量産型リコ 9話 感想[傑作HGUC]初めて自分の顔を見た ネタバレ
量産型リコ 第9話「機動戦士アサイ」感想
公式あらすじより引用
イベント1部に所属し次期エースとして働く浅井（前田旺志郎）は、イベント3部の解散話を耳にする。解散に納得がいかない浅井は、3部存続のために動き始めるがなかなか上手くいかずにいた。一方で、璃子（与田祐希）は大石（中島歩）が会社を辞めるという話を聞き、ショックを受ける。2人はお互い同じ理由で落ち込んでいると勘違いしながら、協力して最後まで頑張ろうと約束をする。そして、大石のアドバイスのおかけで3部解散の解決策を模索する浅井だったが、異動の話がおりてきて……。
木曜24時30分放送後、25時頃からTVer配信
TVerで期間限定無料配信、dTV、ひかりTVでは全話配信
公式サイト、公式ツイッター
https://twitter.com/ryosangatariko/status/1562831667617845248
ガンダムのつもりが、ただの量産型だった
顔以外、ガンダムそっくりなジムを通じ
気付かされていくのが切ない
でも己を知った今、特別になりたいひたむきさが光ってた!!
また正直、せっかく全塗装したのに
スミ入れが雑で勿体ない
でも頑張るだけで奇麗にできる訳じゃないから
不器用さも彼らしいと思いましたわ
てかリコを好きなのね多分
前回など奇麗なスミ入れもやってます
なのに今回、敢えて雑な仕上がりにさせた
アサイらしい、不器用さを感じる仕上げにさせたかった？
そんなメタな印象も受けました
2001年発売のHGUC シリーズ第20弾
可動域は当時でも標準的
ですが体型・成型色の再現が良く、定価770円と安い!!
今なおコンスタントに売れている人気キット
「誤解」の連続だった今回にぴったり!!
冒頭 困惑のアサイ
何で俺はプラモを作ってるんだと困惑のアサイ
視聴者はもっと困惑してるよ!!
やたらギラギラした演出は
アサイ視点、彼の困惑を表現したもの？
光芒めまぐるしい空間
まるでア・バオア・クーだな!!
Aパート 有頂天社員
社長賞祝いで、大石に飲みに誘われたアサイ
まるで藤原道長のような有頂天!!
ですが席上、三部解散の話を聞いてしまい
納得できず動き始めてしまいます
君そんな良い奴だっけ!?
冒頭からびっくり続きですわ
その一心で、プレゼンを利用して上層部に直訴
あ、アサイさんかっけー!?
まるで漫画のヒーローみたいな主張!!
でもそれが「思い込み」だった
上層部はドン引き、アサイは株を暴落させてしまいます
彼はヒーローじゃなかったんだ……
他方、当の三部は平和そのもの
いや温度差がひどい
風邪ひきそう
実際、前回で「成果」を出した直後
のんびりモードですよね
猿渡『大石、会社やめるらしい』
オーイシ、会社辞めるってよ
リコに青天の霹靂
ですが大手から引き抜きがあっただけ
前向きな理由でした
てっきりトラブったのかと……
今回の萌えポイント。何かと話に混ざろうとする部長
子供の話に加わろうとするお父さんか!!
実際お子さんがいるそうスけども
他方シンジも、ちえみちゃんに告白を逡巡
告白すべきか死ぬべきか、それが問題だ!!
意外なのは中野さんに告白経験がないこと
前回の通り、頑張る事に精一杯で
恋愛に縁薄いのかしら
単に告白「される」側ってだけかもですが
シンジもパワフルになったなあ
アサイ『俺が協力するから！ 最後まで頑張らないか？』
そんなリコにアサイが協力すると言い出します
君どんな風の吹き回しだい?!
ただリコは、大石への告白への協力と思い
アサイは「三部存続」への協力
すれ違っとるやないか!!
誤解だよ誤解!!
