る機会は幾らでもあった

それでも愛してくれた家族なんですから
きっとですよね

またアルト、石を投げた件は激怒してましたが
町人を責めないんですな

ただ「当時の常識」で行動しただけだからか

アルト『悪魔でも史上最悪の厄災でも関係ない』
『あなたといることが悪だというなら、僕は正義の味方になんかならなくていい』
『ヴェルメイさん』

『たとえ世界中の全てがあなたの敵に回っても』

『僕は、僕だけはあなたの側にいます』
『僕は、あなたとずっと一緒に生きていたい…』
『好きです、ヴェルメイさん』

こうして二人は幸せなキスをして現実に復帰

前回かけられた封印は解呪

アルト君告白しちゃったか…!!

アイオライトから、ごっついツッコミが入って台無しにならないかと思いましたが

幸いそこは次回に持ち越しなんですね!!

次回最終決戦か

前回曰く、時間の流れの外の出来事

なので、アイオライト視点ではいきなり消え

戻ってきたらいい雰囲気だった的な

アルトが告白し良い雰囲気ですが、今まさにラスボス戦真っ最中

いつ、厳しめのツッコミがくるかと
ヒヤヒヤする締めでした

Cパートで串刺しとかよくある流れですし。

良かった何もなかった!!

余談。実は若かったシスター

天那光汰先生曰くシスターは常識人のジェシカや眼鏡のシンオウジと同い年

ミエル姉はアルトやリリアと同い年

正直、シスターが純粋すぎると思ったも
高三か高二くらいなのか

純粋さは若さも一因だったのかしら

余談ですがミエル姉さん

シスターが癖のないキャラデザに対し、いかにも下町っぽくて可愛かったです

髪を整える金もない的な箒ヘアがパワフル

可愛いし家族想いだけに不憫

またキャラデザ上「この人、クリス先輩に似てるな」って思いながら見てました

義姉も巨乳だったのか…

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