思えば、いつもすれ違ってるのかな
だから数字だ！ 厳しいながら実践的!!
アサイの誤解を指導する大石
多分大石、アサイへ最後の授業として鍛え
彼に発想の転換を促します
失敗したから解る事もある
猿渡さんを通じた三代目への教えか
またちょっと気になったのが部長
今回、構って欲しそうだったので
単にその延長なのか？
もしかして既に三部解散阻止に動いてるのか？
前回とかデキる人でしたしね
また大石、多分アサイの恋心を察し
応援していた気がします
リコにアサイの頑張りをアピール
あんたって人は…
意外ッ!! それは異動ッ!?
ただ思うに、社としては善意なんですよね
きっと、三部解散に異を唱えた彼に
現実を学ばせたい
彼を見込んでるから、鍛えたいって感じます
左遷にしては有意義に思えます
アサイにとって天地がひっくりかえる事件
自分は唯一無二ではないんだと
自分は有能、部署に必要とされていると思った
でもそんな事はなかったんだと
初めて"見えた"
自分同等がいっぱいいると解ったのか
Bパート え!? 三部解散すんの!?
ショックでひとまずリコに詫びようと飲みに誘ったらしい浅井
ようやく告白と三部解散への誤解と理解
互いに誤解してたとダブルショック!!
またここでも、リコに気があると示唆し
大石への告白だと知った事で
トリプルショック!!
追撃！! トリプルショック!!!
色んな意味で「自分は必要とされていなかった」と感じたのかも
だとすれば切なくないスかアサイさん…
やがて、もう一軒付き合ってと誘ったリコ
とてもムードがある素敵な演出でした
酔った男女が、どうやって傷を癒やすのか
答えは解り切っている演出
なんてロマンチック
まあ完全にフリなんですけどね
今週は「誤解」回なんだな…
アサイ『（なぜ俺は…、プラモデルを作っているんだ…？）』
しかしやっさんが最高にハイテンション!!
というのも実は脱サラだったから
冷静になったアサイですが、リコが酒を奢ってくれたからと続行
アサイに昔の自分を重ねたらしいやっさんと
熱血制作に突入!?
君そんな熱血キャラだったの?!
そういや前回そうだった?!
今週のプラモテーマは、合わせ目消しだ!!
今まで本気じゃなかったの?!
エースのアサイに合わせ、今までで一番「手を加える」回!!
パーツを二度切り、切断跡をヤスリで整え
更にパーツ同士を接着!!
プラモ作りの基本にして王道
奇麗に作る「本気」テクニック回ですね!!
パーツを切る衝撃で、プラが痛み変色（白化）する事があります
これを避ける為、まず遠めの部分で切り離し
更に、パーツ間際で切断する事で
衝撃を最小に
仕上げにやすりで削れば、表面が均一で奇麗
でもこれがまた面倒なんスよねえ
やすりは荒いほど、一気に削れて時短
ですがパーツ表面も汚くなります
そこで徐々に、目が細かいやすりにして「磨く」ように仕上げる
すると奇麗ですがこれがまた面倒
パーツを合わせた隙間、合わせ目を消す作業
プラモ用接着剤は、塗った面を溶かしてくっつけるという理屈
今回、パーツ同士の隙間に流し込んで溶かし
貼り付けた部分を溶かして一体化
隙間を消しました
ただし溶かした部分は汚く、やすりで削り磨かないといけません
これがまた面倒で面倒でもう
表面汚れを落とし、乾いてから下地剤を塗布
塗ると塗装がばっちり決まる魔法の液!!
普通にプラに塗料を塗ると、下の色が透けたり
表面のデコボコが気になったりします
ですがサーフェイサーの上に本命の色を塗ると、奇麗に発色してくれます
本当、今回は作業量が多い
やっさん『じゃあ、最後にこれを塗ってみろ!!』
最後はお馴染み「スミ入れ」の工程
ですが今回、流し込みではなくガンダムマーカースミ入れペンを使用
前回や武者回のように、流し込み式ならば
スッ…と簡単に入っていきます
ですが今回は全部「塗る」から大変……
大変、大変だからこそ立ち向かう姿がひたむき
どうも私は、アサイさんを「誤解」してたのか
彼もひたむきな人だった
今まで見てたのは一面でしかなかった
何より「誤解」してたのはジムだった事
ヒーローではなく量産型だった
今回、酔って無心で作らされていたのは
ここに繋ぐ流れだったのか
そっか初代ガンダムとか知らなかったか……
ミニ四駆も知らないみたいだし…
やっさん『今なおファンから支持され続けている名キットだ!!』
決して残念じゃない、むしろ名キット
ガンダムの量産タイプ「ジム」
GUNDAM Massproduct
低価格かつ出来が良く、かつアニメでも無数に出てくる量産機で
何体も、何体もたくさん並べる事によって
劇中再現が増す
昔は店頭在庫がよくあり、"HG一つごとに特典プレゼント"などの企画で買うのも定番
今むしろ高騰しているレアキットッ!!
リコが、店で「量産型」にシンパシーを感じ
ザクを購入したのが本作の始まり
だから「同じ量産型」のアサイにぴったりだと思ったのか
理屈は解るがショックがデカい…
あと量産型は色々いるから…
ペスカトーレとか…
※キット化されてません
アサイの哀しみにまったく気付いてない様子のやっさん
なんて哀・戦士
頭を付けようとして初めて気付いたのか
脳裏を走った、今まで"自分"を誇ってきた日々
今思い返すと悲しいほど滑稽
それでもちゃんと「完成」させたアサイさん
ちゃんと向き合った
強いなあこの人も………
やっさん『ギブ・バース！』
ザクのライバルはジム
王道の構図ですが「自分を特別だと思ってた」のが重い
ジムはガンダムそっくりですものね
特別なものにそっくりの量産型
まるで某漫画版の水中型ガンダムのように「ガンダム」だと思い込んでいた
彼の意識高さはここがゴールだったのか
ジムだってガンダムになれる
ちゃんと向上心を捨てないのが熱い
ジムタイプは元々ガンダム、だから調整次第で「上」になれる性能がある
その潜在性もまたジムの強さだ!!
※ガンダム・センチネル103ページより
上を目指すのも、そのままでいるのも自由
ガンダムから生まれ、量産型にもガンダムになれるのが「ジム」
量産型を目指して生まれた「ザク」
その対照もまた面白い
正直、前述のスミ入れにより仕上がりが悪くなっています
でもきっとだからこそ唯一無二
失敗して色を塗り、独自に仕上げたリコに対し
別に意識していないのに独自のアサイ
無自覚に不器用なアサイ
その仕上がりにも人柄を感じる気がします
かっこいいよ！このジム!!
アサイ『お前って意外とエグい性格してるよな』
帰り道、アサイの作った企画案はリコの手に
またアサイ、やっぱリコが好きなのかね
リコが好きなのに大石さんへの告白を手伝って
なーんてすっごい「エグい」です
でもリコは気付かない、アサイも言わない
そんなやり取りかなと思いました
このザク、エグいです…
EXAMいです……
1/48 メガサイズモデルらしきガンダムで吼えるアサイ!!
しかもこれめっちゃ組みやすいのよ!!
最近、再販かからねーけど!!
再販ねーけど!!
しかし「誰かに取られて」泣いてしまい、ジムでザクといちゃつくアサイさん
ガンダムを失い、ザクに惚れてるジムのアサイ
めっちゃ本編の縮図やなこれ!!
初代ガンダム最後の一撃を再現したラストシューティング
次回、ダメージモデルの制作か!!
矢島模型に展示されており
リコが、最初に惹かれたプラモだったはず
それを今度は「自分で」作る!!
いい着地点やでしかし!!
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